サイバーエージェント【採用担当者の本音】事業と個人の成長は連動する。だから“人”を大切にする

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人材採用を行う企業の採用担当者に、選考ポイントや求める人材像、必要なスキルやマインドセットなどについて伺い、現場のリアルな声をお届けする「採用担当者の本音」。

今回取り上げるのは、インターネット広告からエンターテインメント事業まで、幅広いネットビジネスで知られる株式会社サイバーエージェント。

「アメブロ」やインターネットテレビ局「AbemaTV」を展開するメディア事業分野で人材の強化を図りたいという同社のメディア統括本部責任者・高橋佑介氏にお話を伺った。

※この記事は、2017年10月時点の内容です。

株式会社サイバーエージェント、メディア統括本部 mebaカンパニー カンパニー責任者、株式会社新R25代表取締役社長高橋佑介氏の写真

今回の採用担当者:
株式会社サイバーエージェント
メディア統括本部 Amebaカンパニー カンパニー責任者
株式会社新R25代表取締役社長
高橋佑介(たかはし ゆうすけ)氏

サイバーエージェントで採用したいのはこんな人
1.与えられた正解にたどり着くだけでなく、自ら新しい正解を創り出せる人
2.チームでサービス開発をしたいと考える人
3.変化の激しいインターネット業界で、柔軟な発想や行動ができる人

1. メディア事業の成長スピードに合わせて即戦力を募集

―最初にサイバーエージェントの事業内容と、今回募集する事業分野について教えてください。

高橋:サイバーエージェントは、インターネット産業に軸足を置き、インターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業の3分野で事業を展開しています。全事業において中途採用は通年行っているのですが、現在は特にメディア事業で人材募集を強化しています。

弊社のメディア事業には、2004年9月に提供を開始した「アメブロ」をはじめ、コミュニティサービスの「アメーバピグ」、定額制音楽配信サービス「AWA」など、さまざまなものがあります。2016年4月からは「AbemaTV」を開局するなど動画事業にも参入しています。

Webサイト「Ameba」の画像

サービス提供開始から13年を迎えた「Ameba」。約5,300万人(2016年8月時点)にもおよぶ会員数を誇る。


売上の構成比でいうと、インターネット広告事業やゲーム事業に比べてメディア事業はまだまだ少ないのですが、弊社としてはこれからの成長分野だと位置づけており、さらなる事業成長のために人材の強化が急務だと考えています。

―募集職種は、エンジニア職とビジネス職があるとのことですが、それぞれの職種の仕事内容について教えてください。

高橋:エンジニア職、ビジネス職ともに募集をかけていますが、今回は特にビジネス職に期待しています。

ビジネス職は、弊社では企画職とも呼んでいますが、肩書きとしてはプロデューサーやディレクターということになります。仕事内容としては、メディアサービスの企画やプロデュース、ディレクション、さらにはマーケティング、プロモーション、データ分析なども入ってきます。

ビジネス職の強化に力を入れているとはいえ、それに伴ってエンジニア職の層を厚くすることも重要です。今回のエンジニアの募集では、ピンポイントに「ここを強化したい」ということではないのですが、サーバーサイドからクライアントサイドまで全領域においてそれぞれの分野で優秀な人材を求めています。

―ビジネス職の募集に力を入れる背景にはどのような状況があるのでしょうか。

高橋:先ほども触れましたが、弊社がメディア事業を成長分野と位置づけていることと関係しています。

これまでビジネス職は新卒社員を育成することが多く、中途採用にはそれほど注力していませんでした。けれども、市場の成熟も進んでいますし、新規事業の立ち上げも増えているなか、豊富な経験と専門スキルを持った即戦力の人材がどうしても必要になってきたんですね。

事業の成長スピードを考えると、ぜひこのタイミングで優秀なビジネス職の方にも中途採用で入社していただきたいという方針が、今回の募集の背景にあります。

ビジネス職の採用について真剣な表情で語る高橋氏の写真

「AbemaTV」をはじめ、「アメブロ」や「AWA」、「新R25」など、様々なサービスで即戦力を求めている

2. チーム開発の経験から、コミュニケーション力や変化に柔軟に対応できる力を評価

―採用にあたっては、どのようなスキルが必要でしょうか。ビジネス職とエンジニア職とで違う点があればそれも教えてください。

高橋:ビジネス職とエンジニア職で共通して重視しているのは、チーム開発の経験です。ものづくりというのはチームでの協力が不可欠なので、しっかりコミュニケーションが取れる方かどうかというのは見ますね。

サイバーエージェントはこの点をかなり重視しているおかげで、社員それぞれがお互いを信頼し合える環境が整っています。もちろん意見がぶつかることはありますが、信頼があるのできちんと議論できる。これはとても重要だと思っています。

エンジニアについては、当然最低限のスキルというのはありますが、今回は全般的な募集で、職種によって必要なスキルは変わってきます。詳細については、ぜひ募集要項でご確認いただければと思います。

―マインド面ではどのような点を重視されていますか。

高橋:インターネットを取り巻く環境というのはとにかく変化が激しいので、ビジネス職でもエンジニア職でも、変化を受け入れて前に進んでいけることが大事ですね。

変化を受け入れるというのがマインドとしてどういうものかというと、柔軟性や協調性、発想力、チャレンジ精神といったところになってくると思います。

―そうしたマインドというのは、実際の仕事ではどのように生きてくるものなのでしょうか。

高橋:例をひとつ紹介すると、「アメブロ」はブログサービスとしては老舗といっていいほどの歴史があります。けれども、その分技術的負債が蓄積されてきており、機能追加やメンテナンスに手間がかかっていました。

誰もが「なんとかしないといけない」と思いつつも、大規模サービスで歴史も長いため、皆どこから手をつけていいかわからない状況でした。

そんなときに、1人のエンジニアが手を挙げ、システムの全面刷新を提案し、「アメブロ」の全システムを改修したんです。1年がかりの大プロジェクトでした。

正直、サービス運営を続けながら「アメブロ」のシステムを全面刷新するなど、誰もが現実的に無理だと思いこんでいたことです。それをトップダウンではなく現場の人間が柔軟に発想し、果敢にチャレンジしてくれました。

この例でわかるように、サイバーエージェントの仕事は、「あらかじめ用意された正解にたどり着く」だけでなく、「正解そのものを創り出す」プロジェクトが少なくありません。現状を当たり前と思わず、常に自分の頭で物事を考えながら理想を描き、自ら行動できるマインドを持った人に来てほしいですね。

プロジェクトの納期管理について身振り手振りを交えて話す高橋氏の写真

サイバーエージェントでは、プロジェクトの納期管理も現場に任せることが多いそう

―年齢的にはいかがですか。

高橋:ボリュームゾーンは20代半ばから30代ですが、必ずしもそこだけというわけではありません。年齢に応じた経験と能力を見て判断しています。

 

3. 面接で見極めたいのは、仕事に取り組む姿勢からにじみ出る“人間性”

―では、求める人材とのマッチングを図る上で、書類選考ではどのような点を重視されているのでしょう。

高橋:ビジネス職でもエンジニア職でも、どんなプロジェクトでどんな役割を果たし、どんな成果を上げたのかを、まずは書類で確認します。その際、チーム開発の経験がどのくらいあるかによって、コミュニケーション力もある程度は測っています。

仕事での成果の出し方や自己PRを通じて、考え方のベースや人柄が伝わってくると、こちらも「この人に会ってみたい」という気持ちになり、書類選考の通過率も上がると思いますね。

それから、今の時代はSNSを通して情報を発信し、多くの人々に自らの考えや思いを伝えることで、個々人の信用を貯めていくこともできます。こうしたことを積極的に実行しているかどうかは、必須ではありませんがアピールとしては歓迎しています。

アウトプットという意味では、エンジニア職であれば、GitHubやブログなどは必ずチェックします。

サイバーエージェントの事業はBtoCのWebサービスで成り立っているので、SNSを使いこなしていることは、仕事の成果を上げる上でもプラスに働きます。このあたりはぜひ書類に記載していただけるとありがたいですね。

―面接ではどういった点について質問されますか?

高橋:面接をされる方々は書類選考を通っているわけですから、基本的なスキル条件は満たしたということになりますよね。ですから面接では、その人の個性や仕事に取り組む姿勢などをさらに深く知るため、これまでの開発経験についてじっくり具体的に聞いていきます。

たとえば、「プロジェクトが困難な状況になったときにどうやって克服したか」、「チームがぎくしゃくしたときにどうやって人間関係を修復したか」、などはよく聞いていますね。

面接というと面白いエピソードがあるほうが有利だと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません(笑)。僕たちはこれまでの開発経験についての話を深掘りする中で、にじみ出てくる人間性を見ています。

エピソード自体はありきたりでも、仕事に対する真摯な姿勢が伝わってくる人はいます。その人の思考の根本に触れられるような面接を心がけていますので、言い換えれば、面接対策のために準備した回答などはあまり役に立たないかもしれません。

ですので、面接ではあまり気負いせず、正直に自分の考えや意見をお話しいただけたら嬉しいです。

4. ともに働く“人”を大切にするのが、サイバーエージェントに根付くカルチャー

―サイバーエージェントで働くことのメリットはどのような点にあるとお考えですか。

高橋:WebサービスやITの現場で働く人にとって、固定化された環境で働くことをリスクだと感じている人は多いと思います。いろんな経験ができることは、それだけでもリスクヘッジになりますよね。サイバーエージェントはその点で、大きなアドバンテージがあると考えています。

「AbemaTV」のように数百万人のユーザーを抱える数百人規模の巨大プロジェクトから、5名程度で企画から開発までを行う新規事業まで、メディア事業だけでも様々なサービスがあります。

さらに、エンジニアの場合はひとつの部署で2年間働いたら、移りたい部署に異動しやすくなる「エンジニアFA権」制度などがあります。メンバーにはどんどん新しいことにチャレンジしてもらい、サイバーエージェントという会社を利用し尽くしてほしいですね。

サイバーエージェントで働く魅力を笑顔で語る高橋氏の写真

現場のエンジニアが社長の藤田晋氏に直接改善を提案できる制度もある


また、弊社は企業戦略として「人」に投資することを決めています。事業の成長と個人の成長は連動するものなので、その両方を叶えられるミッションを常に設定しているんです。

メンバーひとりひとりのキャリアに会社が真剣に向き合い、考える土壌があるので、色んなことに挑戦したい方や仕事を通じて成長し続けたいと考えている方にとって、サイバーエージェントは大きなやりがいを感じられる会社だと思います。

―では最後に、サイバーエージェントへの応募を検討している方に向けてメッセージをお願いします。

高橋: 「AbemaTV」のような大きなサービスをゼロから立ち上げたり、「アメブロ」のシステムを大きく刷新する提案ができたりと、サイバーエージェントではひとつの事業部内でも様々なチャレンジができます。

また、これは僕自身が強く感じていることですが、サイバーエージェントは一緒に働く「人」に大きな魅力があると思っています。「素直で、いい人を採る」という弊社の採用方針はあらゆる部署で共通しており、僕は入社以来、一度も人間関係で悩んだことがありません。

チームで力を合わせてサービスを作り出し、世の中を変えていく仕事をする上で、サイバーエージェントほど働きやすい場所はないと考えています。

何ごとも当たり前と思わず、柔軟な発想で新しいことにチャレンジできる人の応募をお待ちしています。一緒に新しい答えを創り出していきましょう。

5. サイバーエージェントへの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアは、IT・Web業界のエンジニアやクリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向について豊富な知識を持つキャリアアドバイザーが、あなたの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。

この記事を読んで、サイバーエージェントの企業マインドに共感した方はぜひ一度ご相談ください。これまでの経験やご自身の強みを伺いながら、転職を成功させるためのサポートをいたします。

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レバテック営業担当、下江隆馬の写真

レバテック営業担当「下江 隆馬」から一言!

風通しがよく、やりたいことに思いきり挑戦できる職場

高橋さんのお話で印象に残ったのは、サイバーエージェントが人を大切にする企業だということです。現場からのボトムアップが可能な環境、社員同士のコミュニケーションなど、風通しのよい組織であることが実感できました。

また、「答えは新しく創り出すものだ」という言葉には感銘を受けました。新しいサービスを作り出したいという人には、自信を持ってお勧めできます。この記事を読んでサイバーエージェントの求人に興味を抱いた方は、ぜひお気軽にレバテックキャリアへご相談ください。

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