フィリピン人のほうが有能?DMM英会話立ち上げメンバーが語る海外で働くエンジニアのリアル

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こんにちは、レバテック営業の林です。
グローバル化の影響や2020年の東京オリンピック招致を受けて、日本では外国語を学ぼうという気運がますます高まっています。

そのような中、オンライン英会話は新しい語学の学び方として定着しつつあり、株式会社DMM.comが展開する「DMM英会話」は低価格ながら高品質のレッスンを提供する人気のオンライン英会話サービスです。

今回は、DMM英会話の事業を立ち上げた上澤氏をはじめ、同ビジネスで重要な役割を担うオフショア開発に携わる3名の方にインタビュー。

それぞれが事業にジョインされた背景やフィリピンオフィス立ち上げの経緯、オフショア開発ならではのエピソードなどについて詳しくお話を伺いました。

プロフィール

上澤貴生(うえさわ たかお)氏
亀チョク所属。
事業のファウンダーで、フィリピン法人「Bibo Global Opportunity」の最高経営責任者とDMM英会話事業部の責任者を兼務。
月のうち半分以上はフィリピンに滞在し、事業全体のマネジメントを行う。

安井一希(やすい かずき)氏
英会話事業部オペレーション責任者。
フィリピンでITチームのマネジメントを担当。DMM英会話に関わるシステム開発を統括し、約20名の現地エンジニアを率いる。

佐伯真一(さえき しんいち)氏
ITベンチャーでのシステム開発を経て、DMM英会話立ち上げメンバーとしてフィリピンに渡る。現地でシステムのオフショア開発チームを立ち上げた後、現在は東京でマーケティングを担当。

1. 上澤氏の提案から始まったオンライン英会話事業

-早速なのですが、みなさんはどのような形で英会話事業にジョインされたのでしょうか?


上澤氏僕は元々最初から新規事業を立ち上げるためにDMMへ入社しました。グループ代表の亀山直下(通称亀チョク)で社内のベンチャーインキベーションオフィスのような部署に所属し、そこでこのオンライン英会話の事業を提案し、今に至ります。


DMM.comには新規事業をどんどんやっていこうという社風がありまして、そうしたなかでこの英会話事業が生まれました。


最初は私が一人で準備を進めていたのですが、その後間もなく集まったメンバーのなかに佐伯がいました。


安井は、すでに家族でフィリピンに移住してきていたので、そこで出会いました。


以来、ずっと友達関係のまま半年から一年くらい交流を続けていて、出会った時は安井も別の仕事をしていたのですが、ちょうど退職するという話を聞いて、「じゃぁジョインしてよ」ということになりました。

株式会社DMM.comラボ 英会話事業部オペレーション責任者 安井一希氏が事業に参加した経緯を話している写真

-オフィスが立ちあがる前に、安井さんはフィリピンでどのようなことをされていたのですか。


安井氏:私は2013年にこの事業に参加したのですが、その前は現地のコールセンターで働いていました。東日本大震災をきっかけに、海外へ拠点を移して仕事をしたいと思うようになりました。

当時すでに妻も子どももいたので、色々と考えましたね。英語もままならなかったので、とりあえず英語力をつけようとフィリピンに留学したんです。そこで1年間英語を学んだ後、現地に残って働いていました。それから上澤と会い、この英会話事業にジョインしました。


でも当時、すでに現地で仕事を見つけて働き始めたばかりでしたから、オファーを受けてもすぐに首を縦に振るというわけにはいきませんでした。何回もセブのオフィスを見学させてもらって、本当にここでいいのか?と自問自答を繰り返し、家族にも相談して入社の意志を固めました。


上澤氏:僕らはDMM.英会話にジョインした背景は様々ですが、共通することと言えば、私、佐伯、安井に限らずこの事業に関わるメンバー全員が、この事業のために集まったメンバーだということです。

2. 日本で働くことよりも、海外を選んだ理由

-みなさんはDMMに入社する前から海外で働くことを視野に入れられていたのでしょうか。


上澤氏:私はこれまでもシンガポールや台湾など海外で長く働いてきたので、特別に意識しているわけではなかったです。特に海外に出たかったというわけではないのですが、そこに仕事があったので海外で働いてきました。DMMの英会話事業の場合も、初めからフィリピンでビジネスをやろうと考えていたわけではなく、このビジネスを展開するのに必要なのでフィリピンへ移り住みました。


佐伯氏:僕は日本で働きながらもずっと海外で働きたいという気持ちがありました。でも、なかなか海外に出るきっかけがなくて。DMMに入る前が、ちょうど6年くらいプログラマとして勤めていたIT企業を辞めたタイミングでした。


「次は海外に出たいな」と考えていたところに、絶妙なタイミングでDMMがフィリピンで新しい事業を始めるという情報が舞い込んできて、「これは来たな」と思い、DMMを受けました。

もしこれに落ちたら世界一周旅行に行こうかと思ってたんですけど。


上澤氏:そうなの?


佐伯氏:ちょうど仕事を辞めたタイミングだったもので。実は面接を受けた後、すっかり落ちたと思い込んでいたんです。でも受かっていた。

株式会社DMM.comラボ DMM英会話事業部の責任者 上澤貴生氏が海外で働く選択をした理由について話している写真

安井氏:自分は日本働いていた頃には、ほとんど海外志向がなかったですね。

東日本大震災が起きて、色々と考えるところがありました。自分のキャリアと家庭について熟考した末に、やはり日本を出ようと決意しました。

そこからですね。フィリピンで英語の勉強を始めて、現地の人や他の外国人とも触れ合って。少し英語を喋れるようになってきたころに、「もっと海外で働きたいな」と感じるようになりました。

3. 工事の2ヶ月遅れは当たり前。文化の違いに翻弄されたオフィス立ち上げ

-続いてはビジネスの立ち上げについて聞かせてください。フィリピンでオフィスを設立された際、どのようなことに苦労されましたか。


安井氏:苦労したことはすぐに忘れてしまうのですが(笑)まずは文化の違いですね。


例えば「オフィスの工事は2月末に終わります」と業者の方に言われると、4月くらいになってしまう。そういう世界です。南国特有のゆったりした時間が流れている。


今でこそずいぶんと慣れて、そうした事態を考慮して準備をする習慣がつきましたが、当時は違いましたね。基本的にスケジュールがあってないようなものなので、仕事が全然進まなくて困りました。


上澤氏:私は台湾やシンガポールで似たようなことをすでに経験していたので多少の免疫がありました。ですから他のスタッフにも「こういうのは半月とか1ヶ月くらいは遅れるものだよ」と言っていたんですよ。でも、実際は全然1ヶ月どころの話じゃないんです(笑)


結局、当初の予定から2~3ヶ月も遅れてしまい、「これがフィリピンか」と思いましたね。


他にも例えば、オフィスに市役所の人が訪ねて来て、「ここには消火器がたりない。消防法違反だ!」と言うんです。そして「今度、訪れたときに消火器がなかったら罰金を取りますよ」と注意するんです。すると、10分後くらいに消火器を扱う業者から電話がかかってきたりして。「今ならまけとくよ」って。(一同笑い)


上澤氏:われわれは現地の人にとって外資系の企業なので、よくターゲットにされてしまうんですよね。今でこそ慣れて普通になりましたが、細々とそうした類のことがあります。


フィリピンはやはり、日本に比べると治安が悪いんですよね。このビジネスで初めて海外に来るという日本人スタッフも多かったので、問題が起きないように注意を促していました。「フィリピンでこういうことはなるべくしないほうがいいよ!」とか「意外と現地に長く住んでいる日本人にだまされやすいから、気をつけて!」とか、色々アドバイスをしたり、情報を共有したりしていました。


今でこそ、社員が自分で自分の身を守れるようになって、何も心配していないのですが、当初は色々と気を揉みました。

4. 面談設定した5割が当日欠席。フィリピンのエンジニア採用事情

-DMM英会話の採用についても聞かせてください。


上澤氏:実はこの求人を最初募集したとき、運良く非常にたくさんの応募をいただくことができました。佐伯もその一人です。しかし、海外経験がある人だけを採用したわけではないので、心配することもありました。


われわれがオフィスを構えるのはリゾート地として有名なセブ島です。だから南国の楽園、天国のような楽しい場所で働くというイメージが膨らんで、すごく気持ちが高まる人も多い。


しかし、セブ島に旅行や短期留学のために期間限定で滞在することと、ずっと働いていくということは、メンタル面で全く異なります。そのギャップに耐えられなくなる社員が出てくるのではないかと、かなり気を配っていましたね。


だから最初のうち本当は、もっと会社を辞める人間が出てくると思っていたんですよ。実は「9割くらいの人がやめるんじゃないだろうか」と想像していました。いずれ辞められることを想定して、多めに10人以上雇いました。しかし、意外とみんな根性があって全然辞めていないんですね。これは嬉しかったです。


-現地でもエンジニアを採用されていますよね。


安井氏:セブには複数の大学があって、ランクも様々です。そのうちトップクラスの大学で開催された、ジョブフェアのようなイベントに参加していました。日本の合説のように在学生と卒業生が、会場に設けられたさまざまな企業のブースを訪れる仕組みです。


フィリピンには、大学でコンピューターサイエンスを勉強している学生が多く、ベースが割としっかりしている。だから、若い人を採って育てて行くというスタンスで採用を行っています。

株式会社DMM.comラボ マーケティング担当 佐伯真一氏が現地でのエンジニア採用について話している写真

佐伯氏:フィリピンで募集をかけると、一ヶ月で100人以上から応募が来るので、「採用の選択肢が多くていいな」と考えていました。しかし実際には面談を10件設定しても、半分の5人くらいしか来ない。


だから前日にリマインドとして、「明日面接なので来てください」と電話をしていました。日本では考えにくいですよね。でも、日本と比べて全体的にエンジニアの採用はしやすいと思いますよ。


上澤氏:フィリピンのエンジニア・マーケットについてお話をすると、さきほど安井がお伝えしたように、コンピューターサイエンスを大学で学ぶことが日本よりずっとメジャーなんです。だから、エンジニアの卵みたいな人材は非常にたくさんいる。とりあえずコンピューターサイエンスを学業として学んだ人材の供給が、多いんです。


一方、日本のようにそうした人材をビジネスで活躍できるレベルまで教育する場は足りない。しかもプロジェクトに入れて、裁量を与えて育てる、などという環境について言えば、まだまだボリュームも質も不十分です。


きちんとしたプロジェクトに携わり、2年3年と経験を積んできたようないっぱしのプログラマというと、ものすごく数が少ない。供給が一気に減るんです。プログラマの卵を採用するのは簡単ですが、最初から即戦力になる人材を探すとなると、かなり難しいのが現状です。


それをよく表しているのがお給料ですね。プログラマの卵、新卒のプログラマの給料は決して高くなくて、フィリピンの給与ランキングでも圏外。しかし3年くらいの経験がある人材は、途端に給料の高い職業No.4位とか5位にランクインします。


そうしたプログラマはフィリピンでは貴重なので、みんなが欲しがります。需給バランスが逆転するんです。だから給料も急激に上がります。それが今のフィリピンのエンジニア・マーケットですね。


安井氏:フィリピンの人は英語ができるので、技術と経験さえ積めば日本や欧米と比べてサラリーの安いフィリピンで働く必要はない。できる人はどんどん外に出て行ってしまいます。ですから国内で探すのは、なかなか難しくなってくるんですね。

安井氏、上澤氏、佐伯氏の3名がフィリピン人エンジニアについて話をしている写真

5. フィリピン人新卒のほうが有能?日本人エンジニアとの違い

-日本人とフィリピン人のエンジニアとの違いはどこだと思いますか。


安井氏:そうですね、先ほどもお伝えした通り、フィリピン人の新卒はエンジニアとしてのベースが皆さん結構できていることが多い。だから例えばスタートレベルについて言えば、日本の新卒とフィリピンの新卒では、フィリピンのほうが高いかもしれないですね。


そういう私も、新卒で入社した当初はほとんど何もできない状況でした。入社してから勉強をしたり、先輩に教えてもらったりしてスキルを磨きました。でも、フィリピン人の新卒は違います。


プロジェクトや開発を経験していくなかで、「こういったことをやってくれ」と作業をお願いすると、早い段階でおおむね理解してくれます。そこが日本人の新卒との違いですね。あと、フィリピン人のエンジニアはあまり残業をしません。


これは特にフィリピンに限ったことではなく、日本人と外国人の違いだと言えるでしょう。日本人が働きすぎなのに比べて、フィリピンの方は定時になったら帰ります。ただし、お願いしたことはきちんとやってくれますよ。


そのいっぽうで、フィリピン人のエンジニアには細かく言わないと通じないこともあります。例えば、「察してここまでやっておきました」などという、日本人のような働き方は望めません。


上澤氏:これはエンジニアに限ったことではないですね。フィリピンの方の働く姿勢全般について言えることだと感じています。


-フィリピン独特の文化があるなかで、エンジニアに限って日本人のような働き方を求めるというのは、容易なことではないですね。


安井氏:まずは、そうした意識付けをしていくことが大切です。フィリピンの方に対しては「こうだよ!」とはっきりと言わないと動いてくれません。「何となくやってくれるだろうな…」と期待していると、なかなか動いてはくれないでしょうね。


「これはいつまでに必要だから」と必ず期限を設けてお願いしたり、ツールを使ってスケジュールを共有、管理して調整していきます。

佐伯氏が日本とフィリピンのエンジニアの違いについて話をしている写真

-佐伯さんは日本とフィリピン、両国で働かれて、フィリピン人のエンジニアと日本人のエンジニアとの違いを意識されたことはありますか?


佐伯氏:う~ん。エンジニアについて、実は僕個人ではあまり違いを感じてはいないんです。日本の新卒の子たちとあまり変わらないかも知れません。フィリピンにはもっと陽気でスローな方が多いかと考えていたのですが、実際は想像以上に真面目で勤勉な方が多かったです。日本人とあまり変わらないと感じました。


安井氏:フィリピン人エンジニアは、みんな真面目で、物静かです。フィリピンのオフィスにエンジニアは全部で約20名いて、うち女性が2人、残りが男性です。外にご飯にいったりするときなどはみんなで楽しくやりますが、普段の業務中は静かです。エンジニア以外の女性スタッフに関しては、業務中もワイワイ楽しくやっているという感じですがね。

6. 設立から猛スピードで駆け抜けた2年、はじめて環境の変化で気づいたこと

-DMM英会話設立から2周年、会社は目覚ましい変化を遂げられたと思うのですが、設立当初と現在を比べて、会社はどう変化しましたか。


上澤氏:変わったことと言えば、すべてですね。フィリピンの法人はベンチャー体質で、それこそ創業の頃は佐伯も家に帰らず、いつオフィスに行ってもデスクの椅子をつなげて寝ていたり、ガチャガチャした社内でシステムを作っていたりしました。私も大きな会社で働いたことはなく、ずっとベンチャー畑にいる人間でした。


しかし、2年でスタッフが120人あまりに増え、わりと大所帯の部類に入るようになってきました。


つい先日、日曜日にオフィスに用事があって荷物を取りに行ったところ、社員が誰もいませんでした。フロアは静まり返っていて、その光景にとても違和感を感じました。


実は、ビジネスを立ち上げてから2年たって初めて誰もいないオフィスに入ったんです。そのときにふと、「会社っぽくなったな」と感じました。ずっと走り続けてきましたが、日曜日にみんなが休むことができて、家で団欒を楽しんだりできる。


社員の待遇とか、人事の制度とかそういったものを含めて、企業として少しずつ成長してきたことを実感しました。ご質問のお答えになっているか分からないですけど。

安井氏が会社の成長について話をしている写真

-よく分かります。それは安井さんも感じるところではありますか?

安井氏:はい。私がジョインしたのは会社設立から半年が過ぎたくらいだったのですが、当時はやはりさまざまな部分でベンチャーっぽかったですね。スピード重視で、仕組みも何もなしで、突っ走っていく。みんなでアイデアを出し合い、良くしていこうという想いだけで突っ走っていました。


しかし間もなくスタッフが増えてきて、想いだけではうまく回らなくなってきたので、さまざまな仕組みを作っていったんです。私が入社したあたりが、ちょうど変わり目だったと感じています。


-現地で、ある程度の規模を持つ会社だと認識されるようになってから、会社を取り巻く環境に変化などはありましたか。


上澤氏:例えば会社のTシャツを着てレストランに行くと、「親戚が働いています」と現地の方から声をかけられたり。

また、取引先をはじめ、向こうから尋ねてこられるケースが増えましたね。うれしいことに、ヨーロッパの方からも商談のために会いにきていただける。成長の証だと感じています。

7. 英語が流暢でなくてもいい!?日本人が海外で働くために必要なものとは

-日本人が海外で働くために必要な力や考えとは、どのようなものでしょうか。


安井氏:そうですね。外国人と一緒に仕事をするとき、いわゆる日本人的な「察してくれよ」という考えは通じません。だから、しっかり伝えることが大事だと思います。


佐伯氏:僕としては精神的な強さですかね。マニラは空気も汚いし、南国なので家のなかにも蟻が列をなして入ってきたり。隙あらば、だまそうと狙ってくる悪い輩もいます。

そうした環境に耐えられるタフさやサバイバル力が必要です。でないとすぐに負けて、精神的に参ってしまう。そうした人を見てきました。


世界でもっとも安全だといわれる日本で働き、暮らすのとは大きく異なります。仕事という部分で言えば、個人的には日本も海外も同じだと考えています。仕事を頑張る、それは万国共通ですよね。


上澤氏:あと、日本人は東南アジア諸国の人材などと比べて、全体的に基礎的なスキルが高い。特にフィリピンの方は算数が苦手で、トップレベルの大学を卒業していても分数の足し算ができなかったりします。


ですから、スキル面の問題ではなく、コミュニケーション力が一番のネックになると思います。我われも英語を使ってビジネスをしていますが、ネイティブではないので当然、日本語のようにはいきません。


その分、繰り返し確認をすることが大切です。例えば相手にちゃんと伝わったかどうか、3回くらい確認して、「ほんとに分かった?」と念入りに3回くらい聞いてもいい。重要なことは、なおさらです。


また、英語が理解できないときには、理解ができるまで相手にしっかり尋ねる必要があります。そして全部言葉にして、こちらが何をしてほしいのか、何を考えているのかを具体的に伝える。仕事の基本ですね。これから日本の若い方が海外に出て働こうというときには、欠かせないことだと思います。

安井氏、上澤氏、佐伯氏の3名が海外で働くために必要なことについて話をしている写真

もちろん最初は時間がかかりますけど、それは小さなことです。英語だけでなく、日本語でも同じです。コミュニケーションによるミスを起こさないように、丁寧に理解や確認を行うことが第一だと考えています。

8. オンライン英会話のマーケット拡大に貢献したい━DMMの野望

-最後に今後の展望について伺えますか。

上澤氏:実はつい最近オンライン英会話の市場でNo1になったのですが、業界内ではほぼ最後発の存在でした。とはいえ、有料でオンライン英会話を学ぶ方々は、まだ6~7万人しかいない。まだまだ少ないです。


潜在的な顧客を含めても、まだまだマーケットが小さい。


いわゆる駅前留学とか通学制の学校が最盛期だった頃には、地方の家庭を開放して教えるような個人教室を含めるとおそらく、80万人から100万人くらいが英会話を習っていたんです。


しかし、ご存知のとおり通学制の英会話は高額で、教室まで出向く必要があります。また、お仕事をされている方々には、場所や時間などの制約が負担になります。


そうしたことを考えると、現在、6~7万人しかない市場のポテンシャルはまだまだあります。競合がどう動くかということよりは、オンライン英会話というサービス自体が非常にバリューのあるサービスですので、とにかく普及していきたい。


安井氏:日本にいるとなかなか英語をしゃべる機会がないと思うのですが、英会話はとにかくたくさん話すことが大事。だから安くて、いつでもどこでもできて、たくさん話すことができるオンライン英会話をもっと活用していただきたいですね。


現在、DMM英会話には講師が2500人ほど在籍しています。我われ100人くらいの社員ですべて採用や管理、トレーニングなどを行っていて、今後、講師の数はますます増えていくと思われます。


彼らはフィリピンを中心に、セルビアやルーマニアなど、ほとんどが発展途上国の出身者です。優秀な人が多く、当然英語も流暢に話すのですが、母国に仕事がなかったり、ほかに良い仕事を見つけることができないために講師をしているというケースが目立ちます。


上澤氏:そうそう。なので実はサービスの裏側では「世界中どこにいても英語の先生になれる」というキャッチフレーズを掲げてやっています。世界中の若者たちにチャンスを与えていきたいと考えています。


実は発展途上国では、我われが講師の皆さんに払う給与は決して安い金額ではありません。講師のなかには、給与で「車を買いました」とか「家を買いました」なんていう方もいます。


佐伯氏:オフィスに通う講師のなかにも、最初は洋服をあまり持っていなかったのか、ほとんど毎日同じ服装をして来ていたのに、仕事を続けるうちに少しずつ洋服が増えて、おしゃれになっていく方がいたりします。


また、最初はいっちょうらの大学の制服を着ていた学生さんが、アルバイトで講師をするうちにキラキラした流行のファストファッションを身に着けるようになっていったり。何だかそうした光景を目の当たりにすると幸せな気分になるんですよね。

上澤氏が今後の展望について話をしている写真

上澤氏:オンライン英会話を習う生徒と講師、両方にメリットをもたらすのが、この仕事のうれしいところです。


例えば生徒さんは、コストを抑えながら時間や場所の制約を受けることなく語学力を向上させられたり、講師の生活レベルがどんどん上がっていったり、発展途上国の若者たちが英語講師としての職と未来を手にできたり。


他にも、オンライン英会話ではたくさんの外国人講師が日本人の生徒に英語を教えているので、彼ら(外国人講師)に日本のことを知ってもらう良い機会になっているんですよ。そうした意味でも、このサービスは社会的なバリューが高い事業だと考えています。


先ほどもお伝えした通り、マーケットには十分な伸びしろがあるので、今後、マーケットの規模を少なくとも現在の5倍や10倍の規模にまでは拡大していきたいですね。


DMM英会話のビジネスというよりは、オンライン英会話のマーケット自体を我われがどんどん大きくしていきたい。そうなれば弊社にも、自然と一定のシェアが付いてくると確信しています。

セブ島にあるDMM英会話オフィスの写真
現地セブ島にあるオフィスの様子。


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いかがでしたか?
経営、エンジニアリング、マーケティング、多角的な視点で語られるオフショア開発についての話には、読者の皆さんにご参考いただける内容が多くあったのではないでしょうか。

また、DMM.comラボでは7月16日(水)に【エンジニアがグローバルに活躍するキャリアとは?】という勉強会を開催予定とのことです。
今回インタビューさせたていただいた安井氏など海外で働いているエンジニア・日本にいながらもグローバルに活躍するエンジニア、それぞれに経験と現地と日本のエンジニアの違いなどリアルな話が聞けるチャンスです。

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