Androidアプリ開発をするならJavaよりもKotlin。将来性にも注目Kotlinとは?Javaとの違いや年収、学習方法について解説

最終更新日:2022年12月22日

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Kotlinは、GoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として採用したプログラミング言語です。これからスキルアップして年収を上げたいと考えているエンジニアにとっては、気になる言語の1つではないでしょうか。
文法がシンプルな点や、Javaとの互換性がある点など、Kotlinには多くのメリットがある反面、デメリットも存在します。とくに、Kotlinは比較的新しい言語であるため、情報や参考書が少なく、独学では習得が難しい場合があるため注意が必要です。本記事では、Kotlinの概要やJavaとの違い、学習方法、Kotlinエンジニアの年収などについて解説します。

Kotlinとは

Kotlinは、2011年に開発されたプログラミング言語で、現在ではGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として採用しています。Kotlinがリリースされる前は、Androidアプリ開発には、主にJavaが使用されていました。Kotlinは、Androidアプリ開発をより簡単に行えるよう、Javaを改良して作られた言語です。言語の構文自体はJavaと互換性がない独自の方式ですが、コンパイルされたコードはJava仮想マシン上で動作するため、Javaで作成されたIT資産を利用できる特徴があります。

また、KotlinはJavaと同じ静的型付けのオブジェクト指向言語であるため、JavaやC#を扱うエンジニアにとっては比較的習得しやすいメリットもあります。

Kotlinの特徴

Kotlinには、主に以下5つの特徴があります。


  • ・Androidアプリ開発の公式言語

    ・コードが簡潔

    ・安全性が高い

    ・Javaとの互換性がある

    ・オブジェクト指向言語


それぞれの特徴について解説します。

Androidアプリ開発の公式言語

2019年に、Google社がKotlinをAndroidアプリ開発の公式言語として採用することを発表し、大きな注目を集めました。これにより、Kotlinを用いて開発されたAndroidアプリが数多く登場しています。

コードが簡潔

Kotlinは、Javaと比べてシンプルかつ簡潔にコードを記述できる点が特徴です。そのため、スピーディなアプリ開発・リリースにつながります。トレンドを考慮して、市場への参入を早めたいプロジェクトでは、とくに重宝されるでしょう。
また、コードが簡潔なことにより可読性が増すため、メンテナンスのコストを低減する効果も期待できます。さらに、学習コストが小さい点もメリットです。プログラマーのスキルレベルの違いから発生する、コードのばらつきを最小限に抑えられます。

安全性が高い

Kotlinは、もともと産業利用を目的とした汎用言語として開発されたため、安全性が高いです。また、コードが簡潔であることも安全性を高めています。簡潔なコードは可読性が高いため、自然とバグが発生しにくくなるのです。

さらに、Kotlinには「Null Safety」という仕様があり、Javaで発生しがちなNull参照を原因とする「NullPointerException」という実行時のエラーを防ぐことができます。Javaに比べて、Kotlinは非常に安全な開発ができる点がメリットです。

Javaとの互換性がある

Kotlinは、Javaと相互利用できます。Javaと同じJava仮想マシン上で動作するためです。Java仮想マシンとは、Javaで設計されたプログラムの実行を目的としたソフトウェアのことで、JVMと略されます。

KotlinはJVM言語のため、KotlinからJavaを呼び出すことも、JavaからKotlinを呼び出すこともできます。たとえば、Javaで作られたアプリに、Kotlinを使用して新しい機能を追加し、実装したあとJavaに変換することも可能です。

オブジェクト指向言語

Kotlinは、オブジェクト指向言語です。すでにオブジェクト指向言語を習得しているエンジニアにとっては非常になじみやすいため、学習のハードルは低くなるでしょう。

Kotlinは、Javaと異なりプリミティブ型は存在せず、すベてがオブジェクトです。また、プロパティやトレイト、オブジェクト宣言など、Javaにはない便利な機能が提供されています。

KotlinとJavaの違い

KotlinとJavaの違いを、さまざまな観点から比較します。

開発できるもので比較

Javaでは、以下のようなものを開発できます。


  • ・Webサービス開発

    ・Webアプリ開発

    ・PC向けアプリ開発

    ・Androidアプリ開発

    ・基幹システム開発

    ・組み込みシステム開発

    ・ソフトウェア開発

    ・IoT開発


Javaは、安定した品質を保てることや、開発者を確保しやすい点がメリットです。そのため、大規模開発向けのプログラミング言語といわれています。
また、OSに依存しないため、応用できるシステムは多岐にわたります。

一方、Kotlinで開発できるものは以下のとおりです。


  • ・サーバーサイド開発

    ・Webアプリ開発

    ・Androidアプリ開発


Kotlinはアプリ開発に用いられることが多く、Web上のアプリケーションからスマートフォンのアプリケーション開発を行うためのサーバーサイド言語として使用できます。Javaで開発されたアプリケーションが、続々とKotlinに移行している動きも見られます。また、アプリ開発だけではなく、Webサービスの開発も可能です。

難易度で比較

JavaとKotlinは、どちらもオブジェクト指向言語であることから、習得の難易度はそれほど変わりません。ただし、コードの書き方には違いがあります。Kotlinのほうがシンプルなコードで記述できるため、スピーディに開発できる利点があります。
また、構文がシンプルであればプログラムの可読性も上がるため、Kotlinのほうが学習はしやすいといえるでしょう。

Javaで数行必要だったコードが、Kotlinでは1行で済むこともあります。記述するコード量が減れば、エラーの削減にもつながるため、初めてAndroidアプリ開発をする人にはKotlinがおすすめです。

希少性で比較

RedMonkが2022年第一四半期のプログラミング言語ランキングを発表しています。このランキングは、GitHubの利用状況と開発者のQ&Aサイト「Stack overflow」で話題になった件数を調査した結果をもとに作成されました。ランキングトップ20は以下のとおりです。

 
順位 言語名 順位 言語名
1 JavaScript 11 Swift
2 Python 12 R
3 Java 13 Objective-C
4 PHP 14 Shell
5 CSS 14 Scala
5 C# 16 Go
7 C++ 17 Power Shell
8 TypeScript 18 Kotlin
9 Ruby 19 Rust
10 C 19 Dart

Javaは3位、Kotlinは18位という結果です。このことから、Kotlinはまだ登場して間もない言語であるため、Javaと比べると利用者が少ないことがわかります。注目の言語ということもあり、利用するエンジニアは増えてはいるものの、まだまだ希少性は高く、Kotlinを扱えるエンジニアは重宝されます。

年収で比較

2022年11月時点で、レバテックキャリアに掲載中のKotlinエンジニアの平均年収は、582.6万円です。Javaは、533.3万円となっています。
以下のようなスキルがあれば、Kotlinエンジニアで高年収を目指せる可能性があります。


  • ・Androidアプリ開発の経験3年以上

    ・Javaの開発経験

    ・上流工程の実務経験

    ・Android技術者認定試験の資格保持者


Kotlinを扱う場合は、Androidアプリ開発が主となることが多いため、自身のスキルをアピールするために「Android技術者認定試験」の資格に挑戦してみましょう。

求人数で比較

Kotlinは、Javaと比べると案件はそれほど多くはありません。レバテックキャリアでの求人は、Javaの求人数が5,847件であるのに対し、Kotlinの案件数は1,267件です。(※2022年11月時点)

しかし、GoogleがKotlinをAndroidアプリ開発の推奨言語に採用したことで需要が徐々に高まっているため、今後求人数は増加すると予想されます。

Kotlinを利用するメリットとデメリット

Kotlinを利用するメリットとデメリットについて解説します。

Kotlinを利用するメリット

Kotlinを利用するメリットは、先述したKotlinの特徴がそのままメリットになるものが多いです。


  • ・可読性の高いコードで実装できる

    ・エラーを減らすことができる

    ・学習コストが低め

    ・Javaと共存できる

    ・変数の宣言にvalとvarの二種類ある


それぞれ詳しく解説します。

可読性の高いコードで実装できる

Kotlinはコードの記述量が少ないため、可読性の高いコードで実装できます。可読性が高くなると、バグが見つけやすい、機能追加時に作業時間がかからないという利点があります。

今までJavaでAndroidアプリ開発をしていて、一度Kotlinを使用すると、「もうKotlinしか使えない」と感じる人も少なくありません。このわかりやすさは、プログラミング初心者にとっても大きなメリットでしょう。

エラーを減らすことができる

Kotlinには「Null Safety」の仕様があり、Nullを参照した際に発生するエラーが発生しません。Nullを許容する型とNullを許容しない型がわかりやすく区別されています。
Javaの場合では、エラーが発生していても、コンパイル時に気がつかないこともよくあるため、エラーの数を格段に減らせるでしょう。

学習コストが低い

Kotlinは、文法がシンプルなため難易度が比較的低く、独学でも学習しやすいといわれています。Java仮想マシンで動作するJava、Scalaと基本的な構文が似ているため、経験者にとっては難しい言語ではありません。
これまでにオブジェクト指向言語を経験したことがあれば、似ている部分も多いため、習得しやすいでしょう。

Javaと共存できる

KotlinはJavaとの相互運用性が高い点もメリットです。KotlinからJavaを呼び出すことも、JavaからKotlinを呼び出すこともできます。相互に呼び出すことで、効率のよい運用につながるでしょう。
Javaで実装されている既存のシステムに、Kotlinで新しい機能を追加できることもできます。もしJavaのソースにKotlinで機能を追加する際に困った場合でも、「Auto Converter」をかけてしまえば、簡単にKotlinファイルへの変換が可能です。

変数の宣言にvalとvarの2種類ある

Kotlinは、変数宣言する際に、valだけではなくvarを使用することができます。valで変数を定義した場合は、変数の中身を変更することはできません。変数ではなく定数のような形で利用します。
一方、varで定義した場合はコードの中身を変更することが可能です。Kotlinは、目的に応じてvalとvarを使い分ける必要があります。

Kotlinを利用するデメリット

Kotlinを利用するデメリットは下記の通りです。


  • ・Kotlinに関する情報が少ない

    ・Androidアプリ開発以外の事例が少ない


それぞれ詳しく見ていきましょう。

Kotlinに関する情報が少ない

Kotlinは、Javaに比べると参考にできる日本語の情報や参考書が少ないです。そのため、プログラミング初心者が独学でKotlinを習得するのは少しハードルが高いかもしれません。

しかし、Androidアプリ開発の公式言語ということもあり、現在ではGoogleがAndroid開発者向けの参考資料やオンライン学習コースなど日本語で提供しています。Kotlinを学習する場合は、Android Studioと合わせて利用するとよいでしょう。

Androidアプリ開発以外の事例が少ない

KotlinはJavaに比べると、まだ日本における活用シーンは多くありません。Kotlinを扱えるエンジニアの数も少ないです。
しかし、今後はAndroidアプリ開発のデファクトスタンダードとしてKotlinが広まっていくと予想されるため、将来性は高い言語だといえます。

Kotlinの学習方法

Kotlinの学習方法について解説します。

オンラインサイトで独学する

Web上には、Kotlinを学習したい人向けの無料サイトがいくつかあります。これらの入門サイトを有効に活用できれば、Kotlinを独学で習得できます。5分程度のスキマ時間でできるものもあり、いつでも気軽に学習に取り組めることがメリットです。
スクールのように、スケジュールを組んだり、わざわざ通ったりする必要もありません。独学のコツは、反復して復習することです。わからないところがあればメモしておき、理解できるまで何度も読み直しましょう。

プログラミングスクールに通う

学習にかける予算に余裕がある人は、プログラミングスクールもおすすめです。スケジュールに沿って確実に学習できるメリットがあります。また、現役エンジニアからKotlinに関する最新の情報や、実務に役立つアドバイスがもらえる場合も多いです。
就職や転職サポートが充実しているスクールも多く、転職活動もスムーズに進むでしょう。

Kotlinの資格取得を目指す

資格の取得を目標にすれば、勉強の道筋を立てやすくなります。また、資格はスキルの証明になるため、転職活動でもプラスに働く可能性が高いです。ここでは、Kotlinの勉強に役立つ資格を紹介します。

Android技術者認定試験制度

Android技術者認定試験制度には、「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類があり、自身が携わる専門領域に応じたスキル認定を受けられます。レベルは「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階認定ですが、2022年11月時点では、プロフェッショナルは準備中となっています。

Associate Android Developer試験

Associate Android Developer試験は、Googleが主催するAndroid開発者のスキルを証明する資格です。Android開発者としてのエントリーレベルのスキルを問う試験で、アプリの機能、ユーザーインターフェース、データ管理、デバッグ、テストの項目が設けられています。
試験はすべて英語で、受験者の年齢制限があります。13歳未満は受験不可、13〜17歳の場合は保護者の同意が必要で、18歳以上は制限なしです。
資格を取得できれば、Androidアプリの開発に精通していることを証明できるでしょう。また、試験はKotlinだけではなく、Javaでも受験可能です。※2022年11月時点では、試験の見直しで受験ができません。

Kotlinエンジニアの年収

Kotlinエンジニアの年収に注目する前に、エンジニア・プログラマ全体の年収を確認してみましょう。厚生労働省による「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、企業で働くエンジニアとプログラマーの平均年収は以下のとおりです。

企業規模 エンジニア プログラマー
10人以上 568.9万円 425.8万円
10〜99人 536.91万円 389.82万円
100〜999人 532.23万円 427.41万円
1000人以上 627.23万円 547.76万円

上記は、雇用形態や役職、年齢、性別、勤続年数に関係なく、フルタイムで働く従業員の平均年収を算出したものです。エンジニアの年収は、実務経験やスキルによって大きく左右されます。そのため、技術力やマネジメントの経験がある人は、平均値よりも高い年収を得ている可能性があります。

Kotlinの場合、比較的新しい技術であるため実務経験者が少なく、エンジニア市場において希少価値は高いといえるでしょう。経験者であれば、平均よりも高い年収が期待できます。

2022年11月時点で、レバテックキャリアに掲載中のKotlinエンジニアの平均年収は、582.6万円となっています。Javaは、533.3万円となっており、Kotlinの市場価値の高さが伺えます。

Kotlinエンジニアへの転職はエージェント利用もおすすめ

これからKotlinエンジニアとして転職を考えているのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは、経験やスキル・希望の条件に合う求人のみ提示されるため、求人検索にかける時間を大幅に削減できます。

Kotlinエンジニアとして、希望の条件を満たす企業に就職するためには、これまでのスキルや経験を評価してもらえるよう努力する必要があります。Kotlinの学習に加え、企業研究や職務経歴書の作成などの時間も考えると、多くの時間を割かなければいけません。

転職エージェントを活用して効率よく転職先の企業を探すことができれば、時間に余裕ができ、転職が成功する可能性も高まるでしょう。エージェントでは、転職希望者とのカウンセリングを通じて、アピールポイントを明確にするサポートもしてもらえます。

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