ブロックチェーンに関する資格を解説!取得するメリットとは

最終更新日:2024年6月25日

ブロックチェーンは仮想通貨を支えるバックボーンとなっているIT技術です。取引履歴などのデータを分散して格納することで、改ざんに強いという特徴を持っています。また実際には暗号通貨だけでなく幅広く転用が可能な技術であり、平成27年の経済産業省の調査では将来的に67兆円の市場規模になると試算されています。

ブロックチェーンは次世代型の暗号化台帳管理手法として注目の集まる技術です。関連する知識とスキルを身につけることで、エンジニアとしての仕事の幅が広がり、キャリアアップにつながることも期待できます。

本記事では、ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアに興味がある方に向け、ブロックチェーンに関する資格やブロックチェーン関係のスキルを学べるスクール、ブロックチェーンエンジニアの需要・将来性などについて解説しています。

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この記事のまとめ

  • ブロックチェーンは取引履歴を分散管理する技術で、特に仮想通貨取引の技術として使われています
  • ブロックチェーンは、取引履歴を個々の端末に分散することができ、一つのサーバーで管理するよりもセキュリティが強固
  • 今後は仮想通貨が伸びる可能性が高いだけでなく、あらゆる取引履歴管理に技術が使われ、ブロックチェーンエンジニアの需要は増していくと考えられる

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、複数のコンピュータで分散して取引情報等の機密情報を管理する仕組みのことです。2008年にサトシ・ナカモトと称する人物が、暗号理論に関するコミュニティ内で発表した論文を契機に、2009年にはブロックチェーンを用いたビットコインの運用が始まりました。現在では多くの仮想通貨が登場し、新たな通貨として市場取引が行われています。

ブロックチェーンはこれまでの中央集権型での管理と比較して、暗号強度の向上や耐障害性、コスト低減などがメリットとして期待されています。当初、仮想通貨を実現する技術として登場したブロックチェーンですが、サプライチェーン管理や台帳管理など様々な応用が検討されています。

近年では仮想通貨以外にも、NFTを支えるバックボーンとしてもブロックチェーンに注目が集まっています。

関連記事:ブロックチェーンとは?ITエンジニアに求められるスキルや経験についても解説

仮想通貨とは

仮想通貨または暗号資産とは、インターネットを介してやり取りされるデータに価値を持たせ、金銭の代わりに利用できるようにしたものです。特徴的なのは、銀行などを介さず資産のやり取りができることでしょう。

通常、通貨(法定通貨)は国や中央銀行が発行し、その価値を裏付けます。仮想通貨は裏付けがなく、利用者の需給関係などの要因により価格が大きく変わる可能性があることには注意が必要です。交換所や取引所を介して法定通貨との交換が可能ですが、このサービスも公的に裏付けられたものではないことには注意しましょう。

ブロックチェーンエンジニアとは

ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーン技術を扱うITエンジニアのことを指します。明確にブロックチェーンエンジニアという職種が規定されているわけではないのですが、ブロックチェーンを使ったアプリケーションの開発を行っているエンジニアおよびブロックチェーンそのものを開発しているエンジニアがブロックチェーンエンジニアと呼ばれています。

職種として独立しているわけではないのですが、ブロックチェーンに関するスキルを持ったエンジニアには希少性があるため、他のエンジニアと区別されて呼ばれることがあります。

ブロックチェーンエンジニアの仕事内容

ブロックチェーンエンジニアの主な仕事として、以下の3つがあげられます。

1つ目は、仮想通貨などの支払アプリケーションの開発です。ペイメントサービスと呼ばれる分野で、提供されているサービス数も多いため、ブロックチェーンエンジニアの活躍の余地が多くあります。

2つ目は、非金融のブロックチェーンを用いたアプリケーション開発です。現在人気の高いNFTなどもこちらに含まれます。今後も音楽コンテンツの所有履歴管理、各種のネット上での取引の効率化、トレーサビリティ向上など様々な分野での利用が進み、仕事量は増加することが予測されます。

3つ目は、新たなブロックチェーンの開発・研究です。ブロックチェーンは新しい技術分野で、進化過程にあります。そのため既存のブロックチェーン技術を活用してアプリケーションを開発するだけでなく、技術そのものの開発にも需要があります。

ブロックチェーンに関する資格を取得するメリット

ブロックチェーンに関連する仕事をするには、ブロックチェーンに関する資格の取得も有効な手段です。資格取得のメリットとしては、エンジニアとしての仕事に活かせることやブロックチェーンに関するスキルの証明、スキル向上のための指標として活用できる、収入アップにつながるなどがあります。本章では、ブロックチェーン関連の資格を取得するメリットについて解説します。

エンジニアとしての仕事に活かせる

特にブロックチェーンの知識が必要となる開発案件においては、ブロックチェーンに関する資格は確実に活かすことができるでしょう。

さらに、ブロックチェーン技術は分散処理や数学、ネットワーク、P2Pなど様々な技術の応用で実現されています。このことから、ブロックチェーンに関する資格を取得することはエンジニアとして仕事をする上での地力を向上させることにもつながるものです。特に、ブロックチェーンの分散暗号化という思想は、従来のクライアントサーバ型の設計では想定しにくいものであり、ブロックチェーンの知識を押さえておくことで実務におけるエンジニアの引き出しの一つとなります。

実用が想定される分野は幅広いのですが、特に有望視されているのが金融・投資の分野です。また、NFTの分野でも取引履歴を記録し追跡する目的でブロックチェーン技術が利用されており、電子データの価値を保証する基礎として活躍しています。

ブロックチェーンに関するスキルの証明になる

資格を取得することで、対外的にもブロックチェーンに関するスキルを保有していることをアピールすることができます。資格の取得はスキル証明の最も確実な方法です。

ブロックチェーンのように新しい技術はどうしても実務経験を積みにくいため、資格の取得は転職時の選考においてアピールポイントとして活用できます。

転職に有利になる場合がある

ブロックチェーンに関する資格を取得することで、転職に有利になる場合があります。ブロックチェーンエンジニアは、今後活躍が見込まれる職種のひとつです。しかし、ブロックチェーンエンジニア自体が新しい職種であるため、ブロックチェーンに詳しい人材が少ないことが課題となっています。そのため、ブロックチェーンに関する資格を取得することは、転職市場でも高く評価される可能性が高まります。

スキル向上のための指標として活用できる

ブロックチェーンのような最新の技術については、体系立てて整理がされているわけではなく、どのような知識を身につけたらよいのか把握するだけでも簡単ではありません。資格試験の範囲に沿って学習することで、ブロックチェーンに関する一連の知識を習得できます。

また、場当たり的に学習をするとどうしても知識の抜け漏れが発生します。資格試験のためのカリキュラムは、ブロックチェーンに関するビジネス・エンジニアリングの双方の視点が含まれており、ブロックチェーンの歴史などの周辺知識も含めたシラバスとなっている点も資格のメリットです。資格獲得を目標にすることで、総合的にブロックチェーンに関する知識を獲得できます。

ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルとは

ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルとして、ブロックチェーンスキル、暗号理論に関する知識、プログラミングスキルなどが挙げられます。ブロックチェーンスキルについては、分散型ネットワークの設計・構築スキルが特に重要です。ブロックチェーンエンジニアという名前の通り、ブロックチェーンに関する直接的なスキルは当然必須と言えるでしょう。

次に、暗号理論はブロックチェーン技術の中で中核となる技術です。細分化すると、電子署名、公開鍵暗号、疑似乱数生成器、ハッシュ関数などが挙げられます。プログラミングでは、特にJavaScript、Go言語、C言語などが重要です。プロジェクトによって使用している言語は異なります。

またWebや組み込み系の言語と同じですが、記述するコードとしては共通する部分と異なる部分があります。そのため、ブロックチェーン特有のコードの書きまわしなどには慣れていく必要があります。

収入アップにつながることがある

ブロックチェーンに関する資格を取得することで、資格手当による収入アップ、スキルアップによる収入アップ、評価アップによる収入アップ、などにつながります。複数の観点から収入アップにつながってくるので、その分収入アップの幅も大きい可能性があります。資格取得に時間と労力をかける理由の1つになるでしょう。

ブロックチェーン関連資格について

ブロックチェーンに関連する資格は、まだまだ少ないのが現状です。2024年1月23日現在、国内で取得することができるブロックチェーンに関連する資格は、暗号通貨技能検定のみとなります。本章では、過去に開催されていたブロックチェーン技能検定と合わせて、ブロックチェーン関連資格の内容について紹介していきます。

暗号通貨技能検定

暗号通貨技能検定は、現在国内でブロックチェーン関連資格として受験できる唯一の資格試験です。暗号通貨技能検定には3段階のレベルが存在します。

資格名 取得条件
暗号通貨アドバイザー 初級検定講座の受講および試験合格
公認暗号通貨技能アドバイザー 上級検定講座を受講し、小論文と口頭試問に合格すること
公認暗号通貨技能上級アドバイザー 公認暗号通貨技能アドバイザーを取得したうえで、一定の活動を行い、実績を積むこと

暗号通貨およびブロックチェーン技術に関する講座は、以下のようになります。

講座名 概要 受講条件 受講・受験形式 受講料(税込み)
仮想通貨基礎講座 仮想通貨システムおよびブロックチェーン技術について、基礎となる思想や概念を一から学びます。 なし オンライン受講 3,300円
初級検定講座 暗号通貨システムおよびブロックチェーン技術についての体系的な理解を目的とします。 なし ①オンライン受講(試験なし)
②オンライン受講(試験あり
③教室受講&検定試験
①38,500円
②49,500円公認アドバイザー 認定料含む
③49,500円公認アドバイザー認定料含む
上級検定講座 改正資金決済法および改正金融商品取引法、暗号通貨システムやブロックチェーン技術、暗号解読法やプレゼンテーション能力に関して深い技術的な知識と対人スキルを得ることが目的です。 初級検定講座を受講し、「暗号通貨アドバイザー」の資格を所有していること 教室受講(教室&Webリピート受講) 会員限定となっているため、お問い合わせください。
資格の概要

暗号通貨技能検定は、一般社団法人日本暗号通貨技能検定協会(JCCA)により実施されているブロックチェーン関連資格です。暗号通貨技能検定では、仮想通貨とブロックチェーンを対象としたスキルの講座と試験が用意されています。試験では、通貨の概念という基本的な内容から仮想通貨の普及状況、ブロックチェーン技術の構成要素、実際の利用方法まで、様々な角度からの知識が求められます。資格を取得することで、仮想通貨とブロックチェーン技術を体系的に習得できます。

取得のメリット

暗号通貨技能検定の取得は、仮想通貨とブロックチェーン技術についての深い理解を証明する手段となります。基本的な概念から高度な理論までの知識を示すことができ、仮想通貨システムとブロックチェーン技術の本質を理解していることも証明できます。

また、公認暗号通貨技能アドバイザーの資格を取得すると、初級レベルの講座を開講できる資格が与えられます。さらに、公認暗号通貨技能上級アドバイザーはJCCAの年会費の支払い等が不要になるメリットがあります。

ブロックチェーン技能検定(廃止済み)

ブロックチェーン技能検定は2021年2月まで行われていた検定試験です。開設当初はエンジニア向け、ビジネス向けにブロンズ、シルバー、ゴールドの3レベルの試験を提供する予定でしたが、最終的にはエンジニア向けのブロンズ資格のみが設けられました。

資格名 試験範囲 合格基準
ブロンズ資格(エンジニア向け) ECDSA、データ書式、Script、BIPS、P2Pの5つの技術分野 全体の60%の正答
資格の概要

ブロックチェーン技能検定は、ブロックチェーン推進協会(BCCC)およびブロックチェーン技能認定協会が実施する、国内初のブロックチェーンに関する検定試験です。2021年2月に検定自体は終了しているものの、関連書籍などが発売されており、現在でもブロックチェーンに関する学習の道標として利用できます。

ブロックチェーンエンジニアの仕事に役立つそのほかの資格

ブロックチェーンエンジニアに特化した資格は上でご紹介した通りですが、ブロックチェーンエンジニアに役立つ資格は複数あります。具体的には以下の資格が挙げられます。


  • ・応用情報処理技術者試験

    ・ITパスポート

    ・C言語プログラミング能力認定試験

    ・プロジェクトマネージャー試験(PM)

    ・CIW JavaScript スペシャリスト


本章では、それぞれの資格についてご説明します。

応用情報処理技術者試験

応用情報処理技術者試験は、基本情報処理技術者試験の上位国家資格です。応用情報処理技術者試験はIT業界全般で評価の高い資格で、ブロックチェーンエンジニアにとっても例外ではありません。またさらに上位の国家資格にもつながるので、取得メリットは大きいでしょう。

合格率 18~25%
出題形式 午前:多肢選択式(四肢択一)
午後:記述式
試験時間 午前:150分
午後:150分
受験形式 全国の試験会場
受験料 7,500円(税込)

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を問う内容が出題されます。かなり基本的な内容なので、ITパスポートそのものがブロックチェーンエンジニアとしての評価につながるわけではありません。ITパスポートから始め、上位の資格にステップアップしていくことが重要です。

合格率 50%前後
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
試験時間 午前:120分
午後:150分
受験形式 CBT方式、全国の試験会場
受験料 7,500円(税込)

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語のスキルを問う内容です。1級から3級が用意されています。C言語を扱っているプロジェクトでは、評価される資格です。プログラミング言語系の資格は言語ごとに用意されているので、自分が入りたい企業やプロジェクトで使用している言語資格を取得することが重要です。

合格率 65.75%(2022年度)
出題形式 1級:実技試験(PC使用)
2級:多肢選択式
3級:多肢選択式
試験時間 1級:150分
2級:90分
3級:60分
受験形式 1級
個人受験(公開試験)
団体指定会場で、会場のPCを使って受験

団体受験
団体指定会場で、団体の用意するPCを使って受験

2級・3級
個人受験(公開試験)
「リモートWebテスト」による在宅・在社受験

団体受験 ※いずれかを選択
1:団体指定会場で、マークシート形式で受験
2:団体指定会場で、Webテスト形式で受験
3:「リモートWebテスト」による在宅・在社受験
受験料 1級:7,800円
2級:6,400円
3級:5,200円

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャー試験は、応用情報処理技術者試験の上位資格に該当する国家資格のうちの1つです。プロジェクトマネジメントに特化しているので、今後プロジェクトマネジメントの方面に進みたい人には向いている資格です。評価も高く、取得メリットは大きいです。ブロックチェーンに限らずどのプロジェクトにもマネージャーは必要なので、汎用性は高い資格になります。

合格率 13.5%(令和5年秋期)
出題形式 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一)
午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一)
午後Ⅰ:記述式
午後Ⅱ:記述式
試験時間 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
受験形式 全国の試験会場
受験料 7,500円(税込)

CIW JavaScriptスペシャリスト

CIW JavaScript スペシャリストは、JavaScriptの国家資格です。JavaScriptを使用している企業やプロジェクトに参画したい場合に役立ちます。JavaScriptはWeb開発で使われることの多い言語なのでWeb開発をしたい人がメインターゲットと考えられますが、ブロックチェーンエンジニアにとっても役立つ資格です。

合格率 非公表
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
試験時間 75分
受験形式 CBT方式、全国の試験センター
受験料 150米ドル

ブロックチェーン関係のスキルを学べるスクール

ブロックチェーン関係のスキルについて、効果的に学習するにはどのようにしたらいいでしょうか。ブロックチェーン技術を学ぶには、スクールの利用が効果的です。ブロックチェーン関係のスキルを学べるスクールとしては、TechAcademyやUdemyなどがオンライン上で学べて便利です。本章では、ブロックチェーン技術について、スキル習得に役立つスクールを紹介します。

Udemy

Udemyはオンラインで各種の学習コンテンツを提供するマーケットプレイスです。非常に広い分野のコースが用意されていますが、ITに関連するコースも多数あります。

Udemyにはブロックチェーンに関するオンラインコースもあり、日本語のコース、現役エンジニアが教えるコース、無料のコースなど選択肢が豊富なことが特徴となります。

TechAcademy

TechAcademyは、オンラインのプログラミングスクールです。現役エンジニアが講師、メンターとしてサポートしてくれるため、独学によるプログラミング学習で起こりがちな挫折を防げます。

一つのコースとして「ブロックチェーンコース」を提供しており、基礎からブロックチェーンについて学ぶことが可能です。
※2023年6月20日時点でブロックチェーンコースの申し込みは募集されていません。

関連記事:ブロックチェーンの勉強方法について!おすすめの本やサイト、基本用語も紹介

ブロックチェーンエンジニアの需要・将来性

仮想通貨市場には波はあるものの、NFTというブロックチェーンを活用した次のサービスが登場している状況です。もし仮想通貨がなんらかの理由で市場縮小してしまったとしても、ブロックチェーン技術そのものは他分野でも活用できる基礎技術です。引き続き活用が続き、中期的にも需要が見込まれるため、ブロックチェーンエンジニアの将来性は高いといえます。

2024年1月23日時点でレバテックキャリアにて「ブロックチェーン」をキーワードに検索を行ったところ、643件の求人・転職情報が公開されています。既に一定数の求人があり人材も不足している証拠の一つといえます。

同様に「仮想通貨」をキーワードに検索を行うと、192件の求人・転職情報がありました。「ブロックチェーン」が「仮想通貨」を求人・転職情報の数で追い抜いており、仮想通貨に限らずブロックチェーン技術を持つエンジニアに需要があることがうかがえます。

ブロックチェーンエンジニアのキャリアパス

ブロックチェーンエンジニアには、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか。ブロックチェーンエンジニアのキャリアパスとしては、事業責任者やプロダクトマネージャー、ITコンサルタント、フリーランスなどがあります。本章では、これらのブロックチェーンエンジニアのキャリアパスについて解説していきます。

事業責任者

ブロックチェーンエンジニアの一つのキャリアパスは、事業責任者となることです。これはエンジニアリングスキルと業界知識を深め、会社の一部門の全ての業務に対して責任と権限を持つ役職に昇進することを意味します。ブロックチェーンの技術力を磨きつつ、ビジネススキルも同時に伸ばすことで事業責任者を目指すことができます。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーも、ブロックチェーンエンジニアのキャリアパスのひとつです。プロダクトマネージャーは、プロジェクトの全体像を把握し、各種リソースを最適に活用して目標を達成する役割を担います。また、内外の関係者と円滑にコミュニケーションを取る能力も求められます。ブロックチェーンの技術的な知識を深めながら、組織全体を見渡し、チームを成功に導くリーダーシップを発揮できることで、プロダクトマネージャーへの道が開かれます。

ITコンサルタント

ブロックチェーンエンジニアの技術力と経験を活かしてITコンサルタントに転身するのも一つのキャリアパスです。ITコンサルタントは、クライアント企業のIT関連の課題を洗い出し、それを解決するための提案やアドバイスを提供します。ブロックチェーンの専門知識を活用して、企業が直面する技術的な課題を解決する役割を担います。

フリーランス

ブロックチェーンエンジニアのスキルを持つ方は、フリーランスとして独立する道もキャリアパスのひとつです。フリーランスは自分自身で仕事を探し、クライアントと直接交渉するなどの能力が求められます。しかし、自分のスキルと経験に基づいて幅広い案件に参加できるため、自分自身のキャリアを自由に築くことが可能です。これは自己成長という視点から見ると、非常に充実したキャリアパスと言えるでしょう。

ブロックチェーンに関するよくある質問

ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアに興味がある方にとって、ブロックチェーンに関する質問は多くあります。よくある質問としては「ブロックチェーンとは何ですか?」「ブロックチェーンの長所と短所を教えてください」「ブロックチェーンが使われるシーンを教えてください」などがあります。本章では、ブロックチェーンに関するよくある質問に回答します。

Q1. ブロックチェーンとは何ですか?

ブロックチェーンとは、一種の分散データベースの技術で、ネットワーク上の各端末間を直接つなぎ、暗号技術を駆使して取引記録を処理し保存します。これは中央機関が存在しない透明性の高い記録システムを可能にします。この技術は特に「ビットコイン」などの仮想通貨の基礎となるもので、その信頼性と安全性を確保しています。ブロックチェーンにより、情報の改ざん防止や透明性の確保などの利点があります。

Q2. ブロックチェーンの長所と短所を教えてください

ブロックチェーンの長所は、データの改ざんを防止できることやシステムがダウンしにくいこと、ランニングコストの安さなどがあります。一方で、処理速度の遅さや記録データを削除できないこと、悪意ある者に入り込まれるリスクなどの短所もあります。

Q3. ブロックチェーンが使われるシーンを教えてください

ブロックチェーンが使われるシーンとしては、仮想通貨やFinTech関連で幅広く利用されています。仮想通貨関連では、仮想通貨決済の実装や自社の仮想通貨の発行などがあります。また、ブロックチェーンのプラットフォーム性を活用すると、決済処理や契約の自動実行など、さまざまなFinTechのアプリケーションに利用できます。

まとめ

本記事では、ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアに興味がある方に向け、ブロックチェーンに関する資格やブロックチェーン関係のスキルを学べるスクール、ブロックチェーンエンジニアの需要・将来性などについて解説しました。

ブロックチェーン技術は、次世代型の暗号型台帳管理手法として注目を集めています。ブロックチェーンの基盤となっている分散処理技術を学ぶことで、エンジニアとしてのキャリアアップにもつながります。転職活動におけるアピールポイントの一つにもなり得るため、ブロックチェーンについて学ぶ際には資格の取得も視野に入れましょう。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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