ゲームプランナーとは
ゲームプランナーは新作ゲームの企画、市場分析、ユーザーの声の把握から改善案の提案など、ゲーム開発に関する幅広い業務を担う職種です。自ら手を動かしてプログラミングやデザイン制作を行うことは少ないですが、各担当者に仕様書の共有や指示出しを行うことが多いです。ゲームプランナーはゲーム開発において上流工程を担っているとも言えるでしょう。
関連記事:ゲームプランナーとは?仕事内容、年収や求められるスキルも解説
ゲームプランナーの仕事内容
ゲームプランナーの仕事は、シナリオライターやプログラマーといったクリエイターの前工程、上流工程に位置します。具体的な業務内容としては、ゲームのコンセプトやテーマ、おおまかなキャラクターや世界観の策定、市場調査といった企画立案や、ゲームを構成する要素を含めたシステムなどに関する仕様書の作成を行います。そのため、ゲームプランナーはゲーム全体を考える必要があります。
以下では、ゲームプランナーの主な仕事内容について解説します。
ゲームの企画・立案
ゲームプロデューサーやディレクターと相談して企画を作ります。企画は市場をリサーチして、どのようなゲームが求められているか、どのようなゲームが売れているか、どのような年齢層に売れているかを多角的に検討します。方針が決まればゲームの世界観やストーリー、キャラクターなどのイメージを固めていきます。
企画書・仕様書の作成
ゲームを制作するプログラマーやデザイナーと共有のために仕様書を作成します。仕様書ではシステムやデザインの面で細部まで詳細な情報を記します。なお、仕様書の段階で実現可能なものであるかをプログラマーに確認することが大事です。
プロジェクト進行
プロジェクトは多くの人員が関わるため、仕様書通りに進んでいるか、スケジュールに遅れはないかを管理していきます。仕様書に記載しきれなかった設定などがあった際には現場から質問があります。その際には質問に答え、的確に指示を出す必要があります。また、試用版が完成したら修正点などをチェックしてリリースまでに調整を行います。
分析・運用
リリース後は売れ行きやダウンロード数、課金額などを分析して、次回作やアップデート、イベントの実施などに活かしていきます。
ゲームプランナーの活躍の場
ゲームプランナーの活躍の場は、ゲーム制作会社、ゲームメーカー、ソーシャルゲーム開発会社です。ゲームを開発している現場には、ゲームプランナーが必要です。ゲームプランナーはプログラマーやシナリオライターのように直接的にゲームを作る作業は行いません。
全体の企画やプロジェクト進行が主な役割なので必須ではないように思えるかもしれませんが、ゲームプランナーがいないとゲーム全体の構成ができず、またプロジェクトを円滑に進行することができません。そのため、ゲーム開発プロジェクトがあれば、そこにはゲームプランナーが必要です。
未経験からゲームプランナーになるには
ゲームプランナーになるのに必須の資格や必須の経験はありません。必要スキルを身につけ、なるべくゲームプランナーに近い業務での実務経験を積むことが重要です。そのためには、まずはゲームプログラマーとして実務経験を積むことや、資格を取得すること、専門学校やスクールに通うことなどが有効です。以下の内容を参考に、自身に合う方法を選択してください。
関連記事:未経験からゲームプランナーになるには?必要スキルやキャリアパス、求人例を解説
ゲームプログラマーとして実務経験を積む
ゲームプランナーへの道は、まずはゲームプログラマーとして実務経験を積んだうえでキャリアアップとして目指すのが王道といえるでしょう。
そのため、まずはプログラミングスキルを身につけ、ゲームプログラマーとして開発現場で経験を積んでいくことがおすすめです。
ゲーム業界の経験はなくともプログラミング経験があれば、ゲームプログラマーとしてアルバイトからでも実務経験を積むことでプランナーの作成する仕様書や仕事振りに触れることができます。
求められるスキルや資格を身につける
ゲーム開発の現場では、主にC#やC++、Swift、Ruby、Unityなどのプログラミング言語が用いられています。
開発するゲームの種類やハードウェアによってもプログラミング言語は異なるため、できれば複数のスキルを身につけておくと武器になりやすいでしょう。プログラミング経験がない初学者の場合、比較的習得しやすいRubyやSwiftなどからスタートし、その後難易度の高いC++などに移行していくとスムーズに理解できるはずです。
また、ゲームプランナーになるために必須の資格はありませんが、後述する「ゲームプランナーの仕事で活かせる資格」の取得を目指すと良いでしょう。
専門学校やスクールに通う
ゲームプランナーには学歴も特に必須ではありませんが、ゲーム制作にはプログラミングやデザイン、進行、マネジメントなど幅広い知識が求められるため、ゲーム制作の専門学校や情報専攻の学科のある大学で学ぶと良いでしょう。就職の際にもゲーム制作に関する知識があると有利になり、キャリアを進められるでしょう。
ゲームプランナーを目指す際にアピールできる経験
ゲームプランナーの経験がなくても就職の際に活かせる経験は存在します。どのような経験を活かすことができるのかを紹介します。以下に紹介する以外にもプログラミングやデザインなどの制作経験や、他業界の経験などもアピール要素につながります。以下はより直接的な経験としてアピールできるものです。
プロジェクトマネジメント経験
ゲーム開発に限ったことではありませんが、プログラマーやSEとして長く開発に携わっていると、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)に抜擢されることもあります。
複数のエンジニアを統括し、プロジェクト全体の進捗や管理を担うプロジェクトマネジメントの経験は、限られたエンジニアのみしか経験できない貴重なものです。
ゲームプランナーにおいても仕様書の作成や企画立案など、プロジェクトマネージャーに似た上流工程を担うことから、プロジェクトマネジメントの経験は間違いなく強みになるといえるでしょう。
KPIの分析経験
多数のソーシャルゲームが提供されている現在、ダウンロード数やアクティブユーザー数、課金ユーザー数などさまざまなデータが簡単に集計できます。ゲームを開発して終わりではなく、その後さらにユーザー数や収益性を伸ばすためには何を改善すべきなのか、さまざまな企画や対策を検討するのもゲームプランナーの重要な仕事です。
これらの指標を集計し、客観的に判断するためにも、KPI(重要業績評価指標)の分析経験やスキルは必須といえます。KPI分析はゲーム開発の現場だけではなく、多くのシステム開発の現場で行われており、主にプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなど上流工程が担う業務です。
ゲームプランナーになるために必要なスキル
ゲームプランナーになるためには、ゲームプログラマー以外にもさまざまなキャリア経験が役立つことが分かりました。しかし、あくまでもゲームプランナーをゴールに定めて考えた場合、キャリアプランの中でどのようなスキルやマインドを身につけておくべきなのでしょうか。
今回はゲームプランナーに求められるビジネススキルと、ヒューマンスキルの2つに分けて紹介します。
関連記事:ゲームプランナーが持っておくと良い資格と仕事に必要なスキル
ビジネススキル
ゲームプランナーもPCに関わる業種であるため、技術的スキルが必要となるでしょう。企画書作成には必要なOffice製品のソフト(Word、Excel、PowerPoint)といったスキルは最低限持ち合わせていると便利で、プログラミング言語も知識を持っていればプログラマーに指示を出す際に説明がしやすくなります。
また、企画書では作品の世界観を見せるために画像などを活用する場合があります。その際のデザインに関する知識も、持ち合わせていると企画書作成に便利です。そのほか、ゲームプランナーになるにはさまざまなスキルが必要で、それらを有している方が転職に有利となります。
市場調査力
時代に合ったゲームを企画し、立案するのがゲームプランナーの仕事であるために、ゲーム市場や制作するコンセプトに需要があるかなどの分析を行います。市場調査力を身につけておくと時代に沿ったゲームの開発ができるでしょう。
特に近年ではソーシャルゲーム業界が活況で、スマートフォンで手軽にダウンロードして楽しめるゲームが多数存在します。ユーザーにとっては無料で手軽にダウンロードできることから、流行のサイクルも極めて速く、トレンドを適切に見極める力も必要です。
マネジメント力
ゲームプランナーは企画書の作成後、プログラマーやシナリオライターなどに作業分配します。クリエイターのモチベーション管理や、スケジュール管理、成果物のクオリティ管理などもゲームプランナーの役割に含まれる場合があります。
マネジメント力を身に付けるには、コミュニケーション能力を磨き、常に周囲の人に対して気配りなどができている必要があります。
企画力
企画力を高めるためには、コンシューマーゲーム、ソーシャルゲームそれぞれの特徴を理解している必要があります。特に今はソーシャルゲーム全盛の時代なので、ソーシャルゲームのユーザーが課金したくなるような企画力が重要です。ユーザーが飽きることのないよう、楽しいシステムやキャラクター、世界観を設計し、何度でもプレイしたくなる面白さが求められるでしょう。
企画力は、プラットフォームを問わず様々なゲームに触れたり、ユーザーの声を把握しているとよりビジョンが鮮明になり、自然とスキルが身に付くでしょう。また、市場調査力とも密接に関連していることから、双方のスキルを合わせて伸ばしていくことを心がけましょう。
Office製品を扱うスキル
ゲームプランナーはパソコンでの作業も多いです。資料作成や進捗管理を行う必要があるので、Office製品を扱うスキルは必須です。プロジェクトで扱っている書類はフォーマットが決まっている場合が多いので高いスキルは不要なことも多いですが、VBAなどで業務効率化できるとより良いです。
プログラミングスキル
ゲームプランナーが直接手を動かしてプログラミングを行うことは少ないです。しかしプログラミングができればゲームプログラマーに対して的確な指示を出すことが可能で、また作業内容・状況なども把握しやすいでしょう。状況に応じて自らが手を動かすこともできます。
ヒューマンスキル
ゲームプランナーを職業に選びたいのであれば、まず第一にゲームに対する熱意を持っていることでしょう。野球選手が野球を好きだからプレイしているように、ゲームプランナーも人一倍ゲームというものに対するこだわりや熱意が必須となっています。ゲームプランナーになるには、技術以外のマインド面に関するスキルも求められてきます。
コミュニケーションスキル
どの業種でも求められるコミュニケーション能力ですが、ゲームプランナーにも欠かせないスキルです。ゲームの制作には多くの人が関わり、また長期の業務となるためコンセプトやテーマの認識がメンバー間でズレることがあります。
認識がズレて完成時にミスが発覚するといったことがないように、プロジェクトメンバー間でしっかりとコミュニケーションを図り、正確なコンセプトを伝えた上で作業する必要があります。
論理的思考力
ゲームプランナーには、自身の企画をプレゼンする機会があります。制作する作品の方向性を決める会議では、ざっくりと会話をするだけでなく明確な方向性を示す必要があります。そこで、企画書を作ったうえで論理的に話をすることで他との違いやポイントなど、その場にいる全員が企画に対して理解できるようになります。
柔軟性
ゲーム開発は作業スタッフとのチームプレイです。スタッフの意見などをしっかりと聞き入れ、悪いところは柔軟に改善します。また、クライアントの要望で仕様を変更しないといけないなど、唐突な作業を求められることがあります。その際も迅速に最善策を考えて打開するなど、柔軟性を持ち合わせていると強みになります。
発想力
ゲームには当然面白さが必須です。そして、面白いゲームを企画するためには発想力が欠かせません。ゲームの企画以外にも、プロジェクトの稼働中は予期せぬトラブルが生じることもあります。その際にも、発想力を活かして解決策を見出すことが求められるでしょう。発想力を磨くためには、ゼロから思考しようとするだけでなく、既存のものを学び、組み合わせていくことなども重要です。
ゲームプランナーに向いている人
ゲームプランナーに向いている人の特徴として、以下が挙げられます。
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・ゲームが好き・作りたいという意欲がある
・流行に敏感で好奇心旺盛
・人脈づくりが得意
具体的なスキル自体は後からついてくるので、まずは意欲や性格面が重要ということです。特にゲーム作りに対するモチベーションは欠かせないと言えるでしょう。
ゲームが好き・作りたいという意欲がある
ゲームプランナーに重要な資質として、ゲームが好き、作りたいという意欲が挙げられます。ゲームプランナーに限らず、ゲーム業界に携わる人はゲームへの熱意が必須でしょう。
ゲーム業界は厳しい面もあり、たとえばやりがい搾取に近い形の企業があるのも事実です。そこまでではなくても環境的に厳しい可能性は高いので、ゲームが好き、作りたいという熱意で乗り越えていく必要があるでしょう。
流行に敏感で好奇心旺盛
ゲーム業界は技術や流行の変化が激しいです。そのため新たなアイデアを投入していく必要があります。多くの場合アイデアは自然に湧いてくるわけではないので、インプットが重要です。
ゲームの情報はもちろん、他の幅広いネタに興味を持っている人の方が土台が多いのでアイデアも出やすいでしょう。様々なことに関心を持ってインプットするためには、流行や世の中にあるものに対する好奇心が重要です。
人脈づくりが得意
ゲーム業界というよりは、プランナーという職業に人脈づくりの資質が求められます。プランナーは自分が手を動かしてゲームを作るよりも、適切な人材を配置したり、人脈を生かして企画を通していくことなどが重要です。そのため、人脈づくりが得意であることや対人能力の高さが必要です。
ゲームプランナーの仕事で活かせる資格
ゲームプランナーになるために必須となる資格はありませんが、キャリアアップやスキルアップに役立つ資格は多数存在します。実際にゲームプランナーとして活躍している方の中にも、資格取得に向けて勉強しているケースも少なくありません。具体的にどのような資格があればゲームプランナーの仕事に活かせるのか、今回は4つのカテゴリに分けて紹介します。
プログラミングに関する資格
まずはゲームの開発において不可欠なのが、プログラミングに関する知識とスキルです。ゲームプランナーとして現場のエンジニアとコミュニケーションをとるうえでは、プログラミングに関する資格を持っていたほうが有利といえるでしょう。そのため、取得しておく価値はあります。
ITパスポート
ITパスポートはITに関する基礎中の基礎を問う内容です。そのため、資格そのものが評価されて転職に有利になるといったことはあまりないでしょう。しかし、自分自身が基礎的な知識を身に付けるうえでは役立つはずです。まずはITパスポートを取得するか勉強をして、その後より上位資格を目指すというルートもあります。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はIPAが運営しているIT系の国家試験で、システム開発をはじめとした幅広い知識を問うものです。ゲーム開発に特化した資格ではありませんが、基本情報技術者試験を持っていればIT分野の基礎知識があると評価されるため、就職活動や転職活動においてプラスになることは間違いありません。
合格率は例年25%前後ですが、コロナ禍で例外的に40%を超えた年もあります。決して簡単な試験ではありませんが、参考書や問題集なども豊富に販売されているため、試験対策はしやすいでしょう。また、プログラミングの分野ではC言語に関する問題が出題されるため、事前に対策をしておくと安心です。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験はC言語のプログラミングスキルを問う試験で、レベルに応じて3級から1級までのランクが存在します。
CやC++などはゲーム業界で需要の高いプログラミング言語であり、一定のプログラミング能力があれば未経験でもゲームプログラマーとして採用してもらえる可能性があります。3級および2級は筆記試験のみ、1級はPCを用いた実技試験となっており、初学者はまず3級から挑戦してみるのがおすすめです。
プロジェクトマネジメントに関する資格
ゲームプランナーとして企画の立案を行う場合や、仕様書を作成する際などにはプロジェクトマネジメントに関連する資格が役立ちます。プロジェクトマネジメントに関する資格は難易度の差が大きいですが、基本的には難易度と評価は比例する傾向があるでしょう。特にプロジェクトマネージャ試験のような国家資格は難易度が高いですが評価も高いです。
プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャ試験は、IPAが運営している国家試験です。情報処理技術者試験の中でも高度IT人材を対象とした試験で、プロジェクト全体の統括責任者としてのスキルや技術、知識が問われます。
合格率は例年15%前後と極めて難易度の高い試験であるため、初学者が独学で挑戦し合格するのは難しいといえるでしょう。プロジェクトリーダーまたはマネージャーとして数年程度の実務経験を積んでからでも遅くはありませんので、ゲームプランナーとしての道を目指すのであれば挑戦してみましょう。
デザインに関する資格
ゲームの面白さや感動、満足度に大きく影響を与えるのがCGなどを駆使したデザインです。キャラクターや背景、アイテムに至るまで、ゲームを構成するうえでCGによるデザインは極めて重要な役割を果たします。実務スキルの方がより重要ですが、資格を取得することでスキルアップ、評価アップに役立ちます。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定とは、その名の通りアニメーションやゲーム、映画などにおけるCG映像を制作するスキルを問う試験です。デザインの基礎的な知識はもちろん、CGに欠かせないモデリングやレンダリング、映像編集などの問題が広く出題されます。
レベルに応じて「ベーシック」と「エキスパート」の2種類が存在するため、初学者の場合はまずベーシックから挑戦してみましょう。
文書作成に関する資格
立案した企画を書面に起こしたり、ゲームの仕様書を作成する際に役立つのが文書作成に関する資格です。すでにビジネス文書の作成に慣れている方であれば不要ですが、社会人経験が浅い方やビジネス文書の書き方やレイアウトのコツを掴みたい方にはおすすめの資格です。実際に手を動かしていればスキルが身に付きますが、資格取得も有効ということです。
文書デザイン検定試験
文書デザイン検定試験は、日本情報処理検定協会が実施している試験です。文章の作成というよりは、ワープロソフトなどを活用して見やすい文書を作成するのに役立つ資格といえます。4級から1級までのレベルがあり、4級では書式設定や図形描画、文書の配置など基本的な操作方法が問われ、1級では画像の加工や特殊文字、行間隔の調整など、応用的な出題内容がメインとなります。
ワープロソフトの基本的な操作方法が分かっていれば決して難しい試験ではなく、初学者でも挑戦しやすいはずです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト
マイクロソフトオフィススペシャリストは、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品のスキル、知識を問う内容です。マイクロソフトオフィススペシャリストを取得することで、パソコンでの主に事務処理などで問題ないスキルを有していることを証明できます。
Webマーケティングに関する資格
ゲームプランナーにはWebマーケティングのスキルも求められます。ゲームプランナーはユーザーに人気が出るゲームを考える必要があり、そのためにはマーケティングスキルが重要だからです。市場でどのようなゲームが流行していて、その結果次にどのようなゲームを作れば人気が出るのか分析、提案する能力は必須と言えるでしょう。
ウェブ解析士
ウェブ解析士はWebマーケティングの土台となる市場分析やサービス分析のスキル、知識を問う内容です。ウェブ解析士を取得することで、Webマーケティングに関する複数のスキルを証明できます。ウェブ解析士は難易度が低い試験なので、市場での評価が圧倒的に上がるというわけではなく、基本スキルの補足とお考えください。
ゲームプランナーのやりがい
ゲームプランナーはゲームの企画やプロジェクト全体の進捗に携わります。自分のアイデアがゲームに反映され、またそのアイデアを実現させるために制作メンバーと協力できます。最終的にゲームとして完成されるまでの過程や、それが世に出てプレイしてもらえることは大きなやりがいになります。
アイデアを形にできる
ゲームプランナーはゲームの全体像を考えるポジションなので、大枠では自分のアイデアがゲームになりやすいです。作りたいゲームのアイデアを持っている人にとっては、アイデアを形にできることは大きなやりがいになるでしょう。
チームで信頼関係を築きながら働ける
ゲームプランナーはアイデアを出しますが、実際に自分でプログラミングやデザインを行うことは少ないです。ゲームプログラマーやゲームデザイナーなど、チームに所属する各担当者と連携して信頼関係を築きながら働くことになります。
自分の携わったゲームが世に出てプレイされる
ゲームプランナーがアイデアを出し、チームで開発したゲームは世に出てプレイされます。多くの人にゲームを楽しんでもらえて、またゲームに関するレビューなども出てくるでしょう。良い評価もあれば悪い評価もあるはずですが、評価を見ることはやりがいにつながり、また新たなゲームのアイデアが見つかるかもしれません。
ゲームプランナーの需要と将来性
令和5年通信利用動向調査によると、令和4年時点で世帯のスマートフォン保有割合は90.6%、個人の保有割合でも78.9%という数字になっており、スマートフォンは今や欠かせない「生活インフラ」と言っても過言ではありません。
そしてスマートフォンの普及によって、ソーシャルゲームやアプリゲームも多くリリースされるようになりました。コンシューマーゲームを購入せずに、より身近な媒体であるスマートフォンでゲームを楽しむのが一般的になっています。
上記のことからソーシャルゲームやゲームアプリは人気があり、ゲームプランナーのニーズは高いと言えます。また、ゲーム会社も増加しているため、ゲーム業界全体としても将来性が高いといえます。
関連記事:ゲームプランナーがきついと言われる理由や転職の理由を解説!
ゲームプランナーの平均年収
レバテックキャリアで募集されているゲームプランナーの求人案件を見てみると、平均年収は650万円以上と高額です。当然のことながら経験やスキルによっても年収は大きく変わってきますが、ゲーム開発において極めて重要な役割を担うことを考えると、平均年収の高さにも納得がいくでしょう。
ゲームプランナーの求人例
【想定年収】
450~650万円
【業務内容】
・シナリオディレクション(シナリオスケジュールの策定、シナリオ品質向上に必要な機能開発仕様策定)
・シナリオチーム管理(内製ライターやスクリプター)
・シナリオプロット作成
・シナリオ作成外注依頼と品質管理
・ストーリーで使用するイラスト発注、サウンド発注、マップ及びマップデコレーション発注
・ストーリーに必要な演出データ入力
・ゲームプランニング業務
※シナリオ制作の経験がある方は、シナリオの修正や追加などお願いすることもあります
【求められるスキル・経験】
・シナリオディレクションの経験(3年以上)
・ゲームシナリオライターの経験(3年以上)
こちらの案件はゲームプランナーとシナリオディレクターの両方の役割を担える人材を募集した案件です。ゲームプランナーはそれぞれバックグラウンドを持っている場合が多く、たとえばプログラミングとのスキルセットで募集されている場合もあります。本案件は、シナリオ制作に対して深い理解のあるゲームプランナーが募集されている事例です。
ゲームプランナーからのキャリアパス
ゲームプランナーとして就職した後はどのようなキャリアプランがあるのでしょうか。代表的なプランを紹介します。ここで紹介しているのは代表的なキャリアパスなので、他のキャリアパスもあります。ゲームプログラマーなどの制作側に転身する場合もあるでしょう。
ゲームディレクター
ゲームディレクターは現場の責任者と言える仕事です。プロジェクトのメンバーに指示を出すことやスケジュールの進行管理が主な仕事となりますが、プランナーよりも企画段階の知識が必要になります。
すぐにマネジメント経験は積めないため、一朝一夕ではなることはできませんが、ディレクターになれば責任とともに年収も高くなります。
ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーはディレクターよりもさらに上位の立場となります。ディレクターは現場の実務を手伝うことはあっても、プロデューサーは実務にかかわることはほとんどありません。基本的には企画とマネジメントに専念することになります。
フリーランスとして独立
会社員として経験を積んでいき、人脈を構築して、しっかりとスキルを磨けばフリーランスとして活躍することも可能です。仕事が取れれば年収1000万円も目指せますが、仕事が取れなければ会社員時代よりも年収が下がることもあります。
ゲームプランナーに関するよくある質問
ゲームプランナーに関するよくある質問とその回答を紹介します。ゲームプランナーの年収、将来性、スキルをなどを把握しておけばモチベーションがアップし、またスキルアップの方向性も明確になりやすいでしょう。自身の現状の経験やスキルを踏まえつつ確認してください。
Q1. ゲームプランナーの平均年収はいくらですか?
レバテックキャリアのゲームプランナーの求人情報によると、平均年収は500万円〜700万円程度です。また求人ボックス給料ナビによると、2024年7月時点のゲームプランナーの平均年収は523万円です。
Q2. ゲームプランナーに将来性はありますか?
ゲームプランナーは、ゲームの需要が続く限り需要が続く職業でしょう。ただし、実力のないゲームプランナーとそうでないゲームプランナーで差が出る可能性が高いです。実力があれば将来性が高いですが、そのためにはスキルアップが重要になります。
Q3. ゲームプランナーに必要なスキルは何ですか?
ゲームプランナーに必要なスキルは、企画力、提案力、分析力、マーケティング力、コミュニケーション力などです。ゲームプランナーはゲームの制作に携わりながらも、自分自身で手を動かさずに他のメンバーに割り振ることが多いです。そのため、ゲームそのものにも制作に携わる人間にも関心を向け、扱うためのスキルが必要です。
Q4. ゲームプランナーはきつい・やめとけといわれる理由は?
ゲームプランナーはきつい・やめとけといわれることがあります。その理由は、業務範囲が広い、納期に追われる、プレッシャーが大きい、ゲーム業界自体がやりがい搾取になることが多い、などが挙げられるでしょう。良い面、悪い面の両方を見てゲームプランナーを目指すかどうか判断してください。
まとめ
ゲームプランナーにはビジネス面でのスキルや経験が求められることはもちろんですが、ゲームに興味をもち、ゲームが好きであるというマインドも極めて重要です。未経験からいきなりゲームプランナーとして活躍することは現実的に考えて難しいですが、ゲームプログラマーやシステム開発のエンジニアとしてキャリアを磨き、ゲームプランナーとしてキャリアアップする道もあります。
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