- サーバーエンジニアとは
- IT業界の大きな変化とサーバーエンジニアの将来性
- サーバーエンジニアのキャリアパスとは
- サーバーエンジニアの転職で求められるスキル
- サーバーエンジニアのスキルの証明や転職に役立つ資格
- サーバーエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
サーバーエンジニアとは
サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築および運用・保守を主業務とするエンジニア職です。サーバーとは、各種のサービスを提供するコンピューターやソフトウェアを指します。サーバーエンジニアが主に扱うのは、サーバーとして利用される大型のコンピューターや、クラウド環境などの仮想サーバーです。
サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一つに分類され、ほかの職種と兼務する場合もあります。
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サーバーエンジニアとは?仕事内容や他職種との違い、平均年収も解説
サーバーエンジニアの将来性と現状について
サーバーエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアの仕事内容は、設計、構築、運用、保守などです。設計では、サーバーのスペックやネット回線、必要台数などを決定し、それに基づいて構築作業を行います。構築作業には、物理的な作業とソフトウェアの設定などの両方が含まれます。
システムが完成したあとの、運用と保守もサーバーエンジニアの仕事です。運用はサーバーが問題なく動いているかなどを日々点検することです。正常に動作していない場合は、保守作業として不具合部分の特定や対処を実施します。
サーバーエンジニアの平均年収
2024年10月7日時点でレバテックキャリアにて公開されている職種「サーバーエンジニア」の求人・転職情報からサーバーエンジニアの平均年収を算出しました。公開されている求人・転職情報から30件を抽出し、最大値と最小値の中間の平均をとったところサーバーエンジニアの平均年収は約680万円となりました。
サーバーエンジニアの求人・転職情報>
関連記事:サーバーエンジニアの平均年収は?年収を上げる方法やキャリアパスも解説
IT業界の大きな変化とサーバーエンジニアの将来性
近年、IT業界ではクラウドの普及に伴う大きな変化が起こっています。サーバーエンジニアも、この技術的な変化に合わせた対応が求められている状況です。
従来、サーバーはオフィス内や自社で契約するデータセンターに設置するオンプレミス型が主流でした。しかし、昨今ではAWSやMicrosoft Azureを代表とするクラウドサービスを活用してシステムを構築する方法が主流となってきています。
まだまだオンプレミス型で構築されたサーバーは多いものの、今後はクラウドサービスを使って環境を構築する方法が主流となるでしょう。クラウド技術を身につけられるかどうかがサーバーエンジニアとして生き残っていく鍵となります。
サーバーエンジニアのキャリアパスとは
サーバーエンジニアがキャリアパスを考える場合、サーバーを扱う技術者としてのスキルを深めるパスとほかのインフラ領域のエンジニアへのジョブチェンジが想定できます。ITエンジニアとして長く活躍するためには、スキル要件の変化への柔軟な対応と、業界動向を把握し将来を見据えたキャリアプランの構築が必要です。ここでは、サーバーエンジニアのキャリアパスについて解説します。
一般的なキャリアパス
サーバーエンジニアのキャリアパスとして従来から一般的なのは、「マネージャー」と「スペシャリスト」です。
サーバーエンジニアとしての経験を積むことで、管理職であるマネージャーや高度な技術を持つスペシャリストにキャリアアップができます。以下では、これらの一般的なキャリアパスをより詳しく紹介します。
マネージャー
マネージャーはインフラエンジニアのメンバーを束ねるマネジメント職で、予算計画の立案や予算管理、サーバーに関するプロジェクトの横断的な統括などを行う職種です。一般的に、インフラエンジニアとして現場の経験を積んだあとに目指す職種です。
インフラに関する技術スキルに加えて、財務諸表の基礎知識や予算管理・プロジェクトマネジメントスキルなどを身につけるとキャリアアップに役立つでしょう。
スペシャリスト
スペシャリストは、サーバーに関する高度なスキルと知識をもち、サーバーの設計や構築、運用、保守を担う職種です。
サーバーといっても、LinuxやWindows、Unix、各種の仮想環境をはじめ、AWSやMicrosoft Azureといったクラウドなど、さまざまな技術領域があります。案件によって使うサービスが異なるのですべての領域に長けている必要はありませんが、特にAWSやAzureは需要が高まっているため、将来性を見据えて学習しておくと良いでしょう。
各領域別に資格制度が用意されているため、キャリアプランに資格の取得を組み込み、これを通してスキル習得およびスキル証明をすると効率的です。
サーバーエンジニアからのジョブチェンジ
サーバーエンジニアのキャリアパスには、経験を活かしてほかのITエンジニアへと転職する選択肢もあります。具体的には、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニア、セキュリティエンジニアを含めた豊富なキャリアパスが考えられるでしょう。以下では、サーバーエンジニアの経験が活かせる職種について解説します。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはネットワークの設計、構築、運用、保守を専門に扱うエンジニアです。サーバーエンジニアはネットワークを扱う場合が多いため、ネットワークエンジニアへの転職がしやすい職種といえます。
ネットワークの停止は、ITシステムの機能不全を引き起こし、結果としてユーザーの業務に深刻な影響を与える可能性があります。そのため、ネットワークエンジニアは企業のITインフラを支える、重要な役割を担う職種です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計、構築、運用、保守を担うエンジニアです。サーバー構築後に、データベースのインストールからセッティング、監視までをサーバーエンジニアが担当する場合があり、両者の業務上での関係性は近いといえます。サーバーに関する知識やスキルを深めることで、サーバーエンジニアからデータベースエンジニアへの転職がしやすくなるでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、ネットワークやデータベース、サーバーなどさまざまな領域のセキュリティ設計や構築を担う職種です。企業によっては、セキュリティポリシーの策定などにも携わります。
幅広いスキルを求められる職種ですが、ネットワーク専門やサーバー専門といったように特定領域別に分業されている企業も多いです。こういった企業では、サーバー領域を担当するセキュリティエンジニアとして、サーバーエンジニアのスキルを十分に活かせます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニアの総称です。インフラエンジニアを細分化すると、これらのエンジニアに分けられるということです。
またインフラエンジニアという職種で、それぞれの技術領域を幅広く網羅しているエンジニアもいます。プロジェクトによって呼び方は異なりますが、概念としては上記のように把握しておくと案件の募集内容を見たときに分かりやすいです。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアもサーバーエンジニアからジョブチェンジしやすい職種の一つです。クラウドエンジニアの主な仕事内容は、クラウドを用いたインフラ設計やクラウド環境の構築、保守・運用などです。
このため、クラウドエンジニアにはネットワークインフラやクラウドサービスに関する幅広い知識が求められます。
ITコンサルタント
サーバーエンジニアからITコンサルタントを目指す方も少なくありません。ITコンサルタントは、企業のIT戦略を通じて課題を解決する職種です。
主な業務にはIT戦略の策定や適切なソリューションの選定、既存システムの見直し、新しいシステムの提案などが挙げられます。この職種では、ITインフラに関する広い知識や優れたコミュニケーション能力が必要です。
ITアーキテクト
ITアーキテクトはシステム設計より上流工程で、そもそもどのようなシステムを導入するか、どういう構造にすれば効率的なシステムになるのかを検討し、システム設計の指針を策定する職種です。システムアーキテクト試験という国家試験もあり、社会的にスキルを証明できる資格制度が設けられているため、目指すうえで資格取得は効果的といえます。
フリーランスとして独立する
フリーランスのサーバーエンジニアとして独立することも可能です。近年は、サーバーのクラウド移行に伴いリモートの案件も増えています。
また、フリーランス案件は、リモートか通勤か働き方を選べたり、会社員に比べて報酬が高かったりする場合が多いです。ただし、フリーランスになると、案件受注から報酬受け取りまでのやり取りや事務作業など自分で行わなくてはならないことも多くなります。
サーバーエンジニアの転職で求められるスキル
サーバーエンジニアの転職で求められる主なスキルとしては、OS/ミドルウェアや仮想化/クラウドに関する知識、プログラミングスキルが挙げられます。
また、サーバーの設計や構築、保守運用のスキルも求められる場合が多いです。さらに、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルもあると優位になりやすいでしょう。ここからは、サーバーエンジニアの転職で求められるスキルについて解説します。
関連記事:サーバーエンジニアへの転職!役立つ資格や転職のポイントを紹介
OS/ミドルウェアの知識・スキル
サーバーエンジニアの基礎となるのがOSやミドルウェアに関する知識・スキルです。サーバーの設定項目、OSコマンド、権限設定などを実務レベルで行える必要があります。OSは転職先や現場によって変わりますが、Linux系とWindows系の両方を扱えるのが理想的でしょう。
仮想化/クラウドの知識・スキル
これからのサーバーエンジニアにとって習得していると役立つスキルが、仮想化環境およびクラウド環境へのサーバー構築です。仮想化ソフトウェアやクラウドベンダーの提供するサービスへの知見と、仮想化ソフトウェアやクラウドサービスの選択、組み合わせにより環境を設計・構築するスキルが求められます。
サーバーの設計・構築、保守運用のスキル
クラウドでの環境構築が増加しているとはいえ、従来型のオンプレミスでのサーバーの設計・構築・保守運用に関する知識、スキルが不要になるわけではありません。外部ネットワークを介さない、自社内にサーバーをおきたい場合など、今後もオンプレミスの需要は一定量あると考えられます。
ハードウェア構成やデバイスの取り扱いなどオンプレミスならではのスキルは、今後も評価の対象となります。
プログラミングスキル
もともとインフラ系のエンジニアにはプログラミングスキルは求められない場合が多かったものの、近年では状況が変わりつつあります。クラウド環境の構築やCI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)の必要性から、スクリプトやコードによってインフラ構成を行うIaC(Infrastracture as Code)の考え方が広まってきているからです。
基本的にはツールを使ってコードを作成することが可能ですが、コードを読み修正できるレベルのプログラミングスキルがサーバーエンジニアにも求められるようになってきています。
コミュニケーションスキル
サーバーエンジニアは業務上で多くの関係者とコミュニケーションをとります。クライアントはもとより、サーバーを利用するアプリケーション側の担当者との協力も必要です。当然ながら、ネットワークなどほかの領域のインフラエンジニアとも連携は必須となります。
サーバーを提供するため、サーバーエンジニアにはコミュニケーションスキルが求められます。サーバーエンジニアとして、さらに大きな責務を持ちチームを率いるような立場を目指す場合にはより重要となるスキルです。
マネジメントスキル
マネジメントスキルを身につけると、プロジェクト内のリーダーやプロジェクトマネージャーとして活躍しやすくなります。キャリアを重ねるとマネジメント側の役割を求められる場合が多く、マネジメントができると収入が上がりやすいです。
自分の市場価値と年収アップのためにも、マネジメントスキルは積極的に身につけていくべきでしょう。
サーバーエンジニアのスキルの証明や転職に役立つ資格
サーバーエンジニアとしてキャリアアップをする際や、ほかのインフラエンジニア職へのキャリアチェンジを行う場合、スキルを示す方法の一つとして資格の取得があります。
各種資格の取得は一定以上のスキルの保有を示せるほか、仮に取得に至らない場合でも体系的に学習できるのは大きなメリットです。ここでは、サーバーエンジニアのスキルの証明や転職に役立つ資格について解説します。
関連記事:未経験からサーバーエンジニアを目指す方法!求められるスキルも解説
サーバーエンジニアとしてのスキルを示せる資格
サーバーエンジニアとして、スペシャリストやマネージャーなどキャリアを深めていくのに資格の取得は役立ちます。サーバーエンジニアとしてのスキルを示せる資格には、LinucやAWS認定、AzureのMicrosoft認定などが代表的です。以下では、これらのサーバーエンジニアとしてのスキルを示せる資格を詳しく紹介します。
LinuC
サーバーエンジニアとしてのスキルを示せる資格の一つとして、LinuCが挙げられます。LinuCとは、LPI-Japanが運営するLinux技術者認定試験です。
LinuCを取得すると、サーバーOSとして高いシェアを持つLinuxのスキルを証明することができます。この資格試験は、レベル別に分かれているため段階的に学習すると良いでしょう。
AWS認定
クラウドサービスのAWSを扱うスキルを証明する資格です。2024年2月1日のSynergy Research Groupの記事によると、AWSはクラウドサービスの世界シェア1位を獲得しています。AWSは、サーバーだけでなくAIや開発プラットフォームなどさまざまな領域のサービスを提供しており、それぞれ資格試験が用意されています。そのため、AWS認定に挑戦する場合は、自分の仕事現場で求められる領域を見極めて学習しましょう。
Microsoft認定(Azure)
Microsoft認定試験はMicrosoft社の提供する各種ソフトウェア、サービスに関する資格を認定する制度です。AWSと並んで高いシェアを持つ、MicrosoftのクラウドサービスAzureに関する試験も用意されており、クラウドに関するスキルを証明することが可能です。
サーバー管理者向けの資格、サーバー開発者向けの資格などの分類と複数のレベルに分かれています。
マネージャーへのキャリアアップに役立つ資格
複数のサーバーエンジニアを束ねるマネージャーへのキャリアアップを目指す場合に役立つ資格もあります。たとえば、プロジェクトマネジメントに関するPMP®資格やビジネスに必要な会計知識が身につくビジネス会計検定試験などです。以下では、これらのマネージャーへのキャリアアップに役立つ資格について、それぞれ紹介します。
PMP®資格
PMI(Project Management Institute)本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。IT業に限らず、プロジェクトマネジメントの世界標準となっている資格であり、チームを管理するサーバーエンジニアにとって必要なマネジメントスキルを示すことができます。
ビジネス会計検定試験
マネージャーとして必要な会計知識を身につけるためには、ビジネス会計検定試験の取得がおすすめです。この試験は、大阪商工会議所によって運営され、ビジネスパーソンに必要な会計スキルを習得できます。
サーバーエンジニアからマネージャーにキャリアアップすると、予算管理などの管理業務が新たな業務として加わります。この役割では、管理会計の知識が重要です。
ネットワークエンジニアへのキャリアチェンジに役立つ資格
ネットワークを専門領域とするネットワークエンジニアへのキャリアチェンジを目指す場合に役立つ資格には、シスコ技術者認定や、ネットワークスペシャリスト試験などが挙げられます。以下では、ネットワークエンジニアへの転職に役立つ資格を紹介します。
シスコ技術者認定
世界で高いシェアを持つ、シスコ製品の取扱いスキルおよびネットワークに関する知識を示すことができる資格です。エントリ、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、スペシャリストの5つのレベルに分かれており、プロフェッショナル以上の試験では技術領域別にさらに詳細化された試験が存在しています。
ネットワークスペシャリスト試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する、ネットワークエンジニアとしてスペシャリストレベルを示す国家資格です。ITSS(ITスキル標準)のキャリアフレームワークにおいて、ITスペシャリストのネットワーク分野のレベル4相当とされています。
データベースエンジニアへのキャリアチェンジに役立つ資格
データベースを専門領域とするデータベースエンジニアへのキャリアチェンジを目指す場合に役立つ資格を紹介します。データベースに特化した資格として、ORACLE MASTERやデータベーススペシャリスト試験などが挙げられます。また、データを扱うエンジニアとして情報セキュリティに関する資格も役立つため、取得しておくと優位性が増すでしょう。
ORACLE MASTER
オラクル製品「Oracle Database」のスキルを証明する資格です。オーストリアのコンサルティング&ソフトウェア開発会社solidITのDB-Enginesランキングによると、データベース管理システムのシェアは、2024年10月7日時点でオラクル社が1位となっています。
ORACLE MASTERの最新の資格体系はORACLE MASTER2019で、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4段階です。Gold以上は取得しているとOracle Databaseに関する高いスキルを持つ評価を得ることができます。
データベーススペシャリスト試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験で、データベースに関する技術者として高いスキルを示します。データベースの構造から設計手法、パフォーマンス改善手法など幅広くデータベースのスキルを証明する資格です。
セキュリティエンジニアへのキャリアチェンジに役立つ資格
セキュリティエンジニアへの転職には、情報セキュリティに特化した資格の取得がおすすめです。国家資格である情報セキュリティマネジメント試験や、情報処理安全確保支援士試験などに合格すると、転職の際にスキルをアピールしやすいでしょう。以下では、これらの資格についてより詳しく紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験で、セキュリティ規定や社内運用などセキュリティマネジメント全般の知識を問われます。情報セキュリティに関する基礎的な知識やスキルが習得できるため、セキュリティエンジニアを目指すなら取得しておきたい資格の一つといえるでしょう。
情報処理安全確保支援士試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験です。社内で利用するシステムのセキュリティの設計、構築、運用に関する技法などの情報セキュリティに関する高い知識・スキルを証明できます。合格後に手続きを行うと、国家資格「情報処理安全確保支援士」として登録でき、セキュリティエンジニアとしての権威性の向上が図れます。
サーバーエンジニアに関するよくある質問
サーバーエンジニアのキャリアパスについて関心がある方は、さまざまな疑問を抱いていることでしょう。レバテックキャリアには、仕事内容やほかの職種との違い、やりがいなどサーバーエンジニアについての質問が多く寄せられます。そこで、以下ではサーバーエンジニアに関するよくある質問に回答していきます。同じような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. サーバーエンジニアはどのような仕事ですか?
サーバーエンジニアはサーバーの設計、構築、運用、保守などを行います。経験の浅いサーバーエンジニアは運用や保守がメインになり、キャリアを積むと構築や設計がメインになっていく場合が多いです。どのようなキャリアパスを描くにしても、このステップを踏むことになるでしょう。
関連記事:サーバーエンジニアになるには?将来性やキャリアパスも紹介
Q2. サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは?
サーバーエンジニアがサーバーを対象とするのに対し、ネットワークエンジニアはネットワークを対象にしています。つまり、どの技術領域に特化しているかが大きな違いです。ただし、両者ともにインフラエンジニアに含まれる点では共通しており、これが混同されがちな理由となっています。
Q3. サーバーエンジニアとインフラエンジニアの違いは?
インフラエンジニアは、ITインフラとされるサーバーやネットワーク、データベース、セキュリティなどを対象とするエンジニア全般を指します。その中でもサーバーエンジニアはサーバーに特化した職種です。そのため、サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一種となります。
Q4. サーバーサイドエンジニアとの違いは?
サーバーサイドエンジニアは、サーバーエンジニアによって設置されたサーバー上でアプリケーション用のプログラミングを行うのが仕事内容となります。一方で、サーバーエンジニアは、ITインフラの一つであるサーバーの設計や構築、運用、保守を行うのが仕事です。
Q5. サーバーエンジニアはきつい・やめとけといわれる理由は?
サーバーエンジニアの仕事がきつい・やめとけといわれる主な理由は、急なトラブル対応や夜間のサーバー監視が必要なこと、不定期な勤務が一般的であることなどが挙げられます。さらに、つねに新しいIT知識を習得する必要性も理由の一つになります。
Q6. サーバーエンジニアのやりがいは?
サーバーエンジニアの仕事は困難が伴うものの、その分達成感も大きいです。システムが無事に完成したとき、構築したサーバーが正常に機能したときは達成感が得られるでしょう。また、予期せぬトラブルに対処したときなど、自分の手で問題を解決することでもやりがいを感じやすいといえます。
関連記事:サーバーエンジニアの志望動機を例文つきで解説
まとめ
本記事では、サーバーエンジニアのキャリアパスを中心に解説しました。キャリアアップを目指す場合には、サーバーエンジニアとしての経験・スキルを活かすことが前提です。サーバーエンジニアとしてのキャリアを深めていくには、クラウド化の流れや製品トレンドを把握し、それらに対応できるスキルを身につける必要があるでしょう。
また、サーバーエンジニアからのキャリアチェンジを目指す場合には、長期的な視点を持って経験を積みスキルを身につけていくことが重要です。
インフラ技術の発展を注視し、時流に合わせて変化に柔軟に対応しながら、今後のキャリアを見据えてスキルを磨いていきましょう。
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