サーバーエンジニアに必要なスキル・知識は?資格や勉強法も徹底解説

最終更新日:2024年7月25日

サーバーエンジニアとは、主にサーバーを扱う職種です。Webアプリや業務システムなど、多くのシステムはサーバー上で稼働しています。そして、サーバーの設計・構築から運用・保守まで携わり、安定した環境維持に努めるのがサーバーエンジニアの主業務です。

昨今ではクラウドの普及が進んでいるため、サーバーエンジニアに求められるスキルが変化してきています。最前線で活躍するには、業務に必要なスキルを習得するだけでなく、トレンドや最新技術を注視し続ける必要があるでしょう。

この記事では、サーバーエンジニアをキャリアの選択肢とする方に向けて、仕事内容、必要なスキル、効率的な学習方法、役立つ資格、将来性などを解説します。

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この記事のまとめ

  • サーバーエンジニアは、サーバー領域に特化したインフラエンジニアの一種
  • サーバーエンジニアには、サーバーOS、アーキテクチャ、セキュリティ、クラウド、仮想化などに関する知識が必要
  • スキルの習得にはスクールの活用が効率的で、クラウドベンダーの提供するトレーニングプログラムもおすすめ

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サーバーエンジニアとは

サーバーエンジニアとは、サーバー(コンテンツを提供するコンピューターおよびソフトウェア)に関する専門家として設計や構築、運用・保守などを行うエンジニアです。システムが動く環境を作ることが主な仕事となっています。

サーバーにはWebサーバーやファイルサーバー、メールサーバーなどの種類があります。これらを使う目的や利用者数などを考慮して、見積りから設計、構築、運用・保守まで幅広くこなす職種です。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容を工程で分けると、設計、構築、運用・保守となります。各工程の業務内容について解説します。

関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容や他職種との違い、平均年収も解説

サーバー設計

サーバー設計では主に以下の内容を検討していきます。

  • ・サーバーの性能や台数

    ・OSやミドルウェア

    ・パラメータの設定

    ・障害時の対応方法

サーバーは24時間365日の稼働が求められる場合もある重要なコンピューターです。万が一障害が起きたとしても、サービス全体が止まるのはもっとも避けるべき事態でしょう。そのため、あらゆる事態を想定した強固な設計が求められます。また、設置場所における通信速度や施設の電源容量といった要素も踏まえた設計が必要です。

サーバー構築

サーバー構築では、設計した内容に沿ってOSインストール、ユーザーの作成と権限設定、ミドルウェアのインストール、パラメータの設定などを行います

サーバー構築で携わる範囲は広範で、OSをインストールするといってもWindows/Unix系/Linux系など種類が複数あり、運用のためにはアプリケーションのインストールも必要です。中には、機能や用途に合わせた独自サーバーを構築するケースもあります。

サーバーの運用・保守

サーバーの運用・保守では、構築したサーバーを正常に稼働した状態で顧客に提供し続けることが重要です。用途によっては、24時間365日の連続稼働が求められる場合もあります。

具体的な業務はサーバーの監視、メンテナンス、セキュリティチェック、バックアップなどです。サーバーに障害が発生した場合は、早急に復旧作業にあたります。物理的な故障の場合は交換保守の手配をし、ときにはデータセンターなどでの立ち会い業務が求められます。

サーバーエンジニアの平均年収

レバテックキャリアに掲載中の求人・転職情報より、サーバーエンジニアの平均年収を算出しました。2024年6月11日時点で掲載中の職種「サーバーエンジニア」の情報から90件を抽出し、年収の最大値と最小値の中間値の平均を想定年収とします。

上記のレバテックキャリアのデータから算出したサーバーエンジニアの平均年収は約647万円です。

要件定義や基本設計などの上流工程、大規模プロジェクト、クラウドなどの技術的スキルが求められる求人で高い年収が提示される傾向があります。運用・保守の求人では、年収は250〜300万円前後と安めですが、要求される技術的ハードルは比較的低く、未経験からの挑戦もしやすいといえます。

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ほかのエンジニアとの違い

サーバーエンジニアに類似する職種として、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアが挙げられます。いずれもインフラ分野を担当するエンジニア職種ですが、業務対象となる領域に違いがあります。

ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアはITインフラの中のネットワークを専門領域とするインフラエンジニアの一種です。ネットワークを構成するハードウェアやソフトウェア、クラウドサービスに携わり、設計、構築、運用・保守などを行います。

ネットワークエンジニアもネットワークを構成する際にサーバーを構築したり、ネットワークへアクセスするためにサーバーを利用したりするため、共通する点が多くあります。サーバーエンジニアとの異なる部分は、ネットワーク領域に大きく比重を置いている点です。

インフラエンジニアとの違い

インフラエンジニアは、ITインフラの関連業務に従事するエンジニア職です。サーバーもネットワークもインフラの一部なので、サーバーエンジニアもネットワークエンジニアもインフラエンジニアの1種といえます。

また、サーバーやネットワークなどを含むすべてのインフラを業務対象とするエンジニアをインフラエンジニアとする場合もあります。はっきりと区別するための定義があるわけではなく、企業やプロジェクトによっても変わってくるでしょう。

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サーバーエンジニアに必要なスキルと知識

サーバーの専門家であるサーバーエンジニアには、サーバーの知識が必須です。また、知識だけあっても実践的なスキルが身についていなければ、業務をこなしていくのは難しいでしょう。実際に求められるスキル・知識は広範にわたり、サーバーOSやコンピュータアーキテクチャ、クラウド、セキュリティなどへの理解が深いことが望ましいです。ここではサーバーエンジニアに必要なスキルと知識を解説します。

関連記事:サーバーエンジニアになるには?将来性やキャリアパスも紹介

サーバーOSの知識とスキル

サーバーの構築や運用ではサーバーを操作します。その際に必要となるのが、LinuxやWindows Server、Unixなどを代表とするサーバーOSのスキルです。サーバーエンジニアにとって土台ともいえるサーバーOSの知識とスキルは必須となります。

サーバーOSには複数の種類があり、企業や案件によって採用されるOSは違います。そのため、必ずしもすべてのサーバーOSのスキルに精通している必要はありません。どのOSから手をつけるべきか悩んだ際は、とりかかりやすいWindows Serverから学ぶのが1つの選択肢です。

コンピュータアーキテクチャの知識

サーバーを設計するには、サーバーを含めたコンピューターがどういった仕組みで動いているのか熟知している必要があります。サーバーエンジニアは、開発するシステムの利用人数や想定されるサーバー負荷に応じて適切なサーバー台数やストレージ、CPU、メモリなどを選ばなければなりません。このような理由から、コンピューターアーキテクチャの知識が非常に重要です。

サーバー設計の知識

サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指すために欠かせないのが、設計を行う知識です。通常、サーバーエンジニアは運用保守業務から携わり、経験を積んでから設計などの上流工程を担当します。サーバー設計の知識は、経験の浅いサーバーエンジニアには求められませんが、キャリアアップを目指すのであれば習得しておくと良いでしょう。

サーバー運用・保守の知識

サーバー運用・保守は、経験の浅いサーバーエンジニアが最初に任されることの多い仕事です。サーバーの設定変更などはサーバーOSを使って行いますが、監視の設定は専用のツールを用います。監視ツールでは、ストレージ容量やCPU使用率、メモリ状況などに閾値を設定するので、サーバー運用・保守において注視すべき項目や方法を熟知しておく必要があります。

セキュリティの知識とスキル

サーバーには個人情報や顧客情報など、外部に漏れてはならない重要な情報がたくさん格納されています。これらを守るための対策もサーバーエンジニアの仕事です。セキュリティマネジメントやファイアウォール、セキュリティソフトなど幅広いセキュリティ知識とスキルが求められます。

クラウドサーバーの知識とスキル

サーバーの構築方法や構築先として、オンプレミスに替わりクラウドを選択したり、クラウドサーバーを利用するケースが増加したりと、クラウド技術を採用するケースが第一の選択肢となってきています。よって、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサーバーの知識とスキルもあるとなお良いでしょう。

これらは企業によってはまだ導入されていない場合もありますが、AWSやAzureを扱えるサーバーエンジニアは高いニーズがあるので、身につけておいて損はないでしょう。さらに、仮想化技術も近年では必須となりつつあります。

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スキルアップのための効率的な学習方法

サーバーエンジニアになるために必要なスキル・知識を身につけるための効率的な学習方法を解説します。学習方法は、主にスクールや学習サイトなどが一般的です。学習方法を選択する際は、自分のレベルや進め方に合わせた方法を検討しましょう。教材の分かりやすさやサポートの有無などを考慮し、挫折しにくい学習方法を選択するのがポイントです。

関連記事:未経験からサーバーエンジニアを目指す方法!求められるスキルも解説

スクールを利用する

サーバースキルを身につける際に大きなハードルとなるのが、サーバーの調達です。サーバーは高価なため、誰もが入手できるものではありません。

スクールでは、体系的なカリキュラム、サーバーを使った学習、講師によるサポート、資格取得支援など充実したサービスが提供されています。スクールを活用すれば、学習の進め方に迷うこともないため、カリキュラムに沿って効率的に学習できます。

スクールは非常に効率的な学習方法ですが、費用がハードルになる場合もあるため、事前によく確認しましょう。代表的なスクールは以下のとおりです。

システムアーキテクチュアナレッジ

システムアーキテクチュアナレッジは、少人数型のライブ授業が特徴のスクールです。現役エンジニアの講師から学べます。また、IT専門のエージェントによる転職や就職のサポートを受けられるのも良い点です。

リスキルテクノロジー

リスキルテクノロジーのLinux研修では、基礎、セキュリティ、システム管理、サーバー構築演習とさまざまなコースが選択可能です。研修期間も5日間から2ヶ月まで、選択するコースによって異なります。

実機を使った授業など知識だけでなく、実際の技術も習得できるのが強みです。また、Linuxエンジニアを育てるスクールとして始まった企業のため、Linuxのプロの講師陣が揃っています。そのほかにもLPICやCCNAといった資格対策コースが用意されているのも特徴です。

ISAスクール

ISAパソコンスクールはクラス制ではなく、予約制で自分の都合に合わせてマンツーマンで学ぶ仕組みを採用しています。そのため、自分のペースやレベルに合わせられ、質問などもしやすいメリットがあります。就職や転職のサポートも受けられるので上手く活用するのがおすすめです。

サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア向けや、AWS認定、LPICやLinuC、Cisco認定などの資格対策コースもあります。

学習サイトを利用する

学習サイトはスクールに比べて低予算で始められるのが強みといえ、気軽に試しやすい学習方法です。Linuxなど従来のサーバーを学べる学習サイトは少ないですが、MicrosoftやAmazonなどクラウドサーバーを提供するベンダーはWebで受講できるトレーニングコースを用意しています。これらのトレーニングコースは、資格試験の内容も含まれており効率的に学習できるでしょう。

主に以下のトレーニングコースがあります。

AWSが展開するトレーニングコースを受講する

AWS トレーニングと認定は、クラウドサーバーシェア大手のAmazonが提供するトレーニングコースと資格試験です。Webで受講するものと全国各地で行われるものがあります。ネットワーク接続環境があれば、AWSのサービスを一定量無料で利用して学習できる点も大きなメリットです。

Microsoftトレーニング(Microsoft Azure、Windows Server)

Microsoftトレーニングでは、Microsoft AzureやWindows Serverについて学べます。資格取得に特化したメニューも提供されており、スケジュールやキャリアパスにより豊富なコースから学習内容を選択可能です。基礎レベルのコース中でも項目ごとに細かく分けられているため、足りないスキルだけを部分的に補いたい場合にもおすすめです。

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サーバーエンジニアに役立つ資格

サーバーエンジニアに必須の資格はありませんが、持っておくとスキルをアピールできる資格は存在します。資格取得は、転職活動で必要なスキルの有無や習得度を示すための有効な手段といえ、需要の高い資格は評価につながるケースもあります。

サーバーエンジニアに必要なスキルを再確認し、自身に足りないものがあれば資格取得を目指すと良いでしょう。ここでは、スキルアピールにつながる資格を5つ紹介します。

関連記事:サーバーエンジニアへの転職|役立つ資格や転職のポイントを紹介

1. LinuC

LinuC(リナック)は、LPI-Japanが運営しているLinux技術者に求められるスキルを証明できる認定資格です。Linuxの基礎を備え、仮想化のスキル・知識を有したサーバーエンジニアであることが証明できます。LinuCでは以下の3つのレベルが用意されています。

  • ・レベル1:仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行える技術者

    ・レベル2:仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができるエンジニア

    ・レベル3:「Linux、Windows、Unixが混在するシステム」「セキュリティレベルの高いコンピュータシステム」「クラウドコンピューティングシステム(クラウド)」における最高レベルの技術力を持つ専門家

サーバーエンジニアとしてスキルをアピールするのであれば、レベル2かレベル3の取得を目指しましょう。

2. LPIC

LPICはLinux Professional Instituteという非営利団体が運営するLinux技術者向けの国際的な資格制度です。

LPICの前のレベルにあたるLinux EssentialsとLPIC-1〜3の認定資格が用意されており、もっともレベルの高いLPIC3では、専門分野によって4つの試験が提供されています。

  • ・LPIC-3 Mixed Environments(混在環境)

    ・LPIC-3 Security(セキュリティ)

    ・LPIC-3 Virtualization and Containerization(仮想化、コンテナ)

    ・LPIC-3 High Availability and Storage Clusters(高可用性、ストレージ)

サーバーエンジニアにとって、Linuxの専門的スキルの習得に役立ち、スキルの証明にも利用できる資格です。

3. マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格(MCP)は、マイクロソフト製品を扱うスキルを証明できる資格です。資格にはさまざまな種類がありますが、その中にはマイクロソフト社のサーバーである「Windows Server」やクラウドサービス「Azure」に関する知識・スキルが問われるものもあります。サーバーエンジニアとしては、以下の資格の取得がおすすめです。

4. CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、アメリカの大手コンピュータネットワーク機器開発会社であるシスコシステムズが運営している資格です。サーバーに関する知識ではなくネットワークに関連する知識が問われます。サーバーエンジニアとして最低限持っておきたいネットワーク関連のスキルの習得が可能です。

サーバーエンジニアとしての知識・スキルがあることに加えて、CCNAを取得し、ネットワークの知識も証明できれば、人事評価や転職でも有利に働くでしょう。サーバーエンジニアが取っておいて損のない資格です。

5. CCNP

CCNPはシスコ認定の1つで、CCNAの上位資格にあたります。下記の5つの資格に分かれており、技術領域に特化したスキルを示すことが可能です。

ネットワーク領域に関する高いスキルを示せるため、総合的なインフラエンジニアを目指すキャリアにおいても有用です。

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サーバーエンジニアの将来性

サーバーエンジニアを目指す人にとっては、将来性は気掛かりな要素の1つでしょう。結論から述べれば、サーバーエンジニアの将来性は高いといえます。クラウド化が進んでいるもののまだ対応し切れていない会社が多いため、サーバーエンジニアの需要はしばらくは安定すると見込まれます。

ただし、総務省が令和6年6月7日に公表した「令和5年通信利用動向調査(p.22)」によると、企業のクラウドサービスの利用状況は2018年からの5年間で右肩上がりに推移しています。令和5年では、「クラウドサービスを全社的に利用している」割合が50.6%、「一部の事業所又は部門で利用している」割合が27.1%という結果が出ています。また、クラウドサービスの効果を実感している企業は全体の88.4%でした。

このことから、クラウドサービスは今後も普及していくと予測され、それを扱えるエンジニアの需要も高まっていくと考えられるでしょう。クラウド技術に関する高いスキルがあるサーバーエンジニアの活躍の場は広いといえます。

関連記事:サーバーエンジニアの将来性と現状について

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サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアは運用や保守業務がキャリアパスのスタートとなるケースが多いです。スキルを習得したり経験を積んだりしながら業務の幅を広げていければ、下記のキャリアパスが選択できます。

  • ・上流工程を担当するサーバーエンジニア

    ・サーバー構築などチームを率いてプロジェクト推進するプロジェクトマネージャー

    ・クラウドに特化したクラウドエンジニア

    ・ほかのインフラ分野のエンジニアまたは総合的なインフラエンジニア

業務を行いながらスキルを向上させる際には、どのようなキャリアパスを選択したいか検討しておき、スキル習得の方向性を定めておきましょう。

関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説

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サーバーエンジニアはやめとけといわれる理由とやりがい

サーバーエンジニアがよく「やめとけ」といわれる理由ややりがいについて解説します。

サーバーエンジニアは、システムやサービスが動作するのに欠かせないサーバーを扱うため、ときには昼夜問わず緊急の対応にあたります。こういった職種の業務特性がよくないイメージにつながっているのでしょう。

その反面、ITインフラの稼働に関わる重要な業務を担っていることにやりがいを感じる人もいます。大変な面もありますが、サーバーエンジニアとしてスキルアップするためには避けられない経験も多いです。特に、サーバーエンジニアとしてキャリアをスタートし始めた頃が正念場といえるでしょう。

サーバーエンジニアがきついといわれる理由

サーバーエンジニアがきついといわれる理由には、障害発生時の対応が挙げられます。サーバーは24時間365日稼働することを求められるケースがあります。

この場合、万が一障害が起きたら即座に復旧対応にあたらなくてはなりません。そのため、休日や夜間を問わず作業が発生する可能性があります。また、このような障害がいつ起こるか分からないため、人によっては不安や疲労を抱える要因にもなるでしょう。

このような身体的にも精神的にも負担がかかるケースが想定される業務なので、サーバーエンジニアはやめとけという人もいます。

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアは大変な仕事ではありますが、その一方でやりがいを強く感じられる職業です。担当するプロジェクトは数年単位と長期で対応するものもあり、その分こなす業務範囲や量も多くなるでしょう。そのようなプロジェクトが正常に稼働し、完了した際には大きな達成感が生まれます。

また、障害対応が無事に解決した際にもサーバーエンジニアとしての知識やスキルが活躍し、やりがいを感じられます。プロジェクトに携わる期間が長く、対応する業務量が増えるほど、比例してやりがいも感じやすいです。

関連記事:
サーバーエンジニアの志望動機を例文つきで解説
サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説

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サーバーエンジニアに関するよくある質問

サーバーエンジニアに関するよくある質問と回答をまとめました。サーバーエンジニアはサーバーを含め、ネットワークやセキュリティ、昨今普及が進んでいるクラウド技術など、幅広い知識と実践能力が求められます。そのため、サーバーエンジニアを目指すにあたって、スキルの習得が大きな武器となるでしょう。

以下のよくある質問でスキルについて取り上げているので、ほかの質問もあわせて気になる方はぜひ参考にしてください。

Q1. サーバーエンジニアはどのような仕事ですか?

ITインフラの中でも、サーバーの設計、構築、運用・保守を主に担当するエンジニアです。サーバー上で稼働するアプリケーションやサーバーを利用するユーザーに、機能を安定して供給する役割があります。今後もサーバーの必要性は高まるため、クラウドへの環境構築も含めて需要が見込まれる職種です。

Q2. サーバーエンジニアに必要なスキルは何ですか?

サーバーエンジニアに必要なスキルは下記のとおりです。昨今ではクラウド技術に関するスキルを持つエンジニアの需要が高いです。

  • ・サーバーOSの知識とスキル

    ・コンピュータアーキテクチャの知識

    ・サーバー設計の知識

    ・サーバー運用/保守の知識

    ・セキュリティの知識とスキル

    ・クラウドサーバーの知識とスキル

Q3. サーバーエンジニアにはどのような人が向いていますか?

サーバーの設計、構築では、マニュアルを読み込み適切な設定を行うことが重要です。そのため、ドキュメントの読み込みが苦にならず、コツコツと細かい作業を積み重ねられる人には適性があるといえます。また、多くのユーザーに利便性を提供する仕事にやりがいを感じる人もサーバーエンジニアに向いているでしょう。

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まとめ

この記事では、サーバーエンジニアに必要なスキル・知識とそれらを身につけるための効率的な学習方法やおすすめの資格などを解説しました。

現在、IT業界はオンプレミスからクラウドへという大きな変化が起きています。そういった中で、サーバーエンジニアとして仕事をしていくためには、従来のLinuxやWindows Serverだけでなく、クラウドサーバーの知識・スキルも必要です。クラウドサーバーに関しては学習環境が整っているので、優先的に学習するのも良い選択といえます。

市場としては、サーバーエンジニアの需要は存在し続けています。また、スキルと経験を積み重ねていけばキャリアパスの選択肢も広いため、将来性も期待できるでしょう。大変さややりがいも考慮した上でチャレンジしてみたいと思ったら、ぜひサーバーエンジニアを目指してみてください。

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