「ITエンジニアは転職したほうが年収が上がるバグ」とは
ITエンジニア業界では、「社内で昇給を目指すよりも転職をしたほうが給料が上がりやすい」と言われる現象があります。この現象は「年収バグ」と呼ばれています。
レバテックで調査した「IT人材の転職による年収の変化」のデータでも転職によって年収が増えた人が58.8%存在しています。
参照元:レバテックIT人材白書
同じ会社で200万円上げるのは時間もかかります。また次のような数字から転職による年収バグは一定存在していることが分かります。
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・58.8%の人が年収が増えている
・100万円以上増えた人は21.8%
・200万円以上増えた人は15.0%
転職によって給料や年収が上がる人が一定数存在しており、転職による給料UPが見込めることが分かりました。
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※1 2023年1月~2024年3月実績
転職回数と平均年収の関係性
次に転職回数と平均年収の関係性を表した図を紹介します。
世代/転職回数 | 0回 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 |
---|---|---|---|---|---|
20歳 | 457万円 | 444万円 | 472万円 | 453万円 | 425万円 |
25歳 | 463万円 | 486万円 | 517万円 | 542万円 | 631万円 |
30歳 | 528万円 | 537万円 | 577万円 | 588万円 | 686万円 |
35歳 | 579万円 | 604万円 | 626万円 | 662万円 | 685万円 |
40歳 | 662万円 | 664万円 | 672万円 | 637万円 | 727万円 |
45歳 | 680万円 | 689万円 | 705万円 | 690万円 | 729万円 |
参照:ForkwellITエンジニアの年収分布まとめ
上記のデータから、基本的には転職回数が多いほうが年収が多いほうが分かります。ただし若いうちにあまりに転職を繰り返していると、かえって年収が減る場合もあるようです。この観点でみても年収バグは一定存在していると言えるでしょう。
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年収バグが起こる理由
エンジニアの転職によって年収バグが起こる大きな理由はIT人材の人手不足です。
具体的にどの程度の人材が不足しているのかはいろいろな機関がデータを出していますが、いずれも人材不足を指摘している点では共通しています。たとえば経済産業省から出されている有名なデータに、2030年にはIT人材が79万人不足するというものがあります。
エンジニアを目指す人は多いので人材の供給量も多いように思われるかもしれませんが、適性の問題からエンジニアになることを断念してしまう、もしくは早期に辞めてしまう人が多いという事情もあります。
その結果エンジニアの需要に対して供給が追い付かず、高い年収を提示してでもエンジニアを確保したいと考える企業があるのです。
エンジニアが転職で年収を上げるための方法
エンジニアが転職で年収を上げるための方法は複数あります。年収アップのための方法は次の5つです。
自分の市場価値を確認して転職する
今後どのような戦略を取るとしても、まずは自分の市場価値を確認することは必須です。ただし最初から細かい分析が必要というわけではなく、たとえば実際の求人などを確認し、自分のスキルで転職したらどのくらいの年収を狙えるのか把握するといったイメージになります。
レバテックキャリアでは、ITエンジニアに特化した精鋭アドバイザーにキャリア相談ができます。自分の市場価値を確かめたい人も、まずはご相談ください。
高年収が期待できる企業を選択する
すぐに転職できそうな場合もそうでない場合も、高年収が期待できる企業を目標として選択すると良いでしょう。選択した企業で求められる業務経験を積むことやスキルを習得することに力を入れていけば、最終的に年収が上がっていくという流れです。
スキルを磨いていく
転職で年収アップを目指すのであれば、スキルを磨いていくことは必須になります。マネジメント職種を目指す場合も、技術的なスキル、マネジメントスキルの両方を習得していく必要があるでしょう。すでに一定のスキルを有していてすぐに転職できそうな場合であっても、スキル磨きは継続してください。
スキルを磨くことでスキルアップすることも重要ですが、面接などでスキル磨きに力を入れていることをアピールできるメリットもあります。
年収アップ交渉をする
転職時には年収アップ交渉も必要です。お金の話はタブーと考えている人もいるかもしれませんが、交渉しなければ企業側の要求ばかりが通ってしまうかもしれません。もちろんあらかじめ提示されている年収が高く、それよりも上げたいと思っていなければ交渉の必要はありません。
また年収アップの交渉をする際は、ある程度の配慮も重要です。お金の話ばかりをするのは印象的にNGなので、スキルや経験や今後の成長についてしっかりとアピールし、年収アップの根拠を示したうえで交渉していくことが重要でしょう。
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※1 2023年1月~2024年3月実績
独立する
転職ではなく独立することで年収アップを目指す方法もあります。大幅な年収アップを狙う場合、転職よりも独立の方が効率的でしょう。独立すれば複数の案件に参画することが可能で、高単価案件も狙いやすいからです。
ただしスキルやモチベーションが不足しているとかえって年収が下がる場合もあるので、独立するためにはスキル習得することやその後もスキル習得を継続することなどが欠かせません。
エンジニアが転職を行う際の注意点
エンジニアが転職を行う際には注意点もあります。そこで、エンジニアが転職を行う際の注意点を紹介します。
必ずしも年収がアップするとは限らない
エンジニアが転職すると必ず年収がアップするというわけではありません。年収が変わらないだけでなく、下がってしまう人も一定数存在します。レバテックIT人材白書2024によると、直近の転職で年収が減ったエンジニアは18.1%となっています。
上記の中にはワークライフバランスのために年収が下がる前提で転職したような人も含まれているはずなので、転職に失敗した人ばかりではないでしょう。しかし年収アップを目指したのに結果的に年収が下がってしまったような人もいるはずなので、注意が必要ということです。
長期的なキャリアビジョンを考えておく
短期的な年収アップと同時に、長期的なキャリアビジョンを考えておくのがおすすめです。長期的なキャリアビジョンを考えておくことで、長期的により年収を高めていくことができるからです。キャリアプランに基づいて長期的にスキル習得などに取り組んでいけば、より市場価値の高い人材に成長していけます。
自身に見合った給与レベルを把握する
求人探しや年収交渉では、自身に見合った給与レベルの把握が不可欠です。年収は高ければ高い方が良いのですが、自身のレベル以上の給与を求めると転職活動が難航する可能性が高いでしょう。またすぐに転職しても年収アップは難しいと判断した場合、スキル習得や経験を積むことを優先する選択肢もあります。これらのことから、まずは求人や市場動向を確認し、自身に見合った給与レベルを把握してください。
まとめ
エンジニアは転職によって年収が上がりやすい職種で、そのことからエンジニアの転職には年収バグが存在すると言われることがあります。実際20%以上の人が直近の転職によって年収が100万円以上アップしたというデータもあります。
では転職すれば無条件で年収が上がるのかというと、そうではありません。転職によって年収が下がるエンジニアも存在し、中には年収アップを目指して転職したのに結果的に年収ダウンしてしまった人もいるでしょう。
転職によって年収を上げるためには、計画的に転職活動を進める必要があります。まずは自分自身のスキルや市場動向、求人情報などを確認し、やるべきことを明確にしてください。計画に基づいて着実にスキル習得や転職活動を進めていけば、年収は上がっていくはずです。
また短期的な計画と同時に長期的な計画も持っておくことで、長い目で見ても右肩上がりに年収は上がっていくでしょう。
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