- ブリッジSEになぜ英語力が求められるのか?
- ブリッジSEに求められる英語力
- ブリッジSEに必要な英語力を身につけるには?
- 中国語やベトナム語も身につけていると役立つ
- 語学力以外にブリッジSEに必要なスキル
- ブリッジSEに関するよくある質問
ブリッジSEになぜ英語力が求められるのか?
国内IT企業がオフショア開発を行う理由は、人件費の安い海外のSEを活用とするからです。オフショア先の国の定番は、これまで中国でしたが、最近では中国人SEの人件費が高騰しつつあり、代わりにベトナムやインドがオフショア先として選ばれることが多くなってきました。それらの国々で働いているSEとコミュニケーションを取るための言語として英語が使われることが一般的です。
そのため、ブリッジSEには英語力が求められます。単純な英語力に加えてシステム関連の専門用語への理解、さらにオフショア先のSEがいる国の文化や風習なども理解して円滑にコミュニケーションを心がけることも重要です。ブリッジSEは日本のSEとオフショア先のSEのかけ橋となるために、これらをふまえた高度な英語力が必要となるのです。
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ブリッジSEの主な仕事内容
ブリッジSEの仕事はオフショア先のSEと国内SEとの間のかけ橋となり、プロジェクトを円滑に進めることです。具体的には以下のような業務を行います。
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・オフショア先SEへのプロジェクト計画の説明
・オフショア先SE用の翻訳された設計書の作成
・オフショア先SEへプロジェクトの開発内容や設計内容の説明
・オフショア先SEの成果物の品質チェック
・国内SEとオフショア先SEとの間の進捗管理や品質報告
・国内SEとオフショア先SEとの会議の準備やファシリテーション
このような業務で気をつけたいことは、国内SEとオフショア先SEとの間にあるプロジェクトの進め方の違いです。国内のプロジェクトでは常識となっているようなことも、オフショア先SEにとっては常識ではないこともあります。ブリッジSEはそのような違いを吸収して調整することが求められます。
英語力が問われるブリッジSEの業務
ブリッジSEとして特に英語力が問われるのは、国内SE向けの設計書の翻訳と会議のファシリテーションです。
設計書の翻訳では、単純に日本語を英語にするだけでなく、国内とオフショア先とのプロジェクトの進行方法や文化の違いも加味しなければなりません。またシステム開発に必要な専門用語を適切に解釈してもらえるような工夫も必要でしょう。
さらにプロジェクトの進行時に、国内SEとオフショア先SEと合同で会議を開くこともあります。ブリッジSEは両国のSE同士のコミュニケーションが円滑にするためのファシリテーションを行います。言葉の意味の取り違いや誤解が発生しないように会議をうまく進行させなければなりません。
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ブリッジSEに求められる英語力
ブリッジSEに英語が必要なことを紹介してきましたが、具体的にどの程度の英語力が求められるのでしょうか。これからブリッジSEに求められる英語力について紹介します。
TOEIC®スコア500点程度が目安
ブリッジSEに求められる英語力の基準は、TOEIC®スコア500点程度です。TOEIC®スコア500点程度というのは、海外でギリギリ何とか日常生活ができるレベルの英語力です。これでは少し心もとないと思われるかもしれませんが、あくまでもブリッジSEとして必要な英語力であれば、TOEIC®500点程度で十分だということです。
一般的な英語力より業務に必要な用語・表現が重要
ブリッジSEにはTOEIC®で求められるような一般的な英語力よりも、ブリッジSEの業務に必要な用語や表現力の方が重要です。言い方を変えると、そのような用語や表現を覚えれば、ある程度の業務は可能です。
具体的にはプロジェクトマネジメントに関する用語や、要件定義に使われるような表現のことです。また英語力はブリッジSEとして業務を経験していけば、どんどん成長していくため、最初から完璧な英語力がなくても、やる気や意欲を持ってブリッジSEの業務にチャレンジしていけば良いでしょう。
ブリッジSEが業務で英語を使う際の注意点
ブリッジSEに求められるコミュニケーションは、短く簡潔にわかりやすく伝えることです。そのため、難しいフレーズなどは求められません。基本的な英語を使いこなすことと、IT関連の用語がスムーズに出てくるようにしておくことが重要でしょう。
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ブリッジSEに必要な英語力を身につけるには?
ブリッジSEに必要な英語力を身につける方法として、TOEIC®などの資格学習が有効です。
TOEIC®をはじめとする資格学習が有効
TOEIC®は英語能力を証明する資格として、最もオーソドックスです。試験は、読むスキルと聞くスキルを証明する「Listening & Reading Test」と、話すスキルと書くスキルを証明する「Speaking & Writing Test」の2種類があります。一般的にはTOEIC®と言えば「Listening & Reading Test」を指すことが多いです。
TOEIC®では日常会話というよりも、ビジネスの現場における英語力が求められます。そのためブリッジSEにとってもTOEIC®の資格学習を通じて英語力を磨くことで、業務で活用できる英語力を身につけられます。
またTOEIC®のほかにも、オフショア先のSEが使っている言語の資格学習も効果的です。例えばベトナム語であれば、実用ベトナム語技能検定試験であり、中国語であれば中国語検定試験などです。
ブリッジSEにとって語学の資格取得は必須ではありませんが、オフショア先のSEとの円滑なコミュニケーションのためには、少しでも語学が得意であれば言うことはありません。語学力を高めるための方法の一つとして、資格学習という方法があることは覚えておきましょう。
中国語やベトナム語も身につけていると役立つ
国内IT企業のオフショア先として、人件費の安いインドやベトナム、中国に業務を委託する傾向があります。ブリッジSEは、それらの国々のエンジニアとのコミュニケーション手段として、英語以外にも中国語を身につけていると、より円滑なコミュニケーションが可能となるでしょう。
中国人SEには日本のIT企業での実務経験を積んだ方や、日本への留学経験を持つ方も多く、中国への帰国後にも、日本で身につけたIT技術を活かして仕事をしている方が多いそうです。
そのため、国内のブリッジSEが、優秀な中国人SEとのコミュニケーションのために中国語を身につけていれば、さらに円滑にプロジェクトを推進させることができるでしょう。中国人SEにとっても、中国語を話せるブリッジSEなら「このブリッジSEは自国のことを理解しようとしている」と心を開き、信頼関係も築きやすいはずです。
関連記事:ブリッジSEが中国語を使えることで得られるメリット
語学力以外にブリッジSEに必要なスキル
ブリッジSEには語学力以外にも必要なスキルがマネジメントスキルとオフショア先の国の文化に対する理解力です。
マネジメントスキル
ブリッジSEは、システム開発の実装面よりも、国内のSEとオフショア先のSEのかけ橋となる役割が主となります。そのためプロジェクトを円滑に進めるためのマネジメントスキルは必須です。またブリッジSEは、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを兼任することもあります。
どのような立場であれ、ブリッジSEはエンジニアを適切に管理して、システム開発を円滑に進めるために自分の役割を果たすことが求められます。
オフショア先の国の文化に対する理解力
ブリッジSEには、オフショア先の国の文化に対する理解力も求められます。英語などの語学が堪能なブリッジSEであったとしても、オフショア先のSEがいる国の文化に対する理解が足りていないと、プロジェクトを円滑に進めることは困難でしょう。
ブリッジSEに関するよくある質問
ブリッジSEに関するよくある質問とその回答を紹介します。
Q1. ブリッジSEとは何ですか?
ブリッジSEはオフショア先の国内のSEのかけ橋となる職種です。自分自身で開発を行うよりも、マネジメントやコミュニケーション業務が中心になります。そのため、IT知識、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどが必要です。
Q2. ブリッジSEに必要な言語は何ですか?
ブリッジSEに必要な言語は、主に英語と日本語です。IT業界の公用語は英語で、日本からのオフショア開発では当然日本語も使用するからです。ベトナムや中国へのオフショア開発も多いため、英語以外にベトナム語や中国語を扱えるとより良いでしょう。
Q3. ブリッジSEの年収相場を教えてください
ブリッジSEの年収相場は、450万円~850万円程度です。レバテックキャリアでも同程度の求人が多いです。一般的なエンジニアと比べるとブリッジSEの年収相場は高めですが、幅は狭めです。つまり平均的に年収は高いものの、1,000万円を超えるような求人は少ないということです。
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