プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いは?

最終更新日:2024年7月17日

プロジェクトマネージャーはシステム開発プロジェクト全体を管理する責任者となるポジションです。もう一方のプロジェクトリーダーは、プロジェクトにおいて特定の領域のリーダーとなり、チームを導くポジションとなります。両者ともITエンジニアを束ねて、QCDを達成しながら成果を生み出す重責を負ったポジションです。

本記事ではプロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いを知りたいエンジニアの方に向けて、仕事内容やスキルなどの違いについて紹介します。

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この記事のまとめ

  • プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは、いずれもシステム開発プロジェクトにおいてメンバーを率いるポジション
  • プロジェクトマネージャ―はプロジェクト全体の責任者。プロジェクト体制のトップに位置し、プロジェクト全体の推進と成果に責任を負う
  • プロジェクトリーダーはプロジェクト内を分割したチームの責任者となるポジションです。開発者として成果物を生み出すとともに、そのチームのマネジメントを行う

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プロジェクトマネージャーとは

プロジェクトマネージャーはシステム開発プロジェクトにおける最高責任者のポジションです。また、それと同時にプロジェクト全体の管理(マネジメント)を主業務とする職種でもあります。

省略してPMと記載、呼称される場合もあります。近似の職種としてプロダクトマネージャーがあり、こちらは一つのプロジェクトではなく、一つのプロダクト、サービスに対して責任を持つポジション、職種です。

関連記事:
プロジェクトマネージャーとは?役割・仕事内容・必須スキルを解説
プロダクトマネージャーとは?業務内容や年収、必要なスキル解説

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーはシステム開発プロジェクトにおいて、その始まりであるプロジェクト計画からクライアントに納品する成果物の品質確保までを広く行います

システム開発プロジェクトは、設計や開発といった工程に分かれています。また、それぞれの工程でITエンジニアに業務を割り振って分担して、プロジェクト全体で一つのシステムという成果を出すことが一般的です。この作業分担を行ったシステム開発プロジェクトの推進と管理を行うことで、プロジェクト全体を統括します。

より具体的な仕事内容の一例として、下記があげられます。


  • ・システム開発計画(プロジェクト計画)の策定

    ・プロジェクトチームの編成

    ・プロジェクトの推進、管理

    ・評価およびレビュー(主にQCDに対して行う)

    ・クライアントや他ベンダーとの折衝窓口


関連記事:SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法

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プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違い

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの違い

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いは、担当業務や役割、責任などの範囲に大きな違いがあります。プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体のマネジメントを担う職種です。一方で、プロジェクトリーダーはプロジェクトチームの管理を担います。

システム開発プロジェクトを成功に導くには、両者の連携が欠かせません。本章では、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いについて解説します。

関連記事:プロジェクトリーダーとは?役割や役立つ資格、年収相場を紹介

担当業務範囲の違い

プロジェクトマネージャーの担当業務範囲は、一言でいえばプロジェクト全体の管理、推進です。プロジェクトを計画するところから始まり、チームの編成、メンバーへの仕事の割り振り、プロジェクト推進状況のマネジメント、プロジェクト上で発生するあらゆるトラブルへの対応、各チームの成果物の品質チェックといった、プロジェクト全体に関わる業務を行います。

プロジェクトリーダーは、システム開発プロジェクトにおける内部的なチーム単位の責任者となるポジションです。従って、内部的なチームでの成果をだすことが業務範囲となります。また、プロジェクトマネージャーを中心としたプロジェクト全体に対し、チームの代表としての立場で関わることが必要となります。

また、プロジェクトリーダーがチーム内の責任者としての業務範囲を担うのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクトチーム内のマネジメントだけでなく、経営陣や協業社、クライアントといったプロジェクトに関連するステークホルダーへの対応に関しても役割・責任があるという点も押さえておきましょう。

役割の違い

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括する役割を果たします。各チームに成果を出すことはまかせ、管理に従事することが求められます。

具体的には以下のような要素をマネジメントします。

  • ・品質

    ・コスト

    ・納期

    ・人員

    ・リスク

    ・調達

    ・ステークホルダー

プロジェクトマネージャーの仕事は上記のような、プロジェクト全体に関わるマネジメントが主であるため、実務レベルでの開発は担当しない場合も多いです。

一方でプロジェクトリーダーはプロジェクトにおけるそれぞれのチームをまとめる役割です。チームのアウトプットに関して細かい点まで責任を持ち、チームが最大限の結果を出せるよう活躍するポジションです。開発の中身までをしっかり理解し、設計やテストの品質を高めていくことが求められる役割です。

責任の違い

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの責任の違いは、目的達成に対する責任か、実行段階に対する責任かの違いによるものです。

すなわち、プロジェクトマネージャーはプロジェクトが当初設定していた目標が達成できたかどうかに責任を持つ立場です。
プロジェクトは主に経営上の課題から始まり、プロジェクト完了時に課題が解消できていることが求められます。プロジェクトマネージャーは課題を解消させるためのシステム化計画を立て、それに基づくシステム開発の計画を立ててクライアントと合意したスケジュールと納期で完遂させることで成功として評価されます。

一方でプロジェクトリーダーは実行段階に対して責任を負います。プロジェクトマネージャーが立てたプロジェクト計画に基づき、開発を進めていく際に、課題が発生すれば遅滞なく解消させ、スケジュール遅延が発生しそうであれば対策を考えてプロジェクトマネージャーにエスカレーションしていくことが求められます。

また、プロジェクトリーダーは中身の品質に対しても責任を負うため、開発したシステムでバグが少ないことも評価の対象となります。

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各職種が役割の違いを意識して協力する必要がある

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーでは、プロジェクトにおける役割が異なります。プロジェクトを成功に導くためには、各職種が役割の違いを意識して協力することが重要です。

システム開発プロジェクトでは、プロジェクトマネージャーが計画を策定し、リソースを確保します。一方で、プロジェクトリーダーは計画実行の責任を担います。

そして、トラブル発生時はプロジェクトマネージャーが修正計画を立て、プロジェクトリーダーが実行し調整することが一般的です。本章では、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割分担について詳しく説明します。

プロジェクトマネージャーが計画を策定・リソースを確保

プロジェクトの開始時に、プロジェクトマネージャーはまず全体の計画を策定します。プロジェクト全体のゴールを設定し、進むべき方向性を示します。

プロジェクトの方針が確立されたら、目標を達成するための具体的な計画を立て、必要なリソースを確保します。ここで策定された全体計画がプロジェクトが進行する際の指針となります。この段階の作業は、プロジェクト全体の成功を左右する非常に重要な業務です。

プロジェクトリーダーが計画実行の責任を担う

プロジェクトマネージャーが全体計画を策定し、必要なリソースを確保したらプロジェクトは本格的に開始します。プロジェクトの開始後は、プロジェクトリーダーがプロジェクト実行における主要な責任を担います

提供されたリソースを有効に活用して、プロジェクトの目標達成に向けた具体的な手法を考え、プロジェクトを前進させます。また、チームを率いながら、自身も開発作業に携わることがあります。

トラブル発生時はPMが修正計画を立てPLが実行し調整する

プロジェクトは初期の予想通りに進行することはまれで、途中で予期せぬトラブルや課題が発生することがよくあります。こうした問題が発生した場合、プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーが協力してその解決に取り組みます

通常、プロジェクトマネージャーが計画の修正案を策定し、それが承認されると、プロジェクトリーダーが実行に移します。この役割分担はプロジェクト開始時と同様です。

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プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーを兼任することも

プロジェクト体制は企業や開発規模によって様々です。プロジェクトのトップとしてプロジェクトマネージャーは必ずおかれますが、プロジェクトリーダーのポジションを置くかどうか、そしてその職務の範囲は場合によって変わります。

プロジェクトの規模が小さく予算に限りがある場合には、プロジェクトマネージャーが一つの範囲のプロジェクトリーダーを兼務することも珍しくはありません。

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プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーに必要なスキル

プロジェクトを成功に導くためには、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーが、それぞれの役割に応じたスキルを身につける必要があります。プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を管理するためのスキルが必要です。

一方で、プロジェクトリーダーには、プロジェクト実行における責任を担うためのスキルが求められます。本章では、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーに必要なスキルについて解説します。

プロジェクトマネージャーに求められるスキル

広い責任範囲を持ち、プロジェクト全体を見渡すプロジェクトマネージャーは、システム開発に対し多くのスキルと経験が求められるポジションです。

プロジェクトマネージャーに求められるスキルは、開発スキルやプロジェクトマネジメントスキル、問題解決スキルが求められます。また、リーダーシップやコミュニケーションスキルも欠かせません。以下では、プロジェクトマネージャーに求められるスキルを解説します。

開発スキル

システム開発プロジェクトにおいて実際の開発業務は対象範囲を分割した上で、個々の担当のエンジニアが行います。プロジェクトマネージャーは、この各エンジニアの業務がスムーズに行われるように管理、支援することでプロジェクト全体の成果をあげます

エンジニアの開発業務で行われる内容を知っていることは、スムーズなプロジェクト推進の前提となります。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネージャーはプロジェクトを成功に導くことがミッションです。このミッションを達成するために、システム開発の管理(マネジメント)を行います。

プロジェクト開始にあたり、最初にプロジェクト全体の範囲やスケジュール、体制、コストをはじめとした計画をたてます。この計画に従って、開発の進捗や品質、コストを管理することがプロジェクトマネジメントであり、そのスキルが必要とされます。

問題解決スキル

プロジェクトにおいてはトラブルや課題、リスクなどが必ずと言っていいほど発生します。クライアント業務や技術的な要因、体制に関わる問題など様々ですが、プロジェクトの妨げを取り除き、推進することがプロジェクトマネージャーには求められます

問題の解決にあたっては、プロジェクトメンバーのリソースを活用するのはもちろんのこと、所属組織の持つナレッジやノウハウ、利用する製品のサポートなど利用できるものは全てを使って解決に導くスキルが必要となります。

キレイに解決することができない問題では、利害関係者の納得できる落としどころを探すこともプロジェクトマネージャーの腕の見せどころです。

リーダーシップ

プロジェクトマネージャーには、リーダーシップが欠かせません。プロジェクトは一人で行えるものではなく、メンバーの力をあわせて成果を目指します。

プロジェクトマネージャーはメンバーを率いる立場であると同時に、プロジェクトメンバーの一人です。プロジェクト内部の意思の代弁者となり、プロジェクト全体をスムーズに進行させるリーダーシップが問われます。

コミュニケーションスキル

システム開発プロジェクトには異なる立場の人間が関わります。クライアントの中でも業務部門と情報システム部門、システムベンダーとパートナー企業、マルチベンダーのプロジェクトであればさらに複雑な人間関係が生まれます。

プロジェクトマネージャーはこれらの関係者全てに対し、プロジェクトの成功という共通の目的に向かって進むべく、コミュニケーションを行うスキルが必要となります。

プロジェクトリーダーに求められるスキル

プロジェクトリーダーは、開発者兼チームリーダーでもあります。そのため、通常のITエンジニアに必要とされるスキルに加えて、システム開発スキルやシステム構造の知見、新規技術の検証・取り込みスキル、進捗管理スキル、品質管理スキルなどが必要です。以下では、プロジェクトリーダーに求められるスキルを解説します。

関連記事:プロジェクトリーダーとは?役割や役立つ資格、年収相場を紹介

システム開発スキル

チームのメンバーを率いて仕事をする上で、システム開発業務へ習熟し、見本となることがまずは第一です。企業やプロジェクトでの特性がある場合には、その点についてもフォローし、チームのメンバーからの信頼感を得る意味でも、システム開発スキルは重要です。

システム構造の知見

システム開発にあたり、開発者は通常その構造そのものまでも理解する必要はありません。フレームワークやライブラリなどは活用するものではあっても、その中身に踏み込むケースはほとんどないでしょう。

しかし、プロジェクトリーダーの場合にはチームでの業務で起こる課題を解決する立場です。メンバーの誰かがシステム構造上の課題にあたった場合には、その対処をともに行います。このため、システムのアーキテクト、フレームワークなどの構造面についても知見を持つことが求められます。

新規技術の検証・取り込みスキル

システム開発において新規技術を取り入れる場合には、実現可能性を確認します。チーム内の誰もやったことがないことでも、事例を探したり、試行錯誤して、新技術の検証およびチームへの取り込みを行うこともプロジェクトリーダーに必要となるスキルです。

進捗管理スキル

プロジェクトリーダーには、チームの成果を管理し、問題発生時にはフォローを行うため、チーム内の進捗管理を行うスキルが必要となります。また、この進捗管理の内容をプロジェクトマネージャーなどと共有し、プロジェクト全体にチームの状況を伝えることも役割に含まれます。

品質管理スキル

システム開発のチームにおける成果を確保する責務を負うプロジェクトリーダーは、成果物の品質を高く保つため品質管理に関するスキルも必要となります。ソフトウェア開発における品質管理では、設計書やプログラムに対する適切なレビューを実施し、指摘点やテスト障害をまとめて指標値と比較するなど、品質管理のための技法を身に着けておくことも求められます

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プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーに役立つ資格

プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーといった仕事に役立つ資格には、さまざまな種類があります。プロジェクトマネージャーには、プロジェクトマネジメントに関連する資格が特に重要です。

一方、プロジェクトリーダーには、システム開発関連の資格が仕事を効果的に行う上で役立ちます。本章では、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーに役立つ資格を紹介します。

プロジェクトマネージャーの仕事に活かせる資格

プロジェクトマネージャーにとって資格は必須ではありません。しかし、プロジェクトマネジメントについて体系的に理解し、業務に活かすことができるため、資格の取得とそのための学習は有用です。

以下では、プロジェクトマネージャーの仕事に活かせる資格を紹介します。プロジェクトマネージャーを目指す方は、以下で紹介する資格の取得をおすすめします。

関連記事:プロジェクトマネージャーに役立つおすすめの資格と難易度を解説

P2M資格試験

P2Mは日本発の「プロジェクト & プログラムマネジメント標準ガイドブック」で、特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が普及を担当しています。このP2Mではプログラムマネジャー・プロジェクトマネジャーに必要な能力を「実践力」としており、P2M資格試験では知識と実践力が問われます。

資格試験はPMC(Project Management Coordinator)、PMS(Project Management Specialist)、PMR(Program Manager Registered)、PMA(Program Management Architect)の4段階に分かれます。

※2024年4月21日時点でPMAは未実施

PMP®

PMP®はPMI(米国プロジェクトマネジメント協会) 本部が主催しているプロジェクトマネージャ向けの国際的な資格です。プロジェクトマネジメントのノウハウを体系的にまとめたガイド「PMBOK (Project Management Body of Knowledge) 」をベースにしています。

PMP®はプロジェクトマネージャーのグローバルスタンダードと言える資格で、IT業界以外でもプロジェクトマネジメントに関する知識・ノウハウを習得していることを示せる資格です。

プロジェクトマネージャ試験

ITエンジニア向け国家資格の情報処理技術者試験のなかでもプロジェクトマネージャー向けの試験がプロジェクトマネージャ試験です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業省により認定されます。

プロジェクトマネージャーに求められる能力(組織運営、管理能力)や知識(リスク管理、リスク分析、評価)が問われる試験となっています。国内のIT業界では、非常に知名度が高く、同時に難易度も高いため、スキルを示すのに有効な資格です。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主催する国家資格、情報処理技術者試験の一つです。プロジェクトマネージャーにとっても必要となる経営戦略からIT戦略をたて、ITでビジネスを成功に導くスキルが問われる試験となっています。

プロジェクトリーダーの仕事に活かせる資格

プロジェクトリーダーというポジションの設置については、企業やプロジェクトにより条件が違います。資格の取得はマストではありませんが、スキルを示し、プロジェクトリーダーの責務に付くためにも有用です。

また、ITエンジニアとして活躍し続けるために必要な知識を体系的に身に着けることにも役立ちます。さらには、プロジェクトマネージャーのポジションを目指す場合にも身に着けて損のない資格を紹介します。

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験はIPAの主催する情報処理技術者試験の一つで、基本情報技術者試験の上位資格です。経験3〜7年程度のITエンジニアを対象としています。ソフトウェア開発・ネットワーク構築・DB構築など、情報システムの開発全般に関する知識や、運用面の知識が試験範囲となります。

システム開発を行うエンジニアとして、エントリレベルを脱し、リーダーとしての活躍が期待できることを示せる資格です。

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験はIPAの主催する情報処理技術者試験の内でも、高度な知識・技能が試される試験の一つです。「システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、「上級エンジニア」向けの資格であり、プロジェクトリーダーとして活躍できる裏付けとなる資格です。

IT戦略に基づいた要件定義を行い、アーキテクトを設計するエンジニアが対象とされます。ITSSレベル4にマッピングされており、難易度も高い試験です。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験はプロジェクトマネージャー向けの試験のイメージがありますが、プロジェクトリーダーの仕事にも役立つ資格です。プロジェクトマネージャ試験は、開発からマネジメントまでの領域に関するスキルを証明できます。

試験に合格することで、自身の能力を客観的に証明できるだけでなく、新たなスキルを身につけるきっかけにもなるでしょう。また、プロジェクトマネージャへ向けたキャリア作りにも役立ちます。

関連記事:未経験からプロジェクトマネージャーになるには?資格や適性を解説

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、プログラミング言語PHPによる開発スキルを示すことのできる資格試験です。一般社団法人BOSS-CON JAPANが運営し、PHP5ではITSSレベル1に準拠する初級、ITSS レベル2/3にあたる準上級/上級があります。

プロジェクトリーダーとして開発スキルを高めること、スキルを示すことを目的とするならば、上級やさらに上位のPHP5技術者認定ウィザードの取得がおすすめです。

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プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの求人例

プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーの仕事に興味がある方にとって、実際の求人情報は仕事の理解に役立ちます。本章では、レバテックキャリアに掲載されている転職・求人情報より、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーの求人例を記載します。実際の求人例を参考に、今後の転職活動に活用してください。

プロジェクトマネージャーの求人例

プロジェクトマネージャーの求人は、レバテックキャリアでも豊富に掲載されています。2024年4月21日現在、レバテックキャリアにはプロジェクトマネージャーの求人が2,789件あります。以下では、プロジェクトマネージャーの求人例を紹介します。

【業界】
<IT・通信>
メイン顧客は金融・証券業

【業務内容】
<プロジェクトマネジメント>
顧客の課題解決を目的としたシステム開発のプロジェクトマネージャーです。
プロジェクトの最上流から最下流までを担当します。
チームを率いて、顧客の課題解決とプロジェクトとしてのQCD達成に向けてプロジェクト推進を行います。
チームメンバーの教育も業務に含まれます。

【求められるスキル・経験】
・金融・証券業向けシステム開発経験
・プロジェクトマネジメント経験

【想定年収】
800~1,000万円

【勤務地】
東京都

関連記事:
プロジェクトマネージャーの転職を成功させるコツ|年収の上げ方や求人例も紹介
プロジェクトマネージャーの年収とは?求められる経験やスキルも解説

プロジェクトリーダーの求人例

プロジェクトリーダーの求人も、レバテックキャリアには数多く掲載されています。2024年4月21日時点でレバテックキャリアに掲載されている、プロジェクトリーダーの求人数は821件です。以下では、プロジェクトリーダーの求人例を紹介します。

【業界】
<IT・通信>

【業務内容】
<受託開発または自社サービスのプロジェクトにおけるプロジェクトリーダー>
5名〜10名程度のチームのリーダーとして、プロジェクトを推進します。
また、顧客に向けた提案、要件定義などの上流工程での業務に携わっていただきます。
チームのQCD管理およびメンバー育成も行うポジションです。

【求められるスキル・経験】
・JavaもしくはPHPでの開発経験3年以上
・プロジェクトの進行管理などマネジメントを補佐する業務経験
・基本設計工程の実務経験

【想定年収】
500~700万円

【勤務地】
東京都

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そのほかに混同されやすい職種

IT業界では、一つのプロジェクトにさまざまな職種が関与しています。中にはプロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャーと混同されやすい職種や役割もあります。

混同されやすい職種には、プロジェクトメンバーやプロジェクトオーナー、PMOが挙げられます。本章では、これらの混同されやすい職種について詳しく解説します。

関連記事:プロジェクトマネージャーとディレクターの違いとは?

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバーとは、プロジェクト内で実務に携わるエンジニアのことです。プロジェクトを具体的に推進させるのが、プロジェクトメンバーの主な役割です。

プロジェクトメンバーは、プロジェクト推進に必要な開発業務を実行しますが、プロジェクトの管理業務には従事しません。

プロジェクトオーナー

プロジェクトオーナーとは、プロジェクトを発注または発案した人で、通常は企業の経営層がこの役割を担います

プロジェクトオーナーはプロジェクトの初期段階で全体のマネジメントに深く関与し、発案したプロジェクトが実行可能かどうか、経営課題を解決するのに適しているか、コストが許容範囲内かなどを判断する重要な役割を果たします。

実際にプロジェクトが開始した後は、開発業務には関与せず、プロジェクトの進行状況や成果物に対する審査と評価に専念します。

PMO

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)はプロジェクトマネジメントを効果的に支援するための組織です。

PMOの具体的な業務としては、進捗管理や品質管理が挙げられます。
また、マネジメント方法の標準化やプロジェクトに必要な人材を確保するための研修などもPMOの重要な役割です。

PMOは、プロジェクトマネージャーが最高の成果を出すための環境を整える裏方的な存在と言うことができます。

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PLやPMに関するよくある質問

本章では、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーについてのよくある質問に回答していきます。PLやPMに関するよくある質問には、責任範囲、PLとPMとの違い、プロジェクト責任者とPMの違いなどについての質問が多いです。自分自身が疑問に思っていることに近い質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. プロジェクトリーダーの責任範囲を教えてください

プロジェクトリーダーの責任範囲は、プロジェクトの実行に関する部分です。プロジェクト計画に基づき、開発を進めていく際に、課題が発生すれば遅滞なく解消させ、スケジュール遅延が発生しそうであれば対策を考えます。また、開発する成果物の品質などの責任も担います。

Q2. PLとPMはどちらが立場が上ですか?

責任範囲の観点では、PLはプロジェクト内部に閉じた責任を持つのに対し、PMは経営陣やクライアントといったプロジェクトに関連するステークホルダー全般に対して責任を持つため、PMのほうが上位の立場と言えます。

一方で、プロジェクトの規模が小中規模であれば、PMとPLを兼任する体制となる場合も少なくありません。

Q3. プロジェクト責任者とPMの違いを教えてください

プロジェクト責任者はプロジェクトオーナーとも呼ばれ、通常は経営層がその役割を担います。一方で、プロジェクトマネージャー(PM)はプロジェクト全体の管理を担う職種です。そのため、経営に関わる判断を行うという点に違いがあります

Q4. プロジェクトマネージャーは課長が担当しますか?

プロジェクトマネージャーとはプロジェクトにおける役割であるため、特定の役職でなければ担当できないということはありません。一方で、SIerでは経験値や実行力の観点から課長レベルの人がプロジェクトマネージャーを任される場合が多いです。

関連記事:プロジェクトマネージャーの平均年齢は?何歳まで目指せる?

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まとめ

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは、いずれもシステム開発プロジェクトにおいてメンバーを率いるポジションです。その大きな違いは、プロジェクト内の責任範囲の違いとなります。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の責任者です。プロジェクト体制のトップに位置し、プロジェクト全体の推進と成果に責任を負います。

一方のプロジェクトリーダーはプロジェクト内を分割したチームの責任者となるポジションです。開発者として成果物を生み出すとともに、そのチームのマネジメントを行い、プロジェクトマネージャーの業務を支援する立場となります。

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