AWSエンジニアの年収は?将来性や年収アップのポイントも解説

最終更新日:2024年10月24日

近年、多くの企業でクラウドサービスの利用が進んでいます。数あるクラウドサービスのなかでもAWSは高いシェアを誇り、AWSを扱えるエンジニアの需要も伸びています。
AWSエンジニアとして働くためには、ITインフラの知識だけではなく、AWSに関する幅広い知識と高い専門性が必要です。需要があることから、高い年収が期待できるでしょう。
クラウドサービスの普及や、企業におけるオンプレミスからクラウドへの移行、AWSが利用される場面の増加によって、AWSエンジニアの需要は今後も高まっていくと予想されます。そこで本記事では、AWSエンジニアの年収や将来性、キャリアパスについて解説します。

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この記事のまとめ

  • 想定年収は450万~800万円と幅広く、AWSの経験だけではなく、その他のインフラ系の業務経験の有無も重要
  • 資格の取得や、マネジメントスキル・コミュニケーションスキルなどを身につけることでさらなる年収アップが期待できる
  • 今後オンプレミスからクラウドへの移行などでAWSの需要が高まることが予想され、将来性は高い

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AWSエンジニアとは

AWSエンジニアとは、Amazon社が提供するクラウドサービスである「AWS」を扱う技術者のことです。AWS上でのシステム開発から保守・運用まで、AWSエンジニアの業務内容は多岐にわたります。以下では、AWSエンジニアの仕事内容と求められるスキルについて解説します。

AWSとは

AWSとは


AWS(Amazon Web Service)とは、Amazon社が提供するクラウドサービスです。クラウドサービスはインターネットを経由してサーバーやデータベース、ネットワークなどのリソースを提供します。そのため、インターネットに接続すればどこからでも利用できます。

クラウドサービスを利用すると、自社内にサーバーやデータベースなどを構築して利用するオンプレミスと異なり、必要な機器の設置やスペースの確保が不要です。そのため、導入コストを抑えて環境構築を実現できます。また、CPUやメモリなどの必要なリソースの変更が柔軟にできるため、状況に応じた対応が可能です。

AWSはクラウドサービスの中でも実績が長いだけでなく多様なサービスを提供しており、世界No.1のシェアを誇っています。

AWSエンジニアの仕事内容

AWSエンジニアの仕事は、AWSの設計、構築、運用・保守の3つに大きく分類されます。

AWSの設計

AWSで動作するDBサーバー、Webサーバー、DevOps基盤、LDAPサーバー、仮想化基盤の設計など、AWSを使用した環境の設計を行います。
AWSの特性を理解したうえで、拡張性や可用性を考慮しながら、システムを最適化できるように設計しなければなりません。また、近年ではオンプレミスとクラウドを併用して運用する企業が増えているため、両者の連携運用にも配慮して導入計画を立てる必要があります。

AWSの構築

設計をもとに、AWSのさまざまなサービスを組み合わせて、AWSの環境を構築します。
AWSには、データベース、セキュリティ、コンテンツ配信など多数の機能が存在します。AWSエンジニアには、これらの機能を適切に組み合わせてスムーズな開発を行い、安定して運用できる環境を構築することが求められます。

AWSの運用・保守

構築したAWSの環境を実際に運用します。具体的な業務は、サーバー増設、機能のアップデート、動作やセキュリティの監視などです。
AWSエンジニアは、日々のメンテナンスや障害対応だけではなく、AWSのサービスから企業に必要なシステムを取捨選択し、業務効率化を図るために、システムを改善していく必要があります。

AWSエンジニアに求められるスキル

AWSエンジニアには、クラウドサービスや、AWSに関する知識はもちろんのこと、OSのインストールや、サーバーの移行、設計などの知識も必要です。さらに業務の幅を広げるためには、他にも習得しておきたいスキルがいくつか存在します。
以下では、AWSエンジニアに求められるスキルについて解説します。

クラウドサービスの基礎知識

クラウドサービスは、AWS以外にもGCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどがあります。AWS以外のクラウドサービスについても、それぞれの特徴を把握しておくと、他のクラウドサービスからの移行やサービスの選択・提案がスムーズに行えます。
また、従来使用していたインフラをAWSに置き換える場合、もともとハードウェアで使っていた機能をソフトウェアに置き換える仮想化技術も必要です。
これらの基本知識を理解しておくことで、ユーザーの要望に応じた適切なクラウドサービスを構築できます。

ネットワークの知識

AWSでは、ネットワークを通じてインフラの構築を行うため、LAN、Wi-Fiなどネットワークの基本的な仕組みを理解しておくことが不可欠です。
また、ネットワークレベルで不正アクセスを防止するファイアウォールや、不正な攻撃を検出・防御するIDSなどの設定技術があると、AWSを利用するネットワークのセキュリティ対策に活かせます。

ミドルウェアの知識

ミドルウェアでは、OSでは対応できない複雑な処理を行っています。データベースやLinuxなどのOS、アプリケーションサーバーを含むミドルウェアの知識があると、オンプレミスからクラウドへのミドルウェアの移行や、クラウド上でのミドルウェアのバージョンアップに対応できるなど、仕事の幅が広がるでしょう。

AWSを使ったインフラの運用・保守スキル

運用・保守では、セキュリティに関する知識も欠かせません。AWSでは、インターネットに接続した仮想サーバー上でさまざまなやり取りを行うため、悪意のある第三者によって情報が奪われたり、ウイルスなどの脅威にさらされたりする危険性があります。クラウドサービスを運営する企業がセキュリティ対策を行うだけではなく、クラウドサービスを扱うエンジニアもセキュリティに関する知識を身につけておくことが重要です。
また、オンプレミスで使用していたサーバーやソフトウェアをクラウドに移行したり、オンプレミスとクラウドを併用してシステムを稼働させたりする場合、オンプレミス環境の運用・保守のスキルが求められます。クラウドとオンプレミスどちらも扱えると、AWSエンジニアとしての価値が上がるでしょう。

関連記事:インフラエンジニアに求められるAWSスキルとは

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AWSエンジニアの年収相場

レバテックキャリアに掲載されている求人(※2022年12月現在)を例に、AWSエンジニアの年収について解説します。

【AWSエンジニア】クラウド環境に最適なシステムの開発・サービス運用/モダン環境/フルリモート

想定年収:600万~800万円

仕事内容:
・クラウド環境の設計/構築/運用
・セキュリティやマイグレーション、バックアップ構築 など
・必要な経験とスキル:
・インフラエンジニア(2年以上)の経験
・クラウド環境(1年以上)の経験

【AWSエンジニア】AWSを利用したインフラ設計・構築・運用保守

想定年収:550万~800万円

仕事内容:
・自社内またはプロジェクト先でAWSを利用したインフラ設計・構築・運用保守
・必要な経験とスキル:
・Linux/Windowsサーバーの設計、構築、運用、保守の経験
・AWSの利用(業務以外での利用経験も可)経験
・CloudFormation、Ansibleなどの構成管理ツールの利用経験
・ネットワークならびにTCP/IPについて、DNS、HTTPなどのプロトコルの基礎知識

【クラウドエンジニア】AWSパートナーで大規模プロジェクトに参画/全国フルリモート

想定年収:450万~650万円

仕事内容:
・AWSを活用したシステムの設計や構築
・必要な経験とスキル:
・インフラ/ネットワークエンジニア経験3年以上
・インフラ/ネットワークの下記いずれかの設計/構築経験があること
・ネットワーク(クラウド、データセンタなど)の設計/構築
・LinuxやWindows Serverなどのサーバーの設計/構築

求人例に基づく年収相場

紹介した3件の求人例を見ると、AWSエンジニアの想定年収は450万~800万円と幅広いです。
AWSエンジニアの求人は、設計・開発・運用のセットで募集されていることが多く、AWSの経験だけではなく、その他のインフラ系の業務経験が求められる場合もあります。
想定年収の上限を目指すためには、AWSに関する実務経験はもちろんのこと、サーバーやネットワークの知識など、インフラエンジニアとしての経験を活かして業務範囲を広げる必要があるでしょう。

他エンジニアとの年収比較

AWSエンジニアは、インフラの知識だけではなく、AWSの設計・開発・運用全般に関する幅広い知識と高い専門性が必要です。需要の高い職種である分、年収も他のエンジニアに比べて高い傾向があります。
以下は、レバテックキャリアに掲載されている求人の職種別年収相場です。


  • ・サーバー・ネットワークエンジニア:約400万~600万円

    ・セキュリティエンジニア:約500万~700万円

    ・クラウドエンジニア:約500万~800万円


関連記事:インフラエンジニアの年収は?|転職でキャリアアップするために知っておくべきこと

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AWSエンジニアが年収を上げるためのポイント

AWSエンジニアとして年収を上げるためには、いくつかのポイントがあります。

目標とキャリアパスを考える

AWSエンジニアとして成功するためには、明確な目標設定が不可欠です。自分がどのような分野やどういう役割を目指しているのか、キャリアパスを具体的に描くことが重要です。例えば、クラウドアーキテクト、データベース管理者、またはセキュリティスペシャリストなど、特定の専門分野を目指すことができます。目標を定めることで、必要なスキルや資格、経験を効率的に身につけることができます。

幅広いスキルと知識を身につける

AWSエンジニアとしての価値を高めるためには、幅広い技術スキルと知識を身につけることが大切です。例えば、クラウドコンピューティングの基礎から、ネットワーキング、セキュリティ、データベース管理、アプリケーション開発に至るまで、学ぶべきスキルは多岐にわたります。また、AWSのサービスやツールに関する深い知識も必要とされます。これらのスキルを身につけることで、より複雑で高度なプロジェクトに取り組むことが可能です。

最新の情報をチェックする

AWSは日々新しいサービスの提供やバージョンアップが行われているため、AWSエンジニアとして成功するためには、最新の技術動向やアップデート情報を常にチェックすることが重要です。ブログ、オンラインフォーラム、公式ドキュメント、セミナーなどを利用して、最新情報をキャッチアップしましょう。

AWS認定試験を受験する

AWS認定資格は、AWSエンジニアとしてのスキルを対外的に証明する手段の1つです。AWS Certified Solutions Architect、AWS Certified Developer、AWS Certified SysOps Administratorなど、様々なレベルと専門分野の資格があります。これらの試験に合格することで、自身のスキルを客観的に証明し、キャリアアップや年収アップに繋がる可能性が高まります。

AWS認定試験の詳細については、後の章でも解説します。

コミュニケーション能力を身につける

AWSエンジニアには、技術力だけでなくコミュニケーション能力も不可欠です。チームメンバーやクライアントと効果的にコミュニケーションを取り、プロジェクトの要件を正確に理解し、適切なソリューションを提案する能力が求められます。また、プレゼンテーションスキルや文書作成能力も、プロジェクトの成功に重要なスキルの1つです。

マネジメントを経験する

技術的なスキルに加え、プロジェクトマネジメントやチームリーダとしての経験も、キャリアアップには重要です。プロジェクトの計画、実行、監視、そしてチームの管理を経験することで、より大きな責任と高いポジションを目指すことができます。マネジメントスキルは、技術者としてだけでなく、管理者としての価値を高めます。

フリーランスで経験を積む

フリーランスとして働くことも、AWSエンジニアとしてのキャリアにおいて有効な選択肢です。様々なクライアントやプロジェクトに関わることで、幅広い経験を積むことができます。また、自分のスキルを市場価値に直接反映させることが可能で、年収アップに繋がることもあります。ただし、フリーランスとして成功するためには、自己管理能力やビジネススキルも重要です。

扱うソリューションを増やす

AWSエンジニアとしての価値を高めるためには、扱うソリューションの範囲を広げることが効果的です。AWSのサービスは日々進化しており、新しいサービスや機能を迅速に学び、プロジェクトに適用する能力が求められます。また、クラウド以外の技術領域にも目を向け、オンプレミス、クラウド問わず対応できるフルスタックエンジニアとしてのスキルを磨くことも、キャリアアップにつながります。

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AWSエンジニアの将来性

クラウドサービスを利用する企業の増加に伴い、AWSエンジニアの需要も高まると予想されます。
以下では、AWSエンジニアが必要とされる背景について解説します。

クラウドサービスの普及

総務省が発表した「令和4年通信利用動向調査」によると、2021年時点で、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は、70.4%となっています。2019年度の64.7%から年々増えており、今後も多くの企業においてクラウドサービスの導入が進むでしょう。

オンプレミスからクラウドへの移行の増加

政府は、2021年に「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」を公開しました。この方針には、クラウド利用を推進するための基本的な考え方がまとめられています。政府がクラウド移行を推奨していることで、これまでクラウド化が遅れていた行政サービスや民間企業でも移行が進んでいくと予想されます。

AWSが利用される場面の増加

アメリカの調査会社Synergy Research Groupが2022年に発表した「クラウドサービス市場調査」において、クラウドサービスの市場シェアは、AWSが33%でトップです。
世界的にクラウドサービスの利用が広がるなか、AWSは安定して高いシェアを誇っています。そのため、AWSを利用する前提でのプロジェクト依頼も多くなり、経験のあるエンジニアは重宝されるでしょう。

関連記事:AWSの将来性、需要は?AWSエンジニアの将来性も解説

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AWSエンジニアを目指すには

AWSエンジニアを目指すための方法を3つ紹介します。

インフラエンジニアから目指す

インフラエンジニアからのキャリアチェンジは、AWSエンジニアを目指すうえでメジャーなキャリアパスです。
AWSの求人を見ると、ネットワークやサーバーなど、インフラエンジニアとしての業務経験が求められるケースが多くあります。ネットワーク、セキュリティ、ストレージや仮想基盤といったITインフラ全般の設計、構築、運用に数年以上関わり、上流から下流まで一貫して業務に携わった経験があると、AWSエンジニアとして働くうえでの強みとなるはずです。

プログラマーから目指す

AWSエンジニア募集のスキル要件には、ソフトウェア開発経験が含まれる場合も多いです。Python、PHP、Ruby、Java、Java Scriptなどの開発言語や、LinuxやApache、MySQLなどのOS・ミドルウェアの知識があるエンジニアは重宝されます。

未経験からAWSエンジニアを目指す場合

AWSエンジニアには、AWSの知識だけではなく、ネットワークやサーバーの設計、構築、運用や、ソフトウェアの開発経験や知識も求められます。
未経験からAWSエンジニアを目指す場合、まずはインフラエンジニアやサーバエンジニアとしてITインフラの設計構築経験を積む、もしくはプログラマーを経験しながらLinuxサーバなどのサーバ系知識を習得することが一番の近道でしょう。

関連記事:クラウドエンジニアとは?需要と将来性なども解説

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AWSエンジニアになるための学習方法

これからAWSエンジニアを目指す方も、AWSエンジニアから他の職種へのキャリアパスを考えている方も、学習は必須です。以下では、AWSエンジニアになるための具体的な学習方法を紹介します。「なにから勉強すれば良いかわからない」「良い教材や学習方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

AWS認定資格を取得する

AWS認定は、AWSを適切に運用・構築するための知識やスキルを認定する資格です。取得することで、クラウドに関する専門知識を証明できます。高度レベルの認定を取得していると、選べる案件も増えるため、さらなる年収アップが見込めるでしょう。
AWS認定資格は、AWSエンジニアになるために必須ではありませんが、資格の勉強をすることでAWSエンジニアに必要な知識、技術を効率的に学習できます。
資格の有効期限は3年間であり、更新するためには再認定試験の受験が必要です。再度試験を受けることで、知識のアップデートやスキル向上につながります。
AWS認定はFOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONAL、SPECIALTYの4つのコースに分かれています。

FOUNDATIONAL

FOUNDATIONALでは、AWSの基本的な理解が問われます。専門知識認定を受けるための前提条件でもあり、業務経験なしで受験可能です。

ASSOCIATE

ASSOCIATEでは、AWSに関してより実務的な内容が問われます。試験は設計、開発、保守運用の3つのカテゴリーに分かれており、合格するためには1年程度の実務経験が求められます。

PROFESSIONAL

PROFESSIONALは、AWSにおける運用・管理、クラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて、実践的な経験を持つ個人を対象とした試験です。設計、運用・管理の2つのカテゴリーに分かれており、受験の目安として2年以上の実務経験が求められます。

SPECIALTY

SPECIALTYは、特定のジャンルにおける専門知識を認定する資格です。受験の目安として、AWSの実務経験が2年以上、各分野での実務経験が5年以上あることが望ましいとされています。

関連記事:AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは

AWSの勉強会へ参加する

勉強会に参加することも、AWSを効率よく学ぶために効果的です。Amazonが主催する勉強会は、主に東京や大阪で開催されており、自由に参加できます。個別相談会も実施されており、AWSの活用方法について相談できます。

AWSのハンズオンに参加する

Amazon主催で、AWSのハンズオンが開催されています。ハンズオンは、実際に手を動かしながら学べる点がメリットです。短い動画を見てからハンズオンで実際に触るというカリキュラムになっているため、AWSを少しずつ理解しながら進められるでしょう。初心者向けのハンズオンも多数用意されており、AWSアカウントの作成方法といった導入部分も丁寧に解説されています。

AWSのサービス別資料の活用

Amazon公式サイトでは、AWSウェブセミナーのアーカイブを公開しています。AWSの多数サービスの違いや特徴を理解するのにおすすめです。各サービスの要点がまとめられており、複雑なサービスについても理解しやすい内容となっています。専門用語もわかりやすく説明されているため、気になるサービスがある場合は、サービス別資料を確認しましょう。初心者の方でも読みやすく、AWSの基礎知識を身につける際に役立ちます。

オンライン学習サイトを利用する

Amazon公式サイト以外にも、AWSを学べる学習サイトがあります。動画で学べるサイトもあり、隙間時間での勉強におすすめです。

書籍を活用する

AWSは人気の高いクラウドサービスであり、関連書籍も多く出版されています。AWSの知識を体系的に学べる書籍も多数あるため、まずはAWSの書籍を1冊購入してみるのもおすすめです。

関連記事:AWSの勉強手順を公開|クラウド初心者なら知っておきたい!

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AWSエンジニアのキャリアパス

AWSエンジニアには、AWSのスキルを追求することに加えて、習得したスキルを他の業務に活かすキャリアパスもあります。
以下では、AWSエンジニアの代表的なキャリアパスを5つ紹介します。

AWSスペシャリスト

AWSスペシャリストは、AWSのスキルを追求するキャリアパスです。最新のクラウドやインフラに関するスキルを身につけ、第一線で活躍したい人におすすめです。豊富な経験を活かして、チームの指導や育成、クライアントへのサポートなども行います。

クラウドアーキテクト

クラウドアーキテクトは、クライアントの経営戦略に基づいて、クラウドの導入提案、システムの要件定義、基本設計などを担当します。要件定義や基本設計といったクラウドエンジニアとしてのスキルに加えて、クライアントの要望を聞くコミュニケーション能力が求められます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム開発やクラウド構築に関わった経験を活かせるキャリアパスです。プロジェクト全体を見通して管理する能力が求められます。実務経験に加えて、コミュニケーション能力やマネジメント能力も必要です。
AWSエンジニアは、クライアントの要望を聞き、工程のなかで起こり得るさまざまなケースを考慮しながら、インフラ設計や構築を提案していきます。ものごとを客観的かつ多角的な視点で捉えるスキルは、チーム全体を見ながらプロジェクトを成功へ導くプロジェクトリーダーとして活かせるでしょう。

フルスタックエンジニア

フルスタッフエンジニアは、複数の分野でマルチに活躍できるエンジニアのことです。AWSに関する知識だけではなく、ネットワークやプログラミング、サーバー、セキュリティに精通している必要があり、幅広い知識と経験が求められます。

クラウドコンサルタント

クラウドコンサルタントは、クラウド全体の企画に携わる職種です。クライアントに対して、オンプレミスからクラウドへの移行や、クラウド活用についての提案を行います。
クラウドの知識だけではなく、システム開発の上流工程に関する知識や、経営に対する理解なども欠かせません。
AWSを活用する企業が増加すれば、AWSに強みを持つコンサルタントの需要も増えると予想されます。AWSエンジニアとしての知識とスキル、実績に基づいたアドバイスを行うことで、コンサルタントとしての価値を高められます。

関連記事:インフラエンジニアの需要は?年収傾向や人手不足の理由を解説

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AWSエンジニアに関するよくある質問

最後に、AWSエンジニアに関してよく聞かれる質問について解説します。

Q1. AWSエンジニアの平均年収はいくらですか?

AWSエンジニアの想定年収は450万~800万円と幅広いです。AWSエンジニアはAWSの経験だけではなく、その他のインフラ系の業務経験の有無も重要です。想定年収の上限を目指すためには、AWSに関する実務経験はもちろんのこと、サーバーやネットワークの知識など、インフラエンジニアとしての経験を活かして業務範囲を広げることが大切です。

Q2. AWSエンジニアの年収は高いですか?

AWSエンジニアは需要の高い職種であり、年収も他のエンジニアに比べて高い傾向にあります。
以下は、レバテックキャリアに掲載されている求人の職種別年収相場です。

・サーバー・ネットワークエンジニア:約400万~600万円
・セキュリティエンジニア:約500万~700万円
・クラウドエンジニア:約500万~800万円

Q3. AWS認定に有効期限はありますか?

AWS認定資格の有効期限は、資格取得日から3年間です。継続して認定を受けるには、有効期限が切れる前に再認定されることが必要です。再認定には、同じ資格に再度受験し合格するか、上位資格を受験し合格する必要があります。

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