プロジェクトマネージャーの仕事内容や役割、向いてる人について解説しますプロジェクトマネージャーに求められる資質・スキルとは?

最終更新日:2022年1月6日

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プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトにおける現場の最高責任者です。プロジェクトにおけるQCDの達成がミッションとなります。
QCDを達成するため、プロジェクトチームの業務をマネジメントし、スケジュールの管理、成果物の取りまとめと品質確保、プロジェクトの利益確保までがその業務範囲に含まれます。

責任重大なポジションですが、収入面では優遇されるため、多くのITエンジニアが目指すキャリアとなっています。本記事では、プロジェクトマネージャ―となるための資質、スキルなどについて紹介します。

1. プロジェクトマネージャーに向いてる人が持っている資質

ITエンジニアとして働き続けていれば、時間の経過とともに自動的に立場が向上しいつかはプロジェクトマネージャ―に誰でもたどり着く、ということはまずありません。プロジェクトマネージャ―として活躍できる人には、一定の資質が存在しています。
この資質は生まれついて持っているという意味ではなく、ITエンジニアとして活躍しながら身に着けるものです。

物事を俯瞰的に見られる

システム開発プロジェクトのメンバーとして働く場合は、自分の担当する範囲に注力することが求められます。プロジェクト全体での整合性や開発スケジュール上での他範囲への影響までは考慮できていることは稀です。

しかし、プロジェクトマネージャーの場合にはその責任範囲がシステム開発プロジェクト全体となると考えると分かりやすいです。局地的なプログラムや機能といった範囲での視点とともに、プロジェクト全体を構成する要素を俯瞰して見渡し、全体での最適化を考えられる資質が必要とされます。

クライアント視点で考えられる

システム開発プロジェクトを行う場合、必ずそのシステムを欲するクライアントがおり、クライアントの求めることを実現するためにシステム開発が行われます。このクライアントは社外のクライアントの場合もあり得ますし、社内プロジェクトの場合は部署や業務担当者となることもあります。

プロジェクトマネージャ―はシステム開発プロジェクトに対し責任を負う立場です。プロジェクト内部での成果達成ももちろん必要ですが、クライアントの求めたもの、クライアントの課題を解決するものを作り上げることが何より重要視されます。クライアントが求めるものを最大限に考慮し、クライアントの立場からもシステム開発を見つめる視点がプロジェクトマネージャ―には求められます。

柔軟な対応が得意

プロジェクトを推進するにあたり、まったくの手探りからその進め方を調べ上げることは現実的ではありません。通常は、一般的なプロジェクト推進のための方法論や企業ごとに蓄積されたノウハウを踏襲してプロジェクト推進、マネジメントを行います。

しかし、いかに類似の事例を参考に進めようとも、まったく同じプロジェクトは存在しません。クライアントの業務特性や連携先システム、利用するソフトウェアバージョンなど様々な要素によりシステムごとの特性が生まれ、その特性に起因したトラブルやリスクが付き物です。

この問題発生に対し、毎回状況の判断を行いながら最適解となる対応方法を探すこともプロジェクトマネージャ―に求められる役割の一つです。柔軟性を持って、ケースによって変わる対応方法を探す資質がプロジェクトマネージャ―となる人には求められます。

2. プロジェクトマネージャーに求められるスキル・経験

ITエンジニアとして働きはじめてすぐにプロジェクトマネージャ―となることはほぼありません。そこには必要となるスキルと経験が存在しており、システム開発に従事しながらスキルの習得と実務経験を積む期間がなければ、プロジェクトマネージャ―の責務を果すことは難しいのです。

専門知識と豊富なプロジェクト経験

プロジェクトマネージャーとなるには、技術的なスキル、システム開発に関する知識、そしてプロジェクトへの従事経験が必要です。
プロジェクトマネージャ―は所属メンバーを率いてプロジェクトを牽引する立場です。このため、システム開発に関する技術的なスキルやシステム開発技法への知見が必要となります。また、プロジェクト内で発生する様々な課題については、ケーススタディとしてプロジェクト経験が役に立ちます。

問題解決スキル

先述の通りプロジェクト推進では様々な課題、問題、トラブルが発生します。エンジニアとしての立場から、技術的な課題の解決を行うことも必要です。また、クライアントの業務部門とシステム部門、自社とパートナー企業などの複数のプロジェクト関係者の間で発生する問題もあります。理想論ではなく、関係者全員が納得できる落としどころを探すような問題解決においても、プロジェクトマネージャーは重要な役割を果すことが求められます。

リーダーシップ

プロジェクトマネージャ―はプロジェクトの先頭に立ち、メンバーを率いる立場です。メンバーに適切な業務と責任を割り振り、モチベーションを維持して、プロジェクト全体を推進します。チーム内の人間関係の面での配慮や、チームと所属企業との間に入ることもプロジェトマネージャーの仕事に含まれます。

コミュニケーション能力

プロジェクトの関係者は、場合によりますが多岐に渡ることも少なくありません。クライアントの業務部門と情報システム部門、システムベンダー側の企業とそのパートナー、自分の所属する企業の上司や営業担当者、マルチベンダープロジェクトの場合には他ベンダーとの折衝もあり得ます。

プロジェクトマネージャ―はプロジェクト推進を行うという共通目的を持って、これらの関係者の間に入り、円滑なコミュニケーションを構築する役割も果します。相手の立場を慮ってコミュニケーションできるスキルが必要です。

柔軟な対応力

プロジェクトマネージャーは、例外的な状況に対応しなければならないことも多々あります。クライアントからの要望が曖昧な場合もあれば、プロジェクトの過程で大きな変更が生じたり、思いがけないトラブルが発生したりすることもあります。それらの事態にあったときには、慌てることなく状況を確認して柔軟に対応できる力が必要とされます。

交渉力

コミュニケーション能力の項で記載したとおり、プロジェクトマネージャ―はプロジェクト関係者の間を取り持ち、プロジェクト推進という同じ目的に向けて動けるように立ち回ります。その際には、利害関係や過去の事柄が原因となり意見がぶつかったり、対立したりする場合もあるでしょう。

プロジェクトマネージャ―はこれらの間に入り、お互いが納得できる妥協点を探すため、細かい交渉を行っていくことも業務の範疇となります。お互いビジネスとしての立場もあり、金銭的な条件も絡む問題でもあり得ることから、プロジェクトの頓挫を避けるために粘り強く交渉をするスキルが重要となります。

3. プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーのミッションはQCD(Quality、Delivery、Cost)を確保してプロジェクトを推進することです。その仕事内容をまとめると下記のようになります。

  • ・システム開発計画(プロジェクト計画)の策定

    ・プロジェクトチームの編成

    ・プロジェクトの推進、管理

    ・評価およびレビュー(主にQCDに対して行う)

 

関連記事 : プロジェクトマネージャーの仕事内容|業務上の役割と平均年収、年齢も解説

プロジェクトマネージャーの役割

プロジェクトマネージャーの仕事内容であげたプロジェクト推進を行うべく、下記の役割を果します。

  • ・システム開発プロジェクトの立ち上げとQCD管理

    ・業務の取りまとめ

    ・スケジュール管理

    ・リスクの管理と対応

    ・トラブル対応

4. プロジェクトマネージャーになるには

ITエンジニアにとって、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャ―は責任とやりがいに繋がるポジションです。また、年収の向上を図る上でも目指したい職種となります。本項では、一般的にITエンジニアがプロジェクトマネージャ―を目指す場合のキャリアパスについて記載します。

まずはプログラマーやSEとして経験を積む

最初はシステムの開発担当として、システム開発プロジェクトに従事するところから始まります。ポジションとしては、プログラマーやシステムエンジニア(SE)、その他のエンジニア職から始まるのが一般的です。

システム開発プロジェクトに従事しながら、経験を積み、スキルを磨きましょう。システム開発に関する技術スキル、システム開発技法をプロジェクトで利用しているものから習得していきます。また、プロジェクトの全体の流れを身をもって経験しながら、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャ―の行うプロジェクトマネジメントにも知見を深めておきます。

上流工程を担当する

システム開発の担当者として経験を積んだ後、より上流の工程の業務に携わるポジションを目指します。設計や要件定義といった工程はシステム開発における上流工程と呼ばれ、影響範囲が大きく、システム開発の全体に向けた視点が必要となる業務です。

また、上流工程を担当すると同時に、小さい単位でのチームをまとめるポジションやプロジェクトリーダーといったポジションに付けるようにしましょう。責任範囲を増やしてチームとしての成果を出す立場として活躍することが、プロジェクトマネージャ―となる前提として必要になります。

資格の取得を目指す

システム開発担当者として従事し、上流工程を目指すと同時に、プロジェクトマネジメントに関する学習を行い、資格を取得することもプロジェクトマネージャーになるための一つの手段です。体系的にプロジェクトマネジメントに関する知識を習得し、実務で活用することでスキルを高めることが可能です。

5. プロジェクトマネージャーの仕事に役立つ資格

前項で触れた通り、プロジェクトマネージャ―を目指す場合には、プロジェクトマネジメントスキルを示すことのできる資格の取得が一つの有効な手段となります。知識の体系的な習得と、ポジション変更や転職において資格保有をスキルの証明とすることが可能です。

プロジェクトマネージャ試験

ITエンジニア向けの日本の国家資格として、情報処理技術者試験があります。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業省により認定されます。
この情報処理技術者試験の中でも、プロジェクトマネージャ―に向けた資格がプロジェクトマネージャ試験です。プロジェクトマネージャーに求められる能力(組織運営、管理能力)や知識(リスク管理、リスク分析、評価)が問われる試験となっています。
日本国内のIT業界では、非常に知名度が高く、スキルを示すのに有効な資格です。

PMP

PMP®はPMI(米国プロジェクトマネジメント協会) 本部が主催しているプロジェクトマネージャ向けの国際的な資格です。プロジェクトマネジメントのノウハウを体系的にまとめたガイド「PMBOK (Project Management Body of Knowledge) 」をベースにしています。
PMP®はプロジェクトマネージャーのグローバルスタンダードと言える資格で、IT業界以外でもプロジェクトマネジメントに関する知識・ノウハウを習得していることを示せます。

ITコーディネータ試験

ITコーディネータは特定非営利活動法人ITコーディネータ協会によって運営される経済産業省の推進資格です。「IT経営の実現」をミッションとし、経営へのIT利活用を推進する人材として定義されています。
プロジェクトマネージャーやITコンサルタントに向けた資格試験です。プロジェクトマネージャーが担う役割や仕事内容に繋がる試験内容、資格として、長期的に運営されています。

6. プロジェクトマネージャーの将来性

レバテックキャリアにて、職種「プロジェクトマネージャ―」で検索を行うと、1410件の求人・転職情報がありました(2021年12月17日現在)。プロジェクトに一人しかおかれないポジションにもかかわらず、これだけの求人・転職情報が存在していることは、プロジェクトマネージャ―の重責を果せる人材が不足していることを意味しています。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のIT人材白書2020では、2016年から2019年の間の「IT企業のIT人材の職種の割合」をまとめています。この対象期間中でプロジェクトマネージャ―の比率は11.6%から19.6%に増加しており、プロジェクトマネージャ―職への需要が高いことを裏付けています。

プロジェクトマネージャ―の業務はプロジェクト関係者の間に入り、プロジェクトを推進することです。この業務はAIやRPAによる業務自動化、効率化の対象ともなり得ない内容であり、プロジェクトマネージャ―の将来性は高いと推測できます。

7. プロジェクトマネージャーの年収

厚生労働省による日本版O-NETによると、プロジェクトマネージャ(IT)の賃金(年収)は690万円となっています(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)。比較対象として、システムエンジニアを含むソフトウェア開発技術者の賃金(年収)は511.9万円でした。

必要となる経験、スキルの差異と業務内容の難易度、責任範囲の大きさが年収にも反映されているといえるでしょう。

また、レバテックキャリアにて職種「プロジェクトマネージャ―」の条件で検索を行い、取得されたデータから30件を抽出。年収の上限、下限の中間値の平均を取って平均年収を算出しました。(2021年12月18日時点)

上記の算出方法によると、プロジェクトマネージャ―の平均年収は約763万円となりました。ITエンジニアの中でも、スキルが必要な分、年収も望める職種であることが分かります。

プロジェクトマネージャ―の転職・求人情報>

8. まとめ

プロジェクトマネージャ―に向いた資質として、俯瞰的な視点、クライアントの視点からプロジェクトを見る目線があげられます。また、物事に柔軟に対応できることも資質の一つです。

しかし、この資質に関しては、ITエンジニアとしてシステム開発プロジェクトに従事することで身に着けることが可能なものです。プロジェクトマネージャ―を目指す場合には、プロジェクト経験を積みながら、技術的なスキル、システム開発に対する知見、ヒューマンスキルやプロジェクトマネジメントスキルの習得が必要となります。それと同時に、先にあげた視点や物事に柔軟に対応するための選択肢を身に着けるとよいでしょう。

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