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女子が夢中のキュレーションメディア「4meee!」は1日で作られた!?ロケットベンチャー桑山友美さんに聞いた“「4meee!」の開発秘話とヒットの理由”

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情報過多の時代、ネット上のさまざまな情報を整理し、届けてくれるキュレーションメディアは、暮らしには無くてはならないものになりつつあります。

なかでも女性向けキュレーションメディアは、大手ネットメディア企業が次々と市場への参入を図るなど、高い将来性から注目を集めています。

今回は、多くの20代女性から支持を集める「4meee!」と、主婦・ママ向けの「4yuuu!」を運営するロケットベンチャー社のCTO桑山友美さんにインタビュー。

2014年6月ローンチ後、1年あまりで月間1億ものPVを稼ぎ出すようになった「4meee!」の開発秘話や人気の理由、そして自身も20代女性の一人としてサービスを創造するお仕事ぶりなどについて、伺いました。

桑山 友美 (くわやま ともみ)

ロケットベンチャー株式会社CTO。双子の妹・好美さんと、龍川誠氏と3人で創業。システム担当として「4meee!」「4yuuu!」を技術で支える。マイブームは、多忙な業務の合間に少しでも身体を動かす習慣を、と始めたホットヨガ。

文系学部卒、社会人になってから始めたプログラミングで女子向けキュレーションサイト「4meee!」を一人で開発

─御社は、20代女性をターゲットにした「4meee!」と主婦・ママ向けの「4yuuu!」、2つのキュレーションメディアを運営されているんですよね。桑山さんは普段、CTOとしてどんなお仕事をされているんでしょうか。

エンジニアは社内に3名いて、私はUI設計を含めたサイトデザイン、実装、運用まで、システム全般を幅広く担当しています。「4meee!」と「4yuuu!」は、キュレーターと呼ばれる女の子たちがCMSを使って記事を投稿する仕組みを採用しているのですが、そのなかで記事の企画や制作以外のシステムに関することは、ほとんどすべての工程に関わっている感じです。

─ずいぶん広い領域をカバーされていますね。これだけの人気サイトだと、CTOがデザインまで手がけているというケースは珍しいと思うんですが…。

私はもともと大学時代にWebデザインの仕事をしていて、そのあとプログラミングを始めたので、システムもデザインも「まず完成イメージが頭の中にあって、それを作り上げていく」という意味では似た部分も多いと思っています。

プロダクトの良し悪しを決めるのは、デザインと技術です。どちらが欠けても良質なサービスにはならないですよね。一人で両方に携われると、思い描いたイメージをサービスに落とし込むとき、正確でスピーディなんです。少なくとも立ち上げフェーズのスピードが求められる段階では、余計なコミュニケーションコストを発生させずに、どんどんPDCAを回せたので、そこは良かったです。

─学生時代には、デザインやプログラミングを学んでいたんですか。

いいえ、大学では文系の学部に通っていて、デザインもプログラミングも習ったわけではありません。在学中たまたまAdobeのIllustratorに触れる機会があり、それがちょうど龍川(CEO)と妹(CMO)と一緒に仕事を始めた頃でした。通販化粧品をはじめとした、色々なビジネスに挑戦していくなかで、自分がスキルを身につければもっと色々なことができるんじゃないかと思い、本格的にデザインの勉強をしました。

その後、Web制作をするようになったものの、当時、周りにプログラミングができる友人はおらず、またメンバーも少なかったので、妹と一緒にマーケティングやSEOまわりのことも担当し、実践しながらいろいろなことを学びました。

当時、扱えたコードはHTMLとCSSだけで、JavaScriptもほとんど使えない状態。ですから作っていたサイトも、静的な内容がほとんどでした。通販サイトを立ち上げたときにも、専用の構築パッケージやカートの代行サービスなどを駆使して乗り切っていたんです。

でも、そのうちどんどんやりたいことが増えてきて、調べてみると「動的なサイトを作るには、PHPという言語を使うと実現できるらしい」ということが分かり、そこから技術書やネット上の情報を頼りに独学でプログラミングを始めました。自分で書いたコードが思った通りに動くのが楽しくて、時間が許す限りいつまでもコードを書いているような状態で、どっぷりハマっていました。

左から桑山 友美さん(CTO) 、龍川 誠さん(CEO)、友美さんの双子の妹、桑山 好美さん(CMO)

─プログラミングができるようになってくると、ビジネスの幅も広がっていったんじゃないですか。

そうですね。データマイニングを行い、化粧品のレコメンドサービスを運営していたときもありました。ユーザーに使っている化粧品の情報を登録してもらい、それを元にそのユーザーにぴったり合う化粧品を提案する、というものでした。

ベースメイクやアイシャドウなど、ユーザーは気になる化粧品のカテゴリーを選べる仕組みになっていて、ユーザーからは「あ!これ気になってた化粧品だ」とか「ちょうどこういうのが欲しくって…」といった声を聞くのが嬉しかったです。

もしかしたら5コマだったかも知れない?「4meee!」のプロトタイプを1日で開発

─なるほど。そんななか、なぜ女性向けのキュレーションメディアを、それも記事を4コマで構成するメディアを立ち上げられたのでしょうか。


まず、代表である龍川の「とにかくスマホに特化しよう!」という言葉をきっかけに、スマートフォン向けのサービスを作ることになりました。そして、当時のメンバーのうち龍川を除く大半が女性だったので、自分たちがターゲットの視点に立てるというアドバンテージを活かして、まずは20代女子を対象にしたサービスを始めることになりました。

女性に共通する願いは、「もっと可愛くなりたい、キレイになりたい」というものです。それを叶えるためにまずすることと言えば、美容やファッションの「情報収集」ですよね。私たちは、そんな彼女たちに役立つリアルな情報を提供していきたいと考え、キュレーションメディア事業にたどり着きました。

4コマ(4つの写真と4つの文章)の記事構成を選んだのは、少しでも読みやすくしたかったからです。スマートフォンで記事を表示すると、パソコンで見る時より行数が増えて読みづらくなったり、読み進めるために何度もページの遷移を求められますよね。そうした煩わしさを解消するために、ワンスクロールで読める4コマの構成に決めました。

実は、制作段階で3コマや5コマ、6コマと色々試してみたのですが、4コマだと記事を起承転結の構成にできることもあって、ユーザーは記事を読みやすいですし、書き手であるキューレーターも記事を作りやすいんです。

リリース後、実際にユーザーの方から、「記事が4コマでできているから、読みやすい」「長さが決まっているので、スキマ時間にも読みやすい」と言ってもらえたときには、すごく感動しました。作り手の想いはちゃんと伝わるんだということを、実感した出来事でした。

─「4meee!」は桑山様が1日で開発されたそうですね。なぜ、1日で作る必要があったのでしょうか。

日頃からアイディアが出たら、とにかく早くプロトタイプを作るようにしています。それが、GOかSTOPを決める判断材料になるからです。

例えばユーザーが使う機能であれば、最初に知り合いの女の子に試してもらって良さそうならリリースし、後は実際にその機能がユーザーに利用されているのかどうか、数字を見ながら改良を重ねていきます。ときには、試作版で操作をしてみると、アイディアの段階でイメージしていた使用感と違った、なんていうことも。でもそれが、別の手法や改善策を見つける糸口になったりするんですよね。

だから「4meee!」の場合も、記事を4コマでまとめるという方向性が決まった時点ですぐにプログラミングを始めて、ほぼ1日でプロトタイプを作りました。

─開発のスピードを速めるために、実践していることはありますか。

「何を捨てるのか」を決めることですね。「何がやれるか」ということよりも、「何をやらないのか」を決めることが重要になります。

例えば、まだサービスが立ち上がっていない段階で、サーバーの負荷やパフォーマンスを気にしても、あまり意味がないと思うんです。それよりもまずアイディアを最小限で、最速で形にして、後でアップデートをしていく方がスマートなんです。

「4meee!」では、そうしたことを念頭においてCakePHPのフレームワークを使いましたが、使い方を覚えるまで短期間で済みましたし、全体的に書くコードの量も減ったりと、活用のメリットは大きかったです。何より、作りたい機能を形にできるまでが早いので、そこがとてもよかったですね。立ち上げの時からずっと、Web側はCakeを使っています。

内部にはライター0名、「4meee!」が20代女子から支持を集めるワケ

─「4meee!」が人気を集めている要因は何だと思われますか。

先にお伝えした4コマの記事構成に加えて、普通の20代女子の感覚を大切にしているところです。「4meee!」「4yuuu!」では一般の方から読者モデル、芸能人まで、キュレーターと呼ばれる約300名のメンバーが記事を投稿しています。

キュレーターには、とにかく流行に敏感でお洒落な方がたくさんいます。そんな彼女たちが独自の視点と感覚でとらえた情報を、彼女たちの言葉でまとめ、発信しているというところに、他のメディアにはなかなか出せないリアリティや付加価値があると感じています。

─社内にライターはいないんですか。

専任のライターはいません。公開されている記事はほとんどキュレーターによって書かれたものです。基本的にはサイトからご登録いただいたり、ご紹介でつながった方たちです。

今どきの女の子って、パソコンよりスマートフォンを使う方が、文字入力が速い人も多いんです。なので、キュレーターの皆さんが記事を書きたいと思い立ったその瞬間に、いかに素早く、スムーズにモバイル環境から入力し、投稿できるかというところを大事にしています。


女子は、サービスが「使いやすいか使いにくいか」、「楽しいか楽しくないか」を即座に判断し、取捨選択します。ちょっとでも違うと思われてしまうとアウトなので、UIや機能などを考えるときには、周りの女子たちにユーザビリティテストに協力してもらっています。

すると、例えば表側については、「ボタンがこう並んでいたら見やすいのに」とか「検索機能を追加してほしい」とか。裏側については「もうちょっとサクサク動いてほしい」など、さまざまな生の意見を拾えるので、開発に反映するようにしています。

もちろん、簡単には対応できないこともありますが、ユーザーにとっては、実装の難しさとかサーバーの問題とか、エンジニア側の事情なんてまったく関係ありません。特に20代女子は、イケていないモノには見向きもしないので、常にそうしたユーザー特性を意識し、開発に取り組んでいます。

─そのなかで、つまずいたりされることは無かったですか。

もちろんあります。ただ、やったことのないことをする場合はそれも当たり前かなと思っていて。つまずいた後に、「じゃあ、どうやったら実現できるのか?」と、その答えを探す姿勢が大事だと思います。

プランAはダメで、プランBでもCでもDでもできなくて、プランEでやっと実現できる、ということはけっこうあります。ときにはそれが、プランZになることもあるかもしれない。でも、諦めずに取り組めば必ずブレイクスルーできると信じて行動しているので、なるべく「できない」や「無理」とは言いたくないんです。

トライ&エラーを続ければ、何かしら方法は見つかるはず。私、負けず嫌いなんです(笑)

目指すは、アジアNo.1の女子プラットフォーム。CTOとして、一人の女子としての夢

─「4meee!」「4yuuu!」を今後、どのようなサービスにしていきたいとお考えですか。

アジアでNo.1の女子プラットフォームに成長させたいです。女子がスキマ時間にスマートフォンを手に取ったら、まず「4meee!」。主婦やママが家事・育児の合間にスマートフォンを見たら、まず「4yuuu!」というぐらい、もっともっと多くの女性に見てもらえるようになりたいです。

そのために大切なことは、新規ユーザーと常連ユーザー、両方の視点を忘れないこと。初めてサイトを訪れてくださった方には、その一回で「いいな」と思ってもらいたいですし、いつもサイトを楽しんでくださっているリピーターの方には、常に新しい価値を提供していきたいです。

─最後に桑山さんご自身、CTOとして一人のエンジニアとして、どのように成長していきたいとお考えですか。

目線を高く、視野を広く持つことが大切だと思っています。実は長い間、社内のエンジニアは私一人しかいなかったのですが、最近になってチームができました。

そんな中でCTOとしては「今だけでなく次に何が必要か、この先何をすべきか」ということを先回りして考え続けていて、いちエンジニアとしては、メンバーと「何のために、誰のためにつくっているのか」ということを念頭において開発に取り組むようにしています。

チームのメンバーから「この人と一緒に働くと楽しい」と思ってもらえるCTOでありたいですし、これから業界に何かしらのインパクトを与えられるエンジニアになっていきたいなと考えています。

あとは、自分もそうでしたが、女子の将来の選択肢に「エンジニア」ってほとんど出てこないんですよね。個人的には、女子エンジニアがもっとメジャーな存在になっていく一端を担えたら嬉しいです。

まだまだ未熟者で偉そうなことは言えませんが、20代は「これでもか!」というぐらい仕事に没頭できる貴重な時期だと思うんです。一生懸命に取り組めばきっと、日々をなんとなく過ごすだけでは手に入らない、自分の可能性やスキルを伸ばしていくことができるはず。30代以降はそれをベースに、プライベートも大切にしながら、パワフルで柔軟に活躍できる女性になりたいです。

レバテック営業担当「大林 春菜」から一言!

ヒットを支えているのは、
超効率的なスキルセットと事業モデルでした。

デザインとシステム開発、両方を手がける桑山さん。「イメージをサービスに落とし込むとき、正確でスピーディ」と言う通り、2役できることは品質を確保するうえで非常に効率的だと感じました。また、女性独自の視点をそのままサービスに活かせるのは、大きな強みであり幸せなことだと、イキイキしたお話ぶりからうかがえました。そんな桑山さんを見て、エンジニアを志す女性が増えてくれればうれしいですね!

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