単純作業はAIに奪われる?AIに負けないCADオペレーターのタイプとは?CADオペレーターの将来性は?AIに代替される可能性と転職先候補を解説

最終更新日:2021年5月18日

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CADオペレーターは「AIに代替される仕事」のひとつに挙げられることがあります。確かに機械的な業務の一部をAIが担うようになる可能性はあります。しかし、AIでは代替しにくい業務も含まれるため、CADオペレーターという職種自体が消えてしまう可能性は低いです。ただし、これまで必要とされてきたスキルに「プラスα」を求められるようになるかもしれません。これからのCADオペレーターは、スキルの幅を広げつつ転職を視野に入れたキャリア形成を意識する必要があるでしょう。ここでは、CADオペレーターの現状と将来性、転職先候補などを紹介しています。

1. CADオペレーターの現状

まず、CADオペレーターの現状について整理しておきましょう。

CADオペレーターの需要は、業務範囲や業務のレベルによって異なるのが実情です。単にCADの操作がひととおりこなせるレベルであれば、今すぐに仕事がなくなることはないにしても将来性は低いかもしれません。具体的には、図面修正やレイアウト配置、PDF化といった業務が該当します。

実際の求人を見ても「CADオペレーター+α」の内容を求められていることが多いです。「CADオペレーター+経理補助」や「CADオペレーター+事務処理担当」といった具合に、純粋にCADオペレーターと他の職種を兼任するため、ある程度のビジネススキルも要求されます。

このような状況の背景には、以前のようにCADソフトや作業用端末が高価ではなくなったことが挙げられます。以前よりもCAD操作のスキルを習得しやすくなったため、基本的な操作スキルだけでは差別化が難しいのです。

その一方で、将来性が高いCADオペレーターも存在します。それは、「設計作業」を担うタイプのCADオペレーターです。このタイプは、設計補助なども担当しており、何らかの分野で専門的な設計の知識・スキルを有しています。また、単独で図面を読み解き、新たな図面を起こせるレベルのCADオペレーターも重宝される傾向にあるようです。

2. CADオペレーターはAIに仕事を奪われるのか?

次に、CADオペレーターの仕事がAIに代替されるか否か、という点について解説します。野村総合研究所が2015年12月2日に公表した資料の中には、「人工知能やロボット等による代替可能性が高い 100 種の職業」が記載されています。(※)その中にCADオペレーターが含まれています。

AIに代替される可能性が高い職業には「創造性や協調性がそれほど必要なく、定型的な業務」という共通点があります。もう少し簡単に言えば、「ルーチンワークを一人でもくもくとこなす」タイプの職業は、AIに仕事を奪われるのかもしれません。これをCADオペレーターの仕事に当てはまると、次のようなことが言えるでしょう。

※参考:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~

図面修正やトレース作業などは代替される可能性が高い

図面修正やトレース作業は、ある程度のコミュニケーションが必要になるものの、基本的には単独で進められる業務です。修正も軽微なものであればAIで十分に対応可能ですし、トレース作業はAIが得意とする分野の内容です。実際に、建物の間取図をもとにAIがCADデータを自動生成するサービスなども登場しています。図面修正やトレース作業だけを担っているCADオペレーターにとっては、AIの普及が脅威になるかもしれません。

設計作業はAIによって代替される可能性が低い

設計作業のように「創造性」や「他社との協調(コミュニケーション)」が必要とされる業務がメインであれば、AIに仕事を奪われるリスクは低いかもしれません。同じものを大量に設計するのであればAIの得意分野になりますが、実際の設計作業は打合せや交渉などを含む上に、環境や制限事項をクリアするためのアイディアが必要です。つまり、パターン化しにくい業務なのです。したがって、当分の間は人が担う業務だと考えられています。

CADオペレーターの将来性

もし今後もCADオペレーターとして活躍したいのであれば、3DCADの分野でスキルを磨くと良いでしょう。3DCADは複数の業界で需要があり、汎用的なスキルになる可能性が高いからです。例えば、建築業界でも徐々に3DCADのスキルを持ったCADオペレーターの需要が増えています。また、機械設計や電子回路設計に関する知識があれば、今後も活躍の場は広がっていくでしょう。

ただし、こうしたスキルの習得は負担が大きいのも実情です。CADとは全く別の分野で自己研鑽が必要なため、仕事の合間にスキルを磨くことは難しいからです。また、CADオペレーターを非正規雇用で賄う企業が多いため、正社員待遇を望むのであれば別職種への転職も視野にいれるべきかもしれません。

3. CADオペレーターからのキャリアアップ転職先候補

最後に、CADオペレーターからの転職先候補を紹介します。まず、これまでの経験を活かした正攻法のキャリアアップ先としては、次の2つが挙げられます。

CAD設計士

CAD設計士はCADを使って「設計」を行う職種です。CADを使うことには変わりがありませんが、CADオペレーターとは目的が異なります。CADデータの作成が目的ではないため、当然のことかがら設計スキルが必要です。したがって業界や分野に応じた設計スキルが必要になるでしょう。

建築士

建築士は、建築物の設計図(設計図書)を作成する職種です。一級建築士、二級建築士、木造建築士などの資格を取得した人間が名乗れる職種でもあります。建築士の試験を受験するためには4年生大学の卒業や実務経験などが必要です。勉強時間を確保できる目途が立てば、挑戦してみる価値はあるかもしれません。

他業界の職種

もしCAD関連の職種にこだわらないのであれば、他業界の職種にも目を向けてみてください。CADオペレーターとして培った目に見えないスキルが、他業界の仕事に活かせるかもしれないからです。例えば、CADオペレーターの経験者は次のようなスキルを持つことが多いです。
 

  • ・トライ&エラー(失敗と修正の繰り返し)を地道に続ける力

    ・PC操作など基礎的なITリテラシー

    ・構造物を要素として分解、把握する能力

    ・精神的なタフさ

    ・学習の習慣にする力

    ・緻密さや正確さを要求される作業への耐性

 

いずれも高度情報社会の中で「強み」となるものばかりであり、以下のような職種への適性につながります。

プログラマー

ITシステム開発においてプログラミングを担う職種です。プログラミング言語にはいくつかの種類があり「スクリプト、インタープリタ系」と呼ばれる言語ならば比較的習得しやすいでしょう。CADオペレーターとして培ったトライ&エラーへの耐性や学習の習慣化などが、プログラミングの学習に活かせるかもしれません。

3Dデザイナー

空間把握能力や、要素分解能力が役立つ職種です。デザインセンスが必要とされる点も共通しています。

経理職、事務職など

いわゆる「バックオフィス系」と呼ばれる職種です。バックオフィス系の職種には、お金に関連した書類や会議資料、顧客へ提供する資料など、緻密さを要求される書類作成業務が少なくありません。CADオペレーターを続ける中で鍛えられた正確さや緻密さが、こうした職種でも役立つかもしれません。

4. まとめ

CADオペレーターの仕事は、「AIに代替される仕事」と言われることがありますが、実際には一部の機械的な業務はAIに代替される可能性があるものの、職種ごと消滅する可能性は低いと予想されています。ただし、今後はこれまでのCADオペレーターとしてのスキルに加えて、プラスαのスキルを求められるようになるでしょう。そのため、スキルの幅を広げつつ転職を視野に入れたキャリア形成がおすすめです。

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