- セキュリティエンジニアとは
- セキュリティエンジニアの需要が高く将来性もある理由
- 「セキュリティエンジニアになるのはやめとけ」と言われる理由
- 将来セキュリティエンジニアの活躍が見込まれる分野
- 未経験でセキュリティエンジニアになるには
- セキュリティエンジニアに向いている人の特徴
- セキュリティエンジニアの平均年収と他職種の収入の違い
- セキュリティエンジニアのキャリアパス
- セキュリティエンジニアに関するよくあるご質問
- まとめ
セキュリティエンジニアとは
セキュリティエンジニアとは、ネットワークやシステムをサイバー攻撃から守るエンジニアです。セキュリティ強化のための提案、企画、実装までを担当します。また対策を施した後にトラブルが生じた場合の対処や、トラブルがなくても定期的なチェックや運用保守を担当する場合もあります。
関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
ほかのエンジニアとの違い
エンジニアの種類は細分化すると数多いですが、大きくわけるとソフトウェア側とインフラ側に分かれます。組み込みエンジニアのように特殊なシステムを扱う場合もありますが、基本的にはソフトウェアを扱うエンジニアと、インフラを扱うエンジニアに分かれるということです。
そしてセキュリティエンジニアはインフラ側のエンジニアに属します。インフラ側のエンジニアには、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、クラウドエンジニアなどの職種があります。総称してインフラエンジニアと呼ばれることが多いです。
セキュリティエンジニアと他のインフラエンジニアの違いは、セキュリティエンジニアはセキュリティに特化している点です。他のインフラエンジニアは対象となるインフラの構築などが主な業務ですが、セキュリティエンジニアはセキュリティ対策を行うという点で特殊です。
セキュリティエンジニアの需要が高く将来性もある理由
セキュリティの重要性は年々増しています。高度IT社会においてセキュリティエンジニアの仕事がなくなる可能性はまずないでしょう。企業にとってセキュリティ対策は必須なので、セキュリティエンジニアの確保も必須ということになります。セキュリティエンジニアの将来性は確実と言っても過言ではないでしょう。
手口が巧妙・複雑化するインシデント
1990年代後半からインターネットの普及は加速し、ITは企業や個人にとってなくてはならない技術となりました。その普及と同時に、情報セキュリティに関する事件も珍しくなくなりました。ITの利用者のリテラシーの向上や対策情報の拡散により、各種のサイバー犯罪は年々手口が巧妙化し、インシデントの発生件数も微増傾向が続いています。
IPAの「情報セキュリティ白書2023」によれば、国内で報道のあった情報セキュリティインシデント発生件数は、2021年度の769件から2022年度は795件と前年比約3.4%の増加がみられました。
IT化の促進と情報セキュリティ人材の不足
平成28年に発表された経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、2020年時点で情報セキュリティ人材が19万人強不足するという予測が示されています。
また、ITの中でも特に市場拡大が見込まれる分野のひとつに情報セキュリティが挙げられており、慢性的な人材不足が続く可能性は高いといえるでしょう。セキュリティ人材の中でも重要な役割を担うセキュリティエンジニアは、特に需要が高く、希少価値の高い職種のひとつになると考えられます。
活躍の場が幅広いため
民間企業も公的機関も、システムを活用するのであればセキュリティは必須です。今の時代セキュリティ事故が発生すると信頼を一気に失い、活動が困難になる可能性が高いです。特に十分なセキュリティ対策を行わずにセキュリティ事故を起こした場合、信頼を失うだけでなく損害を賠償しなければならない可能性もあります。十分なセキュリティ対策を行うためにはセキュリティエンジニアの力が必要なので、セキュリティエンジニアの活躍の場は幅広いということです。
「セキュリティエンジニアになるのはやめとけ」と言われる理由
セキュリティエンジニアは将来性のある職種ですが、やめとけと言われることもあります。その理由として、以下のようなものが挙げられます。
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・責任が重くプレッシャーがある・対応はスピーディーさを求められる
・激務になる場合がある
・継続的に学ぶ必要がある
セキュリティエンジニアは求められている職種ですが、大変さもあるということです。
責任が重くプレッシャーがある
セキュリティエンジニアは、他のエンジニアに比べてより責任が重くプレッシャーがあります。今の時代、情報漏洩などは企業の信頼を大幅に落とし、倒産などに追い込まれる可能性も高いです。つまりセキュリティエンジニアの仕事は企業の存続に影響し、ミスがあると大惨事を招く可能性があります。
対応はスピーディーさを求められる
サイバー攻撃を仕掛けてくる相手は、こちらがセキュリティ対策を施すのを待ってはくれません。むしろこちらが準備しきれていない隙を狙ってきます。サイバー攻撃は日々進化しているので、セキュリティ対策も日々進化させていく必要があります。特に新しいサイバー攻撃が出てきたときは、スピーディーに新しいセキュリティ対策を施すことが必須です。
激務になる場合がある
セキュリティ上のトラブルが発生した場合や、重大な問題が見つかった場合、セキュリティエンジニアは対応が終わるまで業務を離れられません。問題解決を後回しにすると被害が拡大するからです。問題が起こらなければ通常稼働ですが、上記のような際には激務になる可能性が高いでしょう。
継続的に学ぶ必要がある
サイバー攻撃が進化していく以上、それに対処するために新たなセキュリティ対策を学ぶ必要があります。基礎を身に付ければ新たな技術も上乗せになりますが、情報をアップデートしていくことは必須です。
将来セキュリティエンジニアの活躍が見込まれる分野
業種や業界に関わらず、企業にとってIT化、デジタル化の推進とDXの実現は重要な課題です。そんなIT技術の利用において、必ず対応しなければならないのがセキュリティ対策であり、セキュリティエンジニアが不要な企業はないともいえる状況です。その中でも、特に活躍が見込まれる分野について記載します。
ITサービス・ソフトウェア
ITサービス・ソフトウェア業界においては、情報システムやソフトウェア、アプリケーションの設計、構築に向けたセキュリティ観点の対策が必須となるため、セキュリティエンジニアは重要視される職種です。
また、セキュリティソフトウェアの開発においてもセキュリティエンジニアが必要となります。さらには、顧客に対するコンサルティング、ソリューションの提案といった上流工程でもセキュリティエンジニアによるセキュリティマネジメントが活かされます。
ECサイト(小売・販売)
ECサイトにてBtoCのチャネルを利用している場合は、電子商取引におけるセキュリティが重要な課題です。電子マネーや各種のキャッシュレスなどの適用、顧客個人情報の保護といったシーンでセキュリティエンジニアの活躍が見込めます。
メーカー(家電・機械)
家電、機械メーカーにもセキュリティエンジニアの活躍の場はあります。今後、家電や機械はインターネットに接続されて利用されるIoT技術のさらなる普及が見込まれています。利便性を高め、新たな価値を製品に付与する技術として期待されていますが、常時インターネットに接続されているということは、サイバー犯罪の脅威にさらされ続けているということでもあります。このため、セキュリティエンジニアによるセキュリティ対策が必要とされます。
フィンテック(金融)
金融や銀行、保険業などのフィンテック関連でも、セキュリティエンジニアの活躍シーンが見込めます。フィンテックでは個人や企業の機密性の高い情報をインターネット経由で扱うため、セキュリティ面が重要視されているのです。
官公庁、一般企業
官公庁や一般企業においても個人情報やビジネス上の機密情報の取り扱いがあれば、今後、セキュリティ対策がより重要な意味を持ちます。ビジネス上の機密情報の取り扱いのための仕組みづくり、社員の情報セキュリティ能力の向上などの情報セキュリティマネジメントができる人材が活躍する場の一つです。
さらには、新型コロナウイルスの流行が契機となりテレワーク環境の重要性が向上しました。テレワークも含めた環境を構築、管理できるセキュリティ人材は重要性を増しています。
未経験でセキュリティエンジニアになるには
残念ながら、未経験からいきなりセキュリティエンジニアになることは難しいです。なぜなら採用側としてはこれまでのエンジニアとしての経験を元にセキュリティ担当を決めているためです。それではセキュリティエンジニアを目指す際にはどのようなことが必要になるのでしょうか。
関連記事:セキュリティエンジニアになるには?必要なスキルや知識も紹介
必要な知識やスキルを身につける
セキュリティエンジニアにはセキュリティ技術に対する知識、活用スキルが必須です。また、情報セキュリティマネジメント技法、分析によって、企業や組織のセキュリティ体制の構築、構成する人員のセキュリティスキルを向上させる能力も必要となります。
セキュリティ技術に関する知識・スキル
セキュリティエンジニアは脆弱性の発見や攻撃を想定して対策を講じる必要があります。そのためにはシステムを安全に運用するための知識が求められます。攻撃の監視や通報システムにはセキュリティエンジニア自身が開発に関わる場合もあるためプログラミングのスキルは必要です。
情報セキュリティマネジメントに関する知識・スキル
情報セキュリティマネジメントとは、セキュリティを導入したシステム環境を適切に運営していくためのマネジメントです。マネジメント対象は、システムとそれを利用する人間です。企業にセキュリティを導入した場合、運用ルールを作り、ルールを守るための教育などを行います。
インフラの設計に関する知識・スキル
ネットワークやOSなどのインフラについての知識やスキルは脆弱性がどのようなところに発生しやすいか、注意する必要があるかの知識を養ってくれます。あらかじめ注意するべきポイントを理解しておけば、事前に対応できるようになります。
暗号化に関する知識・スキル
通信時のセキュリティを高めるためには、暗号化技術が必須です。データを変換して送信し、受信側は暗号を解除してデータを読む仕組みになっています。当然データの流出は避ける必要がありますが、暗号化することで通信時に万が一流出しても情報を守ることが可能です。
認証技術に関する知識・スキル
認証技術は現状進歩している分野です。認証方法の種類も多く、具体的には「パスワード認証」「生体認証」「CAPTCHA認証」「2段階認証」が挙げられます。システムによって導入している認証技術が異なるので、幅広く対応できた方が案件の幅が広がります。
プログラミングスキル
セキュリティエンジニアはシステムの開発に携わることがあります。開発にはプログラミングが必須になるため、プログラミングの知識やスキルを理解するための専門用語の理解も必要となります。またシステムの脆弱性を見つけるためにもプログラミングスキルは重要です。
システムのソースコードを見て穴を見つけて修復する作業があるので、ソフトウェア開発を行うエンジニアほどプログラミングに特化しているわけではなくてもプログラミングスキルは必要になります。
関連記事:セキュリティエンジニアに求められるプログラミングスキルとは
論理的思考力
セキュリティエンジニアはシステムの設計や仕様について理解しておく必要があります。障害などが発生した際にはシステムの構成から原因を特定する必要があり、論理的に筋道立てて作業手順を考えます。
コミュニケーション能力
システムの設計や開発の際には、プロジェクトメンバーや顧客と打ち合わせを行うことがあります。そのため、最低限のコミュニケーションスキルが求められます。良好な人間関係を構築できれば、意思疎通しやすくなったり、クライアントやメンバーに良い印象を与えられたりします。
スキルや知識を証明できる資格を取得する
セキュリティエンジニアとしての知識を証明するために、資格は有効です。どのような資格があるのか解説します。
情報処理安全確保支援士
経済産業省ではIT人材の育成において、セキュリティ対策のための知識、技能を持つエンジニアに向けて「情報処理安全確保支援士」の登録制度を取っています。(※4)基本情報技術者試験と同様にIPA情報処理推進機構により試験は運営されており、情報システムのセキュリティ対策と情報セキュリティマネジメントのスキルを示せる資格となっているため、セキュリティエンジニアにとって有用です。
※4 経済産業省「IT人材の育成」(2024年1月26日アクセス)
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験はIPAが主催する国家資格です。応用情報技術者試験の上位資格であるスペシャリスト資格の一種になります。セキュリティに特化した資格であり、なおかつ国家資格なので市場での評価は高いです。
CISM
CISMは公認情報セキュリティマネージャーの略です。資格の受験要件として、情報セキュリティ業務5年以上、マネジメント業務3年以上となっています。受験要件が比較的厳しめなので、資格を取得することでスキルと同時に経験値のアピールにもつながります。
シスコ技術者認定
ネットワーク機器のメーカーであるシスコシステムズが主催しているシスコ技術者認定はシスコ製ネットワーク機器の操作や専門性を証明する資格です。初級者向けの「CyberOps Associate」からエキスパートレベルの「CCIE Security」まで4つのレベルに分かれています。
関連記事:セキュリティエンジニアになるための効果的な勉強方法
CompTIA Security+
CompTIA Security+はサイバーセキュリティ資格です。国際資格なので、日本国内だけでなく世界的に評価されています。内容は、ネットワーク、コンプライアンス、暗号化、セキュリティマネジメントなどです。
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴は複数あります。そしてこれらの特徴が組み合わさって初めてセキュリティエンジニアに向いていると言えるでしょう。特に重要なポイントは、好奇心旺盛で新しいことにも積極的に取り組むことと、責任感や忍耐力といった異なる要素が求められることです。好奇心旺盛なだけでも、根気強く同じことを繰り返すだけでも適正としては足りないということです。具体的な適正要素としては以下が挙げられます。
-
・好奇心旺盛で学習意欲が高い・責任感がある
・試行錯誤を繰り返す忍耐力がある
好奇心旺盛で学習意欲が高い
セキュリティは日々進化しているため、学習し続ける必要があるということでした。義務感や責任感で学習を続けることも可能かもしれませんが、好奇心で楽しみながら学習している人とはどうしても差が出てくるでしょう。そのため、セキュリティに対して好奇心を持てる人はより適性があると言えます。
責任感がある
企業にとってセキュリティが非常に重要ということは説明するまでもないかもしれません。そのため、セキュリティエンジニアとしての責任感を持って業務に取り組む必要があります。ただし、責任に押しつぶされて働けなくなったりパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。責任感を業務のクオリティに向けられるとより適性があると言えるでしょう。
試行錯誤を繰り返す忍耐力がある
セキュリティ対策にはある程度決まった方法がありますが、個々のセキュリティ対策は企業システムに合わせる必要があります。毎回対象とするシステムが変わることになるので、そのたびに試行錯誤が必要です。試行錯誤の過程では繰り返し作業が発生するので、忍耐力のある人に向いています。
セキュリティエンジニアの平均年収と他職種の収入の違い
2024年1月時点でレバテックキャリア内に掲載されている求人から独自に算出したものによると、セキュリティエンジニアと類似職種の平均年収は以下のようになっています。年収の数字は大まかな目安です。
職種 | 平均年収 |
---|---|
システムエンジニア | 467万円 |
セキュリティエンジニア | 445万円 |
パッケージシステム導入エンジニア | 439万円 |
サーバーエンジニア | 438万円 |
ネットワークエンジニア | 433万円 |
制御系ソフトウェアエンジニア | 425万円 |
スマホアプリエンジニア | 413万円 |
Webエンジニア | 413万円 |
プログラマー | 404万円 |
ヘルプデスク | 345万円 |
データの出所によって数字は異なるので、上記はあくまでも目安とお考えください。印象としては他の出所よりもやや低めになっているので、比較的キャリアの浅い人も多く含まれていると考えられます。
他のエンジニアとセキュリティエンジニアを比較すると、セキュリティエンジニアは比較的平均年収が高めです。ただし大きな違いはないので、セキュリティに携わるから特別年収が高いというわけではありません。
セキュリティエンジニアのキャリアパス
セキュリティエンジニアのキャリアパスは複数あります。基本的にはセキュリティの知識、スキルを活かしたキャリアパスが一般的でしょう。実際に自ら手を動かすタイプの職種もあれば、知識を活かしてコミュニケーション業務をメインにする職種もあります。
関連記事:セキュリティエンジニアのキャリアパス - 同分野・異分野に分けて解説
セキュリティアナリスト
セキュリティアナリストは顧客のシステムを膨大なログなどを分析することによって監視し、インシデントやトラブル発生時にはその攻撃手法や攻撃元などの分析を行うことが主な業務です。セキュリティ技術に深い造詣を持ち、サイバー攻撃や不正アクセスへの対策を行った経験を活かして、有事には迅速な対応が求められる高度なセキュリティエンジニアといえる職種です。
セキュリティアーキテクト
セキュリティアーキテクトはシステム、ソフトウェア、アプリケーションの開発におけるセキュリティ面での基本方針の策定、設計を行うことが主たる業務です。サイバー攻撃に強く、脆弱性の少ないソフトウェア製品を作り上げるために、全体を通したセキュリティ品質を確保できるスキルが必要な職種です。
また、組織におけるセキュリティ対策の基本方針や体制づくり、経営戦略における情報セキュリティの指針などセキュリティを高める仕組みづくりなどのセキュリティマネジメントも、セキュリティアーキテクトの業務の対象となります。
ソフトウェア構築においても、セキュリティマネジメントにおいても、全体を通してのセキュリティへの方針を立てて、漏れなく適用し、隙の無い仕組みを作りあげるセキュリティエンジニアを統括するポジションです。
セキュリティコンサルタント
セキュリティコンサルタントはクライアントに対してセキュリティのヒアリングや提案を行う職種です。セキュリティに関する知識、技術にくわえ、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルが必要になります。
実際に自分で手を動かしてセキュリティ対策を行うことは少ないものの、実務ができるレベルのスキルはあった方がより良いセキュリティコンサルタントになれるでしょう。
セキュリティマネジメント担当者
企業における情報システム部門担当者などのポジションで、セキュリティ面での組織の統率を図ることがセキュリティマネジメント担当者の業務となります。セキュリティ対策の調査、手順の展開、セキュリティに関する意識の浸透など、現場レベルでのセキュリティ向上策を実施します。
セキュリティエンジニアとしてのセキュリティ技術へのスキル、セキュリティマネジメントのスキル、現場とのコミュニケーション能力が必要となる職種です。
関連記事:
セキュリティエンジニアの転職で知っておきたいこと
未経験からセキュリティエンジニアに転職する方法
セキュリティエンジニアに関するよくあるご質問
セキュリティエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。セキュリティエンジニアは他のエンジニアと比較しても高いスキルが求められ、役割としても他のエンジニアとは違いがあります。具体的にどのような特徴があるのか、スキルは独学で習得可能なのか、といったことをあらかじめ把握しておくと良いでしょう。また労働環境や将来性についても知っておいた方が、自分が本当に目指すべきなのかの判断ができます。
Q1.セキュリティエンジニアに向いている人の特徴は?
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴として、責任感や忍耐強さが挙げられることが多いです。セキュリティエンジニアの仕事は企業の重要な情報を守る仕事で、なおかつ地道な作業も多いためです。そのため責任感と忍耐強さがあるのは大前提として、さらにセキュリティについての関心が高く、自分から最新のインシデントや技術を学んで業務に落とし込めるとより良いです。
Q2.セキュリティエンジニアに必要なスキルは独学で身につけられる?
セキュリティエンジニアに必要なスキルを独学で身に付けることは可能です。ネット上や書籍で情報が充実していて、なおかつ自分で環境を作ることもできるからです。知識習得だけでなく、自分で構築したサーバーにセキュリティ攻撃をしかけ、それに対する防衛策を作ってみる、といった実践的な勉強も可能です。
Q3.セキュリティエンジニアは激務と言われますが実際はどうですか?
エンジニア全般激務と言われることが多いですが、セキュリティエンジニアに関してはタイミングによって激務になることもあれば、安定している場合もあります。たとえばセキュリティ対策を一新する作業時や、セキュリティ事故が起こってしまったようなときは激務になります。
しかしシステムが安定的に稼働していてセキュリティ上も問題がないときなどは激務にはなりにくいです。ただし、常に責任があり、また新たなセキュリティ攻撃に備えるために勉強を継続する必要があります。
Q4.セキュリティエンジニアがなくなる可能性はありますか?
セキュリティエンジニアがなくなることはまずないでしょう。エンジニアの業務はAIに代替されると言われることがありますが、セキュリティ面をすべてAI化した場合、AI化されたセキュリティ攻撃に対処される可能性が高いです。
セキュリティ対策もAI化の方向に進む可能性は高いですが、大枠の舵取りの部分ではセキュリティエンジニアの力が必須になります。そのため、単純作業をこなすだけでなく、全体設計を考えるスキルが今後より役立つと予測できます。
まとめ
この記事では手口が巧妙化するサイバー犯罪と、それに対応する情報セキュリティ人材の不足からくるセキュリティエンジニアの需要および将来性の高さについて解説しました。
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