Go言語でおすすめの資格
Go言語では、Webサービス開発、モバイルアプリ開発などが可能です。Go言語では複数種類の開発ができるので、Go言語エンジニアにおすすめの資格もGo言語を使って何を開発するかによって変わってきます。ここでは、複数の開発種類に分けてGo言語エンジニアにおすすめの資格を紹介していきます。またGo言語に特化した資格はないので、別言語やIT技術全般などに関する資格になります。
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Webサービス開発
Webサービス開発に関連する資格は多数存在します。まずはその中でも代表的な資格から取得していくのがおすすめです。知名度が高い資格を取得することでそれだけ汎用性の高いスキルが身につき、また評価アップにもつながるからです。Go言語エンジニアに限らず、Webサービス開発に携わるなら以下のような資格がおすすめです。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格はHTML5、CSS3、JavaScriptの知識、スキルを問う資格試験です。つまりWebサービスのフロントエンド開発の知識、スキルということです。Go言語は主にサーバーサイドを開発する言語なので、HTML5プロフェッショナル認定資格を取得することでフロントエンドからサーバーサイドまで幅広く開発できるようになります。
CIW JavaScript Specialist
CIW JavaScript SpecialistはCIWが実施する複数資格の中でJavaScriptの知識、スキルを問う資格試験です。CIWはCertified Internet Web Professionalの略で、インターネットとWeb技術に関する幅広い知識の認定資格になります。CIW資格には、JavaScript以外にもデータベース、Perl、Webデザイン、セキュリティなどの分野があります。
Python 3 エンジニア認定基礎試験
Python 3 エンジニア認定基礎試験はPythonの基礎知識を問う資格試験です。Pythonの資格なのでGo言語とは直接的な関係はありませんが、同じサーバーサイドの言語を複数扱えた方がエンジニアとしての汎用性が高くなります。またPythonはAI開発では主役と言っても過言ではないプログラミング言語なので、Pythonのスキルがあればこれからの市場で活躍できる機会は増えるでしょう。
モバイルアプリ開発
Go言語はモバイルアプリ開発に使用することも可能です。実際にGo言語をモバイルアプリ開発の主軸にすることは少ないはずですが、別にモバイルアプリ開発の言語が扱えて、なおかつGo言語のスキルもあればモバイルアプリ開発の汎用性がより高まる可能性があります。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験はAndoroid開発に特化した資格試験です。アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2種類があり、それぞれスキル領域が異なります。アプリケーション技術者認定試験はアプリ開発、プラットフォーム技術者認定試験はプラットフォーム周りの開発に特化しています。
Google Cloudサービス関連の資格
Google Cloudサービスの開発にGo言語が使用されることもあります。Go言語はGoogleが開発したプログラミング言語で、Google社内でも使用頻度が高い言語です。そのため、GoogleのサービスであるGoogle CloudとGo言語は相性が良いです。
Cloud Digital Leader
Cloud Digital LeaderはGoogle Cloud Platform(GCP)の基礎知識を問う資格試験です。Google Cloudサービス関連の資格の中でも基礎的なレベルの資格試験で、例年の合格率は60%程度です。デジタルトランスフォーメーションやセキュリティに関する知識も問われるので、GoogleのプラットフォームだけでなくIT業界の一般教養としても役立つ内容が含まれています。
Associate Cloud Engineer
Associate Cloud EngineerはGoogle Cloudの中級レベルの資格試験です。ストレージサービス、サーバーレス、データベース、ネットワーク、サービスなど幅広い分野の知識が問われます。Cloud Digital Leaderに合格した後、上位資格へのステップアップとしてAssociate Cloud Engineerの取得を目指すのがおすすめです。Associate Cloud Engineerのさらに上位資格にはProfessional Cloud Architectなどのプロフェッショナルレベルの資格があります。
プログラミング初心者におすすめの資格
プログラミング初心者がコンピューターの仕組みなどを理解し、今後のプログラミング学習に役立てるための資格を紹介します。ITの基礎を理解していなくてもプログラミング学習は可能で、プログラミングもできるようになるでしょう。しかしITの基本を身につけていた方が学習がスムーズに進むはずなので、これらの資格取得はプログラミング学習の土台作りに有効な手段です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とされる資格試験です。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する国家資格になります。基本情報技術者試験に合格することで幅広いIT知識の証明になり、評価アップにもつながるでしょう。IT関連の資格を取得したいけれど何から取得すべきか迷っているという人は、基本情報技術者試験から始めるのがおすすめです。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験と同じIPAが主催する国家資格で、基本情報技術者試験の上位資格です。基本情報技術者試験に合格した後、応用情報技術者試験を受験するのが一般的な流れです。ただしもともとIT関連の知識を有していてある程度自信がある場合は、基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑戦する選択肢もあります。
ITパスポート試験
ITパスポート試験もIPAが主催する資格試験で、基本情報技術者試験よりもさらに難易度が低いです。プログラマーやエンジニアが取得する試験としては評価につながるというよりはあくまでも入り口ですが、基本情報技術者試験の前の練習としてITパスポートを取得する選択肢もあるでしょう。ITパスポートを飛ばして基本情報技術者に挑戦しても問題なく、むしろITパスポートは取得せずに基本情報技術者試験に挑戦する人の方が多い印象です。
ほかの言語で開発経験がある人におすすめの資格
すでに開発経験がある人は、より上位資格を目指すのがおすすめです。上位資格の方向性として技術のスペシャリスト資格を目指す選択肢もありますが、会社員としての年収アップを狙うならマネジメントや設計などの上流工程の資格を取得するのが得策です。Goエンジニアとしての差別化にもつながるでしょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験もIPAが主催する国家資格です。応用情報技術者試験よりもさらに上位資格のスペシャリスト資格に該当します。システムアーキテクトは主にシステム設計を担います。しかし単に基本設計書や詳細設計書を作るというわけではなく、たとえば要件定義で全体を見通したシステムを提案し、設計書に落とし込んでいくといった知識、スキルが必要です。
Goエンジニアとして一定のスキルを身につけた後にシステムアーキテクト試験に合格すれば、上流工程の作業を担当できる可能性が高いということです。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験もIPA主催の国家資格で、応用情報技術者試験の上位資格に該当します。システムアーキテクト資格と同様にスペシャリスト資格という位置づけです。プロジェクトマネージャ試験は名前の通りプロジェクトマネージャ向けの試験です。
エンジニアとしてプロジェクト内で一定の経験を積んだのち、プロジェクトマネージャを目指すことで年収アップや市場価値アップにつながります。そしてプロジェクトマネージャ試験は評価が高いので、プロジェクトマネージャを目指すなら取得メリットが大きいです。
Go言語エンジニアが資格を取得するメリット
エンジニアに必須の資格はないので、Go言語エンジニアにとっても資格取得は必須ではありません。また資格を取得することも重要ですが、当然プログラミングなど開発に直接的に役立つスキルを身につけることが重要です。
資格取得に取り組むことで直接手を動かしてプログラミングする時間は減ってしまいます。言い換えれば資格取得にはメリットもデメリットもあるということです。資格取得を優先するのであれば、そのメリットについては把握したうえで取り組んだ方が良いでしょう。
年収アップ
資格を取得することで年収アップにつながります。特定の資格に対して資格手当が設けられている場合もあれば、資格を取得することで評価が上がって結果的に年収アップにつながる場合もあるでしょう。資格を取得することで、複数の観点から年収アップにつながります。
スキルの証明
エンジニアのスキルは客観的に証明するのが難しいです。ポートフォリオなどで証明することもできますが、自分一人で作ったシステムがない場合はポートフォリオがあっても客観的なスキル証明にはなりにくいでしょう。資格を取得すればその資格を取得するだけの知識、スキルがあると証明できるので、採用担当者としても明確な評価がしやすいでしょう。
転職で有利になる
年収アップ、スキルの証明といったことからもわかる通り、資格を取得すれば転職市場でも有利になります。採用担当者の立場で考えると、資格は客観的なものなので判断材料にもしやすいでしょう。採用側の裏事情として、主観にもとづく判断だと良くも悪くも採用後の責任が大きくなりやすいといったこともあります。資格の有無での判断は主観ではなく客観の要素が大きいため、採用担当者にとって安心できる採用基準ということです。
関連記事:Go言語エンジニアの転職で知っておきたいこと
Go言語を学習するのに役立つサイト
他のプログラミング言語同様に、Go言語も学習サイトでの学習が可能です。プログラミングスクールなどに比較するとかなりコストを抑えられ、相場としては無料~数万円程度には収まる場合が多いでしょう。また完全に自分のペースで学習を進められる点も大きなメリットです。
動画コンテンツや簡易的なエディタが備わっていて、実際にコードを書いて学習できるサイトが多いです。環境構築の基礎なども学べるので、自分で環境構築して簡単なシステムから開発を始めることもできます。
The Go Programming Language
The Go Programming LanguageはGo言語の公式サイトです。Go言語を入力して動作確認することが可能なので、まずはThe Go Programming Languageを開いて試してみるのがおすすめです。トップ画面は英語ですが、学習が開始したら言語を切り替える画面が出てきて、日本語に切り替えることも可能です。
A Tour of Go
A Tour of GoもGo言語の公式サービスで、上で挙げたThe Go Programming Languageのページから遷移することもできます。画面の左側に解説が記載されていて、右側にあるエディタにコードを記載して実行できるという仕様になっています。
Udemy
UdemyはIT関連のいろいろな内容を動画コンテンツで学習できるサービスです。Go言語に関する動画コンテンツも配信されています。Udemyは月額制ではなく、学習コンテンツを丸ごと購入する点が特徴的です。たとえば【Go入門】の講座がパッケージ化されていて27,800円で販売されている、といったイメージです。
Go言語に関するよくある質問
Go言語に関するよくある質問と回答を紹介します。Go言語は数あるプログラミング言語の中でも比較的新しく、その分今後どのように伸びていくのか予測が付きにくい面もあるでしょう。そこで、Go言語についていろいろな角度から把握し、他のプログラミング言語と習得の優先順位を考える必要があります。
Q1. Go言語の強みは何?
Go言語の強みは複数あります。たとえば、文法がシンプル、処理が高速、ライブラリやフレームワークが豊富、といったことが挙げられるでしょう。特に文法がシンプルな点は大きな強みで、プログラミング初心者にとっても習得しやすいはずです。
Q2. Go言語が人気なのはなぜ?
Go言語が人気な理由は上で挙げたように複数の強みがあるからと考えられますが、Googleが開発したプログラミング言語である点も人気につながっているでしょう。GoogleというIT業界で強大な力を持つ企業が開発して自社内でも使用しているくらいなので、現在のスペックだけでなく今後の改良や将来性に対する期待が高まるということです。
Q3. Go言語の将来性は?
Go言語は現在も需要のあるプログラミング言語で、また今後も一定の需要が続くでしょう。ただし、全プログラミング言語の中でGoが一位になるか、市場でのシェアを大きく伸ばしていくか、といったことは不明です。統計データによって異なりますが、Go言語は全プログラミング言語の中で10位~15位くらいのシェアで、今後どうなるかはわからないといったところでしょう。
Q4. Go言語の特徴は?
Go言語の特徴は上で挙げた強みや人気の理由と同じでしょう。具体的には、文法がシンプル、処理が高速、ライブラリやフレームワークが豊富、Googleが開発していてGoogle社内でも使用されている、といったことが挙げられます。
Q5. Go言語でできることは?
Go言語はWeb開発のサーバーサイドで使用されることが多いプログラミング言語ですが、他にもスマホアプリ開発、ドローン開発、CLI開発、API開発などで使用することが可能です。実際の案件としては、大多数がWebのサーバーサイドでの募集になるでしょう。
まとめ
Go言語に特化した資格はないものの、Go言語エンジニアは資格を取得することで年収アップやスキル証明に役立ちます。取得する資格は同じGo言語エンジニアでも、どのような開発をしたいか、今後どのようなキャリアプランを考えているかなどによって変わってきます。
ある程度マネジメントなどの上流工程を意識して資格取得していくのがおすすめではありますが、技術のスペシャリストになる選択肢もあります。一概には言えませんが、会社員を続けるならマネジメント志向、フリーランスなど個人でプロジェクトと契約できる体制を目指すならスペシャリスト志向が有利な傾向にあるでしょう。
資格は取得すれば良いというものではないので、需要や自身の志向も考えた上で取得する資格を選択してください。
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