- セキュリティエンジニアになるための勉強方法
- セキュリティエンジニアとしてのスキルを高めるための勉強方法
- セキュリティエンジニアとは
- セキュリティエンジニアに必要なスキル・知識
- セキュリティの勉強の目標に適している資格
- セキュリティエンジニアの勉強に関するよくある質問
- まとめ
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セキュリティエンジニアになるための勉強方法
セキュリティエンジニアになるためには、IT全般についての幅広い知識と情報セキュリティ分野の専門的な知識を身につけることが必要です。インフラ、ソフトウェアなどのITの構成要素に対する知識にくわえて、情報セキュリティの技術やセキュリティマネジメントに関する専門知識が求められます。
本項では、セキュリティエンジニアに必要とされる知識やスキルを身につけるための学習方法について紹介します。
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スクール・講座・勉強会で学ぶ
セキュリティエンジニアとしてのスキルを学ぶ方法の一つには、専門のスクールや学校に通うことが挙げられます。
スクールのカリキュラムは、運営者がノウハウを提供し効率的に学習できるよう組まれているため、必要な知識を体系的、網羅的に学べます。また、学習におけるつまずきを講師やメンターなどのアドバイスで解決できる点もメリットです。さらに、スクールに入ることで一緒に学ぶ仲間ができるため、モチベーションの維持にもつながります。サーバー環境やネットワーク機器を利用できるスクールもあり、独学と比べた場合にはメリットといえるでしょう。
ただし、スクールを用いた学習は講師や場所が必要になる関係上、費用が高くなります。また、学習のための時間を集中的に確保する必要があります。
独学で勉強する
スクールでの学習に向けた費用や時間の捻出が困難な場合、独学でもスキルと知識の習得が可能です。
独学は、スキマ時間を活用した学習ができるため、自分のペースで学習できること、仕事をしながらでも学習がしやすいこと、コストを抑えられることがメリットといえます。以下では、独学で勉強する場合の効率的な学習方法を紹介します。
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書籍で学ぶ
書籍の活用は、ベーシックな学習方法の一つで、特にすでにITエンジニアの経験がある場合、下地ができているため書籍での勉強は効率的といえるでしょう。
書籍を読んだあとは、可能な限り環境を用意して再現すると深い理解を得やすいです。
ここではおすすめの書籍を3冊紹介していきます。
・『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』(SBクリエイティブ、結城 浩)
セキュリティ技術の一つとして重要な暗号技術について勉強できる入門向けの書籍です。SSLやTLS、証明書の暗号化技術などの基礎について、分かりやすい文章と図解で構成されています。
・『動かして学ぶセキュリティ入門講座』(SBクリエイティブ、岩井 博樹)
コンピュータウイルスやスパイウェアなどのセキュリティ攻撃の仕組みの知識から、どのような対策がとれるのかを理解できます。現役のセキュリティエンジニアが利用しているツールを紹介しており、手を動かしながら学ぶことが可能です。
・『マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編(第2版)』(オーム社、齋藤 孝道)
ネットワークセキュリティを基礎から学べる入門書です。暗号技術や認証技術、さまざまな攻撃手法の対策などが記載されており、エンジニア全般に必要な知識について勉強できます。
学習サイトで学ぶ
セキュリティエンジニアの技術習得には、Webサイトでの勉強方法もあります。Webサイトを利用した学習のメリットは、パソコンやスマホなどの環境を整えれば、場所を選ばずどこでも勉強できることです。スキマ時間を有効活用した学習にも適しています。
たとえば、Udemyなどの動画学習プラットフォームでセキュリティに関する動画を探せます。
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セキュリティエンジニアとしてのスキルを高めるための勉強方法
セキュリティエンジニアがスキルを高めるためには、ベンダーについての理解を深めたり、最新技術やセキュリティに関する情報を積極的に収集したりする方法が挙げられます。また、技術的なスキルの強化方法として、セキュリティ対策を自分で実践してみるのも良いでしょう。
ただし、これらは基礎が身についていることを前提とした応用的な内容といえます。そのため、ITエンジニアの土台となる基礎知識を持っている人や、すでにセキュリティエンジニアとして活躍していて今後スキルアップしたい人におすすめの勉強法です。
以下では、セキュリティエンジニアのスキルアップにおすすめの勉強方法についてそれぞれ紹介します。
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定期的にセキュリティベンダーのWebサイトをチェックする
サイバー攻撃は次々と新しい手口が生まれており、それぞれに対してセキュリティ対策を行う必要があります。そのため、セキュリティエンジニアはサイバー攻撃やセキュリティ技術についてトレンドをチェックし、知識をアップデートしていくことが必要です。
セキュリティ情報のチェック方法の一つとして、セキュリティ関連製品を販売しているセキュリティベンダーのWebサイトをチェックするのがおすすめです。セキュリティベンダーはセキュリティの専門家以外の一般ユーザーに向けて、情報セキュリティやサイバー攻撃、ウイルスなどについての情報を広く分かりやすく発信しています。そのため、初めて知る情報でも理解しやすいのが特徴です。
ただし、セキュリティベンダーの発信している情報は広告的な意味もあるため、学ぶ内容や取り入れるべき対策などを選別して活用しましょう。
最新のIT技術やサイバー攻撃のニュースを積極的に仕入れる
官公庁による情報発信やニュースからもIT・セキュリティ技術やサイバー攻撃に関する情報が入手可能です。たとえば、IPAのセキュリティに関する周知や情報セキュリティ10大脅威 2024、総務省の国民のためのサイバーセキュリティサイト、フィッシング対策協議会の緊急情報などは定期的に新たな情報が発信されています。
IT関連のニュースを集めたWebサイト、ポータルサイトの情報セキュリティカテゴリなども情報収集に活用可能です。これらのニュースの中には情報の表面だけが示されているため、気になった内容はより深く情報を掘り下げてみると良いでしょう。
ITインフラの構築とセキュリティ対策の実施を行ってみる
情報セキュリティに関する情報を収集するだけでなく、セキュリティ対策を実践するのも大切です。インフラに関しては、実際に環境構築をするところから実践してみましょう。
具体的には、サーバーやファイアウォール、ルーターなどを用意して自分で設定してみると理解が深まります。また、クラウドサービスの無料提供枠などを利用して、実際にサーバー環境を作ってみるのもスキルアップの方法としておすすめです。
プログラムを書いて反復練習をする
ソフトウェアのセキュリティ対策ができると、セキュリティエンジニアとして活躍できる業務範囲が広がります。セキュアプログラミングとも呼ばれる堅牢なプログラミングの技術スキルがあることは、ソフトウェアやサービスの提供を行う場合には重要です。
堅牢なプログラミングスキルを身につけるには、プログラムを反復的に作成し、知見を深める必要があります。反復的にプログラミングを行い、プログラムの脆弱性などの知識を深めると、過去に作成したプログラムのセキュリティ対策に抜け漏れがあることに気づきやすくなります。
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セキュリティエンジニアとは
セキュリティエンジニアは、企業や組織のIT資産をサイバー犯罪者から守るエンジニア職種です。
企業や組織にとって情報は重要な資産の一つです。ここでいうIT資産には、企業や組織の持つITシステム、サービス、アプリケーションなども含まれます。これらが停止する、不具合が発生する、機密情報や個人情報が漏えいするといった問題が起きると、組織の信頼性を大きく損なうでしょう。
実際に、セキュリティの脆弱性が発端となり、事業上の損失が発生した事例も多数あります。昨今では、ITやデジタル技術の活用にはセキュリティトラブルという大きなリスクが隣り合わせていることが広く認識され、企業の経営課題としても一般化しています。
このような背景に基づき、セキュリティエンジニアの重要性が増しているといえるでしょう。
セキュリティエンジニアの仕事内容
セキュリティエンジニアは、ITに関する技術的な調査や対策と、企業や組織における情報セキュリティの仕組み作りの両面で活躍します。
以下では、より具体的にセキュリティエンジニアが行っている仕事について紹介します。なお、所属組織によっては業務の担当範囲が異なる場合があることに注意してください。
セキュリティ診断、対応策の提案
インフラ、システム、データ、運用など企業のIT資産に対し、セキュリティ診断を行います。システム上の脆弱性やネットワーク上の侵入経路、情報セキュリティ遵守のためのプロセスなどに問題がある場合には、修正案の提案を行います。この診断は、サイバー攻撃に関する知識を最新化しつつ、定期的に実施することが重要です。
サイバー犯罪者と同じ目線でセキュリティ上の問題点を探し出す必要があり、高度なスキルが要求されるのがセキュリティエンジニアの仕事です。
ITインフラへのセキュリティ施策
ITインフラのセキュリティ対応もセキュリティエンジニアの業務です。
サーバーやネットワークの構築ではセキュリティ上の配慮を行い、ファイアウォールなどの機器の設置やアクセス権限のコントロールなどを行います。また各種のセキュリティソフトウェアの導入も業務に含まれます。場合によっては、外部からの侵入やシステム上の異常検知の仕組みづくり、監視業務も必要です。
ソフトウェアへのセキュリティ施策
ITベンダーや一般ユーザー向けにサービスを提供する企業が考慮しなければならないのが、ソフトウェアのセキュリティ対策です。近年では内製化の方針をとり、企業内でプログラムを作成している場合もありますが、このケースでもセキュリティ対策が必要です。
システムやサービスの構成上の問題点やプログラムそのものに潜む脆弱性をなくし、セキュリティインシデントを事前に防ぐことが業務となります。そのために実施されるのが、脆弱性を生まれづらくするセキュアプログラミングで、セキュリティエンジニアはプログラムのチェックや修正を行います。
情報セキュリティマネジメントの運用・改善
情報セキュリティはIT上の仕組みだけでは強固な状態を保つのが難しいです。ソフトウェアやサービスを利用する際には、すべてのユーザーがセキュリティ対策を意識し、問題が発生した場合に備えておくことが重要となります。
そのため、セキュリティエンジニアは組織のセキュリティポリシー・ルールの策定やセキュリティマネジメント組織の体制確立、サイバー攻撃などを受けた際の対応手順といった業務を担います。
また必要に応じて、情報セキュリティの重要性とITの利用の仕方やサイバー攻撃の手法と対策などについて企業や組織内での教育・訓練などを実施する場合もあるでしょう。
外部から攻撃を受けた際の調査・対応・改善
セキュリティ対策を行っていても外部から攻撃されることはありますが、日ごろの準備と適切な判断次第で被害を最小限にとどめられます。被害の大きさに関わらず、サイバー攻撃を受けた場合には早急な調査と対応が必要です。サイバー攻撃を受けた際に評価が問われるのは、セキュリティエンジニアの初動やその後の対応のコントロールです。
また問題が発生したあとは、セキュリティインシデントを振り返り改善策を検討することも忘れてはなりません。同じ過ちを繰り返さないことが大切です。
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セキュリティエンジニアに必要なスキル・知識
セキュリティエンジニアに求められるスキルと知識は、暗号・認証やOS、ネットワーク、プログラミング、セキュリティなど多岐にわたります。大きく分けると、ITエンジニアとしてのベースとして求められるスキル・知識と、セキュリティエンジニアの専門分野に関するスキル・知識の両方が必要です。以下で紹介する知識・スキルを身につけ、現場で的確な対応ができるセキュリティエンジニアを目指しましょう。
関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
IT全般に関する広い基礎知識
サイバー攻撃は、コンピューターやネットワークの構造的にセキュリティが弱い箇所、いわゆるセキュリティホールを探して攻撃してきます。よって、セキュリティを担うエンジニアはサーバーやネットワーク、データベース、アプリケーションなどの仕組みに関して幅広く、深い知識が必要です。
暗号・認証に関する知識、設定を行うスキル
情報の安全な通信を可能にするための暗号・認証に関する理論を理解し、これらをサーバーなどに実装するスキルが求められます。また暗号は数学的要素が強いため、大学レベルの数学知識も必要です。
暗号技術は継続的にアップデートされており、選択すべき暗号化方式やアルゴリズムが変わるため、セキュリティエンジニアはつねに知識を入れ替える必要があります。
関連記事:セキュリティエンジニアに求められるプログラミングスキルとは
OSに関する知識と操作するスキル
OSとは、コンピューターや各種デバイスを制御する基本的なソフトウェアです。
OSに関する知識と操作スキルは、脆弱性発覚時やトラブルの評価・分析・対応などさまざまな場面で求められます。特にシェアの高いWindowsやLinuxについての操作スキルは習得しておくと良いでしょう。
また、ユーザーとアクセス権限に関する内容はセキュリティの確保における重要な要素となります。OSと関連深い分野のため、あわせて勉強しておくことをおすすめします。
ネットワークに関する全般知識、設計・操作スキル
ネットワークによる接続や通信に関する知識は、現代のセキュリティでは欠かせない要素です。LANやWi-Fiだけでなく、Bluetoothなどの無線技術も含め、多くの通信技術におけるセキュリティが今後のIoT社会で求められます。よって、セキュリティエンジニアには、ネットワークに関する全般知識とネットワークを設計、構築するスキルがあると望ましいでしょう。
プログラミングに関する知識
堅牢なプログラミングを行うためには、各種プログラミング言語へ精通している必要があります。プログラミング言語ごとの特色を知ると、脆弱性の発生する余地を見つけやすくなるためです。
セキュアプログラミングは特定のプログラミング言語だけで実施するものではなく、それぞれの製品やサービスで利用されているプログラミング言語すべてが対象となります。所属企業やチームで利用しているプログラミング言語について、幅広く勉強しておくことが必要です。
サイバー攻撃の手法に対する知識
サイバー攻撃の手法やトレンドに対する知識は、セキュリティエンジニアとして日々更新しておかなければなりません。なぜなら、新しい手法が発見されたときに、導入しているセキュリティソフトや自社のセキュリティの仕組みでは防げない可能性があるからです。
新しい攻撃手法とその対応方法を即座に把握して、迅速に自社のセキュリティを向上させていくことが求められます。
セキュリティに関する法律の知識
個人情報保護法やサイバーセキュリティ基本法などのセキュリティに関連する法律の理解も大切です。企業や組織では、これらの法律を遵守できるセキュリティ対策の実装が必要となります。
また、情報漏洩などのセキュリティ事故が発生した際の対応として、IPAやCSIRTなどへの報告方法についても知っておく必要があるでしょう。
セキュリティ製品に関する知識
セキュリティ分野は、サイバー攻撃手法の増加とともに対策製品も多数開発されています。
従来のセキュリティ製品といえば、ウイルスパターンファイルを用いたセキュリティソフト(アンチウイルスソフト)を指していました。しかし、攻撃方法の多様化に伴い新たな製品が次々と生まれている状況です。たとえば、下記のような製品が挙げられます。
-
・ウイルスの振る舞いを検知する「次世代型アンチウイルスソフト」
・ゼロトラストの考えに基づき端末上の不審な挙動を検知する「EDR」
・クラウドサービス利用における不正やセキュリティ対策を行う「CASB」
・セキュリティトラブルを防ぐための「情報資産管理ソフト」
このような製品の種類と機能を知り、適切に利用できることが求められます。
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セキュリティの勉強の目標に適している資格
セキュリティエンジニアを目指して勉強する際に、目標とするのがおすすめな資格には、セキュリティに関する情報処理技術者試験やベンダーが提供するシスコ技術者認定、公認情報セキュリティマネージャーなどがあります。セキュリティに関する学習では、多くの分野を体系的に学べる資格を活用するのが効果的です。
セキュリティに関する資格は比較的難易度が高いため、高度なスキルと幅広い知識を持つエンジニアとしてスキル証明にもつながります。
ここからは、セキュリティエンジニアが勉強の一環として取得すると良い資格についてそれぞれ紹介します。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験はIPAが運営し、経済産業省が認定するサイバーセキュリティに関する専門家であることを証明する国家資格です。
この試験は、セキュリティ機能の要件定義や開発、運用・保守を推進したり支援したりする業務にあたる人に向いています。また、堅牢なITインフラを整備する業務などに携わる人にもおすすめです。セキュリティに関する高度な知識・スキルが問われる試験内容となっており、セキュリティエンジニアの仕事内容と重なる部分が多いといえるでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験はIPAが運営しており、企業における情報セキュリティマネジメントの計画から運用、評価、改善までのスキルが問われる国家資格です。セキュリティ計画や管理、法律など組織的な対策手法といったセキュリティマネジメントを担当する方向けの資格となっています。
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定はシスコシステムズが認定している資格です。シスコシステムズは、ネットワークのベンダーとして大きなシェアを持っています。
シスコ技術者認定には、CCENTやCCNA Security、CCNP Security、CCIE Securityなどセキュリティ分野に関連した資格があります。特にネットワークセキュリティの知識・スキルの習得に効果的なため、セキュリティエンジニアにおすすめの資格です。グローバル資格のため、取得していると海外でも評価につながるでしょう。
CompTIA Security+
CompTIA Security+は、ネットワークセキュリティや暗号化といった技術に対する知識および対処方法までのスキルを証明する資格で、CompTIAが運営しています。CompTIAは世界的なIT関連の資格や認証を行っている団体で、メンバーシップは世界118ヶ国で約4000機関にものぼります(2011年1月時点)。
受験するには、サイバーセキュリティ関連の職業で2年以上の従事経験があることが推奨されています。
公認情報セキュリティマネージャー
公認情報セキュリティマネージャーは、企業、団体などの情報セキュリティに関わるマネージャーやコンサルタント、その他担当者を対象に、情報セキュリティの知識と経験を認定する資格です。国際団体であるISACAが定めた国際的な資格となっています。
マネジメントレベルの資格であるため、セキュリティエンジニアからキャリアアップしたい場合に取得すると良いでしょう。
ISC2資格
ISC2資格は、ISC2 CBKをベースとしたセキュリティのプロフェッショナルを認定する資格試験です。ISC2は、International Information System Security Certification Consortiumの略称で、サイバーセキュリティに関する技術者のトレーニングおよび認定を行う非営利組織です。また、セキュリティに関するプロフェッショナルについて、要件と評価をISC2 CBKとしてまとめています。
2024年10月18日時点で下記の5つのカテゴリの試験が提供中で、いずれもベンダーフリー、カントリーフリーな資格として知名度があります。
-
・CC (Certified in Cybersecurity)
・SSCP(Systems Security Certified Practitioner)
・CISSP(Certified Information Systems Security Professional)
・CCSP(Certified Cloud Security Professional)
・CSSLP(Certified Secure Software Lifecycle Professional)
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セキュリティエンジニアの勉強に関するよくある質問
セキュリティエンジニアの勉強に関するよくある質問と回答をまとめました。レバテックキャリアに寄せられる質問には、セキュリティエンジニアの目指し方や年収についての内容も多いため、勉強に関する質問とあわせて下記で紹介します。セキュリティエンジニアを目指す人にとって共通する質問でもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. セキュリティエンジニアにはどうやってなるのでしょうか?
セキュリティエンジニアになるには、基礎知識としてサーバーやネットワークなどインフラ・ITについて学び、セキュリティに関するスキルを身につけましょう。具体的には、Webサイトなどで最新のセキュリティ情報を入手したり、自分でサーバーを構築しソフトウェアのファイアウォールを導入したりするのがおすすめです。
Q2. ホワイトハッカーになるには何を勉強すると良いのでしょうか?
ホワイトハッカーになるには、以下の内容を勉強すると良いでしょう。
-
・OSなどのソフトウェアやアプリケーションの基礎知識
・ネットワークセキュリティ
・プログラミング技術
・マルウェアやクラッカーによるサイバー攻撃の知識
・英語力
Q3. セキュリティエンジニアの年収はいくらですか?
2024年10月18日時点でレバテックキャリアが公開中のセキュリティエンジニアの求人・転職情報から算出した結果、セキュリティエンジニアの年収は約806万円となりました。スキルの専門性が高い場合には、年収1000万円以上を提示する企業もあります。
セキュリティエンジニアの求人・転職情報>
Q4. 情報セキュリティマネジメント試験はどのくらい勉強が必要ですか?
現在持っているIT知識にもよりますが、情報セキュリティマネジメント試験の合格に必要な勉強時間は約200時間といわれています。1日3時間の勉強時間を確保した場合に2ヶ月かかる計算です。そのため、取得するには4月または10月の試験に向け、計画的に学習する必要があります。
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まとめ
企業や組織におけるIT資産を外部からの攻撃などから守ることが、セキュリティエンジニアの使命です。技術的なセキュリティ対策から、組織でのセキュリティマネジメントやルールの策定までを業務の対象とします。
高い技術力と非常に幅広い知識が求められるセキュリティエンジニアは、エンジニアの中でも特に効率的に勉強をしてスキルを身につける必要があります。セキュリティに関する資格を目標として学習に取り組むことで、対象分野を網羅的かつ効率的に学習しましょう。
本記事で紹介した資格や書籍以外にも、セキュリティスキルの習得を目的としたスクールもあるので、自分に合った方法で勉強を進めてみてください。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
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