Vue.jsとは?特徴やjQueryとの違いをわかりやすく解説

最終更新日:2024年3月18日

Vue.jsは、JavaScriptの主要フレームワークのひとつです。学習コストが低く、SPA(シングルページアプリケーション)開発に適していることから、近年注目を集めています。ここでは、Vue.jsの特徴や使用例、メリット、他のフレームワークとの違いについて解説しています。

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この記事のまとめ

  • Vue.jsはシンプルで軽量なJavaScriptフレームワーク
  • ユーザーの入力にあわせて動的に画面表示を変えるUI構築を得意とし、SPAの開発に適している
  • React、Angularなど他のJavaScriptフレームワークと比べ、学習コストが低くコードの可読性も高いため、多くのプロジェクトで採用されている

Vue.js の概要と特徴

まず、Vue.jsの概要や特徴について解説します。

Vue.jsの概要

Vue.jsは、主にクライアントサイドの開発で使用されるJavaScriptフレームワークです。UI構築で活用されることが多く、「MVVM(Model View View Model)」を基本原理としています。

MVVMとは、アプリケーション開発における設計手法のひとつです。「Model」「View」「ViewModel」という3つの要素で構成されており、それぞれに固有の役割が存在します。

・Model……ビジネスロジックやデータ格納、DAOなどアプリケーションの基本的な振る舞いを定義する

・View……GUIの外観と構造を定義する

・View Model……ビューに表示するデータ管理、イベント処理に必要なデータ取得、ビジネスロジックの呼び出しなどを担う

MVVMを使用することで、従来であれば肥大化しがちであった処理内容の記述が役割ごとに分類され、疎結合の状態に近くなります。その結果、メンテナンス性が向上したり、開発・テストの効率が上がったりといったメリットが発生するわけです。

フレームワークとは

フレームワークとはソフトウェアの開発の枠組みのことです。ソフトウェアを開発するのに全てを1から開発するのでは非効率です。フレームワークはよく使う機能がまとまっており、利用すれば必要な機能のみ開発すればよくなるため、開発生産性を大幅に向上できます。

フレームワークは「枠組み・骨組み」ですが、同様にソフトウェア開発効率を向上するものに「ライブラリ」があります。ライブラリは、よく使う機能がパッケージ化されたものです。ライブラリから必要な機能を呼び出して使えば、1からその機能を開発する必要がありません。

フレームワーク、ライブラリはともに開発に便利な部品です。それぞれ意味が異なるため、混同しないようにしましょう。

Vue.jsの特徴

Vue.jsは、次のような特徴をもつフレームワークです。

シンプルな開発工程と高速な動作

Vue.jsではHTMLやJSONを使用したView Modelの構築によって、アプリケーションの構造をシンプルにまとめることができます。このことが、開発工数の圧縮につながります。また、DOM操作が容易でレンダリング処理が高速なことも見逃せません。Vue.jsでは、DOMを仮想化した「仮想DOM」を使うことで処理を高速化しており、頻繁に更新されるWebアプリケーションでも遅延が発生しにくい仕様になっています。「シンプルに作れてなおかつ高速」という点は、アプリケーション開発において大きな強みになるでしょう。

依存関係のないコンポーネント

Vue.jsでは「コンポーネントシステム」が採用されています。コンポーネントシステムとは、プログラムを構成する要素を「部品化」し、部品を組み合わせながらコーディングを行う仕組みのことです。Vue.jsにおけるコンポーネントは独立性が強く、相互に依存していません。また、コンポーネントを共通部品化することも可能です。こうした特徴を活かしてコンポーネントをツリー状に組み上げていき、大規模なアプリケーションを小さな工数で構築することもできます。

コンパクトなファイルサイズ

Vue.js本体のファイルサイズはgzip圧縮で20kb程度です。さらにバージョン3.0以降は、重要ではないコードの削除によってファイルサイズを10kb台にまで圧縮できるとのこと。5000~10000文字程度のテキストファイルと同等のファイルサイズですから、非常にコンパクトなフレームワークであることがわかります。

アプリケーションの仕様変更に対して柔軟に対応

Vue.jsはアプリケーションの仕様変更に柔軟に対応できる特徴があります。Vue.jsは、コンポーネントベースのアーキテクチャを採用しており、仕様変更や新しい機能の追加などに対応するために、コンポーネントを作成して追加できます。

データの同期を自動化して画面に反映

Vue.jsはデータの同期を自動化することができます。Vue.jsはデータを双方向にバインディングして、モデルデータと画面表示を自動的に同期します。そのため画面表示を変更すると、モデルデータも同時に変更されます。

Vue.jsの活用例

次に、Vue.jsの活用例を紹介します。

インタラクティブなUI作成

Vue.jsは、ユーザーの入力状況に対応して動的にアクションを変化させるUI構築を得意とします。例えば、以下のような事例です。

マウスカーソルの動きを視覚化する

「ユーザーのマウス操作をトレースした線を描く」「クリックした場所の色を変更し、徐々に元に戻る」など、入力状況に応じてマウスの動きを可視化する例です。Vue.jsでは対話型のUI構築を通じて、UXの向上に役立つ機能を実装することができます。

入力した値をリアルタイムに画面に反映する

Vue.jsでは入力した値を即座に表示に反映・連動させるリアクティブな仕組みを構築できます。例えば、「体重と身長を入力すると即座にBMI値が表示されるBMI計算機」や、「入力した文字に特定の符号(濁点など)をつける機能」などが良い例です。

図やチャートの描画

一般的な図やチャートの描画であれば、大抵のフレームワークで実現可能です。ただし、Vue.jsならば、「アニメーションのように連続して滑らかにチャートを描く」ことができます。動的なUI構築に強みを持つVue.jsならではの実装と言えるでしょう。

チャットアプリの構築

Vue.jsでは、双方向かつリアルタイムなデータ更新という特徴を活かし、認証機能付きチャットアプリの構築も可能です。例えば、Vue.jsにユーザー管理・リアルタイムデータベース機能をもつサービスとSNSの認証機能を組合せ、「SNSアカウントで認証し、そのままチャットに参加する」といったアプリケーションを作ることができます。

SPAの構築

SPAとは「単一のページとして動作するアプリケーション」の総称です。ページ遷移が発生しないために負荷が小さく、外観の同一性も維持しやすいため、クロスプラットフォーム対応のアプリケーションなどで頻繁に使用されています。

また、画面遷移を最小限におさえることでユーザーのストレスを減らしつつ、トップページの情報量やインパクトを高めることでUX(ユーザー体験)を高められるというメリットもあります。UXが重視される近年のWeb開発において、SPAが持つ強みは無視できないものです。

しかし、ゼロからSPAを作るとなると、JavaScriptによる大量のコーディング作業が必要です。そのため、一般的にはフレームワークを使用した実装が好まれます。Vue.jsは独立したコンポーネントの組合せによって素早くアプリケーションを構築できるため、SPAの構築に適したフレームワークと言えるでしょう。

Vue.jsと他のフレームワーク・ライブラリとの違い

では、Vue.jsと他のフレームワークを簡単に比較してみましょう。JavaScript向けのフロントエンド開発用フレームワークとしては、Vue.jsの他にも「React」「Angular」などがあります。ここでは、各フレームワークの学習コスト・開発規模・コードの可読性などを比較していきます。

  Vue.js React Angular
学習コスト 低い
・JavaScriptの経験が浅くても開発できる
高い
・JavaScriptの理解が必要 ・日本語の情報が少ない
高い
・TypeScriptの知識が必要
開発規模 小規模~大規模 中規模以上 大規模向け
コードの可読性 容易
・構造がシンプル
普通
・HTML/CSSとJavaScriptが分離していない
高い
・TypeScriptの知識が必要

React

ReactはFacebookが中心となって開発されたJavaScript用フレームワークです。Vue.jsと比較されることが多く、フロントエンド開発用フレームワークとしてはVue.jsと肩を並べる存在です。

ReactはMVVMを採用していないことから、双方向データバインディングではなく単方向データバインディングのみを利用することができます。簡単に言えばデータの流れが常に一方通行で、「データの変更を画面へ反映させることはできても、その逆はできない」という状態になるわけです。

ReactはVue.jsよりも日本語の情報が少ないため、初心者が身に着けるためには時間がかかるかもしれません。ちなみに、公式サイトはどちらも日本語に対応しているため、チュートリアルやリファレンスの見やすさという点では差が生じにくいでしょう。

Angular

Angularは、Googleが中心となって開発しているオープンソースのフレームワークです。Webアプリケーション開発では、UI構築以外にも対応できる「フルスタック型フレームワーク」として有名です。

MVVMフレームワークを採用するVue.jsに対し、Angularは「MVWフレームワーク」をベースとしています。「MVW」とは、「Model View Whatever」の頭文字をつなげた言葉で、「Model」「View」「その他あらゆるもの」を用いて設計を行う様を表す考え方です。

Vue.jsはJavaScriptがベースですが、、Angular はTypeScriptがベースとなっています。

jQuery

jQueryはWebアプリケーション開発のための効率的なJavaScriptライブラリです。jQueryは、アプリケーション開発をより簡単にするためのAPIやDOM操作などを提供します。

Vue.jsはUI開発を容易にするためのデータバインディングの機能を持っており、より効率的にWebアプリケーションを開発することができます。jQueryは、APIやDOM操作によってアプリケーション開発を容易にします。

Vue.jsを使うメリット

Vue.jsを使うメリット

これまで紹介してきた内容をもとに、Vue.jsを使用するメリットを解説していきます。

学習コストが低くjQueryからの移行が容易になっている

前述したようにVue.jsはファイルサイズが非常に小さく、AngularやReactに比べるとコンパクトなフレームワークです。それだけに必須知識も少なく、数時間~数日の学習で基礎をマスターすることもできます。

ベースとなるプログラミング言語についても、AugularはTypescript、ReactはJavaScriptの深い知識が必須です。一方Vue.jsならば、JavaScriptへの理解が浅く、jQueryのようなライブラリしか扱ったことが無い状態でも比較的簡単に身に着けることができます。

HTML内で手軽に扱える

Vue.jsは、jQueryのようにHTML内に一行追加するだけで簡単に使い始められる点が魅力です。既存のアプリケーションの一部にscriptタグを追加することで、すぐにVue.jsの機能を使えるようになります。つまり、改修や機能改善にかかるコーディング作業を非常に小さな手間で完了させることができるのです。

DOM操作が自動化される

Vue.jsはjQuaryと同じような手間で扱える一方で、jQueryが苦手とする「DOM操作」を自動的に行うことができます。Webアプリケーション開発では、規模や機能の多さに比例してDOM操作が複雑になっていきます。特にHTML側に大きな変更があると、idやクラス名が変わってしまい、DOM操作の修正に大きな労力が必要です。しかしVue.jsならばHTML側の変更を自動的にDOM操作へと反映させられるため、こうした労力を省くことができます。

Vue3以降はTypeScriptを全面サポートされている

Vue3 は TypeScript に完全に対応しており、TypeScript で開発することを推奨しています。Vue 3 は、公式のルーティングライブラリであるvue-router、公式のHTTPクライアントであるvue-axios、VuexなどとともにTypeScriptをサポートします。

シンプルで拡張性が高く開発時の補填に役立つ

Vue.jsはJavaScriptフレームワークの中でも必要最小限の機能のみもつシンプルな構成です。加えて他のツールやJavaScriptライブラリも併用でき、高い拡張性をもっています。そのため、多機能なアプリケーションを開発する場合や、既存のソフトウェアへの部分的な導入など、さまざまな用途で利用できます。

Vue.jsを使うことのメリット・デメリットについては、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもあわせて御覧ください。

関連記事:Vue.jsでできること5選|メリットやデメリットについても徹底解説

Vue.jsを使うときの注意点

Vue.jsを使うときは以下のことに注意しましょう。

規模の大きな開発には不向き

Vue.jsは軽量なフレームワークであるため、大規模な開発には最適ではありません。大規模なアプリケーションを開発する場合は、より柔軟性の高いフレームワークを使用することをお勧めします。

ネイティブアプリ開発用としては遅れをとっている

Vue.jsはネイティブアプリ開発用としては、他のフレームワークと比較して遅れをとっています。Vue.jsはWebアプリケーション開発用によく用いられていますが、ネイティブアプリ開発用としては、他のフレームワークと比べてまだ新しいためです。他のフレームワークと比べてVue.jsのネイティブアプリ開発用のツールやライブラリがまだ少ないです。

Vue.jsの将来性

最後に、Vue.jsの将来性について解説します。結論から述べると、Vue.jsの将来性は高いと言えるでしょう。その理由は以下のとおりです。

SPAの隆盛

近年のWebアプリケーション開発は、異なるOSを使用するユーザーに対して均一なUXを提供できるクロスプラットフォームが主流です。このクロスプラットフォーム対応で良く用いられる手法がSPAです。SPAは低負荷で高速に動作するという特長も持つことから、今後ますます増えていくことが予想されます。実際の開発プロジェクトでも、SPAを構築できるフレームワークは重宝されているのが実情です。Vue.jsはSPA構築に強みを持つことから、活用される機会が増えていくと考えられます。

ReactからVueへの移行が進む

これまでのJavaScript用のフレームワークでは、Reactが最も高いシェアを獲得していました。しかし、徐々にVue.jsへ移行するケースが増えています。Vue.jsは公式ライブラリが安定して開発・供給されており、開発者の利便性が向上しているからです。

また、拡張性の高さや部分的な機能付与の容易さ、開発の効率化(コンポーネントの再利用など)が可能なVue.jsは、スピードと柔軟性が求められる現在のweb開発にマッチしています。今後もこの傾向が続くようであれば、Reactのシェアを吸収しながらVue.jsが成長する可能性は大いにあるでしょう。

Vue.jsの需要と求人・年収例

Vue.jsの技術を必要とする求人やその求人の年収例をご紹介します。


■求人例

【想定年収】
400~1500万円

【業務内容】
・HTML5、CSS3、JavaScript(jQuery、Vue.js、React、Angular)などの言語を使用したWebサイトのコーディング
・CMSを用いたWebサイトの運用/更新業務

【必須条件】
<経験>
・HTML5/CSS3の実装経験3年以上
<仕事のマインド>
・コミュニケーション能力が高い方
・タスク管理力/自己管理力がある方
・チャレンジすることを楽しめる方
・多文化環境での活動が得意な方

Vue.jsエンジニアの需要

Vue.jsエンジニアの需要は高まっており、技術がさらに発展するにつれ、より多くの企業がVue.jsを採用するようになっています。Vue.jsは、フロントエンド開発で最も人気のあるJavaScriptフレームワークの1つです。

Vue.jsの求人・年収例

次にレバテックキャリアに実際に掲載されていたVue.js関連の業務を行う求人の具体例をご紹介します。

Vue.jsの勉強方法とそれぞれのメリット・デメリット

Vue.jsを習得するための勉強方法をご紹介します。

公式サイトのドキュメントを読む

Vue.jsの公式ドキュメントを読むことが勉強方法としては基本です。Vue.jsの公式ドキュメントは、Vue.jsの使用方法やコンポーネントなど、Vue.js技術を理解するために必要な情報を豊富に用意しています。

動画で学ぶ

Vue.jsのオンラインチュートリアルは、Vue.jsの基本的な使い方やコンポーネントなどを学ぶための便利なツールです。

オンラインチュートリアルでは、Vue.jsの基本的なコンセプトや、実際にVue.jsを使ったWeb開発を行うためのコードの記述方法まで学ぶことができます。Vue.jsを使ったWeb開発を理解することができる学習手法です。

簡単なアプリを作ってみる

Vue.jsを使ったプロジェクトを作ることで、Vue.jsの機能を実際に使うことができます。また、オープンソースのプロジェクトを参考にすることで、他の人がどのような方法でVue.jsを使っているかを学ぶこともできます。

エンジニアの情報発信サービスも利用する

エンジニアが発信するブログやnote、Qiitaなど、インターネット上の情報発信サービスを利用する方法もあります。自分でアプリを作りながら、わからなかったり公開されているソースやライブラリを参考にすれば、独学でスキルが身に付きます。

オンラインの学習サイトを利用する

時間がない人はオンライン学習サイトを活用して効率よく学習を進めるのもおすすめです。Vue.jsを学ぶことができる代表的な学習サイトをいくつかご紹介します。

Think IT(シンクイット)

Think IT(シンクイット)ではプログラミング言語、Web開発、ネットワーク技術、ビジネススキルなどを学ぶことができます。豊富なコースを提供するとともに、講師によるオンラインレッスンなども実施しています。Vue.jsに関する技術的な情報も記事として掲載されています。

ドットインストール

ドットインストールは、IT技術を身につけるための無料で利用可能なオンライン学習サービスです。 Vue.jsの入門コースのほかに、プログラミングやデザイン、サーバー構築など、多岐にわたるコースが用意されています。

プログラミングスクールに通う

まとまった時間が取れる人や、お金をかけてでもじっくり勉強したい人は、プログラミングスクールがおすすめです。実践的なスキルを身につけるためのカリキュラムが組まれており、着実にスキルが身に付きます。また、独学と異なりメンターがいるので、わからないところは質問して学習を進められます。さらにプログラミングスクールによっては就職支援も得られます。

TechAcademy

TechAcademyはプログラミング学習を通じて、Webエンジニア、iOSエンジニア、Androidエンジニア、データサイエンティストなどの人材育成を行うプログラミングスクールです。豊富な学習教材とインタラクティブな学習環境を提供しています。Vue.jsの学習環境も含まれています。

侍エンジニア塾

侍エンジニア塾は専任講師によるマンツーマン形式に特化したプログラミングスクールです。オーダーメイドコースがあり、Vue.jsのほか、学びたい技術を自由に選んでカリキュラムを構成できます。また、24時間質問を受け付けてもらえるなど、サポート体制も充実しています。

各勉強方法のメリットとデメリット

ご紹介した勉強方法のメリット・デメリットをまとめました。

勉強方法 メリット デメリット
ドキュメントを読む ・無料で基本的なスキルを身につけることができる ・ドキュメントを読むだけでは実践的なスキルは身につかない
動画で学ぶ ・無料で基本的なスキルを身につけることができる
・ドキュメントよりも理解しやすい
・Vue.jsのみにフォーカスがあたっているため、HTML/CSSなどの他の要素もあわせて学ぶ必要がある
簡単なアプリを作る ・最も実践的なスキルが身につく ・解決できない問題が出たときに挫折しやすい
情報発信サービスを利用する ・実績のある情報が得られる ・エンジニアによって発信される情報に偏りがある
オンライン学習サイトを利用する ・基本的なスキルを低価格で身につく ・コストがかかるものもある
プログラミングスクールを利用する ・しっかりしたカリキュラムに沿って学べる
・有識者(メンター)に質問できる
・コストが最も高い

各勉強法は、併用して行うことをおすすめします。例えば、動画やオンライン学習サイトを利用し基本的な知識を得たうえで、簡単なアプリの開発を行います。そして、わからないところやライブラリの情報などを情報発信サービスやドキュメントで調べる、といった方法です。プログラミングスクール以外は、ほとんどコストをかけずに勉強を進めることができます。

しかし、独学では自身をしっかり管理できていないと計画どおりにすすまなかったり、わからないところで挫折してしまったりしがちです。思うように学習が捗らない場合は、プログラミングスクールの利用を検討するとよいでしょう。

Vue.jsの始め方

Vue.jsは以下の手順で始めることができます。

Vue.jsのインストール方法

以下の手順でインストールを実行します。

1. Node.jsをインストールする

Node.jsをインストールして、JavaScriptランタイム環境を用意します。

2. Vue CLIをインストールする

Vue CLIをインストールします。Vue CLIは、Vue.jsプロジェクトを簡単にセットアップできるツールです。

3. Vue.jsをインストールする

Vue CLIを使ってVue.jsをインストールします。コマンドラインから、次のコマンドを実行します。
$ npm install vue

4. Vueプロジェクトを作成する

Vue CLIを使ってVueプロジェクトを作成します。コマンドラインから、次のコマンドを実行します。
$ vue create my-project

プロジェクトの作成と起動

コマンドラインから、次のコマンドを実行してプロジェクトを作成します。

$ vue create <プロジェクト名>

 

次のコマンドを実行して起動します。

$ cd <プロジェクト名>
$ npm run serve

Vue.jsに関するよくある質問

Vue.jsにまつわるよくある質問とその回答をご紹介します。

Q1. Vue.jsとjQueryの違いは何ですか?

最も大きな違いは、Vue.jsはフレームワークで、jQueryはライブラリという点です。また、Vue.jsはjQueryが苦手とする「DOM操作」を自動的に行うことができるという点も異なります。

Vue.jsではHTML側の変更を自動的にDOM操作へと反映させられるため、JQueryよりも効率よく開発を進められます。

Q2. Vue.jsが使われる理由を教えてください

Vue.jsが使われる理由としては、他のJavaScriptフレームワークと比べて「習得が容易」「コードの可読性に優れる」という点が挙げられます。

ReactやAngularに比べ、JavaScriptやTypeScriptといったプログラミング言語の知識がそれほど求められません。またVue.js自体が独自の文法をもたないということもあり、技術習得が容易です。コードの可読性が高いため、扱いやすいという点も大きなメリットです。

そのため、JavaScriptでの開発経験が浅い人でも扱いやすく、多くのプロジェクトで採用されています。

Q3. Vue.jsでできることは何ですか?

Vue.jsを使ってできることとして、以下があげられます。


  • ・リアクティブシステム(入力した値をリアルタイムに画面に表示)の開発

    ・図やチャートなどへのアニメーション効果の実装

    ・SPA(シングルページアプリケーション)の開発

    ・アプリケーションの仕様変更に対する柔軟な対応

    ・開発の効率化


Vue.jsは仮想DOMと呼ばれる仕組みを持っており、データの同期を自動化できるため、モデルデータと画面表示を自動的に同期し、アニメーションやリアクティブシステム、SPAの開発が可能です。

また、Vue.jsはコンポーネントベースのアーキテクチャを採用しています。これにより、仕様変更に対する柔軟な対応が可能であり、またシンプルな開発工程と高速な動作により開発の効率化を実現できます。

まとめ

Vue.jsは、主にクライアントサイドの開発で使用されるJavaScriptフレームワークです。UI構築で活用されることが多く、「MVVM(Model View View Model)」を基本原理としています。昨今主流となっているクロスプラットフォーム開発に用いられる手法であるSPAに強みを持つことから、今後も活用される機会は増えていくと予想されます。JavaScriptをすでに習得している、またはこれから習得したいと考えている方は、Vue,jsもあわせて学習しておくとよいでしょう。

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