- Kotlinエンジニアの年収をチェック
- Kotlinとは|概要・メリット・デメリットをチェック
- 転職希望者向け|Kotlinエンジニアの求人数
- 転職希望者向け|Kotlinエンジニアの将来性が高いと考えられる理由
- Kotlinエンジニアとしての市場価値を高め年収アップにつなげるには
- 未経験からKotlinエンジニアへの転職は可能か?
- Kotlinエンジニアとして転職を成功させるためのポイント
- Kotlinエンジニアへの転職ならエージェントを利用
Kotlinエンジニアの年収をチェック
まずは、転職市場におけるKotlinエンジニアの年収や、転職で年収アップするためのポイントについて解説します。
レバテックキャリアの求人から読み解くKotlinエンジニアの年収
レバテックキャリアの求人では、Kotlinエンジニアの想定年収は500万~1,000万円のものが多く見られます。なかには想定年収の上限を2,000万円に設定している求人もあり、年収に大きな幅があることが特徴です。
Kotlinエンジニアの年収は、ほかの言語よりも高めに設定されているようです。比較のために、Javaエンジニアの求人をチェックしてみると、想定年収は350万~1,000万円です。また、Java未経験者向けに200万円台の想定年収を提示している求人も見られました。(Kotlin・Javaいずれの年収も2023年1月現在)。
Kotlinエンジニアの想定年収が高めに設定されている理由
先述したとおり、転職市場におけるKotlinエンジニアの想定年収は、Javaエンジニアよりも高めです。ただし、「Kotlinエンジニアだから年収が高い」というわけではありません。
Javaは汎用性が高く、さまざまな分野で使われてきました。そのため、仕事の幅が広いことが特徴です。応募の条件として「初心者可」としている求人も少なくありません。
一方、Kotlinは歴史が浅く、現時点では専門的な用途で使われることが一般的です。求人内容をチェックしてみると、「Kotlinでのプログラミング経験」など、ある程度スキルを持っていることが前提となっています。
これが、Kotlinエンジニアの年収が高く設定される大きな理由でしょう。つまり、言語の違いよりもスキルの有無が、年収アップには重要といえます。
なお、「年収が高そうだから」という理由だけでプログラミング言語を選ぶのはおすすめできません。転職後も年収を上げるためには、最新のスキルを学び続ける必要があります。一方で、興味を持てない技術をフォローし続けることは困難です。さらに、転職を考えるのであれば、求人数や将来性などについても検討する必要があります。
Kotlinエンジニアが転職で年収をアップさせるためには
エンジニアの年収は「応募者のスキルや経験」と「企業側の求人内容」とのマッチングによって決まります。そのため、Kotlinエンジニアへ転職して年収を上げたい場合、「自身のスキルアップ」と「キャリアを活かせる案件を見つけること」の2つの軸で考えることが重要です。どちらが欠けても年収アップにはつながりません。
エンジニアの年収アップというと、技術を身につけることばかりに目がいきがちですが、「自身の経験や強みをどのように活かせるのか」についてもしっかりと考えてみてください。
Kotlinとは|概要・メリット・デメリットをチェック
続いて、Kotlinの概要やメリット・デメリットについて紹介していきます。Kotlinの習得を検討している方は参考にしてみてください。
Kotlinとは|概要をチェック
Kotlinはオブジェクト指向のプログラミング言語です。チェコ共和国のプラハに本拠地を置くソフトウェア開発企業「JetBrains」によって開発されました。リリースされたのは2011年と、主要なプログラミング言語のなかではもっとも新しい言語です。
また、2019年にGoogleがAndroidの公式開発言語として認定したことにより、Kotlinは大きな注目を集めるようになりました。
Kotlinを使うメリット
KotlinはAndroid開発の公式言語に認定されたことにより、Androidアプリ開発には必須ともいえる言語になりました。公式開発言語の認定にあたり、プログラミングのしやすさ、処理速度の速さ、安定性などさまざまな観点からチェックが行われたはずです。つまり、「Kotlinが優秀なプログラミング言語である」ことが認定されたといえるでしょう。Androidアプリ開発に携わりたいのであれば、Kotlinを学ぶ価値は大いにあります。
実際に、Kotlinには多くのエンジニアが使いやすいと感じるポイントがあります。Javaと比較してコードが短くなることもそのひとつです。また、文法がシンプルなため、Javaなどの他言語を習得しているエンジニアであれば、比較的容易に習得できるメリットもあります。
さらに、「Null安全」を実装していることもKotlinの特徴です。変数にNullが入りうる状態ではコンパイルが通らないため、想定外のエラーによってアプリが落ちるのを防ぐことができます。
Kotlinのデメリット
Kotlinを学ぶうえでのデメリットは、「Kotlinは比較的新しい言語のため、日本語の資料が少ない」ことです。Amazonで「Java入門」と検索すると1000件以上がヒットするのに対して、「Kotlin 入門」では255件しかありません。インターネット上にある情報も同様、Javaに比べて少ないのが現状です。(※2023年1月現在)
Kotlinは文法が簡単であるため、言語を習得する場面で困ることは少ないかもしれません。しかし、開発の現場で実際に利用すると、思いがけない問題に直面することもあるでしょう。その際、日本語ドキュメントの少なさから、解決に時間がかかってしまうおそれがあります。
関連記事:Kotlinでできることは?特徴や事例を中心に徹底解説
転職希望者向け|Kotlinエンジニアの求人数
2023年1月現在、レバテックキャリアのKotlinエンジニアの求人数は約1,300件です。比較のためにJavaエンジニアの求人数を見てみると約6,100件がヒットします。汎用的な言語と比較すると、求人数は少ないようです。
しかし、この数字だけではKotlinエンジニアの求人が少ないとは言い切れません。Javaはシステム開発・Webアプリケーション開発・組み込みシステム開発など、幅広い分野で利用されています。一方、現状におけるKotlinの主な用途はAndroid向けのアプリ開発です。
iPhoneアプリ開発などに用いられるSwiftの求人数は約1,400件と、Kotlinの求人とほぼ同じ数がヒットします。アプリ開発が主な用途であることを考慮すると、求人数は比較的多いといえます。
また、Kotlinは利便性が高く、システム開発などにも利用されつつあります。そのため、今後求人数が増えていく可能性は十分にあるでしょう。
関連記事:Kotlinの転職事情とは?求められるスキルや将来性を求人例とともに解説
転職希望者向け|Kotlinエンジニアの将来性が高いと考えられる理由
Kotlinは将来性が期待されている言語のひとつです。その理由を3つ紹介します。
Android開発の公式言語である
先述したとおり、KotlinはGoogleにより、Androidアプリの公式開発言語に認定されました。Androidアプリ開発現場において、Kotlinが使えることはほぼ必須の条件です。
Androidを搭載したスマホやタブレットは今後も使い続けられると予想されます。また、Androidは携帯音楽プレーヤーやプロジェクターなど、活用の場を広げており、今後もその傾向が続くはずです。Androidの需要拡大に伴い、アプリの開発も増えていくことから、Kotlinは将来性の高い言語と考えられます。
Javaとの相性がよい
Javaとの相性のよさもKotlinの将来性を考える上で重要な要素です。JavaとKotlinは基本的に共存が可能で、Javaシステムの一部をKotlinで開発することもできます。
Javaは汎用性の高さから、システム開発やWebアプリケーション開発など、さまざまな分野で使われてきた実績があります。それらの多くは、IT資産として今後も使われるでしょう。
一方で、KotlinはJavaと比較して、Null安全を実装しているなどの技術的なメリットがあります。また、構文が短くてすむため、開発者の作業を低減できるほか、メンテナンスが容易になるメリットもあります。
そのため、Javaで作られた既存のシステムが、今後Kotlinに置き換わっていくケースもあり、需要が高まっていくと考えられます。
世界的有名企業で利用されている
Googleをはじめとして、Kotlinを開発に利用している有名企業は数えきれません。Androidアプリ開発、システム開発、Webアプリ開発など用途はさまざまです。今後もシェアを広げていくことが予想されます。
開発されたアプリやシステムは、将来にわたって保守の対象となります。このことも、Kotlinの将来性が高いと考えられる理由です。
関連記事:Kotlinの将来性が高いと考えられる3つの理由|学習するメリット・デメリット
Kotlinエンジニアとしての市場価値を高め年収アップにつなげるには
Kotlinエンジニアとして市場価値を高めるためには、Kotlinのスキルを高めることが大前提です。しかし、Kotlinの習得以外にも、エンジニアとしての市場価値を高める方法があります。本章では、Kotlinエンジニアが学んでおくべきことを3つ紹介します。
Swiftについての理解を深める
スマートフォン向けアプリ開発に興味がある方は、iOSアプリ開発で用いられるSwiftを習得するのもおすすめです。
スマホアプリがAndroidのみでリリースされるケースは多くありません。一般的にはiPhone向け・Android向けの両方でリリースされます。
そのため、KotlinとSwiftの両方について理解していると、アプリケーション開発の上流に関わりやすくなります。また、iPhone向けアプリのAndroid移植といった案件にもチャレンジできるようになるでしょう。
Javaについての理解を深める
KotlinはJavaとの相性がよく、共存できることが特徴です。今後、Javaで作られたシステムにKotlinを組み込んでいく案件も多く発生すると予想されます。
そのような案件で上流の工程に携わるためには、JavaとKotlin両方の理解が欠かせません。Javaに触れたことがない方は、ぜひ学んでみてください。Kotlinをより深いレベルで理解できるようになり、Kotlinエンジニアとしての市場価値が高まります。
サーバーサイドの知識を深める
これまで、Kotlinエンジニアの主な仕事内容はAndroidアプリ開発でした。
しかし近年では、利便性の高さやJavaとの互換性などが評価され、Webアプリケーション開発など他の分野でもKotlinが利用されはじめています。
サーバーサイドの知識を深めておけば、Kotlinエンジニアとして仕事の幅が大きく広がるでしょう。さまざまな案件にトライできれば技術・経験の幅が広がり、市場価値の向上につながります。
未経験からKotlinエンジニアへの転職は可能か?
一般的に、転職者には即戦力が求められる傾向があります。Kotlinエンジニアの転職市場においても同様で、中途採用の応募条件として「開発経験」を挙げている企業も少なくありません。このことからも、未経験者よりも経験者のほうが有利といえます。
とはいえ、Kotlin未経験からの転職が不可能なわけではありません。Javaなど他の言語で開発やサーバーサイドエンジニアの経験があれば、大きなアピールとなります。
ただし、実務経験がなくても、Kotlinに関する技術は身につけておきましょう。また、身につけた技術を採用担当者にしっかりとアピールすることも欠かせません。技術習得で作成したコードなどは技術力アピールの材料となるため、GitHubなどを経由して閲覧可能な状態にしておくことをおすすめします。
なお、Kotlinは習得が比較的習得が容易な言語とされています。Javaをはじめとしたオブジェクト指向言語の経験があれば、スムーズに理解できるはずです。
関連記事:未経験からKotlinエンジニアを目指すためのポイントとは?仕事内容やスキル・経験、転職のポイントとは?仕事内容やスキル、転職について解説
Kotlinエンジニアとして転職を成功させるためのポイント
Kotlinエンジニアの求人と一口に言っても、仕事内容はさまざまです。スマートフォン用アプリ開発に特化した案件もあれば、バックエンドエンジニアとして幅広い業務を担当するケースもあります。
Kotlinエンジニアとして転職を成功させるためには、「自分にあった仕事内容の求人を見つけること」が欠かせません。また、年収や勤務地などが条件に合っていることも重要な要素です。そのため、求人情報はコンスタントにチェックしておきましょう。
また、自分に合う求人を見つけたらすぐに動けるよう、事前の準備も不可欠です。履歴書や職務経歴書などは、定期的にアップデートしておくことをおすすめします。
なお、エンジニアの転職では思いがけない経験が評価につながることも少なくありません。これまでの経験やスキルは、抜けもれなく職務経歴書にまとめておきましょう。せっかく書いた内容も採用担当者に伝わらなくては意味がないため、読みやすい職務経歴書の作成を心がけてください。
Kotlinエンジニアへの転職ならエージェントを利用
エンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントを活用してみてください。
前章で紹介したとおり、転職成功のためには条件にあった転職情報を見つけることが重要です。しかし、さまざまな企業の転職情報をくまなくチェックしていくのは大変です。現職を続けながら転職活動をする場合はとくに困難でしょう。
エージェントに条件を伝えておけば、自身の希望にあった求人だけをチェックできます。求人検索の時間を大幅に削減できるため、効率よく転職活用を進められます。
また、履歴書や職務経歴書などを添削してもらえることも、エージェントを利用するメリットのひとつです。第三者によるチェックでブラッシュアップできれば、転職活動が有利になります。
エージェントは無料で利用でき、登録も簡単です。「今すぐの転職は考えていないけれど、将来にむけて情報収集したい」といった使い方もできるため、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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