機能別おすすめVimプラグイン25選!入れ方も解説

最終更新日:2024年7月10日

Vimとは多くのエンジニアが使用するテキストエディタです。デフォルトのVimでも充分便利ですが、やや機能面で物足りないと感じることもあるでしょう。Vimプラグインを使うと標準にはない機能を追加でき、作業がより捗ります。

この記事では、作業効率化のために入れておきたいVimプラグインを系統別に25個まとめて紹介します。コーディングスピードを上げたい人や素のVimにはない機能を追加したい人、テキストエディタに迷っている人は参考にしてください。

支援実績10年の登録者データを基にした エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START

※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • ITエンジニアにとって定番人気のあるテキストエディタVimは、プラグインを入れることでより便利にカスタマイズできる
  • Vimプラグインは多数存在するため、自分の好みに合うものを選び取り入れることが大切
  • Vimは操作性が特殊なエディタではあるがユーザー数も多く、有志によるプラグインの公開も盛んで、取り入れると作業効率の大幅なUPが望める

Vimプラグインとは

Vimとはコーディングやプログラミングを行うエンジニアにとっては、定番のテキストエディタです。このVimの拡張機能が「Vimプラグイン」にあたります。まずはVimやプラグインとは何か、Vimプラグインを導入するにはどうすれば良いのかをチェックしていきましょう。

Vimとは

VimはいわゆるHTMLでのコーディングなどを可能とするLinux向けのテキストエディタです。ITエンジニアにとっては定番のエディタであり、多くのユーザーを持つことでも有名です。
Windowsに標準搭載されている「メモ帳」もテキストエディタの1つですが、Vimは一般的なエディタとは異なり、マウスではなくコマンドによって操作を可能としています。

コマンドを使い慣れていない人にとっては不便かもしれませんが、コマンドとはいわゆる「ショートカットキー」です。作業効率を一段と上げるだけでなく、キーボード操作のみで素早く作業できるため、ITエンジニアからの人気も高いエディタです。

プラグインとは

プラグインとは、ソフトウェアに標準装備されていない機能を追加するものを指します。拡張機能やオプションでもあり、ソフトをより使いやすくするために必要です。
Vimは有志によって多数のプラグインが公開されています。Vimプラグインに至ってはScriptという言語によって作成され、外部サイトからインストールが可能です。

Vimプラグインの入れ方

Vimプラグインは希望するプラグインを公開しているサイトやツールにアクセスし、インストールを行い導入します。ほとんどがGitHubで公開されているため、各ページにある「README.md」などの注意事項やインストール方法を参照すると良いでしょう。

人気のあるVimプラグインや、次に紹介する定番Vimプラグインは「プラグイン名」を直接検索することでもサイトが見つかります。各Vimプラグインによってインストール方法は異なりますが、指示に従って操作すると簡単に入れられるでしょう。

最初に入れておきたいVimプラグイン

作業効率化のためにまず入れておきたいプラグインを6つ紹介します。作業管理やデータの互換性を高めるもの、コードの可視化ができるUIに優れたプラグインなどをチェックしていきましょう。

1.dein.vim

https://github.com/Shougo/dein.vim

Vimのプラグインを管理するためのVimプラグインマネージャです。
ほかのプラグインをインストールする前に、まずdein.vimを入れておくことをおすすめします。

2.unite.vim

https://github.com/Shougo/unite.vim

Vim用の統合ユーザインターフェースです。
さまざまなデータを共通のインタフェースで操作することを可能にするプラグインです。

3.Molokai

https://github.com/tomasr/molokai

Vimには標準でカラースキーマが備わっていますが、このカラースキームプラグインはよりコードを見やすく綺麗にしてくれます。

4.Indent Guides

https://github.com/nathanaelkane/vim-indent-guides

インデントに色をつけてくれるプラグインで、インデントの深さが視覚的にわかりやすくなります。

5.NERDTree

https://github.com/scrooloose/nerdtree

Vimのサイドバーにディレクトリツリーを一覧表示することができるプラグインで、Vimを開いたままほかのディレクトリの中身を確認できるので便利です。
開きたいファイルを選んでEnterキーを押すと、ファイルを開けます。

6.fugitive.vim

https://github.com/tpope/vim-fugitive

VimからGitコマンドを実行できるプラグインです。
わざわざターミナルを開く手間が省けます。

検索系プラグイン

長い記述を扱う場合、その中から特定の箇所を探し出して飛ぶ作業が必要になります。標準のVimでは足りない検索操作が補えるプラグインを4つ紹介します。

7.MultipleSearch

https://github.com/vim-scripts/MultipleSearch

一度に複数の検索結果をハイライト(それぞれ異なる色で表示)することができるプラグインです。
検索結果のハイライトは次に行うと前の結果が解除されるので、複数の検索結果のハイライトを同時に表示させたい場合に重宝します。

8.vim-quickhl

https://github.com/t9md/vim-quickhl

こちらも複数の検索結果を異なる色でハイライトできるプラグインです。

9.vim-visualstar

https://github.com/thinca/vim-visualstar

ビジュアルモードで選択した文字列を検索できるプラグインです。

10.ctrlp.vim

https://github.com/kien/ctrlp.vim

ファイル名で検索し、そのままVim上で開けるプラグインです。あいまい検索もできます。

入力系プラグイン

コードの記述量を減らしたり、自動保管や候補を表示できる入力をサポートするプラグインです。作業効率が上がるVimプラグインを探している人は、参考にしてください。

11.emmet-vim

https://github.com/mattn/emmet-vim

Zen-Codingの後継という位置づけのプラグインで、HTML/CSSを省略した形で登録しておき、それを後で展開することでコードの記述量を減らすことができます。
HTML/CSSの入力を爆速化してくれる便利なプラグインです。

12.neocomplete.vim

https://github.com/Shougo/neocomplete.vim

コードを自動補完してくれるプラグインです。
neocomplcacheは更新が行われておらず、開発はneocomplete.vimに移行しています。

13.Neosnippet

https://github.com/Shougo/neosnippet.vim

スニペット機能をVimに追加するためのプラグインで、入力途中でコードを自動で補完してくれます。

14.closetag.vim

https://github.com/alvan/vim-closetag

HTMLタグとXMLタグを自動的に閉じてくれるプラグインです。

編集系プラグイン

文章の編集をサポートしてくれるプラグインを5つ集めました。コメントを残すことが多い、コピーペーストなどの編集を直感的に操作したい、変数の成形や描画を簡素化したいという人にとって、役立ちます。

15.tcomment

https://github.com/tomtom/tcomment_vim

ファイルタイプに応じてコメントアウトしたり、コメントアウトの解除をしたりしてくれるプラグインです。

16.surround.vim

https://github.com/tpope/vim-surround

テキストを囲っている括弧([]、 ()、 {})、 引用符('' 、"")、HTMLタグなどの編集ができるプラグインです。
一発で文字列を括弧で囲む、括弧の中身だけ削除する、囲んでいるテキストを置換・削除するといった使い方ができます。

17.vim-textmanip

https://github.com/t9md/vim-textmanip

選択したテキストブロックを直感的に移動・複製できるプラグインです。

18.DrawIt

https://github.com/vim-scripts/DrawIt

Vimで線を描画するためのプラグインです。

19.vim-prettyprint

https://github.com/thinca/vim-prettyprint/tree/master

Vimの変数を整形して出力してくれるプラグインです。

文法チェック/シンタックスチェック系プラグイン

文法チェック、シンタックスチェックをしてくれるプラグインを3つ紹介します。

20.html5validator

https://github.com/hokaccha/vim-html5validator

HTML5の文法チェックをし、問題のある箇所を表示してくれるプラグインです。

21.syntastic

https://github.com/scrooloose/syntastic

シンタックスチェック/構文チェックをしてくれるプラグインです。

22.watchdogs.vim

https://github.com/osyo-manga/vim-watchdogs

シンタックスチェックを非同期処理で行ってくれるプラグインです。

operator系プラグイン

Vimの特徴的な機能であるoperatorは、理解できるとVimの使い勝手が一段と上がります。このoperatorを拡張するプラグインを3つ紹介します。

23.vim-operator-replace

https://github.com/kana/vim-operator-replace

選択したテキストオブジェクトをレジスタ文字列に置換するoperatorプラグインです。

24.vim-operator-sort

https://github.com/emonkak/vim-operator-sort

選択したテキストオブジェクトをソートするoperatorプラグインです。

25.vim-operator-comment

https://github.com/emonkak/vim-operator-comment

選択したテキストオブジェクトをコメント、アンコメントするためのoperatorプラグインです。

Vimに関するよくある質問

VimとVimプラグインに関する質問をまとめました。プラグインの導入方法やVimの特徴、強みなどをチェックしていきましょう。

Q1. Vimでプラグインを読み込むにはどうすればいいですか?

Vimプラグインのインストール方法はプラグインの公開サイトやGitHubで見つかります。また、VimではScriptファイルを:sourceもしくは:runtimeコマンドで読み込めますが、Vim起動時にプラグインも使用できるようにしたい場合はpackage機能を利用します。

Q2. Vimは何に使いますか?

VimはHTMLでのコーディングなどを可能とするLinux向けのテキストエディタです。ファイルの操作やコードの編集時に使用します。多くのエンジニアが利用するエディタでもあり、コーディングをする場面だけでなく開発現場でも頻繁に見られます。

Q3. Vimの強みは何ですか?

Vimはコマンド操作ですべてをキーボードで操作し制作できます。コマンド操作は特殊で慣れが必要ですが、最小限の動きで自由に操作できるようになると、作業効率が一気に上がります。ベテランエンジニアにもVimユーザーは多く、ユーザー数の多さから多数のプラグインが公開されているのも特徴といえます。

まとめ

紹介したVimプラグインはほんの一部で、まだまだ便利なプラグインはたくさんあります。
プラグインを使うとVimでの作業が早くなります。
標準の機能では満足できない、より作業効率化をしたい方は、さまざまなプラグインを試してみてください。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。

「個別相談会」に申し込む

転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。

レバテックキャリアのサービスについて

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

関連する記事

人気の求人特集

内定率が高い

Vimの求人・転職一覧

ITエンジニア未経験~3年目の方限定

  • ITエンジニア適職診断
  • 5年後の予想年収

簡単3分無料で診断してみる

×

今もらっている年収は高い?低い?

簡単60秒 エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START ×