- サーバーエンジニアがきついと言われる理由と対処方法
- きついだけではないサーバーエンジニアのメリット
- サーバーエンジニアからのキャリアパスの例
- サーバーエンジニアからのキャリアチェンジの例
- サーバーエンジニアの需要・将来性
- サーバーエンジニアにおすすめの資格
- 転職を検討しているならエージェントの利用もおすすめ
サーバーエンジニアがきついと言われる理由と対処方法
サーバーエンジニアは、夜間の監視業務や緊急時の対応などが求められる職種です。一般的なITエンジニアとは仕事内容が異なるため、「きつい」と思われることが多くあります。
ここでは、サーバーエンジニアがきついと言われる主な理由と、対処方法を解説します。
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夜間・早朝を問わない障害対応の時間がきつい
サーバーに障害が発生すると、企業活動に大きな影響を及ぼします。企業活動を正常化し、適切にサービスを提供するためには、障害からの一刻も早い復旧が欠かせません。
そのため、サーバーエンジニアは深夜や早朝であっても対応する必要があります。1年365日、時間を問わずに障害対応を行わなければならないことは、サーバーエンジニアがきついと感じる理由といえるでしょう。
一方、障害対応などで予定外の出勤をした場合、多くの企業では代休を取得できます。生活リズムを整えるためにも、早めに休みを取得し、身体を休めることが大切です。
責任重大でプレッシャーがきつい
サーバーはシステムやサービスの根幹をなす重要な役割を担っています。そのため、サーバーに関する作業はミスが許されません。
コマンド一つひとつを念入りにチェックし、コマンドを打つ前後での差分を確認するなど、慎重な作業が要求されます。ミスをしないための手順作りがしっかりとなされていても、プレッシャーを感じやすい仕事です。
緊急時の対応など、自分の判断で仕事を進めなくてはならないときは、特に責任が大きいと感じるでしょう。
とはいえ、サーバーを直接触る重要な場面では、作業ミスを防ぐため、複数人で手順を確認しながら作業を進めていくのが一般的です。
サーバーの管理業務がきつい
サーバーに問題が発生した場合、すぐに対応しなくてはなりません。そのため、1日に何度も動作状況のチェックを行います。
こうしたサーバーの管理業務は単調になりやすく、人によっては毎日同じ作業を繰り返すことがきついと感じてしまうでしょう。また、作業中にやることがなく、つらいと感じるかもしれません。
企業によっては、隙間時間での学習などを認めている場合があります。サーバーの運用管理業務の合間に資格取得を目指すのもおすすめです。
なお、問題が発生した場合の対応(保守担当者への連絡など)は通常マニュアル化されており、担当者の負担が大きくなることはそれほど多くありません。
社員の負担を軽減するために、単純作業であるサーバーの管理業務は外注しているケースもあります。
夜勤がきつい
サーバーの運用は24時間365日(一部のメンテナンス期間を除く)続きます。サーバーが可動している間は監視業務が必要であるため、シフト制で夜勤が求められる企業がほとんどです。
監視業務以外でも夜勤は発生します。保守のための定期的なメンテナンスは、利用者の少ない深夜に行われることが一般的です。また、システムリリース後など不安定になりやすい数日間は、サーバーに付きっ切りとなるケースもあります。
夜勤は生活リズムが乱れやすく、つらいと感じる仕事の一つです。夜勤のあとは長めに休みを取れることも多いため、しっかりと身体を休めてストレスをためないように心がけましょう。
休日出勤がきつい
サーバーの監視業務を自社で行っている場合、土日や祝日にも勤務が求められることがあります。友人や家族と休みの予定が合わず、きついと感じる方もいるでしょう。
とはいえ、すべての休日がつぶれてしまうケースはほとんどありません。社内での調整が行われるのが一般的です。
サーバールームでの作業がきつい
サーバーエンジニアはサーバールーム内で作業をすることもあります。サーバールームはサーバーから出る熱への対策のため、空調が低く設定されています。
また、サーバーから出続ける音も不快に感じやすく、人間にとって快適に過ごせる場所ではありません。そのため、サーバールーム内での作業はきついと感じることもあります。
サーバールーム内で作業をする際は、上着や耳栓などを持参し、物理的に身体を守る工夫が欠かせません。
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きついだけではないサーバーエンジニアのメリット
夜勤の発生や責任の重さなどにより、サーバーエンジニアの仕事はきついと思われがちです。しかし、サーバーエンジニアの仕事ならではのメリットも数多くあります。
高い需要と安定性
デジタル化が進む現代において、サーバーエンジニアはなくてはならない存在です。縁の下の力持ちとして、企業のITインフラを整える役割を担います。そのため、市場価値が高く、将来的にも安定した需要が期待できるでしょう。
給与の高さ
サーバーエンジニアは専門性が高く、経験や技術力が評価に直結しやすい職種です。優れた技術があれば、高い給与を得られる可能性があります。また、経験を積んでスキルアップすることで、さらなる年収アップも期待できます。
リモートワークの可能性
サーバーエンジニアは技術的な職種です。そのため、リモートワークが可能な企業も多くあります(現場での保守・運用といった作業を除く)。ワークライフバランスを保ちたい方にとっては、働きやすい仕事といえるでしょう。
技術の最前線に触れられる
サーバーは企業活動の根幹を支える大切な役割を担っています。そのため、サーバーに関連する技術は日々進歩を続けています。効率的な運用を可能とするクラウドやコンテナ、脅威からサーバーを守るセキュリティ関連などが代表例です。
このように、最新のテクノロジーやツールを使用し、業界の最前線で働く機会が多いことは、エンジニアにとって大きなメリットといえます。
専門スキルやITに関する幅広い知識が身につく
サーバーエンジニアにはITに関連するさまざまな知識が必要です。たとえば、物理的なサーバーの設置方法、Linuxなどの各種OS、プロトコル、ネットワークセキュリティ、データベース管理などがあります。
業務を通じて、実践的な幅広い知識が身につくため、ITエンジニアとしての市場価値向上につながるでしょう。
キャリアパス・キャリアチェンジの選択肢が豊富にある
サーバーエンジニアの仕事で培ったスキルは、多くの業界や企業で活用できます。そのため、異なる業界や異なる職種への転職も可能です。
キャリアパス・キャリアチェンジの選択肢が豊富にあることは、さまざまなことにチャレンジしたいエンジニアにとって大きなメリットといえます。
関連記事:サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説
サーバーエンジニアからのキャリアパスの例
サーバーエンジニアからのキャリアパスとして代表的なのは「マネージャー」と「スペシャリスト」です。それぞれの仕事について詳しく解説します。
マネージャー
サーバーエンジニアとして一定のキャリアを積むと、マネージャーへキャリアアップできる可能性があります。
マネージャーの仕事は、サーバーの保守・運用のスケジュール構築や、そのための予算・人員の確保、サーバーを利用している各方面との調整などです。
サーバーに関する技術的な知識に加え、各種計画の策定・実行・管理などの能力、スタッフや関係者との円滑なコミュニケーションをとるためのヒューマンスキルが求められます。
スペシャリスト
マネジメントよりも技術に興味がある場合は、スペシャリストへの道もあります。スペシャリストは、技術的な面からチームをサポートする職種です。
サーバーを触ることは、責任重大でプレッシャーがかかります。特に、経験の少ない若手社員にとっては、荷が重く感じる作業です。そうした場面で、知識や経験が豊富なスペシャリストがいれば、社員の精神的な負担を軽減できるでしょう。
関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説
サーバーエンジニアからのキャリアチェンジの例
サーバーエンジニアの仕事で得られる知識は多岐にわたり、さまざまな方面へのキャリアチェンジが可能です。サーバーエンジニアからのキャリアチェンジの具体例を紹介します。
インフラエンジニア
サーバーや各種通信機器の機械的な部分に興味を持っている方であれば、インフラエンジニアへのキャリアチェンジが考えられます。
インフラエンジニアはサーバーだけではなく、通信やセキュリティなど総合的にITインフラの構築・保守に関わります。サーバーの選定や設置などに携わった経験やスキルは、インフラエンジニアの業務に活かせるでしょう。
セキュリティエンジニア
サーバーエンジニアにはセキュリティの知識も欠かせません。そのため、サーバーエンジニアを経て、セキュリティの専門家となるケースも多く見られます。
不安定な世界情勢によるサイバーテロの増加、ITに関するセキュリティ意識の高まりなどを背景に、セキュリティエンジニアの需要は年々高まっています。セキュリティエンジニアへの転職は、将来性の高いキャリアパスといえるでしょう。
クラウドエンジニア
近年では、多くの企業が各種サーバーのクラウド化を進めています。また、AWSをはじめとする各種クラウドサービスはさまざまな分野に進出しており、その流れは今後も続くと予想されます。
一方、AWSなどのサービスは専門用語が多く、使いこなすのは簡単ではありません。クラウドを使った経験やスキルがあるエンジニアの需要は高まり続けています。
ネットワークエンジニア
サーバーエンジニアとして仕事をするなかでは、ネットワークに関連する知識も身につきます。それを活かして、サーバーエンジニアからネットワークエンジニアに転職することも選択肢の一つです。
社内SE
サーバーエンジニアとして経験を積むと、OSなどの仕組みからプログラミングまで幅広い知識が身につきます。ITに関する全般的な知識を利用し、社内SEとして活躍するケースもあります。
多くの中小企業では、社内のIT人材として、サーバーの設計・構築から保守・運用、セキュリティ対策、ECサイトの構築まで幅広い知識を持つエンジニアを求めています。転職先として、IT関連ではない企業が見つかる可能性もあるでしょう。
サーバーエンジニアの需要・将来性
レバテックキャリアのサーバーエンジニアの求人数は、約540件あります(※2024年1月時点)。比較のためにアプリケーションエンジニアの求人数をチェックしてみると、約1,800件です。
アプリケーションエンジニアの絶対数が圧倒的に多いことを考えると、サーバーエンジニアの求人数540件は少ない数字ではありません。
また、IT業界において、サーバーはなくてはならないものです。そのため、サーバーの保守・運用スキルを持つエンジニアの需要は今後も続くでしょう。
さらに、先述した通り、サーバーエンジニアとしてさまざまなスキルを身につけ、キャリアチェンジするケースも考えられます。サーバーエンジニアそのものの需要に加えて、サーバーエンジニアからの多彩なキャリアチェンジの可能性をふまえると、将来性の高い職種といえます。
関連記事:サーバーエンジニアになるには|将来性やキャリアパスも紹介
サーバーエンジニアにおすすめの資格
サーバーエンジニアは知識やスキルが評価につながりやすい職種です。そのため、資格を取得して知識をアピールすることで、収入アップや良い条件での転職につながる可能性があります。サーバーエンジニアにおすすめの資格を3つ紹介します。
LPIC
LPIC(エルピック)は、ワールドワイドに実施されているLinux技術者認定試験です。古くからある試験で、IT業界では高い認知度を誇ります。
レベルは3段階あり、レベル1ではLinuxの基本操作やネットワークやセキュリティの基礎などが問われます。レベル2の出題範囲はカーネルに関するタスクや、システムのメンテナンスなど、さらに深い内容です。
サーバーエンジニアにとって役立つ内容であるため、これからサーバーエンジニアを目指す方や、Linux全般を体系的に勉強しなおしたい方におすすめです。
LinuC
LinuC(リナック)は、サーバーOSとして欠かせない、Linuxの技術者認定試験です。日本市場向けに作られていることがLPICとの大きな違いです。2018年スタートと歴史は浅いものの、実践的な試験内容で、高い存在感を示しています。
入門レベルからアーキテクチャの設計・構築ができるプロフェッショナルまで4段階のレベルに分かれており、徐々にステップアップできます。
試験は随時行われており、全国のテストセンターのほか、自宅や職場でのオンライン受験も可能。受験のハードルが低いことも魅力です。
AWS認定
AWS認定は、AWSに関連したスキルや知識を問う試験です。近年では多くの企業でAWSのクラウドサービスが利用されるようになったため、大きな注目を集めています。
AWSが提供するサービスは多岐にわたることから、AWS認定も複数のカテゴリーやレベルがあります。もっとも基本となる試験がAWS Certified Cloud Practitionerです。AWSのサービスの概要や用語などが問われます。
そのほか、ネットワークやストレージに関連した知識を問われるAWS 認定ソリューションアーキテクトや、AWS上でのワークロードのデプロイ、管理などに関する知識を問われるAWS 認定システムオペレーションアドミニストレーターなどから、興味にあわせて挑戦してみてください。
転職を検討しているならエージェントの利用もおすすめ
転職を検討しているエンジニアであれば、エージェントに登録するのもおすすめです。エージェントでは希望の条件にあった求人情報のみを提供してもらえるため、効率的に転職活動を進められます。また、一般に公開されていない求人情報を持っているケースも多く、思わぬ企業への転職が叶う可能性があるでしょう。
また、カウンセリングを通じて、客観的な視点で強みを見つけ出してもらえることもエージェントを利用するメリットです。これまでの経験をベースにサーバーエンジニアとして転職したい方は、ぜひ登録してみてください。
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