AWS認定資格で年収は上がる?試験概要や市場価値、難易度を紹介

最終更新日:2024年9月17日

クラウド活用が当たり前になる中で、クラウドエンジニアの需要は増加傾向です。特にAmazon社が運営する世界最大規模のクラウドプラットフォーム「AWS」は、多くの企業が採用しはじめており、エンジニア需要が伸び続けています。
そのため、AWS認定資格保有者の需要も増加傾向といえるでしょう。また、AWSには知識とスキルの証明のために認定資格が設けられているため、スキルアップも兼ねて取得を目指したいところです。
需要が高まるということは、資格を取得しておくことで、年収が上がることに繋がるでしょう。ここでは、AWS認定資格を取得して年収アップを考えている方に向けて、AWS認定資格の市場価値について解説します。

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この記事のまとめ

  • AWS認定資格を取得すると技術力を対外的に示せるため、年収アップや市場価値の向上を図れる
  • AWS認定資格は、入門レベルから専門レベルまで幅広くあるため、IT未経験者でも取得できる
  • AWSエンジニアの主な仕事は、AWSクラウドサービスを使ってITインフラを設計/構築/運用すること
  • AWSは世界中の企業に利用されているクラウドサービスのため、AWSエンジニアの需要は高まっている

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AWS認定資格で年収アップが期待できる理由

AWS認定資格は、クラウド技術に関する専門知識を証明するものです。年収アップが期待できるのであれば、資格取得を目指すためのモチベーションも上がります。AWS認定資格を取得するといっても「本当に年収アップできるの?」「キャリアにプラスとなるの?」といった疑問が浮かぶ人もいるでしょう。

この章では、AWS認定資格を取得すると年収にどう影響するのかを紹介します。

関連記事:AWSとは?特徴や資格、代表的なサービスをわかりやすく解説

転職における武器になり給与の高い企業へ就職できる可能性がある

AWS認定資格は転職において強力な武器となります。AWSは非常に多くの企業が使用しており、スキルを持つ技術者を求めています。しかし、企業がAWSエンジニアを採用したいときに、求職者の知識やスキルレベルを判断するのは非常に難しいです。

資格があれば、どの程度の知識・スキルをもっているか判断できるため、企業は悩むことなくその人を評価できます。また、AWSエンジニアの需要が高まっているため、資格保有者は市場価値が高まる傾向です。これにより、多くの選択肢から仕事を選ぶことができ、結果的に給与の高い企業へ就職できる可能性に繋がります。

資格手当の支給対象とする企業もある

企業によっては、資格手当を支給している場合があります。たとえば、資格手当として月数万円支払われる場合や、資格の取得時に報奨金が払われる場合です。

関連記事 : AWSの勉強方法!初心者向け6ステップや独学に必要な時間を解説

クラウド分野のトレンドが身につく

クラウド環境の充実やネットサービスの進化に伴い、国や企業によって膨大な量のデータが収集、蓄積されるようになりました。こういったビッグデータの活用が生産性向上や新たな需要の掘り起こしに繋がり、経済成長やイノベーションの促進に資することを期待されています。クラウド分野のトレンドが身につくことによって、最新のトレンドを理解し新しい技術を習得できると評価され、高収入に繋がる可能性があるでしょう。

優良プロジェクトに参画しやすい

MM総研が行った国内クラウドサービス市場調査によると、IaaS導入企業のうち過半数がAWSを採用しているとのことです。70%以上の企業が、新規システム構築にクラウドを利用しており、従業員1000人以上の大企業では87%以上がクラウドを利用しています。AWS認定資格の取得は、高年収が期待できる大規模プロジェクトに参画するためのきっかけに成り得るでしょう。

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そもそもAWSエンジニアとは

AWSエンジニアとは、Amazonの提供するAWSサービスを組み合わせてサービスを構築する、もしくはAWS上にサービスを構築したり移動したりするエンジニアです。AWSの需要は年々高まっているため、AWSエンジニアの需要も高まっています。

AWSエンジニアの主な仕事内容は、AWSクラウドサービスを使ってITインフラを設計・構築・運用することです。主な仕事に、以下のようなものがあります。

  • ・AWSクラウドサービスの導入計画、アーキテクチャの設計

    ・仮想サーバー、仮想ネットワークの設計

    ・AWSクラウドサービスの管理/・運用設計

    ・AWSクラウド上での環境構築

    ・構築した環境のテスト

    ・稼働環境の運用および保守

また、AWSエンジニアはクラウドを使ってインフラに携わる仕事なので、インフラエンジニアとクラウドエンジニアは類似職種として挙げられます。違いを知ることで、自身のキャリアパスを明確にする材料になるでしょう。ここからは類似職種のインフラエンジニア、クラウドエンジニアを解説します。

関連記事:AWSエンジニアとは?年収やキャリアパス、転職に役立つ資格も紹介

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、データベースのシステムを管理し、サービスや企業のITインフラストラクチャを構築するエンジニアです。システムが安定して動作するか、アクセス数に対して問題なく動作するかなどを検討します。企業が効率的にITサービスを利用できるようにするための大切な役割を担っているといえるでしょう。

AWSエンジニアがAWSクラウドサービス上でサーバーやネットワークを構築するのに対し、インフラエンジニアはオンプレミス環境で作業を行うのが違いです。

そのため、インフラエンジニアがAWSの知識を習得してAWSエンジニアの作業も行うケースもあります。

クラウドエンジニアとは

クラウドエンジニアとは、クラウドベースのシステムやサービスの設計や構築、運用に特化したエンジニアのことです。AWSやGCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどのクラウドサービスを活用し、業務を行います。クラウドエンジニアはクラウド環境のデータ管理やセキュリティの監視、パフォーマンスの最大化、コスト削減などの知識が必要です。AWSエンジニアは、AWSに特化した知識やスキルが必要なのに対し、クラウドエンジニアは、広範囲な知識やスキルが必要になることが違いといえます。

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AWS認定資格取得者の市場価値

AWS認定資格取得者の市場価値は年々上昇傾向です。クラウドサービスは管理コストがかからないことから、導入する企業が増えており、それにあわせてインフラエンジニア・クラウドエンジニアの需要が増えているからです。

導入されるクラウドサービス中でも、AWSは特にシェア率が高い点もAWS認定資格取得者の価値を上げることにつながっています。

それぞれについて詳しく説明します。

クラウドサービスを導入する企業が増えて需要が増えた

クラウドサービスはオンプレミスサーバーと比較して初期コストを押さえられる、可用性が高くサーバーエラーになりにくい、サーバーの管理を任せられるなどが利点です。

こうしたメリットから導入する企業が年々増加しているため、クラウドサービスの代表格であるAWSの知識は需要が増し、市場価値も上昇しているといます。

導入されるクラウドサービスでAWSの割合が大きい

クラウドサービスのなかでもAWSを導入する企業の割合は非常に大きく、Publickeyの記事によると、そのシェア率は約30%にのぼります。

また、AWSサービスはAmazonをはじめとする各種サービスに使用されているため、急なサービス終了が起こりにくいと考えられており、長期的なプロジェクトにおいて選ばれています。

多くの企業がAWSを選択している現状において、AWS認定資格を持つことは、企業が利用しているシステムを深く理解しており、実務に貢献できることを示すことができるでしょう。

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AWS認定資格一覧と難易度

2024年7月時点でAmazonが提供しているAWS認定試験は10種類あります。それぞれの資格は対象者や出題内容が異なるので、自身のレベルに合った資格を確認しましょう。ここからは各資格の概要を難易度別に紹介します。

難易度レベル 試験名 受験料
FOUNDATIONAL
(入門・初心者レベル)
クラウドプラクティショナーファンデーショナル 15,000 円
ASSOCIATE
(実務者レベル)
ソリューションアーキテクトアソシエイト 20,000 円
SysOpsアドミニストレーターアソシエイト
デベロッパーアソシエイト
データエンジニアアソシエイト
PROFESSIONAL
(プロフェッショナルレベ
ル)
ソリューションアーキテクトプロフェッショナル 40,000 円
DevOpsエンジニアプロフェッショナル
SPECIALTY
(スペシャリストレベル)
アドバンスドネットワークキング
スペシャリティ
40,000 円
マシンラーニングスペシャリ
ティ
セキュリティスペシャリティ

入門・初心者レベル

入門・初心者レベルは、AWSクラウドの基礎的な知識とスキルを証明するためのものであり、AWSの初心者やクラウドに興味がある方向けの資格です。AWSの基礎的な知識を習得することができるため、キャリアアップへの第一歩となるでしょう。資格取得という明確な目標を設定し、それを達成することで達成感を味わうこともできます。

また、受験をするのに経験は必要ありません。入門・初心者向けのAWS認定資格を紹介します。

関連記事 : AWSの勉強方法!初心者向け6ステップや独学に必要な時間を解説

クラウドプラクティショナーファウンデーショナル

入門レベルのAWS認定資格で、awsとクラウド全般の基礎知識を身につけたい方が対象です。AWSプラットフォームに関する基本的な知識が問われる試験となります。

受験対象はAWSクラウドに6ヶ月触れている人です。しかし、AWSクラウドには無料利用枠や無償のオンライントレーニングがあり、書籍なども充実しているため、未経験者でも一ヶ月程度の独学で合格できます。

資格名 クラウドプラクティショナーファウンデーショナル
問題数 65問(複数選択または複数応答)
試験時間 90分

実務者レベル(経験1~3年)

AWSクラウドの設計、および運用に関するスキルを証明するもので、より実践的な知識を持っているかが問われます。クラウドや豊富なオンプレミスでのIT経験があることが望ましいでしょう。AWSを扱う業務の実務経験が1~3年程度の方におすすめのAWS認定資格は、以下の通りです。

ソリューションアーキテクトアソシエイト

1年以上のAWSを用いた設計や提案などの経験を持つ方が対象です。クラウドとAWSの基礎知識のほか、コスト効率および耐障害性の高い分散システムの設計など、より実践的な問題が出題されます。

AWSサービスに関する知識だけでなく、実際にシステムの設計やセキュリティの設定、マネジメントコンソールやコマンドラインインターフェースなどのツールの使用について問われます。実際に自分でAWSクラウドを利用し、ベストプラクティスに沿ったシステムを構築しておくと良いでしょう。

資格名 ソリューションアーキテクトアソシエイト
問題数 65問(選択肢式または複数回答式)
試験時間 130分
SysOpsアドミニストレーターアソシエイト

AWSクラウドを管理するシステム管理者向け認定資格です。最低1年のAWS実践経験を持つ方が対象となっています。

ソリューションアーキテクトがシステムを設計・構築するのに対し、SysOps アドミニストレーターは構築されたシステムを管理し、適切に運用することが目的です。管理ツールの使用はもちろん、ネットワークやセキュリティについて十分な理解があることが求められます。

資格名 SysOps アドミニストレーターアソシエイト
問題数 65問(単一選択/複数選択/試験ラボ)
試験時間 180分
デベロッパーアソシエイト

AWSクラウドベースに実装するアプリケーションの開発実務を1年以上経験している方を対象としている資格です。

AWSクラウドにアプリケーションを開発、デプロイ、デバッグする以外にも、サーバーレスアプリケーションの開発、AWSサービスのAPIやSDKを利用したコードを記述する能力が問われます。

資格名 デベロッパーアソシエイト
問題数 65問(複数選択または複数応答)
試験時間 130分
データエンジニアアソシエイト

1〜2年のAWSサービスに関する実務経験がある方やデータエンジニアリングまたはデータアーキテクチャの分野を2〜3年経験している方が対象としている資格です。

AWS上でデータの収集、処理、保存、分析を行うための能力を証明します。データに関する基本的な知識やスキルが必要になるでしょう。

資格名 データエンジニアアソシエイト
問題数 65個の問題(複数選択または複数応答)
試験時間 130分

プロフェッショナルレベル(経験2年以上)

AWS環境で高度な設計や運用を行うスキルを証明する資格で、専門的な知識と実務経験が必要です。クラウド技術のエキスパートを目指すことでキャリアアップの機会も広がるでしょう。AWS活用に慣れている実務経験2年以上のプロフェッショナルにおすすめのAWS認定資格は、以下の通りです。

ソリューションアーキテクトプロフェッショナル

2年以上AWSクラウドアーキテクチャの設計およびデプロイを経験している方を対象にしています。AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの上位資格です。

AWSクラウドだけでなくWindowsやLinux環境に対する知識、ビジネス要件に基づいたアーキテクチャの設計および提案、AWSテクノロジーを使用したハイブリッドクラウドアーキテクチャを設計する能力が問われます。

資格名 ソリューションアーキテクトプロフェッショナル
問題数 75問(択一または多岐選択式)
試験時間 180分
DevOpsエンジニアプロフェッショナル

AWSを採用したシステムでの運用・管理経験が2年以上ある方を対象にした認定資格です。AWS認定SysOps アドミニストレーターアソシエイトの上位資格にあたります。

ハイレベルなプログラミング言語でのコード開発だけでなく、モニタリングを定義したデプロイや自動化されたインフラストラクチャの構築など、開発・運用両方の能力が問われます。

資格名 AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル
問題数 75問(択一または多岐選択式)
試験時間 180分

スペシャリストレベル(専門知識カテゴリ)

スペシャリストレベルの認定資格は、高度な知識と専門的なスキルを証明するものです。特定の分野において、深い理解と実践的な経験を持つ方を対象としています。キャリアの成長や専門知識の向上を目指すことのできる資格といえるでしょう。以下の3つが専門分野に特化した認定資格です。

ネットワーキング

ネットワークアーキテクチャの設計及び実装について5年以上の実務経験をもつ方を対象にした認定資格です。

AWSテクノロジーおよびセキュリティのベストプラクティスの理解以外にも、MPLS(マルチプロトコルラベルスイッチング)やVPLS (Virtual Private LAN Service)などのネットワーク知識が問われます。また、IDS・IPSやWAFといったネットワークセキュリティに関する知識も必須です。

資格名 ネットワーキング
問題数 65問(選択肢式または複数回答式)
試験時間 170分
機械学習

データサイエンスの担当者で、1年以上AWSクラウドでの機械学習/深層学習のワークロードの開発、アーキテクチャの設計および実行を経験した方を対象とした資格です。

基本的な機械学習アルゴリズムの考え方や表現能力およびフレームワーク使用経験、デプロイと運用のベストプラクティスを実行するための能力が問われます。

資格名 機械学習
問題数 65問(選択肢式または複数回答式)
試験時間 180分
セキュリティ

最低2年間のAWSワークロードの保護に関する実務経験をもつ人を対象とした資格です。

AWSセキュリティサービスの特徴および知識はもちろん、AWS責任共有モデルの適用、データ保護に関するAWSメカニズムについて問われます。

また、アプリケーション要件を満たすために、コストやセキュリティなどのトレードオフを考慮した決定を出せる能力も求められる試験です。

資格名 セキュリティ
問題数 65問(選択肢式または複数回答式)
試験時間 170分

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年収アップを図るならソリューションアーキテクト

AWS認定資格は日本だけでなく世界に通用する国際資格です。英語圏での評価をベースにAWS認定資格の市場価値を推測してみましょう。

グローバルナレッジ社が毎年公表しているIT資格別の年収ランキング(2024年版)によれば、トップ15の中に「AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル」「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」がランクインしています。

いずれもソリューションアーキテクトが入賞しており、高いレベルのプロフェッショナルがより上位となる結果でした。各システムベンダーのセキュリティ意識が高まっていること、システム開発の需要が増えていることなどが要因と考えられます。

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AWSエンジニアの平均年収

2024年7月執筆時点のレバテックキャリアの求人によると、AWSエンジニアの平均年収は約586.1万円でした。AWSエンジニアという項目がないため、職種「インフラエンジニア」スキル「AWS」で抽出した求人をもとにしています。

AWSエンジニアは、クラウドはもちろんAWSに関する知識とスキルが求められます。そのため、年収の目安も一般的なクラウドエンジニアに比べてやや高くなるでしょう。

関連記事:AWSエンジニアの年収は?将来性や年収アップのポイントも解説

AWSエンジニアの求人例

AWSの提供するサービスは非常に多いため、AWSエンジニアを募集する際の要項は多岐に渡ります。下記は、実際にレバテックキャリアに掲載されているAWSエンジニアに関する求人の一例です。

受託開発企業(AWSエンジニア)

受託開発を行う企業のAWSエンジニアの求人例は以下の通りです。

【想定年収】
450~700万円

【業務内容】
AWSなどのクラウド基盤構築、AWSに関する技術スタックの調査と検証、CI/CDを使ったクラウドシステムの構築

【求められるスキル・経験】
・AWS、GCP、Azureなどの利用経験
・Docker、Kubernetesなどコンテナ技術への理解、興味

クラウドをベースとしたSIer(AWSエンジニア)

クラウド関連の案件を扱うSIerにおけるAWSエンジニアの求人例は以下の通りです。

【想定年収】
510~750万円

【業務内容】
AWSを使用したクラウド基盤の設計および構築、構成変更、改善、パラメータ設定、運用チームへの引継ぎなど

【求められるスキル・経験】
・インフラエンジニアもしくはネットワークエンジニアの経験3年以上
・AWS認定資格の取得者
・AWS、Azure、GCPなどを利用したインフラ構築の経験

クラウドエンジニアの平均年収

レバテックキャリアの求人によると、2024年7月執筆時点でクラウドエンジニアの平均年収は約400~1200万円(年齢問わず)です。ただし、クラウドエンジニアの平均年収は政府統計などに記載がないため、あくまでも目安と考えてください。

AWSだけでなくクラウドサービス全体の需要が上がっているため、AWSエンジニアと比較しても同等程度の給与水準であることが分かります。

クラウドエンジニアは、インフラエンジニアなどの経験を持つ人材が目指すことの多い職種です。したがって、「インフラエンジニアの平均+α」という視点で考えると、年収の目安をつけやすいでしょう。

クラウドエンジニアの需要や平均年収について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

関連記事 : クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介

フリーランスのAWSエンジニアの平均年収

レバテックフリーランスの求人によると、2024年7月執筆時点でフリーランスのAWSエンジニアの平均年収は約590万円でした。ただし、掲載媒体や案件の傾向により変動する可能性があるため、あくまでも参考程度にお考えください。

要件定義や基本設計といった上流工程の経験があると、単価アップにつながります。また、AWS CloudWatchやZabbixといった監視システムの環境構築および運用経験、Chef、Ansibleなどの構成管理ツールに関する知識・経験があると案件獲得に役立つでしょう。

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資格取得に加えて年収アップを図るための方法

資格取得は、スキルや知識を客観的に証明するものです。また、企業は専門的な知識を保有している人材を必要としているため、市場価値を向上させられます。しかし、資格を取得するだけでは十分ではありません。その資格を業務で活かせるのかも重要になるでしょう。年収アップをさらに加速させるためには、資格取得と合わせて以下の点にも取り組むことがおすすめです。

ここでは、資格取得に加えて年収アップを図るための方法について紹介します。

AWSに関する幅広いスキルを身につける

AWSの幅広いスキルを身につけることは、年収アップを図るための有効な手段です。現在では、多くの企業がAWSを利用しており、AWSサービスを適切に扱えるエンジニアの需要は高まっています。

また、AWSのサービスは多岐にわたるため、プロジェクトの特性や実現したい内容に応じて適切に使い分けなければなりません。そのため、AWSに関する幅広い知識が要求されます。したがって、AWSに関する幅広いスキルを持つエンジニアは、企業から重宝され年収アップが期待できます。

インフラのコード化を深く理解し業務の効率化を図る

インフラのコード化を理解することは、業務の効率化に繋がります。インフラのコード化とは、サーバーやネットワークなどのITインフラ構築・運用をコード化し、自動化することです。

インフラのコード化を理解することで、インフラ管理の簡略化や構築の自動化ができるため、作業の効率化に繋がります。

また、AWSエンジニアの業務において大きな割合を占めるのはインフラ技術です。そのため、インフラのコード化を理解すると企業への貢献度が上がるため、年収アップに繋がるでしょう。

データベースの設計・運用スキルを身につける

AWSのデータベースの知識を身につけることで、受注できる案件の幅が広がり年収アップを図れるでしょう。

AWSエンジニアはインフラ環境の構築を担当するため、データベースの知識は必要不可欠です。
AWSは複数のデータベースサービスを提供しているため、各サービスの知識を身につけ使い分けると適切なデータベース設計が可能となり、市場価値も向上します。

マネジメント経験を積む

マネジメント経験を積むと市場価値が向上するため、年収アップを図ることができます。
マネージャーはプロジェクトを推進していく上で欠かせない存在です。

そのため、企業はマネージャー経験を持つ人材を求めていることが多いです。

最新情報を得てスキルをアップデートする

常に情報収集し、自身のスキルをアップデートすることも年収アップには重要です。AWSは毎年新しいサービスや機能を追加しています。

常に最新情報を得ることで、新たな技術やツールの存在、機能について把握できるでしょう。
そのため、効果的なソリューションの提供や業務プロセスの改善を提案でき、多くの案件受注に繋がります。

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AWS認定資格に関するよくある質問

AWS認定資格について興味がある方の中は、AWSエンジニアの平均年収やAWS認定資格の勉強時間の目安について知りたい方が多いです。また、認定試験のキャンセル料金についてもよくある疑問として挙げられます。ここでは、AWS認定資格に関する質問を紹介するので、似たような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

Q1. AWS認定資格のキャンセル料金を教えてください

AWS認定試験のキャンセル料金は試験開始時間の24時間前までは一切かかりません。また、追加料金なしで試験日を変更できます。ただし、試験開始時間まで24時間以内となってしまった場合は、キャンセルおよび試験日の変更はできません。

また、当日試験を欠席した場合にも受験料の返金はないため、注意が必要です。

Q2. AWSエンジニアの平均年収を教えてください

レバテックキャリアの求人によると、AWSエンジニアの平均年収は約586.1万円です。ただし、現場のクラウド化が進み、AWSエンジニアの需要が高まっているのに対して、人材が不足しているため、スキルや経験によってさらに高い年収を目指せるでしょう。

Q3. AWS認定資格の勉強時間の目安を教えてください

年収・市場価値が高い認定資格である「AWS認定ソリューションアーキテクト」に注目すると、学習時間の平均は60〜120時間といわれています。下位資格であれば、IT経験がない方でも、平均20〜50時間での学習で取得することができるでしょう。

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まとめ

世界最大級のシェアを誇るクラウドプラットフォーム「AWS」は多くの企業が採用しはじめており、AWSの知見を持つエンジニアの需要が伸びています。AWSは知識とスキルの証明のために認定資格制度を設けているため、クラウドエンジニアとしてキャリアを磨いていきたいと考えている場合は、資格取得が有効です。

なかでもおすすめなのは取得者の多い「ソリューションアーキテクトアソシエイト」です。その後に上位資格である「ソリューションアーキテクトプロフェッショナル」を取得することで、年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。

また、AWSに次ぐシェアを誇るクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に関連する資格も以下の記事にて解説しています。Microsoft Azure関連の資格について詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。

関連記事 : Microsoft Azure認定資格一覧!職種別・難易度別に紹介

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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