サイボウズ中途採用面接の裏側/アプリケーションエンジニア・榎原聖太さん(28歳)の場合【サイボウズ】採用面接、なんて答えた?内定者に聞いてみた

採用面接に正解はないとしても、内定者がどんな回答をしたのかは転職活動中の身であれば気になるものです。

そこでレバテックキャリアは、転職を成功させたエンジニアに、内定先企業の採用面接で質問にどう答えたのか、なぜそう答えたのかインタビューを実施。さらに、面接を行った採用担当者にも内定者の評価ポイントについて話を聞いてきました。

今回登場するのは、サイボウズ株式会社にアプリケーションエンジニアとして内定・転職した榎原聖太さんと、榎原さんの一次面接を担当したグローバル開発本部エンジニア採用担当・岡田勇樹さんです。

※この記事は、2017年10月時点の内容です。

内定者、榎原聖太氏の写真と採用担当者、岡田勇樹氏の写真

内定者:榎原 聖太(えばら しょうた)さん(左)
2015年に国立大学大学院物理学研究科を修了後、プログラミング未経験でエンジニアに。前職では約2年半iPhoneアプリや業務系システム開発を担当した後、2017年10月にサイボウズへ転職。

採用担当者:岡田 勇樹(おかだ ゆうき)さん(右)
サイボウズ株式会社のグローバル開発本部エンジニア採用担当兼大阪開発部長。榎原さんの採用面接では一次面接を担当した。

サイボウズ中途採用面接・榎原さんへの質問
Q1. 新しい技術はどのようにして勉強しますか?
Q2. コンピュータサイエンスはどうやって勉強しましたか?
Q3. 最近はどのような技術に興味がありますか?
Q4. システム開発でわからないことはどうやって調べますか?
Q5. どういったものづくりがしたいですか?
Q6. サイボウズのどのような点に興味を持ちましたか?

Q1. 新しい技術はどのようにして勉強しますか?

A.「まずは公式のドキュメントを読みます。その後、開発されたばかりの技術の場合はチュートリアルを見て実際にコードを書いたり、すでに一般化している技術の場合は複数のWebサイトや書籍にアクセスしたりして学んでいきます」

評価されたのは、本質を理解しようとする姿勢

-公式ドキュメントは英語だったり説明が難しかったりしますが、最初から公式に当たろうとするのはなぜですか?

榎原:新しい技術を勉強しようとするときに『世界一わかりやすい●●』といった初心者向けの本を読むと、比喩表現が多くてかえって本質を理解しづらいと感じることが多かったんです。

最初に公式のドキュメントを読むのは体力がいりますが、ここで時間をかけて取り組まないと深い理解が得られないという実感がありました。

岡田:この質問はサイボウズ独自の人事評価基準「Action5+1」に含まれる、「知識を増やす」スキルを持っているかどうかを知るために行いました。

「Action5+1」とは「あくなき探求」「知識を増やす」「心を動かす」「不屈の心体」「理想への共感」「公明正大」という6つの行動指針のことを指しており、人事評価だけでなく、新卒や中途採用の判断基準にもなっています。

「Action5+1」をわかりやすく説明した画像


新しいことを学ぶときにどんなアプローチ方法をとるかで成長度合いは変わってきます。エンジニアだとQiitaなどの情報共有サービスを利用すると回答する人が多いのですが、誰でも発信者になれるサービスゆえ、情報の正確性という点で信頼度がやや低いんです。

榎原さんは時間がかかっても公式情報を見ようとしたり、実際にコードを書いて動かしてみたり、対象となる技術の本質を見ようとしている姿勢がよかったですね。

Q2. コンピュータサイエンスはどうやって勉強しましたか?

A.「コンピュータサイエンスを学んだ経験のある人に何から学んでいくべきかアドバイスをもらい、足がかりをつけてから独学で勉強しました。学び始めるとそこから派生して気になることが出てくるので、その都度調べたり人に聞いたりしました」

応用を利かせるための基礎力はあるか

岡田:サイボウズでは、エンジニアにコンピュータサイエンスの素養があることを重要視しています。プログラミングの経験年数が浅かったとしても、コンピュータサイエンスの基礎があれば大体のことは応用できるからです。

榎原さんは大学時代は物理専攻でコンピュータサイエンスを学んできた人ではなかったので、どのくらい基礎知識を持っているのかを知りたいと思いました。採用面接では、メモリマッピングの勉強もしたと話してくれましたよね。

榎原:はい。メモリ上にデータがどういう風に乗っていて、それをプログラム上で操作する方法などを調べて勉強しました。

前職でObjective-CやC++の経験があり、メモリ領域を確保してプログラムを実行することはあっても、その中身がどうなっているのかを知らなかったので調べようと思ったのがきっかけです。

岡田:このメモリマッピングの話は模範解答だったんですよ。

リソースやパフォーマンスを意識したより良いコードを書くためには、アルゴリズムやデータ構造、メモリ管理などのコンピュータサイエンスの知識が必要になります。

多くの利用者に快適に使っていただくために、サイボウズではそういったところまでこだわって開発しています。

榎原:確かに、サイボウズに入社してサービスの裏側を見てみると、コードがすごく綺麗なことに驚きました。コードの見た目も動きも綺麗になるように、プログラムの書き方がチーム内でしっかり共有されているのがわかりました。

サイボウズ入社当時のことを笑顔で語る榎原氏の写真

高いパフォーマンスを発揮させようというサイボウズの姿勢が、コードから伝わってきたと話す榎原さん

Q3. 最近はどのような技術に興味がありますか?

A.「iOS 11に新機能として実装されるARKitに関心があります。まだリリース前なので、Appleのディベロッパー向けのドキュメントを読んだり、コードを写経して動かしてみたりしています」
※面接は2017年7月に実施

ITトレンドへの感度の高さが、エンジニアとしての成長を促進させる

岡田:正直、あのタイミングでARKitの話題が出てくるなんて想定していなくて驚きました。

榎原:もともとARに興味があったこともあり、OSをアップデートするだけでiPhoneがARデバイスになるなんて未来感があるなと思って、普段から情報のキャッチアップをしていたんです。

岡田:この質問はどんな技術に興味を持っているかは重要じゃなくて、技術の進歩が非常に速いIT業界で、どれだけ新しいものに興味を持っているか、キャッチアップできているかを確認したかったんです。

例えば、社内で昔から利用されているフレームワークを新しいプロジェクトでも引き続き利用することが当たり前になっている場合、新しい技術に目がいっていないことも少なくありません。サイボウズのように新しい技術をどんどん取り込んでいく文化のある会社では、エンジニア自らがアンテナを張って新しい情報を取りにいく姿勢を持つことがとても大切です。

榎原:アンテナの感度を高めておくことは、仕事のスキル向上にも繋がると考えていたので普段から意識的に行っている部分はあります。iOSの場合は、コミュニティを逐一チェックして情報を得るようにしていますね。

あとは、Twitterで自分の関心のある分野の専門家をフォローして欲しい情報が自然と入ってくるタイムラインを作ったり、Qiitaの人気記事を読んだりしています。

岡田:何に興味を持っているかは重要ではないと言いつつ、2017年7月時点でARKitに関心があるという回答は、情報感度がかなり高いと感じましたね。

しかも榎原さんの場合、ただ関連記事を読むだけではなく、実際にドキュメントを読んでコードを書くという具体的なアプローチをしている点もすばらしかったです。

榎原氏について笑顔で話す岡田氏の写真

「榎原さんの情報感度の高さには驚かされた」と話すサイボウズ採用担当・岡田さん

Q4. システム開発でわからないことはどうやって調べますか?

A.「公式のドキュメントを読むか、その分野に詳しい人に質問します。前職ではプログラミングに詳しい同期を巻き込み、教えてもらったことを他のメンバーにシェアする20人規模の勉強会も開いていました」

人を巻き込み、人の心を動かす力を持っている

岡田:この質問のもともとの意図は、Q1と同様に「知識を増やす」スキルを持っているかを知るためのものでした。詳しい人に質問するという答えは、わからないことをわからないと正直に言えるということであり、「Action5+1」の「公明正大」にも繋がります。

榎原さんは勉強会を開くという人を巻き込む力も持っていて、それは人の「心を動かす」力を持っているということです。周囲の人に協力してもらって、自分がやりたいことをチームとして実現するのはサイボウズで必要なスキルのひとつなので、評価ポイントになりましたね。

-ただ詳しい人に質問するだけでなく、勉強会を開いた意図は何ですか?

榎原:僕はプログラミングが全くできない状態で入社したので、最初の頃はとにかく詳しい人に質問してスキルを身につけることに注力していました。少しずつわかることが増えてくると、もう一歩先に行って自分が教えられるくらいまで理解を深められれば、僕自身もレベルアップできるし、チームメンバーも新しいことを学べてWin-Winだなと思ったんです。

教えられる人よりも教える人の方が学べるというのはよく言われることですが、やっぱり人に間違ったことを教えられないプレッシャーがあるので、自分自身の学びになる部分は大きかったですね。

プログラミングスキルの習得について語る榎原氏の写真

勉強会で知識をシェアすることで、チーム全体のアウトプットレベルの向上を目指した

Q5. どういったものづくりがしたいですか?

A.「どんなサービスや製品を世の中に届けるべきか自分で考え、設計から開発まで全てのフェーズに携わるものづくりがしたいです」

サイボウズのエンジニアは、自ら考え、自ら作る

榎原:前職は分業制で、役割が明確に決められているところがあって。プログラムでいうと、まず設計書を作る人がいて、それをプログラマーがコードに落とし込めば動くものができるという発想だったんです。

そうやって役割が分断されていると、実際にコードを書いた人はそのサービスがユーザーにどんなメリットをもたらすのか理解しづらくなりますし、ものづくりをしている感覚からも遠ざかると思うんです。だからやっぱり、上流から下流まで携わりたいという気持ちがありました。

岡田:榎原さんの答えは、まさにサイボウズが求めるエンジニア像そのものでした。

サイボウズのものづくりは分業していなくて、エンジニアの役割は考えるところから作るところまで。さらに、ユーザーの声もキャッチしながら改善を加えていくスタイルです。

-ユーザーの声をエンジニアが直接耳にする機会があるんですか?

岡田:エンジニアが直接聞くことはあまりないですが、サイボウズは情報共有ツールを開発している会社ですから、営業やカスタマーサポート担当がユーザーの声を集めて共有するアプリがあるんです。エンジニアもそこに集まった声を見る習慣があるので、ユーザーの生の声に触れる機会は多いと思いますね。

Q6. サイボウズのどのような点に興味を持ちましたか?

A.「もともと『チームワークあふれる社会を創る』という企業理念に共感していました。面接を重ねるにつれて、理念はサイボウズで働く社員に共通するマインドであり、生み出されるサービスや社内外の活動にも根付いていることがわかってきて、より関心が高まりました」

スキルの高さよりも、理念への共感を重視

-企業理念は、企業を選ぶ上で大切にされていたポイントだったんでしょうか。

榎原:そうですね。「自分がどういうサービスをどんなユーザーに届けていくか」はエンジニアとしての根幹に関わる部分なので、どんな理念に沿ってものづくりを行っているかは重要視していました。

岡田:これも「Action5+1」のうちのひとつ、「理想への共感」というマインドを確認するための質問でした。これはサイボウズが一番大切にしているポイントで、スキルの高さよりも企業理念にどれだけ共感しているかの方が重要なんです。

サイボウズの定義する「チーム」とは、同じ理想に向かって走る人の集まりを指しています。そのため目指す理想が同じというのは大前提になるので、新卒中途を問わず、サイボウズの面接に来るすべての方に確認しています。

ノートPCを前に笑顔で語る榎原氏と岡田氏の写真

理念への共感度をはじめ、採用面接時の評価基準はすべて明文化されている

サイボウズというと「働き方が柔軟なところが良いですね」と言ってくださる方が多いですが、そういった表面的なところだけでなく、「多様性を認め合い、チームワークで仕事ができる社会を実現したいから、柔軟な働き方を取り入れている」という深い部分まで理解して共感してもらいたいと考えています。

榎原さんはこれまでの話からも、サイボウズが実現させたい社会に向かって一緒に歩んでいける方だと感じましたね。



サイボウズ採用担当、岡田勇樹氏の写真

サイボウズ採用担当・岡田勇樹さんによる総評

ポテンシャルが高く、1年後の活躍が期待できるエンジニア

榎原さんは、サイボウズとのマインド面におけるマッチ度がかなり高い印象を受けました。プログラミングの経験年数や開発経歴など、技術面では足りない部分もありましたが、即戦力というよりは1年後の活躍に期待したいという判断で採用に至りました。
新卒に限らず中途採用においても、サイボウズは採用時点での技術スキルよりもポテンシャルや「Action5+1」にあるマインドの相性を重視しています。
チームワークを大切にする環境で働きたい方、サイボウズの企業理念に共感していただける方のご応募をお待ちしています。

サイボウズ株式会社の求人・転職情報

サイボウズへの転職なら、レバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、一人ひとりの要望に寄り添いながら転職活動をサポートします。

サイボウズ株式会社では現在、東京だけでなく大阪や松山、リモートワークで働けるエンジニアも募集中です。この記事を読んで、サイボウズの求人に応募したいとお考えの方はぜひ一度レバテックキャリアにご相談ください。

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