クラウドエンジニアの志望動機の書き方を例文も交えて詳しく解説

最終更新日:2024年12月25日

「クラウドエンジニアの経験が浅いから志望動機を思いつかない」
「面接で志望動機を聞かれたらなんて答えよう」

クラウドエンジニアに転職するための志望動機を書くときに、このように思ったことはありませんか?

クラウドエンジニアの志望動機を作成する上では、クラウドを志望する理由と、自分のスキルがクラウド運用や構築に対してどのように活かせるのかを明確にする必要があります。加えて、日々進化し続けるクラウドの技術を常に学び続け、キャッチアップしていこうとする意欲を示すことも重要です。

本記事ではクラウドエンジニアの志望動機の書き方を解説するとともに、志望動機の例文やテンプレートを紹介します。

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この記事のまとめ

  • クラウドエンジニアを志望する動機を明確にする
  • これまでのスキルや業務経験を棚卸ししてキャリアパスに結びつける
  • 自分のスキルや経験を今後どのように活かしたいのかを明確にする

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クラウドエンジニアの志望動機例文・テンプレート

クラウドエンジニアが転職する際には、履歴書においても面接においても志望動機は非常に重要です。企業が注目するような志望動機をどのように作成すればよいか、次のパターンで例文を交えて解説します。


  • ・エンジニア未経験者向け

    ・クラウドエンジニア経験者向け

    ・ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

    ・インフラエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

    ・アプリケーションエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

エンジニア未経験者向け

私はエンジニア未経験ながらクラウドの成長性と将来性に強い魅力を感じ、この分野で活躍したいと考え、この度貴社を志望しました。前職では企画部門に所属し、新規商品開発を担当しました。開発を担当した商品は現在でも市場シェア40%以上を誇る人気商品のひとつになっています。

工夫した点といたしましては、商品を使い続けてもらうために耐久性向上にこだわったことです。その際、他部署と情報を共有するためにクラウドサービスを活用し、プロジェクト進行の迅速化につながりました。顧客のニーズに応えるという経験を貴社でも活かし、企業へ貢献できるエンジニアを目指します。


現在、独学でクラウドを学び、検証環境を構築してAWS認定ソリューションアーキテクトのアソシエイト認定を取得しました。こうした学習を継続してクラウド技術を身につけ、貴社の事業に貢献したいと考えております。

ポイント:


  • ・前職での役割と成果を述べる

    ・クラウドに対してどのような取り組みをしたのかを具体的に示す

    ・クラウドに対して意欲がある点を強調する

クラウドエンジニア経験者向け

クラウドエンジニアとしてシステムの設計や運用に5年間携わり、安定したインフラの提供と効率的な運用に貢献してきました。特にterraformを使用したインフラのコード管理(IaC)やサーバーレスアーキテクチャ設計、セキュリティ機能の実装に関する知見を有しています。


今回、クラウドの最新技術を積極的に採用して業界をリードする貴社の事業内容に共感し、私もその一員としてさらに貢献したいと思い志望いたしました。特にセキュリティに関する知見には自信があるため、その点を活かして貴社の事業拡大に貢献したいと考えています。

ポイント:


  • ・これまでの業務経験を明確にして、今後どのような貢献ができるのかを明確にする

    ・これまでの経験やスキルを具体的に記述する

    ・どのように貢献できるかを伝えつつ意欲を示す

ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

ネットワークエンジニアとして5年間業務に従事してきました。ネットワークエンジニアとして培ってきた設計、構築、運用の経験を、クラウド環境でのネットワーク構築や最適化に活かしたいと考え、この度クラウドエンジニアを志望しました。


ネットワーク構築やトラブルシューティングで得た技術力がクラウド固有のネットワーク設計の可用性向上に貢献できると思い、志望いたしました。貴社が事業の中核に位置づける最新のクラウド技術を習得しつつ、スピード感と柔軟性が求められる環境で即戦力として貢献したいと考えております。

ポイント:

 

  • ・これまでの経験がクラウドエンジニアの業務にどれだけ活かせるかを記載する

    ・クラウド特有のネットワークに対応できる点をアピールする

    ・これまでの経験を活かしてクラウド全体の構築を実現したいという意欲を示す

インフラエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

インフラエンジニアとしての経験を活かし、クラウド特有のアーキテクチャをもとにしたインフラ基盤の設計と構築に携わりたく志望いたしました。これまで培ってきたサーバーの設計や構築、運用スキル、オンプレミスからクラウドへの移行経験を活かし、貴社のクラウドインフラに関する数多くのプロジェクトに貢献したいと考えています。


また、貴社の企業理念である「IT技術で日本を元気に」というビジョンに共感し、貴社の事業内容にも深く感銘を受けました。自身のスキルを伸ばしつつ、貴社の事業に貢献する所存です。

ポイント:

 

  • ・自分の持つ経験をクラウドサービスと結びつけ、総合的なインフラ環境を構築したいという意欲を強調する

    ・企業の経営理念や事業内容に共感していることを記述する

アプリケーションエンジニアからクラウドエンジニアを目指す人向け

アプリケーションエンジニアとして培った開発経験を活かし、インフラ設計や運用も含めた包括的なスキルを身につけて貴社の事業に貢献したく、クラウドエンジニアを志望しました。


現在、クラウド技術は迅速なビジネス展開とコスト効率を考える上で重要な位置づけにあると認識しています。クラウドを活用したアプリケーション開発を行うことで、スピード感のあるクラウドネイティブなアーキテクチャの実装に貢献する所存です。また、最新の開発手法やDevOpsコンテナ技術を学び続けることで自らを成長させていきたいと考えています。

ポイント:

 

  • ・これまでのアプリケーション開発で経験したスキルを活かせる点を強調する

    ・クラウド開発に関連するCI/CDDevOpsIaC(Infrastructure as Code)の経験があれば記述する

    ・開発で得られた経験をクラウドインフラにも活かしていきたいという意欲を示す

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クラウドエンジニアの志望動機・志望理由の書き方

クラウドエンジニアの志望動機を作成する際のポイントは以下の5点です。


  • ・クラウドエンジニアを志望する理由を明確にする

    ・これまでのスキルや経験を整理する

    ・どのクラウドが自分に合っているかを分析する

    ・入社後のビジョンやキャリアパスをイメージする


それぞれのポイントを解説します。

クラウドエンジニアを志望する理由を明確にする

クラウドエンジニアの志望動機を作成する際は、なぜクラウドエンジニアを志望するのかを明確にする必要があります。


たとえばクラウドエンジニア初心者の場合、クラウドエンジニアを志望するきっかけとして以下のような出来事が考えられます。

「前職の取引先がファイル管理などでクラウドサービスを利用しているという話を耳にして、クラウド技術の活用で運用管理の負担が削減できると感じました。これからはクラウド環境を設計、構築する立場で企業のDXや社会に貢献したいと考えるようになりました。」

このようにクラウドを活用する理由、クラウドが果たす役割について整理すると、クラウドエンジニアを志望するきっかけが見つかります。クラウドを使用した事例を研究すればさらに深堀りできるため、積極的に探してみましょう。

これまでのスキルや経験を整理する

志望動機を説得力のあるものにするために、これまでのスキルや経験を整理します。習得したスキルや業務経験を入社後に活かせることを強調するとよいでしょう。


たとえば、以下のような点を整理します。

  • ・これまでに習得したスキル

    ・職務経験(業務内容、期間)

    ・業務で苦労した点(工夫した点)

    ・業務で得られた成果(成果物、数値)

この際、技術スキルだけでなくソフトスキルも整理しましょう。こうした点をどのように活かせるのかを明確にすると、説得力のある志望動機を作成できます。

なお、クラウドエンジニアの詳細については以下の記事をご参照ください。

関連記事:クラウドエンジニアとは?資格や年収・需要・向いている人を紹介

どのクラウドサービスが自分に合っているかを分析する

志望動機を考える際は、どのクラウドサービスが自分に合っているのかを分析してみましょう。これは、自分のスキルとクラウドサービスのミスマッチを防ぐ上でも重要です。


クラウドサービスによって求められるスキルは異なるため、どのクラウドであれば自分の強みや経験を発揮できるかを明確にするとよいでしょう。
たとえば、AWS(Amazon Web Service)Google Cloudには以下の点において違いがあります。

・AWSとGoogle Cloudのコンソール操作やコマンド

・AWSとGoogle Cloudの用語(アベイラビリティゾーンゾーンなど、同じ意味を持つものでも用語が異なる)

Google CloudはGoogleプロジェクトを作る必要がある一方で、AWSは個々のサービスを選択することでサービスを利用できる点

・AWSとGoogle Cloudには同じ機能を提供するサービスが存在する一方で一部独自のサービスがある点(Firebase Machine LearningFirebase Crashlyticsといったサービスなど)

これらの差異ははベースにある知識やスキルの違いではないものの、サービスの特性を十分に理解する上では押さえておく必要があります。


なお、AWS・Google Cloud・Azureの違いに関しては以下の記事をご参照ください。

関連記事:AWS・GCP・Azureを網羅的に比較!それぞれの特徴も紹介

入社後のビジョンやキャリアパスをイメージする

クラウドエンジニアとして入社後にどのようなキャリアパスを描き、どの分野でスキルを伸ばしていきたいかを具体的にイメージしましょう。この点を志望動機で明確にすると、入社後に即戦力として期待できる人材だと採用担当者に強く印象づけられます。


たとえば、認定資格の取得、プロジェクトリーダー、あるいはプロジェクトマネージャーへのアサインを目指すといった目標を時系列で表せば、入社後の意欲や成長意識がより明確に伝わります。


クラウドエンジニアのキャリアパスに関する詳細を知りたい場合は、以下の記事をご参照ください。

関連記事:クラウドエンジニアのキャリアパスは?具体例や考え方をチェック!

これまで解説したポイントを踏まえて、実際に志望動機を作成してみましょう。志望動機を作成する際にはクラウドエンジニアの求人情報を確認しながら作成することをおすすめします。

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クラウドエンジニアの志望動機を書く際の注意点

志望動機を作成する際には、いくつか注意すべき点があります。以下の点に注意して志望動機を作成してみましょう。

注意点 対策
採用担当者が理解しやすい文章にする PREP法で記載する
抽象的な表現を避ける 具体的な数値や用語を使用する
自己中心的な志望動機にならないように気を付ける 事業内容を理解し、企業へ貢献することを意識する
業務に結びつかない志望動機を書かない 企業の理念や事業内容に共感していることを示すよう意識する

ポイントはわかりやすく、いかに相手を納得させられるかです。採用者にとってわかりやすい文章であるのはもちろんのこと、自己中心的な志望動機にならないよう注意が重要です。

このような点に気をつけると、採用担当者に伝わりやすい志望動機を作成できます。

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クラウドエンジニアの志望動機・志望理由でよくある質問

ここでクラウドエンジニアの志望動機、志望理由でよくある質問をいくつか紹介します。

Q1. オンプレミスエンジニアの経験しかない場合はどうすればよいですか?

オンプレミスエンジニアの経験しかない場合は、オンプレミス環境で経験した設計、構築、運用経験やスキルをクラウドエンジニアとしてどのように活かせるかを明確にするとよいでしょう。


たとえばネットワークの基礎的な知識やサーバーの構築作業はクラウドエンジニアであっても変わりません。オンプレミス環境で得られたスキルや経験をクラウドエンジニアとしてどのように活かすかをアピールしましょう。

Q2. クラウドの特徴がわからず志望動機を書けません

クラウドの特徴がわからないときは、各クラウドサービスのベストプラクティスやホワイトペーパーを読み込むとヒントを得られます。


ベストプラクティスやホワイトペーパーは各クラウドサービスの公式サイトに掲載されているため、数多くの情報を収集できます。さらにクラウド案件を数多く手掛けたSIerやシステム開発会社の公式ホームページには事例が紹介されていることが多いため、同時に参照するとよいでしょう。

Q3. クラウドエンジニア経験がなくエピソードが書けません

クラウドエンジニアの経験がなくても、志望動機でクラウドエンジニアに対する意欲や自身のスキルを活かせることを強くアピールすることが重要です。

たとえば以下のような点をアピールするとよいでしょう。


  • ・無料トライアルを利用して検証環境を構築した

    ・オンライン学習コンテンツで学習した

    ・資格取得の勉強をして実際に資格を取得した


これらはクラウドエンジニアに対する意欲が強く、実際に経験を積んでいることを証明できます。

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まとめ

これらの点を意識すると、説得力のある志望動機を作成できます。

志望動機を書き上げたら、内容は分かりやすいか、誤字脱字はないかといった点を添削してもらうことも重要です。

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