ブリッジSEとは?仕事内容や役割、必要なスキルを紹介

最終更新日:2024年6月24日

ブリッジSEは、オフショア開発など他国と協業するプロジェクトの橋渡し役となるSEです。ブリッジSEの仕事内容は、オフショア先にプロジェクトや開発、設計の説明を行ったり、成果物の品質を確認したりすることです。ほかにも、プロジェクトの進捗管理や、日本とオフショア先のミーティングセッティング、ファシリテーションなどの仕事があります。グローバル化が進む現代において必要とされているIT人材で、比較的新しい職種であるため、具体的にどのような仕事であるか分からない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ブリッジSEについて興味がある方や転職を考えているSEに向けて、ブリッジSEの仕事内容と役割を中心に、求められるスキルや平均年収、役立つ資格についても解説します。

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この記事のまとめ

  • ブリッジSEは、オフショア開発における橋渡し役となるSEで、グローバル化が進む現代において必要とされているIT人材
  • ブリッジSEの仕事内容は、オフショア先への説明、設計書や資料の翻訳、成果物の品質管理、進捗管理やマネージメント業務などがある
  • ブリッジSEにおすすめの言語は、ITスキルレベルの高いオフショア先で公用語/準公用語としてよく使われる英語と中国語

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ブリッジSEとは?

ブリッジSEとは、コスト削減のためシステム開発の一部を海外で行う「オフショア開発」によるプロジェクトを円滑に進めるべく橋渡し(ブリッジ)的な役割を持つシステムエンジニアのことです。海外にいる現地のエンジニアが担うこともあれば、国内のエンジニアがブリッジSEの役割を担うこともあります。

海外でシステム開発を行う理由は、国内のシステムエンジニアよりも人件費などの経費が安いため、プロジェクトにかかるコストが削減できるからです。

海外のシステムエンジニアと業務を行うブリッジSEには、システム開発のスキルに加えてさまざまなスキルが求められます。

ブリッジSEの役割

オフショア先は海外であるため、文化や風土、技術の違いがあります。ブリッジSEは現地エンジニアと密なコミュニケーションをとることで、解釈のすり合わせなどを行い、プロジェクトを成功に導く役割です。

両者間をつなぐブリッジSEという専門的な役割があることにより、国内で開発する場合と遜色ない成果物を得られるでしょう。

ブリッジSEとSEの違い

ブリッジSEも一般的なSE(システムエンジニア)も、どちらもシステム開発の担い手であることは共通しています。しかし、一般的なSEがシステム開発の実装面である、要件定義や設計などを担当することに対して、ブリッジSEは具体的な実装よりも、海外SEと国内SEのとりまとめの業務が中心となります。

海外にいる開発者とのコミュニケーションも求められるため、ブリッジSEにはシステム開発の技術面に加えて、マネジメントスキルも要求されます。


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ブリッジSEの仕事内容

ブリッジSEは、オフショア開発プロジェクトを円滑に進めるための橋渡しを行う職種です。具体的には、以下の業務を担います。

  • ・オフショア先へのプロジェクト計画の説明

    ・オフショア用の設計書の作成(翻訳や補足など)

    ・オフショア先への開発内容や設計内容の説明

    ・成果物の品質チェック

    ・日本へのオフショア開発の進捗/品質報告

    ・日本とオフショア間のミーティングセッティング、ファシリテーション など

日本とオフショア先では文化や仕事の進め方が異なるため、現地のエンジニアにプロジェクトの進め方を説明する必要があります。日本人のエンジニアが作成した設計書は、日本におけるシステム開発の前提知識(商習慣など)を省略して作成する場合が多いため、調整を加えなければオフショア先に開発を依頼することができません。また、国によっては時差もあるため、電話やオンラインミーティングなどのリアルタイムでのコミュニケーションにも配慮が必要です。

さらに、オフショア先から納品される成果物の品質チェックや進捗管理など、現場のプロジェクトマネージャーに近い立場の業務も担うため、ブリッジSEの仕事内容は多岐にわたります。

オフショア先への説明

ブリッジSEの仕事には、オフショア先の企業やエンジニアに対してプロジェクトの説明をする業務があります。オフショア先の企業は海外にあるので、国内の企業とは言葉も文化も異なります。

そのため、開発を進めるためにはさまざまな調整が必要です。現地のエンジニアの変更や納期の延長などのトラブル発生時の対応についても、あらかじめ詳しく取り決めておくことが必要です。

オフショア用の設計書の作成(翻訳や補足など)

オフショア先のエンジニアのために設計書の翻訳や補足をするのもブリッジSEの仕事です。オフショア先のエンジニアと国内のエンジニアとのあいだには、文化やプロジェクトの進行方法についても違いがあります。

設計書の翻訳には、システム開発で使われる専門用語を適切に解釈してもらえるための配慮が求められます。分かりにくい用語については、オフショア用の設計書に補足を加えるなどの工夫も必要です。

開発成果物の品質チェック

ブリッジSEはオフショア先からの開発成果物の品質チェックを行います。システムのメッセージが現地の言葉になっていないか、プログラムのバグはないか、システムが要求している機能が正確に実装できているかなど、さまざまな視点で厳しくチェックします。

もし不適切な箇所があった場合は、オフショア先のエンジニアへのフィードバックも必要です。ブリッジSEはオフショア先に修正依頼する際にも、お互いの信頼関係を損なわないように適切にコミュニケーションすることが大切です。

日本へのオフショア開発の進捗・品質報告

ブリッジSEはオフショア開発の進捗や開発成果物の品質報告を行います。オフショア先は海外なので、日本とは物理的な距離があります。開発成果物の品質を落とさないために、メールや電話、メッセージツールなどを使って海外のオフショア先のエンジニアとの細かな進捗確認が重要です。

このようなコミュニケーションには手間がかかりますが、現地に任せきりになると、低品質な開発成果物が納品される可能性があり注意が必要です

日本とオフショア間のミーティングセッティング

日本とオフショア間で行われるミーティングのセッティングやファシリテーションもブリッジSEの重要な仕事です。特に海外のエンジニアとのミーティングでは、言語の壁によって、日本のエンジニアとオフショアのエンジニア間で、言葉の意味の取り違いなどが発生する可能性があります

そのようなコミュニケーションエラーが発生しないように、ミーティングをセッティングし、場合によってはファシリテーションも担当します。

そのほか

ブリッジSEのほかの業務として、開発中のシステムのクライアントとの折衝を行うことがあります。特に、グローバルな規模で使われるシステムの場合、日本とオフショア先だけでなくさまざまな国の文化や風習を理解しているエンジニアが必要です。クライアントの要望と文化的な問題などを折り合いをつけながら交渉しなければならないこともあります。

ブリッジSEの平均年収

2023年11月時点のレバテックキャリアの登録データをベースに分析した結果によると、ブリッジSEの年収相場は460~850万円程度となります。厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」(2023年11月29日アクセス)によれば、一般的なSEの平均年収は約640万円であるため、ブリッジSEの平均年収は一般的なSEと同等以上の傾向にあることが分かります。特に、オフショア開発におけるチームリーダー以上の経験があると、高年収を得やすい傾向にあります。

ブリッジSEの求人例

レバテックキャリアに登録されているブリッジSEの求人例を確認しましょう。

【業界】
◆建築、土木、建築設備、人材派遣業
【業務内容】
■新規事業の立ち上げにおけるオフショア開発のブリッジSE業務

<具体的な業務内容>
・ブリッジSEとしてクライアントと海外開発チームの橋渡し業務
・クライアント先への訪問、要件ヒアリング
・クライアントの要望を要件定義から設計工程までの落とし込み
・オフショア先の海外開発チームへのプロジェクト計画、開発内容や設計内容の説明、成果物の品質チェックなど

【求められるスキル・経験】
・IT分野における、新規事業立ち上げに携わった経験

【求められるマインド】
・英語を用いたコミュニケーションに抵抗のない方
・謙虚なコミュニケーションを取れる方
・主体的に行動できる方

【想定年収】
700~1,200万円

【福利厚生】
健康保険 / 厚生年金 / 雇用保険 / 労災保険 / 残業30時間以内

【勤務地】
東京都(一部リモート)

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ブリッジSEにおすすめの外国語は?

ブリッジSEに習得をおすすめする外国語は英語と中国語です

ブリッジSEが活躍するオフショア開発で最も多く使用されるのが英語と中国語だからです。オフショア先として人気のある国々は、英語を公用語・準公用語としていることが多く、たとえば、ベトナム、フィリピンなどが挙げられます。また、中国は世界で最も人口が多い国であり、IT技術力も高いのでオフショア先として選ばれることが多いです。

英語

英語を選択するメリットとして、仕事の幅を広げられるということが挙げられます。
人気のあるオフショア先は英語を公用語・準公用語としている国が多く、たとえばベトナムでは英語を義務教育での必修科目としています。

また、英語を採用することで優秀なエンジニアを確保することができます。たとえば、英語でコミュニケーションできるベトナムやフィリピンなどの東南アジア諸国ではIT教育が盛んで、優秀な人材が多いといわれています。

求められる英語のレベルとしては、日常会話で困らない会話力が必要です。TOEICスコアでいうと最低限500~600点程度の水準が求められます。ただし、エンジニアとの会話で問題にならないように専門用語やIT特有の表現はおさえておく必要があります。

中国語

中国語を選択するメリットとしては、英語の場合と同じく優秀な人材の確保という点があります。経済産業省が発表しているIT人材スキル調査「海外IT人材と日本のIT人材のスキル標準レベルの比較」によると、国別ランキングで中国はアメリカ、インドに次いで3位となっています。

また、オフショア先として選ばれることが多い東南アジア各国でも、中国語が通じる地域は少なくありません。そのため、中国語を話せることで多くの優秀なエンジニアを確保することができます。

英語の場合と同様に日常会話レベル以上の語学力が必要で、中国語検定では2~3級程度に相当します。中国のSEには留学や日本企業との仕事のために、日本語を学んでいる方が多いため日本語が通じる場合がありますが、中国語での日常会話ができればより円滑なコミュニケーションが取れるでしょう。

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ブリッジSEに必要な英語力は?求められるスキルも解説
ブリッジSEが中国語を使えることで得られるメリット

ブリッジSEに求められるスキル

ブリッジSEは業務内容が幅広いため、さまざまなスキルが必要です。システム開発はもちろんのこと、それ以外でも求められるスキルがいくつかあります。たとえば、語学力やコミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどのヒューマンスキルも求められます。

これらのスキルはオフショア先とのコミュニケーションや開発プロジェクトの推進に欠かせない能力です。

語学力

オフショア先(海外)と密なコミュニケーションを取るためには、語学力が必要不可欠です。オフショア先は中国、ベトナム、フィリピン、インドなどが多く、英語や現地の言語を使ってコミュニケーションをとることになります。また、一般的な語学力と異なり、システム開発用語の現地での言い方など、システム開発に特化した語学力が必要です。

コミュニケーションスキル

ブリッジSEにはコミュニケーションスキルが必要です。ブリッジSEの業務は、オフショア先の国においてプロジェクトマネージャーに近い立場で業務を遂行します。オフショア先のメンバーと円滑にコミュニケーションをとり、品質や進捗を管理していかなければなりません。よって、オフショア先のプロジェクトメンバーと良い人間関係を築くことが非常に重要です。

システム開発スキル

ブリッジSEは、案件によって求められるシステム開発スキルが異なります。インフラ系の案件もあれば、アプリ開発や品質テストの案件の場合もあり、どのようなシステム開発スキルが必要かは一概にはいえません。ブリッジSEは、一般的にSEとしての経験を積んだ後に目指す職種であるため、まずは以下のようなシステム開発のスキルと知識を身につけることをおすすめします。

  • ・システム開発手法の知識

    ・プログラミングスキル

    ・ハードウェアに関する知識

    ・ミドルウェアに関する知識

    ・ソフトウェアに関する知識

    ・セキュリティ知識

    ・テスト技法の知識

マネジメントスキル

ブリッジSEはシステム開発の実装面よりも、国内のエンジニアと海外のエンジニアの橋渡しの役割が大きいため、プロジェクトを管理するためのマネジメントスキルが求められます。プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーと兼任することもあります。オフショア先のエンジニアに対しても国内のエンジニアと対等なパートナーとして接し、どのようなときでも進行中のプロジェクトの状況の現状把握と適切な指示を心がけなければなりません。

ブリッジSEの仕事に役立つ資格

ブリッジSEになるための必須の資格はありません。しかし、仕事内容が多岐にわたり、幅広い知識が求められる職種であるため、資格の取得を通じて体系的に学習することで、仕事に役立つ知識を身につけられます。

ブリッジSEに必要なスキルであるプロジェクトマネジメントスキルと語学力の2つの視点から役に立つ資格を紹介します。

プロジェクトマネジメントスキル強化面の資格

ブリッジSEの仕事には海外エンジニアとのやりとりだけでなく、プロジェクトの管理も含まれます。プロジェクトマネジメントスキルの強化に役立つ資格は「応用技術者試験」「PMP®」「プロジェクトマネージャ試験」などがあります。以下ではこの3つの資格の概要や合格率などについて詳しく解説していきます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験の1つであり、ITエンジニアに求められる応用スキル(実務経験が3~5年程度のスキルレベル)を証明するものです。実務経験者としてのエンジニアスキルを証明できるため、ブリッジSEを目指す際にも役立つでしょう。令和5年度春季の合格率は27.2%となっており、過去の試験結果を統計で見ても20%を下回ることはないようです。

PMP®

PMP®はPMI(Project Management Institute)本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクトスタンダードとして世界的に広く認知されており、ブリッジSEとして活躍する際にも役立つでしょう。ただし、受験するには以下の要件を満たす必要があります。

  • ・高校卒業者は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験が必要(7500時間の実務経験)

    ・大学卒業者は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験が必要(4500時間の実務経験)

    ・35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講

合格率は非公開ですが、50~60%程度といわれています。

プロジェクトマネージャ試験

IPAが運営するプロジェクトマネージャ試験は、2023年11月時点でプロジェクトマネジメントスキルを証明する国内唯一の国家資格です。プロジェクトマネジメントの業務と役割を円滑に遂行する知識や能力が問われます。ブリッジSEは、現地のプロジェクトマネジメントを担う立場であるため、資格を保有しておくことで評価を得やすくなるでしょう。合格率は10~15%程度です。

語学力向上面の資格

ブリッジSEは海外エンジニアと国内エンジニアの橋渡し的な役割であるため、語学力が非常に重要です。特に、世界の共通言語である英語は、グローバルビジネスの中で絶対的に必要です。そのため、ブリッジSEとして語学力や説明力の向上を目指せる資格として、世界160か国で実施されているTOEICがおすすめです。以下で詳しく紹介します。

TOEIC

中国やベトナムでも英語は採用されるケースが多く、TOEICで英語スキルを証明することは、ブリッジSEを目指す上での有効な手段です。TOEICの試験は合格・不合格ではなく、スコアで表示されるため、自分の現在のレベルが分かり、目標設定がしやすいです。また、知識としての英語ではなく、日常やビジネスにおける実際のコミュニケーションとしての英語を評価されるため、業務にそのまま活かすことができます。TOEICのスコアが高ければ、ブリッジSEとして転職活動をする際の強力な武器となるでしょう。

ブリッジSEの仕事のやりがいと大変さ

ブリッジSEの仕事のやりがいと大変さも知っておきましょう。転職してから業務へのギャップで困るという事態を回避できるかもしれません。

ブリッジSEのやりがいとしては、幅広い仕事が経験できることや言語や文化の異なる多様な人々との仕事を通して視野が広がることなどがあります。

大変な面としては、オフショア先とのコミュニケーションが難しいことやプロジェクトの進捗管理に苦労することなどが挙げられます。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

ブリッジSEのやりがい

ブリッジSEの仕事は多岐にわたり、責任も大きい分やりがいも大きくなります。ブリッジSEとして働くやりがいとして「経験を積むほど仕事の幅が広がる」「たくさんの人と接するため視野が広がる」などがあります。ブリッジSEとしての経験の中で、自身の可能性が広がっていくやりがいを感じられるでしょう。

以下では、ブリッジSEのやりがいについて詳しく紹介していきます。

経験を積むほど仕事の幅が広がる可能性がある

ブリッジSEとして経験を積むことで、自分自身を成長させて仕事の幅が広がります。ブリッジSEになると、さまざまなプロジェクトにアサインされます。自分にとって比較的取り組みやすいプロジェクトもあるでしょうし、毎日残業ばかりになってしまうプロジェクトを担当することもあるでしょう。

一緒に仕事をするメンバーも、いつも同じとは限りません。大規模なプロジェクトになれば、初めて顔を合わせるメンバーもいるでしょうし、英語以外の言語が求められる可能性もあります。

ブリッジSEはシステムエンジニアとして技術力を高めるだけでなく、メンバーと円滑なコミュニケーションを取るために工夫することも必要です。

さまざまなプロジェクトに参加することで、自身を成長させて、対応できる業務を増やせるのです。

たくさんの人と接するため視野が広がる

ブリッジSEは日本のエンジニアと海外のエンジニアとの橋渡しをする仕事です。そのため、ほかのシステムエンジニアと比較して多くの人と接する機会があります。

日本人だけでなく、アメリカや中国、韓国などさまざまな国の人と接することになるでしょう。単純に言葉や文化が違うだけでなく、システム開発で使っている技術やツールも異なることもあります。

ブリッジSEとして多くの人と接することで、自分の視野を広げることができます。

ブリッジSEの仕事の大変さ

やりがいの多いブリッジSEですが、仕事を進めるときには大変さを感じることもあります。国や文化の違う数多くのエンジニアたちとのコミュニケーションや進捗管理を時差なども考慮しながらしていかなくてはなりません。業務範囲が幅広い分、責任範囲も広い仕事です。転職を検討する際には、大変さもしっかりと理解しておきましょう。

以下では、ブリッジSEの大変さについて紹介します。

コミュニケーションがスムーズにとれないことがある

ブリッジSEは多くの人と連絡調整をしながら仕事を進めます。関わる人数が多いとスムーズにコミュニケーションが取れないことがあります。

言語や文化の異なるエンジニア同士をうまくまとめてプロジェクトを進めるのは、システム開発の技術的な知識だけでは太刀打ちできません。日本のエンジニアと海外のエンジニアのあいだに発生した誤解をどう解決するのか、技術的な知識の相違をどのように説明して共有するのかなど、ブリッジSEには課題が多いでしょう。

進捗管理が大変

日本で働いているエンジニアと海外で働いているエンジニアのあいだには時差があります。さらにプロジェクトに関わるエンジニアも複数いるため、プロジェクトの進捗管理はことのほか大変です。

プロジェクトがあらかじめ立てられた計画通りに進むとは限りません。思わぬバグの発生や、エンジニアが休職したりなど、プロジェクトにはトラブルが付きものです。

特に海外にいるエンジニアとのコミュニケーションは、メールやSkypeなどのツールに制限されます。直接顔を合わせてコミュニケーションを取ることができないことも、ブリッジSEが進捗管理に苦戦する理由となります。

ブリッジSEに向いている人の傾向

ブリッジSEへの転職を検討している方の中には、適性を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。ブリッジSEに向いている人の傾向として「語学が好き」「人との交流が好き」「海外の文化に興味がある」などが挙げられます。

それぞれについて、以下で詳しく説明します。自分がブリッジSEに向いているのか知りたいと思う方は参考にしてみてください。

語学が好き

言語を学ぶことや話すことが好きな人は、ブリッジSEに向いているといえるでしょう。ブリッジSEは海外パートナーと密にコミュニケーションを取る必要があるため、高いレベルの語学力が求められます。そのためシステム開発の勉強だけでなく、語学力を高めなければなりません。

海外のエンジニアと意思疎通できるレベルに語学力を高めるのは難しいです。もともと語学が好きという人でなければ、ブリッジSEとして必要な語学力を身につけるのは、相当の努力が必要です。

人との交流や教えることが好き

ブリッジSEの業務はたくさんの人と関わることが多いため、人との交流が好きな方に向いています。システムエンジニアが要件定義やシステム開発の業務が多いのに対し、ブリッジSEはオフショア先SEと国内SEの取りまとめなどの業務が多くなります。

そのため、オフショア先のエンジニアへの説明、国内エンジニアとのやりとりなど、コミュニケーションが必要不可欠です。人とのコミュニケーションが苦手な方にはブリッジSEは難しいでしょう。

海外の文化に興味や関心がある

海外パートナーの文化に興味や関心があると、ブリッジSEとして仕事をやりやすくなるでしょう。

人とコミュニケーションを取るときに、相手が自分のことに関心を持ってくれると嬉しく感じるものです。仕事だけの付き合いと割り切るよりも、相手の文化を尊重し理解しようとすると、業務を円滑に進めるためのきっかけになります

ブリッジSEのメリット・デメリット

ブリッジSEに転職する前に、ブリッジSEのメリット・デメリットについて確認しておくことは大切です。将来的にどのようなキャリアパスを想定しているかによって、ブリッジSEになる意味が大きく違ってくるからです。たとえば、プロジェクトマネージャーを目指す方にとってはブリッジSEはとても良いキャリアパスになります。
ここでは、ブリッジSEになるメリット・デメリットを具体的に解説していきます。

ブリッジSEのメリット

ブリッジSEのメリットとしては、グローバルな活躍の場があることです。オフショア先として海外の企業に作業を委託することで海外のメンバーとともに国境を超えて仕事をすることができます。その経験が自身が海外で働くきっかけになる可能性もあります。

また、ブリッジSEはマネジメント能力を高めることのできる仕事であるため、将来的にプロジェクトマネージャーなどのマネジメント職を目指す方にとっては非常に良いキャリア経験になります。

ブリッジSEのデメリット

ブリッジSEのデメリットは、業務範囲が広く、責任も重いということです。しかし裏を返すと、大きなやりがいがあるといえます。特にオフショア開発ではブリッジSEの手腕がプロジェクト成功可否を決めるほど重要なため、適切な対応が求められます。

また、業務内容が広範囲であるため、専門的な内容を極めたいという技術指向のエンジニアにとっては自分の目指す方向性と違うと感じるかもしれません。

ブリッジSEとして成功するためのポイント

ブリッジSEの業務は海外のエンジニアとのやりとりがあるという特徴があります。そのため、一般的なシステムエンジニアとは違う業務の進め方をしなくてはいけません。ブリッジSEが配慮すべきこととして、オフショア先の文化や国民性、時差などが挙げられます。

以下では、ブリッジSEとして成功するためのポイントを詳しく解説します。

文化や国民性の違いを理解して信頼関係の構築に努める

ブリッジSEにとって、オフショア先の文化や国民性の違いを理解することは大切です。現地に行って体感するのが一番ですが、インターネットを活用すれば、その国の文化や習慣などが分かるでしょう。もちろん、全て理解することは難しいですが、信頼関係の構築には、理解しようとする努力が重要です。

たとえば、「こんにちは」や「ありがとう」などの簡単な挨拶をオフショア先の母国語で覚えておくと、相手も親近感がわきます。相手側の文化や立場を想像して、敬意をもって接しましょう。

コミュニケーションを意識する

どの職種においてもいえますが、コミュニケーションを密にとることや、分かりやすく伝える努力をすることは重要です。とはいえ、特にブリッジSEは海外のエンジニアとやりとりをすることが多くあるため、システム開発における専門的な用語などを翻訳するときも注意が必要です。

たとえば、要件定義書や設計書を作成する際に、なるべく簡潔な文章で、図や動画などを活用して伝えることで、誤解や修正が少なくなります。また、継続的にコミュニケーションをとることで、解釈の齟齬などがあった場合にすぐに気づくことができます。

コミュニケーションを意識することで、円滑に業務を進めることが可能です。

時差を意識したスケジューリングにする

国内の企業とオフショア先である海外の企業では時差が発生します。そのため、打ち合わせや連絡をする際には、時差を意識したコミュニケーションをとることが大切です。たとえば、オンライン会議や電話などのリアルタイムでのやりとりは、あらかじめ時間を決めておくのが良いでしょう。

また、ベトナムのように日本と比較的距離が近く、時差が少ない国の企業を選ぶことも一つの手段です。

ブリッジSEについてよくある質問

ブリッジSEへの転職を考えているエンジニアからよくある質問を紹介します。
ブリッジSEの主な仕事内容やスキル、役に立つ資格、年収などについてよく質問されるので、疑問に思っていることに近い内容があれば、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. ブリッジエンジニアの役割は?

ブリッジSEは、オフショア開発プロジェクトを円滑に進めるための橋渡しを行う職種です。オフショア先への計画説明や設計書の作成、成果物のチェックのほか、日本への進捗報告やミーティングの設定まで幅広く対応します。

Q2. ブリッジSEになるにはどんなスキルが必要ですか?

ブリッジSEは業務内容が幅広いため、さまざまなスキルが必要です。システム開発はもちろんのこと、それ以外のヒューマンスキルも求められます。以下はブリッジSEに求められる代表的なスキルです。

  • ・システム開発スキル

    ・語学力

    ・コミュニケーションスキル

    ・マネジメントスキル

Q3. ブリッジSEのスキル習得に役立つ資格は?

ブリッジSEになるために必須の資格はありません。しかし、PMP® やプロジェクトマネージャ試験などによってプロジェクトマネジメントスキルを証明できるほか、TOEICの高得点を目指す中で語学力を身につけることもできるでしょう。

Q4. ブリッジSEの年収はいくらですか?

2023年11月時点のレバテックキャリアの求人を参考に分析した結果によると、ブリッジSEの年収相場は460~850万円程度です。厚生労働省が発表しているデータによれば、一般的なSEの平均年収は約450万円であるため、ブリッジSEの平均年収は一般的なSEと同等かそれ以上になります。

Q5. 新卒・未経験からブリッジSEになれる?

エンジニア未経験の場合、すぐにブリッジSEに転職することは難しいでしょう。語学力があっても、ITエンジニアの経験がなければ、ブリッジSEになれる可能性は低いです。まずITエンジニアとしての経験を積む必要があります。

まとめ

ブリッジSEは、オフショア開発など他国と協業するプロジェクトの橋渡し役となるSEで、グローバル化が進む現代において必要とされているIT人材です。ブリッジSEの仕事内容は、オフショア先への説明、設計書や資料の翻訳、成果物の品質管理、進捗管理やマネジメント業務などがあります。

オフショア開発を成功させるにはブリッジSEの仕事が必要不可欠です。海外エンジニアとの円滑なコミュニケーションやプロジェクトマネジメントができるブリッジSEの需要は高いでしょう。グローバルに活躍したいエンジニアにはおすすめの職種です。

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この記事の監修

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