AWSエンジニアとは?年収やキャリアパス、転職に役立つ資格も紹介

最終更新日:2024年7月26日

近年、パソコンやスマートフォンのブラウザを使い、さまざまな情報にアクセスしたり買い物をしたりすることがより身近になりました。これらのサイトの多くはAWSなどのクラウドシステムを使って作られています。

AWSとはAmazon社が提供しているクラウドプラットフォームのことで、多くの企業に活用されています。このような傾向から、AWSエンジニアとして転職したいと考える人もいるでしょう。

当記事では、AWSエンジニアに転職したいと考えている人向けに、職種の概要や将来性、転職する方法、仕事内容、必要とされる知識・スキル、習得方法、資格、年収などついて解説します。

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※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • AWSエンジニアとはAWSを活用し、インフラ環境のシステム設計/構築/運用の効率化を進める役割を持つ職種
  • 日本のクラウドサービス市場は今後も増えていくと予想されており、AWSの将来性はある
  • AWSエンジニアの平均年収は約500万~700万円で、スキルや経験によっては1,000万を超える求人もある

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AWSエンジニアとは

AWSエンジニアとは、AWSを扱いシステム構築などを行うエンジニアのことです。主にインフラ環境の構築をクラウドで行います。また、AWSエンジニアはAWSについての幅広い知識を持つため、クラウド上で設計・開発・運用を行うなどインフラ領域以外の業務もあります。

インフラ環境をオンプレミスからクラウドへと移行する企業が増えていることから、需要が高まっている職種です。

AWSとは

AWSとはAmazon Web Serviceのことで、米国のAmazon社が2006年にサービスを開始しました。世界中にサービスを提供しており、大きなシェアを持つクラウドプラットフォームです。

2024年5月時点で世界各地にあるデータセンターから240種類以上のサービスを提供しており、企業・自治体・政府機関など、多くの組織がAWSを採用しています。

関連記事:AWSとは?特徴や資格、代表的なサービスをわかりやすく解説

AWSでできること

AWSでは、さまざまなサービスを提供しています。代表的なサービスには、仮想サーバーを提供するEC2や大容量ストレージのS3が有名です。

セキュリティ対策としてGuardDutyを導入したり、DynamoDBやRDSなどのデータベースを利用したりと、ユーザーのニーズに合わせて最適なサービスを選択できます。また、CloudFrontを活用すれば、動画などのコンテンツを高速かつ安全に配信することも可能です。

AWSは、新たなサービスをリリースし続けており、クラウド業界をリードする存在として注目を集めています。

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AWSエンジニアの年収

 

AWSエンジニアの平均年収を、レバテックキャリアに掲載されている求人情報を参考に調査しました。2024年5月15日時点でスキル条件「AWS」で検索を行い、表示された上位30社の求人から平均年収を調べると、AWSエンジニアの想定平均年収は約692万円でした。

全体的には、インフラエンジニアなどの職種とほぼ同等かやや高い傾向にあります。大規模プロジェクトのAWSの担当やプロジェクトマネジメントの経験があると1,000万円など、より高い年収になることもあるようです。

関連記事:AWSエンジニアの年収は?将来性や年収アップのポイントも解説

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AWSエンジニアの仕事内容

AWSエンジニアの仕事内容


AWSエンジニアを目指すためには、まずどのような業務を行うかを知っておく必要があります。理解度が低いままだと就職・転職は成功しにくく、うまくいっても入社後のミスマッチが起きやすいためです。

AWSエンジニアの業務は幅広いですが、代表的な仕事内容としては、インフラの設計・構築・運用があげられます。どの工程に携わるかによって必要になるAWSサービスも異なるため、しっかり確認しておきましょう。

下記では、仕事内容と関連するAWSサービスについて具体的に解説します。

関連記事:AWSエンジニアの仕事内容とは?転職におすすめの資格も紹介

設計

顧客に対してヒアリングを行い、要件定義書を作成します。そして、クラウド上のAWSで動作させる仮想化基盤、DBサーバー、Webサーバー、DevOps基盤、LDAPサーバーなどの設計を行います。

クラウドの設計ではクラウドサービスの特性である拡張性・可用性を引き出し、セキュリティに留意した設計が重要です。

構築

要件定義書に沿ってAWS上にインフラの構築を行います。具体的にはクラウド上の仮想コンピューティング環境であるEC2上にストレージのS3、データベースのRDSやDynamoDB、セキュリティのAWS ShieldやAWS WAFなどのサービスを使ってインフラを構築します。

また、ネットワークはVPCといわれる仮想ネットワークを使って構築していきます。

運用

AWS上に構築したインフラの運用もAWSエンジニアの業務の一つです。具体的には、インスタンスの監視、ソフトウェアのアップデート対応、OS・ミドルウェアの設定変更・チューニング、障害時の対応などを実施します。

一言で運用といっても、さまざまな業務に分かれているため、幅広いスキルを持つことで任される仕事が増え、AWSエンジニアとしての市場価値も上がるでしょう。

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AWSエンジニアに求められる知識・スキル

AWSエンジニアは幅広い知識やスキルを求められる職種です。AWSの知識はもちろん、ITインフラやセキュリティ、アプリケーション開発などのスキルを求められます。

もちろん担当する業務によって必要な知識・スキルは異なりますが、幅広い知識・スキルを持つことは自身の市場価値を高めることにつながります。

以下では、AWSエンジニアに一般的に求められる知識・スキルの具体例を解説します。

ITインフラの知識・スキル

AWSエンジニアは「AWS上にITインフラを構築すること」が求められるため、自ずとITインフラについての知識・スキルが必要とされます。一般的にはサーバー・ストレージ・ネットワークなどのインフラ構築に関する知識・スキルが求められます。

AWSの知識・スキル

AWSには多種多様なサービスが240種類以上あるため、その多くを学ぶ必要があります。顧客の要望を理解し、叶えるために適したサービスや組み合わせなどを判断するためです。
まずベースとして、以下の主要なサービスに関する知識・スキルは押さえておきましょう。

  • EC2:仮想コンピューティング環境

    RDS:データベース

    S3:ストレージ

    VPC:仮想ネットワーク

    Elastic Load Balancing:負荷分散装置

関連記事:AWSのEC2とは?利用するメリット、需要の高さを解説

セキュリティの知識・スキル

クラウドのITインフラを使う際にはセキュリティの設定が重要です。クラウドでのセキュリティ設定ミスが発生すると、たとえば「クラウドストレージ内の情報が漏洩する」といった事故が起こり得ます。

このような情報漏洩事故を防ぐためにも、AWSのセキュリティに関する知識・スキルを身につける必要があります。

アプリケーション開発の知識・スキル

AWSエンジニアはクラウド上で稼働するWebサービスやモバイルアプリケーションなど、さまざまな業務システムのことも理解しておく必要があります。オンプレミスと同様にITインフラ上にアプリケーションを開発するため、アプリケーション開発に関するプログラミングの知識・スキルも重要です。

プログラマーほどの専門性はなくても、クラウドで稼働するサービス開発の最低限の知識・スキルは必要といえるでしょう。

関連記事:インフラエンジニアにAWSスキルが求められる理由

ミドルウェアの知識・スキル

アプリケーション開発や基幹システムに関わる分野では、ミドルウェアの知識やスキルも必要です。ミドルウェアとはコンピュータの構成要素の一つで、基本的な機能を持つOSと複雑な機能を可能にするアプリケーションの間に位置します。

Web・アプリケーションサーバーやDBMS(データベース管理システム)などの知識やスキルがあるとAWSエンジニアの業務に有利に働くでしょう。

データを扱う知識・スキル

AWSエンジニアには、データを扱う知識やスキルが欠かせません。AWSには、さまざまなストレージサービスが存在します。これらのストレージは、バックアップやデータ移行にも活用されています。

ストレージの容量は課金制のため、適切な管理によってコスト削減が可能です。一方で、容量を無駄に消費すると、費用が肥大化してしまう恐れがあります。したがって、AWSエンジニアには、データを効率的に保存し、コストを最適化する能力が求められます

自動化とプログラミングの知識・スキル

AWSエンジニアとして活躍するためには、自動化とプログラミングの知識やスキルも求められます。インフラの効率化と自動化を推進するうえで、プログラミング能力は欠かせません

AWS CloudFormationやTerraformといったツールを駆使し、インフラをコードとして管理することで、環境構築や運用の自動化が可能です。自動化とプログラミングのスキルを身につけることは、業務効率化に役立ちます。

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IT業種からAWSエンジニアへ転職するには?

AWSエンジニアへの転職は、ほかのIT業種からの転職が一般的です。本章では、プログラマーとインフラエンジニアからAWSエンジニアへ転職する場合について解説します。

AWSエンジニアへの転職を成功させるには、既存のスキルを土台にしながら、AWSの知識とスキルを習得することが欠かせません。ほかのIT業種からAWSエンジニアへの転職を目指す方も、ぜひ参考にしてください。

プログラマーから転職する場合

プログラマーからAWSエンジニアへの転職を目指す場合は、多様な開発環境でのプログラミング経験が役立つでしょう。しかし、AWSエンジニアとして活躍するには、プログラミングスキルだけでは十分ではありません。

インフラ環境の構築に関する知識も必要です。知識を習得するには、AWSに特化した書籍やオンライン学習サイトなどを活用すると良いでしょう。

インフラエンジニアから転職する場合

インフラエンジニアからAWSエンジニアを目指す方は多いです。インフラエンジニアとAWSエンジニアに共通する作業項目には、両方のメイン業務ともいえるインフラ構築が挙げられます。インフラエンジニアはAWSエンジニアに必要な基本スキルを備えている状態ということです。

そのため、インフラエンジニアとして得た知識と経験に、AWSをはじめとするクラウドの知識を加えることで、よりスムーズな転職が可能となるでしょう。

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未経験からAWSエンジニアになるための4つのステップ

IT業務の未経験者がAWSエンジニアに転職するには、前提としてAWSの専門的な知識とエンジニアとしての基本的な知識や経験が必要です。結論からいえば、ほかのエンジニア経験を積まずにいきなりAWSエンジニアになることは難しい傾向にあります。

着実にステップを踏みながら目指す、根気強さが必要ということです。AWSエンジニアに転職する方法を以下の4つのステップに分けて解説します。

関連記事:未経験でAWSエンジニアになる方法は?認定資格などを含めて徹底解説

1.ITインフラの知識・スキルを身につける

AWSエンジニアになるためには、まずITインフラの知識・スキルを身につける必要があります。ITインフラに関する経験がない人は、サーバーやネットワークといった、ITインフラの基本を習得することから始めましょう

また、ITインフラの知識・スキルを習得するために、まずインフラエンジニアとしてキャリアを積む方法があります。インフラエンジニアとしてインフラ構築に携わると、構築環境がオンプレミスからクラウドになったとしても、基本的な考え方はほとんど同じであるためスムーズにスキルを活用できます。

インフラエンジニアとして経験を積むことは、AWSエンジニアに転職を目指す上で、効率的なキャリアプランといえるでしょう。

2.AWSの各種サービスを理解する

次に、AWSに関する知識・スキルを身につけましょう。AWSには多くのサービスがあります。顧客の要望に沿ったサービスを提供するためには、さまざまな種類のサービスを理解し、組み合わせる必要があります。

また、AWSは常に新しい技術が追加されていくため、AWSエンジニアになった後もAWSの最新技術の習得を継続することも必要です。

関連記事:AWS Amplifyとは?特徴や料金、メリットなどを解説

3.AWS関連の資格を取得する

AWSの概略や各サービスの理解を深めた後は、Amazon社が認定するAWSの資格取得を目指しましょう。AWSの資格取得は、知識・スキルをさらに深め確かにするだけでなく、AWSエンジニアとしての転職で有利になりやすいです。

AWS関連の資格は高度なものではありませんが、AWSの基本的な知識・スキルを国際的に証明できます。

4.転職エージェントなどを活用し、AWSエンジニアの求人に応募する

求人サイトを確認すると、AWSを含む多くのクラウドエンジニアの募集があります。なかには経験が浅くても応募が可能な求人もありますが、全くの未経験だと募集も少なく年収も低めです。

そのため、インフラエンジニアなどの経験を積んでからのほうがキャリアアップしやすいといえるでしょう。

転職エージェントを活用すると、自身の経験やスキルに合った募集とのマッチングができる可能性があります。未経験者・インフラエンジニア経験者・プログラミング経験者など、さまざまなスキルに応じて転職エージェントがマッチングしてくれます。

また、転職エージェントでは応募時の職務履歴書などの添削のサービスをしてくれるところもあるので、ぜひ活用を検討してみましょう。

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未経験からAWSの知識・スキルを身につける方法

AWSには公式サイトがあり、AWSの知識やスキルを身につけるための学習コンテンツが豊富に揃っています。とはいえ、AWSのサービスは240種類以上あるため、どこから手をつけて良いか分からない状態に陥ってしまうこともあるでしょう。

以下では、AWS初心者にも分かりやすく、AWSの知識・スキルを身につける有用な勉強方法について解説します。

独学する

AWSの公式サイトには学習コンテンツが非常に多くそろっているため、AWSは独学で習得しやすいという特徴があります。基本的なことから上級者向けまで、さまざま学習用のコンテンツが用意されており、入門者から中級者向けのハンズオンや実践演習もできるようになっています。

AWSの公式サイトにはAWS初学者向けの勉強方法6ステップ!2024年版!として勉強方法が記載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

勉強会に参加する

AWSに関するさまざまな勉強会が、企業や個人、技術者コミュニティの主催で開催されています。オンライン・オフライン問わず行われており、エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォームconnpassやSNSなどで募集されることがあります。

特にオフライン対面でエンジニア同士が集う場合にはコミュニティができ、スキルを共有できるでしょう。また、Amazon主催の勉強会もあるため、AWSの公式サイトで随時確認することをおすすめします。

スクールを活用する

クラウドエンジニアやAWSに関するスクールは数多く存在し、オンラインや対面形式などの選択が可能です。スクールでは、より実践的なスキルを現役エンジニアなどの講師が教えてくれるため、疑問に思いやすい点を解消しやすく、AWSの認定資格の対策もしやすいです。ただしスクールはコストがかかるため、よく検討して選択しましょう。

関連記事:AWSの勉強方法|初心者向け6ステップや独学に必要な時間を解説

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AWSの認定資格

AWS認定資格は、Amazonが運営するベンダー資格で、所持するとAWSに関する専門知識・スキルを証明することができ、転職に際しても効果的な資格といえるでしょう。

AWS認定資格は、FOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONAL、SPECIALTYの4つのカテゴリーにわたって難易度や専門性で分けられています。すべてがオンラインでトレーニングや受験が可能で、ハンズオンなども準備されており、学習しやすい環境が整っています。

FOUNDATIONAL

FOUNDATIONALは初心者向けのAWS認定資格です。AWSを最初から学びたい方はFOUNDATIONALから始めるのが良いでしょう。

AWS Certified Cloud Practitioner
(AWS認定クラウドプラクティショナー)
出題分野:
クラウドのコンセプト/セキュリティとコンプライアンス/テクノロジー/請求と料金設定

ASSOCIATE

ASSOCIATEは経験1〜3年程度の中級者向けの資格で、以下4種類の認定資格があります。

AWS Certified Solutions Architect - Associate
(AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト)
出題分野:
弾力性に優れたアーキテクチャの設計/高性能アーキテクチャの設計/セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計/コストを最適化したアーキテクチャの設計

AWS Certified Developer - Associate
(AWS認定デベロッパーアソシエイト)
出題分野:
デプロイ/セキュリティ/AWSのサービスによる開発/モニタリングとトラブルシューティング/リファクタリング

AWS Certified SysOps Administrator - Associate
(AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイト)
出題分野:
モニタリング、ロギング、および修復/信頼性とビジネス継続性/デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション/セキュリティとコンプライアンス/ネットワークとコンテンツ配信/コストとパフォーマンスの最適化

AWS Certified Data Engineer - Associate
(AWS認定データエンジニアアソシエイト)
出題分野:
データの取り込みと変換/データストア管理/データ運用とサポート/データセキュリティとガバナンス

PROFESSIONAL

PROFESSIONALは実践経験が2年以上必要な難関資格で、以下2種類の認定資格があります。

AWS Certified Solutions Architect- Professional
(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)
出題分野:
組織の複雑さに対応する設計/新しいソリューションの設計/移行計画/コスト管理/継続的な改善

AWS Certified DevOps Engineer - Professional
(AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル)
出題分野:
SDLCのオートメーション/構成管理とInfrastructure as Code/モニタリングとロギング/ポリシーと標準のオートメーション/インシデントとイベントへの対応/高可用性、耐障害性、災害対策

SPECIALTY

SPECIALTYは専門分野に特化した試験で、以下3種類の認定資格があります。

AWS Certified Advanced Networking - Specialty
(AWS認定アドバンスドネットワーキングスペシャリティ)
出題分野:
ハイブリッドITネットワークアーキテクチャの大規模な設計および実装/AWSネットワークの設計と実装/AWSタスクのオートメーション/アプリケーションサービスとのネットワーク統合の構成/セキュリティとコンプライアンスの設計と実装

AWS Certified Machine Learning - Specialty
(AWS認定マシンラーニングスペシャリティ)
出題分野:
データエンジニアリング/探索的データ分析/モデリング/機械学習の実装とその運用

AWS Certified Security - Specialty
(AWS認定セキュリティスペシャリティ)
出題分野:
インシデントへの対応 /ログ記録とモニタリング/インフラストラクチャのセキュリティ /アイデンティティ管理とアクセス管理 /データ保護

関連記事: AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは

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AWS認定資格以外のAWSエンジニアにおすすめの資格

AWSエンジニアの業務は幅広いため、AWS認定資格以外の資格も取得するとより需要が上がるでしょう。特に、ネットワークに関する資格やLinuxに関する資格は取っておいて損はないです。

以下ではAWSエンジニアの業務に関する資格を紹介します。より市場価値の高いAWSエンジニアを目指して取得を検討してみてください。

ネットワークに関する資格

AWSエンジニアはネットワークに関わる業務が多くあります。そのため、ネットワークに関する資格を持っておくと転職やスキルアップに役立つでしょう。

CCNAはシスコシステムズ合同会社が運営する資格で、ネットワークやセキュリティの基礎などを対象にしています。CCNAを習得できれば、自ずとエンジニアの基礎を身につけられるでしょう。

Linuxに関する資格

AWSエンジニアはインフラエンジニアの一種です。インフラエンジニアの多くはLinuxを業務に使用します。
Linuxの資格として有名なものは主に下記の2つです。

LinuC(リナック)
システム構築から運用までのスキルを証明することができる認定資格です。
レベル1、レベル2、レベル3、システムアーキテクトの4段階に分かれているため、自身に合った受験ができます。

LPIC
実際の仕事のスキルと結びついており、システム管理ができるかを検証できる試験になっています。
LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3の3つのレベルに分かれているため、自身に合った試験を受け、スキルアップを目指しましょう。

LinuCは日本のみで実施されており、LPICは世界180カ国以上で展開されているため、今後海外へ進出していきたいと考えているエンジニアはLPICを取得するのがおすすめです。

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AWSエンジニアに向いている人

AWSエンジニアは、問題解決力がある人に向いています。システムの障害やバグが発生した際に適切な対処を行うことや、クライアントからの要望に対して最適な解決策を提案することを求められるためです。

また、学習意欲の高い人や知的好奇心が旺盛な人も向いているといえるでしょう。AWSのサービスは日々進化しており、新サービスがリリースされたり、既存のサービスがバージョンアップしたりします。最新の技術をキャッチアップしていく意欲もAWSエンジニアには必要です。

向上心が高く、学習意欲がある

AWSエンジニアとして活躍するには、向上心と学習意欲が欠かせません。AWSは常に進化し、新しいサービスや機能が次々と生まれます。

このような環境で活躍するためには、絶え間ない知識の習得が求められます。そのため、AWSエンジニアは、新しい情報を積極的に取り入れ、技術的なスキルを継続的に向上させる姿勢が重要です。

問題解決力が高い

問題解決力が高い人も、AWSエンジニアに向いているといえるでしょう。クラウド環境で運用されるシステムやサービスは、時として予期せぬ問題が発生することがあります。

そのような状況下では、問題を自ら発見し、原因を特定して解決策を提示する能力が欠かせません。さらに、将来的なトラブルを未然に防ぐために、予防策を講じることも重要な役割の一つです。

高い問題解決力を持つ人は、AWSエンジニアとして活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

AWSエンジニアにとって、高いコミュニケーション能力は欠かせないスキルです。この職業では、プロジェクトを横断して多くの関係者とのやり取りが多く発生します。

効果的にコミュニケーションを取る能力は、プロジェクトの成功に直結するため、非常に重要です。情報を明確に伝える能力や相手の立場に立って理解しようとする姿勢が、AWSエンジニアの効率的な業務遂行に欠かせません

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AWSエンジニアのキャリアパス

AWSエンジニアはさまざまなサービスの幅広い知識やスキルが必要であるため、キャリアパスも豊富です。

たとえば、AWSエンジニアに必要な多面的な視野は、チームメンバーやタスク管理をまとめるプロジェクトリーダーにも活かせるスキルです。ほかにも、ITコンサルタントやフルスタックエンジニアなど、AWSエンジニアとして習得できるスキルが役立つキャリアパスは多く存在します。

以下では、AWSエンジニアの代表的なキャリアパスを紹介します。転職を目指す際は、その後のキャリアパスまで検討しておくと良いでしょう。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは開発などのプロジェクトにおける現場チームの責任者のことです。

AWSエンジニアは設計から運用までの業務の中でAWSを活用し最適化していくため、客観的で多面的な視野が必要です。プロジェクトリーダーでもそのスキルを活かすことができるでしょう。

企業によってはプロジェクトリーダーとプロジェクト全体の管理を担うプロジェクトマネージャーを兼任する場合もあります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、クライアントの経営戦略や課題などを聞き取り、それに沿ってIT戦略を提案、策定していく職種です。

AWSエンジニアも、クライアントの要望にAWSを使って解決策を提案したり、構築したりと共通する部分があります。AWSエンジニアで培った提案スキルやヒアリングスキルはITコンサルタントにも役立つでしょう。

また、今後AWSを活用する企業が増えると、AWSに詳しいITコンサルタントの需要も増えていきます。AWSエンジニアとして実績があるITコンサルタントは市場価値も高くなるでしょう。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、複数のIT技術に精通しているエンジニアの総称です。たとえば、インフラとネットワークや、サーバーとセキュリティなど分野を超えてマルチに業務ができるエンジニアを指します。

AWSエンジニアは業務が幅広く、インフラ環境やクラウドを扱うため、フルスタックエンジニアを目指しやすいといえるでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤となるインフラの設計、構築、運用を担当するエンジニアです。クラウド環境においては、AWSをはじめとするクラウドサービスを活用し、ビジネスニーズに合わせた最適なインフラを構築します。

AWSエンジニアとしての経験を活かし、インフラエンジニアに転職することで、より重要な役割を担えるでしょう。

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AWSの需要と将来性

AWSの需要は今後も伸びるといわれているため、将来性はあるといえるでしょう。

総務省が発表している令和4年度版情報通信白書では、日本のクラウドサービス市場規模は2021年に比べると2025年にはほぼ倍増し、さらに伸び続けると予測しています。クラウド市場は利便性やコスト面から急成長しており、企業のクラウド利用は今後も増加し続けると考えて良いでしょう。

多くの企業がクラウドへの移行に取り組んでいる中、クラウド市場では米国大手IT企業による寡占化が進んでおり、2021年上期は上位5社(Microsoft、Amazon、IBM、Salesforce、Google)が全体の48.1%を占めています。そのなかでも、AWSは大きなシェアを持っており、特にシステムの汎用性やセキュリティなどの面で高く評価され、クラウド市場で安定した地位を築いてきました。このような状況から、AWSは今後も多くの需要が見込まれています。

またAWSには、機械学習や人工知能、ビッグデータ解析などの先進技術も組み込まれているため、より幅広い分野で活用されることが予想されます。
このように、AWSの利用は引き続き伸びると考えられ、AWSエンジニアの今後は有望であるといえます。

AWSエンジニアの不足により需要は高い

IT業界において、AWSエンジニアの需要が高まっている一方で、IT人材不足は深刻化しています。高度な技術力と専門知識が必要とされるため、需要に見合った人材の供給が追いついていないのが現状です。

経済産業省が実施したIT人材需給に関する調査によると、2030年までにITエンジニアが最大79万人不足すると予測されています。このため、AWSのような特定技術に特化したスキルを持つエンジニアの需要は今後も高まり続ける見込みです。

AWSのサービス内容が多様化し将来性は高い

AWSの急速な成長と多様化に伴い、AWSエンジニアの需要は今後も増え続けることが予想されます。AWSは240を超える幅広い分野のサービスを提供しており、今後もサービス拡大を予定しています。

サービス内容の多様化に対応するためには、AWSエンジニアの技術力が欠かせません。そのため、AWSエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。

クラウド化に取り組む企業が多く需要が見込める

企業のDX化やクラウド活用が加速する中、AWSの導入事例が急増しています。総務省が発表した令和4年版情報通信白書では、企業におけるクラウドサービスの利用率が着実に上昇していることが調査結果として明らかになりました。

クラウド化に取り組む企業が増加する中、AWSエンジニアの需要は今後さらに高まることが予想されます。

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AWSエンジニアに関するよくある質問

AWSエンジニアへの転職を考えていたり、興味を持っていたりする方にとって、AWSの詳細や職種の年収、他エンジニアとの違いが気になることが多いようです。
インフラエンジニアのことは理解していても、最近になって需要が高まってきたAWSエンジニアについては詳しくない方もいるでしょう。
ここではAWSエンジニアに関するよくある質問に答えていきます。類似の疑問がある方は参考にしてみてください。

Q1. AWSとは何ですか?

AWSとはAmazon社が運用するAmazon Web Serviceの略称で、世界的に大きなシェアを持つクラウドプラットフォームです。240種類以上のサービスを提供しており、あらゆる企業、機関がAWSを利用しています。

Q2. AWSエンジニアの平均年収を教えてください。

AWSエンジニアの年収相場は2024年5月15日時点のレバテックキャリアの求人情報を参考にすると、AWSエンジニアの想定平均年収は約692万円でした。年収1,000万を超える求人も見られるため、AWSのスキルを磨いていけば、年収アップも目指せるでしょう。

Q3. AWSエンジニアとインフラエンジニアは何が違いますか?

インフラエンジニアとは物理環境や仮想環境を使ったシステムインフラの構築をするのが仕事の職種です。一方で、AWSエンジニアはシステムインフラの構築の際に、AWSを活用できる場所を探し、利用してシステム開発の効率を上げたり、コストを削減したりすることが業務に含まれます。

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まとめ

本記事では、AWSエンジニアの仕事や年収、求められる知識・スキル、AWSエンジニアへ転職する方法などについて解説してきました。AWSエンジニアとは、AWSを扱いシステム構築などを行うエンジニアのことです。

AWSは、世界中にサービスを提供しており、クラウドプラットフォームとして大きなシェアを持っています。未経験からAWSエンジニアになるためには、ITインフラの知識・スキルを身につけることやAWSの各種サービスを理解することが重要です。

また、AWS関連の資格を取得することも知識を深めるために役立ちます。AWSの知識が身についたら、転職エージェントなどを活用し、インフラエンジニアやAWSエンジニアの求人に応募しましょう。AWSエンジニアの仕事に興味がある方は、本記事を参考にAWSエンジニアへの転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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