- CADオペレーターには資格が必要？
- CADオペレーターにおすすめの資格とその難易度
- 未経験者・初めての資格取得におすすめの資格は？
- CAD資格取得のための勉強方法
- 未経験からCADオペレーターを目指すには
- CADオペレーターに求められるスキル
- CADオペレーターの将来性
- CADオペレーターの資格に関するよくある質問
- まとめ
CADオペレーターには資格が必要？
CADオペレーターとして働くために必須の資格はありません。未経験者・無資格者でも、転職が成功することはあります。しかし、一般的にはCADソフトの操作スキルや業界特有の知識がなければ、就職・転職は難しいでしょう。
業界特有の知識は仕事をしながら身につけていくことになるため、まずは資格取得によってCAD操作の基礎を身につけるのがおすすめです。
関連記事：CADオペレーターになるには？仕事内容や未経験者の目指し方を解説
CAD資格を取得するメリット
CAD関連の資格を取得することで、さまざまなメリットを得られます。資格を取得する主なメリットとして、以下の4つが挙げられます。
-
・スキルアップできる
・資格により資格手当を見込める
・アピールポイントが増える
・最新知識とスキルを確認できる
ここでは、CADオペレーターを目指す方が資格を取得するメリットについて、それぞれ解説します。
スキルアップできる
スキルアップできることは、CADオペレーターを目指す方が資格を取得する大きなメリットです。CAD関連の資格は複数あり、自身のレベルに応じて資格を取得することで、スキルアップが見込めます。
特にCADの試験は実務試験が多く、資格取得の学習過程でCADの基礎から応用まで体系的に学べるので、実務で役立つスキルが定着しやすいです。
職場や資格によっては資格手当を見込める
職場や資格によっては資格手当を見込めることも、資格を取得するメリットといえるでしょう。企業や資格によっては、CAD関連の資格を取得することで、基本給にプラスして資格手当が支給される可能性があります。
資格手当があることで、同じ労働条件でも収入が増えるケースもあります。そのため、企業選びの際には、資格手当の有無や対象となる資格をハローワークやエージェントに確認すると良いでしょう。
就職や転職、昇給査定でのアピールポイントが増える
CAD関連の資格を取得することは、就職や転職、そして昇給査定の際のアピールポイントとなります。資格を持つことで、自身の専門知識とスキルの保有を明確に示すことが可能です。
資格は、就職や転職ではほかの候補者との差別化要因になり、企業からの評価の向上につながるからです。また、昇給査定の場面でもアピールポイントとなり、給与アップに役立ちます。
最新の知識を確認できる
CADソフトウェアはアップデートを続けているため、使いこなすには最新の知識と技能が必要です。CAD関連資格の多くは、CADソフトウェアのアップデートにあわせて試験内容が更新されるため、資格取得の過程で、最新のCADソフトウェアの機能や最適な作業方法について学べます。
アップデートでは、作業を効率化する新機能や自動化機能が追加されることも多いです。CAD関連の資格取得を通し最新の知識と技能を身につけることは、業務の生産性や品質の向上につながるでしょう。
CADオペレーターにおすすめの資格とその難易度
CADオペレーターの仕事に関連する資格は多数あり、試験ごとに難易度も異なります。ここでは、CADオペレーターにおすすめの資格と、その難易度をそれぞれ詳しく紹介します。資格取得の参考として役立ててください。
※難易度はレバテックキャリアの独自調査によって判断したものです。個人の主観によって難易度は異なる可能性があります
| 資格名 | 対象 | 難易度 | 2D・3D |
|---|---|---|---|
| 3次元CAD利用技術者試験 | 2級：未経験者 準1級：中級者 |
★★★☆☆ | ３D |
| 2次元CAD利用技術者試験 | 基礎試験：未経験者 2級：初級者 |
★★★☆☆ | ２D |
| オートデスク認定資格プログラム （オートデスク認定 Auto CADユーザー） |
学生・初級者 | ★★★★☆ | ２D |
| Vectorworks操作技能 認定試験（ベーシック認定試験） |
Vectorworksを使用している人 | ★★☆☆☆ | 2D・3D |
| 3次元設計能力検定 | 一定のCAD教育を受けている人 | ★★★☆☆ | ３D |
| CADデザインマスター®認定試験 | 一定のCAD教育を受けている人 | ★★★★☆ | ２D |
| 建築CAD検定試験3級 | CADの使用者、特に建築業界でCADを使用する方 | ★★★☆☆ | ２D |
| CAD実務キャリア認定制度 （CADアドミニストレーター） |
要件なし | ★★★☆☆ | 2D・3D |
| 機械・プラント製図技能士 | 3級：実務の経験を有する者 2級：2年以上の実務経験が必要 1級：7年以上の実務経験が必要 |
★★★★☆ | 2D |
3次元CAD利用技術者試験（1級、準1級、2級）
3次元CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催するCADの検定試験です。3次元CADに関する知識を基礎から実務レベルまで身につけられます。
難易度別に「1級」「準1級」「2級」の3段階に分けられており、1級および準1級を受験するためには2級を取得しなければなりません。ここでは、主に未経験者を対象とした2級、中級者向けの準1級を紹介します。
3次元CAD利用技術者試験2級
3次元CAD利用技術者試験の2級の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | 3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリングや設計、製図などの 業務に従事することを目指す人、実際に3次元CADシステムの周辺業務に従事している人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 7,700円（税込） |
| 受験方式 | 筆記試験60分（CBTによる多肢選択方式） |
| 試験内容 | 3次元CADの概念／3次元CADデータの管理と周辺知識／ 3次元CADの機能と実用的モデリング手法／3次元CAD データの活用など |
| 合格基準 | 各分野5割、総合7割以上の正解で合格 |
3次元CAD利用技術者試験準1級
3次元CAD利用技術者試験の準1級の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | 3次元CADを学び、基礎知識と操作を習得し、 設計補助業務やCADオペレーターを目指す人 |
| 受験資格 | 2級の合格 |
| 受験料 | 11,000円（税込） |
| 受験方式 | 実技試験120分 |
| 試験内容 | CADリテラシー／形状認識能力／2次元図面 からのパーツモデリング能力 |
| 合格基準 | 各分野5割、総合7割以上の正解で合格 |
2次元CAD利用技術者試験（基礎、1級、2級）
2次元CAD利用技術者試験は、同じく一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する資格試験で、平面図の作成を想定した内容です。試験レベルは「基礎試験」「2級」「1級」の3段階に分かれています。
未経験者であれば、「基礎試験」および「2級」を目指すと良いでしょう。ここでは、主に未経験者を対象とした基礎試験、初級者向けの2級を紹介します。
2次元CAD利用技術者試験基礎
2次元CAD利用技術者試験基礎の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | これからCADを本格的に学ぶ人、 もしくは就学後3ヶ月程度の人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 4,400円（税込） |
| 受験方式 | 筆記試験50分 （IBTによる多肢選択方式、および真偽方式） |
| 試験内容 | CADシステムの知識と利用／CADシステムの プラットフォームについて／製図の知識／図形 |
| 合格基準 | 総合7割以上の正解で合格 |
2次元CAD利用技術者試験2級
2次元CAD利用技術者試験2級の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | CADシステムを利用した設計･ 製図業務に従事することを目指す人、 従事して間もない人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 6,050円（税込） |
| 受験方式 | 筆記試験60分 （CBTによる多肢選択方式） |
| 試験内容 | CADシステムの概要と機能／製図など |
| 合格基準 | 各分野5割以上、総合7割以上の正解で合格 |
オートデスク認定資格プログラム
オートデスク認定資格プログラムは、オートデスク社が主催する資格です。グローバルな基準に基づいた資格であり、AutoCADを中心としたオートデスク製品ユーザーを対象としています。
2024年時点では、学生および将来プロフェッショナルを目指す初級者向けの「オートデスク認定ユーザー」の試験が開催されています。
オートデスク認定 Auto CADユーザー
オートデスク認定 Auto CADユーザーの概要は以下のとおりです。
| 対象者 | AutoCADの学習を進めている 学生および初級者 （実務未経験者） |
|---|---|
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 7,700円程度 （試験センターに要問合せ） |
| 受験方法 | 選択式＋実技操作で50分 |
| 試験内容 | 基本的な作図スキルの利用／ オブジェクト作成・編集・整理／ コンテンツの再利用／ 作図編集機能についてなど |
| 合格基準 | 70%以上の正解で合格 |
Vectorworks操作技能認定試験
Vectorworks操作技能認定試験は、Vectorworksの販売元であるVectorworks Japanが実施する操作技能認定試験です。
2024年時点では、Vectorworksの基本的な操作技能を習得した学生および社会人の「ベーシック認定試験」が開催されています。
ベーシック認定試験
Vectorworks操作技能ベーシック認定試験の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | Vectorworksを使用している人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 3,300円（税込） |
| 受験方式 | IBT形式50分 （択一選択方式および正誤方式。 Vectorworksを作図操作して解答する設問も含む。） |
| 試験内容 | Vectorworksの基礎・環境設定／ 2次元・3次元の基本機能・作図／ ワークシート・データ互換／ フォトリアルなレンダリング機能の 基本的な操作など |
| 合格基準 | 70%以上の正解で合格 |
3次元設計能力検定
3次元設計能力検定は、特定非営利法人3次元設計能力検定協会が主催する資格試験です。3次元CADに関するオペレーション能力や機械設計の基礎能力に関する内容が出題されます。試験は、「3次元CADコース」「図面作成コース」「プロ設計者コース」の3種類あり、CADオペレーターを目指すならば、まずは「3次元CADコース」の合格を目指すと良いでしょう。
3次元CADコース
3次元設計能力検定の3次元CADコースの概要は以下のとおりです。
| 対象者 | 一定のCAD教育を受けている人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 8,000円（税込） |
| 受験方法 | オンライン受験、実技試験90分。 （試験の一週間前に事前課題が出される。 試験当日は作成したデータを利用して受験。） |
| 試験内容 | 3次元CADの実技課題 |
| 合格基準 | 60%以上の正答で合格 |
CADデザインマスター®認定試験
CADデザインマスター®認定試験は、日本デザインプランナー協会が主催するCADデザインに関する資格試験です。世界標準CADであるAutoCADや2次元汎用CADのJWCADなどを使って、的確な作図能力とCADスキルを身につけた人材になることを目標としています。CADデザインマスター®認定試験の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | 一定のCAD教育を受けている人 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 10,000円（税込） |
| 受験方法 | 在宅受験 |
| 試験内容 | 杭伏せ図／基礎伏せ図／見上げ図／ 階段躯体図／平面図／平面詳細図／ 建築図などの一般的な知識 |
| 合格基準 | 70%以上の正答で合格 |
建築CAD検定試験
建築CAD検定試験は、一般社団法人「全国建築CAD連盟」が主催するCADの実務検定試験です。日本で最大級の試験とされており、合格することで実務レベルのスキルを有していることを証明できます。試験レベルは4級、3級、准2級、2級、准1級の5種類あり、実務に活かしたい方は3級から挑戦するのがおすすめです。
建築CAD検定試験3級
建築CAD検定試験の3級の概要は以下のとおりです。
| 対象者 | CADの使用者、特に建築業界でCADを使用する方 |
| 受験資格 | なし （建築業界に従事していることが望ましい） |
| 受験料 | 10,500円（税込） |
| 受験方法 | 実技受験120分 |
| 試験内容 | 建築図面の要素を取り出して作成した 参考図をもとに完成図を試験時間内に作製 |
| 合格基準 | 200点満点中 140点～150点以上で合格 |
CAD実務キャリア認定制度
CAD実務キャリア認定制度は、一般社団法人コステックエデュケーションが主催する資格試験です。試験内容は「TCADs（Test of CAD for skill）」「CADアドミニストレーター」「3次元CADトレーサー」「3次元CADアドミニストレータ」の4種類が展開されています。3次元の試験には事前課題が用意されていますが、「CADアドミニストレーター」には事前課題もなく、範囲も2次元CADであることから、まずは「CADアドミニストレーター」から挑戦するのがおすすめです。
CADアドミニストレーター認定試験
ここからは、CADアドミニストレータ―の概要を確認しましょう。
| 対象者 | 要件なし |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 一般：7,300円 学生：5,300円 |
| 受験方法 | 実技受験90分 |
| 試験内容 | CADの基本知識や実務試験 |
| 合格基準 | 非公開 |
機械・プラント製図技能士
機械・プラント製図技能士は国家資格なので、CAD資格の中でも信頼性が高いです。1級～3級にレベルが分かれていて、それぞれ対象者が異なります。
| 対象者 | 3級：実務の経験を有する者 2級：2年以上の実務経験が必要 1級：7年以上の実務経験が必要 |
| 受験資格 | なし |
| 受験料 | 目安金額（都道府県ごとに異なる） 学科試験：3,100円 実技試験：18,200円 |
| 受験方法 | 学科試験、実技試験 |
| 試験内容 | 製図能力や設計に関する学科試験、 実技試験 |
| 合格基準 | 学科：65％以上の正答率 実技：60％以上の正答率 |
未経験者・初めての資格取得におすすめの資格は？
未経験者・初めて資格を取得するのにおすすめの資格は、CAD利用技術者試験です。中でも特に難易度が低い、2次元の基礎から受けてみるのがおすすめです。
2次元CAD利用技術者試験基礎は、これからCADを本格的に学ぶ人や学習を始めて3ヶ月程度の人を対象としています。試験範囲としては、CADシステムの基本機能やOSの基本操作、製図や図形の一般知識など、基礎知識が中心です。未経験者・初心者でも無理なく取り組める学びやすい内容となっています。
業務で使用するのが3次元だとしても、まずは2次元からステップアップしていくことをおすすめします。理由としては、3次元は2次元の応用なので、まず2次元が扱えることが3次元を扱う大前提になるからです。
CAD資格取得のための勉強方法
CAD関連の資格について確認したところで、CAD関連資格取得のための勉強方法を確認していきましょう。資格取得を目指す際は、まず基礎を身につけてからソフトを使用し、模擬試験を受けるなどして自身の理解度を確認するのがおすすめです。以下では、CAD資格取得のための勉強方法について解説していきます。
テキストで学ぶ
まずは試験範囲や問題形式に合ったテキストを選び基本知識を学習しましょう。CADソフトを既に使用していても、知らない機能や単語がでてくる可能性があるので、まずはテキストで学習するのをおすすめします。
試験によっては、試験の公式サイトで参考書や対策テキストを紹介していることもあるため、活用すると良いでしょう。
YouTubeなどの動画で学ぶ
YoutubeでCADやソフト名で検索すると多くの解説動画が存在しています。そのため、動画を活用した学習もおすすめです。テキストと比べてほかの作業をしながら学習できる、通勤時間などスキマ時間を活用できるなどのメリットがあります。
一方で動画によっては知識を網羅的に習得はできないので、試験勉強ではなく最初の一歩として活用しましょう。また、解説動画が正しい情報であるかも精査する必要があります。
CADソフトを実際に触って学ぶ
最低限の知識を身につけたら、実際にCADソフトに触れて学習しましょう。CAD資格は実務試験のものが多いため、ソフトに触れて慣れておくことが非常に大切です。CADソフトの具体的な操作方法に慣れておくことで、試験の制限時間内に余計な時間を使ってしまわないで済むでしょう。
過去問や模擬試験を参考にソフトに触れて、試験の流れに慣れておくと合格率が上がります。
通信講座やスクールで学ぶ
通信講座やスクールは効率的な学習カリキュラムが組まれていることはもちろん、分からない点を講師に質問できるというメリットがあります。独学の場合、実技に入ってつまづくと自力で解決する必要があります。
自力で解決することも勉強になりますが、時間がかかり、挫折してしまうリスクもあります。講師に質問して迅速に問題解決できる環境は、学習環境として大きなメリットになります。
未経験からCADオペレーターを目指すには
未経験からでもCADオペレーターを目指せます。未経験からCADオペレーターを目指すには、CADソフトウェアの基礎知識を事前に身につけておくことが望ましいです。
CADに関するスクールやオンライン学習プラットフォーム、参考書籍などを利用して学習しておくと、学習や転職に対する意欲を示すことができます。また、最近では無償で提供されているフリーCADソフトも多いため、活用して学習すると実際の操作経験を積めます。CADオペレーターへの転職は実務スキルが求められる場合がほとんどであるため、実際に操作経験を積んでおくと良いでしょう。
CADオペレーターに求められるスキル
CADオペレーターには、いくつかのスキルが必要です。CADオペレーターに求められるスキルには、設計士やデザイナーなどほかの関係者と円滑なコミュニケーションをするためのコミュニケーション能力やスケジュール管理や健康管理などの自己管理能力が挙げられます。
以下では、これらのCADオペレーターに求められるスキルについて詳しく解説します。
コミュニケーション能力
CADオペレーターはパソコンに向かって黙々と作業することが多いですが、自社のメンバーやクライアントとコミュニケーションを取る機会があります。特に設計士やデザイナーから指示を受けて作業に入ることになるので、正確に要求や仕様を把握する必要があります。認識がずれないように適切なコミュニケーションが必須です。
自己管理能力
CADオペレーターに必要な自己管理能力とは、自分の体調やタスクなど、身の回りのことを適切に管理する能力です。CADオペレーターの仕事は、多くの場合納期があり、また複数の業務が並行する場合もあります。納期を守るためにスケジュールを自身で管理し、適切に優先順位を設定して仕事をこなしていく必要があります。また、良い仕事をするには体調管理も重要です。最善の仕事をするためには、自己管理能力を身につけていると良いでしょう。
CADオペレーターの将来性
CADオペレーターの将来性は、今後も需要があると予測されています。特に製造分野や建築分野、電気・電子分野では設計作業は欠かせません。そのため、CAD技術及びCADオペレーターに対する需要は今後も続くことでしょう。
一方で、オンライン学習プラットフォームや動画チュートリアルの普及により、CADのスキルを持つ人々が増加しています。これにより、CADオペレーターとしての専門性とスキルを高めることが、より重要になってくるでしょう。
CADオペレーターの資格に関するよくある質問
CADオペレーターへの転職を検討している方の中には、CAD資格に関する疑問を持つ方が多くいます。CADオペレーターの資格に関するよくある質問には、CADに関する国家資格や、資格の受験資格に関するものがあります。
また、CAD資格の合格率やCADオペレーターに向いている人の特徴についての質問も多いです。以下では、CADオペレーターの資格に関するよくある質問について回答します。
Q1. CAD利用技術者試験は国家資格ですか?
CAD利用技術者試験は国家資格ではありません。CAD利用技術者試験を主催しているのは、一般社団法人コンピュータ教育振興協会（ACSP）です。一般社団法人コンピュータ教育振興協会は民間団体であるため、CAD利用技術者試験はベンダー資格になります。
Q2. CADの資格に受験資格はありますか?
CAD利用技術者試験をはじめとしたほとんどのCAD関連の資格試験に、受験資格はありません。ただし、試験によっては、下級試験の合格が求められる場合があるため注意が必要です。。資格を受験する際は、公式サイトなどで受験要綱をしっかりと確認してから挑戦しましょう。
Q3. CAD資格の合格率はどれくらいですか?
CAD利用技術者試験の合格率は、種類や年度によって異なります。ただし、だいたいの試験で平均的には50～60%前後となっています。2次元CAD利用技術者試験基礎は、合格率がほかの試験よりも高く、70〜80%前後で、難易度の高い3次元CAD利用技術者試験1級の合格率は25％前後と低いです。
Q4. CADオペレーターに向いている人の特徴を教えてください
CADオペレーターに向いている人の特徴には、細部にわたる注意深い調整が求められるため、几帳面で集中力が高い人が向いています。そのほかにも、ものづくりに対する情熱を持ち、最後まで責任を持って完成させられる人も向いているといえるでしょう。
まとめ
CADオペレーターに必要な資格はありません。資格がなくてもすべての業務を担当できます。ただし、資格を取得することでスキルアップや評価アップに役立ち、就職・転職で有利になるでしょう。実務経験や実際にCADを動かして経験することが最重要ですが、客観的な指標として資格を取得するのも良いでしょう。
CADに関する資格は複数あるので選択肢も複数ありますが、初心者にはCAD利用技術者試験がおすすめです。特に2次元CAD利用技術者試験基礎は難易度が低く合格率が高いので、2次元CAD利用技術者試験基礎から挑戦してみると良いでしょう。
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