- プログラミングに向いているフォントの選び方
- プログラミング用のフォントを使用すべき理由
- フォントの書体
- プログラミング/コーディングにおすすめのフォント
- プログラミングのフォントに関するよくある質問
- まとめ
プログラミングに向いているフォントの選び方
プログラミングでは、コードの読みやすさが生産性に大きく影響します。そのため、フォント選びは非常に重要です。ここからは、プログラミングに向いているフォントを選ぶ際のポイントを
3つ紹介します。紹介するポイントは以下の3つです。
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・可読性は高いか
・等幅であるか
・日本語に対応しているか
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
可読性が高いか
プログラミング用のフォントは可読性が高いかどうかが重要です。見分けにくい文字があると可読性が下がり、記述ミスを見つけにくくなります。そのため、文字や記号が明瞭かつ区別しやすい形状で表示されることが望ましいです。
たとえば、アルファベットの大文字の「I(アイ)」と小文字の「l(エル)」と数字の「1(いち)」や、大文字の「O(オー)」と数字の「0(ぜろ)」などが見分けにくいフォントはプログラミングに向いていません。「0(ぜろ)」に斜線を引くなど、似た文字が容易に判別できるフォントがプログラミングに向いています。
また、小文字と大文字の区別も重要です。小文字と大文字を混同すると、エラーの原因になります。
文章の場合は1文字の打ち間違えは大した問題ではありません。しかし、プログラミングの場合は1文字誤っているだけで適切に動作しないので、可読性の高さは非常に重要です。
等幅であるか
等幅フォントとは、文字間隔が一定であるフォントです。等幅フォントは、コードの視覚的な整合性を保ちやすく、エラーの可能性を低減できます。
また、インデントやスペースで行頭を揃うので視覚的に分かりやすいです。分かりやすいだけでなく、プログラミング言語によってはインデントが異なると意味が変わってしまう場合があるため、明確なメリットになります。
日本語に対応しているか
フォントによっては英語にのみ対応しており、日本語に非対応な場合があります。日本人の関わるプロジェクトの場合、日本語でコメントする機会が多いため、日本語に対応しているかは非常に重要なポイントです。
プログラミング用のフォントを使用すべき理由
プログラミングに適したフォントの選び方を確認したところで、プログラミング用のフォントを使用すべき理由を説明します。プログラミングするコードエディタや統合開発環境に採用されているフォントは、必ずしも上記3点を満たした適切なフォントではありません。そのため、フォントを変更せずに使用すると、疲れやすいフォントで作業している場合があります。
多くのコードエディタや統合開発環境のフォントは、ユーザの好みに応じて変更可能です。ユーザーがフォントの重要性を理解し、対応することで簡単に作業環境を改善できます。
適切なフォントを選ぶと可読性が上がる、目が疲れにくくなる、コードが読みやすくなり作業効率が改善される場合があるので確認してはいかがでしょうか。
フォントの書体
フォントの書体は、日本語フォントは「明朝体」と「ゴシック体」、欧文フォントは「セリフ体」と「サンセリフ体」に分けられます。
明朝体は「ウロコ」と呼ばれる三角形の飾りがついているフォントで、ゴシック体はウロコが(ほとんど)ついていないフォントです。
「Serif(セリフ)」は文字の端にある「小さな飾り」のことで、セリフ体は明朝体でいうウロコがついているフォントを指します。「Sans(サン)」はフランス語で「〜のない」という意味で、サンセリフ体はウロコがついていないフォントです。
ゴシック体やサンセリフ体は、ウロコがついていないため、プログラマはプログラミング用のフォントとして選ぶ際に、見分けにくい文字がないかチェックしておく必要があります。
プログラミング/コーディングにおすすめのフォント
ここからはプログラミングに適しているフォントを紹介していきます。全部で8つあり、いずれも日本語対応です。
無料でダウンロードできるので、プログラミング用のフォントの見直しを考えているプログラマはぜひ試してみてください。
Migu 1M
「Ricty」で使われているフォントです。
ダウンロードは無料で、ライセンスは「IPAフォント」に準じています。
OS X(Mac)用の人気HTMLエディタ「Coda2」に採用されている「Migu 2M」も配布しています。
Source Han Code JP
Adobeの日本語フォント開発チーム所属の服部 正貴氏が開発したフォントで、欧文フォント「Source Code Pro」と和文フォント「源ノ角ゴシック」を組み合わせて作られており、オープンソースで配布されています。
「Source Code Pro」はプログラミング用に開発されたフォントですし、加えて和文フォントを採用して日本語の表示にも対応しているので、日本のエンジニアやプログラマ、コーダーには嬉しいフォントです。ライセンスは「SIL OPEN FONT LICENSE Version 1.1」に準じています。
Myrica
「Myrica(ミリカ)」はプログラミング用のフォントで、「Ricty」から多くの特徴を継承しています。
和文フォントは「源真ゴシック」と「Mgen+」を採用しており、可読性が高くなるように複数のフォントファイルを合成して作られています。
無料でダウンロード可能で、ライセンスは「SIL OPEN FONT LICENSE Version 1.1」に準じています。
Rounded M+
「Rounded M+」は「M+ OUTLINE FONTS」をベースに、丸ゴシック化したフォントです。
丸みを帯びているのが特徴で、「1mn-regular」はコーディングを意識してデザインされています。配布サイトから無料でダウンロード可能で、ライセンスは「M+ FONTS LICENSE」に基づいて改変したものを採用しています。
VLゴシック
「VLゴシック」は「 M+ OUTLINE FONTS(M+1C、M+1M)」をベースに、「さざなみゴシック」で補填して合成したフォントです。
プログラミング用に開発されたフォントではありませんが、等幅で見やすく、コーディングに適していることからプログラミングでも使われています。
配布サイトから無料でダウンロード可能で、ライセンスは「M+ FONTS」については「M+ FONTS PROJECT」、「さざなみゴシック」については「修正BSDライセンス」に準じています。
※ダウンロード、および使用する際は、配布サイトの利用規約・ライセンスをご確認いただいた上で利用してください。
Fira Code
Fira Codeは、Fira Monoフォントを拡張したもので、一般的なプログラミングの多文字組み合わせ用の合字に対応しているフォントです。また、フォントレンダリング機能で基本的なコードはASCII互換性を保持できます。
Fira Codeを使用すると、!=は≠(ノットイコール)に変換される、HTMLのタグの開閉記号間隔を統一されるなどのメリットを得られます。コードの見た目は変わりますが文字列自体は変わらないため可読性をあげつつ適切なコーディングが可能です。
Proggy Fonts
Proggy Fontsは特にCやC++の開発者に愛用されているコーディング用フォントです。0(ゼロ)に斜線が含まれてO(オー)と判別しやすいなどの特徴から可読性が向上します。Proggy Fontsも等幅フォントでプログラミングに適したフォントになっています。
DejaVu Sans Mono
DejaVu Sans Monoとは、Bitstreamが作成した商用利用も可能な無料フォントです。ほかのフォントと比較して対応している文字量が多いため、特に日本語のコメントを記載する際に適しているフォントといえます。
無料かつ人気のフォントのため、Linux OSなどのOSに組み込まれることが多く、使用しているコンピュータにも既にインストールされている可能性があります。
プログラミングのフォントに関するよくある質問
プログラミングの学習を始める際に、フォントは1つのポイントとなります。学習を始めたばかりだと、デフォルトのフォントのままで記述をしている方も多いでしょう。しかし、より上達するためにプログラミング初学者は、おすすめのフォントや無料のフォント、等幅フォントのメリットなどについて知っておくと役立ちます。
プログラミングのフォントに関するよくある質問に回答します。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。
Q1. プログラミングにおすすめのフォントは何ですか?
プログラミングにおすすめのフォントは以下の8つです。
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・Migu 1M
・Source Han Code JP
・Myrica
・Rounded M+
・VLゴシック
・Fira Code
・Proggy Fonts
・DejaVu Sans Mono
Q2. 等幅フォントのメリットは何ですか?
等幅フォントのメリットは、全ての文字幅が同じなのでインデントや桁が揃い、可読性が上がる点です。視覚的な整合性を保ちやすく、ケアレスミスの可能性を軽減できます。また、言語によってはインデントが変わると、意味が変わってしまうものもあるため、等幅フォントが役立ちます。
まとめ
プログラミング/コーディングに適しているフォントに変えることでコーディングの効率がぐっと改善されることもあります。
「今使っているフォントはどうもコーディングしにくい」と感じているプログラマは、一度フォントを見直してみてはいかがでしょう。今回紹介したフォントはいずれも無料ですので、試してみて損はないでしょう。
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