Unityは初心者には難しい?挫折のポイントや始め方をわかりやすく解説

最終更新日:2024年8月7日

Unityはゲーム制作において欠かせないツールです。プログラミングやゲーム制作の経験がなくても、ゲームが好きな人ならUnityの名前を見聞きする機会は多いかもしれません。なぜなら世に出回っている人気のゲームもUnityで作られていることが多いからです。

そこで自分もUnityを使ってゲーム制作をしてみたい、できればそのスキルを活かしてゲームプログラマーなどの職種で就職したい、と考えている人もいるかもしれません。では実際Unityのスキルを身につけるのは簡単なのか、何をすれば本格的なゲーム制作ができるようになるのかなどについて解説していきます。

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この記事のまとめ

  • Unityはノンプログラミングでもゲーム制作ができる便利なゲームエンジンで、多くのゲーム制作に使用されている
  • より高度なゲーム制作を目指す場合、Unityを扱えることにくわえてプログラミングスキルも必須になる
  • Unityは便利なツールだが簡単にスキル習得できるわけではなく、本格的な学習や実際に手を動かしてのトライアンドエラーが必須

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Unityが難しいと感じる理由

Unityはノンプログラミングである程度のゲーム開発が可能で、プログラミングを行う場合もゼロから開発するよりも圧倒的にコードの量を削減できます。結果的にバグも減るでしょう。このように利便性の高いUnityですが、実際に始めてみると思ったよりも難しくて挫折するケースもあります。では何が難しいと感じさせる原因になっているのでしょうか。

Unityそのものが複雑

Unityは機能性が豊富で、その分操作は複雑になります。ゼロからプログラミングするのに比べるとかなり利便性の高いツールですが、感覚的な操作だけで使いこなせるわけではありません。初めて使ってみてすぐに簡単にゲームを作れるというわけではないので、その点はあらかじめ知っておいてください。

プログラミング言語の学習が必要

Unityを使いこなせばノンプログラミングでもゲーム開発が可能です。しかしノンプログラミングで実装可能なのはあくまでもUnityに用意された機能でカバーできる範囲です。Unityの機能でカバーできない実装をしたいときは、当然自分でプログラミングする必要があります。そしてプログラミングが難しいと感じる人もいるでしょう。

難しいことから始めてしまう

複雑なゲームを作ろうと思えば、Unityを使いこなす必要があり、またプログラミングスキルも必要です。たとえば最初から実際にリリースされているようなゲームを真似して作ろうとすると、難しくて途中で挫折してしまう可能性が高いでしょう。最初はクオリティが低くても良いのでとにかく簡単なゲームから完成させることを目指すのがおすすめです。

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そもそもUnityとは

Unityはゲームエンジンと言われる、ゲーム開発をサポートする枠組みのようなものです。Unityを土台として、Unityの機能を引用しながらゲームを制作していくイメージになります。プログラミング経験のある人は、GUIで操作できるフレームワークやライブラリの集合体と考えると良いでしょう。Unityは誰でも簡単に始めることができ、実際子供が遊びで操作していることも多いです。

ゲーム開発をサポートするゲームエンジン

Unityはゲーム開発をサポートするゲームエンジンということでした。Unityにはゲーム開発のためのいろいろな機能が用意されていて、バージョンアップによって進化も続けています。ゲーム開発の技術の進歩は早く、求められる機能もどんどん変わっていくからです。

無料で使える

Unityは無料で利用でき、無料でも十分ゲーム開発ができます。一部の特殊ツールは有料でないと使用できませんが、最初から有料版を使用する必要はないでしょう。無料版で本格的なゲーム開発ができるようになって、さらにクオリティの高いゲーム制作を目指すのであればそのときに有料版を使用すれば良いです。少なくとも基礎学習の段階では無料版を推奨します。

アセットストアが使える

Unityにはアセットストアというものがあります。アセットストアにはゲームに使用するいろいろな素材が用意されています。たとえば音楽、キャラクター、背景などが該当します。無料のものもあるので、まずは無料の素材から使ってみると良いでしょう。

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Unityを習得するとなにができる?

Unityを習得してできることは、主にゲーム開発とスマホアプリ開発です。最近はUnityの使用事例の幅も広がっていますが、基本的にはゲーム開発に使用するツールと考えると良いでしょう。ゲーム開発の機能を活かして、別の分野にも応用しているということです。スマホアプリについても、基本的にはゲームアプリがUnityの主戦場です。

関連記事:Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介

ゲーム開発

Unityはゲームエンジンなので、ゲーム開発はUnityの主な目的です。ノンプログラミングでもUnityの機能を使えば一定のクオリティのゲームを制作できるということでした。より高いレベルを求めるのであれば、Unityの機能とプログラミングを組み合わせてゲームを作っていくことになります。

スマホアプリの開発

Unityを使用してスマホアプリの開発をすることも可能です。スマホアプリの種類はいろいろありますが、メインはやはりゲームでしょう。また最近はUnityの使用の幅が広がっているので、スマホアプリでも医療業界、建築業界、自動車業界、宇宙業界などの業務用アプリなどでUnityが使用されています。

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Unityを学ぶ方法

Unityを学ぶ方法を大きく分けると、書籍と学習サイトが挙げられるでしょう。どちらが優れているというわけではなく、好みなどで決めて問題ありません。どちらの方法を選んでも、適切に継続できれば着実にスキルが身につくはずです。また書籍にも学習サイトにも定番のものがあるので、それぞれ紹介していきます。

書籍を利用する

Unity関連の書籍はいろいろあるので、現状のレベルやどのレベルまでを目指すかによって書籍を選ぶ必要があります。たとえばUnityの経験もプログラミング経験もない段階で本格的なUnityでのゲーム開発書籍を選んでしまうと、挫折する原因になるでしょう。そこで、初心者向けの入門書と慣れてきた人のためのプログラミング書籍を紹介します。

Unityの教科書 Unity 2023完全対応版

『Unityの教科書 Unity 2023完全対応版』(SBクリエイティブ、北村愛実)はUnityの入門書としては定番の書籍で、ゲーム制作の経験もプログラミングの経験もまったくない人におすすめです。簡単なゲーム制作から楽しく始められるようになっています。イラストで楽しく学べるようになっているので、挫折しにくい書籍と言えるでしょう。

Unity[超]入門

『Unity[超]入門』(SBクリエイティブ、荒川巧也/浅野祐一)はノンプログラミングでゲーム制作を行うことを前提に、わかりやすくUnityでのゲーム制作について解説された書籍です。そのため、まずはプログラミングはなしでUnityの基本から学びたい人に合っています。

Unityプログラミング・バイブル R6号

『Unityプログラミング・バイブル R6号』(ボーンデジタル、河合宜文/安原祐二/黒河優介/室星亮太/井本大登/岩本拓也/梁瀬貞裕/ 岡田祥一/したかみ/mao)はUnityの新しい機能やより面白いゲーム制作に活かせる情報などを提供する書籍です。そのためUnity初心者の人向けではなく、普段からUnityでゲーム制作をしていて、プログラミングもできることが前提です。これからUnityやC#を学習する人は、このような書籍もあるということでご自身のレベルアップを楽しみにしておいてください。

学習サイトを利用する

最近は学習サイトが充実していて、プログラミング言語だけでなくUnityも学習サイトで習得可能です。Unityに特化したコースは幅が広く、基礎から応用までいろいろあります。実際にゲームを作っていくコースも多いので、楽しみながら学習を進められるでしょう。

Udemy

UdemyはIT関連の動画だけでなく、ビジネスやデザインなど幅広い学習コンテンツがまとまった学習サイトです。学習サイトに多い月額制ではなく、コンテンツのまとまりを購入する仕組みになっています。

ドットインストール

ドットインストールはプログラミング学習の定番学習サイトで、今のように学習サイトが豊富になる以前からありました。プログラミング学習サイトの走りとも言えるでしょう。Unityに関する動画コンテンツもあるので、まずは無料で見られるものから視聴してみると良いでしょう。すべての動画を見る場合は月額1,280円(税込)がかかります。

Unity初心者向けチュートリアル集

Unity初心者向けチュートリアルはUnityが提供している学習コンテンツです。順に学習すれば体系的に学べるようになっていますが、Unity側は順序立てて学習するよりも自由に好きなところから始めることを推奨しています。まずは難しく考えずに適当に操作して試してみるのもおすすめです。きちんと学習するのは楽しんだ後でも良いでしょう。

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Unityを習得するには

Unityを習得するには、Unityを勉強して実際に使ってみることが重要です。しかし、単に勉強してみる、使ってみる、といったことだけを考えていると何から始めるべきか迷い、また途中で挫折する可能性も高いでしょう。特に挫折を防ぐための考え方が重要で、挫折を防いで継続さえできればスキルは着実に身についていくはずです。

関連記事:未経験からUnityエンジニアとして就職・転職する方法とは?

目標を立てる

Unityを実際に始める前に、目標を立てることが重要です。目標を立てるべき理由は複数あります。まずひとことにUnityでゲームを作ると言っても、最終的にどのようなゲームを作りたいかは人によって異なるでしょう。そのため、使うべき機能なども変わってきます。

次に、モチベーションを高めるために目標が重要になります。Unityはノンプログラミングで一定レベルのゲームを制作できる便利なツールですが、簡単に扱えるわけではありません。最初は感覚的に操作してみるのも良いですが、一定以上のクオリティのゲームを作るためにはUnityを体系的に学んでいく必要があります。目標を持ってモチベーションを高めてUnityの習得に励んでください。

チュートリアルで基礎をしっかり身につける

Unityで本格的にゲーム制作をするためにはUnityの基礎を身につける必要があります。学習教材はいろいろあるので、自分の好みのものを選んだら良いです。学習教材が多すぎてむしろ迷ってしまう場合は、公式チュートリアルから始めると良いでしょう。

とにかく開発経験を積む

Unityの基礎が身についたら、とにかく開発をしていきます。トライアンドエラーを繰り返すことでより実践的なスキルが身についていくでしょう。基礎を身につけたあとは機能を覚えることよりも実際に作ってみて、必要に応じて必要な知識を習得していく方が学習効率が良いです。これについてはUnityでもプログラミング学習でも同じです。

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Unityに関するよくある質問

Unityに関するよくある質問と回答を紹介します。Unityではノンプログラミングでアプリ開発が可能ですが、本格的にゲーム開発を行う場合プログラミングが必要です。またUnityの学習方法には複数の選択肢があります。このようにUnity学習にはいろいろな要素があるので、以下の内容などを参考に自身にとって最適な学習ルートを考えてください。

Q1. Unityとは?

Unityとはゲームエンジンと言われる、ゲーム開発をサポートする枠組みのようなものです。Unityを使用すれば効率的にゲーム開発を進められます。ノンプログラミングでも一定のクオリティのゲームを作れるくらいに高機能です。

Q2. Unityで何が作れる?

Unityではコンシューマーゲームからスマホゲームまで幅広いゲームを作れます。また医療業界、建築業界、自動車業界、宇宙業界などではゲーム開発の技術を応用し、Unityによるシステム開発が進んでいます。

Q3. プログラミングを独学でやると何か月かかる?

プログラミングを独学で習得できる期間は1年~2年程度とされています。たとえば1日3時間勉強すると仮定した場合、2年以内にはある程度本格的なシステム開発ができるレベルになるはずです。Unityでのゲーム制作においても、プログラミングまで含むと同程度の期間と想定できます。

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まとめ

Unityがあればノンプログラミングでも一定レベルのゲームを制作できますが、ノンプログラミングだからといって簡単なわけではありません。Unityを使いこなすためには感覚的に操作するだけでは上達せず、知識習得も必要になります。

ただしひたすら知識習得だけに力を入れていても、開発に直接的に関係ない知識ばかりが身についていく可能性もあるでしょう。その知識が役立たないというわけではありませんが、基礎が身についたらどんどん手を動かしてゲーム制作していった方が必要なスキルが効率よく身につきます。

自分に合う方法でUnityの基礎を身につけ、その後はひたすらトライアンドエラーを繰り返していくのがおすすめです。途中で挫折せずに続けるためには、自分なりの目標を持つことも重要でしょう。

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