難関とされるプロジェクトマネージャ試験に合格するための対策方法を身につけようプロジェクトマネージャ試験(IPA)の難易度について

最終更新日:2021年4月20日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

プロジェクトマネージャとは、システム開発のプロジェクトを統括する責任者のこと。予算やスケジュール管理のほか、人員の選定や成果物に対する評価なども行います。 プロジェクトマネージャとして働く人の中には、プロジェクトマネージャ試験の受験を考えている方がいるかもしれません。

プロジェクトマネージャ試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する試験のこと。この記事では、プロジェクトマネージャ試験の内容と難易度について説明します。

1. プロジェクトマネージャ試験とは

プロジェクトマネージャ試験(※1)とは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が年に1度実施される試験です。例年4月の第3日曜日に行っています。

プロジェクトマネージャ試験の受験対象者は、システム開発のプロジェクト責任者として予算や納期、品質などの管理を行う人。責任者としてプロジェクトを成功させるとともに、メンバーを成長させたい方に適した試験となっています。

プロジェクトマネージャ試験は4部構成になっており、それぞれの解答時間は午前Ⅰ50分(四肢択一)、午前Ⅱが40分(四肢択一)、午後Ⅰが90分(記述式)、午後Ⅱが120分(論述式)です。

プロジェクトマネージャ試験に合格するには、4つの試験でそれぞれ60%以上の正答率が必要になります。

※1 IPA(情報処理推進機構)「プロジェクトマネージャ試験(PM)」(2021年4月15日アクセス)

プロジェクトマネージャ試験の当日の流れ

IPAにプロジェクトマネージャ試験の出願を済ませると、試験日までに自宅に受験票が届けられます。受験票には、試験が実施される試験会場や受験番号などが記載されており、試験当日は記載されている試験会場で受験します。

さきほど紹介したように、プロジェクトマネージャ試験は午前に2部、午後に2部の4部構成となっています。午前Ⅰは9:30から10:20分までの50分、午前Ⅱは10:50から11:30までの40分、午後Ⅰが12:30から14:00までの90分、午後Ⅱが14:30~16:30までの120分の試験です。午前Ⅱ試験と午後Ⅰ試験の間に1時間の休憩時間があるため、そこで昼食を取ると良いでしょう。

午前の試験は試験時間が短いため試験中の途中退室はできませんが、午後の試験では途中退室が認められています。一度途中退室してしまうと、その時間の試験には復帰できないため注意が必要です。

特に午後試験は長文を読んでの記述式の試験であり、試験中に疲れを感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし試験終了まで集中力を切らさず小論文を書ききることができれば、合格も見えてくるはずです。1年に1回しか実施されない試験ですので、試験当日はベストな状態で受験できるように体調を整えましょう。

2. プロジェクトマネージャ試験の難易度

プロジェクトマネージャ試験は、IPAの「試験要綱・シラバス など」(※2)によると、情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4に位置づけられています。午前試験はマークシート式ですが、午後の試験は記述式での解答となるため、適当に書いて合格できるような試験ではありません。問題文も長文なので、読解力も必要です。

午後Ⅱ試験は120分と長く感じますが、問題文を読みながら文章を書いて解答するため、試験対策が不十分だと全く時間が足りなかったり、何も書けずに試験時間が終わったりしてしまうこともありえます。とにかく試験対策として文章を書く練習をしておかないと、試験の難易度は非常に高く感じられるでしょう。

IPAの公式HPには、プロジェクトマネージャ試験の過去問や解答を掲載しているほか、記述・論述式の問題に対する講評が記載されています。試験勉強を進める際は、講評を参考にしながら過去問に何度も取り組むことで力をつけられるでしょう。

※2 IPA(情報処理推進機構)「試験要綱・シラバス など」(2021年4月15日アクセス)

試験の合格率

プロジェクトマネージャ試験の合格率はIPAのプロジェクトマネージャ公式サイト(※3)によると、令和2年度の試験では、15.1%でした。試験の合格率は例年15%程度であり、非常に難しい試験であると言ってよいでしょう。受験者数は例年1万人前後なので、1回の試験での合格者は1500人程度です。

※3 IPA(情報処理推進機構)「プロジェクトマネージャ試験(PM)」(2021年4月15日アクセス)

勉強時間の目安

プロジェクトマネージャ試験の合格に必要な勉強時間は、受験者がもともと身につけているスキルによって大きく異なります。すでにプロジェクトマネージャの仕事をしていたり、システム開発の従事者であったりする場合でも、最低50時間程度の勉強時間が必要だと言われています。

しかし、そのようなバックグラウンドがない方の場合、長い人では300時間以上の勉強をして試験に挑んだ方もいらっしゃるようです。

プログラミング経験者やシステム開発に従事している方は、もともとの知識を活かしながら、試験合格に必要な知識を追加したり、知識を補強したりしながら勉強するため、トータルでの勉強時間は短くなる傾向があります。

また午後試験は記述式での解答となるため、プロジェクトマネジメントの知識に加えて、長文を読んで文章を書くトレーニングも必須です。このようなトレーニングに必要な時間を数値で表すのは難しいのですが、自分で文章を書くだけでなく、第三者にチェックしてもらう時間も勉強時間に含めるのが適切でしょう。

3. プロジェクトマネージャ資格を取得するメリット

プロジェクトマネージャ資格は試験範囲が広く難易度も高いため、合格するためには覚悟を決めて、それなりに勉強しなければなりません。試験を受験して合格すれば、さまざまなメリットを得られるのも事実です。ここではプロジェクトマネージャ資格を取得する主なメリットを3つご紹介します。

PMとしての知識を客観的に示せる

プロジェクトマネージャ資格の取得によりPM(プロジェクトマネージャ)としての知識を客観的に示すことができます。プロジェクトの数だけプロジェクトマネジメントの方法があるため、どんなプロジェクトでも必ず対応できると言い切れるようなスキルレベルを表すことは困難です。

しかしプロジェクトマネージャ資格を取得することで、一定レベルのプロジェクトマネジメントスキルを満たしていることを証明できます。履歴書の資格欄にも「プロジェクトマネージャ試験合格」と記載するだけでもそれなりの説得力はあります。このようにプロジェクトマネージャ試験に合格することで、プロジェクトマネジメントに必要な知識を保有していることを客観的に示せるのです。

転職に有利になる

プロジェクトマネージャ資格を取得すれば、転職にも有利になるでしょう。特にIT業界ではシステム開発やネットワーク構築の実務スキルが重視される傾向があります。しかし大規模な開発においては、複数のエンジニアを取りまとめてプロジェクトを推進していく人材が求められます。

エンジニアとしては優秀でも、プロジェクトマネジメントに適性があるとは限りません。プロジェクトマネジメントにはエンジニアとは異なるスキルが求められるからです。

そのようなエンジニアであっても、プロジェクトマネージャ資格を取得すれば、プロジェクトマネジメントのスキルを身につけられるきっかけになります。エンジニアとしてのスキルに加えて、プロジェクトマネージャ資格の合格をアピールできれば、転職活動時に高く評価される可能性は十分にあります。

年収アップやキャリアアップに繋がる

プロジェクトマネージャ資格を取得すれば、年収アップやキャリアアップにつながる可能性もあります。可視化しにくいプロジェクトマネジメントのスキルですが、プロジェクトマネージャ資格の取得はスキルを証明する数少ない手段の一つです。

たとえプロジェクトマネジメントが未経験でも、プロジェクトマネージャ資格を所有していれば、マネジメントを依頼される契機にもなり、それによって年収アップやキャリアアップを実現するためのきっかけにもなるでしょう。

4. プロジェクトマネージャ試験の対策方法

プロジェクトマネージャ試験の対策方法には、独学で勉強する方法と、民間の講座を受講して学習する方法の2つに分けられます。まずは独学で勉強する方法からご紹介します。

独学で勉強する

プロジェクトマネージャ試験を独学で勉強する方法をご紹介します。

参考書・過去問をひたすら解く

プロジェクトマネージャ試験はIT業界では有名な国家資格なので、試験対策のための書籍がいくつか販売されています。特に午前の問題はマークシート形式であり、過去に出題された問題と類似する問題が繰り返し出題される傾向があります。

具体的な勉強方法として、まずは参考書で知識をインプットし、それから過去問を繰り返してアウトプットを鍛えましょう。単純な方法ですが、とにかく過去問をひたすら解くことで、本試験に合格できる水準の知識を身につけられます。

例えば、参考書としては『情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版』や『令和03年 プロジェクトマネージャ合格教本』などがインプット教材として上げられます。

過去問対策としては、『2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題』が過去3年分の本試験の過去問を収録しています。

参考書・過去問はほかにもあるので、書店にて実際に内容を確認して、自分にとってわかりやすそうなものを選ぶと良いでしょう。

スマホのアプリを活用する

スマホアプリとして提供されているプロジェクトマネージャ試験の問題集がいくつか公開されています。特にマークシート形式の午前の問題では、アプリを使って問題に解答するだけで、正解した問題と間違えた問題が記録されていくので、復習も容易です。価格も紙媒体の問題集より安価なものが多いですし、スマホだけで手軽に学習できるため、ぜひ活用することをおすすめします。

「小論文」対策もしておく

プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱでは小論文が出題されます。これは課題が与えられて、自分自身の実務経験をもとに論述する試験です。120分間という試験時間で文章をまとめて記述しなければなりません。

プロジェクトマネジメントの知識に加えて、文章を書くスキルが求められます。プロジェクトマネージャ試験の合格には、午後Ⅱの小論文でAランクの評価が必要です。小論文の攻略がプロジェクトマネージャ試験の合格には欠かせないのです。

市販の書籍では『プロジェクトマネージャ合格論文の書き方事例集 第5版』が小論文対策の定番です。小論文対策として何から始めたらよいのかわからない方のために、30本の論文事例をもとに、小論文を書くトレーニングができます。

午後Ⅰ対策・午後Ⅱ対策を個別に強化したい方は、『プロジェクトマネージャ 午後1 最速の記述対策 2021年度』や『プロジェクトマネージャ 午後2 最速の論述対策 2021年度』の2冊が良いでしょう。それぞれ午後Ⅰと午後Ⅱの出題の傾向をわかりやすく解説されており、初学者の方におすすめです。

講座を受講する

プロジェクトマネージャ試験対策を目的とした通信講座もあります。独学に比べると高価ですが、体系的かつ網羅的に学習したい方や、お金をかけてでも合格したい方にとっては、講座の受講は選択肢の一つになるでしょう。

eラーニングによる学習では自分の好きな時間に学べますし、模擬試験を受験することで、ほかの受験者との比較で自分のスキルがどの程度なのか知ることも可能です。特に独学が難しい小論文対策では、プロの講師による採点サービスが利用できる講座もあり、ぜひ活用したいところです。

5. まとめ

プロジェクトマネージャ試験は簡単に合格できる資格ではありませんが、勉強を続けて着実に知識を定着させていけば、一度の受験での合格も不可能ではありません。プロジェクトマネージャ試験は1年に1度しか受験できません。しっかりと試験対策をして合格を目指しましょう。

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

プロジェクトマネージャー(PM)の求人・転職一覧