転職エージェントに履歴書を提出する理由とは?作成のポイントも解説

最終更新日:2024年10月15日

転職エージェントの利用に際してハードルを感じることの一つが、履歴書の作成ではないでしょうか。とりあえず登録だけ済ませたい方にとって、履歴書作成はひと手間です。しかし転職エージェントの利用は、求人の紹介やキャリア相談・面接対策など、履歴書作成の手間を上回るメリットを得られます。本記事では、履歴書作成のポイントや、転職エージェントを上手に利用するコツについて解説していきます。転職エージェントへ提出する履歴書の作成でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • 転職エージェントに提出する履歴書は、企業に提出するものと同じ意識で作成する
  • 転職エージェントは提出された履歴書を用いて求職者の特性の確認、企業への連絡を行う
  • 転職先とのミスマッチを防ぐためにも、転職エージェントへ提出する書類に虚偽は記載してはならない

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転職エージェントが履歴書の提出を求める理由

転職エージェントは、転職を成功させるための心強いパートナーです。最適な求人情報の提供や面接対策を提供するために、求職者の情報を正確に把握する必要があります。ここからは、転職エージェントが履歴書の提出を求める理由をより詳しく解説します。

求職者の経歴を把握するため

履歴書の大まかなフォーマットは決まっているため、確認することで年齢や学歴、職歴を迅速に把握できます。転職エージェントは求職者の経歴から特性やスキルセットを確認し、適切な求人情報を提供する判断材料としています。

また、転職活動が進むと、応募企業に履歴書を提出します。転職エージェントに提出した履歴書を応募企業に提出するのが一般的です。そのため、適切に記載できているか、抜け漏れや虚偽情報は無いかなども確認しています。

求職者の人柄を知るため

履歴書には趣味や特技、自己PRを記述する欄もあるため求職者の人柄を知る手がかりになっています。人柄を知ることで、転職先でのミスマッチを防ぐ、企業風土の合う求人を紹介する際に役立てています。転職エージェントは求職者だけでなく、企業のニーズも汲み取る必要があるため人柄は非常に重要な項目です。ミスマッチを減らし双方良しの提案をするためにも履歴書を確認しています。

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提出した履歴書が転職エージェントでどう使われるか

転職エージェントに登録してすぐに履歴書を要求されると、何に使うか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。また、転職活動の場合は新卒採用時と異なり職務経歴書も求められるため、戸惑うでしょう。ここからは転職エージェントに提出した履歴書や職務経歴書がどのように使用されるか解説します。

応募書類の添削・ブラッシュアップ

転職エージェントに提出する応募書類はそのまま企業にも提出します。そのため、書き方や内容は適切か、より転職活動の成功率を上げるためにはどうすれば良いか添削してもらうために提出します。

転職エージェントは多くの事例や例文を控えているので、応募書類を最適化してもらいましょう。特に自分では気づかなかったミスや一般の方には通じない言い回しが無いかなどを確認するのが大切です。

企業への応募・面接

転職活動をエージェントと協力して進める場合、応募書類はエージェントが提出するのが一般的です。転職者の代わりに希望企業に応募するため、転職エージェントに応募書類を共有する必要があります。

また、転職活動中に実績が増えたり資格を取得するなど、追記したい場合もあるでしょう。その場合は転職エージェントに相談することで、応募書類を更新できます。

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転職エージェントで受けられるサービス

転職エージェントで受けられるサービス


転職エージェントの役割は「企業と転職希望者を結びつけるサービスの提供」です。主なサービスは以下の4つです。


  • ・希望に沿った求人情報の紹介

    ・キャリア相談

    ・応募書類の添削、ブラッシュアップ

    ・企業への応募、日程調整などのやりとり


特にキャリア相談や応募書類の添削は、転職活動をしたことない人にとって強い味方になるので、積極的に活用しましょう。

登録やサービスを利用するには、お金がかかるイメージがあるかもしれませんが、基本的には無料で利用可能です。転職エージェントは利用する企業側から料金を受け取っているため、転職希望者には無料でサービスを提供できるのです。

では、なぜ企業は料金を払ってまでエージェントを利用するのでしょうか。それは、自社で採用活動を行ったとしても人件費や経費が発生し、かかるコストがほとんど変わらないためです。エージェントを利用すれば、自社で採用活動を行う手間がなくなり、より効率的に良い人材を見つけられます。

このように、転職希望者・企業側双方にとってメリットを提供しているのが転職エージェントです。

転職エージェントの利用や登録は簡単なので、転職を考えているのであれば、ぜひ軽めの気持ちでも利用されてみることをおすすめします。サービスの詳細については次章で詳しく解説していきます。

関連記事:転職エージェントとは?8つのメリットやデメリット、利用の流れを解説

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転職エージェントへ履歴書を共有する方法

中途採用の経験がない場合、履歴書は「手書きの原本を提出する」イメージがあるかもしれません。実際には、中途採用の履歴書はパソコンで作成するのが一般的です。また、提出も原本ではなく、電子データをメールや専用のマイページへアップロードする形で行われます。

インターネット上にはエクセルやワードなどで作られた履歴書のひな形が多数存在していますが、それらの利用で問題ありません。

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転職エージェントへの登録だけなら履歴書は無くても大丈夫

転職エージェントに登録するだけであれば、履歴書は必要ありません。転職エージェントに興味はあるけれど、今すぐに履歴書を作成する時間がない場合や履歴書の書き方に不安がある場合などは、とりあえず登録だけ済ませるのも一つの手です。

ただし、求人情報の紹介やキャリア相談などのサービスを受けるためには履歴書が必須です。登録を済ませたあとは、早めのタイミングで履歴書を作成・提出しておきましょう。(登録の勢いでそのまま提出までしてしまうのがおすすめです)

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転職エージェントに提出する履歴書作成6つのポイント

履歴書や職務経歴書などの応募書類を最適化することは、転職を成功させる上で非常に重要です。しかし、初めて転職する方は履歴書の書き方に戸惑うのではないでしょうか。ここからは、転職エージェントに提出する履歴書を作成する際のポイントを6つ紹介します。

ポイント1:エクセルなどで作成しPDFファイルで提出

転職エージェントに提出する履歴書はパソコンで作成するのが一般的です。手書きの履歴書を求めることは基本的にありません。履歴書はエクセルやワードなどで作成し、PDFファイルに変換しておきましょう。

また、転職活動が進み万が一手書きの履歴書が必要な場合は、事前にその旨が伝えられます。手書きの履歴書はその際に準備すれば問題ありません。

ポイント2:写真は基本的に必要

パソコンで履歴書を作成する場合、「写真をどうするのか」が気になる方も多いでしょう。基本的にデータで履歴書を送付する場合でも写真は必要です。写真データをあらかじめ用意しておき、履歴書を作成する際にすぐに貼り付けられるようにしておきましょう。

最近では、画像データを受け取れる写真スタジオが増えています。また、データ出力に対応したスピード写真機も多くあります。(利用時にメールアドレスを登録して、のちほど受け取るなどデータ取得方法はさまざま)

写真は、雰囲気を伝える大切な資料です。できればスタジオで撮影したものを使いましょう。よほどの理由がない限り、スマホでの自撮り写真は避けたほうが無難です。

なお、企業との面接では、履歴書の持参を求められることもあります。その際には、写真付き履歴書データをプリントアウトするのではなく、実際の写真を添付してください。万が一はがれたときのことを考えて、写真の裏に名前を書いておきましょう。

ポイント3:希望する職種の関連資格から記入

履歴書に資格を記入することでアピールになるので、採用担当者の目につきやすいよう資格を記載する順序は取得した時系列ではなく優先度の高い順にしましょう。役立つ資格から記入した方がより強力なアピールになります。ただしあまりにも無関係な資格以外は、省略せずにすべて記入するのがおすすめです。

ポイント4:志望動機は必要ない

履歴書のフォーマットによっては「志望動機」の欄が設けられています。転職エージェントに提出する履歴書を作成している場合、志望動機に何を書くべきか悩んでしまう人も多いでしょう。

転職エージェントに履歴書を提出する段階では、提出先の企業は決まっていないのが一般的です。具体的な志望動機は書けないので、空欄でもかまいません。

なお、エクセルやワードで履歴書を作成しているのであれば「志望動機」の欄を「趣味・特技」などに書き換えて、自分らしさをアピールするのもおすすめです。

趣味や特技だけで採用が決まるケースは基本的にありませんが、趣味や特技の欄を通じて面接が盛り上がり結果として採用につながるというケースは考えられます。空欄にしておかずスペースを有効活用しましょう。

ポイント5:記入日は確実に記入

履歴書作成で忘れがちなのが記入日です。最後に追記しようと思いつつ、空欄のまま提出してしまうケースはよく見られます。しかし、記入日が空欄の履歴書は望ましくありません。

履歴書に書かれている情報は「過去のとある日」のものです。時間が経てば、年齢が変わるのはもちろん、職歴や資格が増えることもあり得ます。

記入日は、どの時点でのデータかを明確にするための大切な情報です。くれぐれも記入漏れがないように気をつけましょう。また、複数企業に提出する場合はその都度記載日を更新するのを忘れないでください。

ポイント6:ミスは許されない!提出前に再度チェック

最後のポイントは提出前にしっかりとチェックしましょう。
履歴書は転職活動における大切な書類のひとつです。もし不備があると「大切な書類作成でミスをする人」と思われかねません。請求書や納品書など、大切な書類でミスがあると、会社に損害をもたらすおそれがあります。大切な書類でミスをする人を雇いたいかと問われると、多くの企業は雇いたくないと答えるはずです。

このように、履歴書のミスは転職活動においては致命的な結果を生みかねません。大学卒業年は正しいか、西暦・和暦は混在していないかなど、提出前に再度チェックしておきましょう。

なお、職歴や資格に関して嘘を書くことは絶対にしてはいけません。転職後に履歴書の詐称が発覚すると、大きな問題となり、罪に問われる場合もあります。誤字脱字のような基本的なミスに気をつけると同時に、履歴書の内容についても正確な情報を記載しましょう。

関連記事:ITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】

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転職エージェントに履歴書を提出する際に意識すると良い点

転職エージェントに提出する履歴書の完成度は、転職活動に大きな影響を与えます。そのため、ポイントをおさえて適切な書類を作成すると良い結果を得られやすいです。ここからは、転職エージェントに提出する履歴書で意識すると良いポイントを2つ紹介します。

選考書類作成時は本番のつもりで作成する

転職エージェントに提出した書類はそのまま応募企業に提出する可能性があるため、必ず本番のつもりで作成しましょう。履歴書は採用担当者と最初に接する重要な書類です。書類の完成度は採用に大きく影響するため、誤字脱字は無いかなどしっかり確認してから提出しましょう。

面談時は本番のつもりでマナーを意識する

転職エージェントはあなたの転職活動を成功させるために時間を割いて対策しています。社会人としてTPOをわきまえて本番のつもりで臨みましょう。面談時間に遅れる、メールへの返信が遅い転職者でも親身になってくれる方がほとんどですが、企業に紹介できないと評価されると案内される企業が減ってしまうのでご注意ください。

志望動機や自己PRは応募先企業ごとに変える

志望動機や自己PRは応募する企業の特色に合わせてカスタマイズしましょう。志望動機は当然として、自己PRを変えないと企業の求めている人物像とマッチしない可能性があります。企業ごとにカスタマイズすることで、熱意や適正を伝えると転職活動がスムーズに進みやすいです。

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ITエンジニア向け|転職エージェントを活用するコツ

転職エージェントのサービスを有効活用することで転職活動の成功率は大きく上がります。事前にサービス概要や転職エージェントを活用するコツを確認しておきましょう。
ここからは、転職を希望するITエンジニア向けに、転職エージェントを活用するためのコツを紹介します。

使ったことがある言語やシステムを棚卸ししておく

ITエンジニアの転職において、使ったことがある言語やシステムは重要な情報の一つです。また、思わぬ技術や経験が評価され、転職につながるケースもあります。抜け漏れなくリストアップしておきましょう。

リストアップするテクニックの一つが、これまで携わったプロジェクトを時系列で思い出していくことです。時間という明確な軸を持たせることで、抜け漏れを防ぎ、リストアップがしやすくなります。

まずはプロジェクトをリストアップして、それぞれどのような技術・システムを利用したのか、プロジェクトの概要を思い出していきましょう。

ここで作ったリストは、履歴書・職務経歴書作成のインプットとなります。転職活動をスムーズに行う意味でも、技術の棚卸しは重要です。

希望を明確に伝える

転職エージェントには、希望を具体的に伝えておくことで、希望に近い求人を見つけやすくなります。働き方や身につけたい技術・給与など、転職先への希望を明確にしておきましょう。

ささいなことでも伝えることが、転職エージェントを上手に利用するコツです。自分のなかでは当然と思っていることも、相手がどう捉えているかはわかりません。具体的に伝えることで、意識の齟齬を減らせます。

まずは気軽に登録してみる

今すぐに転職するつもりはない場合や、転職するかどうかを検討している場合などは、転職エージェントへの登録を躊躇するかもしれませんが、とりあえず気軽に利用して問題ありません

転職エージェントは多くの求人情報を持っています。エージェントに登録し、具体的な求人情報に触れることで、転職すべきかどうかや、転職に求める条件などが明確化されることもあります。

転職エージェント側にとっては、「情報を提供することによって、転職を具体的に検討してもらう」だけでも大きなメリットです。「とりあえず情報収集がしたい」という方も気軽に登録してみてください。

気になったことは気軽に質問する

今すぐに転職するつもりはない場合や、転職するかどうかを検討している場合などは、転職エージェントへの登録を躊躇するかもしれませんが、とりあえず気軽に利用して問題ありません。

転職エージェントは多くの求人情報を持っています。エージェントに登録し、具体的な求人情報に触れることで、転職すべきかどうかや、転職に求める条件などが明確化されることもあります。

転職エージェント側にとっては、「情報を提供することによって、転職を具体的に検討してもらう」だけでも大きなメリットです。「とりあえず情報収集がしたい」という方も気軽に登録してみてください。

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転職エージェントに提出する履歴書に関するよくある質問

ここまで転職エージェントに提出する履歴書について解説してきました。最後によくある質問を振り返って、適切に理解できたか確認しましょう。転職エージェントに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1. 転職エージェントに出す履歴書は不採用時に返されますか?

転職エージェントを介さなかった時と同様に、応募書類は転職活動社に返されません。合格、不合格問わずに返ってこないことを覚えておきましょう。

また、多くの企業は個人情報保護文言を掲載しています。どのように応募書類を保管するのか記載されているので確認してはいかがでしょうか。

Q2. 転職エージェントに出した履歴書は面接時に持参しますか?

転職エージェントに履歴書を提出すれば、転職エージェント経由で応募企業にも履歴書が提出されます。つまり、面接時に改めて履歴書を持参する必要はありません。

しかし、提出書類と矛盾したことを伝えてしまうと減点になるため、面接の回答整理用に持っていくと良いでしょう。

Q3. 転職エージェントの履歴書は使い回しができますか?

転職エージェントの履歴書は使い回しができます。ただし応募企業ごとに書き替えるべき部分もあるので、そこは書き替える必要があります。書き替えないで使用するとあまり確認せずに使い回していることがバレるので、企業からの印象は良くないでしょう。

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まとめ

転職エージェントは転職活動を成功に導く心強いパートナーです。初めての転職活動で不安な人は有効活用すると良いでしょう。また、エージェントに提出する書類は全て企業に提出するものと思って作成してください。あなたの誠実さやまじめさが評価されると、積極的な提案を受けられるようになります。

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この記事の監修

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