非エンジニアでもアプリ開発が可能に?コーディングスキル≠開発スキルな時代が近づくローコード開発とは?従来型との違いやメリット、デメリットを開設

最終更新日:2021年6月24日

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ローコード開発とは、可能な限りコーディング作業を少なくする開発手法です。昨今のシステム開発には「少数の人員で素早く、高品質なものをつくる」ことが要求されています。こうした要求にこたえるため、ローコード開発が脚光を浴びています。ここでは、ローコード開発のメリットやデメリット、従来型の開発手法との違いなどを解説しています。

1. ローコード開発とは?従来型と何が違う?

まず、ローコード開発の概要や従来型の開発との違いについて解説します。

ローコード開発の概要

ローコード開発とは「可能な限りコーディングの工数を削減することを目的に作られた開発手法」です。日本国内では「高速開発」「超高速開発」と呼ばれることもありましたが、ローコード開発用のプラットフォーム(LCAP)が世界的に普及したことで、ローコード開発という名称が一般化しました。

ローコード開発が注目される背景には、「ITエンジニアの不足」や「品質と短納期の両立」といった課題があります。一般的なローコード開発では、ビジュアルプログラミングツールやLCAPなどを用いて開発を進めていきます。これらは、GUIをベースとしており、モニターを見ながらのマウス操作などでプログラミングを行えることが特徴です。

また、近年はローコード開発をさらに発展させた「ノーコード開発」も普及し始めています。ノーコード開発では、「ソースコードを全く記述しない」ことをコンセプトにしており、こちらも専用のプラットフォーム・ツールを使用することが前提です。あのAWSでもノーコード開発向けのサービス「Amazon Honeycode」をリリースするなど、世界的なトレンドになりつつあります。

従来型開発との違い

ローコード開発と従来型開発の違いを整理してみましょう。ここで言う従来型開発とは、ウォーターフォールモデルなどで採用されてきた実装工程(詳細設計、コーディング)です。従来型の開発手法では、上流で作成した要件定義書や設計書をもとに、プログラマーが詳細設計やコーディングを行い、「何もないところから手打ちでプログラムを作成する」方法が採られてきました。当然のことながら、実装する機能が複雑であれば相応の工数が必要になるわけです。

一方ローコード開発では、ツールで作成したプログラムの部品を組み合わせていく作業が中心です。したがって、手打ちによるコーディング作業や、部品ごとの設計作業などが省略されることになります。

また、ソースコードに対して人の手が接触する頻度が減ることで、バグの発生確率が低下したり、開発ツールが保証している部分のテストを省略できたりと、開発工数の圧縮が可能になるわけです。

2. ローコード開発のメリットとデメリット

次に、ローコード開発のメリットとデメリットについて解説します。メリットについては、前述のとおり「開発工数の圧縮(開発効率の向上)」が最も大きいと言って良いでしょう。しかし、このほかにもローコード開発のメリットは存在します。デメリットと併せて見ていきましょう。

ローコード開発のメリット

開発効率以外のローコード開発のメリットとしては、以下4点が挙げられます。

ビジネスユーザーによるアプリ・システム開発

ビジネスユーザーとは、「会社内の業務やビジネスモデルを熟知している担当者」です。従来型の開発では、エンジニアがビジネスユーザーに対してヒアリングを行い、業務要件などを吸い上げたうえで開発を行っていました。一方、ローコード開発では簡単な機能であればビジネスユーザー自身が実装することも可能になります。現場の要求やアイディアを直接具現化しやすく、可用性の高いアプリケーション・システムの構築につながります。

シャドーITの減少

シャドーITとは、「企業が公に認めていないITツール」を指します。シャドーITが増えることで、情報漏洩や意図しない不具合の発生が懸念されます。ローコード開発では、非IT人材であっても開発・承認を行える体制が構築できるため、シャドーITの減少に効果があると考えられます。

スモールスタートに対応しやすい

「小さく分散して素早く始める」スモールスタートがビジネストレンドである現在は、ローコード開発の手軽さや迅速性がプラスに働くでしょう。

マイクロサービスとの相性が良い

マイクロサービスは、汎用性の高い機能を最小単位でいくつも作成し、状況に応じて組合せながら必要な機能・システムを構築する開発手法です。プログラムの部品を手軽に生み出せるローコード開発は、マイクロサービスとも親和性が高いと考えられます。

ローコード開発のデメリット

一方、ローコード開発のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

制限が多い

原則として、ローコード開発で可能なことは開発ツールやプラットフォームが取り決めている仕様の範囲内に限定されます。したがって、通常のコーディングによる従来型開発よりも制限が多くなりがちです。

上流工程の工数が増加する可能性

ローコード開発では、上流工程(Fit/Gap分析や業務プロセス分析、要件定義、基本設計)の工数がそれほど変わらないこともあります。これは、ローコード開発の制限を回避しつつ業務要求を実現したり、ビジネスユーザーが不慣れな分析・設計業務に携わったりするためです。特に、上流工程のウェイトが大きいウォーターフォールモデルでは、工数削減効果が発揮されないかもしれません。逆に、設計・開発・テストを細かく繰り返すアジャイルモデルであれば、ローコード開発の恩恵は大きいと考えられます。

3. ローコード開発の将来性

最後に、ローコード開発の将来性について解説します。IT分野の調査・助言を行うガートナー社の調査によれば、ハイパーオートメーションやSaaSの普及でローコード開発の需要が高まるとされています。実際にローコード開発技術市場は2019年から一貫して成長を続けており、2021年は2020年比で30%以上の成長が見込まれているほどです。ちなみに市場規模は約6100億円に到達するとの予想が発表されています。(※)

今後は、ローコード開発技術を非IT部門が購入・利用し、ビジネスユーザーが直接、ビジネスアプリケーションの開発を行うケースが増えるかもしれません。また、すでにローコード開発をスタンダードにした開発体制をとる企業も出始めています。したがって、ローコード開発自体の将来性は十分に高いと言えるでしょう。

ただし、ローコード開発で作られたシステムの保守・運用・改修などはコーディングスキルを持った人材でなければ難しいのが実情です。そのため、プログラミングスキルを持ったエンジニアがローコード開発の技術を身に着けることで、キャリアアップの一助になると考えられます。

※参考:ZDNet Japan「ローコード開発テクノロジー市場の成長続く--ガートナー」

4. まとめ

ITエンジニアの不足や、品質と工数削減の両立などといった背景から、昨今のシステム開発には「少数で素早く、高品質なものをつくる」ことが要求されている傾向があります。こうした要求に応える手法として注目を集めているのが、ローコード開発です。ローコード開発には、単なる工数削減や効率化以外にも、マイクロサービスとの相性が良い、すモールスタートがしやすいといったメリットがあり、今後更に需要が高まっていくと予想されています。

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