- フロントエンドエンジニアとは
- フロントエンドエンジニアの職務経歴書の基本構成
- フロントエンドエンジニア特有の記載ポイント
- フロントエンドエンジニアの職務経歴書の作成テクニック
- 職務経歴書を作成する際に注意すべきポイント
- フロントエンドエンジニアの職務経歴書のサンプルと解説
- フロントエンドエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
フロントエンドエンジニアとは
フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションのユーザーの目に見える部分を開発するエンジニアのことです。パソコンやスマホの画面に表示される箇所になります。ユーザーの目に見えない部分を開発するのはサーバーサイドエンジニアなので、フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの仕事はセットになっている場合が多いです。
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フロントエンドエンジニアの仕事内容
フロントエンドエンジニアの仕事内容を大きく分類すると、設計、コーディング、パフォーマンス最適化、テスト、といった工程に分けられます。経験が浅いうちはテストのような下流工程を担当し、その後コーディングや設計に移行していく場合が多いでしょう。
フロントエンドエンジニアに必要なスキル・資格
フロントエンドエンジニアに必要なスキルは、プログラミングスキルやデザインスキルです。まずプログラミングについては、HTML、CSS、JavaScriptを使用するのが一般的です。そのため順次これらの言語スキルを身につける必要があります。
デザインについては主流のツールの使い方に慣れることや、トレンドのデザインを把握することが重要です。またフロントエンドエンジニアに必須の資格はありませんが、資格を取得することでスキルアップや評価アップに役立ちます。
フロントエンドエンジニアの職務経歴書の基本構成
フロントエンドエンジニアの職務経歴書の基本構成について解説します。職務経歴書の項目に絶対的なルールはないので、完全オリジナルの自作でも問題ありません。しかし以下の紹介するような項目は含めておくのが一般的なので、仮にゼロからフォーマットを自作する場合も含めておいてください。基本を押さえたうえで、必要に応じてカスタマイズするのがおすすめです。
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1. 個人情報、日付
氏名などの個人情報や日付は当然必須の情報です。特にアレンジするようなこともないので、テンプレートを使用する場合もそうでない場合も基本通りに記載していってください。
2. 職務要約
職務要約は自分の今までの職務経験を簡潔に記載するものです。職歴が多い場合、すべてをまとめようとすると当然簡潔にはできません。そのため、職務要約ではすべてを網羅するのではなく、特にアピールしたい部分に絞るのが一般的です。
3. 職歴詳細
職歴詳細は時系列や逆時系列で今までに在籍した企業やプロジェクトを記載していきます。記載内容としては、企業名、在籍期間、役職、成果、扱っていた技術などです。無理に含める必要はありませんが、なるべく数字は省略しないようにしてください。具体的な数字を記載することで採用担当者がイメージしやすくなり、説得力も増すからです。
4. 持っているスキル
エンジニアにとって持っているスキルは必須の記載事項です。今まで使用経験のあるプログラミング言語、フレームワーク、ツール、データベースなどと経験年数を記載するのが一般的です。また各言語などでどのようなことができるかや、レベル感を簡単に記載する場合もあります。
主に記載するのはフロントエンドエンジニアの業務に直接役立つスキルですが、それ以外のスキルもなるべく網羅的に記載してください。たとえばサーバーサイドやデータベースの経験があるなら、記載することで大きなアピールポイントになります。
なぜなら年々幅広い業務を担当できるエンジニアの需要が高まっていて、サーバーサイド、フロントエンド、データベースなど全般的に扱えるエンジニアは評価されやすい傾向があるからです。
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5. 資格
保有している資格は網羅的に記載した方が良いですが、資格が多い場合、あまりにも業務に関係ないものは省略した方が良いかもしれません。資格が多ければ多いほど良いというわけではないので、資格はあくまでも実務能力を示すための補助的なものと考えてください。
フロントエンドエンジニア特有の記載ポイント
職務経歴書の作成方法はどのような職種でも類似する部分は多いですが、フロントエンドエンジニア特有の記載ポイントもあります。フロントエンドエンジニアは技術力が重要な職種で、また同じフロントエンドエンジニアでもプロジェクト内での役割が人によって異なります。そのため、これらの情報を記載する必要があるのです。
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フロントエンドエンジニアの志望動機の例文や作成ポイントを紹介
使用経験のある開発言語、フレームワーク
使用経験のある開発言語やフレームワークは、フロントエンドエンジニアの職務経歴書のメイン項目です。採用担当者はこれらの経験をもとに採用可否を判断しているからです。もちろんコミュニケーション能力や今後のキャリアプランなども重要なのですが、開発スキルを有していることが前提になります。また言語やフレームワークにバージョンがあれば、それらも細かく記載した方が採用確率は高まるでしょう。
転職先の企業で扱っているバージョンと異なる場合は記載しない方が良いと思われるかもしれませんが、それは誤りです。バージョンを記載したうえで、その企業が扱っているバージョンにも慣れていく意向を示した方が良いでしょう。
プロジェクト内で担当した役割、実績
前職でもプロジェクトに在籍していた場合、担当した役割や実績を示す必要があります。たとえばプロジェクトにプログラマーとして在籍していたという情報だけだと、具体的に何を担当したのかがわかりません。
そこで、どのような部分の開発を担当したのか、担当した工程は何か、可能であれば数値で実績を示せるとより良いでしょう。
コミュニケーションスキル、マネジメントスキル
プロジェクトに在籍してチームで動くので、エンジニア職種であってもコミュニケーションスキルは必須です。そのため、職務経歴書の中にもコミュニケーションによって貢献できた部分があれば含めた方が良いでしょう。
マネジメントスキルについては、今後のキャリアプランとして上流工程を目指す場合は特に積極的にアピールしたいスキルです。たとえばフロントエンドエンジニアからプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指すキャリアプランでマネジメントスキルをアピールすれば、採用確率が高まるかもしれません。
フロントエンドエンジニアの職務経歴書の作成テクニック
フロントエンドエンジニアの職務経歴書の作成テクニックについて解説していきます。以下は職務経歴書に記載する内容というよりは、主に見せ方のテクニックの話です。同じ内容を記載していても、どのように記載するかによって評価は変わってくるでしょう。また必ずしも採用担当者が書類に細かく目を通すとは限らないので、その点も踏まえて職務経歴書を作成してください。
強くアピールする職務経歴を決めておく
職務経歴書には事実として職歴を記載していきますが、一律同じように記載していけば良いわけではありません。強くアピールする職務経歴を決めておいて、その職務経歴は情報を充実させると良いでしょう。逆にアピールする必要性が薄い職務経歴は情報を減らすことでメリハリが出て採用担当者に伝わりやすくなります。
実績の数値化・定量化
実績をアピールしたい場合、なるべく数値化・定量化するようにしてください。そうすることで、客観的な事実として実績が伝わります。ただし当然すべての実績を数値化・定量化できるわけではありません。そして数値化・定量化できないからといって記載する価値がないというわけではありません。あくまでも、実績の中で数値化・定量化できる部分がないか検討していくイメージです。
レイアウトを統一し読みやすさを重視する
レイアウトがきちんと統一されていることは、職務経歴書を含む転職資料の基本です。レイアウトが整っていなくても読む分には問題ないと考える人もいるかもしれませんが、印象が良くありません。特にエンジニアの場合たとえばコーディング時のインデントは重要視されますが、資料のレイアウトが整っていない人は、コードのインデントが整っていなくても動作に問題なければ良いと考える可能性があるでしょう。
実際コーディング時はきっちりインデントやコーディング規約を守って、資料のレイアウトは適当といった人もいるかもしれません。しかし印象としていい加減な仕事をする人と思われてしまう可能性があるので、職務経歴書のレイアウトは徹底してください。
またフロントエンドエンジニアも顧客に資料を提出する機会があるはずですが、その際の資料が整っていないと信用を失います。職務経歴書のレイアウトでここまで判断されてしまう可能性があるということです。
表や箇条書きを活用する
職務経歴書に表や箇条書きを入れることで、情報が伝わりやすくなります。またレイアウトの項目ともつながりますが、見やすい資料作成のための工夫ができる人という評価も得られるでしょう。エンジニアの中にはドキュメントを軽視する人が一定数存在するのも事実なので、資料作成に力を入れれば差別化も図れます。
ただし、表や箇条書きを極端に入れすぎると資料として冗長になってしまいます。見やすさの工夫をしつつもバランスを取るようにしてください。
職務経歴書を作成する際に注意すべきポイント
職務経歴書を作成する際には、注意すべきポイントが複数あります。せっかく良い内容の職務経歴書を作成しても、以下に紹介するような注意ポイントを満たせていないせいで不採用になってしまう可能性もあるでしょう。まず大前提として、採用担当者が書類をきっちり見ているとは限らず、書類が見にくかったらなおさら見てもらえない可能性が高いということは意識しておいてください。
読みやすく工夫する
職務経歴書の読みやすさは採用可否に直結します。職務経歴書が読みにくいとほとんど読んでもらえず、そのまま不採用になってしまう可能性もあるでしょう。職務経歴書を読みやすくする工夫は複数ありますが、たとえば重要な情報にハイライトをつける、段落分けをする、文字サイズや行間を調整する、といったことが挙げられます。一度作成した職務経歴書をもっと読みやすくできないか、ぜひ検討してみてください。
専門的な用語を多用しない
採用担当者がエンジニアとは限らないので、専門的な用語を多用しないように注意してください。仮に採用担当者がエンジニアで専門的な用語がわかったとしても、印象が良くない可能性があります。
たとえばエンジニアは専門知識のない顧客に仕様を説明するような機会がありますが、その際に専門用語を多用するのはNGです。専門知識のない人にもうまく説明できるという根拠としても、職務経歴書にはあまり専門用語を使わず誰にでもわかりやすくしてください。
誤字脱字のチェック
職務経歴書の誤字脱字は念入りにチェックしてください。職務経歴書に記載する文章はそこまで長くはなく、また何度も推敲するので自然と誤字脱字はなくなっていくでしょう。しかしもしも誤字脱字が残っていると当然印象が良くないので、最終的なチェックにも力を入れてください。
職務経歴書に記載してはいけない内容
職務経歴書に記載してはいけない内容は複数あります。具体的には、機密情報、前職の悪口、曖昧な情報、宗教的な内容などです。特に注意が必要なのは、前職の退職理由でネガティブなことを書かないことや、前職の機密情報を書かないことです。
退職理由を記載するのは職務経歴書ではありませんが、職務経歴書で前職のことに触れる場合ネガティブな情報は書かないようにしてください。他責思考はあまり良い印象ではないからです。また機密情報を記載してもトラブルになる可能性は低いものの、認識が甘いという印象を持たれるかもしれません。マイナス印象を避けるためにも、これらの内容は書かないようにしてください。
フロントエンドエンジニアの職務経歴書のサンプルと解説
フロントエンドエンジニアの職務経歴書は、テンプレートを使用するのがおすすめです。テンプレートはネット検索などでもすぐに見つかるので、それを自分好みに少しアレンジして使用すると良いでしょう。また書き方のサンプルとしては以下を参考にしてください。
フロントエンドエンジニアの職務経歴書サンプル
エンジニアの職務経歴書はテクニカルスキルに関する記述が多くなりますが、基本的には適当に省略せずに細かく記載することが重要です。
フロントエンドエンジニアに関するよくある質問
フロントエンドエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。フロントエンドエンジニアに必要なスキルを身につけることは当然重要ですが、転職活動時にそれをいかに伝えるかも重要です。そして職務経歴書は採用担当者にアピールするための必須資料になるので、ぜひ効果的なアピールにつながる職務経歴書の作成方法を把握しておいてください。
Q1. エンジニアの職務経歴書のポイントはなんですか?
エンジニアの職務経歴書には、保有スキルを細かく記載することが重要です。しかしすべての内容を一律に記載するとかえって伝わりにくいので、重要な部分は強調したり分量を増やし、逆に重要性が低いところは情報量を減らすといった調整が必要になります。
Q2. 職務経歴書は何を書けばよいですか?
職務経歴書には、個人情報・日付、職務要約、職歴詳細、保有スキル、資格、といった項目を記載します。まずはテンプレートを確認し、実際に記載してみると良いでしょう。そこから自分に必要な項目を追加したり、逆に削除したり調整していきます。
Q3. フロントエンドエンジニアの仕事内容は何ですか?
フロントエンドエンジニアの仕事内容を大きく分類すると、設計、コーディング、パフォーマンス最適化、テスト、といった工程に分けられます。経験が浅いうちはテストのような下流工程を担当し、その後コーディングや設計に移行していく場合が多いでしょう。
まとめ
フロントエンドエンジニアへの転職を成功させるためには、必要なスキルの習得と、それを適切にアピールすることが重要です。習得したスキルをどのようにアピールするかによって評価が変わってきます。そして職務経歴書はスキルや経験をアピールするための重要な資料の一つです。
まずは職務経歴書の適切な記載方法やサンプルを把握し、自分の職務経歴書を作成してみてください。その後必要な項目や不要な項目を検討し、さらに推敲を重ねていきます。何度も繰り返すことで、より良い職務経歴書になっていくでしょう。
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