エンジニアの給料が低い理由は?年収を上げる方法や事情や低賃金企業の特徴を紹介

最終更新日:2024年12月25日

エンジニアの給料は高いと言われることもあれば、低いと言われることもあります。では具体的にどのくらいの平均給料になっているのでしょうか。またエンジニアはスキルや在籍する企業によって年収幅の大きい職種です。まずはエンジニアの平均年収や年収アップのための方法を把握し、自分に合う方法で年収アップを目指すのがおすすめです。

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この記事のまとめ

  • エンジニアの給料は高いと言われることもあれば低いと言われることもある
  • エンジニアの平均給料は統計データによって異なるが、日本の給与所得者の平均給与よりはやや高め
  • エンジニアは年収幅の大きい職種なので、平均年収が低いと感じても大幅な年収アップを目指すことが可能

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エンジニアの年収・給料が低いと言われる理由

エンジニアの年収や給料が低い・高いという基準は人によって異なります。エンジニアといっても多くの職種があり、全員の給料が安いわけではありません。

一般的にエンジニアの年収が低いと言われている理由は、次のようなものがあります。

  • ・IT業界の構造

    ・下請企業では中間手数料がとられ報酬が低くなるから

IT業界は多重請負構造になっている場合が多く、下請け企業は多くの中間手数料を抜かれた後に給与を受け取ります。このような業界構造から、利益が低くなり特定エンジニアの給与が低くなってしまうケースがあります。

今後給料を上げたいと考えている人は、上流工程のエンジニアやプロダクトマネージャー、より専門的なエンジニアになる必要があります。

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エンジニアの平均年収・中央値と比較して給料が安いか判断する

まず、レバテックキャリアに掲載されている求人情報をもとに、エンジニア関連職種の平均年収を紹介します。

職種 平均年収 中央値の年収
アプリケーションエンジニア 4,761,442円 4,500,000円
社内SE 4,692,750円 4,500,000円
サーバーエンジニア 5,446,216円 4,500,000円
プロジェクトマネージャー(PM) 4,483,362円 5,500,000円
ITコンサルタント 4,291,667円 5,500,000円

※2024年11月時点のレバテックの求人情報から算出

また国税庁が公開している令和4年分民間給与実態統計調査では、給与所得者の平均給与は458万円です。これらの数字を鑑みると、エンジニアの平均年収は給与所得者全体の中ではやや高めの水準と言えるでしょう。

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エンジニアの給料が上がりにくい働き方の特徴

一般的に給料が上がりにくいと言われている働き方は次の3つです。

仕事の裁量が増えない

エンジニアの給料が少ない企業の特徴として、仕事の裁量が増えないことが挙げられます。

たとえばテストの工程や、プログラミングでも特定の同じような処理ばかりを繰り返し担当しているような場合、裁量が増えないので給料も上がりにくいです。スキルが身につかないので自分の市場価値も上がりにくいでしょう。

専門的な知識を必要としない

専門的な知識を必要とせず、スキルレベルが上がらない環境にいては、給料も増えにくいです。スキルが身につかないということは自分の市場価値が上がらないからです。

例えば、毎回似たようなコードを書いているだけでは知識は深まりません。業界としてのトレンドも早いため、最新の情報をキャッチアップして、新しく取り込むなどの意欲や好奇心が必要となります。

給料を上げたい場合は、習得言語を増やしたり1つの言語の専門性を高めるなど学習の工夫が必要になります。

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頻繁に転職をする

頻繁に転職をしていると年収が上がりにくくなる可能性があります。

これはエンジニアに限った話ではありませんが、重要な仕事を任せられず新人のような扱いが続くためです。
業務やスキルを掘り下げていくには、同じ企業、プロジェクトで働き続けることも必要でしょう。

特定の仕事に深く携わることで市場価値のある経験、スキルになり、年収アップにもつながってきます。

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エンジニアの給与を上げる4つの方法

エンジニアの給与を上げる方法は複数あります。


自分なりの戦略を考えて優先順位を決めることが重要です。

資格を取得する

エンジニアに必須の資格はありませんが、資格を取得することでスキルアップや評価アップにつながります。資格はその人のスキルを客観的に評価する指標の1つで、取得することで採用側がどういう能力を持っているのか判断しやすいです。

そのため、何から取り組むべきか迷っている人は資格を取得してみるのもおすすめです。ただしエンジニアに関係する資格は種類が多く、また資格さえ取得すれば確実に転職や実務でうまくいくというわけではありません。資格を取得する場合も、資格に依存しすぎず客観的な視点も持って取り組んでください。

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需要が高いスキルを身につける

エンジニアのスキルは幅が広く、同じエンジニアでも保有スキルは人によって異なります。たとえばプログラミング言語、OS、データベース、開発環境などにはいろいろな種類があります。

そして、習得難易度が同程度のスキルであっても、需要によって市場価値は大きく変わってくるのです。まずは実際の求人情報を確認し、その中で募集が多い言語や環境を選んでスキル習得していくのがおすすめです。

上流工程を担当する

エンジニアは上流工程を担当することで給料アップを目指せます。特にプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどの職種に転職すれば大幅な年収アップを期待できるでしょう。上流工程の年収が高い理由としては、日本では特にIT業界に限らず上流工程の給料が高い傾向があります。

たとえば建築業界では、大工よりも建築士の給料の方が高い、といったイメージです。IT業界でも要件定義や設計の方がプログラミングやテストなどの工程よりも評価され、給料が高い傾向にあるということです。そのため、年収アップを目指すなら上流工程のスキルを積極的に身につけていくのがおすすめです。

まずは参画しているプロジェクト内で、小さなことからでもマネジメント業務を担当させてもらうと良いでしょう。マネジメント業務の具体例としては、現在在籍しているプロジェクト内で関わっているメンバーや成果物の状況を把握し、意見を積極的に出す、メンバーの作業が円滑に進むようにサポートする、といったイメージです。

フリーランスエンジニアになる

フリーランスエンジニアになればクライアントやプロジェクトの管理者と直接、もしくは仲介サービスのみを介して契約できるので、同じような仕事内容でも会社員エンジニアよりも得られる報酬は高くなる可能性が高いです。

またフリーランスエンジニアなら報酬の高い案件を選ぶことも可能なので、より年収アップを目指せるでしょう。ただしスキルやモチベーションが不足していると案件を獲得できず、かえって収入が下がってしまう可能性もあります。

十分なスキルを習得し、しっかりとモチベーションが高まったタイミングでフリーランスになるのがおすすめです。フリーランスの求人にはどのようなものがあるのか、今のうちに確認しておくと今後のキャリアプランの参考になるかもしれません。

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給与が高いエンジニア職種

給与が高いエンジニア職種を紹介します。給与が高いエンジニア職種の特徴として、上流工程を担当したり、コミュニケーション業務が多いことが挙げられます。具体的には以下の職種です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはプロジェクト内の責任者です。プロジェクトを成功のために牽引することや、そのために成果物や開発メンバーのマネジメントをすることが求められます。同じプロジェクトに在籍しているプログラマーやシステムエンジニアの上流工程を担当するとも言えるでしょう。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト内で大きな責任を持って上流工程を担当するので、平均的に給料も高めになります。

関連記事:プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や役割、年収などを解説

プリセールスエンジニア

プリセールスエンジニアの役割をひとことでまとめると、技術営業です。顧客に対して技術的な提案を行い、契約に結び付けることが主な業務になります。企業によっては営業だけでなく、アフターフォローなどのサービスも担当する場合があるでしょう。

プリセールスエンジニアは技術的な知識、スキルと営業力の両方が求められるので、その分平均的に給与も高めに設定されています。エンジニアの中で営業職に抵抗がない方は、プリセールスエンジニアを目指す選択肢もあります。

関連記事:プリセールスの役割は?仕事内容や求められるスキル、資格も解説

ITコンサルタント

ITコンサルタントは企業に対してIT戦略の提案や、プロジェクト発足後外部からのマネジメントなどを担当する職種です。ITコンサルタントはIT業界内で高収入の職種の代表例と言えるでしょう。技術的な知識、スキルがあり、コミュニケーション能力も高ければITコンサルタントへの転職は大幅な年収アップにつながる可能性があります。

またITコンサルタントを募集している企業は外資系も多いため、実力があれば年功序列の影響を受けずに短期間で高収入を目指せるでしょう。

関連記事:ITコンサルタントの年収は?仕事内容や年収が高い理由を解説

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エンジニアの給料に関するよくある質問

エンジニアの給料に関するよくある質問と回答を紹介します。質問内容は以下の通りです。

Q1. エンジニアで一番年収が高いのは?

レバテックキャリアのデータによると、エンジニア職種で一番年収が高いのはセールスエンジニアです。ディレクターやプロデューサーも平均的に年収が高いので、開発職種よりもコミュニケーションやマネジメントを主に担う職種の方が年収が高いと言えます。

Q2. エンジニアの平均給料はいくらですか?

レバテックキャリアの求人では、エンジニアの平均年収は500万円程度となっています。ただしエンジニア職種は種類が多く、エンジニア職種の中でも職種によって給料は異なります。平均年収が300万円台の職種もあれば、700万円を超える職種もあります。

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まとめ

エンジニアの給料は日本の給与所得者全体の平均と比較すると高めですが、求められるスキルレベルや労働時間の割には低いと感じる人もいるかもしれません。こういった事情から、エンジニアの給料は高いと言われることもあれば、低いと言われることもあります。

エンジニアの平均給料が期待値より低かったとしても、スキル習得することや給与水準が高めのエンジニア職種に転職することで年収アップを目指せます。エンジニアはスキルや在籍する企業によって大幅に年収が異なる職種なので、平均給料は参考程度と考えることも重要です。

またエンジニアはスキルを習得すればフリーランスとして独立するなど自由な働き方もしやすい職種です。年収アップにつながってくるので、複数の選択肢を持ったうえで年収アップを目指していくのがおすすめです。

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この記事の監修

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