データベースエンジニアの転職|年収や求人例、将来性も紹介

最終更新日:2024年1月31日

IT社会の進展により、膨大なデータがコンピュータ上のデータベースに蓄積され、利用されるようになっています。近年、クラウドの普及、ビッグデータの利活用など、データベースを取り巻く状況は大きく変化しています。

このような背景から、データベースエンジニアの転職状況が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、データベースエンジニアとしてキャリアアップ転職を考えているデータベースエンジニアに向け、データベースエンジニアの転職市場動向や年収、求められているスキルなどについて解説します。

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この記事のまとめ

  • データベースエンジニアは需要のある職種で、今後ビッグデータ活用などの普及により需要がさらに増加すると考えられる
  • データベースエンジニアとして生き残るためには、RDB、NoSQL、ビッグデータ分析など市場で需要のあるスキルを身に付けることが重要
  • データベースエンジニアからは、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、データベースのスペシャリストなどのキャリアパスがある

データベースエンジニアの転職における求人動向と将来性

IT業界では、従来までは物理サーバを自社内などに直接設置して利用するオンプレミス型が一般的でした。しかし現在は、クラウドの利用へと大きく転換しています。こうした変化の中で、データベースエンジニアの求人動向はどのようになっているのでしょうか。

データベースエンジニア名目の求人は減少傾向

プログラマーやSE、インフラエンジニアなどITエンジニアのなかでも人気の職種と比較してみてもデータベースエンジニアの求人件数は少ない状況にあります。また、職種としてはデータベースエンジニアを募集しているものの、実際の業務内容を見てみるとシステム開発やサーバーサイドの設計など、ITに関わる広い分野の知識とスキルが要求される案件が多いことが分かります。

データベース「も」扱えるエンジニアが求められている

データベースはシステムに必須のツールです。そのため、データベースに関する知識や技術を持った人材の需要は高いと言えます。また求人の傾向としては、従来のOracleやSQL Serverなど特定の製品が使えるエンジニアから、インフラやネットワークなど総合的な知識を求めるものに変わってきています。

経済産業省がまとめた報告書のなかでも、データベースの設計ができる人材は引き続き求められるものの、ビッグデータやデータサイエンスといったデータベースよりも広い範囲の知見が求められるようになるとされています。

関連記事:データベースエンジニアの将来性と主なキャリアパス

データベースエンジニアとは

データベースエンジニアとは、データベースの土台の設計、構築などを行うエンジニアです。類似する職種にデータエンジニアがありますが、データベースエンジニアはデータエンジニアよりもシステムの土台を作るエンジニアになります。データエンジニアはどちらかというとデータベース上にあるデータを扱うことに特化したエンジニアです。

関連記事:データベースエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収も解説

データベースエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアの仕事内容は、データベースの設計・開発・管理・運用などです。一人のデータベースエンジニアがすべてを担当するわけではなく、たとえば設計をメインに担当するデータベースエンジニアもいれば、運用をメインに担当するデータベースエンジニアもいます。

一般的には、経験を積んでスキルが高いデータベースエンジニアの方が上流工程を担当します。

データベースエンジニアの平均年収

レバテックキャリアの求人では、データベースエンジニアの平均年収は650万円程度と推測されます。求人をランダムで抽出し、中央値を平均すると650万円程度ということです。ただし求人ごとに年収の幅があり、また同じ求人でもスキルや経験によって年収の幅があります。スキルのあるデータベースエンジニアは1,000万円以上の年収で働くことも可能です。

データベースエンジニアの転職求人例をチェック

レバテックキャリアで公開されているデータベースエンジニアの求人例としては、以下のような案件があります。類似する案件は他にも複数あるので、一例として参考にしてください。

データベース周り全般業務/サーバーレス化対応

【想定年収】
・400〜700万円

【業務内容】
・データベースプラットフォームの基盤の構築やBI環境へのリプレイスなど、データベース周り全般の業務

【必要なスキル・経験】
・データベース設計構築経験
・クラウドでのDB構築経験
・大規模DBの構築経験(Hadoop,Spark,Scalar)

クラウドプラットフォーム/MySQLモニタリング

【想定年収】
・400〜1,100万円

【業務内容】
・MySQLのモニタリング、パラメータチューニング
・Database as a Service(マネージドデータベース)の新機能開発、運用
・MySQLのプラグインまたはコンポーネントの追加
・DBに関わるツールの検証(F/O、 バックアップ、リストアツールなど)

【必要なスキル・経験】
・計算機科学に対する基本的な知識および理解
・Linux環境における開発および運用経験
・本番環境において冗長構成のMySQLを設計、構築および運用した経験
・MySQLについての深い知識

データ管理のシステムアーキテクチャ設計や基盤構築

【想定年収】
・400〜700万円

【業務内容】
・お客さまのビジネス要件に基づく、最適なデータ管理のシステムアーキクチャを設計、製品選定・評価、基盤構築、データ移行など

【必要なスキル・経験】
以下いずれかのご経験をお持ちの方
・データベースの設計、構築のご経験
・データベースを用いたソフトウェア開発経験
・DB(Oracle、SQLserver、MySQL、PostgreSQL)を2年以上経験している方

データベースエンジニアとして生き残る方法とは

業界の動向が変化していく中、データベースエンジニアとして生き残っていくためには何が必要なのでしょうか。現状の動向と将来の予測を交えて考えてみましょう。データベースエンジニアは既存のスキルを身に付けるだけでなく、トレンドを踏まえたうえで技術を追いかけていくことも重要です。

リレーショナルデータベース(RDB)の最新動向も重要

データベースの主流となっているOracleやSQL ServerといったRDBは終わりつつあり、主流は新たな分野へと移っていくといった意見も多いです。しかし、自動機能など機能改善はまだまだ積極的に行われており、市場シェアも高い水準を維持しています。終わりと判断するのでなく、最新の市場動向を見極めることが大切です。

将来が期待されるデータベース「NoSQL」を学ぶ

最近話題のNoSQLは、従来のRDBとは全く異なる考えによるデータベースです。NoSQLは、従来のRDBでデータベース操作に使われるSQLを使いません。またRDBに比べて構造が簡単なので、ビッグデータなど膨大なデータを格納しても性能の劣化が起こりにくい、変化し続けるデータにも対応しやすいといったメリットがあります。

ビッグデータ時代に適したデータベースを学ぶ

データベースエンジニアは、従来からのRDBに加えて、ビッグデータ時代に適した次世代のデータベースについてしっかりと学ぶことが不可欠です。

Hadoopは、大規模データの蓄積や分析を分散処理技術によって行うもので、稼働中の柔軟なサーバー追加によるリソース増強や、データ格納の容易さなどの特徴があります。Sparkは、Hadoopに比べてさらに最適化され、処理が高速に行えるといったことや、クラウドで利用できるといったメリットがあります。

データベースエンジニアがスキルアップ転職をするために

これまでデータベースエンジニアとして活躍してきた方が、さらなる高みを目指してスキルアップ転職を成功させるためには、どのようなことが重要なのでしょうか。同じ時間、労力をかけるのであれば、適切な方向に努力した方がスキルアップや年収アップに役立ちます。

今後も活躍できる分野を広げていく必要がある

データベースに関連する知識やスキルは今後も引き続き求められます。しかし、これまでの実績や経験だけに頼り、新たな知識を学ぶ姿勢を放棄してしまうと成長は止まってしまいます。

今後AIやIoTなど新たなテクノロジーを活用する場面が増えてきたときに、ビッグデータの需要も伸びてくると考えられます。また、非IT業界においてもビッグデータを扱うケースは増えてくるため、さまざまな分野の知見や知識が求められるようになるでしょう。

そのため、データベースの開発や設計のスキル1本で勝負するのではなく、自分自身が活躍できる分野を広げていく姿勢が求められます。

データベースソフトメーカーでソフトウェア開発に携わる

データベースのソフトウェア開発を行うベンダーやメーカーで、システム開発の経験を積むこともスキルアップにつながります。データベースエンジニアはデータベースを適切に扱うことが主な役割として挙げられますが、ソフトウェア開発に携わることでシステムの中身がどのような構成になっているのか、技術的な知見も深まりエンジニアとしての活躍の幅が広がります。

SIerでデータベース構築に携わる

SIerとはシステム開発を受託する企業のことです。SIerは大規模なデータベース構築を受託することが多いです。開発規模が大きいということは、部署間、既存システムとの連携なども考慮する必要があります。

SIerでのデータベース構築はエンジニアとしての経験を積むには有効な選択肢の一つであり、その後スキルアップ転職を目指すうえでプラスになるはずです。

SIerでデータサイエンス基盤の構築に携わる

データサイエンス基盤とは、機械学習に求められるデータを整形、処理、検証するなどして、データ分析を可能にするプラットフォームやシステムを構築することです。AIにはビッグデータが欠かせませんが、単にデータを用意すれば良いというわけではありません。分析対象となるデータが適正でなければ予測精度は低くなり、意図しない結果が出力されることもあります。

データベースの構築とは異なるノウハウや知見が求められるため、ビッグデータやAIが求められるこれからの時代においては、ぜひ経験しておきたい業務といえるでしょう。

事業会社でデータベースの運用や管理を担当する

データベースの設計や構築ではなく、データベースを日常的に業務に活用する企業に転職する道も考えられます。特に非IT業界の企業では、ITの知見のある職種は社内SEなど限られています。しかし、社内SEもデータベース関連のスキルを有していないケースが多いです。その結果、運用や管理ができなくなります。

実際に事業会社でデータベースの運用や管理経験があれば、さまざまな業種の企業へスキルアップ転職が可能となるでしょう。

年収別!データベースエンジニアの転職に必要なスキル

データベースエンジニアはスキルや年齢によっても年収は大きく異なります。そこで、ここからはデータベースエンジニアに求められるスキルと年収の関係について詳しく解説します。基本的にスキルと年収は比例しますが、同じスキルレベルでも企業やプロジェクトによって年収が異なる場合があります。言い換えれば、自分のスキルレベルに見合った企業に転職する必要がある場合もある、ということです。

年収300万円~400万円

年収300万円~400万円のデータベースエンジニアに求められる経験年数やスキルを紹介します。

経験年数や年齢層

年収300万円~400万円のデータベースエンジニアに求められる経験年数や年齢層は以下の通りです。
 

  • ・1年〜3年程度の実務経験

    ・20代前半が中心

    ・IT系のスクールで資格を取得した実務未経験者


上記は大まかな目安なので、絶対に該当するわけではありません。ただし、実際にレバテックキャリアでも、未経験者を対象とした求人案件は300〜400万円の年収幅が多い傾向があります。

求められるスキル

年収300万円~400万円のデータベースエンジニアに求められるスキルは以下の通りです。

  • ・データベースの基礎知識

    ・マニュアルを見ながら運用・保守対応できるスキル

    ・指示を受けながら復旧および調査ができるスキル

    ・ある程度障害原因を推測するスキル

年収400万円~500万円

年収400万円~500万円のデータベースエンジニアに求められる経験年数やスキルを紹介します。

経験年数や年齢層

年収400万円~500万円のデータベースエンジニアに求められる経験年数や年齢層は以下の通りです。

  • ・SQLなどデータベースに関する基礎知識がある

    ・2〜3年以上の実務経験

    ・20代後半〜30代前半

チームのなかでも中堅のポジションを任されることも多く、小規模の開発チームのリーダーの役割を担うケースもあります。

求められるスキル

年収400万円~500万円のデータベースエンジニアに求められるスキルは以下の通りです。

  • ・設計書に基づいてデータベースを構築するスキル

    ・プログラミングスキル

    ・運用・保守設計スキル

年収500万円以上

年収500万円以上のデータベースエンジニアに求められる経験年数やスキルを紹介します。

経験年数や年齢層

年収500万円以上のデータベースエンジニアに求められる経験年数や年齢層は以下の通りです。

  • ・十分な実務経験がある

    ・設計・構築・運用と幅広い工程経験がある

    ・30代以降


大規模システムの構築経験など、高いスキルを評価されれば20代後半でも500万円以上で採用されるケースもあります。

求められるスキル

年収500万円以上のデータベースエンジニアに求められるスキルは以下の通りです。

  • ・中〜大規模システムのデータベース設計・構築・運用スキル

    ・クラウドサーバーへの移行や構築スキル

特に、Web広告やトラフィックが多いWebサービスを展開する企業では、中〜大規模システムの経験が重視されています。また、近年ではAWSなどのクラウドサーバー上にデータベースを構築することが多いため、クラウドサーバーへの移行や構築スキルも必要です。

関連記事:データベースエンジニアの年収|年収アップや転職のコツも解説

未経験でデータベースエンジニアに転職するには?

未経験からデータベースエンジニアになるには、未経験可の求人に応募するのが良いです。しかし、データベースエンジニアはIT業界未経験に対する門戸が広いわけではありません。データベースエンジニア自体の経験が必須でなくても、エンジニアとしてデータベースを扱った経験が求められる可能性が高いです。

データベースを扱った経験もプログラミング経験もない状態からデータベースエンジニアとして就職するのは困難なので、プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んでからデータベースエンジニアに転職するのが一般的と言えるでしょう。

将来的にデータベースエンジニアを目指す場合、プログラマーやシステムエンジニアとして働いている間になるべくデータベースに携わることが重要です。

スキルを習得する

データベースエンジニアとしてスキルを身につけるためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。今回は書籍と資格取得を通してスキルを身につける方法を紹介します。

書籍で学ぶ

データベースエンジニアとしての経験が浅い方や、そもそも経験がない方にとって参考になるのが書籍を読んで基礎的な知識を身につける方法です。今回はエンジニア経験がある方と、未経験者向けの書籍をそれぞれ紹介します。

エンジニア経験者向けおすすめ書籍

達人に学ぶDB設計 徹底指南書(ミック、翔泳社)
DB設計の基本が学べる書籍です。テーブルの正規化・非正規化をはじめ、DB設計は正しく行わないとパフォーマンスに大きく影響するため、確かな技術を身につけなければなりません。豊富なサンプルと練習問題がついており、現場で使える技術が身につきます。また、どういうデータをどのように格納するかは、アプリケーション開発者が設計する場合もあります。そのため、データベースエンジニアだけでなく、アプリケーション開発者にも読んでほしい1冊です。

絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク(小田 圭二、翔泳社)
データベースのパフォーマンスチューニングに役立つ1冊です。すべてのアプリケーションはCPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアリソースをOSを介して利用することで動いています。そのため、十分な性能が発揮できない場合は、OSからハードウェアリソースの状況を確認して、適切な対応を取らなければなりません。データベースそのものを理解するだけでなく、その土台であるITインフラを理解することが大切です。

SQLアンチパターン(Bill Karwin、オライリージャパン)
データベースの性能が悪い場合は、さまざまな原因があります。たとえば、DB設計が不十分なケースや、非効率なSQLが実行されているケースがあげられます。本書は、データベース論理設計、データベース物理設計、クエリの記述、アプリケーション開発の4つのカテゴリから、それぞれのアンチパターンを紹介し、さらにこれらの失敗を避ける方法も紹介されています。データベースを扱うすべてのエンジニアは目を通しておくべき1冊です。

エンジニア未経験者向けおすすめ書籍

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作(ミック、翔泳社)
データベースを操作するためには、SQLを学ばなければなりません。データベースが初めての人にもわかりやすく丁寧に解説されています。また、Oracle、SQL Server、DB2、PostgreSQL、MySQLなどの各種DB毎の違いやサンプルコードも解説しているため、実際にデータベースで実行しながら結果を確認することもできます。

新人エンジニアのための データベースのしくみと運用がわかる本(五十嵐 貴之、技術評論社)
その名の通り、エンジニア経験がなく新人として入社した方を対象とし、データベースの基本的な仕組みを解説した入門書です。抽象的な説明だけではなく、導入や運用の事例なども交えて具体的に紹介しているため、理解しやすいはずです。

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版(山崎 泰史・三縄 慶子・畔勝 洋平・佐藤 貴彦・小田 圭二、翔泳社)
エンジニア未経験の人は、まずサーバーやネットワークインフラがどういうものかを知る必要があります。システムは、データベースだけで稼働しているのではなく、サービスを提供するサーバー、サーバーとデータベースをつなぐネットワークがあって初めて成立します。データベースに限らず、ITインフラ全体を広く浅く学びたい人におすすめです。

関連記事:未経験からデータベースエンジニアを目指す方法とは?

資格を取得する

書籍での学習は基礎的な知識を身につけるのに役立ちますが、本当に知識が身についたのかを確かめるためには資格の取得に挑戦してみるのが一番です。データベースエンジニアを目指すうえでおすすめの資格を紹介しましょう。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催している資格制度のひとつで、毎年4月に実施されます。2022年度の応募者数は12,399人で、合格率はわずか17.6%と難易度が高い資格です。極めて難易度が高い試験ではありますが、データベースの知識を証明するうえでは高い効果を期待できます。

午前1・2、午後1・2とそれぞれ分かれており、午前は基礎知識を問う選択式の問題が、午後は応用力を問う記述式の問題が出題されます。また応用情報技術者試験にあらかじめ合格していると、午前試験は免除されます。

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験はデータベースエンジニアだけでなく、ITエンジニア全般にとっての登竜門ともいえる試験です。IT関連試験のなかでもおそらくもっとも知名度が高く、2022年度の応募者数は63,828人、合格率は35.6%となっています。登竜門と言っても難易度は低くはなく、プログラミングの基礎を問う問題も出題されます。IT分野に関する幅広い知識や、ロジカルな思考が問われます。

午前、午後ともに選択式の問題が出題されますが、午後は応用力、思考力が問われる問題が中心となっています。

ORACLE MASTER(オラクル認定資格試験)

ORACLE MASTERとは、Oracle Databaseのスキルを問うベンダー試験です。ブロンズからプラチナまでのランクに分類されており、データベースの基礎知識を身につけるためにはブロンズがおすすめ。また、データベースの運用管理やSQLの知識を身につけるのであればシルバー、データベース管理者であればゴールドの認定をもっていることが理想とされます。初学者の場合はまずブロンズの合格から目指してみましょう。

マイクロソフト認定プログラム

マイクロソフト認定プログラムとは、その名の通りマイクロソフトが運営しているベンダー試験です。データベースエンジニアにおすすめの資格としては、マイクロソフトAzureの基礎が身につく「Microsoft Azure Fundamentals」「Azure AI Engineer Associate」などがあります。

マイクロソフト認定プログラムは、たとえばAzureを対象にした試験のなかでも、管理者向け、開発者向けなどのランクがあるため、スキルアップを目指すために上位資格に挑戦してみるのもおすすめです。

OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、LPI-Japanという団体がオープンソースデータベースに関する知識を認定する試験です。ゴールドとシルバーという2つのランクが存在し、ゴールドは大規模データベースのコンサルや運用管理者を、シルバーは一般的なデータベースシステムの設計や開発を行うエンジニアを想定しています。

データベースエンジニアのキャリアパス

データベースエンジニアのキャリアパスとしては、以下の4つが考えられます。

  • ・ITスキルとデータ分析スキルを活かしたデータサイエンティスト

    ・マネジメントスキルを活かしたプロジェクトマネージャー

    ・ITスキルにくわえて業務知識を身につけたITコンサルタント

    ・スキルを極めてデータベースのスペシャリストになる

今では「ビッグデータの活用」という点でデータサイエンティストも注目されています。また、大規模プロジェクトでプロジェクトリーダー経験があればプロジェクトマネージャー、業務知識を持っていれば、よりクライアントの経営課題の解決に取り組むITコンサルタントへのキャリアパスもあります。

また、データベースシステムの構築・運用技術を極めるスペシャリストとして独立、フリーランスとして活躍するという方法も1つです。

データベースエンジニアに関するよくある質問

データベースエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。データベースエンジニアの年収や仕事について把握しておくことで、モチベーションアップやスキル選定の参考になるかもしれません。

Q1. データベースエンジニアの年収はいくらですか?

求人ボックス給料ナビによると、データベースエンジニアの平均年収は594万円です。月給で換算すると49万円、初任給は21万円程度が相場、派遣社員は平均時給が2,392円です。平均は594万円ですが、ボリュームゾーンは624〜711万円です。

Q2. データエンジニアとデータベースエンジニアの違いは何ですか?

データベースエンジニアはあらゆるデータを扱います。また、データだけでなくその土台となるデータベースの構築や運用も行います。一方で、データエンジニアは分析のためのデータを管理します。

Q3. データベースエンジニアは何をする職業ですか?

データベースエンジニアは、データベースの設計、構築、保守運用などを行います。最近はビッグデータが普及していることから、データの分析や企業戦略への活用もデータベースエンジニアの業務に含まれる場合があります。

まとめ

この記事では、データベースエンジニアの転職市場状況や年収、求められるスキルなどについて解説してきました。ビッグデータ時代の到来に伴って、データベースエンジニアの需要は引き続き好調と考えられます。年収レベルでも、他のIT分野に比べると高い水準にあります。この機会にデータベーススキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

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