未経験からJavaエンジニアに転職するには?求人例なども紹介

最終更新日:2024年12月5日

本記事では、Javaを扱う仕事に転職したいと考えている未経験者の方に向け、Javaのスキルを身につけJavaエンジニアになるための方法を紹介します。Javaを学ぶことで得られるメリット、Javaエンジニアの平均年収やキャリアパス、需要についても紹介しますので、キャリアパス検討の参考にしていただけます。

プログラミング未経験からJavaを学び、エンジニアになりたいという人は珍しくありません。Javaのスキルをもつエンジニアを求めるニーズは高く、実務経験がなくても知識やスキルがあれば採用を検討する企業も多いです。本記事などを参考にして、ぜひJavaエンジニアにチャレンジしましょう。

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この記事のまとめ

  • Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語で、長年いろいろなプロジェクトで使われ続けている
  • Javaの学習環境は充実していて、書籍だけでなく動画コンテンツ、プログラミングスクール、ネットなどの情報から学習できる
  • Javaはライブラリやフレームワークが豊富で、これらの使い方をマスターすることで開発が圧倒的に効率化される
  • Javaエンジニアは需要が高く求人も多いため、中には未経験者を歓迎している求人もあり、未経験からなることも可能といえる

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未経験でもJavaエンジニアになれる?

未経験からJavaエンジニアになることは可能です。未経験と言っても、Javaを主に扱うエンジニア業未経験の場合とプログラミングも未経験な場合がありますが、いずれもJavaエンジニアになることが可能といえます。

ITエンジニアの人材不足を背景として、多くの組織がJavaエンジニアを求めている状況です。未経験からでも適切な求人選びやスキル習得をすることでJavaエンジニアになることが可能となります。

Javaのスキルを求めている企業が多く就職の門戸が広い

Javaのスキルを持った人材を求めている企業は多く、プログラミング言語のなかでもニーズが高いとされています。多くの企業がJavaエンジニアを探していますが、経験者だけではニーズが充足せず、実務経験がない人にも門戸が広がっている傾向です。それぞれの求人により未経験の定義が異なり人材に求められるスキルや経験は異なるため、未経験からJavaエンジニアを目指す場合はよく確認して応募しましょう。

年齢が上がると転職のハードルも上がる

未経験者も受け入れている求人では、学歴や年齢も不問な場合が多いです。しかしながら、条件に提示されていなくても企業側は長く活躍できる人材を求めています。したがって、未経験で年齢が上がった場合には転職のハードルは高くなります

未経験の人材を獲得した場合、企業は教育して活躍できるスキルを身につけさせることが必要となります。教育には人的リソースと時間がかかるため、企業としては教育に投資したコストは可能な限り回収したいところです。

コストを回収するためにはエンジニアができるだけ企業で長く活躍することが望ましく、したがって、長期的な活躍が期待できる若い人材の方が望まれることが多くなります。未経験者を受け入れている求人では、経験者を採用する場合よりも教育コストがかかるためその傾向は顕著です。

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そもそもJavaエンジニアとは

Javaエンジニアとは、プログラミング言語「Java」を用いてITシステムやアプリケーションなどのソフトウェア製品の開発、運用などを行うエンジニアです。所属する組織や携わるプロジェクトにより設計、開発、テスト、運用保守など携わる工程は異なります。Javaによるプログラミングスキルをはじめとしたソフトウェアの設計、開発スキルや周辺技術に関する知識などが必要となります。

Javaは国内外で広く普及しているため、Javaエンジニアを求める現場も多いです。

以下では、Javaの特徴や活躍領域などを紹介します。Javaエンジニアは知っておくべき基礎的な知識ですので、目指している方は確認しておきましょう。

Javaの特徴

Javaは数あるプログラミング言語の中でも知名度が高い言語であり、汎用性の高さからさまざまなシステムの開発に用いられています。最近はPHPやRubyなどJavaよりも新しい言語が使用される機会も増えつつありますが、未だに根強い需要があり、中途採用の求人数やフリーランス向けの案件数も非常に多いです。

以下では、なぜJavaは人気があるのか、特徴を解説します。

関連記事:Javaとは?特徴や学習方法などをわかりやすく解説

オブジェクト指向型のプログラミング言語

Javaは、オブジェクト指向型のプログラミング言語です。オブジェクト指向とは、プログラム内の要素をオブジェクトというまとまりで扱い、オブジェクト間でデータをやりとりしたり、機能を呼び出し合ったりすることでプログラムを構築する考え方です。

オブジェクト指向に沿って設計されたプログラムは、オブジェクトごとに独立して作成できるため、開発を分担することが可能です。したがって、大規模なプロジェクトの開発などに適するというメリットがあります。

歴史が長く、フレームワークが豊富

Javaは長い歴史を持つプログラミング言語で、90年代から使用されているので30年近く多くのシステムを支えています。歴史が長い分学習教材や情報も多く、またフレームワークなどの機能も豊富に作られ続けています。

フレームワークはプログラミングを行う際の土台になるもので、開発効率の向上やプログラムの品質向上に役立ちます。Webアプリケーションなどでは、フレームワークを用いて開発を行うのが一般的です。

OSを選ばず動作可能

Javaは特定のOS上で動作するのではなく、Java仮想マシン(JVM)上で動作する設計です。そのため、OSの種類に関わらず、JVMが動く環境を用意できればJavaを動かすことができます。たとえばWindowsのパソコンで開発したJavaシステムをMacやLinuxで簡単に動かせるので、利便性が高いです。

Javaエンジニアが活躍する業務領域

Javaは開発対象とするシステムが幅広いので、Javaエンジニアの業務領域も多様です。言い換えれば、Javaのスキルを身に付けたエンジニアはいろいろなところで活躍できるということです。ただしそれぞれのシステムの設計や使われているライブラリなどは異なるので、Javaのスキルを土台として各システムのことも学ぶ必要があります。

具体的にどのような業務領域があるのかご紹介します。

Web系サービスの開発

Javaエンジニアの主な業務領域の一つとして、Web系サービスの開発があります。JavaはWebアプリケーションの開発に広く使われており、大規模で複雑なWebアプリケーションの開発にも適しています。

Webアプリケーションの開発では、Javaはサーバーサイドのアプリケーション実装に利用されることが一般的です。サーバーサイドは、Webアプリケーションの動作に必要な演算処理やデータ処理を行い、サーバー上で動作します。Javaを使用することで、処理速度の向上やセキュリティ向上を図ることが可能です。

Webアプリケーション開発では、多くの場合、フレームワークを使用して開発を行います。Javaには、Spring FrameworkJavaServer Facesなどのフレームワークがあり、これらを使用することで、開発が効率化します。

業務系システムの開発

Javaでは業務系システムの開発も可能です。業務系システムとは、企業の業務で使用するシステムです。たとえば、会計システム、販売・在庫管理システム、銀行のオンラインバンクなどがあります。

これらのシステムは企業の中心業務に使われるため、非常に重要で、高い品質が求められます。Javaはオブジェクト指向という特徴により業務系システムで主要言語といえるほど人気があります。

なお、業務系システムは用途を示す名称であり、Webなどの技術的な分類ではありません。したがって、Webアプリケーションの業務システムも存在します。

スマートフォンアプリケーションの開発

Javaではスマートフォンアプリケーション開発も可能です。モバイルOSの中でもAndroid向けのアプリ開発で主に使用されます。スマホアプリの開発では、Javaに加えて、Android SDK、Android Studio、Gradleなどのツールを使用することが多いです。これらのツールを使用することで、開発が効率化されます。

スマホアプリ開発は、プログラミングだけでなくUI/UXデザイン、データベースの設計、APIの統合など多くのプロセスがあります。Javaエンジニアは、プログラミングだけではなく、開発プロセスすべてに携わり、スマホアプリの要件を理解したうえで開発を進めるポジションです。

スマホアプリ開発に携わるJavaエンジニアは、最新の技術やトレンドにアンテナを張ってスキルを吸収する必要があります。スマホアプリ市場の技術変化は特に激しいので、この点はあらかじめ知っておいた方が良いでしょう。

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Javaエンジニアの需要と将来性

2024年時点でレバテックキャリアに掲載されている求人数を、職種・プログラミング言語別で見ると、上記ランキングの通りJavaに関連した求人が最も多く、現時点でも非常に高い需要が伺えます。

2024年11月19日時点でレバテックキャリアに公開中の言語「Java」の求人・転職情報は、9,089件存在します。このうちフリーワード「未経験」に該当するのは945件でした。Javaエンジニアへの確実な需要の存在と未経験からの転職者への需要も存在していることを裏付ける情報といえます。

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Javaからほかの言語に置き換えられるケースも増えていますが、Javaはビッグデータや人工知能など最新技術の開発でも使用されることもあり、また今後の将来性も望めるでしょう。

さらにJavaには多くのライブラリやフレームワークが存在するため、言語としての開発環境が整っていることも継続的に利用される理由となり、需要を支えると考えられます。

関連記事:Javaの将来性は?需要が高い理由や平均年収も紹介

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未経験者がJavaエンジニアとして転職するためのポイント

未経験者がJavaエンジニアとして転職するために重要なポイントとして、求人の選び方とスキルを示せるポートフォリオの作成、転職エージェントの活用、Javaに関するコミュニティに参加してスキル向上を図ることなどがあげられます。

未経験可の求人を選んだ場合にも他の志望者との比較はされるため、一定の知識獲得とポートフォリオによるスキルの証明は、転職に向けて重要です。また、IT業界やJavaエンジニアに関する知識が少なく転職に向けてサポートを受けたい場合には、転職エージェントを利用することも有効な方法です。

以下では、ポイントについてより詳しく説明します。

関連記事:Javaエンジニアが転職するときの6つのポイント!求人例も紹介

未経験可の求人を探す

未経験からのJavaエンジニアへ転職をする場合、Javaエンジニアとしての経験がある志望者や他のプログラミング言語での経験があるエンジニアとは差がある状態です。したがって、単純にJavaエンジニアとしてのスキルを問われる求人に応募すると非常に不利な条件となります。

この問題への対処となるのが、「未経験可」の求人を探すことです。未経験可であることを示している求人は、人材のポテンシャルを評価し、今後の成長を見込んで採用しています。現状のスキルで比較される部分は少ないため、未経験からの挑戦がしやすいです。

ただし、未経験可の求人でも、何の準備もせずには採用されません。Javaに関する知識とスキルの習得に取り組み、実務で活躍するという熱意は最低限示す必要があります。

未経験の状態から独学でスキル習得を図った場合には、実務で活躍できるレベルまで到達するには時間がかかります。スキル不足をカバーするためには、入社後の研修などのサポートがあるかどうかも確認しておきたいポイントです。

ポートフォリオの制作に力を入れる

プログラミング言語に関する知識やスキルを言葉で伝えることは容易ではありません。選考や面接でスキルについての質疑にうまく答えられないこともありえます。転職においてプログラミングのスキルを示せる方法として人気があるのが、ポートフォリオを用意して選考や面接時に提示することです。

ポートフォリオはクリエイターが自分の実績を示すための作品を意味し、クリエイターの転職では重要な評価要素です。エンジニアの転職でも同様に、これまでのプログラミングの学習状況をまとめた資料や作成したプログラムを示すことで、言葉では伝えずらいスキルを明確に示すことが可能です。

Javaエンジニアになるための知識やスキル獲得へ取り組んでいることが前提です。

転職エージェントを活用する

未経験からの転職を成功させるための方法の一つが転職エージェントの利用です。転職エージェントを用いて転職することのメリットは複数存在します。

代表的な理由の一つにあげられるのが、エンジニアに合った求人を探して紹介してくれることです。未経験からの転職の場合、志望先の業種や業界について詳しくはないことが多いです。転職エージェントは、企業や求人を多く見てきており、志望者の適性も考慮して求人選びのサポートをしてくれます。また、非公開の求人情報を持っている場合も多く、エージェント経由でなければ知ることもできない求人を見つける機会を得られることもメリットでしょう。

さらには、転職エージェントによっては転職活動における職務経歴書の作成支援、面接の練習などのサポートを行っている場合もあります。自分では気づきづらい問題を外部からの視点でチェックしてもらえるため有用です。

Javaに関するコミュニティに参加してみる

Javaエンジニアの集まるコミュニティに参加してみることも、未経験からの転職には役立ちます。

メリットの一つは、Javaエンジニアのリアルな状況を知ることができるという点です。実際に利用されている技術、労働状況、トレンドなどを知ることで転職活動に活かせます。

また、人脈を広げる上でも有用です。すぐにビジネスに役立つ人脈とは限りませんが、技術的な問題や転職活動での問題を相談する相手を見つけられるかもしれません。実際に活躍しているエンジニアから刺激を受けられるため、モチベーション維持にも有効です。

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未経験可のJavaエンジニアの転職求人例

レバテックキャリアのJavaエンジニア求人データを参考に、未経験可の求人例をご紹介します。

以下に紹介するのはJavaの未経験可の求人のごく一部の求人です。類似する案件は多々あります。具体的な案件を把握するというよりは、どのような案件があるのか傾向を把握しておいてください。求められるスキルや知識などは他の求人でも共通する場合が多いため、Javaエンジニアを目指すために役立てましょう。

JavaによるECサイト開発などに携わるエンジニア

JavaによるECサイトなどの開発を行うエンジニアの求人例です。実務未経験者や第二新卒を歓迎する求人であることが特色です。

【業界】
IT・通信、インターネット/ソフトウェア

【業務内容】
以下のようなプロジェクトの中から、自身の希望や今後のキャリアアップに沿って決定
・クライアント側の開発/PHP、Ajax、JavaScript、HTML5、Dash、CSS
・マイグレーション/MySQL、Oracle
・社内管理システムの開発/C# (.NET)、 Microsoft SQL Server、ASP
・システム共通基盤(統合型フレームワーク)システムでのカスタマイズ、システム導入サポート等要件定義~導入サポートまでー連の業務
・バックエンドシステムの開発/PHP、Perl、Linux、RDBMS(Oracle)
・画面~クライアント側の開発/PHP、Ajax、JavaScript、HTML5、Flash、CSS
・社内管理システムの開発/C# (. NET)、 Microsoft SQL Server、ASP

【応募要件】
・言語問わず開発業務を1年以上経験している方
※実務未経験・第二新卒の方も歓迎

【マインド】
・自ら考え行動できる方
・成長意欲や向上心が強い方
・個人ではなくチームで仕事ができる方

【想定年収】
450~800万円

Javaなどを用いたソフトウェア開発業務を行うエンジニア

Javaなどを用いてソフトウェア開発業務を行うエンジニアの求人例です。未経験者でも歓迎している点が特色です。

【業界】
IT・通信、SIer

【業務内容】
ソフトウェア開発業務を行います。
対象の工程は設計(基本〜詳細)/開発/テスト/保守・運用です。
利用する技術はJava/C言語/C++/C#/.NET/Python等など。
OJTによるサポートを受けながら業務に携わっていただきます。

【応募要件】
・プログラム開発経験(言語不問)
・各種オフィスソフト操作スキルをもつこと

【想定年収】
320~670万円

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エンジニアの勤務スタイルと就活時の特徴

エンジニアの勤務スタイルは主に「客先常駐」「自社開発」の2つです。これについてはJavaだけでなくほかのプログラミング言語でも同じです。一部の企業ではリモートによる勤務を取り入れている場合もありますが、未経験からの転職の場合は最初は周囲のサポートを受けながら就業するため、すぐに適用されることはないでしょう。

ここでは、この2つの勤務スタイルの違いと、就活難易度について紹介します。

客先常駐の案件は割合として多く狙いやすい

客先常駐とは、業務委託を受けたプロジェクトの契約先の企業に出勤し、システム開発やサービスの運用を行う働き方です。プロジェクトの期間によって違いますが、数ヶ月~数年のスパンで常駐します。人材不足が目立つ業界なので、就職のしやすさという観点では狙い目です。

自社開発の未経験Javaエンジニア募集は比較的難しい

自社で開発したサービスやソフトウェアがある企業で、社内の開発エンジニアとして働きます。基本的に勤務先の変更がないことや、自社のプロダクトとして開発後もアプリケーションの行く末を見られることがメリットに挙げられます。客先常駐よりも案件が少なく人気が集中しやすいので、就職難易度は高いです。

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未経験者がJavaのスキルを身につけるための勉強法

Javaのスキルを身につけるための勉強方法は複数あります。またどこから手をつけるべきかは現状のスキルや経験によって変わってくるでしょう。自分に合ったところから、自分に合った方法で始めると良いです。明らかに誤った方法で勉強してしまうとスキル習得が遅くなりますが、そうでない場合は勉強法に大きな優劣はなく、自分が継続できる方法で継続することが重要です。

以下では、未経験者がJavaのスキルを身につけることができる学習方法について説明します。

関連記事:JavaScriptの勉強方法は?初級~中級者向けサイト14選

エンジニア自体が未経験の場合はITの基礎知識から学ぶ

エンジニアの経験がない場合、Javaを学ぶ前にまずITの基礎知識を身につけましょう。エンジニアとして転職を考えているなら、ITの基礎知識がないと、仕事場で飛び交う単語を理解できません。

コンピュータの基本的な原理やインターネットをはじめとしたネットワークの仕組みなど、ITリテラシーと呼ばれる範囲から学習する必要があります。ITパスポートなどの資格試験を目標として学習すると効率的です。

Javaの基礎的な知識を学ぶ

Javaの概念や基礎知識を学ぶ場合は、以下のようなJavaの入門書から学習をはじめるとよいでしょう。

また、Web上のテキストや動画でJavaを学習できるWebサービスもあります。Webコンテンツによる学習のメリットは、気軽に始めることができ、実際に手を動かしながら理解していけることです。無料で利用できるサービスもありますので、どんな内容が学べるかをチェックしてみてください。

Java未経験者におすすめの書籍

『Javaの絵本 第3版 Javaが好きになる新しい9つの扉』(翔泳社、アンク)
「プログラミングとはなにか」という初歩から紹介されており、基礎的な内容で構成されています。イラストを多く取り入れているため視覚的に理解でき、初心者でも読み進めやすい入門書です。

『スッキリわかるJava入門 第4版 (スッキリわかる入門シリーズ)』(インプレス、中山 清喬・ 国本 大悟)
Javaの基礎から、初心者が理解の難しいオブジェクト指向までを紹介しており、Javaプログラミングの疑問が解明できる入門書です。実際にプログラムを書いて動かすための、学習環境も提供しているため学習初期のつまづきを避けることができます。

Java未経験者におすすめの学習サイト

Progate
イラストを中心としたスライドを用いて学習し、ブラウザ上でプログラムを動かして理解を深められるプログラミング学習サイトです。Javaのレッスンもあります。環境の用意が不要で、無料からコースが存在するため気軽にはじめることができます。

ドットインストール
動画を見て学習するサイトです。一つ3分と短いため、つまずかずに学習していくことができます。「Java入門」というJava用のレッスンもあります。

フレームワークについても覚える

Javaエンジニアはフレームワークを使いこなすことで、市場で需要のあるエンジニアになれます。フレームワークは、アプリケーションやシステムの開発効率を高めるツールです。Javaエンジニアが開発するアプリケーションには、高確率でフレームワークが使用されています。Javaフレームワークの具体例としてSpringが挙げられ、Webアプリケーション開発で使用されることが多いです。

実際にプログラムを書く

Javaの基礎を一通り学んだら、テキストのサンプルなどを利用して簡単なプログラムを作成してみましょう。理解していたつもりでも、実際に手を動かしてみると、自分が理解できていない部分が明確になります。間違えながら、調べてプログラムを書くことで、実践的なスキルを身につけられます。

スクールで勉強する

Javaを学習することのできるプログラミングスクールを利用するのも学習方法の一つです。

スクールを利用した学習のメリットとしては、スクールの持つノウハウが詰まったシラバスに沿って学習ができることです。効率的に短期間でスキルを身につけるのに適しています。

また、講師などがいるため、学習上で発生した疑問を質問して解決できる点もメリットです。独学の場合に躓きやすいポイントを回避し、学習の躓きを防ぐことができます。

さらに集合型やオンラインでの教室型のスクールの場合には、同じレベルの学習をする仲間がいることもメリットとなります。意見の交換により知識が深まり、お互いの存在が刺激となって学習のモチベーション維持にも役立ちます。

スクールを用いた学習はメリットも多いですが、コストが必要となることや学習時間をまとめて確保できることが前提となるため、注意が必要です。

資格試験に挑戦する

Javaを体系的に理解するには、専門資格の取得を目指すのも良いでしょう。資格の取得に向けた学習は、Javaの知識を体系的に整理して身につける機会となります。また、資格を保有していることにより一定の知識、スキルを示せるため、転職活動でもアピールポイントにできます。

以下では、Javaの未経験者の学習に役立つ資格を紹介します。

関連記事:Java資格の最新一覧と各試験の難易度やおすすめの書籍を紹介

Java未経験者の学習に役立つ資格

Javaには開発元のオラクルによるベンダー資格である「Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer:OCJP)」があり、Javaのバージョンアップに合わせる形で認定試験のバージョンも変更されます。

2024年11月20日時点では全レベルの揃っている最新のバージョンはJava SE 11 認定資格が最新です。また、資格はBronze、Silver、Goldの3段階のレベルが提供されており、それぞれ入門レベル、初級者向け、中上級者向けとスキルにあわせて段階的に取得することが可能です。

また、ITエンジニアとして幅広く基礎的な知識を身につけたい場合は、基本情報技術者試験の取得に向けた学習がおすすめです。エントリレベルのITエンジニア向けの試験であり、プログラミングだけでなくハードウェアやソフトウェア開発技法、プロジェクトマネジメントなど広範にわたる知識の獲得が可能です。

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Javaエンジニアの平均年収

レバテックキャリアに2024年11月19日時点で公開中の求人・転職情報から、Javaエンジニアの平均年収は約579万円と想定されます。(言語「Java」に該当する30件を抽出し、その平均年収より算出)

ただし求人・転職情報の年収レンジには幅があり、300万円程度の求人もあれば、1,000万円を超える求人もあります。同じJavaエンジニアでもスキルと経験によって年収が変わるので、自分の市場価値を判断し、必要に応じて年収交渉や転職を行うことも重要です。

Javaの求人・転職情報>

関連記事:Javaエンジニアの平均年収は?年収アップの方法や役立つ資格を紹介

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Javaエンジニアのキャリアパス

Javaエンジニアのキャリアパスの選択肢は複数あります。マネジメント職種、開発のスペシャリスト、他言語エンジニアなどのキャリアパスが挙げられるでしょう。どのキャリアパスが正解というわけではなく、自身の志向性や市場動向を考えてキャリアパスを選択することが重要です。

たとえばマネジメント職種を目指すのが正解のように考えている人も多いですが、性格的に合わない人は技術に特化してスペシャリストを目指すルートもあります。いずれにしてもスキル習得のための努力や市場リサーチを怠らず着実に取り組んでいけば、市場価値や年収はアップしていくでしょう。

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Javaに関するよくある質問

Javaに関するよくある質問と回答を紹介します。

Javaエンジニアになることの実現可否やJavaが人気の理由を知ることで、モチベーションアップや進路選択につながるでしょう。Javaは求人数が多く需要がありますが、プログラミング言語はJavaだけではないのでJavaが絶対的なものでもない点は注意が必要です。

Q1. 未経験でフリーランスJavaエンジニアになれますか?

実績や経験を重視する案件が多いため、未経験者では案件を獲得できない可能性が高いです。したがって、実務未経験でフリーランスのJavaエンジニアとして活動することは難しいといえます。会社員として経験を十分に積み上げた後に、フリーランスを目指すことをおすすめします。

Q2. 未経験からアルバイトでJavaエンジニアになれますか?

未経験可の求人もあるため、アルバイトとして働くことは可能です。未経験の場合、意欲やスキルを伝えるために、ポートフォリオを作成して応募することをおすすめします。アルバイトで働き始めたら、スキルを向上させることで、会社員のエンジニアへのキャリアアップが図れます。

Q3. Javaが人気の理由を教えてください

Javaの人気の理由として、汎用性の高さから多様な用途があること、大規模プロジェクトに適していること、ライブラリやフレームワークが充実していることなどがあげられます。Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーション、組み込みアプリケーションなどの領域で人気が高いです。

Q4. Javaはなぜ難しいのでしょうか?

Javaが難しいといわれる理由としては、コードの記述量が多いことや、オブジェクト指向などの言語仕様が挙げられるでしょう。どの言語と比較するのかによってJavaの難しいポイントは異なりますが、ほかの言語と比べて扱いやすい面もあれば難しい面もあるといえます。

関連記事:Javaが難しい理由とその解決策!キャリアパスや年収も解説

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まとめ

本記事では未経験からJavaエンジニアに転職・就職する方法やJavaのメリット、学習方法などをご紹介してきました。

Javaは用途が広く、大規模な開発に適した言語のため、日本国内でも広く普及したプログラミング言語です。現在でも需要が高く、未経験可の求人も存在しています。

他言語の経験者の方はもちろん、プログラミング未経験からでも目指せるのがJavaエンジニアです。Javaエンジニアをキャリアパスの一つとして検討してみることをおすすめします。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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