- Unityエンジニアとは
- Unityを扱うエンジニアの仕事内容
- Unityエンジニアの年収相場
- Unityエンジニアとして年収を上げていくためのポイント
- Unityエンジニアに向いている人の特徴
- Unityエンジニアに転職するには?
- Unityに関するよくある質問
- まとめ
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Unityエンジニアとは
Unityエンジニアとは、Unityを使用してゲームなどを開発するエンジニアです。またUnityとは、米国に本社を構えるUnity Technologies(ユニティ・テクノロジーズ)が提供するゲームエンジンです。
ゲーム開発用のプラットフォームとして、スマホゲームやデスクトップゲームを効率的に開発するために使用されます。最近はゲーム以外の分野にも使用されることが増えていて、その結果ゲーム以外の開発を行うUnityエンジニアも増加傾向です。
関連記事:Unityとは?特徴や将来性、活用事例、使い方について解説
Unityの特徴
Unityの主な特徴は、以下の4点です。
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・マルチプラットフォーム対応
・基本的にプログラミング不要
・さまざまなコンテンツを扱える
・日本語の情報やコミュニティが充実している
Unityはデスクトップ(Windows、Mac、Linux)やスマホ(iOS、Android)、家庭用ゲーム機(PlayStation、Xbox 360)などの端末に依存せずゲーム開発ができます。簡単なゲームであれば、プログラミング不要でGUI操作によるゲーム開発が可能です。
また、2Dだけではなく、3DやVR、ARなど多様なコンテンツを扱ったゲーム開発ができる点も特徴です。
Unityの将来性
ゲームエンジンであるUnityの将来性は高いと考えられます。主な理由は以下の4点です。
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・ゲーム市場の拡大
・ゲームユーザー数の増加
・AR/VR市場の拡大
・活用業界の広がり
ファミ通ゲーム白書2024によると、2023年の世界のモバイルゲーム市場規模は、前年⽐98.6%の8兆7,916億円です。またUnityゲーミングレポート2024によると、マルチプレイヤーゲームの売上は2023年に10%(23億ドル)増加し、モバイルゲームの月間アクティブユーザー数は平均してそうでないゲームよりも40.2%増加しました。
また、ゲームに関連する市場として、メタバースの急速な拡大も追い風です。総務省の情報通信白書によると、2030年にはメタバースの市場規模が2023年の15倍以上になる予測です。
さらに、Unityはゲーム業界にとどまらず、自動車業界や医療業界、建築業界など他の業界でも活用が広がっています。
関連記事:
Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介
Unityエンジニアとは?仕事内容や将来性、年収事情を解説
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Unityを扱うエンジニアの仕事内容
Unityを扱うエンジニアの主な仕事内容はゲーム開発です。しかしゲーム開発の仕事はゲームプログラミングだけではなく、データ分析、テスト、マネジメントなど幅が広いです。ただし同じUnityエンジニアでも担当している業務はそれぞれ異なるでしょう。以下に紹介する内容すべてを担当するとは限りませんが、いくつかは担当する可能性が高いです。
ゲーム開発
Unityを使ってスマホゲームやデスクトップゲーム、家庭用ゲームなどのさまざまなゲームを開発します。Unityを使うことで、基本的にはプログラミングを行わずに、画面操作だけでゲーム開発ができます。ただし、詳細なゲームの仕様などを実装したい場合は、プログラミングによる独自の調整が必要です。
たとえば、シナリオやサウンドなどの各項目の詳細を表現したい場合は、プログラミングが必要となるでしょう。Unityでプログラミングを行う場合は、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語であるC#を使用するのが一般的です。
開発したゲームのテストや改修・メンテナンス
ゲームの開発だけではなく、開発後のテストやバグ検出時の改修も行います。バグ改修以外でも、たとえばゲームキャラクターの行動ロジックに改善余地がある場合の修正なども仕事の一部です。また、ゲームのリリース後の定期的なメンテナンス作業も担当します。
データの収集や分析
開発したゲームの稼働状況やユーザーの利用状況などのデータを収集し、分析を行うこともUnityエンジニアの業務範囲です。データ分析によって判明した改善事項などをもとに、ゲームのアップデートや次回のゲーム開発時の企画に反映していきます。
要件定義や基本設計などの上流工程
実際のゲーム開発やテストに限らず、企画されたゲームの要件定義や基本設計などの上流工程を担当する場合もあります。上流工程では、クライアントとの要件検討や仕様の合意など人とコミュニケーションをとる機会が増えるでしょう。
開発チームのマネジメント
ゲーム開発業務に慣れてきたUnityエンジニアは、開発チームのマネジメント業務を担当することもあります。自分自身で成果物を作るだけではなく、チームの進捗状況や課題状況を把握し、チームとしてのパフォーマンス最大化を図るための作業指示などを行います。
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Unityエンジニアの年収相場
レバテックキャリアの求人からUnityエンジニアの年収相場を算出すると600万円程度です。年収相場としては他の種類のエンジニアと同程度でしょう。またレバテックキリアでの2024年8月段階でのUnityエンジニアの求人数は506件です。ゲーム市場が拡大していることや、Unityがゲーム以外の分野でも使われるようになっていることから、求人数は伸びています。
Unityエンジニアの求人例
ここからはレバテックキャリアで実際に募集されている求人例を紹介します。Unityエンジニアの業務内容や年収は求人によって異なるので、いろいろな求人を見て相場観を養うことが重要です。
【ゲームエンジニア】Unityを使用したクライアント制作業務
自社開発ではなく、クライアント企業のゲームやツールを制作する案件です。
【想定年収】
500~800万円
【仕事内容】
Unityを使用したクライアント制作業務をご担当。ゲームメイン部分の制作だけでなく、エディタツール等の制作に関わる全作業のいずれかを担当していく
【必要なスキル】
Unity(C#)を使用した経験が5年以上
【Unityエンジニア】クライアントアプリの設計~保守業務
こちらも自社ではなくクライアント企業のアプリ開発ですが、上流工程まで含まれているため年収の上限も高めに設定されていると推測できます。
【想定年収】
600~1,100万円
【仕事内容】
・Unityを使ったクライアントアプリを設計、実装、レビュー、保守
・新機能や機能改善によって実現しようとした成果が得られたのかを計測/分析
・プランナーと連携して新機能の要件を把握し、デザイナーやサーバーエンジニアと協力して詳細な仕様を決定
・システムのドキュメンテーションを実施
・KPIを理解し、チームメンバーと新機能や機能改善の要件や実装について互いにフラットにフィードバック
【必要なスキル】
・Unityを使ったソーシャルゲームの開発経験
・テックリードやリーダーの経験
【PM】ゲーム制作部門の事業責任者
以下はUnityによるゲーム開発案件のPMの求人です。エンジニアから経験を積んでPMを目指すことで、年収アップを期待できます。
【想定年収】
700~1,200万円
【仕事内容】
スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発
【必要なスキル】
・プロジェクト全体の計画策定、コントロール
・プロジェクト全体的な問題/課題の解決
・プランナーリーダー、デザイナーリーダー、エンジニアリーダーの統括
・プロジェクトの体制構築
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Unityエンジニアとして年収を上げていくためのポイント
Unityエンジニアになったとしても、自動的に年収が上がる保証はありません。Unityエンジニアとしてのスキル・経験を蓄積していくことが重要です。Unityエンジニアとして年収を上げるためのポイントを6つ解説します。
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・VR/ARコンテンツに関する業務経験を積む
・C#の知識・スキルを高める
・UI/UXの知識・スキルを高める
・Unityを扱う業界の知識を深める
・チームマネジメントや上流工程の業務にシフトしていく
・Unity認定資格を取得する
VR/ARコンテンツに関する業務経験を積む
「総務省の情報通信白書」がまとめたAR/VR市場規模の拡大傾向からもわかるとおり、ゲーム関連でもVR/ARコンテンツの需要は今後増加していくと予想されます。そのため、VR/ARコンテンツを使ったゲームの開発経験があると、よりよい条件で転職できる可能性があり、年収アップにつながるでしょう。
VR/ARコンテンツを使ったゲーム開発が未経験の場合は、実際に自分自身でVR/ARのゲーム体験をしてみることも有効です。
UI/UXの知識・スキルを高める
ゲーム開発においてグラフィカルな処理などを行う際は、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザー体験)に関する知識が重要です。UI(ユーザーインターフェース)はユーザーがゲーム上で直接触れる画面やデザインを指し、UX(ユーザー体験)はユーザーがゲームを通じて得られる喜びや感動といった体験を意味します。
ゲーム開発の目的は、ゲームを通じてユーザーが満足する体験を提供することであるため、UI/UXの観点をしっかりと押さえることが重要です。
Unityを扱う業界の知識を深める
ゲーム業界をはじめ、自動車業界や医療業界、建築業界など、Unityを扱う業界の知識を高めることも大切です。業界知識が深まれば、よりユーザーの満足度向上につながるコンテンツの企画・開発を行えるようになるでしょう。
チームマネジメントや上流工程の業務にシフトしていく
ゲーム開発業務だけではなく、チームマネジメントや要件定義、設計もできるようになると、Unityエンジニアとしての価値が高まります。活躍の幅を広げることで、より高収入な求人にも挑戦できるようになります。Unity開発だけでなく、IT業界のプロジェクト全般で開発職種よりもマネジメント職種の方が年収が高い傾向があります。上流工程の仕事に抵抗がなければ、マネジメント職種を目指すのが得策でしょう。
Unity認定資格を取得する
資格によって年収アップにつながる確実な保証はないものの、Unity認定資格を取得することで一定レベルのスキルを証明できます。たとえば、Unity認定資格のなかでもエキスパートやプロフェッショナルなど高度レベルの認定を取得すれば、より希少性の高いUnityエンジニアを目指せます。
その結果、よりよい条件の求人に応募できる可能性が高まるため、Unity認定資格を取得することは有意義といえます。
関連記事:Unityの勉強方法は?メリットや学習ロードマップも紹介
Unity以外の開発スキルを身につける
Unityエンジニアで年収を上げるにはUnity以外の開発スキルを身に着けると良いです。以下はその一例です。
C#の知識・スキル
Unityの特徴の1つは、プログラミング不要でゲーム開発ができることです。しかし、ゲーム上の表現に幅を持たせたい場合、プログラミングが必要となるケースも少なくありません。そのため、Unityの使用言語であるC#の知識・スキルを高めることで、Unityエンジニアとしてできることが広がり、年収アップを実現しやすいでしょう。
3Dモデリングやアニメーション
Unityは3Dゲーム開発も得意としているため、3Dモデリングの経験を積むとより高度なデザインのゲームを開発できます。アニメーションについてもゲームのアニメーションはレベルが上がり続けていて、スキルが高く評価されます。3Dモデリングはゲーム以外に医療業界や自動車業界でも重宝されているので、スキルがあればゲーム業界以外でも活躍できるでしょう。
OSの知識
AndroidやiOS、Windowsの知識を身に着けることで開発環境の幅が広がり多くの求人から転職先を選択できます。これらの知見を身につけて、選択肢を広げることで年収が上がる可能性が高まります。
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Unityエンジニアに向いている人の特徴
Unityエンジニアに向いている人の特徴を挙げていきます。Unityは基本的にはゲーム業界で使用されるツールなので、以下で紹介する内容はゲーム業界が前提です。また現状では不足している部分があったとしても、スキルを習得しながら考え方も変えていくことができます。そういう意味では万人にチャンスがありますが、情熱を持って取り組んでいける人だけが生き残っていくでしょう。
ゲームに興味がある人
Unityはゲームエンジンであり、携わる業務の多くがゲーム開発に関する仕事です。そのため、ゲームに興味がある人のほうがUnityエンジニアとして働きやすいといえます。加えて、他の活用業界である自動車業界や医療業界、建築業界などにも興味があるとよいでしょう。
ユーザー体験を深く考えることが好きな人
優れたゲームを開発するためには、ユーザーが没頭できるかどうか、ユーザー体験を重視することが大切です。どのようにしたらユーザーが楽しめるのかを深く考えることが好きな人は、Unityエンジニアに向いています。
C#の知識・スキルがある人
Unityを使ったゲーム開発では、基本的にはプログラミングが不要です。ただし、細かい仕様や動作などを実装したい場合は、プログラミングが求められます。Unityエンジニアとしてプログラミングを行う場合は、C#を使うことが一般的です。したがって、すでにC#の知識・スキルがある人であれば、Unityエンジニアとして早期に活躍できる可能性があります。
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Unityエンジニアに転職するには?
Unityエンジニアに転職するためには、Unityを扱えることと、プログラミングができることが必須です。そしてスキルを証明するためには、実際にUnityで作品を作ることが重要でしょう。作った作品をポートフォリオとして提出することで企業に対してスキル証明をし、採用してもらえるチャンスにつなげるということです。
関連記事:
未経験からUnityエンジニアとして就職・転職する方法とは?
Unityエンジニアに転職するには?仕事内容や未経験からの目指し方を解説
転職エージェントの活用も有効
Unityエンジニアに求められる一定のスキル要件を満たしたら、転職活動を行います。転職活動は転職サイトから自分で求人を探しても良いのですが、転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントは無料で利用でき、自分の状況をヒアリングして適切な案件を紹介してくれるからです。資料作成や面接対策のサポートをしてくれる点でも利用メリットがあるでしょう。
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Unityに関するよくある質問
Unityに関するよくある質問と回答を紹介します。Unityエンジニアを目指している人の多くはゲーム業界を志望していると考えられますが、Unityのスキルがあればゲーム業界以外にも応用が利きます。ただしスキルを活かすためには市場について知ることも重要なので、Unityのスキル習得と同時に市場動向にも目を向けてください。
Q1. Unityエンジニアの平均年収はいくらですか?
2024年8月時点でレバテックに掲載されているUnityエンジニアの平均年収は約600万円です。また、求人数は506件で年収幅は300〜1,500万円と非常に広く、年齢や経験で年収が大きく異なることが分かります。
Q2. Unityに将来性はありますか?
Unityの将来性は高いです。Unityはゲーム開発エンジンですが、VRやAR開発、3Dアニメーションなど多岐にわたる分野で使用されています。また、技術の進歩に合わせて使用分野が広がる可能性が高いです。これらの理由からUnityは将来性が高いといえます。
関連記事:Unityエンジニアの需要は高い?活用事例や求人も解説
Q3. Unityエンジニアにはどのような人が向いていますか?
Unityエンジニアが向いている人は以下のような特徴を持つ人です。
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・創造性が高く独自のアイデアを持っている人・ゲームが好きで、自身もゲーム開発に携わりたい人
・問題解決力が高く課題の洗い出しが得意な人
・様々な職種の人と連携できるコミュニケーション力を身に着けている人
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まとめ
UnityエンジニアはUnityを使って開発を行うエンジニアです。Unityは主にゲーム開発に使用されるツールなので、Unityエンジニアの多くはゲームエンジニアでもあります。しかし最近はUnityをゲーム開発以外に使用するケースも増えていて、その結果Unityエンジニアの仕事の幅も広がっています。
もともとゲーム業界でUnityを使用していたエンジニアが、医療業界や不動産業界など別の業界のシステム開発で活躍する事例も見聞きします。Unityエンジニアの平均年収はレバテックキャリアの求人をもとに算出すると600万円程度です。
今後Unityがより普及していけば、需要が増えるのでUnityエンジニアの年収も伸びやすくなるでしょう。また仮に別のツールが普及したとしても、Unityは新しい技術をカバーするためのアップデートが繰り返されているので、習得したスキルによって新たなツール、技術にも対応しやすいはずです。複数の観点からUnityはスキル習得のメリットが大きいツールと言えます。
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