- そもそもグラフィックデザイナーとは
- グラフィックデザイナーの仕事に役立つ5つの資格
- グラフィックデザイナーに関する資格を取得するメリット
- グラフィックデザイナーに関する資格取得におすすめの勉強方法
- グラフィックデザイナーになるには
- グラフィックデザイナーに求められるスキル・経験
- グラフィックデザイナーに関するよくある質問
- まとめ
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そもそもグラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーとは、商品のパッケージデザインや広告などのデザインをする職種です。商品の魅力を消費者にアピールして、購入につなげることが目的とされています。具体的に制作するのは、次のようなもの。
-
・ポスター
・商品のパッケージ
・企業のロゴ
・雑誌や書籍の装丁
これらのような紙媒体を主とした多くのジャンルがあります。消費者にとってデザインは商品の第一印象を決める要素であるため、売上を左右する重要な職種であるといえます。
グラフィックデザイナーはビジュアル関連のプロフェッショナルとして、社会にさまざまな形で貢献できます。自分が手掛けたデザインが、多くの人の目に触れていると実感したとき、大きな達成感や喜びを得ることができるのも魅力です。近年はWebサイトやアプリのアイコンなど、印刷に縛られないジャンルにも活躍の場を広げています。
関連記事:グラフィックデザイナーの仕事内容とは?目指し方や他職種との違い
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーの仕事内容は、広告などをデザインすることで、消費者に行動を促すことです。具体的に制作するのは、ポスター、商品のパッケージ、企業のロゴ、雑誌や書籍の装丁など多くのジャンルがあります。消費者にとって、デザインは商品の第一印象を決める要素であるため、売上を左右する重要な役割があります。
グラフィックデザイナーの仕事の流れは、以下のようになります。
-
1.クライアント(依頼者)と打ち合わせ
2.デザインの制作・修正
3.制作物の納品
グラフィックデザイナーの仕事は、制作物の納期間近が厳しいスケジュールになることもあり、不規則な勤務時間や長時間労働になることもあります。
その反面、自分で制作したデザインが世間に普及することで、仕事のやりがいを感じる魅力があります。
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グラフィックデザイナーの仕事に役立つ5つの資格
グラフィックデザイナーの仕事や転職には、以下の5つの資格が役立ちます。
-
・Illustrator®クリエイター能力検定
・Photoshop®クリエイター能力検定
・DTPエキスパート認証試験
・色彩検定
・アドビ認定アソシエイト(ACA)
上記5つの資格をすべて取得する必要はありません。仕事上で必要なものや目標にあわせて取得を検討するとよいでしょう。
次に、それぞれの資格の詳細を説明します。
Illustrator®クリエイター能力検定
Illustrator®クリエイター能力検定は、デザインの世界では標準ソフトであるAdobe Illustratorの活用能力を測定・評価する資格検定試験です。試験ではAdobe Illustratorを使用して、WebサイトやDTPデザインなどを制作するスキルを測定します。試験は、「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があります。
試験日程・申し込み期間・方法
個人で受験の場合は随時試験受験会場検索ページより受験会場を検索して受験申込します。試験日程は試験会場によって異なります。
法人や教育機関で受験する場合は、団体受験制度が適用されます。試験結果は試験終了後1か月後の合否発表で確認可能です。受験結果の受け取りは、受験会場が定めた方法に従います。
試験時間・出題範囲
レベル | スタンダード | エキスパート |
---|---|---|
試験時間 | 実技(40分)/実践(90分) | 知識・実技(50分)/実践(90分) |
認定基準 | Illustratorを使い指示通りの作業を正確かつ合理的に行う事ができる。 | クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作ができる。 |
合格基準 | 実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上 | 知識問題・実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上 |
Photoshop®クリエイター能力検定
Photoshop®クリエイター能力検定は、業界標準グラフィックソフトといわれるAdobe Photoshopの活用能力を測定・評価する資格検定試験です。Photoshopを使い、画像ファイルの作成や、問題の指示に従い1つの作品を作り上げるなど、コンテンツ制作に関するスキルを認定します。試験は、「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があります。
試験日程・申し込み期間・方法
Photoshop®クリエイター能力検定は、上述したIllustrator®クリエイター能力検定と同じ手続き方法で受験申込をします。申し込み期間や試験日程も同様です。
試験時間・出題範囲
レベル | スタンダード | エキスパート |
---|---|---|
試験時間 | 第1部(40分)/第2部(90分) | 第1部(50分)/第2部(90分) |
認定基準 | Photoshopを使い指示通りの作業を正確かつ合理的に行う事ができる。 | Photoshopを活用して、クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作ができる。 |
合格基準 | 実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上 | 知識問題・実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70%以上 |
DTPエキスパート認証試験
DTPエキスパート認証試験とは、パソコン上で印刷物データを制作するDTP(Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング))に関する知識が問われる試験です。日本印刷技術協会が実施している民間資格であり、印刷業界で働く人が主な受験者です。
試験は、「DTP概論」や「印刷技術」「色」「情報システム」「コミュニケーション」の5つのカテゴリに分かれており、学科試験と実技試験(課題制作)の形式で出題されます。
学科試験の合格でDTPエキスパートとして認定され、併せて実技試験に合格をするとDTPエキスパート・マイスターに認定されます。
DTPエキスパート認証試験の認証期間は2年。更新試験を受験し、条件を満たすことで認証継続ができます。
試験日程・申し込み期間・方法
試験は、年に2回(3月、8月)実施されます。試験の申込申請は以下の3つがあります。
-
・個人受験申請(個人での申請)
・団体受験申請(企業単位での申請)
・指定講座受験申請(JAGAT提携講座受講による指定講座会場受験申請)
申し込み期間は、3月試験の申し込みが1月上旬〜2月中旬頃まで、8月試験の申し込みが6月下旬〜8月上旬頃までです。
試験時間・出題範囲
試験科目 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
試験時間 | 第1部(120分)/第2部(120分) | 4週間 |
認定基準 | コンピュータを使って出版物などの紙媒体を編集するDTPの技術と知識を有している | 同左 |
合格基準 | 5つのカテゴリーすべてにおいて正解率80%以上 | 作品を[レイアウト][組版][画像/色]、制作指示書を[設計][要素][表現]による6つのカテゴリーに分け、全カテゴリが10段階評価の8以上 |
試験は多肢選択式の出題で、第1部(基礎)と第2部(応用)ともに120分の試験時間です。DTPエキスパート・マイスターの実技試験(課題制作)は、提出期限内に作品と制作指示書を提出します。提出方法は、提出ファイルを指定されたサーバーへアップロードする形式です。
出題範囲は、DTPエキスパートカリキュラムに準じます。DTPエキスパートカリキュラムでは、DTPエキスパートに求められる知識水準として「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5カテゴリを設定しています。試験ではこれらの総合的な知識と実践について問われます。
色彩検定
色彩検定とは、色彩検定協会が主催する色彩の知識や技能レベルを認定する検定です。色の基礎から、配色技法、専門的な分野における利用方法などの知識が問われます。試験は、1級、2級、3級、UC(ユニバーサルカラー)級の4つの区分で実施しています。この検定を受験することで、グラフィックデザイナーの仕事に役立つ色彩の知識を体系的に学べます。
試験日程・申し込み期間・方法
試験は6月(夏季試験)・11月(冬季試験)に実施されます。1級の試験は、冬季だけで行われます。また1級は、1次試験が11月、2次試験は12月の日程です。
試験申し込みは、色彩検定協会のWebサイト、郵送、特約書店の3つの申し込み方法があります。夏季試験の申し込み期間は3月から5月、冬季試験の申し込み期間は8月から10月です。
試験時間・出題範囲
レベル | 3級 | 2級 | 1級 | UC級 |
---|---|---|---|---|
試験時間 | 70分 | 80分 | 1次試験90分 2次試験90分 |
60分 |
認定基準 | 色彩に関する基本的な事柄を理解している。 | 3級の内容に加え、色のUD、景観色彩などの基本的な事柄を理解し、技能を持っている。 | 2級と3級の内容に加え、色彩と文化、色彩調和論などの事柄を十分に理解し、技能を持っている。 | 色のユニバーサルデザイン、高齢者の見え方、色のUDの進め方など、配色における注意点や改善方法を理解している。 |
合格基準 | 70%前後。問題の難易度により変動 | 70%前後。問題の難易度により変動 | 70%前後。問題の難易度により変動 | 70%前後。問題の難易度により変動 |
アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Certified Professional)
アドビ認定プロフェッショナルとは、Adobe Creative Cloudを活用するスキルがあることを証明するアドビが公認する国際認定資格です。以前は、アドビ認定アソシエイト(ACA)と呼ばれていました。グラフィックデザイナーが使うグラフィックソフトである、PhotoshopとIllustrator、Premiere Proにそれぞれ対応した試験です。
試験日程・申し込み期間・方法
試験は全国の試験会場で実施されます。試験日は試験会場によって異なります。
受験申込は公式Webサイトから試験会場を検索し、申し込みをします。
試験時間・出題範囲
レベル | Photoshop | Illustrator | Premiere Pro |
---|---|---|---|
試験時間 | 50分 | 50分 | 50分 |
認定基準 | Photoshopの基礎知識、基本的な操作方法、デザインプロジェクト要件の設定や画像利用に関するルールなど、目的や状況に応じて作成・編集できる。 | Illustratorの基礎知識、基本的な操作方法、デザインプロジェクト要件の設定やグラフィックの利用に関するルールなどを理解し、目的や状況に応じて作成・編集できる。 | Premiere Proの基礎知識、基本的な操作方法、プロジェクト要件の設定や映像作成に関するルールなどを理解している。 |
合格基準 | 非公開。合格率は7割程度。 | 非公開。合格率は7割程度。 | 非公開。 |
アドビ認定プロフェッショナルについては、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて御覧ください。
関連記事:Adobe資格「アドビ認定プロフェッショナル」とは?
【番外編】グラフィックデザイン検定
グラフィックデザイン検定とは、全国工業高等学校長協会が行っている検定です。この検定は学生向けであり、社会人で検定を受けたい場合は主宰する協会に問い合わせる必要があります。
1~3級まで分かれており、最高位の1級で1,000円、他2、3級は900円と検定料そのもののハードルは高くありません。とはいえ1級はDTPの基礎基本から応用を完璧に網羅して受験する必要があり、難易度は高めです。
グラフィックデザインの資格というと「グラフィックデザイン検定」を思い浮かべる人は多いですが、社会人向けではなく学生向けであり取得すると「グラフィックデザインを専門とする学校を卒業した」という証明になるでしょう。
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グラフィックデザイナーに関する資格を取得するメリット
グラフィックデザイナーに限らず、資格を取得すると次のようなメリットがあります。
-
・技術や知識を有している証明になる
・資格勉強をすることでツールや技術の理解、地力向上につながる
・資格を取得しキャリアアップや転職に役立つ
紹介した資格は特にグラフィックデザイナーとしてどのような場面で役に立つのか、一つずつ解説します。
関連記事:未経験でグラフィックデザイナーになるには?求められるスキル
Illustrator®クリエイター能力検定を取得するメリット
Illustrator®クリエイター能力検定を取得することで、Illustratorの正しい知識やスキルが身につくことが最初に考えられるメリットです。独学でIllustratorの操作を学ぶと、本来とは違う非効率な操作方法を身につけてしまうリスクがあります。資格取得の学習上で得た正しい知識やスキルにより、Illustratorの操作の効率化もできることでしょう。
資格取得で得た知識やスキルは、転職や就職の際にも役立ちます。独立してフリーランスになった際にも、スキルのアピールに役立つかもしれません。
また企業によっては、資格手当や報奨金がもらえる可能性もあります。
Photoshop®クリエイター能力検定を取得するメリット
Photoshop®クリエイター能力検定を取得することで、Photoshopの効果的かつ効率的な操作方法が身につきます。それによりムダな操作が減り、作業スピードを上げることが可能になります。資格取得するまで、知らなかったショートカットキーの存在を知ることなどがその例です。
若手のグラフィックデザイナーには、転職や就職にも資格取得は役立ちます。特にWeb系企業においては、Photoshop®の利用機会が多く、スキルのアピールになるでしょう。
Illustrator®クリエイター能力検定と同様に、企業によっては資格手当や報奨金の対象になる可能性もあります。
DTPエキスパート認証試験を取得するメリット
DTPエキスパート認証試験を取得することで、DTPの実務に直結する正しい知識とスキルを得ることが可能です。印刷物を取り扱うことが多いグラフィックデザイナーにとっては、この資格は正しい業務知識とスキルのアピールになるでしょう。そのため、資格取得は転職や就職時における採用のポイントになる可能性もあります。
もちろんDTPの業務を円滑に進める効果も期待できます。
関連記事:DTPオペレーターの仕事内容は?必要スキルや適性、資格も解説
色彩検定を取得するメリット
色彩検定を取得することで、色彩に対する知識が身につきます。色彩はグラフィックデザインにとどまらず、アパレルやアート、ファッションなど様々な分野で必要な要素です。
グラフィックデザイナーは、広告デザインの業務が多くなるため、消費者の行動を促す色彩効果を考慮したデザインは重要です。色彩に強いことをアピールできれば、クライアントからも信頼できるグラフィックデザイナーとして認められることでしょう。
アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Certified Professional)を取得するメリット
アドビ認定プロフェッショナルを取得することで、アドビ製品を使ったデザインスキルの証明になります。受験勉強によって、デザインスキルやグラフィックデザイナーとしての共通知識も身につきます。そのため、若手グラフィックデザイナーの転職や就職にも、この資格を活用できることでしょう。
またアドビ認定プロフェッショナルは、世界共通の資格であるため、資格保有は世界に通用する資格を持っているとアピールできます。
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グラフィックデザイナーに関する資格取得におすすめの勉強方法
紹介した資格はどれも基礎的な知識を身につけた前提で受験します。取得のための勉強は必須ですが、専門知識が多いため勉強方法そのものに悩む人も多いでしょう。そこで、資格の勉強方法について説明をします。参考書籍もまとめたのでチェックしていきましょう。
テキスト・問題集を読み解く
グラフィックデザイナーに関する資格を勉強するには、資格の公式テキストや問題集を読み解くことがベストな勉強方法です。IllustratorやPhotoshopの操作方法に関する書籍やデザインに関する書籍も発売されており、そこから補足知識を得ることも可能です。
ただし、IllustratorやPhotoshopなどツール類はバージョンアップし操作方法や機能のアップデートが行われることがあります。書籍を使って勉強する場合は必ず改訂版であるかどうかをチェックし、信頼できる機関が発行しているかを確認しましょう。
Illustrator®クリエイター能力検定におすすめの書籍
Illustrator®クリエイター能力認定試験問題集【2021/2022/2023対応】
「Illustrator®クリエイター能力認定試験問題集」は、Illustrator®クリエイター能力検定に対応した公式問題集です。
Illustrator®クリエイター能力認定試験のエキスパート・スタンダードに対応しています。全模擬問題を受験プログラム化したデータをダウンロードサイトよりダウンロードも可能です。
Photoshop®クリエイター能力検定におすすめの書籍
Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集【2021/2022/2023対応】
「Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集」は、Photoshop®クリエイター能力検定に対応した公式問題集です。
スタンダード試験とエキスパート試験に対応した模擬試験が掲載されています。全模擬問題を受験プログラム化したデータをダウンロードサイトよりダウンロードも可能です。
DTPエキスパート認証試験におすすめの書籍
DTPエキスパート受験サポートガイド 改訂10版(第2刷)
「DTPエキスパート受験サポートガイド 改訂10版」は、試験問題と出題のポイント、問題解説、模範解答、重要語で構成されている公式テキストです。
新問題を追加して問題数を増やしているため、試験対策には欠かせない一冊です。
色彩検定におすすめの書籍
「色彩検定 公式テキスト」
「色彩検定 公式テキスト」は、色彩検定に対応した公式テキストです。1級から3級、UC級までの各レベルに対応したテキストが、それぞれ出版されています。試験問題は、公式テキストから出題されています。
また過去問題集も発売されており、色彩検定の試験の傾向と対策を掴むことに役立つことでしょう。
アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Certified Professional)におすすめの書籍
ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策
ACA アドビ認定アソシエイト対応 Illustrator CC 試験対策
改訂2版 知識ゼロからはじめるPremiere Proの教科書
「ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策」「ACA アドビ認定アソシエイト対応 Illustrator CC 試験対策」は、それぞれの資格に対応した公式テキストです。受験において必要な知識を体系的に学ぶことができます。読み進めながら、実機で操作方法を確認して理解を深めていくとよいでしょう。Premiere Proについては試験対策本ではないですが、初心者にわかりやすくおすすめの書籍です。
実際にツールを使ってみる
ここまで、グラフィックデザイナーに関する資格の取得に役立つ書籍を紹介しました。グラフィックデザイナーとしてスキルアップするには、実際にIllustratorやPhotoshopを操作することも重要です。
Adobe Creative Cloud(コンプリートプラン)は、月額6,480円※の費用がかかります。Adobe Creative Cloudを資格取得の期間だけライセンス契約をすれば、短期間でスキルの向上を目指すことができます。
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グラフィックデザイナーになるには
グラフィックデザイナーになるには、デザインの基礎からIllustratorやPhotoshopのようなグラフィックツールの使い方まで身につける必要があります。ここでは、具体的な方法を3点紹介します。
関連記事:グラフィックデザイナーの志望動機!未経験向けの例文も紹介
スクール・専門学校に通って学ぶ
グラフィックデザイナーになるには、美大や芸大、専門学校などでグラフィックデザインを学び、広告制作会社やデザイン事務所に就職するルートが一般的です。ある程度の年齢からグラフィックデザイナーになるには、グラフィックデザインのオンライン講座や専門スクールに通うことをおすすめします。
スクール・専門学校ならば、プロの講師からデザイン基礎やグラフィックソフトの使い方が学べます。疑問点に関しても直接質問ができるため、わからないことで躓くこともないでしょう。またグラフィックデザイナーを採用する企業とのつながりもあるため、転職・就職の相談もしやすい環境です。
働きながら学ぶことや短期集中で学ぶなど、自分に合ったスクール・専門学校のカリキュラムを選択すると効果的です。また高額なパソコンやグラフィックソフトを購入せずに、スクール・専門学校で操作ができることも魅力です。
イラスト・写真のポートフォリオを作成する
ポートフォリオは職務経歴書と同様に、自分がグラフィックデザイナーとして何ができるかをアピールできる自己表現ツールです。グラフィックデザイナーとして、転職や就職をする際に、書類選考でポートフォリオが求められるケースが多くあります。
そのため、グラフィックデザイナーになるには自分が制作した作品をまとめたポートフォリオを提出して、得意なデザインの方向性やクオリティーをアピールしましょう。企業面接の場合は、その企業に合わせた作品を選ぶのも大切です。
スキル・知識を磨く
グラフィックデザイナーになるには、デザインスキルを磨くことが第一に必要になります。商品の魅力を消費者に伝えて、行動を促すようなデザインを作るためには、訴求力の高いデザインスキルが必要です。そのためには、デザインの基礎や理論をしっかりと学ぶことが重要になります。
またIllustratorやPhotoshopのような、グラフィックソフトの知識や操作のスキルを磨くことも必要です。これらのソフトウェアは、グラフィックデザイナーの業務で日常的に使うことになります。またポートフォリオなどに載せる作品を作る際にも、これらのソフトウェアを使うことになります。
ほかにも、Webマーケティングの知識やコミュニケーションスキルを磨くことで、グラフィックデザイナーになる道は近づくことでしょう。
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グラフィックデザイナーに求められるスキル・経験
グラフィックデザイナーというと個性やセンスが第一に思い浮かびますが、デザインの技術や感性だけでは業務はこなせません。プロジェクト規模が大きいと他メンバーと協力して進めていくこともあり、またユーザーニーズを収集するために顧客とのやり取りや声を聞く場面も出てきます。
グラフィックデザイナーに求められるスキルや経験について詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション力
グラフィックデザイナーは制作物を完成するために、さまざまな関係者とコミュニケーションをとります。依頼主であるクライアントから社内のアートディレクターやイラストレーター・フォトグラファー、オペレーターなど、多くの人と連携して仕事を進めるのが一般的です。
円滑に業務を進めるためにもコミュニケーション力は必要であり、クライアントから要望を聞き取るヒアリング力も大切なスキルです。
情報収集力
デザインのトレンドや最新のグラフィックツールなどの情報を入手する、情報収集力もグラフィックデザイナーにとって必要なスキルです。ほかのグラフィックデザイナーとの交流でも、これらの情報は共通の言語にもなります。それ以外にも、クライアントの業界の常識や最新動向などの情報を集める力は重要です。
各ツールを扱うスキル
グラフィックデザイナーをはじめとするデザイン業界では、世界的にIllustratorやPhotoshopがグラフィックツールとして使われています。これらのツールがうまく使えないと、作業時間がかかったり、デザインが単調になりがちです。
最新のグラフィックツールは多機能化しているため、機能を使いこなすことは容易ではありません。
しかしグラフィックツールを使いこなすスキルがあれば、グラフィックツールのさまざまな機能を駆使して、求められるデザインを作りやすくなります。デザインの幅が広がることで、グラフィックデザイナーとしての活躍の場も増えることでしょう。
マーケティングスキル
広告の効果は、消費者のニーズとクライアントのニーズがマッチングすることで効果を発揮します。そのためには、潜在的なニーズを掴み取るマーケティングスキルが重要になります。
マーケティングスキルがあるグラフィックデザイナーは、クライアントからの信頼も高まります。
プレゼンテーション力
グラフィックデザイナーは、さまざまな場面でデザインの意図を説明することがあります。この場面でデザインの意図を相手に正しく伝えることができないと、相手に不信感を与えることになります。
自分の頭の中にあるイメージを正確に伝えるプレゼンテーション力は、グラフィックデザイナーにとって必要なスキルです。
Webデザインの実績、ポートフォリオ
グラフィックデザイナーがWebデザインに関わるケースも増加しています。Webデザインとはサイトやバナー、アイコンといったWeb広告にまつわるデザインを指し、紙媒体を主とするグラフィックデザイナーとは若干担当する分野が異なる特徴があります。若手のグラフィックデザイナーであるならば、Webデザインの実績やポートフォリオは、転職や就職時の大きな武器になることでしょう。
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グラフィックデザイナーに関するよくある質問
専門的な知識とデザイン以外の技術やスキルも必要なグラフィックデザイナー。未経験者からでも手順を踏めば目指しやすい職業であり、気になる人も多いです。
グラフィックデザイナーに関するよく聞かれる質問に回答し、本記事をまとめます。
Q1. グラフィックデザイン検定の資格とは?
「グラフィックデザイン検定」とは、全国工業高等学校長協会が主宰する学生向けの資格です。社会人でも受験は可能ですが問い合わせる必要があり、1~3級の全階級のうち最高位1級は非常に高い難易度に設定されています。
専門的な学校を卒業した証明、DTPデザインの知識が基礎から応用までしっかり身についている証明になり、グラフィックデザイナーとして就職する場合や実際の業務に役立つことでしょう。
この他にもグラフィックデザイナー向けの資格には、
-
・Illustrator®クリエイター能力検定・Photoshop®クリエイター能力検定
・DTPエキスパート認証試験
などがあります。いずれも社会人の受験は可能です。
Q2. グラフィックデザイナーになるにはどうすればいいですか?
グラフィックデザインを専門的に学ぶ学校やスクールで基礎知識を身につけ、就職する方法が一般的です。一方でグラフィックデザイナーには必須資格はなく、独学でグラフィックデザインを学びアシスタントやアルバイト、副業からデザイン業を始めることもできます。専門学校を卒業していなくても、資格取得や学習方法によっては未経験からの転職は可能である点は押さえておきましょう。
Q3. グラフィックデザイナーの資格の難易度を教えてください。
資格によってそれぞれ難易度は異なります。紹介した資格のうち最高位の階級であればいずれも難易度が高く、ベーシックや3級などはビギナー向けです。
いずれの資格も基礎知識を身につけた上で受験することが前提であり、資格勉強は必ずしなくてはなりません。座学だけでなくツールを実際に使い制作することも問われるので、グラフィックツールを所有し扱い慣れる必要もあるでしょう。
Q4. グラフィックデザイナーになるには何が必要ですか?
デザイン業であるため、デザイン力やセンスといった感性は必要不可欠です。加えて、
-
・コミュニケーション能力・情報収集能力
・理論的な思考
・マーケティングやプレゼンテーションスキル
などが必要といえるでしょう。
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まとめ
この記事では、グラフィックデザイナーにおすすめの資格や効果的な勉強法について解説しました。グラフィックデザイナーが資格取得することで、自分が持つ知識やスキルのアピールになります。それにより、グラフィックデザイナーの転職や就職が有利に運ぶメリットがあります。若手のグラフィックデザイナーの方は、この記事を参考に資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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