プロジェクトマネージャ試験におすすめの参考書
プロジェクトマネージャ試験は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験のうち「高度試験」の1つであり、難易度が非常に高いといわれています。そのため、プロジェクトマネージャ試験に合格するには、自分に合った適切な教材選びが重要です。
ここでは、プロジェクトマネージャ試験におすすめの参考書を紹介します。
書籍名 | 特徴 |
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情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版 | ・最新傾向に対応 ・過去21年分の問題を徹底解説 ・通称「みよちゃん本」で人気 |
ポケットスタディ プロジェクトマネージャ | ・ポケットサイズで持ち運びに便利 ・最短で合格するための「秘伝の学習術」を紹介 ・基礎知識がある実務経験者向け |
ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ | ・午前Ⅱ/午後Ⅰ/午後Ⅱの対策ができるオールインワンのテキスト&問題集 ・汎用性のある解法を紹介 |
プロジェクトマネジメント 実践講座 | ・プロジェクトマネージャーの職種について豊富な図とともに解説 ・初心者や入門者向け |
プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版 | ・午後Ⅱの論文対策に特化 ・演習形式でテクニックを体得 ・合格できる論文事例を多数紹介 |
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版
『情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版(三好 康之、翔泳社)』
通称「みよちゃん本」と呼ばれる人気の参考書です。プロジェクトマネージャ試験に受かることを目的とした参考書であり、過去21年分(午前・午後Ⅰ・午後Ⅱ)の問題をわかりやすく解説しています。知識解説に加え、効果的な学習法や解答方法などが丁寧に解説されているので、プロジェクトマネージャ試験の試験範囲を1冊で網羅的に学びたい方に支持されています。
ポケットスタディ プロジェクトマネージャ
『ポケットスタディ プロジェクトマネージャ(具志 堅融・葛西 澄男、秀和システム)』
ポケットサイズで持ち運びが楽なため、スキマ時間を活用して勉強したい方に人気の一冊です。試験で問われる項目がコンパクトに集約されています。ある程度の知識がある実務経験者で、文章作成や暗記を得意とする方に適した参考書です。
ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ
『ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ(TAC出版)』
ステップアップ式演習による試験対策を取り入れたテキスト&問題集です。プロジェクトマネージャ試験で実施される、午前Ⅱ試験・午後Ⅰ試験・午後Ⅱ試験のすべてに必要となる知識が厳選されており、それらを3ステップで習得できる参考書となっています。着実に知識を身につけ、合格を目指す方におすすめです。
プロジェクトマネジメント 実践講座
『プロジェクトマネジメント 実践講座(伊藤 大輔、日本実業出版社)』
目標設定・計画・実行という主に3つの視点からPMという職種について具体的に解説した本です。図を豊富に使用しながら解説されているので、しっかりイメージを持ちながら理解できます。約2000名ものPMを育成した実績がある会社に所属する著者が、現場のリアルな声をもとに制作しています。PM入門書として、初心者の方におすすめです。
プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版
『プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版(合格論文シリーズ) (岡山 昌二、落合 和雄、佐々木 章二、長嶋 仁、満川 一彦、アイテック)』
「合格論文を書くための解答プロセス」として、問題の読み方から解答の書き方までを論理的かつ具体的に教えてくれる一冊です。この本は午後Ⅱの論述式試験対策に絞った内容になっており、論文事例や試験に出題されるテーマを網羅的に掲載しています。
プロジェクトマネージャ試験の概要
プロジェクトマネージャ試験は、IPAが主催する情報処理技術者試験の1つです。毎年1回、秋期(10月)に実施されています。プロジェクト全体やチームを統率し、プロジェクトを確実に成功に導くマネージャーを目指す方に適している資格です。
プロジェクトマネージャ試験の概要について紹介します。
関連記事:プロジェクトマネージャーとは?役割・仕事内容・必須スキルを解説
出題範囲
午前試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の分野から出題されます。午後試験は、プロジェクトの立ち上げから実行・管理、終結に至るまでのあらゆる場面における実践的な問題です。プロジェクトマネージャーとしてのプロジェクトの管理能力や問題対処の能力などが試されます。
プロジェクトマネージャ資格を取得するには、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4つの試験すべてに合格する必要があります。午前Ⅰで合格に満たない場合は、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの採点は行われず不合格となります。
午前Ⅰ試験(四肢択一式)
午前Ⅰ試験は、基礎知識として同日に開催される応用情報技術者試験の午前問題から選抜された30問が出題されます。試験時間は50分、出題範囲はテクノロジ系から17問程度、マネジメント系から5問程度、ストラテジ系から8問程度出題されます。
午前Ⅱ試験(四肢択一式)
午前Ⅱ試験は、午前Ⅰの出題範囲かつ、以下の7つの分野から出題されます。問題数は25問、試験時間は40分です。
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・セキュリティ
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム企画
・法務
このうち、半分以上はプロジェクトマネジメント関連の問題で構成されています。
午後Ⅰ試験(記述式)
午後Ⅰ試験は、さまざまなプロジェクトの1場面を題材にした、プロジェクトマネジメントに関する知識が問われる内容となっています。問題は3問出題され、そのうち2問を選択して記述式で回答します。試験時間は90分です。
午後Ⅱ試験(論述式)
午後Ⅱ試験は論述式となっており、プロジェクトマネジメントをテーマにした問題2問から1問を選択します。設問に対して要求された文字数の範囲で回答します。プロジェクトの計画、実行、終結と範囲は非常に広く、プロジェクトマネジメント全般において論述の内容が評価されます。試験時間は120分です。
合格基準・合格率
午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰにおいては100点満点中60点以上が合格となり、午後ⅡでA~Dの4段階の評価でAランクを取れば合格となります。難易度は非常に高く、令和4年秋期試験において合格率は14.1%となっています。
勉強時間
プロジェクトマネジメントの実務経験がある人でも、100時間程度の勉強時間が必要といわれています。経験が少ない人や初めて受験する人の場合は、300時間程度の勉強時間が必要です。
2年以内に応用情報技術者試験に合格している人は、午前Ⅰ試験が免除されます。免除の対象となる人とならない人では勉強時間が異なるため、一般的にいわれている勉強時間は目安程度に考えておくと良いでしょう。
プロジェクトマネージャ試験の参考書を選ぶポイントと注意点
プロジェクトマネージャ試験の参考書といっても、テキストだけのものだったり、テキストと問題が混在しているものがあったりするなど、内容のボリュームや種類は豊富です。いざ書店へ足を運んでも、どれを買うべきか迷ってしまう人もいるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験の参考書を選ぶときは、以下のポイントを事前に知っておけば失敗を防げます。自分に適した参考書をスムーズに選択し、いち早く学習に取り掛かりましょう。
学習スタイルに合ったものを選ぶ
自分の学習スタイルを知り、それに合わせたものを選ぶには、まずどの学習スタイルが最も効果的かを理解すべきです。視覚的に学習したい方には、図表が豊富な参考書を選びましょう。詳しい部分まで知りたい方は、学習内容だけでなく周辺知識まで書かれている参考書がおすすめです。個人の学習スタイルに応じた参考書を選ぶことで、学習効率が向上します。
出題範囲が合っており最新版のものを選ぶ
試験の内容や出題形式は時に変更されることがあるため、新たな出題傾向や変更部分が反映された最新の参考書を選ぶと安心です。購入前に、出版年や版数をチェックし、最新版であることを確認しましょう。最新版を入手できない場合は、参考書が対応している内容が最新の試験範囲をカバーできるものかどうか、十分に確認が必要です。
見やすいものを選ぶ
参考書選びでは、書店などで見比べて自分が見やすいものを選ぶことも大切です。参考書の内容の深さや解説の明瞭さ、問題の質を比較することはもちろんですが、なるべく自分が読み進めやすく理解しやすい参考書を選びましょう。目次やサンプルページをオンラインで確認できるものもありますが、見やすさを確かめるには、書店で実際に手に取ってみるのが確実です。
レビューや口コミをチェックする
参考書を選定する際には、レビューや口コミのチェックもしておくと良いでしょう。インターネット上のレビューサイトや書籍の販売サイトの口コミ欄では、各参考書の評価や利用者からのフィードバックを確認できます。ほかの人の意見や経験を見ることで、自分にとって最適な参考書を見つける手助けとなります。また、購入前に参考書の内容と品質をイメージしやすいメリットもあります。
プロジェクトマネージャ試験に合格するための参考書の使い方
プロジェクトマネージャ試験合格の秘訣は、体系的に書かれた参考書を入手することです。自分が学習を進めやすいものを選ぶこともポイントです。また、参考書の正しい使い方を知ることで学習効率の向上が図れます。賢く、効果的に参考書を活用しましょう。
「人気の参考書だから」という理由だけで決めるのではなく、自分の学習スタイルに合った参考書を選び、正しい使い方を理解することが合格への近道です。
複数の参考書を利用する
参考書1冊だけでは、本当に重要な部分なのかを判断しにくい場合があるため、ほかの書籍と比較できるように複数揃えて読みましょう。複数の参考書で同じことが記載されている点は、必ず押さえるべき重要な知識です。読み込む参考書の数が多ければ多いほど、精度が高まります。
過去問題を解く、論文を書くことでアウトプットする
参考書を読み込むだけでは、知識として定着させることは困難です。得た知識を実際に自分の言葉でアウトプットすることで、理解を深め、自分の知識として定着させることができます。
アウトプットの方法は、ひたすら問題を解くことです。繰り返し問題を解くことで、自分の苦手分野を明らかにして力を入れるべき分野を把握できるため、学習効率も上がっていきます。また、午後Ⅱの対策として論文を書く練習もしておきましょう。
プロジェクトマネージャ試験合格への近道!
プロジェクトマネージャ試験に合格し、キャリアアップしたいと考えている人もいることでしょう。さまざまな参考書や学習方法がある中で、合格までの最適なルートを辿ることは簡単ではありません。しかし、これまでの試験の出題傾向や過去の受験者・合格者の声をもとにした合格の秘訣があります。どのように学習を進めてよいのか悩んでいる場合には参考になるはずです。
試験区分ごとに作戦を立てる
午前Ⅰ、午前Ⅱは四肢択一式、午後Ⅰは記述式、午後Ⅱは論述式となっており出題形式が異なるため、試験区分ごとに対策を考える必要があります。特に、午後Ⅱ試験は指定された文字数で相応しい文章を書く必要があるため、入念な準備と対策が必要となります。試験までの時間は限られているため、学習時間の配分にも気をつけなくてはいけません。
論文対策が重要
多くの受験者がつまづく試験内容は午後Ⅱ試験の論文です。IPAが公開している午後Ⅱ試験の過去問では、模範回答がない代わりに、出題趣旨が記載されています。出題趣旨をよく確認し、回答すべき内容の傾向をつかんでください。どのような内容を書けば「評価A」が狙えるか、採点者になったつもりで分析できるとベストです。
また、設問(ア)~(ウ)の3つの設問ごとに文字数の指定があるため、文字数を意識した文章作成に慣れておくべきでしょう。設問1つに対し、複数パターンの回答が書ける柔軟さもあるとより安心です。
午前Ⅰ試験の免除を受ける
プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅰ試験は、情報処理技術者試験における共通試験でもあるため、以下の1〜3のいずれかに該当し、申請をすれば午前Ⅰ試験が免除されます。いずれも免除期間は合格後2年に限られる点には注意してください。
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1.応用情報技術者試験(AP)に合格
2.情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
3.情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとる
過去のプロジェクトマネージャ試験において午前Ⅰ試験で合格基準点を超えていた場合、3の条件を満たすので申請すれば午前Ⅰ試験免除の対象です。免除が受けられれば、その分ほかの試験区分の勉強時間に充てられるので一度確認してみましょう。
プロジェクトマネージャ試験に合格するメリット
プロジェクトマネージャ試験の合格によって、スキルアップやキャリアアップなどの自己成長ができる、ネットワーキングの拡大につながる、信頼性と認知度の向上が期待できるといった多くのメリットがあります。プロジェクトマネージャ資格は、専門知識と技能を証明し、職場での立場や市場での競争力を強化する武器となります。ここでは、プロジェクトマネージャ試験に合格するメリットについて詳しく解説していきます。
関連記事:未経験からプロジェクトマネージャーになるには?資格や適性を解説
自己成長になる
プロジェクトマネージャ試験の合格によって、プロジェクトマネジメントの専門知識などの知識を深め自己成長につながります。資格の学習によって、プロジェクトの計画作成や進行の監視、リスク管理など、実務に直結するスキルを習得できます。さらに、課題解決力やリーダーシップの資質も育まれ、個人の成長と自信の向上にもつながるでしょう。プロジェクトマネージャ試験の合格は、自身のキャリアにおいても市場価値を高めます。
関連記事:プロジェクトマネージャーの平均年齢は?何歳まで目指せる?
スキルを対外的に証明できる
プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、スキルを対外的に証明できる点もメリットです。多様な業界や企業においてプロジェクトマネージャーとしての能力をアピールできます。また、プロジェクトマネージャーの需要は増しており、市場価値も上昇している傾向にあります。プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、個人の市場価値を高め、長期的なキャリアの成功につながるでしょう。
関連記事:プロジェクトマネージャーの転職市場状況について
ネットワーキングの拡大に繋がる
人によってはプロジェクトマネージャ試験に合格するために、専門のトレーニングや講座を受けることがあります。この過程で、同じ目的を持つプロジェクトマネージャーや関連分野のエンジニアと交流する機会が生まれやすいです。このネットワーキングを通じて情報交換や経験を共有することで、新たなビジネスの可能性や学びの環境を広げられる可能性があります。
ほかの資格試験の一部免除が受けられる
プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、ほかの資格試験を受験する際に試験が一部免除されることがあります。たとえば、「中小企業診断士試験」や「技術士試験」、「ITコーディネータ試験」などが挙げられます。この免除制度を活用して、新たなキャリアプランを形成することもできるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験における参考書以外の学習方法
プロジェクトマネージャ試験における学習は、参考書以外にも無料でダウンロードできる過去問や無料アプリを活用する方法もあります。また、通信講座を受講したり模擬試験を受けたりすることも効果的です。さらに、記述・論述問題に対する準備として、論文添削サービスの利用もおすすめです。
無料でダウンロードできる過去問を解く
プロジェクトマネージャ試験の過去問は、IPAの公式サイトで簡単にダウンロード可能です。ほかの多くの資格試験と同じように、過去に出題された問題から出題される傾向があります。ある程度学習を進めた上で、無料の過去問を解いてみると良いでしょう。
無料アプリを活用する
スキマ時間を効率よく使って学習するなら、プロジェクトマネージャ試験の無料アプリの利用も検討してみましょう。無料で利用でき、過去問をランダムに出題する機能や、間違えた問題を繰り返し学習できる機能を備えているアプリもあります。移動中や休憩時間などの空き時間にも手軽に利用できるため、補足的な学習としては便利なサービスといえます。
プロジェクトマネージャ試験の無料アプリは、以下のようなものがあります。ほかにもプロジェクトマネージャ試験に対応したアプリはたくさんあるので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
iOS向け
「プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ対策」
Android向け
「プロジェクトマネージャ試験 午前II 過去問」
通信講座を受講する
通信講座の活用は、合格に導くカリキュラムが組まれ、質問や相談ができるなどの個別サポートが受けられます。参考書を用いた独学に比べ費用は掛かりますが、その分カリキュラムに沿って効率よく対策できます。分からないことがあった場合でも、専門講師のサポートを受けられるため、精神的な面でも心強いでしょう。
模擬試験を受ける
模擬試験を受けることで、試験当日を想定した試験環境の緊張感や時間感覚を体感することができます。本番さながらの雰囲気のなかで、どれだけ冷静に問題を解けるのかを試す良い機会にもなるでしょう。
自分のスコアを合格基準と比較分析できる点も大きなメリットです。また、結果から自分の弱点が見つかれば学習プランの修正もできるので、積極的に模擬試験を受験しましょう。
記述式・論述式問題対策として論文添削サービスを活用する
プロジェクトマネージャ試験では、午前中の選択問題よりも午後の記述・論述部分のほうがより難易度が高いとされています。知識が豊富であっても、試験に沿った効果的な文章が書けなければ合格への道のりが厳しくなってしまうため、記述式・論述式問題対策として論文添削サービスも試験対策として活用しましょう。
論文添削サービスは、自分の回答が「どの程度のものか?」「どのように改善すればよいか?」といった点などの対策になります。他の試験対策と併せて、試験対策として取り入れると良いでしょう。
プロジェクトマネジメントを学べる書籍
プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、試験対策の知識だけではなく、プロジェクトマネジメント全般の理解を深めることも大切です。プロジェクトマネジメントは、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとして実務を行う際にも役立ちます。
「資格に興味はあるが、受験すべきか迷っている」という方も、まずはプロジェクトマネジメントについて知ることから始めると良いでしょう。ここでは、特に入門者向けの書籍を2冊紹介します。
世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント
『世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント(G・マイケル・キャンベル/著、中嶋秀隆/翻訳、総合法令出版)』
プロジェクトマネジメント入門書であり、これからプロジェクトマネジメントを学びたい方に適しています。プロジェクトマネジメントのスタンダードである「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」に完全準拠しており、プロジェクトを成功するためのノウハウを分かりやすく学べます。
【新装版】外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント
『【新装版】外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント (山口周、大和書房)』
プロジェクトマネジメントの仕事内容だけでなく、プロジェクトリーダーとして取るべきふるまいなど、実践的なことを学べる本です。これからプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーを担当する人は、読んでおくと良いでしょう。
また、「こういうときはこうすべき」といったプロジェクトマネージャーとして取るべき行動を理解しておくと、午後Ⅱの論述式試験対策としても役立ちます。
プロジェクトマネージャーに関するよくある質問
プロジェクトマネージャ試験を受験しようと考えている方々からは、多くの疑問や質問が寄せられます。難易度が高い上に多くの勉強時間が必要なこともあり、受験するかどうか迷っている方も多いでしょう。
プロジェクトマネージャについて、よくある質問に回答していきますので、今後のビジョンの参考にしてみてください。
関連記事:プロジェクトマネージャーとディレクターの違いとは?
Q1. プロジェクトマネージャーに向いている人はどんな人ですか?
プロジェクトマネージャーの役割は、チームを導き、コミュニケーションを円滑に進めることです。そのため、リーダーシップを発揮し、他者を巻き込む力を持つ人物が適任といえます。また、プロジェクトではさまざまな問題や変化に対し柔軟な対応が求められるため、状況の変化に動じないタイプの方も向いています。
関連記事:SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法
Q2. プロジェクトマネージャ試験の勉強期間はどのくらいですか?
プロジェクトマネージャ試験の勉強期間は、経験者でも100時間程度と見込んでおくと良いでしょう。未経験者の場合は、300時間程度かかるといわれており、期間も半年以上の準備期間が必要とされています。いずれにせよ、難易度の高い資格のため、余裕を持った勉強時間を確保すべきです。
Q3. プロジェクトマネージャ試験の合格率はどれくらいですか?
プロジェクトマネージャ試験の令和4年度秋期試験においては、受験者数7,382人に対し合格者は1,042人で、合格率は14.1%でした。過去の数年のデータから算出しても、プロジェクトマネージャの合格率は13〜15%と低い傾向です。非常に難易度の高い試験であり、十分な試験対策が必要になります。
関連記事:プロジェクトマネージャーに役立つおすすめの資格と難易度を解説
Q4. プロジェクトマネージャーになるには何年かかる?
一般的には、10年程度の実務経験が必要といわれています。実際には、多くのプロジェクトを経験し、その中で管理能力やリーダーシップといったスキルを培ってきた人材が就くケースが多いです。プロジェクトマネージャの資格自体は、業界経験がなくても受験できますが、資格があるからといってプロジェクトマネージャーになれるとは限りません。
まとめ
プロジェクトマネージャ試験は、対策なしで合格するのは難しいといえます。プロジェクトマネージャ試験の難易度が高い理由の1つは、論述式の問題があることです。午後Ⅱ試験の論文対策にいかに注力し、有効な対策ができるかが勝負となるでしょう。論理的な書き方を身につけるには、とにかく実際に書いてアウトプットすることが重要です。また、学習を始める前の参考書選びや学習計画も疎かにせず、自分に合った最適な合格ルートを辿りましょう。
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