PHPの難易度は?学習の流れや求人例もご紹介

最終更新日:2024年8月9日

PHPはWeb開発において人気のプログラミング言語なので、最初のプログラミング言語としてPHPを選択しようと考えている人も多いでしょう。では初めてのプログラミング言語としてPHPを選択するのは適切なのか、どのように学習を進めれば良いのかなどについて解説していきます。またPHPと合わせて身につけておきたいスキルや確認しておきたいポイントなどもあるので、合わせて紹介します。

レバテックキャリアで転職した3人に2人が年収70万円UPを実現

支援実績10年の登録者データを基にした エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START

※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • PHPの難易度はプログラミング言語全般の平均と比較すると、易しい部類に入ると考えられる
  • PHPは構文がシンプルで、Web開発のための機能も充実している
  • PHPの学習方法は好みに合わせれば問題なく、学習教材に沿って着実に進めることが大切

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの難易度を知る前に確認すべきこと

PHPの難易度の前に、PHPの概要やPHPでできること、普及性、将来性などについて紹介します。PHPを含むプログラミング言語はあくまでもシステム開発のためのツールなので、学習したら何ができるのかや需要を把握して目標設定し、習得すべきかどうかを判断することが重要です。そのためには、以下に紹介するような情報を知っておく必要があるでしょう。

関連記事:未経験からPHPエンジニアになるには?学習のメリットも解説

PHPとは

PHPとはWebアプリケーション、Webサイトのサーバーサイドの開発で使用されることの多いプログラミング言語です。特にWebサイトで使用されることが多く、たとえばWebサイト制作の土台として有名なWordPresは主にPHPで作られています。

PHPでできること

PHPはWeb開発に特化したプログラミング言語なので、Webのサーバーサイド開発に必要な機能が豊富に用意されています。たとえば上でWordPresのことを挙げましたが、WordPresがPHPで作られているということは、WordPresで使用されるプラグイン(いろいろな便利な機能をWordPresに導入するもの)もPHPで作られることが多いということです。実際PHPで独自のプラグインを開発する案件なども募集されています。

関連記事:PHPでできること一覧!転職で必要なスキルや学習方法も解説

PHPの普及率

W3Techsによると、2024年7月時点で世界中で公開されているWebサイトの76.1%にはPHPが使用されています。PHP以外の言語のシェアは数%なので、WebサイトにおいていかにPHPが大きなシェアを持っているかがわかります。

またレバテックキャリアの求人をもとに調査したプログラミング言語別求人数ランキングでは、PHPはJavaに次いで2位です。これらの結果からPHPの普及率の高さがうかがえるでしょう。

PHPの将来性は

現状のPHPの需要は大きいということでした。そしてこの語もPHPの人気が続くかというと、その可能性が高いと考えられます。たとえばPHPは『Facebook』『Wikipedia』『Slack』『ぐるなび』などの人気サービスにも使用されていて、これらのサービスは今後も続くでしょう。特別な理由がなければPHPから他の言語に書き換えるようなことも少ないと考えられます。

ただし、PHPを含むプログラミング言語にはある程度流行り廃りがあります。絶対に需要が続くとは限らないので、複数の言語スキルを身につけていくことが重要でしょう。とはいえプログラミング言語は基本的に類似しているので、PHPのスキルがあれば別言語の習得も早いはずです。

関連記事:PHPの将来性を検証!現状から今後の需要まで徹底解説

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの難易度は?

PHPの難易度は人によって感じ方が異なるはずですが、プログラミング言語全般と比較すると易しい部類に入るでしょう。HTML/CSSといった感覚的に記述しやすい言語に比べるとロジックを考える必要があるので難しいとも言えますが、コードはシンプルでWeb開発に使用できる補助ツールなども充実しているので学習難易度は低いはずです。

PHPは未経験者でも挑戦しやすい言語

未経験からの最初のプログラミング言語としてPHPを選ぶのはおすすめです。構文がシンプルで環境構築のハードルも低く、PHPからプログラミングの基本アルゴリズムを学ぶことで他の言語にも応用が利きます。

ただしセットでHTML/CSS、できればJavaScriptもある程度練習しておくのがおすすめです。PHPがサーバーサイドの言語であるのに対してこれらはフロントエンドの言語ですが、フロントエンドの言語を扱えることでWebシステムが一応は完結し、また全体像がわかるのでサーバーサイドの理解も深まります。

とはいえサーバーサイドをメインでやっていきたいならひとまずはフロントエンドは最低限で良いので、HTML/CSS、JavaScriptの役割をある程度理解していて、簡単な動的ページを作ろうと思えば作れる、というレベルにしておくと良いです。

PHPの習得にかかる時間

PHPの習得にかかる時間には個人差がありますが、150時間~200時間程度を目安と考えると良いでしょう。毎日平均2時間勉強すれば、3ヶ月程度である程度PHPを扱えるようになるということです。レベルとしては、PHPの基礎を理解していて、書籍や学習サイトに載っているような王道かつシンプルなシステムは自分で構築できるくらいの想定です。

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの学習の流れ

PHPを学習すると決めたら、以下の流れに従って学習を進めてください。ただし自分のやりたい方法があれば、そちらを優先しても問題ありません。たとえば基本がわからないままいきなり開発に挑戦するのがNGというわけではありません。高確率で失敗するはずですが、それも経験になるでしょう。着実かつ効率的にスキル習得したい場合は、以下の流れがおすすめです。

まずは開発環境を用意する

PHPのコードを書いて実行するには開発環境を用意する必要があります。いきなりPHP開発用の開発環境を構築する場合もあれば、コードを入力して実行すれば動かせるような学習サービスを利用する場合もあるでしょう。

未経験からの独学で開発環境を用意する際に重要なのは、これから使用する書籍や学習サイトに従うことです。たとえばネットで調べた情報をもとに環境構築すると、学習教材の環境と異なる可能性があります。

ネットで調べればXAMPPをインストールすれば必要な環境が整うといった情報が見つかり、これは事実です。しかし学習教材に合わせないと後から矛盾が出てきて学習が止まってしまう可能性があるので、環境も教材に合わせてください。

関連記事:PHPの環境構築とは?Windows/Macの環境構築手順を解説

基本文法を習得する

開発環境を用意したら、基本文法を習得していきます。これについても教材に従って進めていれば、環境構築の後に基本文法を学ぶ流れになっているでしょう。実際にコードを入力して実行しながら学習を進めることで、プログラミングがどのようなものか実感できるはずです。

簡単なアプリを構築してみる

基本文法を習得したら、簡単なアプリを構築します。簡単なアプリについても、書籍や学習サイトにサンプルと構築の流れが記載されている場合が多いでしょう。特に初心者向けの教材は簡単なアプリ構築が学習のゴールになっているケースが多々あります。

データベース連携など高度な技術に挑戦してみる

簡単なアプリ構築まではプログラミング入門レベルとして、書籍や学習サイトに従って進めることができます。ここまで完了したら、より実践的なスキル習得のためにデータベース連携など高度な技術に挑戦してみてください。

ネットで調べながらチャレンジしても良いですし、よりまとまった情報を得たうえでチャレンジしたい場合はより上級レベルの書籍や学習サイトのコンテンツを見ながら進めるのも良いです。最近は学習教材がかなり充実しているので、初心者向けだけでなく応用レベルの各ニーズに合わせたコンテンツもすぐに見つかります

PHPの求人を紹介してもらう

PHPを学習するメリット・デメリット

PHPを学習するか決める前に、メリット・デメリットをご確認ください。他のプログラミング言語と比較して迷っている場合は、特にメリット・デメリットの両面から考えた方が良いでしょう。最終的には自分のやりたい開発やプロジェクトで使用されているかどうかが最重要かもしれませんが、言語仕様や言語特性上のメリットやデメリットについても知っておくと学習時の参考になるかもしれません。

関連記事:PHPとは?できることやメリットをわかりやすく解説

PHPのメリット

まずはPHPのメリットとして以下が挙げられます。

  • ・構文がシンプルでわかりやすい

    ・環境構築が簡単

    ・学習教材が豊富

    ・開発実績が多い

    ・募集案件が多い

以上のようなメリットが挙げられるでしょう。PHPはシンプルでわかりやすいプログラミング言語で、その結果人気になりました。人気が出るとPHPを使用する案件が増え、新規の募集も増えます。需要増加に伴って学習教材も充実していくので、ますますPHPの人気が伸びるという循環につながります。

PHPのデメリット

一方で、PHPには以下のようなデメリットもあります。

  • ・Web開発にしか使われていない

    ・セキュリティ面に不安がある

PHPはWebに特化したプログラミング言語なので、他のジャンルの開発では機能が少なく、結果的にゼロからコードを書く必要性が出てきます。PHPの機能を活かすにはWeb開発ということです。またPHPはコードの自由度が高いという特徴があります。コードの自由度が高いということは、担当するエンジニアによって記述方法が異なったり、コードに不備があっても気付きにくかったりと、エラーが発生しやすい環境になりやすいです。

さらに、PHPはワードプレスをはじめとする多くのサービスで利用されている一方で、セキュリティの脆弱性が懸念されています。そのため定期的な監査を実施したり安全なホストを利用するなど、様々なセキュリティ対策が不可欠です。

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの求人例

PHPの実際に募集されている求人例を紹介します。求人媒体はいろいろありますが、以下はレバテックキャリアで募集されている求人例です。PHPの求人のほとんどは、一定の開発スキルが求められます。実務での開発経験があれば良いですがない場合は、自分で開発に取り組んでポートフォリオ作成に取り組む必要があります。

関連記事:PHPエンジニアの転職事情 - 実務レベルの人材が不足中

HRや不動産領域を中心に新規事業・SaaS事業を展開している企業

【想定年収】
400~800万円

【業務内容】
不動産領域のWebアプリケーションの継続的な開発・管理。
・プロデューサーやディレクターなどのメンバーと協調し、要件定義から設計、開発、テスト等を実施
・CVRやユーザビリティ向上を目的としたUI/UXの設計・実装
・リファクタリングや既存機能に対する提案や要望をもとに細かな改修
※自社サービスでの開発のため、二次受けや客先常駐での作業はありません

【求められるスキル・経験】
・WEBフレームワークを使用した通算2年以上の開発経験
・DBを使用した開発経験

Java・PHPでのアプリケーション開発を行う企業

【想定年収】
343~700万円

【業務内容】
オープンシステム、業務アプリケーションの設計、開発。携わるプロジェクトは、元請け、または一次請けの案件が殆どで、常駐型、受託型問わず、コンサルティング、要件定義、基本設計、詳細設計、開発、運用、保守に至るまで全行程。大手企業向けの業務系システムや音楽配信サービスソーシャルゲームなどWebサービス開発も担当。

【求められるスキル・経験】
・Java若しくはPHPの開発経験1年以上

モバイル・スマホ向け公式ファンクラブサイトのシステム開発

【想定年収】
300万円~

【業務内容】
モバイル・スマホ向け公式ファンクラブサイトのサイト内システムの開発。
・PHPでのモバイル、スマホ向けサイトの開発(LAPP)
・各種機能の追加開発(課金システム 他)
・キャリア向けカスタマイズ
・アーティストのイベント開催などに伴うシステムやサービスの変更
・運用保守

【求められるスキル・経験】
・PHPまたはJavaを用いた開発経験

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの関連資格

PHPのスキルを習得しつつ、関連資格を取得すればさらなるスキルアップや企業からの評価アップにつながるでしょう。具体的には以下のような資格がおすすめです。


いずれもPHPに特化した資格で、PHPのスキル習得と並行することで相乗効果があるでしょう。

関連記事:PHPの資格は何がある?種類・難易度・出題範囲などを徹底解説

PHPの求人を紹介してもらう

PHPの難易度に関連するよくある質問

PHPの難易度に関連するよくある質問と回答を紹介します。PHPの概要について知ると同時に、他のプログラミング言語と比較して相対的に把握していくことも重要です。プログラミング言語はPHP以外にも多数あるので、それぞれのメリット・デメリット・開発対象・募集案件などを確認して自身が習得すべきプログラミング言語を決めてください。

Q1. PHPとJavaはどちらが難しいですか?

PHPよりもJavaの方が難しいでしょう。人によって感じ方は異なりますが、たとえば同じ人が同時にPHPとJavaの学習を開始した場合、ほぼ例外なくJavaの方が難しいという印象を持つはずです。ただし先にPHPを学習して後からJavaを学習する場合、すでにプログラミングに慣れている分Javaの時の方が簡単に感じるでしょう。

Q2. Pythonと比較したPHPの難易度はどれくらいですか?

PythonとPHPはどちらも文法がシンプルで、言語仕様だけで比較すればPythonの方が簡単と言えそうです。ただしPHPが主にWeb開発に使用されるのに対し、PythonはAI開発などに使用されることが多いです。つまり実践的な開発まで含むとPythonの方が難しいと言えます。

Q3. PHPの学習時間はどのくらい必要ですか?

PHPの学習時間は150時間~200時間程度が目安になります。個人差はありますが、毎日2時間程度、3ヶ月くらい勉強すれば簡単なアプリケーション開発は可能になるということです。独学を想定して上記の時間なので、独学でも無理なく習得できる言語です。

PHPの求人を紹介してもらう

まとめ

PHPは数あるプログラミング言語の中でも人気があり、特にWeb開発では使用頻度が高いです。PHPは言語仕様がシンプルで扱いやすいので、プログラミング未経験者が最初に選ぶ言語としても優れているでしょう。

PHPのスキルを習得するためには適切に学習を進める必要がありますが、書籍や学習サイトに従って進めていけば効率的な学習になるはずです。基礎スキルを身につけたら、実際に手を動かしてトライアンドエラーを繰り返すことで着実に実践的なスキルが身についていくでしょう。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。

「個別相談会」に申し込む

転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。

レバテックキャリアのサービスについて

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

PHPの求人・転職一覧

ITエンジニア未経験~3年目の方限定

  • ITエンジニア適職診断
  • 5年後の予想年収

簡単3分無料で診断してみる

×

あなただけの強みがわかるから自己PRにも活かせる

16 エンジニアタイプ診断

診断はこちらから

×