ITコンサルタントからの転職!辞めたい理由やおすすめ転職先を紹介

最終更新日:2024年7月18日

ITコンサルタントとは、クライアントの課題・戦略に対し、ITを活用して課題解決の提案やアドバイスを行う職種です。企業のIT化が推進される近年では、ITコンサルタントの需要は伸び続けています。しかし、SEやプログラマーと比較するとITコンサルタントの仕事内容などは、世間的にあまり知られていません。「IT業界での経験が豊富な人材」というイメージだけで、ITコンサルタントが語られることもあります。

クライアントの経営課題の解決をサポートするITコンサルタントですが、そのスキルを活かせる転職先は多く、キャリアチェンジを考える方も多いです。この記事では、転職を検討中のITコンサルタントの方に向けて、経験が活かせる転職先や、需要と将来性、キャリアアップ方法などについて解説します。

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この記事のまとめ

  • ITコンサルタントはさまざまなスキルを身につけられるため、転職先が多い
  • ITコンサルタントから転職する場合は、辞めたい理由をもとに検討すると良い
  • ITコンサルタントは将来性が高く、今後も需要が高まると予測されている

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ITコンサルタントの経験が活かせる転職先

ITコンサルタントの経験が活かせる転職先として、代表的なのが事業会社の情報システム部署です。事業会社の情報システム部署は、ITコンサルタントとして勤めていたときの顧客側・クライアント側の部署が当てはまります。業界の動向や業務内容などの知見があるため、ITコンサルタントの経験が活かせる転職先といえます。

以下にITコンサルタントの経験が活かせる転職先を7つまとめました。

  • 1. ITコンサルティングファーム(同業他社)

    2. IT関連以外のコンサルティングファーム

    3. ベンチャー企業に転職

    4. 大手外資系企業

    5. 大手総合商社

    6. 投資銀行

    7. 事業会社(経営企画室、情報処理部門、情報システム部門)

それぞれの転職先の特徴や仕事内容などと併せて具体的に紹介します。

1. ITコンサルティングファーム(同業他社)に転職

現在勤めているITコンサルティングファームから、同業他社のITコンサルティングファームに転職するケースです。現在の経験や知識を活かしつつ、転職によって収入をアップさせたい人におすすめです。

会社の特徴

ITコンサルティングファームは、ITを活用して経営戦略や業務のコンサルティングを行う企業です。主な業務は、ITシステムの導入・構想などのプロジェクトの遂行です。最近では、企業のトップ戦略や財務、人事などの課題解決を、一貫して請け負うコンサルティングファームも存在します。

主な仕事内容

ITコンサルティングファームにおいて、ITコンサルタントの経験が活かせる主な仕事内容は以下のとおりです。同業他社なので即戦力として転職しやすく、これまでの経験が存分に活かせるでしょう。

  • ・IT戦略の策定やIT組織の立ち上げ、IT構想計画など

    ・ビッグデータやAIの活用支援

    ・ERP、SCM、CRMなどのパッケージシステム導入支援

    ・ITのリスクやセキュリティ対策の推進

    ・ITデューデリジェンス

求められる人物像・スキル

ITコンサルティングファームが、ITコンサルタントに求める人物像やスキルは以下のようなものです。

  • ・経営者視点に立てる人

    ・クライアントの経営層と円滑にコミュニケーションがとれる人

    ・クライアントの経営課題を聞き取るヒアリング能力

    ・説得力のあるプレゼンテーション能力

関連記事:ITコンサルタントになるには?役立つ資格や向いている人の特徴とは

2. IT関連以外のコンサルティングファームに転職

ITコンサルタントから、IT関連以外のコンサルティングファームに転職するケースも考えられます。ITの専門性やコンサルティングのスキルを活かしつつ、ほかの専門性を身につけたいと考えるITコンサルタントが、転職を希望するケースが多いです。

会社の特徴

コンサルティングファームは大まかに「外資系」と「日系」に分類されます。さらに専門性や出身母体の強みによって細かく分類されます。

例としては、大企業や外資系企業を顧客とした戦略系コンサルティングファームがあります。また、大手証券会社やメガバンクなどを親会社に持つシンクタンク系コンサルティングファームが挙げられるでしょう。さらに、人事戦略、制度設計、組織改革など人材や組織に特化した組織人事系コンサルティングファームなどがあります。

主な仕事内容

クライアントの課題を解決することが、コンサルティングファーム共通の特徴です。クライアント企業は、製造や建設、IT関連業などさまざまですが、ITコンサルタントの経験が活かせる、主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ・ITシステムの構築

    ・経営管理体系の設計支援

    ・商品企画、販売戦略、マーケティング戦略立案

    ・事業拡大支援

    ・M&A戦略

    ・事業再生

求められる人物像・スキル

IT関連以外のコンサルティングファームが、ITコンサルタントに求める人物像やスキルは以下のとおりです。基本的にはITコンサルティングファームと同様のスキルが求められますが、IT以外の能力も高い水準で求められます。

  • ・経営者視点に立てる人

    ・クライアントの経営層と円滑にコミュニケーションがとれる人

    ・クライアントの経営課題を聞き取るヒアリング能力

    ・説得力のあるプレゼンテーション能力

    ・クライアント業界の専門性への理解

    ・プロジェクトマネージャーの経験

3. ベンチャー企業に転職

ベンチャー企業を転職先として希望するITコンサルタントもいます。ベンチャー企業への転職は、創業メンバーとして会社の立ち上げから参加できる魅力があります。

会社の特徴

ベンチャー企業という言葉には、正確な定義はありません。一般的には新規のビジネスやサービスなどを、事業展開する企業を指しています。ベンチャー企業は、大手企業から独立した優秀な人材が設立するケースもあります。これまでまったく存在しなかったビジネスやサービスを展開するベンチャー企業もあり、その場合は創業直後から世間の注目を集めやすいです。

主な仕事内容

ベンチャー企業の仕事内容は、その企業の事業内容により大きく変わります。以下のものは、多くのベンチャー企業に共通する仕事内容です。

  • ・自社サービスや商品の技術開発/営業支援/改善のためのデータ分析

    ・クライアントへの自社サービスや商品の提案

    ・クライアントへの技術トレーニング

求められる人物像・スキル

ベンチャー企業で求められる、ITコンサルタントの人物像やスキルは以下のとおりです。ベンチャー企業は、会社の規模が大きくない場合が多いです。そのため、一人のスタッフが担当する業務の幅が広く、裁量も大きくなる傾向です。

  • ・さまざまな業務に柔軟に対応できる人

    ・自ら率先して業務を遂行できる人

    ・ほかのスタッフと協力できる人

    ・目標に対して、突き進むことができる人

    ・世間のニーズを敏感に感じ取れる人

4. 大手外資系企業に転職

大手外資系企業は、日系企業と比較して年功序列でなく成果主義の傾向があります。そのため、社内文化や働き方の面で魅力を感じる方もいるでしょう。

会社の特徴

外国法人や外国人が一定以上の出資をしている企業を、外資系企業といいます。日系企業と比較すると、社内の人間関係や組織がフラットな場合が多いのが特徴です。そのため、会社や組織が社員を育てる文化はあまりありません。また基本的に終身雇用ではなく、社員の転職も自由な文化です。給与も勤続年数に比例するわけでなく、成果に応じて変化します。

主な仕事内容

大手外資系企業における、ITコンサルタントの仕事内容は所属する企業によって変わります。共通する仕事内容としては、上流工程から下流工程までをITコンサルタントが携わるという点です。

  • ・ERPなどの基本ITシステム導入の上流工程

    ・クライアント企業へのITコンサルティング

    ・クライアントに付加価値を与えるITテクノロジー戦略

    ・クラウドやIoTなど最新技術の導入

    ・ITシステム構築におけるマネジメント

求められる人物像・スキル

大手外資系企業が、ITコンサルタントに求める人物像やスキルは、以下のようなものです。

  • ・どのような仕事でも責任を持ってやり遂げる信念のある人

    ・職場でビジネスライクな人間関係を築ける人

    ・会社に頼らず、自律して仕事できる人

    ・自分の専門性をしっかりと確立している人

    ・英会話能力(TOEIC730点以上など)

    ・英語による業務遂行の実務経験

5. 大手総合商社に転職

ITコンサルティングファームから大手総合商社への転職も可能です。特に情報企画部などの、ITを活用する部署での活躍が期待できます。

会社の特徴

商社とは、国内外におけるさまざまな種類の物資を取引する企業です。特に大手の総合商社は、カップ麺などの馴染みのある商品から宇宙ロケットまで、幅広く取り扱っています。大手の総合商社の場合、国内だけでなく海外企業とも取引が日常的にあります。

主な仕事内容

大手総合商社で扱う商品は多種多様であり、すべての商品について詳しく把握するのは難しいでしょう。ITコンサルタントとして情報企画部門に勤める場合は、ほかのITコンサルタントにない専門性があることが望まれます。

大手総合商社で、ITコンサルタントの経験が活かせる主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ・IT戦略の立案

    ・業務効率化や利便性向上のための、最新IT技術/インフラ/業務システムの導入と運用

    ・ITシステム導入のための指導や施策の実行

求められる人物像・スキル

大手総合商社が、ITコンサルタントに求める人物像・スキルは以下のようなものです。

  • ・ITシステムの導入や運用に関する実務経験

    ・ITの中でも特に専門性の高い分野があること

    ・業務の効率化や標準化の経験

    ・英会話能力(TOEIC730点以上など)

6. 投資銀行に転職

ITコンサルティングファームから投資銀行に転職もできます。投資銀行は、企業のM&Aなどスケールの大きい業務に携われるのが魅力です。

会社の特徴

投資銀行は、企業のM&Aや資金調達の提案など、さまざまな金融業務を行っています。投資銀行は、成果主義で年収が高いケースが多くあります。投資銀行の業務は、コンサルティング業と重なる部分も多いため、ITコンサルタントの転職先に向いているでしょう。

主な仕事内容

投資銀行における、ITコンサルタントの経験が活かせる主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ・クライアント企業との交渉業務

    ・市場や企業の情報分析、レポート作成

    ・クライアント企業へのアドバイス業務

    ・クライアント企業の課題抽出、課題解決提案

求められる人物像・スキル

投資銀行が、ITコンサルタントに求める人物像やスキルは以下のようなものです。

  • ・ロジカルシンキングができる人

    ・優れた対人スキルを持つ人

    ・チームの業務に積極的に携わる姿勢を持つ人

    ・金融系企業/コンサルティングファームなどで経営者や意思決定者への営業経験がある人

    ・英語力(TOEIC800点代後半程度)

7. 事業会社(経営企画室、情報処理部門、情報システム部門)に転職

ITコンサルティングファームから事業会社の経営企画室や情報処理部門、情報システム部門への転職も可能です。ITを活用する部署であれば、ITコンサルタントの経験が活かせるでしょう。

会社の特徴

事業会社は、一般的には「営利目的として経済活動を行う会社」を指します。事業会社にはさまざまな業種があり、国内を中心に活動する企業から、世界進出をしている企業まで、規模も幅広いです。事業会社の経営企画室では、企業の経営目標と事業の方向性を企画します。情報処理部門や情報システム部門では、導入しているシステムの運用や保守を行います。

主な仕事内容

事業会社における、ITコンサルタントの経験が活かせる主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ・経営課題などのリサーチ業務

    ・事業戦略の提案

    ・社内システムの運用

求められる人物像・スキル

事業会社が、ITコンサルタントに求める人物像やスキルは以下のようなものです。

  • ・経営戦略の推進ができる人

    ・語学力がありグローバルに活躍できる人

    ・分析/リサーチ能力がある人

    ・プログラミングスキルがある人

関連記事:ITコンサルタントにプログラミングスキルは必要?具体例から解説

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ITコンサルタントを辞めたい理由から考えるおすすめの転職先

ITコンサルタントは特殊な職種のため、さまざまな場面で辞めたくなる要因に直面するでしょう。また、業務内容や自身のキャリア、人間関係、働き方など、その要因・パターンは人によって異なります。そこで、辞めたくなる理由から考えられるおすすめの転職先例を紹介します。

転職先となる新しい職場には、今の辞めたくなる要因ができるだけないことがポイントです。自身の現状と照らし合わせながら見ていきましょう。

顧客との折衝にストレスを感じる

ITコンサルタントは顧客ファーストなので、無理な要望にもできる限り柔軟に対応しなければならない場面に多く直面します。そのため、顧客折衝が大変だと感じるITコンサルタントは少なくないでしょう。

顧客折衝にストレスを感じる方は、SEなどの技術職がおすすめです。SEでも当然コミュニケーション能力は必要です。とはいえ、ITコンサルタントと比較すると顧客と直接やり取りする機会は少ないです。顧客折衝に対する苦手意識が強い方はコミュニケーションスキルを維持しつつ、SEをはじめとした技術職への転職を検討してみると良いでしょう。

情報のキャッチアップが難しい

情報のキャッチアップに課題を感じる方はIT職から離れて技術の移り変わりが比較的穏やかなバックエンド構築に移ると良いでしょう。バックエンドは長い間Javaを中心に記述されています。フロントエンドや機械学習などの分野と比較して、情報のキャッチアップが負担に感じにくいでしょう。

業務の中でスキルアップしていけない

業務の中でスキルアップできないと感じている方は、ベンチャー企業にITコンサルタントとして転職するのがおすすめです。ベンチャー企業が取り扱う案件は多種多様なので、経験を積んだり幅広い知見に触れたい方に適しています。

また、中規模のSlerにキャリアチェンジするのも良いでしょう。開発・導入から運用・保守まで幅広い業務を体験できるケースが多いからです。大規模のSlerだと、明確な分業で担当以外の経験を積めず、スキルアップできない場合があります。

激務で残業が多くなりがち

激務になりにくい転職先として、外資系のコンサルティングファームがおすすめです。ITコンサルタントはクライアントの都合に合わせて動くケースが多いため、イレギュラーな対応を求められたり、急遽残業で対応しなくてはいけなかったりする場合があるでしょう。これは日系のコンサルティングファームに強く見られる傾向といえます。一方で、外資系は日系に比べて残業が少ないです。

ITコンサルティングは比較的残業が多い職業ですが、キャリアチェンジせずに残業が少なめの企業を目指す場合には外資系コンサルティングファームに転職するのが良いでしょう。

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ITコンサルタントの需要と将来性

情報処理推進機構の「DX人材白書2023」によると、DX推進を担う人材の量が大幅に不足している企業は30.6%(2021年)から49.6%(2022年)に増加しています。質が大幅に不足している企業についても、30.5%(2021年)から51.7%(2022年)と大幅に増加しています。

この結果から、企業のDX化を推進する戦略の立案などをするITコンサルタントの需要の高さが明らかでしょう。またITコンサルタントの将来性は、企業のDX戦略でも変化します。ここでは、ITコンサルタントの需要と将来性について解説します。

関連記事:ITコンサルタントの将来性とは?仕事内容や年収も紹介

ITコンサルティングサービス事業が増えている

経済産業省の「DXレポート」では、「DXが進まなければ2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性がある」と発表されました。また、2022年に改訂された「DXレポート2.2」では、DX推進の共通する方向性として「新規デジタルビジネスの創出」や、「デジタル技術の導入による既存ビジネスの付加価値向上(個社の強みの明確化・再定義)」である旨を主張しています。

これらの動きに合わせて、コンサルティングファームにDX関連案件の依頼が急増しました。その結果、ITコンサルティングサービスを手掛ける企業も増加し、今後もさらなる需要が見込まれるでしょう。

人気の高い分野

ITコンサルタントは、人材不足のIT業界において、高いニーズがある職種です。特に以下の分野で需要があります。

  • ・ITマネジメント戦略(IT投資や人材戦略)

    ・ビジネスプロセスの分析/改善

    ・CRM(顧客関係管理)の導入/改善

    ・SCM(サプライチェーンマネジメント)の導入/改善

    ・基幹業務(販売/在庫購買/人事/財務会計/生産管理など)の分析

    ・ERP(企業資源計画)パッケージの導入、アップグレード

また上記分野に加えて、AIやRPAといった先端分野でもITコンサルタントの需要があるといえるでしょう。ITコンサルタントの市場価値は非常に高く、さまざまな分野の企業で積極的に採用されています。

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ITコンサルタントがキャリアアップしていくには

ここでは、ITコンサルタントがキャリアアップするために、必要なことを解説します。まず第一に、ITコンサルタントはクライアントにどれだけの価値を提供できるかが腕の見せ所です。そのために必要な知識・力量があるか自身を見つめ直してみましょう。自己分析することで、キャリアアップしていくにはどのようなスキルが必要か、これからどのようなキャリアを描けるかなど、今後目指すべき姿が見えてきます。

関連記事:ITコンサルタントのキャリアパスの描き方は?年齢別の転職市場価値

継続的に価値を提供し続ける

ITコンサルタントは、継続的に価値を提供し続ける意識を持つことが重要です。継続的に価値を提供できれば、クライアントから高い信頼を得られます。それにより、次の仕事にもつながる好循環が生まれやすくなるでしょう。

ITコンサルタントは、クライアントとのコミュニケーションも重要になります。クライアントが抱える課題に対して、サポートを提供し続ける姿勢も求められます。

広範囲にわたるスキルを身につける

ITコンサルタントは、クライアントの経営課題の解決・改善の提案やアドバイスを行います。そのためには、広範囲にわたるスキルを身につける必要があります。また、開発プロジェクトにトラブルがあった場合は、素早く対応しなくてはいけません。そのようなときに最適な判断ができるよう、幅広いスキルを習得しアップデートし続けると良いでしょう。

関連記事:
ITコンサルタントに必要なスキルを基礎・領域別に紹介
ITコンサルタントに必要なスキル

キャリアアップしやすい職場を選ぶ

ITコンサルタントがキャリアアップしていくには、その目的にかなった職場選択が重要です。研修制度が充実している企業であれば、ITコンサルタントとして必要な知識やスキルの習得がしやすくなるでしょう。

組織内のスタッフ間で情報共有がしやすい職場も、キャリアアップしやすい環境です。プロジェクト運営のコツやコミュニケーション方法など、役立つ情報を入手できます。

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ITコンサルタントの転職に役立つ資格

現状、業務を問題なくこなせていたり、コンサルティングスキルに自信があったりする場合でも、周囲から認めてもらうきっかけは少ないでしょう。しかし、資格を取得するとスキルや知識の程度を証明できるため、周囲からの評価が得やすくなります。転職する場合にも、ITコンサルタントの実務経験に加えて関連資格があると、アピール材料として強いです。

ITコンサルタントとして働く上で必須の資格はないですが、業務に役立つ資格は複数あります。ここからは、ITコンサルタントの転職で役立つ資格を紹介します。

関連記事:ITコンサルタントの資格16選をスキル別に紹介します

中小企業診断士

中小企業診断士とは、企業の経営に関する専門知識を証明する国家資格です。経営全般の知識からITスキルまで問われるため、非常に難易度が高い一方で、キャリア転職時に役立ちます。試験は1次、2次それぞれに合格する必要があります。合格率は令和5年度の一次試験は29.6%、二次試験は18.6%でした。どちらも一発で突破する確率は例年5%前後しかありません。難易度の高さゆえにキャリアアップにも効果的な試験の1つです。

SAP認定コンサルタント

SAP認定コンサルタントとはSAPのERPパッケージを専門とするITコンサルタントのスキルを証明する試験です。SAPとは、ドイツの大手ソフトウェア企業の提供するシステムです。合格基準は正答率約6割で、認定されるとSAP製品に関するIT知識を証明できます。

日本企業では多くの導入事例があるため、SAP製品を扱えるITコンサルタントであることが証明できるのはメリットといえます。資格がなくてもSAPコンサルタントの業務は行えますが、資格があると信頼されやすいでしょう。

ITコーディネータ

ITコーディネータとは、経済産業省の推進資格で、ITコーディネータ協会が認定する民間資格です。スキル標準ユーザー協会の「ITSSキャリアフレームワーク」では、最上位のレベル4に該当し属しており、合格するとITコーディネータを名乗れるようになります。

ITコーディネータ資格を取得しないと実施できない業務はありません。しかし、「ITコーディネータ」は商標登録がされているため、資格なしに名乗ると商標権の侵害に該当する可能性があるので注意が必要です。

資格のキャッチフレーズは「ITと経営の橋渡し」とされており「経営系」や「情報系」を選択して試験に挑戦できます。一方で全体の6割は必須問題と設定されているため、両方の知識が必要です。

より上流工程のITコンサルタントを目指す方は挑戦してはいかがでしょうか。

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ITコンサルタントの経験が活かせる求人例

転職を検討している場合、すでにITコンサルタントの求人を多く見ている方も多いでしょう。転職活動において、求人の募集要項から得られる情報は参考になります。必要なスキルや経験だけでなく、ITコンサルタントとはどうあるべきか、どのような条件であれば高い年収が得られるのかなどが分かり、自身の能力を分析する上でも役立ちます。

多くの求人情報に触れることは、スキルアップや転職活動の軸をかためる参考になるでしょう。ここでは、ITコンサルタントの経験が活かせる求人例を紹介します。すべて2024年4月現在でレバテックキャリアに掲載されている求人です。

業界を絞らないITコンサルタントの求人例

クライアントは小売、商社、製造、広告代理店など、さまざまな業界に関われるITコンサルタントの求人例です。

【業務内容】
・IT戦略/構想の立案、要件定義
・業務改革(BPR)に伴う分析/設計
・大規模な基幹システムの刷新などのマネジメント

【求められるスキル・経験】
<経験>
・設計工程以上、かつアプリケーション開発中心のエンジニア経験(1年以上)

<スキル・マインド>
・自主的に考え提案することに関心がある方
・学習を継続していける意欲的な方

【想定年収】
600~800万円

SAPコンサルタントの求人例

ITコンサルタントの経験を存分に活かせるSAPコンサルタントの求人例です。

【業務内容】
・SAP ERP導入における業務分析、要件定義、運用/保守までの一連
・SAP ERPおよび周辺システムに関するユーザートレーニング

【求められるスキル・経験】
<経験>
・ERP導入または運用/保守の経験
・基幹業務系パッケージの導入経験または運用/保守の経験

<スキル・マインド>
・クライアントのために汗を流し、一生懸命になれる方
・適性を見極めステップアップしたい方
・技術力を駆使し課題解決に取り組みたいと考える方
・コミュニケーション能力があり、顧客との折衝を上手にこなせる方

【想定年収】
350~600万円

会計/経営に特化したコンサルティングファームの求人例

経営会計を強みとする老舗コンサルティングファームの求人例です。

【業務内容】
・連結会計/予算編成などの業務システムの要件定義、設計、導入まで
・管理会計領域を主軸とする業務システムの提案

【求められるスキル・経験】
<経験>
・会計システム/パッケージの導入経験

<スキル・マインド>
・論理的思考力と課題解決力がある方
・主体性、コミュニケーション/調整スキルがある方

【想定年収】
337~1000万円

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ITコンサルタントに関するよくある質問

ITコンサルタントからスキルアップを図りたいと考えている方は多いようです。その方法として、職種は変えずに経験をそのまま活かしてITコンサルタントとして転職したり、キャリアチェンジをしたりなど多種多様なパターンが考えられます。このように、転職先が豊富なITコンサルタントに関して興味を持つ方は多いです。ここでは、ITコンサルタントに関するよくある質問に回答します。

Q1. ITコンサルタントの年収が高いのはなぜですか?

ITコンサルタントの給料が高い理由は、高度なスキルを複数要求されるからです。高いITスキルやマネジメントスキル、課題解決力を要求されます。また、ITコンサルタントが行う業務にかかる必要経費は人件費がほとんどです。そのため利益率が高く、平均給料が高水準を誇っています。

関連記事:ITコンサルタントの年収が高い理由や転職活動のポイントを徹底解説

Q2. ITコンサルタントの職位は何ですか?

ITコンサルタントの職位は一般的に「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」です。

アナリストは情報分析や収集、コンサルタントはクライアントの要件整理、マネージャーはプロジェクトの全体統括、パートナーは企業の経営支援を行います。そのため職位が上がれば上がるほど上流工程に携われます。

Q3. ITコンサルタントに向いている人はどのような人ですか?

ITコンサルタントに向いている人の特徴は以下の3点です。

  • ・課題解決力に自信がある

    ・自己学習を続けられる

    ・優秀な人材の中で働きたい

ITコンサルタントとして活躍していくには、クライアントのために強い責任感を持ち、問題解決や経営戦略の実現に向けて全力を尽くせる熱意が必要でしょう。

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まとめ

この記事では、転職を検討中のITコンサルタントの方に向けて、経験が活かせる転職先や需要と将来性、キャリアアップ方法などについて解説しました。ITコンサルタントの仕事は、人材戦略やサプライチェーン、顧客管理、基幹業務に関する業務があります。

ITコンサルタントのニーズは高く、高年収で華やかなイメージがある職種ですが、一方で激務になりがちな側面もあるため、働く上では自身の中での取捨選択が大切といえます。ITコンサルタントからの転職を考えている方、または今後ITコンサルタントへの転職を目指す方は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

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