Webディレクターに必要な20のスキル!役立つ資格も紹介

最終更新日:2024年6月26日

Webディレクターは技術的なスキルに加えて、ヒューマンスキルと呼ばれるような対人スキルが必要とされます。いかにスムーズな進行ができるか、チームリーダーとして動けるかが鍵になる職種です。なお、Webディレクターになるのに必須の資格はありません。

実務スキルを身につけたWebディレクターは、Webサイト制作において欠かせない存在です。Webディレクターとしてスキルアップしたい人に向けて、Webディレクターに必要なスキル、能力について解説していきます。また、スキルアップに役立つ資格もあわせて紹介します。ぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • Webディレクターはテクニカルスキルよりもヒューマンスキルが大切。特に重要なのはコミュニケーションスキル
  • スキルアップするには、とにかく場数をこなそう
  • Webディレクターになるのに資格はなくてもよいが、取得することでスキルアップに役立つ

Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事内容は幅が広く、またプロジェクトによって成果物が異なるので、業務の進め方や確認する対象も変わってきます。それを踏まえたうえで、ここではWebディレクターの一般的な仕事内容をご紹介します。

クライアントとの交渉・調整

Webディレクターはクライアントと交渉し、クライアントは何を求めているのかヒアリングを行います。そしてどのような提案、成果物が必要になるのかなどを判断します。成果物が決まったら、成果物を作成するために必要な作業を考え、プロジェクト内の各メンバーに割り振ります。

Webディレクターはクライアントと各メンバーの間に立つポジションでもあるので、プロジェクト全体のスケジュール管理や調整を行う必要があります。成果物のクオリティにも責任を負う立場のため成果物を確認し、修正が必要なら再度調整を行うなど臨機応変な対応も求められます。

企画・提案

Webディレクターはクライアントからヒアリングした内容をもとに、企画立案、提案を行います。プロジェクト計画立案自体はWebディレクターではなくコンサルタントなどの職種が行う場合が多いですが、プロジェクト開始後に、クライアントニーズに基づいた提案を行うのはWebディレクターの仕事です。

制作指揮・スケジュール管理

Webディレクターはスケジュール通りに成果物を納品するために、各メンバーへの指示出しやスケジュール管理を行います。実際に制作作業に着手するのは各メンバーですが、Webディレクターは作業の進捗状況をチェックしていきます。例えば、作業内容に問題ないか、成果物として納品して問題ない品質に仕上がっているか、などを随時確認していく必要があります。

作業で課題が発生したり、クライアントから要件変更が発生すると、状況によってはリスケジュールが必要です。その場合はメンバーと話し合い、定期的にスケジュールを組みなおす作業を行います。

見積もり・予算管理

プロジェクト予算の見積もり、予算管理もWebディレクターの業務範囲に含まれる場合があります。これは最上流工程なので意思決定の構造上Webディレクターよりも上位に位置する経営者やそれに近いポジションの人が行う場合もありますが、Webディレクターが任される場合もあります。

Webディレクターに任される理由は、Webディレクターが現場でかかる人件費等の必要経費を把握しているからです。特にキャリアのあるWebディレクターは、予算に関わる判断も任されるかもしれません。

運用・更新

Webディレクター自身が直接手を動かしてサービスの運用、更新を行う場合もあれば、各担当者への指示出しを担当する場合もあります。軽微な作業は自分で行い、必要に応じて担当者に声をかける場合が多いでしょう。

またWebサービスには集客が不可欠で、そのためにはマーケティングを行う必要があります。マーケティングもWebディレクターの仕事内容に含まれているため、マーケティングの結果を踏まえてWebサービスの更新を行います。

Webディレクターの仕事内容については、以下の記事でも解説しています。将来性やキャリアパスについても解説しているので、興味がある人はこちらもあわせて御覧ください。

関連記事:Webディレクターとは?仕事内容や求められるスキルについて

Webディレクターに必要なテクニカルスキル

テクニカルスキルとは、Web制作に必要なプログラミング、デザイン制作スキルなど制作実務に直結するスキルのことです。Webディレクター自身が直接プログラミングやデザイン制作をすることは少ないですが、チーム内のデザイナーやプログラマーと協力して業務を進めるには、テクニカルスキルがあった方が業務を円滑に進められます。

テクニカルスキルを持つWebディレクターは制作メンバーとのコミュニケーションも円滑になりやすく、信頼されやすいでしょう。

1.フロントエンドの言語知識

フロントエンドの言語とは主にブラウザ上で動作するプログラミング言語のことを指します。プログラミング言語であるJavaScriptが代表的なフロントエンドの言語ですが、HTMLやCSSも広い意味でフロントエンドの言語と言えるでしょう。

Webディレクターは、フロントエンド言語の詳しい文法やアルゴリズムを理解する必要はありませんが、それぞれの言語を使うと、どのような機能が実装できるのかを理解しておく必要があります。例えば、Webサイトにスライダーを表示させる方法や、WordPressのようなCMSを使うとどのようなコンテンツ管理が可能になるか、などです。

またプログラマーが実装したフロントエンドの機能が正しく動作するか、厳しくチェックするのはWebディレクターの重要な業務です。そのためにはブラウザの開発ツールを使ったり、機能を網羅的にテストできる仕組みを構築したりすることも必要です。

2.バックエンドの言語知識

バックエンドの言語とは、サーバーサイドで動作するプログラミング言語のことです。例えばPHP、Perl、Ruby、Javaなどがあげられます。またデータベース操作言語であるSQLもサーバーサイドで動作することから、ここではバックエンドの技術とします。

Webディレクターとしてはフロントエンドの言語と同様に、詳しい文法まで知っておく必要はありません。ただし、どのようなプログラミング言語でどのような機能が実装できるかは正しく把握しておきましょう。

3.UI/UXに関するスキル

UI/UXとはUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の2つを同時に表した言葉です。この2つは厳密には異なる概念を持つ言葉ですが、どちらもWebサイトの使い勝手に関する意味を持つことから、UI/UXとまとめて表記することが一般的です。

Webディレクターは、Webサイトの制作者ではなく、一人のユーザーとしての視点からWebサイトをチェックすることが大切です。クリエイターが制作したWebサイトを実際に触ってみて、快適に操作できるか、あるいは違和感を覚える部分はないかなどを厳しくチェックしましょう。

UI/UXをチェックできるスキルを身につけるためには、優れていると評価されているWebサイトやスマホアプリにできるだけ多く触れることがおすすめです。実際に操作してみて、快適だなと思うUI/UXがあれば、制作しているWebサイトに取り入れられないか、デザイナーにアドバイスするのも良いでしょう。

4.Webデザインスキル

WebデザインはWebサイトにおける最も基本的なスキルです。WebディレクターはWebデザイナーが制作したデザインについて、全体の統一感から細部の作り込みまでしっかりとチェックしなければなりません。

特にWebサイトの目的にふさわしいデザインであるかどうかのチェックは重要です。Webサイトは目的に応じて、女性らしいデザインや、やわらかいデザインなどテイストが異なります。クライアントの希望も反映させなければなりません。

Webデザイナーには、自分の好みや得意なデザインで制作する人もいます。Webサイトの目的に合ったデザインであるかどうかは、Webディレクターがしっかりとチェックする必要があります。

5.ライティングスキル

Webライティングや文章作成のスキルもWebディレクターには必要です。なぜなら、オウンドメディアなどのコンテンツマーケティングには、読みやすく正確な文章が必要だからです。Webディレクターが実際に文章を書くことは少ないですが、ライターへの発注および納品された記事のチェックはWebディレクターの仕事です。

誤字脱字などの簡単な確認から、記事の内容の正確性などを厳しくチェックし、不適切な箇所があれば、ライターにフィードバックするのも重要な仕事です。

Webディレクターに必要なヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、社会人として一般的に求められるスキルのことです。そのためWebディレクターだけが特別というわけではありません。しかし、Webディレクターはコミュニケーションの主軸になることが多く、高いヒューマンスキルが求められます。

6.ヒアリングスキル

Webディレクターはクライアントが求めているWebサイトについて、丁寧にヒアリングして企画を立てる必要があります。具体的には、どのようなデザインが良いのか、どのような機能が欲しいのか、そしてどのような成果をあげたいのか、詳しくヒアリングして、目的を達成できるWebサイトをスタッフと協力して作り上げます。

7.コミュニケーションスキル

Webサイト制作には、営業やデザイナー、プログラマー、マーケターなど様々な職種のスタッフが関わります。チームで大きな成果を上げるためには、Webディレクターがコミュニケーションスキルを発揮して、円滑に制作を進められる体制作りが必要です。例えばコミュニケーションする相手に応じて言葉を選ぶことや、スタッフが意見を出しやすい環境構築などもWebディレクターの業務に含まれます。

また社内のスタッフだけでなく、クライアントへの提案や打ち合わせにもコミュニケーションスキルは欠かせません。クライアントとのやり取りを通じて、クライアント自身も気づいていないようなニーズをくみ取り提案できれば、価値のあるWebディレクターとして評価されます。

8.イメージを言語化する能力

クライアントからヒアリングした内容から企画書や提案書を作成する場合や、自分の考えていることをメンバーに伝える場合など、Webディレクターはイメージから言語化することが度々求められます。「頭の中でイメージはできているけど、きちんと伝えられない」では、正しい意思疎通はできません。きちんとイメージしたものを言語化する能力が必要です。

9.リーダーシップ

Webディレクターは、ほかのクリエイターと協力してWebサイトを制作するために必要なリーダーシップが求められます。メンバー全員の健康状態やモチベーションなどをチェックし、フォローしてあげることも大切です。Webサイト制作という1つの目標を達成するために、メンバー全員が積極的にWebサイト制作に取り組めるように動機付けするのもWebディレクターの重要な仕事です。

Webディレクターに必要な課題解決スキル

Webサイトには目的があり、クライアントの課題を解決するための道具として制作されることがあります。クライアントの課題を的確に把握し、改善するためのスキルがWebディレクターに求められる課題解決力です。

10.課題発見力

Webサイトの運営や制作には様々な課題が発生することがあります。「思ったよりPVが伸びない」「目標まで売上が伸びない」「Webサイトが使いにくい」などはWebサイトの課題の定番です。Webディレクターはこれらの課題に対して、表層的な解決策を提示するのではなく、課題の本質を見極め、具体的な解決策を提案できる課題発見力が必要です。

Webディレクターは課題解決に必要なコストや時間を計算し、ほかのスタッフやクライアントと協力して取り組む必要があります。発見した課題へ対策を施した後は、効果を定量的に測定して、対策が適切であったかどうか判断します。

11.アクセス解析・分析スキル

WebサイトのPVや訪問者数を把握するためのアクセス解析や分析のスキルもWebディレクターには必要です。最低でもGoogleアナリティクスの操作方法は把握しておきましょう。

アクセス解析により、Webサイトが目的を果たしているかどうか定量的に把握できます。お問い合わせの数や訪問者数が目標の数値に達成しているか、想定したページを遷移しているかなど、アクセス解析ツールにより詳しく効果測定できます。

12.Webマーケティングや広告の知識・運用スキル

Webディレクターには、Webサイトの運用にかかせないSEOやSNSなどを駆使したWebマーケティングのスキルや、Webサイトへ訪問者を誘導するための広告の知識も求められます。どのような媒体をマーケティングや広告で活用するのかは、適材適所です。費用対効果を高めるためにも、目的に応じて使い分けることが重要です。

Webディレクターに必要な管理能力

Webサイト制作はプロジェクトとして進行します。そのためWebディレクターには、プロジェクト全体をきちんと管理できる能力が必要です。

13.スケジュール管理能力

Webサイトの制作には数週間から数か月の時間が必要です。Webサイト制作は複数の工程が含まれますが、Webサイトの規模や機能によって、各工程にかかる時間も変わってきます。Webディレクターは工程ごとに必要な時間をできるだけ正確に計算して、納期までに余裕を持たせたスケジュール管理能力が必要です。

14.リソース管理能力

Webサイト制作の納期が決まったら、必要な工数から人員の設定・アサインし、リソースを管理していきます。必要なリソースがきちんと管理できなければ、スケジュールや品質にも影響します。Webディレクターは作成したスケジュールと与えられた予算から、品質を担保するためのリソースを考えることが重要です。

15.予算管理能力

予算についても適切な管理が必要です。特にWebサイト制作の一部を外注する場合、外注先の人件費などについては注意しなければなりません。修正時に追加料金が発生するのかなど、外注先と契約するときに確認しておかないと、トラブルが発生することもあります。

予算の範囲内でWebサイトを制作するのは当然ですが、Webディレクターとしては、限られた条件の中で目指していた成果物のディレクションをするスキルが欲しいところです。

Webディレクターに必要な企画・提案スキル

Webディレクターには、クライアントの要望に応じるだけでなく、成果のあげられるWebサイトを自分から企画できる提案力が必要です。

16.情報収集力

Webサイトの最新のトレンドや技術動向を把握するために、ニュースサイトやオウンドメディアをチェックするのは、もはや当たり前です。またWebサイトだけでなく、新聞や書籍など紙媒体の情報に触れる習慣も身につけましょう。

Webディレクターを対象としたセミナーやイベントなどに参加すれば、その分野のプロフェッショナルから情報を得られるだけでなく、他社のWebディレクターとの交流の機会にもなります。

17.インターネットビジネスの知識

Webサイトに限らず、インターネットを活用したビジネスは多数あります。例えばスマートフォンアプリやクラウドサービス、IoTなどはインターネットビジネスの代表格です。インターネット関連の業種であるWebディレクターとしても、最低限世間で話題となっているインターネットビジネスの知識は押さえておく必要があります。

18.企画力

WebディレクターはクライアントのニーズにあったWebサイトを企画するスキルが求められます。納期や予算などの制約を考慮しながら、より効果的なWebサイトの企画を立て、そのWebサイトの完成に向けて業務を遂行しなければなりません。

19.ドキュメント作成スキル

企画書やWebサイトのワイヤーフレーム、プレゼンテーション資料、見積書などWebディレクターは様々なドキュメントを作成します。ドキュメントの種類によって使用するソフトは様々です。わかりやすいドキュメントにするために、ソフトの操作方法だけでなく、構成やデザインについて一通り学んでおくと良いでしょう。

20.プレゼンテーションスキル

良い企画ができても、その企画をクライアントに納得してもらえなければ意味がありません。WebディレクターはWebサイトの企画をクライアントにプレゼンテーションするスキルも必要です。

Webディレクターがプラスで身につけておくと良いスキル

Webディレクターの業務には直接関係しなくても、身につけておくと活躍の幅が広がるスキルもあります。ここでは以下の3つのスキルについて紹介します。

権利に関わる知識

Webディレクターには権利に関わる知識も必要です。特にオウンドメディアの運営やコンテンツマーケティングには、ライターが執筆した大量の記事コンテンツが必要ですが、ここで注意したいのが著作権です。

ほかのWebサイトからコピーされたコンテンツを自社のWebサイトに掲載してしまうと、著作権侵害になるだけでなく、SEOの観点からも不利になってしまいます。文章だけでなく、写真や動画のコンテンツの転載にも注意が必要です。

文章や写真、動画のなかでもクリエイティブコモンズライセンスに準拠しているコンテンツは、比較的自由に使えます。またクリエイティブコモンズライセンスのコンテンツは無料で自由に改変可能です。クリエイティブコモンズライセンスの素材を専門に扱った素材サイトなどもあり、使い勝手が良くクオリティの高い素材が必要な場合は積極的に活用しましょう。

経営に関わる知識

WebディレクターにはWebサイトの制作目的を経営者目線で説明できるスキルが必要です。多くのWebサイトは単純な情報発信のための道具ではなく、競合他社との差別化や商品やサービスの購入に結びつけるといった明確な目的があるはずです。

Webサイトを制作することで、クライアントにどのような価値をもたらすのか、経営者層に対しても明確に説明できるスキルがWebディレクターには必要です。具体的にはWebサイト制作に必要なコストよりも、Webサイトを活用して得られる利益のほうが高いということを、納得してもらう必要があります。

そのためには、クライアントの事業内容や経営状態を把握したうえで、適切な提案をするための経営に関する知識が必要不可欠です。

英語力

Web制作の最新情報は海外から発信されることが多いため、そのようなトレンドをいち早くつかむためにも、英語力があると良いでしょう。例えば新しいマーケティング手法やビジネスモデル、Webサービスは海外が発祥であることが多いため、それらの情報を得るためには英語力が求められます。

Webディレクターとしてスキルアップするには?

Webディレクターとしてスキルアップするためには、スキルアップの方向性を明確にする必要があります。Webディレクターはエンジニアやデザイナーと比べると業務の幅が広く、実作業が専門でない分抽象的なスキルも多いからです。では具体的にどうすれば良いのか、ご説明します。

スキルマップを参考にして足りないスキルの勉強をする

Webディレクターのスキルマップは、ネット上で探せば公開されていて、また自分で作成しても良いです。スキルマップと自分の現状のスキルを比較することで、足りないスキルが明確になります。そして、この足りないスキルを埋めていく形で勉強を進めるのが効率的です。

とにかく場数をこなす

Webディレクターの役割は、プロジェクトを円滑に進めるためにコミュニケーションを取りながら管理していくことです。そのため、自分一人ではスキルアップが難しい部分もあります。結局のところ、実際に現場で場数をこなしていくことがスキルアップの近道と言えるでしょう。

Webディレクターのスキルを証明できる資格

Webディレクターに必須の資格はありません。Webディレクターの経験がない場合も、資格よりはWebエンジニアやWebライターなどWeb関連の業務経験の方が評価されるでしょう。しかし、資格が無意味というわけではありません。資格を取得することで一定のスキルを証明できます。

では具体的にどのような資格を取得すればWebディレクターとしてのスキル証明になるのか、ご紹介します。

Webディレクション試験

Webディレクション試験は、Web制作における分析、企画、集客施策、進行管理などに関する知識が問われます。今回ご紹介したWebディレクターに必要なスキルの基本が身につくので、Webディレクターを目指す人におすすめです。試験レベルとしては易しく、WebディレクターだけでなくIT業界で働いた経験がなくても十分合格できる内容と言えるでしょう。

過去の平均的な合格率は60%を超えており、合格基準は正解率が70%以上です。公式テキストを中心に出題されるため、受験する場合は必ず目を通しておきましょう。

Webリテラシー試験

Webリテラシー試験は、WebディレクターだけでなくWeb業界に携わっている幅広い人が対象になる試験です。Webリテラシー試験の目的は、Web業界に携わる人にとっての基本となる知識を身につけ、職種間のコミュニケーションエラーをなくすことです。

Webディレクターは特にWeb業界で幅広くコミュニケーションを取るポジションなので、資格試験を通して身につけた知識がある程度役立つでしょう。Webリテラシー試験も過去の合格率の平均が60%を超えており、難易度としては易しい試験です。

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、ビジネスの企画・立案に活かせるマーケティング能力を問う民間資格試験です。デジタルマーケティングに関連する基本的な知識を体系的に身につけることができ、マーケティングを行うのに役立ちます。公式テキストおよび過去問題集もあるので、活用して合格を目指しましょう。試験は40問、択一選択式で出題されます。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Googleアナリティクス個人資格(GAIQ)は、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の習熟度を問う認定資格です。Googleアナリティクスはサイトのページビュー数やユーザー層の分析など、Webマーケティングのための分析で欠かせないツールです。使いこなせるようになれば、アクセス解析・分析スキルの向上に役立ちます。

試験は誰でも無料で受験することができます。また試験対策の教材もGoogleが提供する「アナリティクスアカデミーコース」があるので、利用すると良いでしょう。資格の有効期間は12ヶ月のため、保有し続けるには定期的に再受験し合格する必要があります。

Webディレクターに関するよくある質問

最後に、Webディレクターに関するよくある質問とその回答をご紹介します。

Q1. Webディレクターにとって一番重要なスキルはなんですか?

Webディレクターに必要なスキルは複数ありますが、一番重要なのは業務を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルです。Webディレクターは実作業を担当するよりも、制作メンバーを巻き込んでいくことが必要になります。そのためテクニカルスキルも重要ですが、ヒューマンスキルがより重要ということです。

Q2. Webディレクターに言語スキルは必要ですか?

Webディレクターに言語スキルは必須ではないものの、あった方がよいです。プログラマーとのコミュニケーションが円滑になり、また軽微な修正などは自身で対応することが可能になるからです。逆に言えば、言語スキルのないWebディレクターはプログラマーに対して的外れな意見を言ってしまったり、成果物を的確に判断できない可能性があります。

そのため、詳細な言語仕様まですべて把握するまではいかないまでも、どのプログラミング言語でどのような開発が行えるかは、ある程度知っておいたほうがよいでしょう。

Q3. Webディレクターが仕事で関わる職種には何がありますか?

Webディレクターが仕事で関わる職種は、プログラマー、デザイナー、ライターなどWeb制作を行う職種が中心です。またより上流工程を担当する、Webプロデューサーやコンサルタント、経営者と関わることもあります。

まとめ

WebディレクターはWeb業界で幅広くコミュニケーションを取り、提案から管理まで幅広く担当する立場です。そのためWeb業界に携わる各職種の業務内容をある程度把握している必要があり、特にWebライティングやWebプログラミングは自分でも実作業できるスキルが求められます。

またいきなりWebディレクターを目指すというよりは、Webライター、Webプログラマー、Webデザイナーなどの職種からWebディレクターになる場合が多いでしょう。土台となる実作業スキルを持つWebディレクターの方が周囲からの印象が良くまた現場で活躍しやすいので、深く掘り下げた実作業スキルと幅広い視野の両方を身につけるのがおすすめです。

Webディレクターへの転職を考えている人は、以下の記事で転職について詳しく解説しているので、あわせて御覧ください。

関連記事:
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