- ヘルプデスクの転職で志望動機が重要な理由
- ヘルプデスクの志望動機で必ず書くべき内容
- ヘルプデスクの志望動機の例文と解説
- ヘルプデスクの志望動機で避けるべきワード
- 面接での志望動機の効果的な伝え方
- ヘルプデスクの種類と仕事内容
- ヘルプデスクの求められる知識・スキル
- ヘルプデスクに関するよくある質問
ヘルプデスクの転職で志望動機が重要な理由
転職活動において、志望動機は重要な要素の1つです。志望動機の内容次第で、ヘルプデスクになることに対する熱意や組織貢献度の高さが伝わるかどうかが変わるからです。ヘルプデスクは人気の職種のため、志望動機の内容で他者と差をつけられるようにしましょう。ここでは、ヘルプデスクの転職で志望動機が重要な理由について詳しく解説していきます。
ヘルプデスクになることに対する熱意を伝えるため
ヘルプデスクは実務経験がなければなれない職種ではありません。未経験でも採用の対象とする企業は多いです。それだけに経験者・未経験者問わず採用倍率は高く、他者との違いが明確でなければ選考を通過するのは難しくなります。
志望企業のヘルプデスクというポジションで、何を実現したいのか熱意を伝えられれば、他者との違いが分かりやすくなるでしょう。熱意のある人材は成長性・生産性の高さが期待できるという点でも評価されます。
ヘルプデスクとして組織貢献できることを伝えるため
ヘルプデスクへの転職で大切なのは、入社後に自発的に成長してくれるか、問い合わせに対して真摯に対応できるかです。ヘルプデスクの仕事では、クレーム対応や課題解決が難しい問い合わせ内容の解決も含まれます。こうした業務にも問題なく対応できることや、困難な課題を解決できるスキルを身につけていく成長意欲を志望動機で表現する必要があります。
ヘルプデスクの志望動機で必ず書くべき内容
ヘルプデスクへの転職で志望動機を書くときには、必ず記述すべき内容がいくつかあります。具体的には、ヘルプデスクに興味を持った理由や応募した企業を選んだ動機、将来の目標やキャリアパス、習得している知識やスキルなどです。ここでは、これらのヘルプデスクの志望動機で必ず書くべき内容を解説します。解説内容を参考に、説得力のある志望動機を書きましょう。
ヘルプデスクに興味を持った理由を明確にする
ヘルプデスクに興味を持った理由を明確に記述しましょう。「人の困りごとを解決することに意義を感じる」「コミュニケーションが好き」などを軸としながら、背景や熱意などを含めて伝えると良いでしょう。
たとえば、「ITに詳しくない人がPC操作に困っていたところ、すぐに原因を突き止め解決でき、相手に感謝されたことが嬉しくて興味を持った」などの経験やエピソードを交えて、具体的に伝えると効果的です。
なぜその企業を選ぶのかを明確にし熱意を伝える
企業は、「なぜ自社を選んだのか」に注目しています。「なぜその企業に応募したのか?」「その企業でどのようにヘルプデスクで働きたいのか?」を明確にしましょう。志望動機の中で、なぜその企業が自分にとって魅力的なのか、具体的な理由や詳細を織り交ぜて説明することが大切です。志望企業のヘルプデスクとしてどのような貢献をしたいのかを熱意を持って伝えることで、採用担当者に強い印象を残せます。
「志望企業を選んだ理由」がうまく作成できていない場合、こうした企業研究が不十分な可能性があり、「志望度が低い」「ミスマッチの原因になりかねない」と不採用になりやすいです。
扱っている商品やサービス、顧客層、社風などが他社との差別化しやすい要因です。志望企業を選んでいく際には、これらをもとにしながら、なぜその企業を選んだのか深堀りしていきましょう。
目指す像やビジョンなど将来どうなりたいかキャリアパスを伝える
企業にどう貢献できるのかを踏まえ、将来どのように活躍していたいのか具体的なイメージを作成します。「ヘルプデスクで経験を積んで、5年後にリーダーを目指してチームとしてのパフォーマンス向上に貢献したい」など、5年後・10年後のキャリアパスを伝えましょう。キャリアビジョンが明確な人材は、その実現に向けて能動的にアクションをしてくれるからです。
ただし、注意すべき点として、ヘルプデスクの職務と関連性が薄い、あまりにも遠い将来の夢を語ることは、志望動機としては逆効果になり得ます。応募先企業が求める人材像を把握し、それに沿った将来像を描くことが重要です。
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知識やスキルを明確に伝える
ヘルプデスクには、ITの知識・スキルが必要です。ITエンジニアの経験があれば、担当した業務や持っている資格などを明確に伝えましょう。また、マネジメントスキルもあると評価されます。「チームのメンバーに教える立場で育成にも携わってきた」経験があれば、しっかりと伝えましょう。
ITエンジニア未経験の場合は、「IT登竜門の資格であるITパスポートや基本情報技術者試験などを取得する」といった具体的なスキルアップ計画を記入すると良いでしょう。
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ヘルプデスクの志望動機の例文と解説
ヘルプデスクへの応募に際して、どのような志望動機を記述すれば適切なのかは、応募者のキャリア背景によって異なります。たとえば、ヘルプデスクの経験がある人、未経験者、同業界でのヘルプデスク未経験者など、それぞれの立場に応じた志望動機の書き方があります。ここでは、それぞれのキャリアパスに基づいたヘルプデスクの志望動機の例文を解説します。
例文1:ヘルプデスク経験者の場合
ヘルプデスクは、IT業界・企業以外でも活躍の場があります。ここでは、ヘルプデスク経験はあるものの、志望企業とは別の業界で働いた場合の例文を紹介します。
私が貴社を志望した理由は、Webサイトにある中期経営計画を拝見し、自分のスキルを活かせると考えたからです。
貴社では業務システムを積極的に自動化し、業務の最適化を図ることが中期経営方針として掲げられています。そのようななかでは、社員がシステムに慣れるまでのサポートが欠かせず、システム運用のための分かりやすいマニュアル作成や問題発生時の迅速な対応などが必要になると考えています。
私は今まで、金融業界で業務システムを導入・自動化する際に、ヘルプデスクのチームリーダーとして経験を積んできました。その経験を活かし、貴社では社員にストレスがかからないスムーズな運用をすることに貢献できると考えています。
・解説
この例文は、志望企業のビジョンに対する共感と自分のスキルが企業にどう貢献できるかという点が、具体的に述べられています。そのため、採用側には入社後のイメージが伝わります。
例文2:ヘルプデスク未経験者の場合
ヘルプデスク未経験者かつ別業界からの転職を希望する場合の例文です。
私は、貴社のヘルプデスクに問い合わせた際に、とても親切に対応していただいたことがきっかけで、ヘルプデスクや貴社への興味がわきました。私はアパレル販売員として、お客様の魅力を引き出すコーディネートやお悩みを解決するための提案をしてきました。
さまざまな企業を調べましたが、貴社は「ユーザーの“物足りなさを解決するサービス」を開発しており、私の顧客対応・課題解決スキルを活かしながらも、実現したい「お客様が心から満足するサービスの提供」ができると感じました。
ヘルプデスクを目指すにあたり、現在はITパスポートを取得しており、今後も基本情報技術者試験などほかの資格を取得してスキルアップを図り業務に貢献したいと考えています。
・解説
この例文は、未経験でも企業の特徴を捉えて記述している点が特徴です。自身の意欲として資格取得について具体的に触れているので、熱意が採用側に伝わります。
関連記事:ヘルプデスクは未経験でもなれる!求人例や志望動機のコツを紹介
例文3:同業界でヘルプデスク未経験者の場合
ヘルプデスク未経験でも、同業界内で転職先を探す場合の志望動機例を紹介します。
私は4年間、貴社と同種のソフトウェア業界の営業職として自社製品の魅力を分かりやすく伝えることに専念してきました。業務を通じて、お客様のニーズを理解し、それに応じた提案を行う中で、コミュニケーションスキルを磨きました。この経験を生かし、ヘルプデスクとして新たなキャリアを築きたいと考えております。
貴社が問い合わせ対応の丁寧さで評価されていることに深く魅了され、私のスキルとソフトウェア業界での経験がヘルプデスク業務で大いに活かせると確信しています。お客様一人ひとりの問題を解決することで、貴社の評判をさらに高めることに貢献したいです。
・解説
この例文では、同じ業界内での経験を通じて蓄積されたスキルと業界に関する知識が、ヘルプデスクの役割に役立てられることが強調されています。これにより、採用する企業にとっては、業界に関する知識の教育にかかる時間や労力を削減することが可能になるというメリットが伝わるでしょう。
良くない例
ヘルプデスクの志望動機として魅力が感じられない、良くない例を紹介します。
私は、大学で情報システム学科を専攻しました。学生時代からパソコンが好きで、在学中はパソコンを常に触ると同時に、資格取得に励み、ITパスポート・CCNA・基本情報処理技術者試験を取得しました。
ヘルプデスク業務ではユーザーへの対応時にコミュニケーション力が求められると同時に、IT・パソコンのスキルは最も重要と認識しています。私はこのスキルや資格を活かし、貴社のヘルプデスク業務が円滑に進むように、大きく貢献したいと考えています。
・解説
この例文は、自身のスキルの一方的なアピールとなっており、なぜその企業・ヘルプデスクを選んでいるのかが抜けています。ヘルプデスクをただやりたいだけ、IT系職種・企業なら何でも良いなどと受け取られてしまうでしょう。
ヘルプデスクの志望動機で避けるべきワード
ヘルプデスクに応募する際には、自分の志望動機を明確に伝えることが重要です。ただし、注意しなければならないのは、不適切なワードを使用しないことです。不適切なワードとは、採用担当者に不快感を与える可能性がある言葉のことです。ここでは、ヘルプデスクの志望動機で注意すべきワードを解説します。
成長できると思ったから
「成長したい」という言葉は避けた方が良いです。自己成長を望む気持ちは重要ですが、採用企業は応募者を育成するために採用するわけではありません。企業側は、共にビジネスを発展させるための仲間を探しているので、「入社してから成長する」というのは悪印象です。
ただし、経験者で成長意欲を見せるためであればもんだいありません。たとえば、システム開発の下流の案件しか担当していない場合、「より上流の工程に携わって経験を積みたい」と意欲を示せれば、好印象を与えられます。
企業理念に共感しました
「企業理念に惹かれて応募する」という志望動機は、積極的に使うべき言葉ではありません。企業理念と自分の価値観が一致することは重要ですが、それだけでは入社後の活躍イメージがわかないでしょう。
「どんな仕事をするか」や「どのような価値を社会に提供しているか」という、ビジネスの根幹に触れる志望動機を述べた方が、選考通過につながります。
スキルを身につけたい
「スキルを身につけたい」という言葉は、ITエンジニア職に応募する際によく使われるフレーズです。ITエンジニアは仕事をとおしてスキルを習得でき、市場価値を高められることがあります。ただし、志望動機としてこの言葉を使うのは避けるべきです。企業が人材を採用をするのは、ビジネスを通じて利益を追求するためであり、無料でスキルを教えたいからではありません。
また、「手に職をつけたい」という表現も注意が必要です。この言葉を使うと、「習得したスキルを使ってほかの職場に転職してしまうのではないか」という不安を持たれる可能性があります。したがって、スキルを身につけることが目的であっても、志望動機で言葉にするのは避けるべきでしょう。
面接での志望動機の効果的な伝え方
面接で志望動機を伝える際は、「○○だからヘルプデスクを志望しました」「○○だから御社を志望しました」など結論から伝えましょう。そのあと、履歴書の志望動機欄などに書いた内容を詳しく伝えます。
ヘルプデスクはコミュニケーションスキルの高さが大きな評価対象となります。面接では面接官とのコミュニケーションに気を配りましょう。
ヘルプデスクの種類と仕事内容
ヘルプデスクの志望動機を書くには、ヘルプデスクのことをよく知る必要があります。ヘルプデスクとひと口にいっても、業界や企業によって仕事内容は変わります。また、サポートをする対象が社内か社外かでも業務内容が変わるため、求人に応募する際は募集要項をよく確認しなければなりません。ここでは、ヘルプデスクの種類・仕事内容、スケジュール例を紹介します。
社外ヘルプデスク
社外ヘルプデスクは、一般的にIT業界のサポートセンターやコールセンターに配置され、外部の顧客からの問い合わせに対応する職種を指します。社外ヘルプデスクの仕事内容は、自社製品やシステムの使い方のサポート、トラブルの解決、クレームの応対など、多岐にわたります。
電話やメール、オンラインチャットなどを通じて顧客からの問い合わせに応え、場合によっては社内の他部署と協力しながら解決策を見つけ出します。加えて、対応した問題を記録し、今後の課題解決に活かせるようにしておきます。
社内ヘルプデスク
社内ヘルプデスクは、社内からの問い合わせを受け、調査・回答する仕事です。主に社内の業務アプリケーション・パソコン・サーバー・ネットワークなどのITシステムに関する問い合わせに対応します。サポート対象が自社社員のため、「人の役には立ちたいけれど、クレーム対応は不安」という方は社内ヘルプデスクのほうが向いているでしょう。
ただし、社内システムに問題が発生している場合、早期に解決しなければ開発などの事業に遅れが生じる可能性があり、責任のある仕事であることには変わりありません。また、これらの業務は企業によって、社内SEが行っている場合もあります。
業務スケジュール例
まず、朝の9時に出社し、前日の終業後に受信した問い合わせメールを確認します。緊急性の高いものに優先順位をつけて回答し、業務システムやネットワークなどの稼働状況を確認し、問題があれば直ちに対応します。この業務が終わったら、そのほかのメールに返信したり、社内からの電話やチャットに対応しながら業務を続けます。
午前・午後同様にこのような仕事を続けることが多いです。ただし、昼休み明けには、ヘルプデスクチームとして問題解決の改善方法や最近の問い合わせに関する情報共有を目的とした会議が行われることもあります。また、上層部からの指示に従い、ハードウェアやソフトウェアの購入について意見交換をすることもあります。
通常は定時に退社できますが、終業直前に問い合わせがあった場合は残業になる場合があるでしょう。とはいえ、大きなトラブルでなければ長時間の残業になるケースは少ないようです。
タイムスケジュール例
09:00 出社
09:30 メールチェック
10:00 システム稼働状況確認
10:30 問い合わせ対応
12:00 昼休み
13:00 チーム会議
14:00 問い合わせ対応
18:00 退社
関連記事:ヘルプデスクとは?仕事内容や必要なスキル、役立つ資格を紹介
ヘルプデスクの求められる知識・スキル
ヘルプデスクの業務を行うためには、さまざまな知識やスキルが必要になります。ヘルプデスクに求められる知識やスキルには、パソコン操作に関する基本的なスキルやMicrosoft Officeなどのオフィスソフトウェアに関する知識・操作スキルは必須です。さらに、優れたコミュニケーション能力や問題を迅速かつ効率的に解決する能力も重要です。ここでは、ヘルプデスクの求められる知識・スキルについて解説します。
関連記事:ヘルプデスクに必要なスキルと知識とは?転職・役立つ資格も解説
コミュニケーション力
コミュニケーション力は、ヘルプデスクに必要不可欠なスキルです。ユーザーの要望を電話やメールだけで、正確に理解し対応するためにはコミュニケーション力が求められます。
特に社外ヘルプデスクの場合は、“会社の顔”としてよりスムーズに意思疎通を図れるスキルが必要です。丁寧にヒアリングをして状況を把握し、その場で解決したり適切な部署へ協力を仰いだりして、迅速に課題を解決します。
Office製品をはじめとするパソコン操作のスキル
ヘルプデスクの業務では、顧客からの問い合わせ対応を記録するためや、チーム内での情報共有の際に、Excel、WordなどのMicrosoft Office製品が日常的に使用されます。そのため、Office製品をはじめとする基本的なパソコン操作の知識・スキルが求められます。
スキルが低いと本人が困るのはもちろんのこと、ヘルプデスクのチームの作業効率も落ちてしまいます。効率的な文書作成やデータ管理、情報の整理といった作業がスムーズにできれば、業務効率も向上します。
問題解決力
ヘルプデスクの業務は、問題を抱える人々をサポートし解決に導くことです。そのため、少ない情報のなかからでも何が問題となっているかを発見する力が必要です。また、発見した問題に対し、どうすれば解決できるのかを考え、適切に対処できるスキルも欠かせません。サポート対象が社内・社外どちらの場合でも早期解決が望ましいため、よくあるトラブル内容や最新技術に関する知識などを備え、対応できるようにしておくと良いでしょう。
ヘルプデスクに関するよくある質問
ヘルプデスクのへの転職を考えている方々からは、ヘルプデスクに関するさまざまな質問が多く寄せられます。よくある質問には、ヘルプデスクの主な役割やヘルプデスクとコールセンターの間の違い、ヘルプデスクの日常業務に関するものなどがあります。ここでは、ヘルプデスクに関するよくある質問に回答します。
Q1. ヘルプデスクの役割はなんですか?
ヘルプデスクは、自社製品やサービスの操作方法や不具合に関する問い合わせなどに対応する役割があります。企業によっては役割が異なり、社内システムの管理や整備、保守業務、社員からの問い合わせ対応を行うケースもあります。これらの対応には、電話やメール、チャットツールなどを連絡手段として使用します。
Q2. ヘルプデスクとコールセンターの違いは何ですか?
ヘルプデスクでは、顧客がサービスや商品を利用する際の問題を解決するための操作説明などを行う役割を担います。対して、コールセンターは顧客からの問い合わせやクレーム対応、サービス予約の受付に加え、テレマーケティングなどの電話営業活動も実施します。
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テクニカルサポートとヘルプデスクの違いとは?
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