- React関連の資格の種類
- React関連の資格を取得するメリット
- React関連の資格を取得するための学習方法
- 資格取得後にReactエンジニアに転職するポイント
- React関連資格を取得後に転職する際のキャリアパス
- まとめ
React関連の資格の種類
2024年6月現在、Reactに特化した資格はない状況です。しかし、Reactに関連する資格は複数存在します。
Reactとは、Meta社によって開発されたJavaScriptライブラリの1つです。Reactを導入することで、プログラムの部品を複数の画面作成で再利用できます。同じコードを何回も書く必要がなくなるため、UI構築の効率化が可能です。
ここでは、Reactをよく使用するフロントエンドエンジニア向けの資格を解説します。
資格名 | コース | 問われるスキル |
---|---|---|
JS Institute Certification | ・エントリー ・アソシエイト ・プロフェッショナル |
・JavaScriptなど |
CIW JavaScript Specialist | ・CIW JavaScript Specialist | ・JavaScriptなど |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | ・レベル1 ・レベル2 |
・HTML5 ・CSS3 ・JavaScript |
Webクリエイター能力認定試験 | ・スタンダード ・エキスパート |
・HTML/CSS ・JavaScript ・Webデザイン |
関連記事:Reactとは?特徴やできることをわかりやすく解説
JS Institute Certification
JS Institute CertificationはJavaScriptプログラマーを目指す方向けの資格です。「認定資格は雇用市場で信頼を確立するための重要なツールの1つであるべき」という考えのもと、業界・市場が求めるスキルの徹底的な調査を行った上で作成されています。「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つの難易度に分かれており、順番に挑むことで着実にスキルアップできます。
CIW JavaScript Specialist
CIW JavaScript Specialistは、JavaScriptに特化した資格です。DOM操作、Cookie作成などのJavaScriptスキルを身につけているか、クライアント側の環境に依存することなく、Webサイトの設計ができるかなどが問われます。問題数は55問、制限時間は90分、合格点は70.9%となっています。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5・CSS3・JavaScriptに特化した資格です。取得することで一定のスキルと知識を持つWebプロフェッショナルであることを証明できます。本資格はレベル1、レベル2に分かれており、問題数はレベル1が約60問、レベル2が40〜45問、制限時間はどちらも90分となっています。問題数が多いため、問題文を瞬時に理解し素早くコーディングを行う能力が必要です。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験はWeb制作のスキルを評価する資格です。インターネットで利用される技術の世界的な標準化を図るために作られました。資格学習を通じて、Webクリエイターに必要なWebデザイン能力およびコーディング能力を身につけられます。
React関連の資格を取得するメリット
React関連の資格取得を検討している方は、資格取得のメリットについて知っておくと良いでしょう。React関連の資格を取得するメリットとして、「実務で役立つスキルを得られる」「専門知識があることを転職時に証明できる」「業界トレンドに対する理解が深まる」などが挙げられます。
また「モチベーションアップや自信に繋がる」といった心理的なメリットもあります。
関連記事:Reactでできることは?特徴・メリット・活用事例などを解説
実務で役立つスキルを得られる
JS Institute Certificationなど多くの資格では、実務で役立つ能力は何かを調査した上で問題が作られています。そのため、試験範囲に沿って学習することで、実務で役立つスキルを得られます。
試験勉強で得たスキルを活用し、実務で活躍できれば、リーダーやテックリードなどの昇進につながる可能性もあります。
専門知識があることを転職時に証明できる
資格を履歴書に記載すると、一定のスキルがあることを証明できるため、書類選考が有利になる場合があります。また、資格があれば、自分の強みをアピールする際の裏付けにもなるでしょう。たとえば「Reactに関する公式資格を取得しており、コンポーネント設計やステート管理、Hooksの使用に熟達しています」と活躍できる根拠を示せます。
業界トレンドに対する理解が深まる
資格を通じて新しいスキルを勉強することで、業界の最新動向やトレンドに関心を持てるようになることもあるでしょう。業界トレンドについて関心が高いと、今後市場価値が高まると予想される分野を把握できます。トレンドスキルを先回りして習得することで、自分の市場価値を高められます。
モチベーションアップや自信に繋がる
資格取得という目標を定めることで、学習のモチベーションになります。また、目標を達成し、資格合格できたという成功体験は自信に繋がり、面接で堂々と保有スキルや経験をアピールできるようになるでしょう。結果、転職成功率も高めることができます。
React関連の資格を取得するための学習方法
ここでは、React関連の資格を取得するための学習方法を解説します。学習方法とおすすめのサービスを表にまとめました。
学習方法 | おすすめサービス |
---|---|
オンライン学習サイト | ・Udemy ・Progate ・ドットインストール |
公式ドキュメント・参考書 | ・JS Institute Certification公式ドキュメント ・HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 ・Webクリエイター能力認定試験(HTML5対応版) エキスパート 問題集 |
コミュニティ | ・Reddit ・Stack Overflow ・TechCommit |
オンライン学習サイトを活用する
React関連の資格試験に向けた勉強方法として、オンライン学習サイトの活用がおすすめです。UdemyやProgate、ドットインストールなどのオンライン学習サイトを活用することで、カリキュラムに沿って効率的にスキルを得られます。特にUdemyには資格取得に特化したコースも設けられており、動画を通じて試験対策を行えます。
公式ドキュメント・参考書を活用する
公式のドキュメントや参考書がある場合は、活用すると良いでしょう。資格の公式ドキュメント・参考書は出題範囲に沿って作成されており、教材としての質も高いです。たとえば「HTML5プロフェッショナル認定試験」や「Webクリエイター能力認定試験」の運営企業は公式で参考書を出版したり、資格取得Webサービスを提供したりしています。また、JS Institute Certificationの公式サイトにも学習コースが用意されています。
コミュニティに参加する
RedditやStack Overflow、TechCommitなどのコミュニティサイトを通じて学習するのもおすすめです。ほかのエンジニアと交流し、意見交換などをしながらスキルを身につけられます。コミュニティへの参加はコミュニケーション能力を高めたり視野を広げたりすることにも繋がります。
資格取得後にReactエンジニアに転職するポイント
資格を取得することでReactに関連する知識やスキルを習得できますが、資格取得だけでは転職することは難しいです。
Reactエンジニアに転職する際のポイントとして「自分のスキルや実績を整理する」「自主制作物を作成する」「転職エージェントを活用する」の3つが挙げられます。以下では、これらについて詳しく説明していきます。
自分のスキルや実績を整理する
これまでに身につけたスキルや前職・現職での実績を整理し、アピールポイントを探すことが大切です。スキルや実績を具体的な数値で表せると、どれほどの実力なのか面接官がイメージしやすくなり、効果的なアピールとなります。たとえば、Reactに関連するスキル(JavaScript、HTML、CSS、フロントエンドフレームワークなど)を活用した成果物によって引き出された業績などを具体的に説明することが必要です。
自主制作物を作成する
React関連の資格を通じて得たスキルを活かして動的なWebサイトを実際に作成し、GitHubなどのプラットフォームにコードを公開することも効果的です。
自主制作物を提示することによって、単にスキルを身につけているだけでなく実務で活かせることを証明できます。たとえば、シングルページアプリケーション(SPA)やリアルタイムでデータが更新されるアプリなど、開発難易度が高く、それでいて需要の高い分野の自主制作物を作成すると、評価が高いでしょう。
転職エージェントを活用する
レバテックキャリアなどのエンジニアに特化した転職エージェントを活用することをおすすめします。
レバテックキャリアではITに精通したアドバイザーが転職をサポートします。企業の開発環境まで熟知しており、React関連の資格を活かせる案件の相談が可能です。レバテックキャリアには2024年6月11日現在、React案件は2,660件存在するなど案件数も豊富であるため、就業条件や希望する仕事内容に合った案件を紹介できます。
Reactの求人・転職情報>
React関連資格を取得後に転職する際のキャリアパス
Reactエンジニアを目指す場合、転職後にどのようにキャリアアップしていくかも考えておくことが大切です。キャリアパス次第で身につけるべきスキルも変わります。Reactエンジニアからのキャリアパスの例をいくつか紹介していきます。
キャリアパス | キャリアアップ方法 | 年収 |
---|---|---|
フルスタック エンジニア |
・ReactやJavaScriptだけでなく、幅広いスキルを身につける ・情報処理技術者試験などの資格を多く取得する |
平均年収:692万円 想定年収:325~1,500万円 中央値:671万円 |
フロントエンド エンジニア |
・小さなプロジェクトでマネジメント経験を積む ・独学でマネジメントスキルを身につける |
平均年収:897万円 想定年収:400~1,500万円 中央値:900万円 |
フリーランス エンジニア |
・Reactエンジニアとして実務経験を積む ・スタンダード管理スキルや自己管理スキルなどを身につける |
個人の裁量による |
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、1人で多くの領域の開発を担当できるエンジニアを指します。たとえばWebアプリ開発の場合だと、プログラミングやデータベースだけでなく、モバイル化やセキュリティ、デザイン面などに携われる人材です。昨今は1人で多くの領域をこなし、求められるアプリを具現化できるエンジニアが必要とされる傾向にあります。
フルスタックエンジニアのポジションに就いた後は、技術力の幅広さを活かし、フリーランスエンジニアとして独立したり、現場リーダーとして活躍したりする道を目指せます。
2024年6月11日現在、レバテックキャリアに掲載されているフルスタックエンジニアの求人数は849件でした。需要・将来性ともにあるポジションといえるでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーはプロジェクトチームの責任者として、プロジェクト実行計画の作成や予算管理、メンバーの選定、進捗の管理などを行うポジションです。顧客から求められるシステムを提供できるか、予算内に収められるかはプロジェクトマネージャーの実力にかかっています。
2024年6月11日現在、レバテックキャリアに掲載されているプロジェクトマネージャーの求人数は2,995件となっています。プロジェクトマネージャーは需要・将来性に優れているため、おすすめのキャリアパスです。
フリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアは、会社に所属することなく個人で活躍するエンジニアを指します。フリーランスエンジニアとして安定して稼ぐのは容易ではありませんが、Reactエンジニアとして経験・実績を多く積めば独立が可能です。
ただし、Reactの専門的な知識だけでは案件の幅が狭く制限されてしまいます。フリーランスとして活躍していくためにはReactだけでなく、幅広いスキルを習得しておく必要があるでしょう。
まとめ
本記事では、Reactの知識やスキルを習得したい方、資格取得を検討している方へ向けて、Reactに関連する資格について解説しました。Reactに特化した資格は2024年6月時点では存在しません。しかし、JavaScriptなどフロントエンドで扱われるスキルに関する資格を取得することでReactの学習にも役立つでしょう。
また、React関連の資格を取得するメリットとして、転職時のアピールに役立ったり、自信に繋がったりすることがあります。興味のある方は本記事を参考に、React関連の資格の取得を検討してみてください。
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