社内SEの職務経歴書の書き方は?基本とサンプルを紹介

最終更新日:2024年11月12日

社内SEへの転職をなんとか成功させたい、ワークライフバランスを取ってプライベートも充実させたい、といった考えを持っている人も多いでしょう。社内SEに転職するためには、必要なスキルを身につけたうえでそれを適切にアピールすることが欠かせません。

そして職務経歴書は自分を売り込むための強力な資料になります。まずは職務経歴書の基本的な作成方法を把握し、自分自身の職務経歴書を作成してみてください。一回ですぐに良い職務経歴書ができるわけではないので、採用担当者の立場で考えながら思考錯誤し、職務経歴書を磨き上げていく意識が必要でしょう。

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この記事のまとめ

  • 社内SEへの転職を成功させるためには、求められているスキルを身につけ、それを適切にアピールすることが重要になる
  • 職務経歴書は自分を売り込むための有効な資料なので、作成方法等を把握したうえで念入りに作り込んでいくのがおすすめ
  • 職務経歴書に記載する内容はもちろん重要だが、きちんと見てもらうためにはレイアウトの改良にも徹底的に取り組む必要がある

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社内SEの役割と重要性

社内SEは他のSEと比較して特殊な立ち位置と言えます。なぜなら社内SEはIT企業に在籍するわけではなく、他の業界の間接部門に在籍するのが一般的だからです。つまり開発したシステムを直接的に利益に結び付けるのではなく、直接部門が利用するシステムなどを開発し、間接的に企業の利益に貢献するということです。

社内SEの主な業務内容

社内SEの主な業務内容は、IT戦略の立案、社内システムの構築・運用・保守、セキュリティ対策、社内のパソコントラブル等全般の対応、ベンダー対応などです。具体的な業務内容は在籍する企業によって異なりますが、実際に手を動かしてシステム構築するような業務よりは、IT関連の雑務対応やベンダー企業とのやり取りが中心になる場合が多いでしょう。

社内のIT関連の何でも屋のようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません。特定のルーティンワークを行ったり特定の分野に集中するよりも、マルチタスクで臨機応変に対応するということです。

社内SEに必要なスキル

社内SEには直接的な開発スキルも求められますが、一般的なSEと比べると必要スキルが広く浅いという特徴があります。ハードウェアやソフトウェアに関する幅広い知識、他部署やベンダー企業の担当者とやり取りするためのコミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどが特に重要です。基本的なスキルを身につけたうえで、あとは在籍する企業で求められるスキルを習得していく流れになります。またこれらのスキルは職務経歴書でもアピールする必要があります。

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社内SEになるには?求められるスキルや資格を解説

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職務経歴書の基本構成

職務経歴書の基本構成を紹介します。職務経歴書に絶対的なルールはないので、完全オリジナルの職務経歴書を作成しても問題ありません。ただしその場合も基本的な事項は省略しない方が良いので、最低限以下に紹介するような内容は含めるようにしてください。そして情報量が多くなりすぎない範囲で、よりアピールしたい項目などを追加していくと良いです。

個人情報と連絡先

氏名などの個人情報や連絡先は基本事項として記載してください。テンプレートにもともと用意されているはずなので、そのまま記載すれば良いです。また個人情報は採用担当者が責任をもって管理するのが鉄則なので、外部はもちろん社内にも広くは知れ渡らないことが前提になります。

職務要約・概要

職務要約・概要はこれまで経験した職歴の中で特にアピールしたいものを簡潔に記載します。今まで経験した職務すべてを網羅する必要はなく、また記載する職務についても要点だけ抜き出せば良いです。情報量が多くなりすぎないように注意してください。

職務経歴

職務経歴欄には今まで在籍した企業やプロジェクトの情報を記載します。具体的には、在籍期間、プロジェクト規模、役割、技術内容などを記載するのが一般的です。経歴詐称になる可能性があるので職歴は省略しない方が良いですが、参画したプロジェクトについては数が多すぎる場合やあまりにも短期間のものが含まれている場合は省略することもあるでしょう。

スキルセット

スキルセットには、OS、言語、データベースなどの経験年数やスキルレベルを記載します。社内SEの業務に直接的な関係がなさそうなものも記載しておいた方が良いです。開発スキルが高い方がIT戦略の判断やベンダー企業とのやり取りに役立つので、社内SEとしても評価される可能性があるでしょう。

またコミュニケーションスキルやマネジメントスキルをスキル欄に記載することも可能です。ただしスキルとして記載するからには抽象的なままだと説得力がないので、スキルとしてアピールできる根拠は必要です。

資格・免許

保有している資格や免許は基本的にすべて記載した方が良いです。社内SEの業務に無関係の資格や免許も一応記載した方が良いですが、資格の数が多すぎる場合は役立つ資格に絞って記載した方が良いでしょう。またたとえば基本情報技術者の後に応用情報技術者を取得したような場合、上位資格だけを記載すれば良いです。

関連記事:社内SEの仕事・転職に役立つおすすめの資格を分野別に紹介

自己PR

職務経歴書には自己PRを記載する場合もあれば、履歴書だけに記載する場合もあるでしょう。どちらが正解というわけではなく、記載しても記載しなくても問題ありません。エンジニア職種の場合はスキル欄の記載を充実させた結果自己PRの内容も含まれる場合が多いため、そういった場合は自己PRは省略しても良いでしょう。

また職務経歴書に自己PRを記載する場合は履歴書と重複することになります。あえて職務経歴書に自己PRを記載するのであれば、履歴書の内容よりもボリュームを増やすイメージで記載するのがおすすめです。

まったく同じ内容を記載したり、逆にまったく異なる内容を記載したりするのはあまりおすすめできません。採用担当者から見て意味のない記載になったり、何をアピールしたいのかよくわからなくなったりする可能性があるからです。

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社内SE向け職務経歴書の作成ポイント

社内SEの職務経歴書に記載すべき構成を紹介しました。次に、社内SE向け職務経歴書の作成ポイントについて紹介します。職務経歴書の目的はアピールすることなので、具体的に記述することが特に重要です。数値で記載できることは数値化し、工夫したことなどがあれば採用担当者がイメージしやすいように記載しましょう。

関連記事:社内SEへの転職は難しい?人気の理由や転職のポイントを解説

業務経験を具体的に記述する

業務経験を記載する際は、扱った技術、役割などをなるべく具体的に記載してください。経験から得られたスキルが伝われば良いと考えて抽象化してしまう人もいますが、具体的に記載することで採用担当者がイメージしやすくなり、説得力も増します

たとえばプロジェクトメンバーの数、コーディングしたステップ数、設計書の分量、クライアントとのやり取りの内容などの具体的な情報を入れるということです。

実績・取り組みで貢献できたことを数値で表す

実績・取り組みで貢献できたことはなるべく数値で表すことが重要です。理由としては数値化した方が客観的にわかりやすく、評価しやすいからです。数値化しにくい内容は、間接的であっても数値につなげていくと良いでしょう。

たとえばマネジメントやコミュニケーションの実績を数値化することは難しいですが、最終的な利益や関わった人の人数などの数字を可能であれば記載すると良いです。正確な数字を思い出せないような場合は、概算でも何も記載しないよりは良いでしょう。

自己PRでは具体的に取り組んだこと、工夫したことを記載する

自己PRで具体的に取り組んだこと、工夫したことをエピソードを含めて記載すると良いです。自己PRで差別化を図るポイントは具体化やエピソードなので、その点には十分注意してください。マネジメントスキルがある、コミュニケーションスキルがある、といった結論だけなら誰しも記載できるので、根拠の説得力が重要ということです。

またより上のレベルで考えるのであれば、面白さについても考えられると採用担当者の注意を引ける可能性があるでしょう。面白いといっても笑えるという意味ではなく、興味深いといった意味になります。

あまりに奇をてらった自己PRにするのは避けた方が良いですが、普通すぎて差別化を図れていないようなものだと採用担当者は見飽きている可能性が高いので、こういった視点で採用担当者の立場からも考えてみてください。

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職務経歴書のフォーマットとレイアウト

職務経歴書に記載する内容はもちろん重要ですが、レイアウトや見せ方も採用可否に大きく影響します。採用担当者が職務経歴書を細かく見ているとは限らず、特にレイアウトが乱れていて見にくい状態だとほとんど読んでもらえないような可能性もあるでしょう。また書類作成能力を示す意味でも職務経歴書のレイアウトにはこだわった方が良いです。

読みやすいレイアウト

レイアウトの基本として、読みやすいものであることを重視してください。文字のフォントやサイズを統一することはもちろん、行間やハイライトにも注意した方が良いでしょう。絶対的な正解はありませんが、どうすれば見やすくなるか試行錯誤してみるのがおすすめです。

人によって見やすいレイアウトは異なる可能性がありますが、少なくとも自分自身が見にくいと感じるようなら、自分が見やすいと思えるレイアウトになるように工夫を徹底してください。

社内SEは書類を作成する機会も多い職種なので、レイアウトにこだわって職務経歴書を作成することで書類作成能力をアピールすることにもつながります。

箇条書きを活用する

箇条書きを活用することで職務経歴書は見やすくなるので、適宜箇条書きを入れてください。まずは箇条書きにできるところがないか検討してみると良いでしょう。ただし箇条書きを入れすぎても冗長になる可能性があるので、特に重要な部分や羅列が続くような箇所を箇条書きにするなど取捨選択は必要です。

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社内SEの職務経歴書サンプルと解説

職務経歴書のテンプレートはネット検索ですぐに見つかるので、好みのものを見つけ、自分が書きやすいように少しアレンジすると良いでしょう。どのテンプレートが良いといったことはないので、直感的に選んでも問題ありません。

記載のサンプルについては以下を参考にしてください。記載内容を細かく見る必要はありませんが、たとえば情報量やどの程度具体的に記載するのかなどの判断材料になるでしょう。

社内SEの職務経歴書サンプル

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社内SEの職務経歴書に関するよくある質問

社内SEの職務経歴書に関するよくある質問と回答を紹介します。社内SEはSEの中でも立場が特殊で、その結果業務内容としても特殊です。つまり職務経歴書を含むアピールにおいても、社内SEならではのものにしていく必要があります。まずは社内SEについて知り、自分の経験やスキルのどの部分をどのようにアピールしていくか考えてください。

Q1.職務経歴書で自己PRは何を書けばいいですか?

職務経歴書で何をアピールするかは人それぞれですが、ポイントを絞ることは重要です。たとえば技術力、コミュニケーション能力、マネジメント能力などいろいろアピールしたい場合でも、自己PRではどれかに絞ってエピソードも記載する必要があります。

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社内SEの志望動機の書き方!パターン別の作成ポイントや例文を紹介

Q2.社内SEの業務内容は?

社内SEの業務内容は、システム開発、セキュリティ対策、社内のIT対応、ベンダー企業とのやり取りなどです。開発というよりはマネジメントや雑務が中心になるケースが多いでしょう。こういった社内SEの業務特性を把握したうえでアピール戦略を考えてください。

Q3.社内SEの強みは何ですか?

社内SEの強みは、スケジュール管理がしやすい、ワークライフバランスを取りやすい、納期に追われるようなストレスが少ないといったことです。実際労働環境の改善を求めてSEやPGから社内SEへの転職を目指す人も多いでしょう。

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まとめ

社内SEへの転職を成功させるためには、必要なスキルを身につけ、社内SEについて知り、自身の経験やスキルを適切にアピールすることが重要です。職務経歴書は自身を売り込むための重要な資料なので、念入りに作成してください。

職務経歴書に記載する内容はもちろん、レイアウトなど職務経歴書の見せ方も採用可否に影響してきます。まずは職務経歴書の一般的な作成方法を把握し、自身で試行錯誤してみてください。職務経歴書は一度作成したら終わりというわけではなく、何度も推敲を重ねることでより良いものに仕上がっていきます。

職務経歴書を作成するのは面倒、そこに時間をかけるのであればスキル習得などに時間をかけたい、といった気持ちもあるかもしれません。しかし職務経歴書を含む書類作成能力も社内SEにとって重要なスキルなので、そのスキル習得も兼ねて徹底的に良いものを作ってみるのもおすすめです。

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