- データサイエンティストの志望動機の例文・テンプレ
- データサイエンティストの志望動機を書く時に重要なポイント
- 志望動機を書く前に確認すべき4つのこと
- 採用担当が志望動機で重視するポイント
- データサイエンティストに関するよくある質問
- まとめ
データサイエンティストの志望動機の例文・テンプレ
ここではデータサイエンティストの志望動機の例文・テンプレを紹介していきます。「経験者」「未経験者」「新卒」の3パターンに分けて、志望動機例と書くときのポイントを解説するので、参考にしてみてください。
経験者向け:志望理由の例文・テンプレ
スキルや経験の強みをアピールする例文
私の強みは、ビジネス課題を解決するためのデータ分析力と、その結果を分かりやすく伝え、関係者と合意形成を図るコミュニケーション能力です。前職では、顧客の購買行動分析を通じて、売上向上に貢献する施策立案を行いました。社内で体系だった行動分析の手法が確立されていない課題に対し、様々な手法を試し売上向上に寄与しました。具体的には、顧客セグメンテーション、購買予測モデルの構築、A/Bテストの実施などを通して、年間xx%の売上向上を実現しました。これらの経験を通じて、SQL、Python、Rなどのプログラミング言語を用いたデータ分析スキル、機械学習アルゴリズムの構築・運用スキル、そしてビジネス視点を持ったデータ分析力と、クライアントとの円滑なコミュニケーション能力を培ってきました。貴社では、これらのスキルを活かし、データに基づいた意思決定を推進し、事業成長に貢献したいと考えています。
例文のポイント
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・自分の強みを簡潔に説明し、裏付けとなる前職の経験や実績を具体的にアピールできている・書き出しと締めに、自分のアピールポイントや入社後の目標などを入れることで印象に残りやすい
企業方針と目標をアピールする例文
貴社の「データに基づいた革新的なサービスで社会に貢献する」という理念に共感し、応募いたしました。私は前職で、xx年間、データサイエンティストとして、医療データの分析を通じた疾病予測モデルの開発に従事し、早期発見・早期治療に貢献してきました。この経験を通して、データ分析が持つ社会貢献への可能性を強く実感しました。貴社では、私の培ってきたデータ分析力、特に大規模データ処理技術や機械学習アルゴリズム構築の経験を活かし、貴社の理念実現に貢献したいと考えています。 特に、貴社の事業領域である〇〇は、私のこれまでの経験と関心が深く合致しており、大きな貢献ができると確信しています。
例文のポイント
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・企業理念と自分の目標がマッチしていることを経験を交えて具体的に示している・企業理念や事業領域をきちんと理解していることが伝わる
未経験者向け:志望理由の例文・テンプレ
学習意欲やこれまで積んできた経験・スキルをアピールする例文
データサイエンスの持つ可能性に強く惹かれ、データサイエンティストを目指し、統計学を独学で学習してきました。データ分析コンペティション「〇〇」に積極的に参加し、上位xx%に入賞するなど、実践的なスキル習得にも力を入れてきました。また、個人的に収集したデータを用いて、〇〇に関するデータ分析プロジェクトを行い、〇〇という結果を出すことができました。これらの経験を通して、データ分析の基礎知識、論理的思考力、そして課題解決能力を培ってきました。未経験ではありますが、持ち前の学習意欲と探究心、そしてデータサイエンスへの情熱を活かし、一日も早く実務経験を積み、データサイエンティストとして貢献したいと考えています。
例文のポイント
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・コンペに参加した経験や独学で行っていることなどを具体的に説明しているため、学習意欲が高いことが伝わる・自分の強みを整理した上で「データサイエンティストとして貢献したい」という目標も提示されていて良い
データサイエンティストを目指したきっかけや理由をアピールする例文
私はこれまで営業職として、お客様のニーズを汲み取り、課題解決に貢献することにやりがいを感じてきました。しかし、お客様が解決したい課題分析や改善策の提案をする中で、データに基づいた論理的な意思決定の重要性を強く認識するようになり、データサイエンティストという職種に興味を持ちました。貴社の提供するサービスは、まさにデータの力を最大限に活用したものであり、大きな社会貢献の可能性を感じています。未経験ではありますが、持ち前の分析力と学習意欲を活かし、一日も早く貴社に貢献できるよう精進いたします。
例文のポイント
・データサイエンティストを目指す理由が深く掘り下げられている
・データサイエンティストを目指した理由と志望企業を選んだ理由が一貫している
関連記事:未経験からデータサイエンティストになるには?求人状況も解説
新卒向け:志望理由の例文・テンプレ
学生時代に学んだ知識をアピールする例文
貴社の「データで未来を創造する」というビジョンに共感し、データサイエンティストとして貢献したいと考え、応募いたしました。大学では統計学を専攻し、データ分析の基礎知識を習得しました。また、個人的にPython、Rを用いたデータ分析プロジェクトに取り組み、データの前処理からモデリング、評価までの一連の流れを経験しました。中でも、〇〇のプロジェクトでは、〇〇という成果を上げるなど、実践的なスキルも磨いてきました。貴社では、これらの経験を活かし、一日も早く実務を学び、データサイエンティストとして成長していきたいと考えています。持ち前の好奇心と探究心、そして成長意欲を武器に、貴社の事業発展に貢献できるよう精進いたします。
例文のポイント
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・学生時代に学んだ知識や独学で習得したスキルを詳細にアピールしている・入社後の目標が自身の成長だけでなく、事業の貢献まで含まれている
データサイエンティストの志望動機を書く時に重要なポイント
データサイエンティストの志望動機・志望理由書を書く時に、重要なポイントは次の4点です。
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・志望企業を選んだ理由を記載・これまでのスキルや経験の強みを記載
・入社後の目標を記載
・未経験者はデータサイエンティストを目指す理由やきっかけを記載
データサイエンティストの転職において、効果的な志望動機を書くために、まず書き方を押さえておくと良いです。
一例ですが、書き出しに志望理由、次に自分のスキルや経歴の強みをアピールし、最後にまとめとして、入社後どのようになりたいかを記載すると読みやすくなります。
ここから、それぞれの方法について詳しく説明します。
志望企業を選んだ理由を記載
データサイエンティストの志望動機では、「なぜその企業を選んだのか」を明確に示すことが重要です。
企業は、自社への入社意欲が高い人材を求めています。「数ある企業からなぜこの会社を選んだのか?」という点に関心を持っています。漠然と「データサイエンティストとしてキャリアアップしたい」だけでは、ほかの企業でも通じるため、熱意が伝わりません。
念入りに企業研究を行い、その企業に感じた魅力や特徴に基づいた理由を記載することが大切です。
実際に例文が見たい人は、「データサイエンティストの志望動機の例文・テンプレ」の章を確認してください。
これまでのスキルや経験の強みを記載
志望動機では、保有スキルや実務経験が企業の求める要件とマッチしているかが重要です。単にスキルや経験を並べるのではなく、そのスキルや強みを通して、どのように企業に貢献できるのか示す必要があります。
具体的に、「スポーツチーム強化のプロジェクトに2年携わった経験があります。選手の統計データから課題を導き、解決策を考えているため、統計分析と問題解決力に自信があります。これらを活かして、貴社で貢献したいと考えています。」など自分の経験から、強みと裏付けを提示しましょう。
企業が求めるスキルを把握し、それに関連する強みを書くことで、企業とのマッチ率が高いことや企業研究をしていることがアピールできます。
実際に例文が見たい人は、「データサイエンティストの志望動機の例文・テンプレ」の章を確認してください。
入社後の目標を記載
志望動機には、入社後の目標やキャリアプランを示す必要があります。明確な目標を提示することで、向上心や入社意欲を伝えられます。
書き方としては、志望企業の業務で得られる経験を通じて、なりたい将来像を記載すると効果的です。企業の方針と自分のキャリアプランがマッチしていることが大切です。
具体的に目標を示し、企業の方向性と合っていることを伝えれば、採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらえます。企業の方針も踏まえて、入社後自分がどのような経験やキャリアを築いていきたいか考え、記載しましょう。
未経験者はデータサイエンティストを目指す理由やきっかけを記載
実務未経験から転職を目指す際の志望動機には、データサイエンティストを目指す理由やきっかけを記載しましょう。特に、さまざまな職種があるなかでデータサイエンティストを選んだ理由について説明する必要があります。
たとえば、データ分析や機械学習に興味を持ったきっかけや、そこから自分で独学したことを伝えると熱意や意欲を伝えられます。未経験者採用の場合、熱意や成長意欲があるのかは重要な要素です。
自分の体験に基づいてデータサイエンティストを目指した理由を具体的に示せれば、効果的な志望動機が作成できます。
志望動機を書く前に確認すべき4つのこと
データサイエンティストの転職で、志望動機を書く前に確認すべきことは、以下の4つです。
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・自分の強みや転職理由を分析する・企業が求める人物像を研究する
・具体性を意識して書く
・転職エージェントに相談する
志望動機を作成する前には、自己分析や企業研究が必要です。また、具体性を意識して書くことも意識しておく必要があります。転職エージェントに相談し、企業情報を共有してもらったり、書き方のレクチャーをしてもらったりするのも一つの手段です。
書き始める前に、確認すべきことを押さえて、効率的に志望動機を作成しましょう。
自分の強みや転職理由を分析する
志望動機を作成する前に、まずは自分の強みや転職理由について分析することが重要です。
自己分析の方法としては、キャリアの棚卸しと将来の目標を考えることが挙げられます。キャリアの棚卸しとは、自分の職歴から業務内容、実績、習得したスキルなどをまとめることです。
また、将来の目標を考えることも自己分析に含まれます。自分がデータサイエンティストとしてやりたい仕事や将来どうなっていたいかを考え、理由を書き出してみると転職の目的が明確になります。
自分の強みや転職理由を明確にすることで、志望動機が書きやすいです。
自己分析の方法についてさらに詳しく知りたい方は「エンジニアの転職で欠かせない自己分析のやり方とは」を参考にしてみてください。
企業が求める人物像を研究する
志望動機作成を作成するには、企業研究が必要です。特に、企業がどのような人材を求めているか把握する必要があります。
企業研究の方法として、企業の公式サイトやブログ、転職説明会、求人票をチェックする手段があります。仕事内容や求められるスキル・経験などは求人票を見れば分かるため、確認をおすすめします。
また、転職エージェントを活用するのも一つの手段です。レバテックキャリアは、企業のマネジメント方法や現場の雰囲気、キャリアアップ体制などについて詳細な企業情報を有しています。自分で情報収集することに不安がある方は活用をおすすめします。
企業が求める人物像を適切に把握することで、効果的な志望動機を作成できます。
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具体性を意識して書く
志望動機を書くポイントとしては、具体性を意識することが大切です。
漠然とした文章では、どれだけ熱意があったとしても内容が薄く見えてしまいます。たとえば、「前職でデータ分析に関わり、データサイエンティストになりたいと思いました。」という志望動機は抽象的で意欲が伝わりづらいです。
「マーケティング業界で働いている際に、業務にデータ分析システムが導入され、知りたい情報をすぐに集められることに感動しました。その経験から、データ分析システムの開発に興味を持ち、独学で学習に取り組んでいます。」とすると具体性が増します。
また、志望動機は文章の書き出しと締めも重要です。書き出しが抽象的であると、その後の文章をしっかりと読んでもらえない可能性があります。書き出しと締めに志望した理由を主張すると、伝えたい内容が印象に残りやすいです。
具体的に書くことを意識することで、採用担当者に伝わりやすい志望動機を作成できます。
転職エージェントに相談する
効果的な志望動機を作成するためには、転職エージェントに相談することがおすすめです。
レバテックキャリアは、IT業界に強い転職エージェントです。職種別に専門のアドバイザーが在籍しており、データサイエンティスト専門の担当者が転職における志望動機の添削を行うサポートがあります。また、レバテックキャリアは現場の情報のヒアリングを何度も行っているため、企業の詳細な情報を得られます。
求人や公式サイトだけでは分からない企業情報について詳しく知り、プロのアドバイスを受けることで、より効果的な志望動機を作成できるでしょう。
採用担当が志望動機で重視するポイント
志望動機を作る際、採用担当者がどこを見ているか意識しておくと良い志望動機を作れます。
採用担当が志望動機で重視するポイントとしては、「なぜ自社を選んだか」「即戦力となるか」「意欲はあるか」の大きく3つです。これらを重視する理由としては以下のとおりです。
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自社でなくてはならない理由:企業研究をきちんと行い、入社意欲の高さを知りたい
即戦力となるか:教育コストがかからず、すぐに業務に入れる人材がほしい
意欲はあるか:長く働いてくれる人材を採用したい
これらのニーズを理解し意識しておくと、さらに良い志望動機となるでしょう。
データサイエンティストに関するよくある質問
データサイエンティストへの転職を検討している方は、さまざまな疑問を抱えているでしょう。特に、志望動機の書き方や文量について気になる方が多いようです。また、データサイエンティストに求められるスキルや、職種への需要、他職種との違いなどについても多く質問が寄せられています。
以下では、これらのデータサイエンティストに関するよくある質問に回答していきます。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。
Q1. 明確な志望理由がない場合はどうすれば良いですか?
明確な志望理由がない場合は、データサイエンティストになりたいと考えたきっかけを振り返ってみましょう。明確な理由が見つからなくても、データサイエンティストを意識し始めたきっかけはあるはずです。そのきっかけとなる体験から掘り下げていくと、自分がどのような理由で目指しているか明確になる可能性があります。
Q2. 志望動機や志望理由の文量はどれくらいですか?
志望動機や志望理由の文量は、指定がない場合200~400字程度が目安です。また、文字数の上限が指定されている場合は、9割以上になるように意識して書きましょう。たとえば400字が上限だとすると、360字以上400字以下でおさめるように志望動機を作成すると良いです。
Q3. データサイエンティストに必要な3つのスキルは何ですか?
一般社団法人データサイエンティスト協会によると、データサイエンティストに必要なスキルは以下の3つです。
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ビジネス力:課題背景を理解し、ビジネス課題を解決する力
データサイエンス力:情報処理、人工知能、統計学などを理解し、使う力
データエンジニアリング力:データサイエンスを活用できる形にし、実装、運用する力
Q4. データサイエンティストは今後必要とされますか?
データサイエンティストは、今後需要が高まっていくと予測されています。
情報化社会で企業が生き残っていく手段として、データ活用は非常に重要視されています。膨大なデータから、ユーザーのニーズや企業の課題を分析できるデータサイエンティストは、今後さらにニーズが高まるでしょう。
データサイエンティストの需要や将来性についてはデータサイエンティストの将来性ー10年後はどうなる?でさらに詳しく解説しています。興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
Q5. データサイエンティストとデータアナリストの違いは?
データサイエンティストとデータアナリストは、役割が異なります。
データサイエンティストは、統計学や機械学習を用いたデータ分析の方法を重視する傾向があります。一方で、データアナリストは、顧客の課題解決を重視する傾向です。
ただし、企業によっては同義として扱っている場合があるため注意が必要です。
より詳しくデータサイエンティストとデータアナリストの違いについて知りたい方はデータアナリストとデータサイエンティストの違いは?をご覧ください。
まとめ
データサイエンティストへ転職する際、志望動機は重要です。志望動機に書くべき内容としては、志望企業を選んだ理由、自分の強み、入社後の目標が挙げられます。未経験からの転職の場合は、データサイエンティストを志望したきっかけから掘り下げて書くことがおすすめです。
また、書く前のポイントとして、自己分析や企業研究を念入りに行うことが重要です。書く際には、具体性があるかを意識しながら作成しましょう。不安が残る場合や、より良い志望動機にしたい場合は、レバテックキャリアの活用をおすすめします。
本記事では、データサイエンティストの志望動機の書き方や例文、書く際のポイントについて紹介しました。転職における志望動機作成に困った際は、参考にしてみてください。
※本記事は2024年11月時点の情報を基に執筆しております
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