プロジェクトマネージャーの転職事情は?年収の上げ方や求人例も紹介

最終更新日:2024年7月19日

プロジェクトマネージャーとは、システム開発プロジェクトの現場において、責任者となるポジションのエンジニアです。プロジェクトの成功をミッションとし、プロジェクト全体の管理やプロジェクト上で発生するあらゆる問題を解決しながら、プロジェクトを推進します。

各種のエンジニア職として働いている人の中には、将来プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを想定している方も少なくないでしょう。それでは、プロジェクトマネージャーを目指すにはどのようなスキルや経験が必要なのでしょうか?現在のプロジェクトマネージャーの求人市場は、どのような人材を求めているのでしょうか?

この記事では、プロジェクトマネージャーの求人ニーズをはじめ、求められるスキルや平均年収、転職活動におけるポイントなどを解説します。今後、プロジェクトマネージャーに転職してキャリアアップを図りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • プロジェクトマネージャーの転職市場はニーズ・市場価値共に高い。一方で幅広いスキルが求められるため、転職難易度も高い
  • プロジェクトマネージャーとして年収を上げていくには複数のプロジェクトを兼任する、大規模な案件を担当する、資格を取得するなどが挙げられる
  • プロジェクトマネージャーからの転職先としてはPMO専門企業・コンサルティングファームプロダクトマネージャー、PMO、CTOなどが挙げられる

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プロジェクトマネージャーの転職市場

プロジェクトマネージャーに転職するにあたって、市場価値がどれくらいあるのか、転職難易度はどうなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。転職前に求人数や需要を確認することは非常に大切です。まずは、プロジェクトマネージャーの求人ニーズや市場価値、および転職の難易度について解説します。

市場価値・需要ともに高いが転職は難しい傾向

プロジェクトマネージャーは、市場価値・需要ともに高い職種である一方で、転職を目指す方には難易度の高い職種といえます。その背景について解説します。

市場価値・需要が高い理由

プロジェクトマネージャーは、市場価値が非常に高い職種です。この理由として「DXの推進に必要な人材であること」「高いスキルを求められ、難易度が高いこと」が挙げられます。

デジタル技術を用いて生活やビジネスをより良いものへ変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が注目されています。そのため多くの企業にとって、DXの推進を主導するリーダー、プロジェクトを成功に導くプロジェクトマネージャーは、ほかのエンジニアよりも需要が高い職種です。

しかし、プロジェクトマネージャーは、十分な経験とIT技術や業界知識、進捗や予算などの管理能力といったビジネススキルが必要です。これらのスキルはすぐに身につくものではありません。

このことから、プロジェクトマネージャーはIT職種でも市場価値が高い職種です。

また、プロジェクトマネージャーは、人材需要が拡大しているIT業界の中でも特にニーズの高い職種です。その理由として、どの業界においてもITの活用が当たり前になりつつあるため、ITプロジェクトの対象となる分野が拡大しているという背景があります。

あらゆる分野でITを活用したプロジェクトが立ち上がっており、それぞれを成功に導くプロジェクトマネージャーはどのような企業でも求められる人材なのです。

これらの理由から、プロジェクトマネージャーは市場価値・需要ともに高い職業といえます。

ニーズがあるのに転職難易度が高い理由

プロジェクトマネージャーは高い求人ニーズがあり、なおかつ好待遇を提示している求人も多数存在しています。一方で、好待遇のプロジェクトマネージャーの求人は競争倍率も高くなります。

その理由は、技術的な知見と顧客折衝やマネジメントスキル、導入対象に関する知識など多くのスキルが必要とされるためです。企業の求める条件も細分化しており、選定にも厳しい目が向けられます。

待遇が良く、自分のスキルとマッチしたプロジェクトマネージャーとしての転職は、これらの事情により難易度が高いといえます。ITに関する専門的知識を持たない未経験からの転職では、さらに難易度はあがるでしょう。

年代別に見るプロジェクトマネージャーの転職事情

プロジェクトマネージャーの転職事情は年齢層によって異なります。30〜40代の方は経験に加えて「やりたいこと」を明確に伝えて企業が最適な案件を検討できるかが重要です。50代の方は数字を用いた実績の共有や、炎上案件のリカバリーエピソードなど具体的な強みを伝えていきましょう。年齢ごとのポイントをおさえることで、転職活動の成功率は大きく変わります。

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プロジェクトマネージャーの基本的な仕事内容

プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体を統括するポジションであることはイメージしやすいでしょう。しかし、具体的な業務内容は広範囲に渡るため、細部まできちんと把握するのは難しい部分もあります。

本項では、システム開発を行うIT企業のプロジェクトマネージャーの代表的な仕事内容について、具体的に解説します。

顧客折衝

システム開発プロジェクトは、クライアントの課題解決や要望を叶えるために行われます。しかしながら、顧客が本当に実現したい事は明確化されているとは限らず、お互いに手探りで最適なシステムを探し求めることになります。まずは、どのようなシステム開発プロジェクトを行うのか、企画・立案段階から顧客折衝が始まります。

その後、実際にシステム開発プロジェクトが開始された後も、要件の確定、具体的な設計に落とし込んだ内容の確認、技術的な課題解決のための落としどころを見つけるなど、さまざまなシーンで顧客との折衝が発生します。

プロジェクトの成功という大きな目標に向けて、予算やリソースを管理しながら、顧客と納得のいくラインを見つけ出すことは、プロジェクトマネージャーの重要な業務となります。

要件定義

システム開発プロジェクトの一番最初の工程は一般に要件定義です。ただし、この段階ではどのようなシステムを開発するかは決まっておらず、プロジェクトの最終的なゴールも見えていません。

要件定義の段階では、クライアントは課題や要望を持っている状態です。要件定義では、どのようにITを活用して課題や要望を解決するかを定めます。

その結果として、ITシステムの開発による課題の解決を提案しクライアントが合意することで、システム開発プロジェクトが開始します。また、プロジェクトの完了条件となるシステム像も定めるため、プロジェクトのゴールを決める意味もあり重要な業務です。

開発企画の立案

システム開発プロジェクトの計画を立てることも、プロジェクトマネージャーの重要な業務です。要件定義で作成する対象のシステムを定めたのち、どれだけの人員を投入してどれだけの期間をかけてプロジェクトを実施するかを定めたプロジェクト計画を立てます。

企業の取り組みである以上、利益を出さなければなりません。また、クライアントにシステムの納品を約束するため、納期を守る必要があります。さらに、開発するシステムの品質が悪ければ、システム開発プロジェクトの目標は果たせません。

よってプロジェクトマネージャーには、品質、コスト、納期を達成しつつシステムを作り上げ、プロジェクトを完了に導ける計画を立案することが求められます。

プロジェクトチームの編成

プロジェクトの計画に沿って、人員を集め、プロジェクトチームを編成することもプロジェクトマネージャーの職務です。プロジェクトの特性や開発内容、機能による適性を見定め、スケジュール通りにプロジェクトを実現できるように編成します。

プロジェクトに必要な人員が自社で賄えない場合は、ほかの企業に所属するエンジニアを雇うなどで外部リソースの調整も必要です。開発工程により必要となる人員の量は変わるため、必要な時に必要な分だけ人員が確保できるようアサインしておく必要があります。

プロジェクトの進捗、品質管理

プロジェクトマネージャーは名前の通り、プロジェクト全体の管理も担います。

設計や開発工程では、開発対象の機能などで作業を分割しプロジェクトチーム内で割り振りを行って作業を進めます。スケジュール通りに作業が進んでいるか、課題が発生していないか、発生しているのであればどのように解決するのかを、継続的に見定めて必要に応じて手を打つことが求められます。

また、作成した設計書やプログラムの品質を確認し、システム開発プロジェクトの最終的な成果物であるシステムの品質の確保もプロジェクトマネージャーの重要な仕事です。レビューやテスト結果を集計・分析し、クライアントの要求を満たす品質のシステムとなるようマネジメントを実施します。

レビューと評価

システム開発プロジェクトの各工程では、設計書やプログラムといった成果物を作成します。この成果物に対し、要件を満たせているか、機能の抜け漏れがないか、効率的な開発が実施できるか、十分に詳細化できているか、といった観点でチェックを行うレビューもプロジェクトマネージャーの業務に含まれます。

また、レビューの結果は集計、分析して、品質や作業効率を評価します。評価した結果、問題がある場合には、品質の底上げ策や開発効率を向上させる施策を実施して、プロジェクトの品質確保に努めます

他にも、プロジェクトマネージャーの仕事は多岐に渡ります。仕事内容のほか、仕事に役立つ資格についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:プロジェクトマネージャー(PM)の役割は?仕事内容・必須スキルを解説

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プロジェクトマネージャーと類似職種との違い

プロジェクトマネージャーは役割範囲が広いため、類似職種と混同される場合があります。
ここでは、プロジェクトマネージャーと似た役割である開発ディレクター、プロジェクトリーダー、PMOとの違いを解説します。

開発ディレクターとの違い

プロジェクトマネージャーは予算やスケジュール、品質やリスク管理などプロジェクト全体を統括し責任を追う職種です。一方開発ディレクターは、プロジェクトの開発工程で技術的な側面やスケジュールに責任を追う職種になっています。

また、プロジェクトマネージャーの仕事は「プロジェクトマネジメント」、開発ディレクターの仕事は「ディレクション」と呼ばれます。より詳しく確認していきましょう。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、ITシステム開発プロジェクトを期限・予算などの制約の中で完了させるための計画立案および実行管理手法で、品質・コスト・納期のバランスをQCD管理し、立上げから終結までのプロセスを管理します。また、アプリケーション開発チームやインフラチーム、テストチームなど複数のチームを統括するケースも多いです。

ディレクション

ディレクションには、タスクの優先順位指示や監督、演出、コンセプト設計などが含まれます。一般的には、小規模チーム(2〜3人程度)を統括する場合が多いです。

このような違いから明らかなように、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を管理する役割であり、一方で開発ディレクターは、設定されたスケジュールに基づいてタスクを実行して進捗を推進する、現場に密着した役割です。

プロジェクトリーダーとの違い

プロジェクトリーダーはチームをまとめる役割です。チームのアウトプットに関して細かい点まで責任を持ち、チームが最大限の結果を出せるよう活躍するポジションです。開発の中身までをしっかり理解し、設計やテストの品質を高めていくことが求められる役割です。

プロジェクト全体のマネジメントを行うプロジェクトマネージャーに対して、各開発工程を遅延なく、高い品質で推進するための責任を負うのがプロジェクトリーダーといえます。

PMOとの違い

次に、PMOとの違いについて解説します。
PMOとはProject Management Officeの略です。プロジェクトマネージャーをサポートする立場として、体制図上PMの直下、または横に位置付けられることが多いです。

プロジェクトは大きくなるにしたがって、一人のPMだけでスケジュール・品質・コストを管理することは困難となります。そこで、PMOが体制に入って定常的な管理タスクや、進捗状況の確認、各種ファクトの収集などが行われます。
プロジェクト全体の責任者がプロジェクトマネージャーであり、そのサポートをするのがPMOという違いです。

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プロジェクトマネージャーの種類と求められるスキル

プロジェクトマネージャーは、これまで培ってきた技術力やコミュニケーション能力、社会人経験をベースにしながら、さまざまなITプロジェクトを指揮します。ただし、プロジェクトの種類によって求められるスキルや経験は多少異なります。

ここでは、プロジェクトマネージャーの種類を「自社開発におけるプロジェクトマネージャー」「外販を主とする企業のプロジェクトマネージャー」の2つに分類し、それぞれの仕事内容と、求められるスキルおよび共通して必要になるスキルについて解説します。

今後プロジェクトマネージャーを目指す上で、自分自身はどのような立場でプロジェクトに携わりたいかを考えて、必要なスキルを磨いていくと良いでしょう。

関連記事:プロジェクトマネージャー(PM)の役割は?仕事内容・必須スキルを解説

共通して必要な知識とスキル

所属企業や企業内の立ち位置に関わらず、プロジェクトマネージャーに共通して求められる知識やスキルとして、下記が挙げられます。

論理的思考力

プロジェクトマネージャーはあらゆる業務において、論理的な思考が必要となるポジションです。そもそも、ITシステムはプログラムの集合体として作られていますが、その小さな単位であるプログラムもコンピュータに対する命令を集めたものです。

つまり、小さな理屈を積み上げて大きな仕組みを作り上げるのがシステム開発です。そのプロジェクトを統括する立場のプロジェクトマネージャーは論理的な思考を持って業務にあたる必要があります。

論理的な思考力が表に出て活躍するシーンとしては、プロジェクト計画をたてる際や、さまざまな立場のステークホルダーに対し説明を行う際、プロジェクト上で発生した課題の分析と解決策の立案時などが挙げられます。

課題分析・解決力

プロジェクトを推進していれば、必ず様々な課題が発生します。その原因も幅広く、クライアントの業務都合、プログラミング言語の制限によるもの、予算上の問題などあらゆる角度からプロジェクトの推進を妨げる問題が発生してきます。

プロジェクトマネージャーはこれらの課題に対し、軽視することなく一つ一つに向き合い、分析・解決を図る必要があるポジションです。自分で全てを解決する必要があるわけではなく、適材適所で課題を解決できる人物に助けを借りながら解決する筋道をつけるスキルが、プロジェクトマネージャーには必要とされます。

コミュニケーションスキル

システム開発プロジェクトの関係者は、場合によって異なりますが多岐に渡ります。システムの利用部門や運用部門、開発を担当する企業、その外注先など立場の違うメンバーが集まって、プロジェクトという一つの事業を成すのです。

プロジェクトマネージャーは各関係者とコミュニケーションを重ね、チーム全体での意識共有を図る役割を果たす必要があります。このため、高度なコミュニケーションスキルが求められます。

マネジメントスキル

プロジェクトマネージャーという名前の通り、プロジェクトに関わるさまざまなことをマネジメントすることも重要な職務です。管理対象は幅広く、進捗管理、品質管理、課題管理、リスク管理、コスト管理などが一例として挙げられます。

システム開発プロジェクトにおける、マネジメントのための技術や手法を、プロジェクトマネジメントと呼びます。マネジメントに必要となる知識や技術が体系的にまとめられているため、プロジェクトマネージャーを目指す場合には習得が必要となります。

システム開発に対する知識

プロジェクトマネージャーはシステム開発の全体に対し、知識を有している必要があります。直接的に手を動かして作業をすることは少ないものの、実際にどのような作業が行われているか分からなければ、管理はできません。

例えば、下記は必須の知識といえます。

  • ・作業工程

    ・作業順序

    ・成果物

    ・設計・開発技法

    ・テスト方式

システム化する業務の知識

システムの導入を行う業務に対し、深い知識を持っていることも、プロジェクトマネージャーに共通して求められます。システムの利用先企業はもとより業界に関しても知識を持ち、業務に精通していることで効率的なシステム構築を実現します。

自社開発プロジェクトのプロジェクトマネージャー

事業会社に在籍し、自社内のシステムを開発するプロジェクトを指揮します。

自社内開発プロジェクトでは、技術に対して一定の理解がある人材が求められる傾向にあります。SEやプログラマーなど、システムの実装部隊を指揮しながら、社内へのIT導入を進めていくため、IT業界経験者が優遇されやすいといえるでしょう。

さらに、同じ業界での業務システム開発などに携わった経験があれば、より重宝されます。自社内でのシステム開発プロジェクトでは、プロジェクトマネジメントをシステム部門が担当する場合と事業部門が担当する場合の2パターンがあります。

近年増加しているのが、Webサービスなどの継続的な提供を行うプロジェクトです。この場合、Webサービスという製品(プロダクト)に対する責任を持つ立場となるため、プロダクトマネージャー(PDM)と呼ぶケースが多いです。アジャイルなどの開発手法により、継続的なリリースを実現するための知識とスキルが必要となります。

求められるスキル・経験は以下の通りです。

システム部門の場合
  • ・何らかのシステム開発経験(概ね3年以上)

    ・システムの保守、運用などの経験

    ・システムエンジニアやプログラマーに対して、適切な指示(要件の説明など)を行うスキル

    ・プロジェクトリーダー以上の経験

事業部門の場合
  • ・ITプロジェクトの経験

    ・システム化領域の深い知見

    ・管理職またはそれに準ずる経験

外販を主とする企業のプロジェクトマネージャー

「外販」とは、他社(もしくは企業グループ外)からITプロジェクトの導入自体を請け負うことを指します。システム導入を請け負うSIerのプロジェクトマネージャーが良い例といえるでしょう。

外販におけるITプロジェクトは、自社内システムを開発するITプロジェクトに比べて社外のステークホルダーが多くなる傾向にあり、営業力や折衝能力が求められます。技術への理解は必要ですが、プログラミングスキルは必須ではありません。

また、顧客と開発部隊をつなぐ窓口としての役割も果たすこともあります。そのため、顧客企業が属する業界の業務知識や慣習を知っていると信頼を得やすいでしょう。

求められるスキル・経験
  • ・何らかのシステム開発経験がある(プログラミング経験は必須ではない)

    ・折衝能力

    ・顧客企業の属する業界の業務知識

    ・プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの経験

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プロジェクトマネージャーへ転職するには

プロジェクトマネージャーはシステム開発やリーダー、マネジメント経験などが求められるため、IT未経験や、マネジメント経験がない人がいきなり目指せる職種ではありません。そのため、プロジェクトマネージャーへ転職するには、ステップを踏んでキャリアの向上を図り、得た経験をしっかりアピールすることが重要です。本項では、IT業界未経験者やプログラマーなど、それぞれのケースに応じてプロジェクトマネージャーを目指すために押さえるべきポイントを解説します。

プロジェクトマネージャーの経験がある場合

プロジェクトマネージャーの経験があれば、それだけで転職時に大きなアドバンテージとなります。しかし、自身の持っている経験をきちんとアピールできなければ、転職活動は容易ではありません。

そのため、経験したことをアピールできるよう細部まで洗い出しておきましょう。成功事例や苦労した点、使用したマネジメント手法や得意とする分野など、自分が持つ強みを説明できることが大切です。

現役のプログラマーやシステムエンジニアの場合

まずは、できるだけ上流工程やマネジメント業務に携わることが重要です。プログラミングやテストといった下流工程の担当から、いきなりプロジェクトマネージャーへ転職するプランは現実的ではありません。

基本設計以上の上流工程を経験している方は、プロジェクトマネージャーへの転職もしやすくなるでしょう。これは、上流工程ほど顧客との接点が増えることが理由の一つです。プロジェクトマネージャーになると、より顧客折衝が重要になります。そのため、上流工程を経験しコミュニケーション能力を高めていきましょう。

また、システムエンジニアや上級プログラマーともなれば、チームの指揮・統率を担当し、リーダー経験を得る機会も多くなります。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトメンバー全員を指揮・統率する必要があるため、より高いリーダースキルが求められます。プログラマーやシステムエンジニアの段階から、プロジェクトマネージャーに必要なスキルを多く得るためにこれらのことを経験しておくと良いでしょう。

IT業界未経験者の場合

IT業界未経験者の場合は、チームをマネジメントした経験、および顧客企業の業務領域に精通していることが求められます。この2つが揃っていれば、技術的なバックボーンがなくてもプロジェクトマネージャーとして採用される可能性があります。

たとえば前職は金融機関でマネジメント層だった人材が、Slerへ転職して金融機関のシステム導入プロジェクトのマネージャーに抜擢されるケースがあります。これは、金融機関の業務知識や慣習に精通していることや、マネジメント経験があることが評価されるためです。

ただし、当然ながらITやプロジェクトマネジメントに関する知見は求められるため、関連資格を取得するなどして知識を身につける必要があります。未経験からプロジェクトマネージャーを目指す方法は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:未経験でプロジェクトマネージャーになるには?資格や適性を解説

有力資格の保持も役立つ

プロジェクトマネージャーの世界にも、スキルや経験を証明する資格が存在します。特に有名なのは「PMP®」と「プロジェクトマネージャ試験」です。どちらも、座学だけでの取得は難しく、何らかのプロジェクトのマネジメント経験が求められます。

こういった有力資格の取得も、プロジェクトマネージャーへの転職において有利に働くでしょう。

関連記事:プロジェクトマネージャーに役立つおすすめの資格と難易度を解説

PMP®

PMP®は、非営利のプロジェクトマネジメント組織PMIによって運営、認定されるプロジェクトマネジメントスキルを示す国際的資格です。プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法を体系的にまとめたPMBOK(Project Management Body of Knowledge)に基づいており、世界的なデファクトスタンダードとして認知されています。

IT分野に限らず、建設などのプロジェクトにおいても高く評価される資格です。受験にはプロジェクトマネジメントに関する実務経験などが必要とされます。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業省が認定する国家資格、情報処理技術者試験の一分野です。情報処理技術者試験の中でも最も難しい試験の一つとされ、プロジェクトマネジメント経験のあるプロジェクトマネージャーを目指すエンジニアを対象としています。

システム開発プロジェクトにおける、プロジェクト計画の立案からプロジェクトの推進、完了までを幅広く試験範囲としており、合格率も15%前後の難関資格です。プロジェクトマネージャーとしての転職においては、認知度の高さから役立つ資格となります。

P2M

P2Mは、特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会によって運営、認定されるプロジェクトマネジメントスキルの認定資格です。P2M制度では、プロジェクトマネジャーに必要な能力を「実践力」であるとしており、これは思考能力・体系的知識・マネジメント行動スキル・基本姿勢からなる総合的なスキルです。

4つの分野の資格が定められており、資格を取得することで登録が可能です。なお、2024年6月時点で試験は4つの資格に対して提供中です。

試験名 取得資格 受験資格 出題形式 出題範囲
プロジェクトマネジメント・コーディネーター
(PMC)資格試験
PMC資格 PMC講習会修了者 CBT試験で、50問の問題を四肢択一により解答
(75分)
改訂3版P2Mに記載されているプロジェクトマネジメント
コアに関する知識を主に問います。
PMSプログラム試験 PMS資格 PMC資格登録者受験要領に定めるPM関連資格保有者 CBT試験で、50問の問題を四肢択一により解答
(75分)
改訂3版P2Mに記載されているプログラムマネジメント
に関する知識を主に問います。
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト
(PMS)資格試験
PMS資格 なし CBT試験で、100問の問題を四肢択一により解答
(150分)
改訂3版P2Mに記載されているプロジェクトおよび
プログラムマネジメントに関する知識を問います。
プログラムマネジャー・レジスタード
(PMR)資格試験
PMR資格 PMS資格登録者 3年以上のプログラム・
プロジェクト実務経験
一次試験:論文、面談による実践力評価
二次試験:論文、ワークショップ、面談による実践力判定
プログラム・プロジェクトマネジャーが直面する様々な
課題に対するP2Mの実践的活用力を論文、面談、ワークショップ等で審査します。
プログラムマネジメント・アーキテクト
(PMA)資格試験(未実施)
PMA資格 PMR資格登録者 未発表 未発表

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プロジェクトマネージャーへの転職活動のポイント

プロジェクトマネージャーへの転職活動では、いくつか押さえるべきポイントがあります。技術よりも今まで行ってきた経験、コミュニケーション能力や管理能力といったビジネススキルのアピールが重要です。

ここでは、転職理由・志望動機および面接から、プロジェクトマネージャーとしての能力をアピールするためのポイントを解説します。

転職理由・志望動機作成のコツ

転職理由・志望動機は、転職時に必ず聞かれる重要な要素です。転職を決意するに至った背景から転職後のキャリアまで、ストーリー立てて考えておきましょう。

たとえば、以下のような流れが想定できます。


  • ・転職を決心した背景を整理する

    ・転職後に自分がどうなりたいかを明確にする

    ・簡潔に説明する


それぞれについてより詳しく確認していきましょう。

転職を決心した背景を整理する

今回転職を決心したきっかけや背景を整理します。プロジェクトマネージャーの仕事に対する自分の思いや、経験を通して感じたことなどを取り上げましょう。

転職後に自分がどうなりたいかを明確にする

転職後の願望を説明します。個人的なことや社会貢献なども良いですが、できれば応募先の発展につながる内容や、応募先だからこそ実現できることを説明すると、アピールにつながります。

例えば、応募先が提供しているサービスやプロダクトを扱うプロジェクトを担当したい、といった内容です。

簡潔に説明する

ストーリー立てて考えた内容を、簡潔に説明します。

背景や過去の経緯を説明する場合、細かく説明すると話が長くなりがちです。自分が転職理由・志望動機として本当に伝えたい内容を先に説明し、後から補足する形で背景・経緯を説明すると良いでしょう。

職務経歴書作成のコツ

プロジェクトマネージャーとして転職を目指す際、職務経歴書は自分の能力と経験をアピールする重要なツールです。魅力的な職務経歴書を作成するためのポイントを4つご紹介します。

参加していたプロジェクトの詳細を記載する

職務経歴書には、これまで参加したプロジェクトの詳細を具体的に記載しましょう。プロジェクトの種類、期間、規模、チーム構成などの基本情報に加え、プロジェクトの目的や目標も明確にします。これにより、あなたがどのような環境で働いてきたかを示すことができます。より大規模案件のほうが評価されやすいため、押さえておきましょう。

ただし、記載するにあたっては守秘義務などがあるため、企業名やシステムが特定できるような情報は伏せておきましょう。

担当していたフェーズや業務内容を詳細に記載する

プロジェクト内でどのフェーズを担当したか、具体的な業務内容は何だったかを詳細に記載しましょう。たとえば、プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視、終了といったフェーズごとの役割や、リスク管理、ステークホルダーとのコミュニケーション、チーム管理などの具体的な業務を挙げることができます。

これにより、あなたのプロジェクトマネジメントスキルが具体的に伝わります。

実績・成果を数値で記載する

職務経歴書において、あなたの実績や成果を数値で示すことは非常に重要です。たとえば、プロジェクトを予算内で完了させた、期間を〇日短縮して納品した、収益を〇%増加させたなどの具体的な数字を用いると、成果が明確に伝わります。

また実績や成果以外にも、期間や規模、構成などの基本情報も、具体的な数値も出せると分かりやすいです。

プロジェクト成功のために行った工夫を伝える

最後に、プロジェクトを成功に導くためにあなたが行った工夫を記載しましょう。問題解決のための独自のアプローチ、チームモチベーションの向上策、効率的なリソース管理など、具体的な事例を挙げて説明すると良いでしょう。

特に、プロジェクトを推進していくうえでトラブル・困難はつきものです。それをどう乗り越えていったかを詳細に伝えられると、自分がもつ能力を大きくアピールできます。

面接におけるポイント

面接では、プロジェクトマネージャーとしての適性があるか、必要なスキルが備わっているか、などが見られます。プロジェクトマネージャーとして評価されるために必要な、3つのポイントをご紹介します。

採用担当者のリテラシーに合わせた言葉遣いにする

転職活動において、採用担当者はITに関連した部門に所属しているとは限りません。また、経営層などが面接に参加するケースもあります。

このような場合、面接相手のITリテラシーは不明です。面接までのやり取りで捉えられる情報や、面接の最初の方でのやり取りにて、面接相手のITリテラシーを判断し、適切な言葉づかいをすることがポイントとなります。特に最新の技術動向などは、マネジメント層に伝わらない可能性があるのでご注意ください。

ITリテラシーが高い相手の場合でも、企業文化などにより、利用する言葉は変わる事があるため注意しておきましょう。

直近5年間のキャリアを重点的に話す

面接では、今までの業務経験について質問されることがあります。この場合、直近5年間のキャリアを重点的に話しましょう。それ以上過去の話をしてしまうと、技術の進歩などにより現在ではその経験が活かせない場合があるためです。

キャリアを説明する際には「どのようなプロジェクトで」「どのような役割で」「どのような作業を行ったか」「その結果どうなったか」という点を明確に話します。またこの中で、プロジェクトマネージャーとしても活かせる内容や、志望動機の裏付けにもなる内容を盛り込むと良いでしょう。

主体性・コミュニケーション能力をアピールする

プロジェクトマネージャーは、主体的にステークホルダーやプロジェクトメンバーなど多くの人とコミュニケーションを取ることが重要です。そのため、相手に正しく伝わる話し方を心掛けましょう。具体的には、余計な情報を盛り込まず、簡潔に本質のみ説明します。

たとえば「自分が今まで行った作業の中で最も苦労した点と行った対処」を聞かれたとします。このとき、最初から作業の背景をダラダラと説明してしまうと、本来の回答である「苦労した点」と「行った対処」が分かりにくくなってしまいます。相手の質問に対する回答を最初に明確に伝えることが大切です。

また、回答する際には専門用語の使用はできるだけ避け、使用する場合は補足すると良いでしょう。

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プロジェクトマネージャーの平均年収

厚生労働省が公開している職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)では、職業情報として「プロジェクトマネージャ(IT)」の情報を公開しています。その内容によると、プロジェクトマネージャの賃金(年収)は684.9万円であると発表されています。

プロジェクトマネージャーの求人例

レバテックキャリアに掲載されているプロジェクトマネージャーの求人・転職情報より、プロジェクトマネージャーの求人例を紹介します。

【業界】
IT・通信
ソフトウェア

【業務内容】
自社発の製品開発におけるプロジェクトマネジメント業務
自社が提供する各種のサービスにおけるプロジェクト責任者として、品質管理、工程管理、要員管理を担います。
受託案件におけるプロジェクトマネジメント業務
クライアントより依頼を受けたシステム開発プロジェクトにおけるプロジェクト責任者として、品質管理、工程管理、要員管理を担います。

【求められるスキル・経験】
・PMもしくはPLとして、システム開発から保守までのプロジェクト推進業務経験
・業務部門と連携し、要件定義を行うスキル
・エンジニアと連携し、アプリ・インフラの各領域の方向性決定のできるスキル

【想定年収】
800~1,000万円

【勤務地】
東京都

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プロジェクトマネージャーとして年収を上げていくには

ここまでプロジェクトマネージャーになるためのポイントや求人例を確認してきました。しかし、プロジェクトマネージャーになった後はどのように年収を上げていけば良いのか気になる方も多いでしょう。ここからはプロジェクトマネージャーになった後にどのように年収を上げるか紹介します。

複数のプロジェクトを兼任する

プロジェクトマネージャーはシステム開発プロジェクトの現場の責任者となるポジションです。収入を向上させるためには、責任範囲を広げることが一つの方法となります。

そのための一つの選択肢が、複数のプロジェクトを兼任する事です。職責を増やすことにより、所属企業における評価を高め収入の向上を図れます。

大手企業や大規模な案件を担当する

業務上の責任範囲を広げる別の方法として、大規模案件を担当する事も選択肢の一つです。一方で所属企業の大きさや方針などが関わってくるため、プロジェクトマネージャー本人では選択することは難しいです。

大規模案件を担当したい場合には、大規模案件を持つ大手のIT企業に所属するというのが、エンジニアが取れる方法となります。

他者がやりたがらない案件を担当する

システム開発プロジェクトの中には、一見して難易度が高いものも存在します。たとえば、事例のない最新の技術を活用するプロジェクトやクライアントが社内に複雑な関係を持ち、要件が定まりにくい場合などが当てはまるでしょう。

これらの難易度の高い案件は他者がやりたがらない事も多く、これに積極的に参加して責任をまっとうできれば所属企業からの評価を高めることにつながります。

資格を取得する

プロジェクトマネージャーとしてのスキルは成果物などからは見えづらく、評価がしづらい面があります。業務に関連した資格を取得、保有することにより、明示的にスキルを示し評価につなげられます。

金銭に関するスキルを習得する

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体の統括者であり、コストについても管理する立場にあります。特にIT企業にてシステム開発プロジェクトを受託して行っている場合には、企業は利益を出すことを目的としています。

このため、顧客予算を考慮した見積や利益分を見込んだプロジェクト推進に必要なコストの計算など、ビジネスとして金銭のやり取りを意識して業務出来ることが評価につながります。

ギブバック活動に参加する

ギブバック(恩返し)活動に参加し、プロジェクトで得たノウハウや知識などを、企業内の他のメンバーに還元する活動も評価の向上につながり、年収を高める方法の一つとなります。所属企業内で有用な情報のやり取りを行う、知識のナレッジ化を図るといった活動は、自分がプロジェクトマネージャ―として働くうえでも助けとなるため、積極的に行っていきたいところです。

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プロジェクトマネージャーからの転職先・キャリアパス

プロジェクトマネージャーは多くのエンジニアのキャリアパスの最終地点と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、プロジェクトマネージャーから更なる成長を目指して転職する方も多いです。ここからは、プロジェクトマネージャーの転職先やキャリアパスを紹介します。

別企業のプロジェクトマネージャーへの転職

プロジェクトマネージャーからの転職先としては、別企業のプロジェクトマネージャーへ転職するケースが一般的です。現在在籍している企業では経験できない他の業界や異なる規模のプロジェクトを経験できます。プロジェクトの規模が大きいほど、プロジェクト成功の難易度も上がり、求められるスキルの幅も拡がります。

また、プロジェクトマネージャーとしての実績を重ねることで、経営層やIT分野のコンサルタントへのキャリアパスにもつながります。

PMO専門企業も転職先の代表例

また、PMOを専門とする企業も存在します。プロジェクトマネジャーとしての経験を持つ方は、プロジェクトマネジメントのエキスパートとして歓迎されます。さらなるマネジャーとしての成長を目指す方や、これまでの経験を活かして多数のプロジェクトに挑戦したい方におすすめです。

コンサルティングファームへの転職

プロジェクトマネージャー経験者であれば、コンサルティングファームへの転職という選択肢もあります。コンサルティングファームはクライアント企業と契約を結び、プロジェクトの支援によって成功に導くことをミッションとしています。人事戦略の策定や待遇改善、制度改革などに取り組むこともあります。

コンサルティングファームで働くには、高度なヒューマンスキルやマネジメントスキルが必要です。プロジェクトマネージャーとして習得したこれらのスキルを活かし、IT分野以外のマネジメントも手掛けたいと考えている方にはおすすめです。

プロダクトマネージャーへのキャリアチェンジ

プロダクトマネージャーは、顧客に販売する製品(プロダクト)に対して責任と最終的な決定権をもつポジションです。エンジニアやデザイナーと共にプロダクトを開発し、顧客満足度を上げて最大利益を得る「製品責任者」として行動します。

プロジェクトマネージャーは主にプロジェクトに対して必要なリソースや仕事の調整を行うのに対し、プロダクトマネージャーは製品の開発からリリースまでに必要な調整を行います。このように、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーは管理する対象が異なります。

プロダクトマネージャーになるには、プロジェクトマネージャーと同じくマネジメント能力のほかに、対象となる製品や市場に対する深い知識といったビジネスに関する知識も求められます。

また、各種のWebサービスを提供する製品とする場合には、継続的な機能の改善が必要です。プロダクトマネージャーは、機能の追加や改善を行いながら、継続的にプロダクトを成長させるミッションを持ちます。

PMO、CTOへのキャリアアップ

PMO(Project Management Officer)は、個々のプロジェクトを管理し、プロジェクトマネージャーを補佐する役割を持ちます。プロジェクト全体を俯瞰して各プロジェクトの課題や進捗を確認し、必要であればプロジェクトマネージャーに対して助言やサポートを行います。

CTOは(Chief Technology Officer)は「最高技術責任者」であり、技術部長や開発部長といった役職にあたります。主に技術面の意思決定や研究開発の監督として現場をまとめる役割を行います。CTOになるには、豊富な技術や経験はもちろんのこと、新しい技術をどのように扱って企業の利益を最大化するかを示すための思考力や表現力、コミュニケーション能力が求められます。

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プロジェクトマネージャーに関するよくある質問

最後に、プロジェクトマネージャーに関するよくある質問に回答していきます。

Q1. プロジェクトマネージャーに将来性はありますか?

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを管理する責任を担い、IT業界を含めた多くの分野で需要が高い職種です。プロジェクトが続く限り、プロジェクトマネージャーは求められ続けるため、将来性が高い職種といえます。

Q2. プロジェクトマネージャーの主な就職先はどこですか?

プロジェクトマネージャーの主な就職先は、IT・Webシステムの開発関連会社です。代表的な例としては、ITベンダーやITコンサルティング会社、システムインテグレーターが挙げられます。これらの企業からは、一定数の求人が出されており、中には未経験者を受け入れている場合もあります。

Q3. プロジェクトマネージャ資格の価値はどれくらいですか?

プロジェクトマネージャー資格(PM)は、就職・転職時に有利な民間資格です。国家資格ではありませんが、企業からの評価は高く、取得を目指す人が増えています。受験資格は特に設けられていませんが、10年程度のエンジニア経験とプロジェクト管理経験が事実上の条件となっており、難易度は高めです。

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まとめ

この記事では、プロジェクトマネージャーの種類や仕事内容、求められるスキル、平均年収などを解説しました。

プロジェクトマネージャーは、IT業界出身者でも他業界出身者でも目指せる職種です。また、IT業界内でもITコンサルタントに次いで高い年収を実現できる職種でもあります。

プログラマーやSEからプロジェクトマネージャーを目指す人は、上流工程のスキルやマネジメント経験、特定領域の業務知識を深めることがステップとなります。

FinTechやEdTechなど、さまざまな業界でITの活用が拡大している今、プロジェクトマネージャーの需要が増えています。時代のニーズに合わせたキャリアプランを練り、プロジェクトマネージャーへの転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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