プロジェクトマネージャーの平均年齢と適性、目指す際に役立つ資格を紹介プロジェクトマネージャーの平均年齢と適性について

最終更新日:2021年7月5日

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プロジェクトマネージャーは、プログラマー(PG)やシステムエンジニア(SE)を束ね、ITプロジェクトを成功に導く要職です。スキル要件が高い職種であり、プログラマーやシステムエンジニアよりも平均年齢が高い職種と言われています。

求められるスキルは、技術的なスキルに加え対人スキルやマネジメントスキル、品質管理スキル、コスト管理スキルなど幅広く求められます。よって、IT業界でエンジニアとして一定以上の経験を積んだ上で目指したほうがよいでしょう。ここでは、プロジェクトマネージャーの平均年齢や適性などについて解説します。

1. プロジェクトマネージャーの平均年齢

まず、プロジェクマネージャーの平均年齢について解説します。IT業界では、「プロジェクトマネージャーの平均年齢は40代」とよく言われています。しかし、これは信頼性の高い調査結果に基づいた数字ではありません。そのため、一般的なキャリアパスや資格試験のデータを踏まえながら平均年齢を考察します。

新卒(22~24歳)でIT業界に就職した場合

一般的には、プログラマー・システムエンジニア・チームリーダーなどを3~5年ずつ経験し、40歳前後でプロジェクトマネージャーに着任するケースが多いでしょう。

一方、企業によってはプログラマー経験を必須と見なさないこともあり、その場合は30代中盤でプロジェクトマネージャーに着任することもあります。ただし、実際に開発を担当するシステムエンジニアやプログラマーの中には、技術的知識・スキルの土台を持ったプロジェクトマネージャーを好む人も多くいます。こういった傾向を踏まえると、やはりプログラマー・システムエンジニアの経験があった方がプロジェクトメンバーと意思疎通がしやすく、チームを指揮しやすいと言えるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験合格者の平均年齢

IPAが主催するプロジェクトマネージャ試験は、多くのプロジェクトマネージャー候補が受験することで知られています。企業によっては、プロジェクトマネージャーへの昇格前後に、受験が義務付けられる場合もあります。これをふまえて、プロジェクトマネージャ試験の受験者データからプロジェクトマネージャーの平均年齢を推測すると、平成31年度の受験者平均年齢は「40.1歳」、合格者平均年齢は「38.1歳」となっています。この公表データがプロジェクトマネージャーになる年齢のひとつの目安とも言えそうです。

参考:IPA「平均年齢-情報処理技術者試験」

2. プロジェクトマネージャーの適性は?

次に、プロジェクトマネージャーの適性について解説します。平均年齢はあくまでも年齢的な目安です。プロジェクトマネージャーには、技術職とは異なる適性が求められます。そのため、自分が本当にプロジェクトマネージャーに向いているかを事前に知っておくと、キャリアプランの構築に役立つでしょう。

プロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジで失敗する人の特徴

プレゼンテーションが苦手である

プレゼンテーション能力が低いと、定例会議において顧客との合意が難航し、その後の工程が圧迫されるリスクが発生します。また、たとえゴールまでの道筋が見えたとしても、顧客からの無理な要求を全て飲み込んでしまうことで、採算が取れなくなってしまう可能性があるでしょう。

タスクの優先度付けが苦手である

「言われたことを全て重要と思い込み、必要以上にリソースを割いてしまう」という技術者は、プロジェクトマネージャーに不向きと言えるでしょう。プロジェクトマネージャーは、常にリソース配分を考え、「正解」よりも「最適解」を見据える必要があります。

マネジメント経験が浅い

「他人に仕事を振るよりも、全て自分でこなしたほうが楽だ」というタイプも、プロジェクトマネージャー着任後に苦労するでしょう。プロジェクトマネージャーは、「タスク処理」ではなく「タスクを割り振るハブ」として機能しなくてはならないからです。

プロジェクトマネージャーに向いている人の特徴

対人コミュニケーション力が高く、折衝力、交渉力が高い
プロジェクトマネージャーは、折衝や交渉を頻繁に行います。要所で顧客の合意を取り付けやすくなったり、著しく不利な状況を回避できたりするため、対面コミュニケーション能力は非常に大切です。

会議ファシリテーションが上手い

ファシリテーションとは、「人々の活動がスムーズに進むように舵取りを行うこと」です。これを会議に応用したものが「会議ファシリテーション」です。簡単に言えば「進行スキル」なのですが、上手く活用することで会議の方向性やゴールをある程度コントロールできるようになります。ITプロジェクトでは頻繁に会議が開催されるため、会議ファシリテーションの高さは、有能なプロジェクトマネージャーの条件と言えるでしょう。

相談、展開、権限移譲が得意である

プロジェクトマネージャーの仕事は、ITプロジェクトの運営と管理です。問題が発生する前に適任者や有識者と会話し、可能であれば任せたり、巻き込んだりといった能力が求められます。

ビジネススキル習得が苦にならない

技術的スキルや知識が豊富なプロジェクトマネージャーは、システムエンジニアやプログラマーから信頼を集めやすいでしょう。しかし、顧客側からは、経営課題やビジネス上のボトルネックを素早く察知し、システムに落とし込めるプロジェクトマネージャーが高い評価を得る事ができます。よって、提案力や会計スキルといった幅広いビジネススキル習得が苦にならなければ、プロジェクトマネージャーが向いていると考えても良いでしょう。

3. プロジェクトマネージャーを目指す際に役立つ資格

最後に、プロジェクトマネージャーを目指す際に、スキルの習得や証明に役立つ資格を紹介します。

PMP

プロジェクトマネジメントという活動を考案した国である、米国の団体「PMI(米国プロジェクトマネジメント協会) 本部」が認定する国際資格です。PMPは国内外でプロジェクトマネージャーの登竜門となっている資格であり、認知度や信頼性が高いことでも知られています。プロジェクト運営に必要な知識、仕事の進め方などを体系的に理解できるでしょう。
受験資格を得るには、プロジェクトを指揮する立場で4500時間以上の実務経験が必要になるなど、高いハードルが設けられています。合格率は非公開ですが、プロジェクトマネジメントの実務経験者のみが受験できる資格のため、IPAの高度情報処理試験よりは高い合格率であると推測されます。

プロジェクトマネージャ試験

日本のIPA(情報処理推進機構)が認定している、プロジェクトマネージャー向けの試験です。国内でプロジェクトマネージャーの資格と言えば、この試験を指すことが多いでしょう。PMPと並び、日本国内での信頼性・認知度が高い資格です。ITプロジェクト運営に必要な基礎的知識やリスク管理、分析、評価方法について学ぶことができます。合格率は10%〜15%程度と難易度の高い資格試験です。

ITコーディネータ

ITと経営の橋渡しを行う人材の育成を目的として、2001年に新設された資格です。IT経営を実現するプロセスや、マネジメント方法 について学ぶことができます。ビジネススキルとITスキルの融合を証明できる資格といえるでしょう。合格率は50%〜70%程度と比較的取得しやすい資格です。

4. まとめ

この記事では、プロジェクトマネージャーの平均年齢について、一般的なキャリアパスや資格試験のデータを用いて解説しました。プロジェクトマネージャーは、人手不足が叫ばれるIT業界の中でも、特に人材不足が懸念される職種です。そのため、一定以上の評価を得られれば、高い年収を維持しながら、長く活躍できることができるでしょう。その一方で、豊富な経験が求められ、向き不向きがある職種でもあるので、自己診断とスキル習得は十分に行う必要があります。

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