- プロジェクトマネージャーとは
- プロジェクトマネージャーの職務経歴書の構成と記入例
- プロジェクトマネージャーの職務経歴書作成のポイント
- 職務経歴書での注意点
- プロジェクトマネージャーの職務経歴書に関するよくある質問
- まとめ
プロジェクトマネージャーとは
プロジェクトマネージャーは自身で手を動かして開発などを行うよりも、プロジェクトのマネジメントに集中する職種です。プロジェクトには複数の人が集まって協力して作業を進めているので、マネジメントに特化した人材が必要になります。プロジェクトマネージャーはプロジェクトの流れや技術について理解したうえでマネジメントを行うことが重要です。
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プロジェクトマネージャーの役割と責任
プロジェクトマネージャーの役割はプロジェクトマネジメントで、プロジェクト全体の責任者になります。つまり各プロジェクトメンバーの作業状況や成果物の結果は、基本的にすべてプロジェクトマネージャーの責任になるということです。
プロジェクトマネージャーは単に管理すれば良いというわけではなく、トラブル対応や、必要に応じて作業メンバーのサポートを行うことなども重要になります。クライアントとの窓口になることも多いので、役割としては幅広いです。
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プロジェクトマネージャーに求められるスキル
プロジェクトマネージャーに求められるスキルは複数あります。マネジメントスキル、リーダーシップ、コミュニケーションスキル、問題解決力、技術力などが挙げられるでしょう。プロジェクトマネージャーは自分で直接手を動かして開発などを行うことは少ないので、マネジメントに必要なスキルが重要です。
しかし各プロジェクトメンバーの作業状況を把握したり、成果物を確認したりするためには技術力が必要です。クライアントへの提案ややり取りでも技術の理解は必須でしょう。そのため、プロジェクトマネージャーには技術を理解したうえでプロジェクトを進行することが求められます。
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プロジェクトマネージャーの職務経歴書の構成と記入例
プロジェクトマネージャーの職務経歴書の構成と記入例を紹介します。構成はどのテンプレートを使用しても概ね同じような内容になりますが、自分で自由にカスタマイズしても問題ありません。人によってアピールしたいポイントは異なるので、最終的には自分好みにしていくと良いでしょう。まずは一般的な構成と記入例を把握しておいてください。
個人情報、日付
個人情報や日付は職務経歴書の基本項目として記載してください。テンプレートに従って記載するだけなので、特に気にすべきポイントなどはありません。
【記入例】
○○年○月○日現在
氏名:○○ ○○
職務要約
職務要約は自分の経歴の中でもっともアピールしたい部分や、経験の多い部分などを記載します。要約なので情報量が増えすぎないことや、主観的な表現を入れすぎないように注意してください。
【記入例】
○○では金融システム開発に従事し、約○年間主に設計やプログラミングの工程を担当していました。○○年からはリーダーポジションを任され、顧客からのヒアリングやプロジェクトメンバーのサポートにも力を入れています。
職務経歴
職務経歴には在籍していた企業や参画していたプロジェクトを記載します。参画したプロジェクトが多い場合プロジェクトは省略しても問題ありませんが、企業は省略しないようにしてください。在籍していた企業を省略すると経歴詐称になる可能性があるからです。
【記入例】
<在籍企業>
○○年○月~現在 株式会社○○
事業内容:システム開発
資本金:○○円(○○年○月)
売上高:○○円(○○年○月)
従業員数:○○人
上場:上場
勤務形態:正社員
<在籍プロジェクト>
○○年○月~現在 金融機関の基幹システム開発
プロジェクト概要:銀行職員が使用する内部処理のための基幹システム開発
プロジェクト規模:○○人
担当フェーズ:設計、構築
使用言語:Java,COBOL,SQL
DB:SQL Server,Oracle
スキルと資格
スキルと資格は網羅的に記載するのが一般的ですが、多くなりすぎる場合は一部省略した方が良いでしょう。特に今後のキャリアとの関係性が薄いスキルや資格は省略し、重要性の高いものをアピールするようにしてください。
【記入例】
<言語>
Java:○年
COBOL:○年
SQL:○年
<OS>
Windows:○年
UNIX:○年
<DB>
SQL Server:○年
MySQL:○年
Oracle:○年
<資格>
普通自動車免許/○○年○月取得
基本情報技術者試験/○○年○月取得
応用情報技術者試験/○○年○月取得
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自己PR
自己PRの書き方はプロジェクトマネージャーも一般的なものですが、技術よりもマネジメントに関連する内容でアピールするのがおすすめです。技術は保有スキルの項目でも客観的なアピールをしやすいので、客観的な事実としてアピールしにくいマネジメントスキルこそ自己PRでアピールすると良いでしょう。
【記入例】
前職ではシステムエンジニアとして主に設計や開発を担当していましたが、今後プロジェクトマネージャーを目指すために積極的にリーダーポジションの役割を経験してきました。プロジェクトリーダーとしてメンバーのサポートや顧客対応にも尽力し、プロジェクトの成功に貢献できたと自負しています。
プロジェクトマネージャーの職務経歴書作成のポイント
プロジェクトマネージャーの職務経歴書の基本構成、サンプルを確認したところで、次に職務経歴書作成のポイントを紹介します。経歴等によってはすべてを網羅するのは難しいかもしれないので、以下の内容はなるべく心がけるようにしてください。絶対というわけではないので、ポイントを満たせないからといって挫折しないことも大切です。
具体的な数字や成果を示す
職務経歴書にはなるべく具体的な数字や成果を入れるようにしてください。成果を数字で入れられる場合は記載した方が良いのはもちろん、たとえばプロジェクト規模や予算なども具体的な数字を記載した方が良いです。数字を入れることで担当者がイメージしやすくなると同時に、数値的に管理ができるというプロジェクトマネージャーにとって重要な要素をアピールすることにもつながるからです。
プロジェクトマネジメントスキルを強調する
プロジェクトマネージャーとしての転職を目指すのであれば、プロジェクトマネジメントスキルを強調する必要があります。その分テクニカルスキルについて記載する分量は減ってしまうのですが、それでも問題ありません。
プロジェクトマネージャーにとってテクニカルスキルも重要ですが、それはあくまでもプロジェクトマネジメントに役立つからです。言い換えればテクニカルスキルは直接マネジメントに活用されるものではないので、より直接役立つマネジメントスキルを強調した方が良いということです。
リーダーシップと問題解決能力をアピールする
プロジェクトマネージャーの理想像は人によって異なりますが、リーダーシップや問題解決能力は欠かせません。たとえば自分がどちらかというとサポート役の方が向いていると考えていたとしても、リーダーシップや問題解決能力はアピールした方が良いでしょう。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトメンバーのサポートや顧客との調整も行いますが、プロジェクトを牽引する必要もあります。プロジェクトにもよりますがどちらかというとサポートよりも判断や指示出しが必要になることの方が多いと考えられるので、積極的なリーダーシップや問題解決の意識は必須です。
業界や技術の専門知識を記載する
業界や技術の専門知識は差別化のポイントになりやすいので、特に業界知識などは優先的に記載した方が良いです。業界知識はIT業界の開発プロジェクトに関する知識などと顧客の業界の知識がありますが、より評価されやすいのは顧客の業界知識でしょう。
顧客の業界知識に詳しいプロジェクトマネージャーは、顧客との連携や提案で活躍できます。見方を変えれば、システムエンジニア時代に在籍していた業界のプロジェクトマネージャー募集に応募した方が採用される可能性が高いということです。
コミュニケーション能力を示す
プロジェクトマネージャーはプロジェクトメンバーや顧客とコミュニケーションを取る機会が多く、コミュニケーション能力は必須です。システムエンジニアやプログラマーにもコミュニケーション能力が必要といわれることが多いですが、プロジェクトマネージャーに求められるコミュニケーション能力はそれよりも大幅に高度でしょう。
単に基本的なコミュニケーションを取れれば良いというだけでなく、どうすればより伝わるか、プロジェクトを成功に導けるか、といったことを考え続ける必要があります。コミュニケーションの創意工夫が求められるので、アピールチャンスともいえます。
職務経歴書での注意点
次に職務経歴書での注意点について解説します。注意点についてはプロジェクトマネージャーに限ったことではなく、他のIT関連職種やそれ以外の業界の職種にも概ね共通している内容です。職務経歴書に記載する内容というよりは、どちらかというと見せ方に関する注意点になります。見せ方によって採用可否が変わる可能性もあるので、その点は意識しておいてください。
箇条書き、数値化を活用する
箇条書きや数値化を活用することで、職務経歴書の見やすさや説得力がアップします。そのためまずは箇条書きや数値化できないか検討することが重要ですが、すべてを箇条書き、数値化すれば良いわけではない点もご注意ください。入れすぎて冗長になるのは本末転倒なので、バランスを調整することが重要です。
一般的な表現や曖昧な言葉を使わない
一般的な表現や曖昧な言葉はなるべく入れないようにしてください。要するに限られた文字数の中で自分をアピールしなければならないので、一般的な表現や曖昧な言葉は省くべきということです。職務経歴書は情報を厳選し、洗練させていく意識で作成すると良いでしょう。
機密情報の取り扱いに注意する
プロジェクトには基本的に守秘義務があるので、機密情報の取り扱いに注意してください。機密事項を書類に記載したからといって問題になる可能性は低いかもしれませんが、採用担当者からの印象が良くありません。
機密情報をきっちり扱える人材であると証明するためにも、職務経歴書などの書類には前職の機密情報を記載しないようにしてください。また同様に、面接時にも機密情報は話さないようにしてください。関連する質問をされた場合、機密情報に触れない範囲で回答するということです。
開発経験を省略しない
プロジェクトマネージャーにも技術力は必要で、またプロジェクトで扱っている技術と類似の開発経験があれば強みになります。そのため、基本的には開発経験は省略せずに記載した方が良いです。ただし今までに参画したプロジェクトが数多く、また転職先の企業との関連性が薄いものや短期間のみのものが含まれている場合、例外的に省略した方が良い場合もあるでしょう。完全に省略しなくても、情報を省略して簡単な記載に留めるといった場合もあります。
プロジェクトマネージャーの職務経歴書に関するよくある質問
プロジェクトマネージャーの職務経歴書に関するよくある質問と回答を紹介します。IT業界は転職する人が多い傾向があるとはいえ、何度も転職している人は少ないでしょう。そのため、職務経歴書の作成方法について疑問が出てくるかもしれません。職務経歴書の作成方法に絶対的なルールはありませんが、ある程度優良なノウハウはあるので把握しておいてください。
Q1. 職務経歴書でプロジェクトを省略していいですか?
基本的にはプロジェクトは省略せずに記載した方が良いです。ただし参画したプロジェクトの数が多すぎる場合や、超短期間のみ参画したプロジェクトなどがある場合は例外的に省略した方が良い可能性もあるでしょう。
Q2. 職務経歴書は手書きで作ってはダメ?
職務経歴書は手書きで作っても問題はありませんが、あまりおすすめではありません。手書きだと手間がかかり、また採用担当者によっては非効率なことをする人という印象になるでしょう。少なくとも、手書きで手間をかけたことが評価されるとは考えにくいです。
Q3. 職務経歴書はすべてを書くべきですか?
参画したプロジェクトが多い場合は省略しても良いですが、在籍した企業はすべて書いた方が良いです。なぜなら、省略すると経歴詐称になる可能性があるからです。経歴詐称が疑われると、不採用になる確率はかなり高まるでしょう。
まとめ
プロジェクトマネージャーとしての転職を成功させるためには、システムエンジニアなどの職種を経験しつつ意識的に必要スキルを習得し、その後転職活動を行う流れが一般的です。プロジェクト内でリーダーポジションを経験するような努力は当然有効なのですが、その経験をいかにアピールするかも採用可否に大きく影響します。
職務経歴書は単に事実を記載すれば良いわけではなく、重要なアピール要素になります。ただしフォーマットや記載すべき内容を無視して情報量を増やせば良いわけではなく、サンプルを知ったうえでバランスを取る必要があるでしょう。
今回紹介したような内容を踏まえて職務経歴書を作成し、その後面接での反応などを見つつ随時更新していくようにしてください。
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