プロジェクトマネージャーに欠かせないスキルをご紹介!資格の勉強法もお届けプロジェクトマネージャーに必要なスキルは?

最終更新日:2021年3月2日

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PM(プロジェクトマネージャー)は、担当するプロジェクトの責任者として品質・納期・コスト目標が達成できるよう、プロジェクトをマネジメントする要職です。一般的にスキル要件が非常に高いため、SEなどの技術職として10年以上の経験を積んでから目指すキャリアパスが一般的です。では、プロジェクトマネージャーにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

この記事では、プロジェクトマネージャーに求められるスキルの中でも特に重要なものを、世界標準であるプロジェクトマネジメント方法論である「PMBOK」をベースに解説します。

1. プロジェクトマネージャーに必要な管理スキル

プロジェクトマネージャーに求められるスキルとしては、主に管理スキルとヒューマンスキルの2種類に分けられます。まずは管理スキルについて詳しく見ていきましょう。

タイムマネジメントスキル

タイムマネジメントとは、進捗管理やスケジュール管理と言われているものです。タイムマネジメントの最大の目的は納期を守ることです。よって、プロジェクトマネージャーには常に進捗を把握し、状況に応じて人員を追加したり作業順番を変更したりしながら納期を遵守できるよう調整していくスキルが求められます。

コストマネジメントスキル

コストマネジメントとはその名の通り、予算のマネジメントです。一般的に、プロジェクトには目標原価率や利益率などが設定されており、プロジェクトで使える予算が決まっています。プロジェクトマネージャーは、この予算内で顧客が求める品質の成果物(システムやドキュメントなど)を期日までに納品することが求められます。

そのためには、精度の高い見積もり・計画(スコープマネジメント)、プロジェクト開始後の調整(タイムマネジメント)が予算達成の鍵となります。

プロジェクト開始後に予算内での達成が困難な見通しになった場合は、体制の見直し(オフショアを使って開発費を下げるなど)や開発範囲の縮小などを視野にステークホルダーと相談・交渉を行うこともプロジェクトマネージャーの役割です。

リスクマネジメントスキル

リスクマネジメントスキルとは、納期遅延といったリスクを防ぐスキルです。具体的には、プロジェクト開始時に、プロジェクトの特性に応じて発生する可能性があるリスクとその対応策を予め洗い出しておきます。

例えば、オフショア開発の場合は、オフショア先の国内情勢(ストライキなど)によって、納期遅延が発生するといったリスクが考えられます。このようなリスクに対して、リスク軽減プランやリスク回避プランなどを事前に整理します。そうすることで、リスクが発生した際に迅速な対応が可能となり、プロジェクトへの影響(スケジュール変更など)を最小限に留めることができるのです。

関連記事:プロジェクトマネージャー(PM)が行うべきリスクマネジメントとは

スコープマネジメントスキル

スコープマネジメントはコストマネジメントにおいても重要なスキルのひとつです。スコープとは一般的には「範囲」という意味があり、プロジェクトマネジメントでは、プロジェクトの目的や成果物、作業範囲などを指します。プロジェクトマネージャーは、主に以下の2つをマネジメントします。
 

  • ・成果物スコープ

顧客の要望に応じて最適な成果物(ソフトウェアやハードウェア、ドキュメントなど)を策定する
 

  • ・プロジェクトスコープ

成果物を作成するために必要な作業を見積り、策定する

スコープマネジメントの役割は、プロジェクトを完了するために必要な作業を漏れなく洗い出すことです。多くの場合、WBS(Work Breakdown Structure)と呼ばれる手法を用いており、具体的には、基本設計などの工程別に発生する作業を洗い出し、業務の依存関係を考慮して作業順番を決めていきます。

そのため、スコープを確定させることはスケジュールを立て、コストを見積もる基礎となるとても重要な作業だと言えます。精度の低い見積りをしてしまうと、プロジェクト開始後に納期遅延やプロジェクト原価オーバーなどの問題が発生してしまう可能性が高くなります。

人的資源マネジメントスキル

人的資源マネジメントスキルとは、プロジェクトチーム編成スキルとも言えます。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトにどのような役割のメンバーを置くのか決め、各役割のメンバーに適切に責任と権限を付与します。これが適切にできていないと責任の所在があいまいとなり、その結果、遅延や品質リスクが放置されたり、メンバーのモチベーションが下がったりといった問題が発生してしまいます。

品質マネジメントスキル

品質マネジメントとはプロジェクトの成果物の品質を保証するためのプロセスです。プロジェクトマネージャーはプロジェクトの責任者として、成果物の品質にも責任を負っています。品質を遵守するために具体的に以下の作業を行います。

品質マネジメント体制の構築

品質マネジメントチームの立上げと品質マネジメントルール(テストのポリシーやテスト方法など)の策定を行い、品質マネジメント体制を構築します。

品質の最終チェック

結合試験など品質を高める工程はPGやSE、品質マネジメントチームのメンバーなどが行います。プロジェクトマネージャーは成果物の最終チェックを行い、納品可能か判断します。納品可能な品質に至っていない場合は、品質改善方法の立案や指示を行います。

2. プロジェクトマネージャーに必要なヒューマンスキル

次に、プロジェクトマネージャーに求められるもう一つのスキルであるヒューマンスキルについて詳しく見ていきましょう。

ヒアリングスキル

ヒアリングスキルとは、顧客のニーズや抱えている問題を引き出すために欠かせないスキルです。コミュニケーションにおいては「傾聴の姿勢」が重要だと言われますが、まさにこれはヒアリングスキルとも大いに関係するポイントです。

たとえば「経営課題や業務課題はどのようなものがありますか?」とストレートに聞いても、いきなり質問を投げかけられた顧客にしてみれば漠然とした回答しかできないケースは多いものです。「こういう問題を抱えている企業が多いのですが、御社の場合はいかがですか?」など、なるべく具体性をもって答えを引き出せるようなテクニックを身につけ、ヒアリングスキルを磨いていくことが重要です。

プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションスキルは、自社が提供する商品やサービスをいかに効果的に提案できるか、そのプレゼン力を問うものです。プレゼンテーションスキルと聞くと営業担当者に求められるスキルと思われがちですが、顧客の課題を解決する方法を提案するプロジェクトマネージャーにおいても欠かせないスキルのひとつです。

ネゴシエーションスキル

ネゴシエーションとは交渉や折衝という意味を指します。たとえば顧客やクライアントと商談を行い契約を結ぶ際、顧客によっては厳しい予算条件や納期を指定してくるケースもあるでしょう。しかし、あらゆる要求を受け入れていては現場に負担がかかり、当初約束していた条件ではプロジェクトが完遂できなくなります。結果として顧客からの信用を失い、以降の取引がなくなってしまうケースもあるでしょう。

プロジェクトマネージャーとして受け入れるべき条件とそうでない条件を適切に判断し、一方的に不利な条件での契約とならないよう、交渉する力が求められます。

チームビルディング

チームビルディングとは、プロジェクトに携わるメンバーのスキルや能力を見極め、それぞれの能力が最大限発揮できるチームにする取り組みのことを指します。例えば、システムを開発するプロジェクトではプロジェクトリーダーやSE、プログラマー、デザイナーなど、さまざまな職種のメンバーが集まって開発に携わります。

しかし、単にそれぞれの役割に徹しているだけでは品質の高い成果物が完成するとは限りません。時には複数の担当者が連携しながら業務を進めていかなければならないこともあるでしょう。プロジェクトに関わる担当者全員が一丸となって開発に取り組めるよう、プロジェクトマネージャーはチーム全体のパフォーマンスを向上させていかなければなりません。

リーダーシップ

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括するトップであるため、リーダーシップは欠かせないスキルです。リーダーシップと聞くと、部下に指示を出したり指導したりするイメージをもつ方も少なくありませんが、決してそれだけではありません。時にはプロジェクトの責任者として責任を負ったり、メンバーが働きやすいように配慮することも求められます。

3. プロジェクトマネージャーの仕事に活かせる資格

プロジェクトマネージャーとして業務を遂行するにあたって必須となる資格はありません。しかし、資格を持っていれば一定のスキルを客観的にアピールできることも事実です。どのような資格が役立つのか、今回は2つの事例を紹介します。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験はIPAが実施している情報処理技術者試験のひとつで、プロジェクトマネジメントにおける高度な知識・技術を問う専門的な内容となっています。

難易度

2020年度の合格率は15.1%と極めて低く、難易度は極めて高いといえるでしょう。また、試験日程は毎年10月の1回のみで、そもそも受験できるチャンスが限られているためハードルは高い資格といえます。

受験資格

プロジェクトマネージャ試験には受験資格は設けられておらず、誰でも受験可能です。ただし、プロジェクトマネジメントの専門的な内容が多く出題されるため、受験者のほとんどは実務経験のあるエンジニアやマネージャーです。

受験料

プロジェクトマネージャ試験の受験料は5,700円(税込)です。

受験日程

プロジェクトマネージャ試験は毎年10月の第3日曜日に全国の試験会場で実施されます。

試験の所要時間・問題形式
  午前1 午前2 午後1 午後2
試験時間 午前150分 午前240分 午前190分 午前2120分
出題形式 午前1多肢選択式(四肢択一) 午前2多肢選択式(四肢択一) 午後1記述式 午後2記述式
出題数および解答数 午前1出題数 30問
解答数 30問
午前2出題数 25問
解答数 25問
午後1出題数 3問
解答数 2問
午後2出題数 2問
答数 1問
勉強方法

プロジェクトマネージャ試験対策の勉強に有効な書籍を2冊紹介します。
 

 

プロジェクトマネージャ試験の午前・午後問題両方に対応し、最新試験の傾向まで網羅。過去19年にわたって実際に出題された問題も収録されており、プロジェクトマネージャ試験の学習はこの1冊で対応できるほど充実した内容を誇ります。
 

 

過去に実際に出題されたプロジェクトマネージャ試験の問題について、1問ずつ詳細な解説が行われている問題集です。午前・午後問題ともに全ての問題について解説が用意されているほか、書籍内には収録されていない問題もダウンロードできる購入特典まで用意されています。

PMP®(Project Management Professional)

PMP®は一般社団法人PMI日本支部が運営しているプロジェクトマネジメントに関するスキルを問う認定試験です。日本のみならず世界で通用するグローバルな資格で、PMIが策定したPMBOK®をもとに出題されます。

難易度

PMP®の合格率は公表されていませんが、合格率そのものはプロジェクトマネージャ試験に比べると高い傾向にあります。しかし、そもそもPMP®を受験するためにはマネジメントの実務経験が必要とされており、合格率が高いからといって難易度が低いわけではありません。

受験資格

PMP®を受験するためには、以下の受験資格を満たす必要があります。

①プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
②35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講


特に「プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験」は、高卒者の場合で60ヶ月間、7500時間の実務経験、大卒者の場合は36ヶ月間、4500時間以上の実務経験が求められます。

受験料

PMP®の受験料は、PMI会員の場合で405ドル(約43,000円)、PMI非会員の場合で555ドル(約58,000円)と非常に高額です。

受験日程

PMP®は試験申込時に任意の受験日を指定できます。

試験の所要時間・問題形式

試験時間は4時間で、200問の問題が出題されます。ただし、200問のうち25問はダミー問題となっており、これは採点結果に反映されません。すなわち、実質175問が試験の対象問題となります。

※出題範囲は2021年1月2日から変更されます。詳細はこちらからご確認できます。

勉強方法

PMP®試験対策の勉強に有効な書籍を2冊紹介します。
 

 

PMP®試験対策としてPMBOK®の詳細な解説が日本語で行われている1冊です。英語が苦手な方も、この本を読み込むことでPMP®の内容や概念が理解でき、効率的な試験対策が可能です。
 

 

PMP®試験対策用として基礎的な知識を身につけたい方におすすめの1冊です。PMBOK®を読み込んだものの抽象的な概念が多く理解が進まない方は、この本を参考にしてみると理解が深まるかもしれません。

4. まとめ

この記事では、プロジェクトマネージャーに求められるスキルについて、世界標準のプロジェクトマネジメント方法論「PMBOK」に基づいて解説してきました。幅広い領域にまたがるマネジメントスキルに加えて、各領域に一貫性を持たせ、統合管理するスキルを身に着けることで、プロジェクトマネージャーとして高い評価を得られるようになるでしょう。

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